JPH10226294A - 車両用エアバッグ - Google Patents

車両用エアバッグ

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Publication number
JPH10226294A
JPH10226294A JP9032230A JP3223097A JPH10226294A JP H10226294 A JPH10226294 A JP H10226294A JP 9032230 A JP9032230 A JP 9032230A JP 3223097 A JP3223097 A JP 3223097A JP H10226294 A JPH10226294 A JP H10226294A
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JP
Japan
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surface portion
inflator
opening
side cloth
joining
Prior art date
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Pending
Application number
JP9032230A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehito Sogi
秀仁 曽木
Toru Ozaki
徹 尾崎
Michiyoshi Arima
道儀 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10226294A publication Critical patent/JPH10226294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員側布とインフレータ側布の周縁部同士が
縫合されてなり、その内部で、インフレータから噴射さ
れるガス流をバッグの外周に向う方向に偏向させる整流
体を備える車両用エアバッグにおいて、きめ細かなガス
流の制御を可能とする。 【解決手段】 整流体30が、インフレータ側布12の
取付口部20に縫合された縫合面部32と、この縫合面
部32の左右両側部から延設されて取付口部20を覆う
整流面部34とよりなって上下方向に開口部を有し、上
方の開口部において、縫合面部32の上縁部32aと整
流面部34の上縁部34aとが縫合40され、当該縫合
部40の近傍に前記開口部よりも開口面積の小さい複数
のガス吹出し開口42,44,46が形成されたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員保護装置であ
る車両用エアバッグ装置のためのエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両衝突時にエアバ
ッグが膨張して乗員を保護する装置であり、ガス発生器
であるインフレータと、該インフレータのガスによって
折畳まれた状態から膨張展開するエアバッグとを備えて
なり、車両のインストルメントパネルやステアリングホ
イール中央部等に配設されている。
【0003】このようなエアバッグ装置のためのエアバ
ッグとしては、図9に示すように、乗員側布101とイ
ンフレータ側布102とを両者の周縁部において縫合1
03して三次元形状に膨張可能なバッグ構造に形成して
なり、インフレータ側布102にインフレータ104の
取付口部102aが形成されたものが公知である。かか
るエアバッグにおいては、従来より、インフレータ10
4から噴射されるガス流をバッグ構造の内部においてそ
の外周に向う方向に偏向させるため、インフレータ10
4に近接させて整流体105を設ける場合がある。
【0004】従来の整流体105は、図9(a)に示す
ように、インフレータ取付口部102aに縫合された円
形の基部106と、この基部106の径方向に相対向す
る両側部から延設された一対の脚部107,107とよ
りなり、前記一対の脚部107,107の自由端同士を
縫合108して、乗員側布101の方向に少し間隔をお
いてインフレータ取付口部102aを覆う輪奈状に形成
されている。これにより、整流体105は、図9(b)
に示すように、上下方向に相対するガス吹出し開口11
