JP2007502982A - 可搬型座標計測機における計測精度向上方法 - Google Patents

可搬型座標計測機における計測精度向上方法 Download PDF

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Abstract

ジョイントにより連結された複数個の腕セグメントを有する可搬型の座標計測機(CMM)における計測精度向上方法を提供する。本方法は、関節腕が負荷乃至荷重条件下におかれたときその関節腕の構成部分に生じCMMによる計測結果に誤差をもたらす変形をその構成部分から検知するステップと、検知された変形に応じその誤差を補正するステップと、を有する。

Description

本発明は、一般に座標計測機(coordinate measurement machine:CMM)に関し、より詳細には関節腕(articulated arm)を有する可搬型CMMに関する。
可搬型関節腕の一般的な用途としては、対象物上の点を計測し、その結果得られた実測値をCAD(computer aided design)データと比較することによって、対象物がCAD仕様を充足しているかどうかを判別する、という用途がある。そのため、今日計測システムとして用いられている可搬型関節腕には、基準データたるCADデータ、検査工程を通じオペレータに対し手順を案内するアプリケーションソフトウェア等が格納乃至搭載されたホストコンピュータが付設されている。なかには込み入った用途があるものの、大抵の場合はこのシステム構成が役に立つ。それは、このシステム構成であれば、アプリケーションソフトウェアからの複雑な指示に応じつつ、ユーザがホストコンピュータ上の三次元CADデータを見て計測を行えるためである。
上述の計測システムにて使用できる可搬型CMMの従来例としては特許文献1に記載の可搬型CMMがある(特許文献1は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこのこの参照を以てその内容を本願中に組み込むこととする)。特許文献1に記載の従来型三次元計測システムは手動操作可能な多ジョイント関節腕を備えており、この多ジョイント関節腕の一端には支持基部が、他端には計測プローブがそれぞれ設けられている。特許文献1に記載されているこの多ジョイント関節腕とホストコンピュータとの間には仲介コントローラたるシリアルボックスがある。多ジョイント関節腕とシリアルボックスとの通信、ひいては多ジョイント関節腕とホストコンピュータとの通信は、自明な如く例えば電子的に行われる。また、特許文献2にも関節腕を有する同様のCMMが記載されている(特許文献2は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこの参照を以てその内容を本願に組み込むこととする)。特許文献2に記載の関節腕には構成上重要な点が多数ある。第1に、そのプローブ側の一端に新たな回動軸が追加されている。従って、ジョイントが2−1−3配置された腕や2−2−3配置された腕(後者は7軸腕である)を実現できる。第2に、腕内ベアリングとして用いる予荷重ベアリングが改良されている。
従来型CMMとしては更に特許文献3及び4に記載のものがある(特許文献3及び4は何れも本願出願人に譲受された特許権に係るものである)。特許文献3に記載の関節腕はロック可能型伝達ハウジングを備えており、これをロックすることによって自由度を何個か奪うことができる。特許文献4に記載の関節腕は迅速に装着解除可能なマウントシステムを備えている。
本発明に類するより最近の可搬型CMMでは、ホストコンピュータにより実行されるソフトウェア内に該当機能が組み込まれているため、仲介コントローラ乃至シリアルボックスの類を使用する必要がない。例えば、特許文献5に記載の関節腕は、何個かの実行可能プログラム及び基準データたるCADデータが搭載乃至格納されたオンボードコントローラを有している(特許文献5は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこの参照を以てその内容を本願に組み込むこととする)。このオンボードコントローラは関節腕に装着され、検査工程等のプロセス中、ホストコンピュータによって作成された実行可能プログラムを実行することによって、ユーザに例えば検査手順に関する指示を与える。ここに、関節腕に装着されているオンボードコントローラはいわばプレーヤであり、実行可能プログラムの実行専用であって当該実行可能プログラムの作成及び修正には使用できない。ビデオゲームシステムとのアナロジーでいうと、ホストコンピュータがビデオゲーム書込・修正用プラットフォームに該当するのに対してオンボードコントローラはビデオゲーム再生用プラットフォームに該当している。実行可能プログラム作成・修正用のホストコンピュータを関節腕毎に設ける必要はないから、特許文献5に記載の三次元座標計測システムは低コストなシステムとなる。また、米国特許出願第09/775236号(先出願1:その特許を受ける権利は本願出願人に譲受されておりこの参照を以てその内容を本願に組み込むこととする)に記載の方法及びシステムは特許文献5に記載の座標計測システムのユーザに実行可能プログラムを頒布する方法及びシステムであり、当該方法は、実行可能プログラムを生成せよとのリクエストを顧客から受信するステップと、その実行可能プログラムに関連する情報を入手するステップとを有している。これらを実行した上で開発される実行可能プログラムは、三次元座標計測システムを用いて実施される多数の計測工程を通じてオペレータをガイダンスするプログラムであり、開発された暁にはインターネット等のオンラインネットワークを介し顧客に頒布できる。
特許文献6に記載の関節腕の上には表示装置が配置されている(特許文献6は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこの参照を以てその全内容を本願に組み込むこととする)。この表示装置には位置データ及びシステムメニュープロンプトを表示でき、そうした表示はオペレータの役に立つ。この表示装置には例えばLEDを何個か設けることができ、システムに対する電力供給状態、現況におけるトランスデューサの位置乃至姿勢、エラー状態等をそれらLEDによって表示させることができる。また、特許文献7には、関節腕内に配置されたトランスデューサ群からのデータをコントローラに集めるための関節腕用シリアルネットワークが記載されている(特許文献7は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこの参照を以てその内容を本願に組み込むこととする)。各トランスデューサは、それぞれトランスデューサデータ格納用メモリ付きのトランスデューサインタフェースを有しており、コントローラは、各トランスデューサデータ格納用メモリを順繰りにアドレス指定してそれらメモリからデータを受け取る。更に、本願出願人に譲受された特許権に係る特許文献8及び9には、本発明に類する関節腕付き可搬型CMM用の可調カウンタバランス機構が記載されている。
上掲の従来例は何れもその目的用途によく見合っているものではあるが、本件技術分野においては、今もなお明示的に、使用が容易で効率的に製造でき優れた特徴を有し且つ廉価販売できる改良版の可搬型CMMが求められている。
米国特許第5402582号明細書 米国特許第5611147号明細書 米国特許第5926782号明細書 米国特許第5956857号明細書 米国特許第5978748号明細書 米国特許第6131299号明細書 米国特許第6219928号明細書 米国特許第6253458号明細書 米国特許第6298569号明細書 米国特許第5486923号明細書 米国特許第5559600号明細書 米国特許第5794356号明細書 米国特許第5829148号明細書
本発明に係る可搬型CMMは、ジョイントにより連結された複数個の腕セグメントからなる関節腕を備える。本発明の一実施形態における腕セグメントは、デュアルソケットジョイントを用い所定角度をなすよう相互連結された複数個のベアリング/エンコーダカートリッジを備える。各ベアリング/エンコーダカートリッジは、1個又は複数個(できれば2個)の予荷重ベアリングアセンブリと、エンコーダ例えば光学エンコーダとを、同一の円筒ハウジング内に組み込んだアセンブリである。各ジョイント内に設けるエンコーダ読取ヘッドの個数は、キャンセレーション効果により平均化出力が得られるよう複数個とするとよい。また、一方を他方にねじ込むことによって腕セグメント同士を連結する構造とする場合、各腕セグメントには、腕の基部寄り部分が太くなりプローブ寄り部分が細くなるようテーパを付すとよい。
本発明の他の実施形態においては、ジョイントにより連結され関節腕を構成する腕セグメントのうち何個かに、可換型保護カバー乃至バンパが設けられ、これにより、強い衝撃による損壊及び摩損を防ぐと共に人間工学的及び美的に優れた把持部位が形成される。
本発明の更に他の実施形態においては、関節腕を構成する蝶番状ジョイントのうち1個に、一体内蔵型のカウンタバランスが組み込まれる。このカウンタバランスにて用いられるコイルスプリングは金属円筒の機械加工によって製造されたものであり、幅広のエンドリングと、幅狭の中間リングと、蝶番状ジョイント内係止固定用の複数個(できれば3個)の柱状突起(ポスト乃至垂直構造物)と、スプリング調整機構とを、有する構成である。
本発明の更に他の実施形態においては、関節腕の一端に計測プローブが設けられる。この計測プローブは、関節腕に一体化された接触トリガプローブとし、また従来型ハードプローブ(固定プローブ)に容易に衣替えできるように設ける。この計測プローブには更に複数個の改良型スイッチ及び計測(結果)指示用の光インジケータを設ける。このスイッチは、例えば、オペレータが容易に操作できるよう計測プローブの表面湾曲に沿った長円状にする。各改良型スイッチの色、表面模様乃至刻印、高さ(凹凸具合)又はその任意の組合せは、他の改良型スイッチと異なるものにして、オペレータがスイッチ同士を容易に区別できるようにする。他方の光インジケータは、操作支援性を向上させるため、カラーコーディング(色分け乃至色切替)するのが望ましい。
本発明の他の実施形態においては、関節腕に一体型オンボード電源/充電ユニットが設けられる。こうした電源充電/充電ユニットを設けることによりCMMを完全に可搬型とすることができるため、可搬型CMMが非常に使いやすくなる。即ち、外部電源から離れた場所でも使用できるようになり、また関節腕そのものを外部電源にケーブルで接続する必要もなくなる。
本発明の更に他の実施形態においては、関節腕の一端に計測プローブが設けられ、更にこの計測プローブを取り巻く回動可能型ハンドルカバー/スイッチアセンブリが設けられる。ハンドルカバー/スイッチアセンブリを回して計測プローブを把持することができるため、手の位置乃至姿勢がどのような位置乃至姿勢であっても計測プローブをうまく把持でき操作することができる。ハンドルカバー/スイッチアセンブリが回動可能型であるからプローブ端に第3軸を設ける必要がない。従って、7軸CMM、即ち計測プローブで第3回転角成分が発生するCMMに比し、低コスト且つ容易に製造可能な可搬型CMMが得られる。