0,110を有し、インフレータ104の発するガス流
を上下方向に導く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の整流体10
5は、インフレータ104の発するガスを、バッグ構造
の外周に向う方向における上下方向や左右方向というよ
うに正逆二方向にほぼ均等に導くものである。かかる整
流体105によっても、ガス流が乗員側布101に向っ
て直接当たることを防ぐことはできるが、ガス流の流れ
方向や量のコントロール精度をさらに向上させたい場合
もある。
【0006】そこで、本発明は、インフレータの発する
ガス流の制御をきめ細かく行なうことのできる車両用エ
アバッグを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の車両
用エアバッグは、乗員側布とインフレータ側布とが両者
の周縁部において接合されて三次元形状に膨張可能なバ
ッグ構造に形成され、前記インフレータ側布にインフレ
ータの取付口部が形成され、前記バッグ構造の内部にお
いてインフレータから噴射されるガス流を前記バッグ構
造の外周に向う方向に偏向させる整流体を備える車両用
エアバッグにおいて、前記整流体が、前記インフレータ
側布の前記取付口部に接合された接合面部と、この接合
面部の相対向する両側部から延設されて前記取付口部を
覆う整流面部とよりなって、前記両側部の相対する方向
と直交する方向に開口部を有し、少なくとも一方の前記
開口部において、前記接合面部の縁部と前記整流面部の
縁部とが接合され、当該接合部近傍に前記開口部よりも
開口面積の小さい1又は複数のガス吹出し開口が形成さ
れたことを特徴とする。
【0008】この車両用エアバッグにおいては、バッグ
構造の外周に向う方向における正逆二方向に設けられた
整流体の開口部のうち、少なくとも一方において、接合
面部の縁部と整流面部の縁部とが接合され、この接合部
の近傍に前記開口部よりも開口面積の小さい1又は複数
のガス吹出し開口が形成されている。かかる構造である
と、接合部近傍に形成するガス吹出し開口の開口面積、
配設位置及び数量等を適宜に設定することにより、整流
体からバッグ構造の外周に向う方向に吹出されるガス流
の流れ方向や量を、上記正逆二方向で異ならしめること
ができ、よってきめ細かなガス流の制御が可能となる。
【0009】上記の如く接合部の近傍に1又は複数のガ
ス吹出し開口を形成する構成としては、接合面部と整流
面部との縁部同士を周方向に部分的に接合したり、ある
いは、接合面部と整流面部との少なくとも一方の縁部に
穿設することが挙げられる。
【0010】上記車両用エアバッグにおいては、前記接
合面部の前記縁部と前記整流面部の前記縁部とが、それ
ぞれ前記バッグ構造の外周に向う方向に延設され、両者
の前記接合が、この延設部の端末を接合することにより
なされていることが好ましい。このように両者の縁部を
延設させることにより、ガス吹出し開口の開口面積、配
設位置及び数量等の設計自由度が高く、きめ細かなガス
流の制御を達成しやすくなる。
【0011】また、上記車両用エアバッグにおいては、
前記接合部近傍に形成されたガス吹出し開口が複数個で
あって、そのうちの少なくとも1個が前記接合面部の縁
部に設けられていることが好ましい。接合面部の縁部に
設けられたガス吹出し開口はインフレータ側布に向って
ガスを吹出すので、この吹出されたガスはインフレータ
側布の内面に沿ってバッグ構造の外周に向う方向に良好
に導かれる。
【0012】本発明の請求項6の車両用エアバッグは、
乗員側布とインフレータ側布とが両者の周縁部において
接合されて三次元形状に膨張可能なバッグ構造に形成さ
れ、前記インフレータ側布にインフレータの取付口部が
形成され、前記バッグ構造の内部においてインフレータ
から噴射されるガス流を前記バッグ構造の外周に向う方
向に偏向させる整流体を備える車両用エアバッグにおい
て、前記整流体が、前記インフレータ側布の前記取付口
部に接合された接合面部と、この接合面部に相対して配
されて前記取付口部を覆う整流面部とよりなり、前記接
合面部と前記整流面部との周縁部同士が周方向に断続的
に接合されて、当該周方向に複数のガス吹出し開口が形
成されたことを特徴とする。
【0013】この車両用エアバッグであると、整流体の
接合面部と整流面部との周縁部同士を周方向に断続的に
接合することにより、周方向に複数のガス吹出し開口を