本発明の他の実施形態に係る可搬型CMMは、ジョイントにより連結された複数個の腕セグメントを有する関節腕を備え、更にその関節腕の一端に計測プローブをまた他端に基部を設けた構成を有する。本実施形態における新規な基部は、特徴的なことにその内部に組み込まれた磁性マウントを有する。この一体型磁性マウントは、関節腕を磁性体表面に取り付けられるようにする部材であり、例えば関節腕にネジ式に装着することが可能な構成とする。更に、その使い勝手をよくするには磁性マウントにオン/オフレバーを設けるとよい。このオン/オフレバーは、磁性マウントを磁性体表面上に配置したとき自動的に動作し、可搬型CMMをその面に固定させる構成にするとよい。
本件技術分野における習熟者(いわゆる当業者)であれば、以下の詳細な説明及び図示を参照することにより、上述のものもそれ以外のものも含めて本発明の特徴的構成及び効果を認識及び理解することができるであろう。
以下の図示参照説明中、各図面中の同様の部材には同様の符号を付すこととする。
図1〜図3に本発明に係るCMM10の全体を示す。本CMM10は複数個のジョイントにより連結された手動操作可能な関節腕14を備えており、この関節腕14の一端には基部12がまた他端には計測プローブ28がそれぞれ取り付けられている。関節腕14を構成するジョイントには大別して二種類があり、そのうち一種類は自在回動型の長尺ジョイント、もう一種類は蝶番状に動く短尺ジョイントである。長尺ジョイントが概ね関節腕14の軸方向乃至長手方向に沿い配置されるのに対して、他方の蝶番状短尺ジョイントは関節腕14の長軸に対し90°をなす姿勢で配置される(そうするのが望ましい)。この関節腕14においては、軸状長尺ジョイントと蝶番状短尺ジョイントの対(ジョイント対)が2−2−2配置と通称されるジョイント配置に従い配置されているが、2−1−2配置、2−1−3配置、2−2−3配置等、他種のジョイント配置に従い配置することもできる。図4〜図6に各ジョイント対を示す。
図4は第1軸状長尺ジョイント16及び第1蝶番状短尺ジョイント18からなる第1ジョイント対の分解図である。この図はまた、可搬型電源電子回路20、可搬型電池パック22、磁性マウント24、並びに二片に分かれた基部ハウジング26A及び26Bを有する基部12の分解図でもあるが、これらについては何れも後に詳述する。
一見して明らかな通り、関節腕14を構成する基本的な部材には、基部12から計測プローブ28にかけてテーパが付されていて、その直径が部位毎に変わっている。このテーパは連続的な段差のないテーパとすることもできるが、図示実施形態では不連続的で段差のあるテーパが付されている。加えて、それら基本構成部材同士を互いにネジ式に結合して(螺合して)関節腕14を組み立てることができるようになっており、従って従来型CMMとは違い多数の締結具を使用する必要がない。例えば、後述の通り、磁性マウント24は第1軸状長尺ジョイント16にネジ式に連結される。その際使用されるネジ山部分には好ましくもテーパが付されているため、当該ネジ式連結によって自動ロックされ軸/曲げスティフネスが高まる。或いは、図25A及び図25Bに基づき後述するように、関節腕14の各基本構成部材の一端をフランジ及びテーパ付きのオス端、他端をフランジ及びテーパ付きのメス端とし、またそれらテーパを連結される端端同士が好適に嵌り合うように設定しておいてもよい。そうした場合、フランジ同士のボルト締めによりオス端とメス端とを締結することができる。
図5に、第2軸状長尺ジョイント30及び第2蝶番状短尺ジョイント32から構成され第1ジョイント対に取り付けられる第2ジョイント対を示す。第1軸状長尺ジョイント16の内面にはネジ山部分があるので、第2軸状長尺ジョイント30は、磁性マウント24を第1軸状長尺ジョイント16にネジ式に連結するときと同様にこのネジ山部分を利用して第1軸状長尺ジョイント16にネジ式に連結することができる。同様に、図6に示す通り第3ジョイント対は第3軸状長尺ジョイント34及び第3蝶番状短尺ジョイント36から構成されている。第2蝶番状短尺ジョイント32の内面にはネジ山部分があるため、第3軸状長尺ジョイント34はこのネジ山部分を利用して第2蝶番状短尺ジョイント32にネジ式に連結することができる。後に詳述するように、第3蝶番状短尺ジョイント36には計測プローブ28をネジ式に連結することができる。
各蝶番状短尺ジョイント18、32及び36を構成する部品は、機械加工、鋳造或いはそれらの組合せによって製造されたアルミニウム部品とするのが望ましいが、アルミニウムに代え軽量硬質な金属乃至複合素材を用いてもよい。各軸状長尺ジョイント16、30及び34を構成する部品は、機械加工、鋳造或いはそれらの組合せによって製造された部品とするのが望ましく、またアルミニウム、軽量硬質合金、繊維強化ポリマ(fiber reinforced polymer)或いはそれらの任意の組合せにより形成するのが望ましい。上述の3個のジョイント対(即ちジョイント16及び18からなる第1の対、ジョイント30及び32からなる第2の対、並びにジョイント34及び36からなる第3の対)の機械軸同士の位置関係は、機械的動作が円滑且つ均等なものになるよう、基部12を基準として縦貫整列させておく。基部12から計測プローブ28にかけ上述の通りテーパ状としておくことは、大きな負荷がかかる基部12の剛性が高まるという点や、計測プローブ28又はそのハンドルが小型になり重要なことに使用上の邪魔臭さが軽減されるという点でも、望ましいことである。後に詳述するように、各蝶番状短尺ジョイント18、32及び36の各端には保護バンパ38が設けられており、各軸状長尺ジョイント16、30及び34は基部ハウジング26A及び26B、保護スリーブ40又は保護スリーブ41によって覆われ保護されている。
本発明の重要な特徴的構成の一つは、関節腕14を構成する各ジョイント内でモジュール化されたベアリング/エンコーダカートリッジが使用されていることである。その例として図7及び図8に短尺カートリッジ42及び長尺カートリッジ44を示す。これらのカートリッジ42及び44の実装先は、デュアルソケットジョイント46及び48に開けられている開口部内である。デュアルソケットジョイント46及び48は、それぞれ、ソケットたる第1凹部120が設けられた円筒状第1延長部47と、ソケットたる第2凹部51が設けられた円筒状第2延長部49とを有している。通常、これらのソケット120及び51は互いに90°離れた位置に配置するが、勿論これ以外の角度関係としてもかまわない。短尺カートリッジ42の一端をデュアルソケットジョイント46のソケット51内に組み込みまた他端をデュアルソケットジョイント48のソケット51内に組み込むと蝶番状ジョイントが形成され、また、長尺カートリッジ44の一端をジョイント46(図25参照)のソケット120内に差し込むと縦長の自在回動型ジョイントが形成され、長尺カートリッジ44’(図26参照)の一端をジョイント48のソケット120内に差し込むとやはり縦長の自在回動型ジョイントが形成される。また、モジュール化ベアリング/エンコーダカートリッジたるこれらのカートリッジ42及び44は、予応力乃至予荷重デュアルベアリングカートリッジを個別に製造してその上にモジュール化エンコーダコンポーネントを実装することにより製造できるので、製造されたカートリッジを関節腕14の外骨格コンポーネント即ちデュアルソケットジョイント46及び48に組み込んで固定すれば、ジョイントができあがる。本件技術分野においてこうしたカートリッジを用いることの顕著なる利点は、関節腕14を構成するコンポーネント群が洗練されているためそれらコンポーネント群の製造品質及び生産速度を高レベルにすることができる点にある。
本実施形態では都合四種類のカートリッジが使用されている。そのうち一種類目はジョイント30及び34用の2個の軸状長尺カートリッジであり、二種類目はジョイント16用の軸状長尺基部カートリッジであり、三種類目は蝶番状短尺ジョイント18用でカウンタバランスを内蔵している蝶番状短尺基部カートリッジであり、四種類目はジョイント32及び36用の2個の蝶番状短尺カートリッジである。加えて、テーパ状の関節腕14に見合うよう、基部に近いカートリッジ例えば軸状長尺ジョイント16や蝶番状短尺ジョイント18の中にあるカートリッジは、ジョイント30、32、34及び36よりも大径にしてある。各カートリッジは、予荷重された一組のベアリングと、トランスデューサ例えばディジタルエンコーダとを有している。次に、図9及び図10に基づき、軸状長尺ジョイント16内に配置される長尺カートリッジ44について説明する。
長尺カートリッジ44内には一対のベアリング50及び52が組み込まれており、これらベアリング50とベアリング52の間は内側スリーブ(スペーサ)54及び外側スリーブ(スペーサ)56により隔てられている。重要なことはベアリング50及び52が予荷重ベアリングであることである。本実施形態では、内側スリーブ54と外側スリーブ56の長さを違えることによって(内側スリーブ54を外側スリーブ56より約0.0005インチ(1インチ=約2.54×10-2m)だけ短くすることによって)、嵌め込んだときにベアリング50及び52に所定の予荷重が発生するようにしている。ベアリング50及び52を含むこのアセンブリは、シール58によって封止された状態でシャフト60上に回動可能に実装されている。シャフト60は、その上面にてシャフト上側ハウジング62となって終端しており、その本体とシャフト上側ハウジング62との間には環状部63が形成されている。ベアリング50及び52に加えシャフト60等も含むこのシャフト/ベアリングアセンブリは、外側カートリッジハウジング64内に組み込まれ、内側ナット66及び外側ナット68を併用して外側カートリッジハウジング64に固定される。注記すべきことに、組立が終わった段階では、外側カートリッジハウジング64の上部65が環状部63内にすっぽりと入っている。先に述べた予荷重がベアリング50及び52に加わるのが、内側ナット66及び外側ナット68を締めてベアリング50及び52に圧縮力を加えたときであり、それによって内側スリーブ54と外側スリーブ56の長さの差に応じた所望の予荷重を印加できることも、認められよう。
ベアリング50及び52は二重ボールベアリングとするのが望ましい。適正な予荷重を得る上で重要なことは、ベアリング50の表面とベアリング52の表面をできるだけ平行にすることである。ベアリング面間平行度が十分でないとベアリング50及び52の周縁部近傍での予荷重均等性が損なわれ、予荷重が不均等であるとベアリング50及び52が不自然且つ不均等な移動トルクを受けて予測不可能な半径方向ランアウトひいてはエンコーダ性能低下が生じる。特に、モジュール内に実装されたエンコーダディスク(後述)にこうした半径方向ランアウトが生じると、読取ヘッドに対する不要なフリンジパターンシフトが発生し、エンコーダによる角度計測結果に顕著な誤差が生じる。更に、2個のベアリングで挟み込まれた構造体のスティフネスはベアリング間隔の影響を直接に受け、ベアリング間隔が大きければ大きい程当該アセンブリのスティフネスが高くなることから、本実施形態では、ベアリング50とベアリング52の間隔が拡がるようにスリーブ54及び56を用いている。外側カートリッジハウジング64をアルミニウム製とするのが望ましいのは、一つには、スリーブ54及び56も同じくアルミニウムから精密機械加工によって製造することにより、スリーブ54及び56の長さ並びにベアリング52及び54間平行度を十分正確なものとすることができるからである。そのようにすれば、温度変化に伴う膨張量の違いにより予荷重が不均等になることを、防ぐことができる。更に、前述の通り、予荷重はスリーブ54の長さとスリーブ56の長さにある程度の差を付けておき、ナット66及び68を完全に締め付けることにより発生させているので、発生する予荷重は当該長さの差に応じたものとなる。シール58を用いてベアリングを封止するのは、ベアリングが汚濁して様々な回転運動やエンコーダの精度やジョイントの感触に影響を与えることを、防ぐためである。