形成しているので、この接合部の周方向における接合形
状を適宜に設定することにより、ガス吹出し開口の開口
面積、配設位置及び数量等を、整流体の周方向で容易に
変えることができる。すなわち、整流体からバッグ構造
の外周に向う方向に吹出されるガス流の流れ方向や量
を、整流体の周方向で容易に変えることができ、きめ細
かなガス流の制御が可能となる。
【0014】上記車両用エアバッグにおいては、接合面
部と整流面部との少なくとも一方の周縁部にもガス吹出
し開口が設けられていることが好ましい。これにより、
よりきめ細かなガス流の制御が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る車
両用エアバッグについて図面を参照して説明する。
【0016】図1は、第1の実施形態に係る運転席用エ
アバッグ10の膨張状態における縦断面図であり、図2
は、該エアバッグ10の一部欠截斜視図を示している。
【0017】このエアバッグ10は、インフレータ側布
12と乗員側布14とから構成されている。両布12,
14はともに円形であり、織布等のフレキシブルな素材
よりなる。両布12,14はその周縁部において縫合1
6されて、バッグ構造に形成されている。インフレータ
側布12の中心には、インフレータ18の頭部18aが
取付けられる円形の取付口部20が形成されている。イ
ンフレータ18から噴出するガスによりエアバッグ10
は図に示すように三次元状に膨張する。
【0018】22は、織布等のフレキシブルな素材より
なるストラップ状のテザーであって、インフレータ側布
12と乗員側布14とを連結し、両布12,14の間隔
がテザーの長さ以上に広がらないよう規制する。テザー
22は、エアバッグ10の直径上において、取付口部2
0を中心とした対称な位置に2つが配されている。ここ
では左右方向に相対して配されている。この2つのテザ
ー22,22は、インフレータ側布12に縫着された第
1のテザー形成布24と、乗員側布14に縫着された第
2のテザー形成布26とから構成されている。両テザー
形成布24,26は、それぞれインフレータ側布12及
び乗員側布14への縫合部から延びる一対の脚部24
a,24a;26a,26aを備え、これら脚部の自由
端同士を縫合28,28することにより、前記一対のテ
ザー22,22が形成されている。
【0019】30は、バッグ構造の内部においてインフ
レータ18から噴射されるガス流をバッグ構造の外周に
向う方向に偏向させる整流体であり、織布等のフレキシ
ブルな素材よりなる。整流体30は、インフレータ側布
12の取付口部20に縫合された縫合面部32と、この
縫合面部32の左右両側部から延設されて取付口部20
を覆う整流面部34とよりなる。縫合面部32は、第1
のテザー形成布24の上からインフレータ側布12に縫
着されており、インフレータ取付口部20に対応する円
形口を有して、当該取付口部20の周縁部に全周にわた
って縫着されている。整流面部34は、縫合面部32の
左右両側部から延設された延設部35,35を、その端
末同士で縫合36することにより、インフレータ側布1
2から少し間隔をおいて取付孔20を覆う輪奈状に形成
されている。
【0020】この整流体30の下部において、縫合面部
32の縁部と整流面部34の縁部との間隙に形成された
下向きの開口部は縫合により閉鎖されておらず、当該開
口部はインフレータ18の発するガスを下方に吹出すた
めのガス吹出し開口38として構成されている。
【0021】一方、整流体30の上部において、縫合面
部32の縁部と整流面部34の縁部との間隙に形成され
た上向きの開口部は、縁部同士を部分的に縫合40する
ことにより、その一部が閉鎖されている。詳細には、縫
合面部32の上縁部32aと整流面部34の上縁部34
aは、ともにそれぞれの下縁部よりも上方に延設されて
おり、この延設部の端末同士が縫合40されている。そ
して、縫合40は、整流体30の上部の左右両側部にそ
れぞれ左右方向にガス流を吹出すためのガス吹出し開口
42,42を形成するように、当該左右両側部を残して
中央部に施されている。このガス吹出し開口42,42
は、ともにテザー22の配設位置よりも上方に配されて
いる。縫合面部32の上縁部32aには、円形のガス吹
出し開口44,44が2個左右に並んで設けられてお
り、これらはガス流を上方かつインフレータ側布12に