なお、ここでは一対のベアリング50及び52を長尺カートリッジ44内に間隔配置した好適例を説明したが、長尺カートリッジ44内に設けるベアリングの個数を1個としてもかまわないし、或いは3個以上としてもかまわない。言い換えれば、長短問わず各カートリッジ内にベアリングが1個あれば足りる。
本発明にてジョイント内に組み込まれるカートリッジは、回動角度限界がない構成とすることもある構成とすることもできる。回動角度限界を設けるには、外側カートリッジハウジング64の外面にフランジ72を設け、このフランジ72上に溝70を設け、この溝70を環状トラックとして用いその中にシャトル74を入れればよい。即ち、回動制止点設定ネジ76等のシャトル制止部材を設け、トラック70内に入れられたシャトル74がこのシャトル制止部材とぶつかる点を以て、回動角を制限すればよい。このシャトル制止部材として回動制止点設定ネジ76等の取り外し可能な部材を使用すれば、回動角度範囲を可変設定することができるが、シャトル回動角度範囲は例えば720°未満の範囲に制限するのが望ましい。なお、本願記載の回動シャトル制止部材については特許文献2により詳細な記載がある(特許文献2は本願出願人所有の特許権に係るものでありこの参照を以てその全内容を本願に組み込むこととする)。
また、先に述べたように本発明におけるジョイントを回動角度限界のない構成とするには、既知のスリップリングアセンブリを用いればよい。例えば、シャフト60を中空にして縦貫する軸状空間78を設け、その軸状空間78の一端に他よりも直径が大きな部分80を設け、この径拡張部80に円柱形状のスリップリングアセンブリ82を押し入れるようにするとよい。径拡張部80と軸状空間78の残りの部分との境目には段差があるので、スリップリングアセンブリ82はこの段差にぶつかって止まる。スリップリングアセンブリ82は、先に説明したモジュール化ジョイントカートリッジ内の予荷重ベアリングアセンブリとは特に機械的連携のない非構造的な部材であり、専ら電気的機能や信号伝送機能を有している。スリップリングアセンブリ82は商業的に入手できる各種のスリップリングによって構成でき、その好適例としては、英国バークシャー州レディング所在のIDM Electronics Ltd.から入手可能なHシリーズスリップリングを挙げることができる。このシリーズのスリップリングは小型円筒状であるので、シャフト60内の空間(径拡張部)80に組み込むには理想的である。シャフト60を縦貫する軸状空間78の径拡張部80の一端は開口84となって終端しており、この開口84は配線路86につながっている。配線路84の寸法及び形状は、スリップリングアセンブリ82に係る配線90(図10参照)を通せるよう設定されている。配線路86及び開口84には配線カバー88が嵌め込まれており、スリップリングアセンブリ82に至る配線はこの配線カバー88によって配線路86内にしっかりと保持されると共に保護される。
また、モジュール化されている長尺カートリッジ44には、上述の予荷重ベアリング構造に加えてモジュール化されたエンコーダ構造が組み込まれている。次にこのモジュール化エンコーダ構造について説明する。引き続き図9及び図10を参照するに、本発明にて好適に使用されるトランスデューサはモジュール化された光学エンコーダを備えており、このエンコーダは読取ヘッド92及び格子ディスク(エンコーダディスク)94という二種類の基本コンポーネントから構成されている。本実施形態における読取ヘッド92の個数は2個であり、それらは読取ヘッドコネクタ基板96上に配置されており、読取ヘッドコネクタ基板96は締結具98によって実装プレート100に取り付けられている。他方、格子ディスク94は、好ましくもシャフト60のベアリング下面102に適当な接着剤により取り付けられており、実装プレート100によって支持及び保持されている読取ヘッド92から所定間隔をおいた場所に、読取ヘッド92に対し位置を揃えて配置されている。このように、エンコーダディスク94は接着剤を用いベアリング下面102にてシャフト60に固定されているので、シャフト60の回動に伴い回転する。また、ワイヤファンネル104及びシーリングキャップ106は最終的に外側カートリッジハウジング64下端の外側カバーとなる部材であり、図10から最もよく看取できるように、ワイヤファンネル104はその中に入れられた配線90を保持及び保護している。図9及び図10に示した実施形態では読取ヘッド92が2個一対で用いられているが、3個以上の読取ヘッドを一組にして用いてもよいし読取ヘッドを単独で用いてもよいことは認められよう。モジュラー化された長尺カートリッジ44を変形し読取ヘッドの個数を1個とした例を図9Aに、また3個以上とした例を図9B〜図9Eにそれぞれ示す。なかでも図9B及び図9Cに示されているものは4個の、図9D及び図9Eに示されているものは3個の、読取ヘッド92を備えている。図9B及び図9Cではそれら読取ヘッド92が実装プレート100上に角度間隔90°で配置されており、図9D及び図9Eでは同120°で配置されているが、角度間隔は何れもこれとは違う間隔にすることが可能である。
格子ディスク94を適切な位置に配置するには、格子ディスク94を配置する場所に達する孔(図示せず)を外側カートリッジハウジング64に形成し、図示しないツールを用い位置関係上適切な場所まで格子ディスク94を押し込み、格子ディスク94とシャフト60に挟まっている接着剤をその状態で硬化させて格子ディスク94の位置をそこでロックさせ、そして、外側カートリッジハウジング64に開けた上掲の孔内にホールプラグ73を差し込めばよい。
重要な点として、格子ディスク94の位置と読取ヘッド92の位置とを逆にしてもよい点に注目すべきである。即ち、格子ディスク94を外側カートリッジハウジング64に取り付ける一方、読取ヘッド92がシャフト60と一体に回転するように構成してもよい。図12Aに示す実施形態はそのような構成を有する実施形態であり、この実施形態においては、一対の読取ヘッド92’が取り付けられている読取ヘッドコネクタ基板96’を接着剤によりシャフト60’に取り付け、読取ヘッドコネクタ基板96’及び読取ヘッド92’がシャフト60’と一体に回転し得る構成とする一方、格子ディスク94’を支持体たる実装プレート100’上に配置しこの支持体100’を外側カートリッジハウジング64’に取り付けている。結局のところ、格子ディスク94及び読取ヘッド92のうち何れか一方をシャフトと一体回転可能とすればよいものと認め得る。重要なのは、光学的なやりとり乃至反応関係を保ちつつも互いに他に対して回転する関係となるよう、格子ディスク94及び読取ヘッド92をカートリッジ乃至ジョイント内に配置することである。
本発明にて好適に使用できるロータリエンコーダとしては特許文献10及び11に記載されている類のもの、例えばMicroE SystemsからPure Precision Opticsなる商品名で商業的に入手できるものがある(この参照を以て特許文献10及び11の全内容を本願に組み込むこととする)。このロータリエンコーダは、回折次数間の干渉を検出する実体光学系を基礎としており、そのフリンジパターンに挿入されている読取ヘッド乃至フォトダイオードアレイからの出力がほぼ完全な正弦波信号群になる構成である。発生した正弦波信号群を電子的に補間すれば、光学フリンジ分数倍に過ぎないわずかな変位でも検出できる。
レーザ光源を使用する場合は、まずレーザ光をレンズにより平行化し更に絞りを通してサイズを整え、平行化されサイズが整えられたこのビームを格子に通す。この格子は入射光を回折させる。それによって生じる離散次数のうち0次及び偶数次は何れも格子部材によって抑圧される。0次が抑圧されるため、発散3次を超えたところにある特定の領域にて±1次だけが重なり合いほぼ純粋な正弦波干渉が発生する。この領域に何個かの光検知器アレイ(読取ヘッド)を配置しておけば、格子と光検知器が相対運動しているとき、それらの光検知器アレイからほぼ純粋な正弦波出力が4チャネル分得られる。そして、電子回路を設けて、この出力を増幅、正規化及び補間すれば、その分解能を所望レベルまで高めることができる。
こうしたエンコーダには、その構成が単純であることによる利点、即ち従来技術における光学エンコーダにない利点が幾つかある。まず、計測を実行するのに必要なのはレーザ光源、その平行化光学系、回折格子及び検知器アレイだけであるから、やや嵩の張る従来型エンコーダと異なり非常にコンパクトなエンコーダ系が得られる。また、従来技術におけるデバイスは環境要因に敏感であり、往々にして環境要因による誤差乃至誤動作を発生させていたが、本エンコーダは格子とフリンジの相対運動という直接的な関係を利用しているため環境要因に対して鈍感で、環境要因による誤差乃至誤動作が生じにくい。更に、干渉発生領域が広めであり且つその領域内であればどこでも概ね正弦波の干渉が発生するため、従来技術におけるエンコーダに比べ配置公差が緩くなる。
上掲の光学エンコーダにおける顕著な利点の一つは、スタンドオフ方向及び距離、即ちエンコーダディスクに対する読取ヘッドの距離及び方向について、厳格な精密さがあまり求められないことである。即ち、高精度回転計測を簡易組立型パッケージによって実現できる。このような寸法誤差高耐性エンコーダ技術を用いているため、CMM10は、かなり低コスト(低価格)且つ容易に製造できる。
また、上述した好適な実施形態で設けているのは光学式のエンコーダディスク94であるが、読取ヘッドにより相対運動を計測できる限りどのような光学フリンジパターンでも、本発明を好適に実施することができるものと認め得る(本発明はそのような光学フリンジパターンによる実施形態を包含する)。本願では、光学フリンジパターンという用語を、動きを計測できるよう周期アレイ状に配置構成された光学素子群であればどのようなものも包含されるような意味で、使用している。上掲の例ではこうした光学フリンジパターン乃至光学素子群を回転ディスク乃至固定ディスク上に実装しているが、実装先はカートリッジを構成する相対運動コンポーネント、例えばシャフトやベアリングやハウジングであってもよくディスクには限られない。また、実装と称しているが、実のところは相対運動コンポーネント上にあり或いは配置されていればよいのであって、堆積・成長、保持・固定その他、様々な形態を採り得る。
それどころか、読取ヘッド及び対応する周期的アレイ乃至パターン部を上述のような光学系ベースのものにする必要すらない。というよりは、広義には読取ヘッドがある種の周期的パターンを検知でき或いは読み取ることができさえすればよいのであって、計測可能且つ周期的な量乃至特性に係るパターンでさえあれば、即ち回転運動等の動きの計測に使用できさえすれば、光学的でないパターンも使用できる。ここでいう計測可能な量乃至特性には、上掲のものの他に、反射率、不透明度、磁界、キャパシタンス、インダクタンス、表面粗さ等が含まれる(例えば表面粗さパターンの読み取りにはCCDカメラ等のカメラとして構成された読取ヘッド乃至センサを用いればよい)。その場合に読取ヘッドにより計測されることとなるのは、例えば、磁界、反射率、キャパシタンス、インダクタンス、表面粗さ等の周期的変化乃至変動である。即ち、本願では、読取ヘッドなる用語をこうした計測可能な量乃至特性に関わるあらゆるセンサ乃至トランスデューサ及びその解析用電子回路という意味で用いているのであって、光学読取ヘッドは単なる好適例の一つに過ぎない。勿論、読取ヘッドにより読み取られる周期的パターンは、その周期的パターンと読取ヘッドとの間に相対運動(一般には回転運動)が生じる限り、どのような面の上にあってもよい。周期パターンの例としては、回転部材乃至固定部材上にパターンをなすよう積み上げ或いは成長させた磁性媒体、誘導性媒体、容量性媒体等がある。更に、表面粗さを以て読取対象周期パターンとする場合は、周期性を呈するよう個別の媒体を積み上げ堆積させ或いは何れにせよ形成する必要すらない。それは、どのような部材上に現れている表面粗さであっても、その表面粗さに反応でき或いはその表面粗さを感知できる読取ヘッド(例えばCCDカメラ等のカメラ)さえあれば、読み取れるからである。
先に示した図9及び図10が軸状長尺ジョイント16用のモジュール化されたベアリング/エンコーダカートリッジの構成部材を示したものであったのに対して、図11及び図12は軸状長尺ジョイント30及び34用のそれを示すものである。このカートリッジアセンブリには、図9及び図10に示したものと実質的に同様のものであるので符号44’を割り当ててあるが、図面から明らかなようにこの長尺カートリッジ44’は長尺カートリッジ44とは細部で異なっている。例えば、配線カバー(キャップ)88’の構成が異なること、ワイヤファンネル104’及びシーリングキャップ(カバー)106’の構成がわずかに異なること、フランジ72’の位置が外側カートリッジハウジング64’の上端であること等である。更に、外側カートリッジハウジング64’とシャフト上側ハウジング62’の間にあるフランジ72’が外向きに拡がっている。勿論のこと、各種コンポーネント同士の長さの比率も、図11及び図12に示した構成と図9及び図11のそれとでは多少異なっている。構成部材同士がよく似ているので各構成部材に付す符号は基本的に同一の符号とし、ダッシュ(’)を付して区別してある。また、図11Aに示されている構成も図11に示されているものとよく似ているが、読取ヘッドの個数が1個である点で異なっている。
図13及び図14に、蝶番状短尺ジョイント32及び36内に組み込まれるベアリング/エンコーダカートリッジを、同様の分解図及び断面図により示す。図11及び図12に示した軸状長尺ジョイント44’がそうであったのと同じく、蝶番状短尺ジョイント32及び36用のこの短尺カートリッジ44”も先に詳述した長尺カートリッジ44とよく似た構成であるので、本短尺カートリッジ44”及びその構成部材には前掲の対応する部材の符号にツーダッシュ(”)を付して区別してある。自明な通り、この短尺カートリッジ44”はそもそも蝶番状短尺ジョイント32及び36内で使用することを目的としたものであり、配線は単純に軸状空間78”及びその径拡張部80”内に通せばよいので、スリップリングアセンブリは不要である。図13Aに示されている構成は図13に示されているものとよく似ているが、読取ヘッドの個数が1個である点で異なっている。
そして、図15及び図16に、第1蝶番状短尺ジョイント18用のモジュール化されたベアリング/エンコーダカートリッジ108を示す。看取できるように、この短尺カートリッジ108の構成部材は何れもカートリッジ44、44’及び44”の構成部材とよく似た又は全く同じであるが、後者に対する前者の大きな相違点としてカウンタバランスアセンブリが組み込まれている点がある。このカウンタバランスアセンブリは、外側カートリッジハウジング64”の外側に嵌め込まれたカウンタバランススプリング110を備えている。カウンタバランススプリング110により実現されるカウンタバランス機能はCMM10にとり重要な機能である。その機序については後に図26〜図28を参照してより詳細に説明する。図15Aに示されている構成は図15に示されているものとよく似ているが、読取ヘッドの個数が1個である点で異なっている。
前述したように、本発明を実施する際にはエンコーダ内に複数個の読取ヘッドを設けるのが望ましい。明らかな通りエンコーダによる角度計測誤差は荷重印加に伴うディスクのランアウト即ちその半径方向の動きによるものであるから、互いに180°隔てて2個の読取ヘッドを配置すれば各読取ヘッドにてランアウト誤差キャンセレーション効果を発生させることができ、最終的にはこのキャンセレーション効果によって平均化された角度計測結果(いわば免疫化された計測結果)が得られる。即ち、誤差がキャンセルされるよう2個の読取ヘッドを用いることにより、誤差が発生しにくくなるためエンコーダによる計測結果がより正確になる。図17〜図19に、読取ヘッドを2個一対で配置したデュアル読取ヘッド実施形態について順にその頂面、断面及び底面を示す。この実施形態は、例えばジョイント16及び18(即ち基部に一番近いジョイント群)内で使用される大径カートリッジ内で、有益に使用できる。本実施形態ではカートリッジエンドキャップ100上に一対の回路基板(読取ヘッドコネクタ基板)96が実装されており、更に各読取ヘッドコネクタ基板96上に読取ヘッド92が機械的に取り付けられている。読取ヘッド92は好ましくも互いに180°隔てて配置されており、従ってディスクのランアウト即ちその半径方向の動きによって生じる誤差をキャンセルすることができる。各読取ヘッドコネクタ基板96には、更に、その基板96を内部バスその他の配線につなぐためのコネクタ93が設けられている(後述)。また、図20〜図22に示されている構成は図17〜図19に示したものとよく似た構成であるが、カートリッジエンドキャップ(実装プレート)100の直径がより小さいという基本的な相違点を有している。即ち、このデュアル読取ヘッド実施形態はより小径の実施形態であり、例えばジョイント30、32、34及び36に組み込まれる小径カートリッジでの使用に適している。
また、有益なことに、読取ヘッドを複数個用いる実施形態(図9D及び図9Eに示した読取ヘッド3個の実施形態や図9B及び図9Cに示した読取ヘッド4個の実施形態を含む)を従来型CMMに組み込めば、コストが顕著に低減され製造工程がかなり単純になる。例えば特許文献12に記載のCMMを構成するジョイントは、それぞれ、その図7に示されているように、第1ジョイント半片に対して静止状態を保つ第1ハウジングと、第2ジョイント半片に対して静止状態を保つ第2ハウジングとを備え、両者が相対回転するよう各者に予荷重ベアリングを組み込んだ比較的単純な構成である(特許文献12の内容はこの参照を以て本願に組み込むこととする)。第1ハウジング内に保持されているパッケージ入りエンコーダからはエンコーダシャフトが突き出ており、第2ハウジング内に組み込まれた軸状配置内部シャフトは第1ハウジング内に延びてこのエンコーダシャフトと噛み合い或いは嵌り合う。従って、この従来型パッケージ入りエンコーダを使用し精度の高い回転計測を行うには、当該エンコーダに対して荷重を印加してはならず、また内部シャフトの軸とエンコーダシャフトの軸との間に多少位置ずれがあっても第2ハウジングの動きが当該エンコーダに正確に伝わるようにしなければならない。軸対軸の位置ずれに関する製造公差を吸収するには、エンコーダシャフトと内部シャフトの間を特殊な結合装置によって接続しなければならない。
これと対照的な例として、図35に、特許文献12記載のCMMからその結合装置及びパッケージ入りエンコーダを取り除き、その代わりにエンコーダディスク96及びエンドキャップ100を設けた改良型の構造400を示す。この構造400においては、第1ハウジング420及び第2ハウジング410をめいめいに有する2個のジョイントが互いに90°隔てて配置されている。内部シャフト412は第2ハウジング410から第1ハウジング420内へと延びている。図示の通り、エンコーダディスク96は例えば接着剤を用いて内部シャフト412の一端に取り付けられており、他方でエンドキャップ100は第1ハウジング420内に固定されている。但し、ご理解頂けるように、エンコーダディスク96を第1ハウジング420内に固定しエンドキャップ100を内部シャフト412に固定することとしても、ジョイントの動作乃至操作には特に支障はない。
前述の構成と同様、この構成でも誤差がキャンセルされるよう複数個の読取ヘッドを用いているため、軸間に多少位置ずれがあっても誤差が顕在化しにくく、エンコーダによる計測結果が従前より正確となる。加えて、格子とフリンジの相対運動という直接的な関係を利用しているため、従来装置が敏感に影響を受けていた環境要因に対して本エンコーダは鈍感であり、環境要因による誤差が生じにくい。更に、干渉が発生する領域が広めでありその領域内であればどこでもほぼ正弦波の干渉が生じるため、先に説明した従来型エンコーダに比べて配置公差がかなりの程度緩和される。
もう一つの例として、特許文献13に記載されている従来型CMMにおいては、その図4から看取できるように、パッケージ入りエンコーダ内に一次ロータリベアリングを何個か設けることによって、ジョイント毎に一体部を形成してあるため、上述した特許文献12にて必要とされていた軸間位置ずれ補償が不要である(特許文献13の内容はこの参照を以て本願に組み込むこととする)。しかしながら、一次ロータリベアリングを設けているため、このエンコーダは、性能上の差し障りがないとはいえ無骨な構造であり、様々な荷重にさらされやすい。このエンコーダが嵩張っていて高コストなものであるのは一つにはそのためである。
これと対照的な例として、図36に、特許文献13記載のCMMからパッケージ入りエンコーダと一方のジョイントの連結シャフトを取り除き、その代わりにエンドキャップ100及びエンコーダディスク96を設けた改良型の構造450を示す。この構造450においては、第1ハウジング470内にエンドキャップ100が保持されており、またベアリング472によって第1ハウジング470内で第2ハウジング460の内部シャフト462が保持されている。内部シャフト462は根本側にあるエンドキャップ100のそばまで延びて終端しており、またエンコーダディスク96は例えば接着剤を用いて内部シャフト462のこの端に取り付けられている。この実施形態においても、図35に示した実施形態と同様、複数個の読取ヘッドを用いることで、精度を損ねることなくジョイントを簡素化してそのコストを大きく下げることができる。
明らかな通り、本発明に類するロータリトランスデューサにあっては、周期パターンが非円運動することが精度を損ねる主因である。この非円運動の原因になり得る現象は数多くあるが、その一つは不完全な組立でありまた一つは外力による変形である。外力変形はCMMのどの部位でも生じ得るが、一番多く発生するのはベアリング構造やジョイント配管においてであり、例えばベアリングの非再現性ランアウトやウォブリング(震え)や変形や熱影響やベアリングプレイによって生じる。図17〜図21に示した前述の実施形態においては、複数個の読取ヘッドを(2個ならば180°離して)実装してロータリトランスデューサ出力の誤差を補正するようにしている。これに対して、図41〜図43に示す本発明の別の実施形態においては、CMMの変形や不完全な組立やその組合せによって生じる誤差を、1個又は複数個の読取ヘッドと1個又は複数個のセンサの併用により補正している。用いるセンサは変位を計測できるセンサであればどのような種類のセンサでもよいが、接近度センサを複数個用いるのが望ましい。