向って吹出させる。整流面部34の上縁部34aにも円
形のガス吹出し開口46,46が2個左右に並んで設け
られており、これらはガス流を上方かつやや乗員側布1
4に向って吹出させる。この整流面部34のガス吹出し
開口46は、縫合面部32のガス吹出し開口44より
も、開口面積が十分小さく形成されている。
【0022】この整流体30を形成するには、例えば、
図3に示すような整流体形成布30aを用いればよい。
この整流体形成布30aは、縫合面部32と、その両側
に配された整流面部34を形成する延設部35,35と
よりなる矩形状をなし、インフレータ取付口部20から
上部側が下部側よりも大きく設定されている。整流体形
成布30aの上縁部には、縫合面部32に2個のガス吹
出し開口44が穿設され、各延設部35にガス吹出し開
口46が1個ずつ穿設され、さらに、縫合面部32と延
設部35の境目にガス吹出し開口42を形成するための
切込み42aが設けられている。そして、この整流体形
成布30aは、縫合面部32がテザー形成布24の上か
らインフレータ側布12の取付口部20に円形状の縫製
31により縫合され、両延設部35,35の自由端同士
を縫合36して整流面部34を形成し、さらに、上記切
込み42aを残して上側の開口部を縫合40されてい
る。
【0023】なお、図1に示すように、縫合面部32の
上に、円形の補強布48を配して、縫合面部32ととも
にインフレータ側布12の取付口部20に縫合してもよ
い。
【0024】以上よりなるエアバッグ10において、イ
ンフレータ18から噴出したガスは、整流体30の整流
面部34に衝突して偏向させられ、整流体30の上部で
は6方向に分散して吹出されてバッグ構造の径方向外方
に向い、整流体30の下部では1方向に吹出されてバッ
グ構造の径方向外方に向う。
【0025】その際、整流体30の下部の方が上部より
もガス吹出し開口の開口総面積が大きいため、即ち整流
体30の上部側はガスの吹出し経路が縫合40により絞
られているため、乗員の下腹部方向への展開を促進する
ことができる。
【0026】すなわち、図4に示すように、エアバッグ
10の下部側の展開が、図9に示す従来の構造のものに
比べて速く、しかもエアバッグ10の下端の位置が展開
過程において従来の構造のものよりも安定していた。こ
こで、図4において、「h」はステアリングホイールの
最下点を基準とした展開過程におけるエアバッグの下端
の高さであり、「時間」はエアバッグの展開開始からの
時間である。また、「実施例」は図1に示す本実施形態
のエアバッグについての測定結果を、「比較例」は図9
に示す従来のエアバッグについての測定結果をそれぞれ
示している。
【0027】また、エアバッグ10の上部側において
は、6方向に分散して吹出すことにより、軸方向への展
開速度を低減させつつ、径方向外方への展開をエアバッ
グ10の周方向において均一に行なうことができる。
【0028】このように本実施形態のエアバッグ10で
あると、整流体30の上部においてガス流の流れ方向及
び量をきめ細かく制御することができる。特に、インフ
レータ側布12に向ってガスを吹出させる縫合面部32
側のガス吹出し開口44,44の開口面積を大きく設定
しているため、図1に示すように、ガス流をインフレー
タ側布12の内面に沿ってより効果的にバッグ構造の外
周に導くことができる。
【0029】また、整流体30を上方に延長し、この延
長した部分にガス吹出し開口42,46,48を設ける
よう構成しているので、ガス吹出し開口を穿設する際の
穿設位置の自由度が高くなる等、ガス吹出し開口の開口
面積、配設位置及び数量等の設計自由度が高い。特に縫
合面部32側にガス吹出し開口を設ける上で有利であ
る。そのため、きめ細かなガス流の制御を達成しやすく
なる。
【0030】図5は、第2の実施形態に係る運転席用エ
アバッグ50の膨張状態における水平断面図であり、図
6は、該エアバッグ50の一部欠截斜視図を示してい
る。
【0031】この実施形態のエアバッグ50は、上記第
1の実施形態のエアバッグ10をインフレータ取付口部
20の軸方向を中心として90°回転させた構成を有す
る。すなわち、この実施形態において、テザー22は、
上下方向に相対して配されており、整流体30は、縫合
面部32の上下両側部から延設された延設部35,35
を縫合36することにより取付口部20を覆うように構
成されている。
【0032】そして、この実施形態においては、整流体