看取できるように、本発明に類するカートリッジはそのシャフトとカートリッジハウジングとの関係でいうと何れも6自由度を有している。即ち、そのシャフトにはX軸に沿った変位、Y軸に沿った変位、Z軸に沿った変位、X軸周りでの回転、Y軸周りでの回転及びZ軸周りでの回転という6自由度がある。図41〜図43に示されているカートリッジ600はその種のカートリッジであり、このカートリッジ600のハウジング606内の図示しないベアリング上には、内部シャフト602が回動可能に実装されている。エンコーダ読取ヘッド610及びセンサS1〜S5は読取ヘッド基板604を介しハウジング606にしっかりと保持されており、またその上に光学フリンジパターンが形成されているエンコーダディスク608はシャフト602と一体に回転するようシャフト602に取り付けられている。エンコーダ読取ヘッド610は読取ヘッド基板604に取り付けられ光学フリンジパターン608上方に実装されており、好適にもこのエンコーダ読取ヘッド610によってシャフト602のZ軸周りでの回転を計測することができる。また、カートリッジ600内には読取ヘッド610に加え5個のセンサが設けられている。これら5個のセンサは何れも読取ヘッド基板604を介してハウジング606に固定されており、また何れもシャフト602とハウジング606の相対運動を計測するのに使用される。シャフト602のハウジング606に対する変位のうちY軸に沿った変位は変位センサS1により計測され、X軸に沿った変位は変位センサS2によって計測される。即ち、シャフト602に係るセンサのうち3個、即ち読取ヘッド610、変位センサS1及び変位センサS2によって、順にシャフト602のZ軸周りでの回転、Y軸に沿った変位及びX軸に沿った変位が計測される。好ましいことに、このシャフト602に係るセンサとしては更に3個のセンサが設けられており、それらのセンサによってX軸周りでの回転、Y軸周りでの回転及びZ軸周りでの回転を計測できる。より詳細には、センサS3、S4及びS5を組み合わせて用いることにより、X軸周りでの回転、Y軸周りでの回転及びZ軸周りでの回転を計測することができる。図41〜図43に示す通り、本実施形態におけるセンサS3、S4及びS5は読取ヘッド基板604沿いに120°間隔で配置されている。なお、これら等間隔配置されている3個のセンサによる計測結果を組み合わせてX軸周りでの回転、Y軸周りでの回転及びZ軸周りでの回転(の量)を計測する手法としては、既知の手法を使用できる。
このように5個のセンサS1〜S5が追加されているため、CMMを構成するジョイント配管やベアリング構造に由来するあらゆる変形を計測でき、ひいてはエンコーダによる計測結果に含まれる誤差のうちその種の変形による誤差分をセンサS1〜S5(及びエンコーダ)の出力に基づき補正できる。即ち、これらセンサを用いてシャフト602とハウジング606の間の相対運動を計測し、エンコーダディスク608の運動のうち回転運動でないものを特定し、当該回転運動でない運動に起因するあらゆる誤差分を補正することができる。本発明にてこの目的で使用するセンサのうち変位計測用のセンサはそれに適したものであればどのような種類のものでもよいが、接近度センサを用いるのであれば、ホール効果を利用した接近度センサや、その磁気特性、抵抗特性、静電容量特性、光学特性等を利用した接近度センサがよいであろう。
ご理解頂けるように、例えばジョイントに荷重がかかってベアリング構造が変形したため、エンコーダディスク(光学パターン)608を担持している内部シャフト602がエンコーダ読取ヘッド601付きのハウジング606に対して動いてしまった場合でも、当該相対運動の影響を受ける角度計測結果を、付加したセンサS1〜S5から得られる変位情報を利用して補正することができ、従って可搬型CMMの出力における精度を実質的に向上させることができる(明らかなように本発明を実施するに当たりセンサS1〜S5を全て使用してもよいしその一部しか使用しないこととしてもよいしこれら以外のセンサを使用することとしてもよい)。これもまた明らかな通り、本発明の実施に際しては、各ジョイント内のカートリッジ全てにセンサS1〜S5を付加しておくのが望ましいが、それが必須であるというわけではなく、例えばカートリッジのうち1個にセンサS1〜S5を組み込むだけでも十分に効果はある。また、図41〜図43に示した実施形態におけるロータリエンコーダは光学的な格子ディスク608を有しているが、本発明にて上掲のセンサS1〜S5と併用するロータリエンコーダは、前述の通りその特性を計測、検知及び解析可能な周期パターンを有するパターン部であればよく、またその対象となる特性も反射率、不透明度、磁界、キャパシタンス、インダクタンス、表面粗さ等、どのようなものであってもよい。更に、 図41〜図43に示した実施形態は光学的なエンコーダディスク608がシャフト602と共に回転する実施形態であったが、図12Aに示したように光学ディスクが固定されている実施形態でも、当該複数個のセンサS1〜S5を使用することが可能である。
上述の通り、追加したセンサの用途は関節腕内のベアリングその他の部分の構造変形によって生じる誤差を補正することであるが、ジョイントに作用し当該構造変形を実際に発生させる外力をこれらのセンサを用いて計算及び計測することもでき、その種の計測結果をセンサからの有益なフィードバックとしてユーザに提供することもできる。例えば、ある特定のベアリング構造乃至ジョイントに関してある許容外力範囲が定められているなら、ベアリング装置の変形量から外力の大きさを検知した結果当該許容外力範囲外の外力であると判明した場合に、ユーザに対しセンサフィードバックを提供してその外力を軽減する改善策を執らせることができる。即ち、センサフィードバックを受けてそのCMMの取扱を工夫する等、ユーザは、よりよい計測結果が得られるような措置を執ることができる。このセンサフィードバックは例えば音響フィードバック、映像フィードバック又はその組合せといった形態で提供でき、例えばCMMを制御するソフトウェアによってユーザに提示される。このように上述の追加センサS1〜S5を荷重超過乃至過負荷センサとして機能させることによって、ユーザが関節腕に負担を加えすぎないようにすることができ、ひいては細やかな取扱を確保して高精度計測を行うことができる。また、あるジョイントに作用する外力を計測する、という手法は、追加センサS1〜S5を使用する図41〜図43記載の実施形態だけでなく、複数個の読取ヘッドを使用する前述の各実施形態でも実施できる。例えば、2個の読取ヘッドを用いそれら2個の読取ヘッドの出力を平均化して角度計測値を導出する実施形態であれば、それら2個の読取ヘッドの出力の差を計測することにより、変形をもたらしている外力を求めることができる。図41〜図43に示した実施形態であれば更に、向きが違う2個の接近度センサそれぞれによって計測を行うことにより変形量を二方向から計測できるため、方向についての情報も得られる。センサS1〜S5及び読取ヘッドを含め合計6個のセンサを用いれば、有益にも6自由度全てについて計測結果を得ることができ、従って各ジョイントで発生している変形を全面的に明らかにすることができる。
トランスデューサによる角度検出結果は、2個の読取ヘッドを用いることや1個の読取ヘッドと何個かの接近度センサとを併用することで正確化できるのみならず、変形原因たる外力についての計測結果から変形情報を導出してそれに基づき関節腕の運動学的構成を修正すること(例えば関節腕各部の寸法値をリアルタイムに変更すること)で更に正確化することができる。即ち、例えばベアリングが変形するとその変形によって関節腕中の該当セグメントの長さが変化するので、この変形を前述のセンサ及び読取ヘッドにより計測し、そのCMMに係る計測ソフトウェアにてこの腕長変化分を補正分として考慮した補正を実施することにより、その関節腕における最終的な計測精度を高めることができる。
図23Aに、図9A、図11A、図13A及び図15Aに示したシングル読取ヘッド実施形態用の電子回路のブロック構成を示す。看取できるように、このCMM10は好ましくも外部バス260及び内部バス261を有している。外部バス260はUSBバス、内部バス261はRS485とするのが望ましい。内部バス261には拡張性があり、エンコーダ増設や、外部実装レールや、回動軸例えば第7軸の追加等にも対応することができる。内部バス261が好ましくもRS485規格に準拠している場合、この内部バス261を、可搬型CMMの関節腕内の各トランスデューサから情報を集めるためのシリアルネットワークとして、好適に使用できる。このシリアルネットワークは、特許文献7に記載されている形態により構築及び利用することができる(特許文献7は本願出願人に譲受された特許権に係るものでありこの参照を以てその全内容を本願に組み込むこととする)。
看取できるように、図23Aに示した回路においては、各カートリッジ内のエンコーダと、各エンコーダ基板との対応関係が1対1である。図中、第1軸状長尺ジョイント16内長尺カートリッジ用エンコーダを搭載したエンコーダ基板112は、図25に示すように基部12内に配置される。次に、第1蝶番状短尺ジョイント18用エンコーダと第2軸状長尺ジョイント30用エンコーダとを併載したデュアルエンコーダ基板114は、図26に示すように第2軸状長尺ジョイント30内に配置される。第2蝶番状短尺ジョイント32用エンコーダと第3軸状長尺ジョイント34用エンコーダとを併載した同様のデュアルエンコーダ基板116も、同じく図26に示すように第3軸状長尺ジョイント34内に配置される。そして、第3蝶番状短尺ジョイント36用エンコーダを搭載した最終段エンコーダ基板118は、図24に示すように計測プローブ(ハンドル)28内に配置される。各エンコーダ基板114、116及び118にそれぞれ接続されている熱電対は温度遷移に際する温度補償処理に使用される。各エンコーダ基板112、114、116及び118には、アナログディジタル変換機能、エンコーダ用計数機能及びシリアルポート通信機能が組み込まれており、また動作データローカル保存用リードプログラマブルフラッシュメモリが設けられている。プロセッサ主基板112もフィールドプログラマブルであり、USBバス260を介した外部からの電気的な書込が可能である。前述の通り内部バス(RS485)261は高い拡張性を有しているので、外部実装レール、第7軸或いはその双方を有しより多数のエンコーダを備えた構成をも、実現することができる。アクセスポートは内部バス261の点検・診断に使用できる。また、外部USB通信プロトコルには余力があるので、先の図面で符号10により示してきた型式のCMMを複数個、単一のアプリケーションに接続することが可能であり、全く同じ理由で、単一のCMM10を複数個のアプリケーションに接続することも可能である。
各エンコーダ基板112、114、116及び118は、できればMotorola(登録商標)社から入手可能なDSP56F807等の16ビットDSP(digital signal processor)を備える構成とする。この処理コンポーネントは、シリアル通信、直交復号、A/D変換、オンボード記憶等の機能を含め数多くの処理機能を単体で実現できるものであるので、これを各エンコーダ基板112、114、116及び118に搭載すればその基板を構成するのに必要なチップの合計個数を減らすことができる。
本実施形態におけるもう一つの重要特徴事項は、各エンコーダが別々の識別チップ121に接続されていることである。各識別チップ121は対応する個別エンコーダひいてはモジュール化された対応する個別ベアリング/エンコーダカートリッジを識別するためのチップであり、これを用いることによって品質管理、試験、修理等を容易化且つ迅速化することができる。
図23Bにそのブロック構成が示されている電子回路は、図23Aに示したものとよく似ているが、図10、図12、図14及び図16〜図22に示したデュアル読取ヘッド実施形態用の電子回路である点で異なっている。
次に、図24〜図26を参照して、関節腕14内への各カートリッジの組み込み方について説明する。なお、図24では関節腕14の基部12が省略されていること、また図24〜図26による例示に図9A、図11A、図13A及び図15Aに示したシングル読取ヘッド実施形態を用いていることに、注意されたい。図25に示されているように、第1軸状長尺ジョイント16に組み込まれている長尺カートリッジ44の上端は、デュアルソケットジョイント46を構成する円筒状のソケット120内に差し込まれ、適当な接着剤を用いてソケット120内に固定保持されている。その反対側、即ち長尺カートリッジ44の下端は延長配管(本実施形態ではスリーブ122)内に差し込まれ、やはり適当な接着剤により固定保持されている。スリーブ122は例えばアルミニウム製であるが、硬質合金乃至複合素材から形成されていてもよく、アルミニウム製に限られない。スリーブ122の下端にはその内面にネジ山部分126が形成された外径拡張部124がある。このネジ山部分126には外向きのテーパが付されているので、図4に明瞭に示されているように、そのネジ山部分128に内向きのテーパが付されている磁性マウントハウジング130を、ねじ込んで嵌め合わせることができる。こうしたテーパ付きネジ山部分による相互連結という手法は、先にも述べた通り、CMM10を構成する何個かのジョイント全てについて適用されている。テーパ状ネジ山部分は例えばNPT型にするとよい。そのようにすれば、ねじ込み作業によって自然にきつく締まることとなるので、ロックナットその他の締結具が不要となる。無論、この種のネジ止め手法とネジ固定剤(瞬間接着剤)とを併用することも可能であるしまた併用すべきでもある。
図26中の長尺カートリッジ44’も、第1軸状長尺ジョイント16内の長尺カートリッジ44と同じく接着剤によって、デュアルソケットジョイント46’にあいた円筒状の開口部(ソケット)120’内に保持固定されている。この長尺カートリッジ44’の外側カートリッジハウジング64’にはフランジ72’の下面によって形成された肩状部分132があり、この肩状部分132は円筒状の延長配管134を支えている。この延長配管134は外側カートリッジハウジング64’の外面を覆うよう当該外側カートリッジハウジング64’の外側に設けられており、ネジ山部分を有するコンポーネントへの取付用の可変長配管を形成する目的でこの第1軸状長尺ジョイント16内で使用されている。即ち、延長配管134は長尺カートリッジ44’の下端より更に先まで延びており、その内側にはネジ山付きのスリーブ136が差し込まれている。外側カートリッジハウジング64’を延長配管134に接合する手段やスリーブ136と延長配管134とを接合する手段としては、適宜接着剤等を使用すればよい。スリーブ136の一端にはテーパ状部分があり、その外面にはネジ山部分138が形成されており、連結片142の内面にもネジ山部分140があるので、スリーブ136の外面にあるネジ山部分138と連結片142の内面にあるネジ山部分140とが噛み合うよう、スリーブ136を連結片142内にねじ込むことができる。ねじ込んだ後は、デュアルソケットジョイント48に形成されている開口144内に連結片142を接着剤で保持固定すればよい。延長配管134を炭素繊維複合素材等適当な複合素材から形成する一方ネジ山付きのスリーブ136をアルミニウムから形成すれば、好ましくも、デュアルソケットジョイント48の熱特性に整合させることができる。看取できるように、印刷回路基板(エンコーダ基板)114は支持体146に締結されており、この支持体146は更にデュアルソケットジョイント支持体142に保持固定されている。
また、図25A及び図25Bに示すネジ山付き締結具を用いジョイントのうち1個、数個或いは全部を相互連結する手法を、上述のネジ式連結に併用乃至代用してもよい。図26に示したネジ山付きのスリーブ136と違い、図25Bに示されているスリーブ136’は平坦なテーパ端137を有するスリーブであり、テーパ端137と相補的なテーパが付されているデュアルソケットジョイント支持体142’内に入っている。スリーブ136’から外向きに延びスリーブ136’を縁取っているフランジ139は、何個かの(図では6個の)ボルト孔を有している。デュアルソケットジョイント支持体142’の上面にもこれと対応する孔が設けられており、ここでは、その孔と位置を揃えた上でフランジ139のボルト孔にネジ山付きのボルト141をねじ込んで、スリーブ136’をデュアルソケットジョイント支持体142’にネジ止めしてある。延長配管134’は図26に示した実施形態と同様スリーブ136’の外側に嵌め込まれている。このように相補的なテーパが付されたオスとメスとによりジョイントを連結する構成は、連結面がより良好になる点で従来技術に比べ優れている。
図26に示すように、第3軸状長尺ジョイント34を構成する長尺カートリッジ44’は、第2軸状長尺ジョイント30を構成する長尺カートリッジ44’と同様の形態で、関節腕14に保持固定されている。即ち、この長尺カートリッジ44”の上部はデュアルソケットジョイント46”にあいた開口120”内に接着剤により保持固定されている。前述の延長配管134と同様複合素材から形成するのが望ましい延長配管148は、外側カートリッジハウジング64”を覆って更にその先まで延びており、その内部にはスリーブ150が差し込まれている。スリーブ150は延長配管148にぴったり嵌るよう構成されており、延長配管148の内面に接着剤により保持固定されている。延長配管148に嵌められたスリーブ150の他端はテーパ部となっており、その外面にはネジ山部分152が形成されている。他方でデュアルソケットジョイント支持体154の内面にはこのネジ山部分152と相補的なネジ山部分153が形成されている。スリーブ150は、ネジ山部分152とネジ山部分153がうまく噛み合うようにデュアルソケットジョイント支持体154内に差し込まれている。このとき、デュアルソケットジョイント支持体154は、デュアルソケットジョイント48’にあいた円筒状のソケット156内に、接着固定済である。同様に、印刷回路基板(デュアルエンコーダ基板)116も、デュアルソケットジョイント支持体154に保持固定されている印刷回路基板支持体146’を介して、デュアルソケットジョイント48’に連結されている。
図7及び図8を参照して前述した通り、図13及び図14中の短尺カートリッジ44”及び図15中の短尺カートリッジ108については、単純に、デュアルソケットジョイント46とデュアルソケットジョイント48の間に配置し適当な接着剤を用いて保持固定すればよい。こうするだけで、取付に際し長尺カートリッジと短尺カートリッジのなす角度を容易に直角にすることができる(もし望みなら直角以外の角度にすることもできる)。
上述の通りモジュール化されているベアリング/トランスデューサカートリッジを例えば前掲の特許文献12及び13に記載の可搬型CMMにて用いれば、技術的に見て重要な利点が生じる。これは、当該カートリッジ乃至そのハウジングが、その関節腕を構成する各ジョイントの構造部品となっているためである。ここでいう構造部品とは、カートリッジの表面部例えばカートリッジハウジングが関節腕を構成する他のコンポーネントに固く取り付けられており、関節腕を変形させることなく(或いは最小限の変形にとどめつつ)回転運動を伝達できるよう構成されている、という意味である。これは、特許文献12及び13に記載の従来型可搬型CMMのように、ジョイント部材と伝達部材とを別体に分けて設け伝達部材ではなくジョイント部材にだけロータリジョイントを設けてあるCMMとは、対照的である。本発明においては、ジョイント部材の機能と伝達部材の機能とを一身に併有するモジュール化されたコンポーネントとしてカートリッジを設けているため、本質的に、従来のようなジョイント部材と別体の伝達部品乃至部材は不要である。即ち、本発明においては、ジョイント部材及びこれとは分離別体の伝達部材によって関節腕を構成するのではなく、例外なく関節腕の構造部材である軸状長尺ジョイント部材(カートリッジ)及び蝶番状短尺ジョイント部材(カートリッジ)を組み合わせて関節腕を形成しているため、従来技術に比べ良好な効率が得られる。例えば、特許文献1及び13におけるベアリング個数がジョイント部材と伝達部材の合計で4個(ジョイント内の2個と伝達部材内の2個)であるのに対して、本発明におけるモジュール化されたベアリング/トランスデューサカートリッジでの使用ベアリング個数は最小限(できれば2個)に留まっているので、その分は効率が高くなる。また、それでいて、特許文献1及び13と同一の機能を実現できる(但しまた別のより優れたやり方であるが)。
図24A、図26A及び図26Bに、図10、図12、図14及び図16〜図22に示したデュアル読取ヘッド実施形態について、図24〜図26に示したものとほぼ同様の断面と、図3Aに示したCMM10’の断面とを示す。
関節腕14の全長やこれを構成する各種腕セグメントの長さはその目的用途によって変化し得るものであるが、一例を挙げると、関節腕14の全長は約24インチ、計測精度は約0.0002〜0.0005インチになる。こうした腕寸法及び計測精度を有する可搬型CMMは、従来であればマイクロメータ、ハイトゲージ、カリパス等の手動ツールを用いて行うのが普通であった計測にかなり適している。また、勿論のこと、これと異なる寸法やこれと異なる精度レベルを有する関節腕14も実現可能である。例えば関節腕の全長を8乃至12フィート(1フィート=約0.305m)という長めの寸法としこれに対応して計測上の精度を0.001インチとしたものは、各種の(準)リアルタイム検査やリバースエンジニアリングに使用できる。
また、CMM10上にコントローラを装着し前掲の特許文献5及び米国特許出願第09/775226号に記載の通り比較的単純な実行可能プログラムを実行することも、比較的複雑なプログラムをホストコンピュータ172上で実行することも可能である。