30の縫合面部32と整流面部34との間に形成される
左右両側部の開口部が、ともに縁部同士を部分的に縫合
40,40することにより、その一部が閉鎖されてい
る。この部分的な縫合40により、整流体30の左右両
側部には、それぞれ上下方向に開口するガス吹出し開口
52,52…が形成されている。また、整流体30の左
右両側部において、縫合面部32の延設された左右の縁
部には、それぞれ2個の円形のガス吹出し開口54,5
4…が穿設されている。これにより、整流体30の左右
両側部において、縫合部40の近傍には、それぞれ4方
向にガスを吹出させるための4個のガス吹出し開口5
2,52,54,54が形成されている。
【0033】この実施形態のエアバッグ50であると、
軸方向への展開速度を低減させつつ、径方向外方への展
開をエアバッグ10のほぼ全周にわたって均一に行なう
ことができる。
【0034】このように、バッグ構造の外周に向う方向
における正逆二方向に設けられた整流体30の開口部の
双方に部分的な縫合40を施して、整流体30の両側部
でガス流をきめ細かく制御する構成としてもよい。
【0035】なお、整流体30の縫合面部32や整流面
部34の縁部にあらかじめ穿設によりガス吹出し開口を
形成する場合には、前記開口部の全部分を縫合40によ
り閉鎖してもよい。すなわち、上記の部分的な縫合40
でなくてもよい。
【0036】図7は、第3の実施形態に係る運転席用エ
アバッグ60の膨張状態における一部欠截斜視図を示し
ている。
【0037】この実施形態においては、テザー22は、
第1の実施形態と同様、左右方向に相対して配されてい
る。そして、整流体30は、インフレータ側布12の取
付口部20に縫合された縫合面部32と、この縫合面部
32に相対して配されて取付口部20を少し間隔をおい
て覆う整流面部34とよりなり、この縫合面部32と整
流面部34の周縁部同士が周方向に断続的に縫合62,
62…され、これにより、整流体30の周方向に複数の
ガス吹出し開口64,64…が形成されている。
【0038】縫合面部32と整流面部34は、ほぼ同一
の外径を有する円形状をなすフレキシブルな2枚の布よ
りなり、ともにテザー形成布24の円形の縫着部よりも
径大に形成されている。縫合面部32は、図8(a)に
示すように、インフレータ側布12の取付口部20に、
テザー形成布24とともに円形の縫製66により縫着さ
れている。そして、図8(b)に示すように、縫合面部
32の上に整流面部34を重ねて両者の周縁部を断続的
に縫合62,62…している。その際、整流体30の上
部においては、上方及び左右方向の3方向にガス吹出し
開口64,64…を形成するように、整流体30の下部
においては、下方の1方向にガス吹出し開口64を形成
するように縫合が施されている。
【0039】このエアバッグ60であると、整流体30
の周方向における縫合62形状を適宜に設定することに
より、ガス吹出し開口64の開口面積、配設位置及び数
量をを当該周方向で容易に変えることができ、エアバッ
グ60の全周におけるガス流のきめ細かな制御を容易に
達成することができる。
【0040】なお、この実施形態においても、縫合面部
32や整流面部34の周縁部に、あらかじめガス吹出し
開口を穿設しておいてもよく、その場合、特に縫合面部
32側に設けることが、ガス流をインフレータ側布12
の内面に沿ってより効果的にバッグ構造の外周に導くこ
とができる点より好ましい。
【0041】なお、本発明は、上述した運転席用エアバ
ッグに限らず、助手席用や、他の個所に配される車両用
エアバッグに適用可能であり、また乗員側布及びインフ
レータ側布の形状も上記した円形状に限られるものでは
ない。
【0042】
【発明の効果】本発明の車両用エアバッグであると、整
流体からバッグ構造の外周に向う方向に吹出されるガス
流の流れ方向や量をきめ細かく制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ10
の膨張状態における縦断面図である。
【図2】エアバッグ10の一部欠截斜視図である。
【図3】エアバッグ10の整流体30を形成方法を示す
平面図である。
【図4】エアバッグ10と従来のエアバッグとの展開過
程におけるバッグ下端の位置を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ50
の膨張状態における水平断面図である。