図1〜図6及び図24〜図26に示す好適な実施形態においては、軸状長尺ジョイント及び蝶番状短尺ジョイントが何れもエラストマ製のバンパ乃至カバーによって保護されている。このエラストマ部材は、強い衝撃を緩和する役割と共に、人間工学的に望ましい位置に把持部を形成し更には審美学的に望ましい外観をかたちづくる役割を担っている。まず、軸状長尺ジョイント16、30及び34は何れも硬質プラスチック製例えばABS製の可換カバーによって保護されている。 この可換カバーは衝撃及び摩損に対するプロテクタ(保護部材)として機能しており、そのうち第1軸状長尺ジョイント16用のカバーは、図4にも示した通り二片の基部ハウジング26A及び26Bを組み合わせることによって形成されており、また軸状長尺ジョイント30及び34用の保護スリーブ40及び41は、図5及び図6に示した通りカバー片を一対ずつ貝殻状に合わせ適当なネジにより一体締結することによって形成されている。看取できるように、好適な実施形態における軸状長尺ジョイント30及び34用硬質プラスチック製保護スリーブ(可換カバー)40及び41は、それぞれ、複合素材(炭素繊維等)から形成するのが望ましい延長配管134及び148のうち対応するものを取り囲むよう、配置されている。
また、図3、図24及び図26からよく看取できるように、何れかの可換カバー例えば保護スリーブ41に傾斜付き支持用柱状突起166を一体成形しておくのが望ましい。こうした柱状突起166を設けることにより、関節腕14の肘回動角を制限することができる。従って、明らかに、使用休止時に計測プローブ28が基部12にぶつかる恐れが少なくなり、不要な衝撃や摩損を避けることができる。
後に図29〜図31を参照して説明する通り、計測プローブ28にも、硬質プラスチック素材から形成された保護用の可換カバーを設けることができる。
図3A、図24A、図26A及び図26Bに別のタイプの保護スリーブ40’及び41’を示す。この保護スリーブ40’及び41’も貝殻状であるが、ネジ締めではなくストラップ乃至スプリングクリップ167によって、その位置乃至姿勢が保持されている。
蝶番状短尺ジョイント18、32及び36は、先に述べた通りまた図1〜図3、図5及び図6に明示されているように、それぞれ一対のエラストマ製(例えばSantoprene(登録商標)等の熱可塑性ラバー製)の保護バンパ38を有している。保護バンパ38の取付には、例えばネジ式締結具、適当な接着剤等、適切である限りどのような手段を用いてもよい。こうしたエラストマ製乃至ラバー製の保護バンパ38を設けることにより、強い衝撃を緩和すると共に、美観上及び人間工学上望ましい把持部を形成することができる。
上述した保護スリーブ乃至可換カバー40、41、40’及び41’並びに保護バンパ38は、基部ハウジング26A及び26Bと同様何れも容易に交換でき、それによって関節腕14を迅速且つ安価にまたCMM10の機械的性能に影響を及ぼすことなく清掃、改修乃至換装することができる。
図1〜図3に示した基部ハウジング26A及び26Bには、更に、図3に示す通り複数個の円柱状ボス168が設けられている。この円柱状ボス168は球体装着用のボスであり、装着される球体はクランプ型コンピュータホルダ170を装着するための球体であり、クランプ型コンピュータホルダ170により支持されるのは可搬型その他のタイプのコンピュータデバイス(ホストコンピュータ)172 である。こうした円柱状ボス168は、球体及びクランプによるコンピュータ実装手段をCMM10のどちら側にも装着できるよう、基部ハウジング26A及び26Bの両側に設けるのが望ましい。
次に、図15、図16、図27A、図27B及び図28を参照して、CMM10用のカウンタバランスの好適例について説明する。まず、本発明に類する従来型の可搬型CMMで用いられているカウンタバランスは別体の外付けコイルスプリングである。このコイルスプリングは関節腕の外側にアウトリガーのように張り出して実装される。対するに、本発明にて用いられるのは関節腕14の内部に完全に一体化されたカウンタバランスである。従って、本発明によれば関節腕14全体が小型乃至低背になる。また、従来型カウンタバランス機構に組み込まれるコイルスプリングは、捲回によって製造される通常のタイプのコイルスプリングである。これに対して、本発明におけるコイルスプリングは、特徴的なことに捲回ではなく機械加工によって製造される。図16、図27A及び図27Bに示すスプリング110はこうした機械加工型スプリング乃至コイルであり、単一の金属(例えば鋼)の円柱を材料にして機械加工により製作されている。また、この機械加工によって、スプリング110の両端に各1個の幅広エンドリング(エンドコイル)174及び176が形成されており、更にこのエンドコイル174とエンドコイル176との間に複数の幅狭中間リング(コイル本体)178が形成されている。看取できるように、幅広エンドリング174はシャフト上側ハウジング62”の表面端部182により、幅広エンドリング176は外側カートリッジハウジング64”の表面端部180により、それぞれ制止乃至固定されているため、スプリング110が横方向に動くことはない。また、幅広エンドリング174及び176は中実で頑丈であり捩りに対抗できる点で従来の捲回型スプリングに比べ機能的に秀でている。好ましいことに、エンドリング174には一対のロック用柱状突起(ピン)184及び186(但し1個だけでもよい)が、またエンドリング176にはロック用柱状突起(ピン)188が設けられている。
デュアルソケットジョイント46及び48には、それぞれ、こうした柱状突起乃至ピン184、186又は188が入る溝状通路が設けられている。図27B中、一方のソケットジョイント46に形成されている溝状通路(ピン受入溝)190及び191はその種の溝状通路である。ピン184及び186が一方のソケットジョイント48に形成された対応する溝状通路乃至ピン受入溝内で固定位置で保持されているのに対して、ピン188の位置は図28に示すように可変であるので、ピン188の位置を変化させてスプリング110の総巻上量を最適化しカウンタバランス力の効きを最適化することができる。図28においてはこの位置可変がネジ孔192内にネジ194を差し込む構造を用いて実現されている。即ち、ソケットジョイント46の内面には、図27Bに示すようにピン受入溝190と直交するよう内面溝696が形成されているので、図28中のネジ194を操作してピン188に接触させこれを内面溝696に沿いぐるりと時計回りに動かすことができる。製造時乃至調整時にネジ194の位置をうまく設定すれば、スプリング110の状態が最適になる。
ご理解頂けるように、関節腕14を使用するときには、デュアルソケットジョイント46及び48にあいたソケット内に短尺ベアリング/エンコーダカートリッジ108を挿入及び接着固定して、蝶番状ジョイントとして機能させる。すると、ピン184、186及び188はそれぞれ対応する溝内で位置固定される。短尺カートリッジ108には蝶番状ジョイント機能があるため、デュアルソケットジョイント46に相対しているデュアルソケットジョイント48をデュアルソケットジョイント46に対して回動させると、スプリング110が巻き上がる。スプリング110自体に巻き戻り力(カウンタバランス力)があるため、回動をやめればデュアルソケットジョイント48はカウンタバランス力に応じて元の位置方向に戻る。
グラインダや梁や天井で使用する場合等、関節腕14を上下逆さまに設置したいこともあろう。その場合は、カウンタバランス力の向きが所要の向きになるよう、スプリング110を上下鏡像の構成とするか或いは逆向きに装着すればよい。
次に、図29及び図30A〜図30Cを参照し計測プローブ28の好適な実施形態に関し説明する。この計測プローブ28は、印刷回路基板(最終エンコーダ基板)118を収容する空間として内部空間198を有するハウジング196を備えている。看取できるように、計測プローブ28のハウジング196は前記同様のデュアルソケットジョイントを構成しており、またこのハウジング196内のソケット197内には印刷回路基板118を支持するための支持体199が接合されている。好ましくも、計測プローブ28乃至そのハンドルには2個のスイッチ(ボタン)即ち取得スイッチ200及び確認スイッチ202が設けられている。これらのスイッチ200及び202は何れも計測実行中にオペレータが操作するスイッチであり、取得スイッチ200を操作することによって計測結果を取得することができ、確認スイッチ202を操作することによって計測結果を確認することができる。本発明においては、特徴的なことに、使用時における混乱を減らすためこれらのスイッチ200及び202を互いに区別できるようにしてある。区別の付け方には何形態かあるが、例えば、取得スイッチ200と確認スイッチ202の高さ即ち凹凸具合を違える、表面の模様や刻印を違える(例えば取得スイッチ200の上面は滑らかにし確認スイッチ202にはギザギザを付ける)、色を違える(例えば取得スイッチ200は緑にして確認スイッチ202は赤にする)等の区別を、適宜単独で又は任意に組み合わせるとよい。本発明においては、これもまた特徴的なことに、スイッチ200及び202と連携動作する光インジケータ(ランプ)204を設けて、計測プローブ28を使用した計測が適切に行われたかどうかを表示させている。この光インジケータ204は二色光源とするのが望ましい。例えば、計測実行時即ち計測結果取得時には光インジケータ204を緑色で発光させ計測結果確認時には赤色発光させるとよい。取得ボタン200を緑色にまた確認ボタン202を赤色にしておき、緑の取得ボタン200が押されているときは緑でまた赤の確認ボタン202が押されているときは赤で発光させるとなおよい。既知のLEDを光インジケータ204用の光源として用いれば、このような形態で使用される多色光源は容易に実現することができる。更に、握り具合を良好なものとし見た目も美しくし更に衝撃に対する耐性を確保するため、前記同様の構成を有する保護カバー206が設けられ計測プローブ28の外面の一部を覆っている。また、スイッチ200及び202並びに光インジケータ204の実装に使用されるスイッチ回路基板208は、支持部材199により支持されまた印刷回路基板118に電気的に接続されている。印刷回路基板118には、それらスイッチ200及び202並びに光インジケータ204に関わる処理を実行しまた第3蝶番状短尺ジョイント36に関わる処理を実行するコンポーネント群が設けられている。
本発明においては、更に特徴的なことに、図29及び図30A〜図30Cに示す計測プローブ28に接触トリガプローブ210が永久的に搭載されており、またこの接触トリガプローブ210を保護しつつ固定プローブ224を装着可能にする着脱式キャップ220が用いられている。図29に示す接触トリガプローブ(接触プローブ機構)210は簡易型三点運動座上に座しており、接触スプリング216によって付勢されたボール214と接触するノーズ212を有している。三点着座なので接触ピンは3個あり(図ではそのうち1個218が示されており)、これらはその下側(ノーズ212寄り)にある電気回路に接触している。従って、計測プローブ28のノーズ212に何らかの力が加わるとそれら3個の接触ピン218のうち何れかが対応する電気回路から持ち上がり、当該電気回路との電気的接触が開いてスイッチが入る。接触トリガプローブ210と正面の取得スイッチ200とが連動するようにするのが望ましい。