【図6】エアバッグ50の一部欠截斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るエアバッグ60
の膨張状態における一部欠截斜視図である。
【図8】(a)及び(b)は、エアバッグ60の製造時
におけるインフレータ側布12の平面図である。
【図9】(a)は従来のエアバッグの一部欠截斜視図で
あり、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
10,50,60……エアバッグ 12……インフレータ側布 14……乗員側布 16……縫合 20……インフレータ取付口部 30……整流体 32……縫合面部 32a…縫合面部の上縁部 34……整流面部 34a…整流面部の上縁部 40……縫合部 42,44,46,52,54,64……ガス吹出し開
口 62……縫合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員側布とインフレータ側布とが両者の
    周縁部において接合されて三次元形状に膨張可能なバッ
    グ構造に形成され、前記インフレータ側布にインフレー
    タの取付口部が形成され、前記バッグ構造の内部におい
    てインフレータから噴射されるガス流を前記バッグ構造
    の外周に向う方向に偏向させる整流体を備える車両用エ
    アバッグにおいて、 前記整流体が、前記インフレータ側布の前記取付口部に
    接合された接合面部と、この接合面部の相対向する両側
    部から延設されて前記取付口部を覆う整流面部とよりな
    って、前記両側部の相対する方向と直交する方向に開口
    部を有し、 少なくとも一方の前記開口部において、前記接合面部の
    縁部と前記整流面部の縁部とが接合され、当該接合部近
    傍に前記開口部よりも開口面積の小さい1又は複数のガ
    ス吹出し開口が形成されたことを特徴とする車両用エア
    バッグ。
  2. 【請求項2】 前記接合部近傍の前記1又は複数のガス
    吹出し開口が、前記接合面部と前記整流面部との縁部同
    士を周方向に部分的に接合することにより形成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ。
  3. 【請求項3】 前記接合部近傍の前記1又は複数のガス
    吹出し開口が、前記接合面部と前記整流面部との少なく
    とも一方の前記縁部に穿設することにより形成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ。
  4. 【請求項4】 前記接合面部の前記縁部と前記整流面部
    の前記縁部とが、それぞれ前記バッグ構造の外周に向う
    方向に延設され、両者の前記接合が、この延設部の端末
    を接合することによりなされたことを特徴とする請求項
    1記載に車両用エアバッグ。
  5. 【請求項5】 前記接合部近傍に形成された前記ガス吹
    出し開口が複数個であって、そのうちの少なくとも1個
    が前記接合面部の縁部に設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の車両用エアバッグ。
  6. 【請求項6】 乗員側布とインフレータ側布とが両者の
    周縁部において接合されて三次元形状に膨張可能なバッ
    グ構造に形成され、前記インフレータ側布にインフレー
    タの取付口部が形成され、前記バッグ構造の内部におい
    てインフレータから噴射されるガス流を前記バッグ構造
    の外周に向う方向に偏向させる整流体を備える車両用エ
    アバッグにおいて、 前記整流体が、前記インフレータ側布の前記取付口部に
    接合された接合面部と、この接合面部に相対して配され
    て前記取付口部を覆う整流面部とよりなり、前記接合面
    部と前記整流面部との周縁部同士が周方向に断続的に接
    合されて、当該周方向に複数のガス吹出し開口が形成さ
    れたことを特徴とする車両用エアバッグ。
  7. 【請求項7】 前記接合面部と前記整流面部との少なく
    とも一方の周縁部にもガス吹出し開口が設けられたこと
    を特徴とする請求項6記載の車両エアバッグ。
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