図30Bに示すように、接触トリガプローブ210を使用するときは、当該接触トリガプローブ210を囲んでいるネジ山部分222に、保護カバーたるネジ山付き着脱式キャップ220を装着する。逆に、接触トリガプローブ210に代えて固定プローブ(ハードプローブ)を使用したいときは、着脱式キャップ220を取り外し、所望の固定プローブ例えば図29、図30A、図30B及び図30C中の224を、ネジ山部分222に装着する。自明な通り、図示した固定プローブ224は丸いボール226が取り付けられた種類のものであるが、これとは別種構成の固定プローブを使用したい場合も、ネジ山部分222を使用したねじ込みにより計測プローブ28に容易に装着することができる。また、接触トリガプローブ210のアセンブリがその内部に実装されているハウジング228は、計測プローブ28のハウジング196の一部をなすネジ山付きコネクタ230内にネジ式に装着されており、接触トリガプローブ210はこのネジ式相互連結によって計測プローブ28に完全に一体化されている。このようにして完全に一体化された接触トリガプローブ210を構成することは、従来型CMMに接続される従来型着脱可能式接触プローブとの違いを際だたせる事項即ち本発明の重要な特徴事項の一つとなっている。加えて、永久的に搭載されている接触トリガプローブ210から固定プローブ224への衣替えも上述の通り容易である。
図29A〜図29Cに、本発明における計測プローブの他の好適な実施形態28’を示す。この計測プローブ28’は図29に示した計測プローブ28とよく似ているが、その取得スイッチ及び確認スイッチの構成が大きく違っている。即ち、この計測プローブ28’では、図29のようなディスクリートボタン型のスイッチ200及び202ではなく、その表面に沿って弓なりになった二対の長円状のスイッチ即ち200a及び200bの対と202a及び202bの対が使用されている。スイッチ200a及び200bの対は前掲の図29における取得スイッチ200に相当するスイッチ対であり、スイッチ202a及び202bの対は同じく確認スイッチ202に相当するスイッチ対である。計測プローブ28に係る実施形態に対し計測プローブ28’に係る実施形態が有している利点は、それぞれ対をなしている長円状のスイッチ200及び202がそれぞれほぼ計測プローブ28’の全周を(或いはその周の大部分を)巡っているため、可搬型CMM10のオペレータがより簡単に操作できるという点である。図29に示した実施形態と同様光インジケータ204は各スイッチ200及び202と連携しており、各スイッチ回路基板208’上には対応するスイッチ200及び202並びに光インジケータ204が実装されている。これもまた図29に示した実施形態と同様、取得スイッチ200と確認スイッチ202との区別は、高さ(凹凸具合)、模様乃至刻印、色、それらの任意の組合せ等の違いで付けることができる。スイッチ200及び202をわずかに浮かせておくことは、各スイッチ(ボタン)をそのスイッチ(ボタン)沿いのどの箇所で押しても作動させることができる点で、好ましいことである。また、図29に示した実施形態と同様、前記構成の保護カバー206がプローブ28’の外面の一部分を覆うように設けられている。
次に、図31を参照してCMM10用計測プローブの他の例232を示す。この計測プローブ232は図29に示した計測プローブ28とよく似ているが、回転型のハンドルカバー234を備えている点で大きく異なっている。即ち、間隔配置された一対のベアリング236及び238上にこのハンドルカバー234が実装されており、更にこれらベアリング236及び238が内側コア(支持体)240上に実装されていることから、ベアリング236及び238を挟んで内側コア240周りでハンドルカバー234を自在に回転させることができる。望ましくはベアリング236及び238をラディアルベアリングとし、プローブハンドリングに伴い腕に作用する寄生トルクを抑えるようにする。注目すべきことに、スイッチ回路基板208’並びにこれに対応するスイッチ200’、202’及び光インジケータ(LED)204’は、何れもハンドルカバー234と一体に回転するようハンドルカバー234に実装されている。処理用の印刷回路基板(最終段エンコーダ基板)118’との電気的接続は、従来型のスリップリング機構によって回転中も保たれる。このスリップリング機構は、既知の通り間隔配置された複数個のスプリングフィンガ242を備えるものであり、それらスプリングフィンガ(スリップリング導体)242は、印刷回路基板118’に電気的に接続されている静止側の環状伝送路244と接触するよう設けられている。このように、ハンドルカバー234及びスイッチアセンブリと、内側コア(プローブシャフト)240及び電子回路基板(最終段エンコーダ基板)118’との間は、スリップリングフィンガ242を用いて電気的に接続乃至結合されている。計測プローブ232のハンドルカバー234がこのように回転型であることは、スイッチ200’及び202’を好きな方向に向けられるという点でユーザにとって便利であり、またこれにより、関節腕14’の取扱中に不測の力が作用することを防いでより正確な計測を行うことが可能になる。ハンドルカバー234を形成する素材はできれば硬質ポリマとし、その表面には適当な凹凸乃至ギザギザ246及び248を付けるとよい。凹凸乃至ギザギザ246及び248を設けることによって、オペレータが計測プローブ232をより簡単且つ至便に把持し操作することが可能になる。
看取できるように、計測プローブ232の残りの部分は、接触トリガプローブ210がカバー(着脱式キャップ)220の内側に永久的且つ一体的に搭載されている点を含め、計測プローブ28と非常によく似た構成を有している。注記すべきことに、スイッチ200’及び202’は、その高さ(凹凸具合)及び表面模様乃至刻印が異なっているので、容易に識別することができる。
また、特許文献2ではプローブに第7回転軸を設けているが、回転型のハンドルカバー234を用いればその必要度は低くなる。従って、ハンドルカバー234が回転型であることは、CMMの分野においては際だって有益なことである。お察しの通り、第7軸を追加することは、CMM構成の複雑化、CMMの高価格化並びにシステム内誤差要因の追加につながるものであるが、計測プローブ232では回転型である分本物の第7軸を設ける必要性が薄くなる。それは、プローブ端におけるハンドル姿勢を回動させたいならその計測プローブ232を回せば回動させれば足りるからである。それでいて、7個目のトランスデューサ並びに対応するベアリング、エンコーダ及び電子回路を追加する必要もなく複雑化を招くこともない。
本物の第7軸を有する計測プローブ即ち回転運動の計測用に7個目のロータリエンコーダを有する計測プローブが欲しい場合は、例えば図37〜図40に示す構成とすればよい。これらの図に示されている計測プローブ500は図29に示した計測プローブとよく似ているが、前記同様にモジュール化されているベアリング/トランスデューサカートリッジ502が組み込まれている点や、取得スイッチ504及び確認スイッチ506が当該計測プローブ500の側面に設けられている点や、ハンドル508が取り外し可能である点で、大きく異なっている。
看取できるように、モジュール化されているこのベアリング/トランスデューサカートリッジ502は詳述済のカートリッジ類とよく似た構成を有しており、回動可能なシャフトと、このシャフト上にある一対のベアリングと、光学エンコーダディスクと、このエンコーダディスクから情報を受け取れるよう且つ当該エンコーダディスクから離れて配置された1個又は複数個(できれば2個)の光学読取ヘッドと、モジュール化されたディスクリートなベアリング/トランスデューサカートリッジが形成されるようベアリング、光学エンコーダディスク、光学読取ヘッド及び少なくともシャフトの一部を囲むハウジングと、を備えている。エンコーダ電子回路用の回路基板503はプローブ500の中空部505内にある。ハウジングは下方に張り出しており、この下方張出部分510の各側には取得ボタン504及び確認ボタン506が対をなして配置されている。これらのボタンは、図29中に実施形態として示した計測プローブ28におけるやり方と同じやり方で、適当な印刷回路基板512に接続されている。これもまた先に説明した実施形態と同様、光インジケータ513はボタン504とボタン506の間に配置されている。更に、ハウジングの下方張出部分510には、締結具が差し込まれる一対のネジ孔514が設けられている。これらのネジ孔514から締結具を外すことによりハンドル508を取り外すことができる。これは、計測プローブ500使用時における回動操作の容易性を高めている。
これ以外の各点については、好ましくも永久的に搭載されている接触トリガプローブ516を使用できること、また取り外し可能なキャップを用いて接触トリガプローブ516を保護しつつ固定プローブ518を装着して使用できることを含め、計測プローブ500は図29に示した計測プローブ28と同様の構成である。お察しの通り、計測プローブ500内に第7ロータリエンコーダ502を組み込むことによって、CMM10を既知のレーザラインスキャナその他の周辺装置と好適に併用可能になる。
次に、図2〜図4、図23A、図23B及び図25を参照して、本発明の重要な特徴事項に係る可搬型電源について説明する。この可搬型電源は、CMM10に対する電源供給のため設けられたもの、即ち完全に可搬型のCMM10を実現するために設けられたものであり、こうした可搬型電源が設けられていることは、ACコード経由でしか電源電力を供給できなかった従来のCMMと対照的なことである。更に、CMM10に対しては、ACコード及びAC/DCアダプタを介して直に電源電力を供給することもでき、またこの形態での電源供給は従来同様のプラグ及びソケットを使用して行うことができる。図2、図3及び図25中の可搬型電池パック22は既存の再充電可能な電池例えばLiイオン電池であり、電池支持体(クレードル)252への機械的連結及び電気的接続を介し、可搬型電源の電子回路基板20上にある電源兼電池充電回路コンポーネント(電源ユニット)254と電気的に接続されている。これら電池支持体252及び電源ユニット254は既存の技術を応用して実現することができる。電子回路基板20には更にオンオフスイッチ258(図3参照)及び高速通信ポート259(できればUSBポート)が接続されている。関節腕14内にあるジョイントの電子回路と、電子回路基板20との接続には、RS485バスを使用する。電池22の充電は、別体の充電器上で行うこともできるし、また、既存のビデオカメラにて普通に行われているように、電池支持体252内に配置したままで行うこともできる。また、推察できるように、可搬型コンピュータ172(図2参照)を動作させるための電源電力は、数時間程度であれば当該可搬型コンピュータ172に内蔵されている電池で賄える。また、CMM10の電源ユニット254に接続してそこから電源電力を得ることもできる。
本発明におけるオンボード電源/充電ユニットはCMM10と一体の部分をなすよう配置するのが望ましい。それには、オンボード電源/充電ユニットを基部12特にそのプラスチック製の基部ハウジング26A及び26Bの一部として配置、構成すればよい。更に好ましくも、基部ハウジング26A及び26Bに小さな収蔵エリア260が設けられていることにも注目されたい。この収蔵エリア260には回転扉262が設けられており、その中にはスペアの電池、プローブ等を収蔵することができる。
次に、図4、図25及び図32〜図34を参照して、CMM10用の新規な磁性マウント24について説明する。図4、図25、図32及び図33にその全体が示されているこの磁性マウント24は円筒状の非磁性ハウジング266を有しており、またこの非磁性ハウジング266の上部はネジ山部分268を以て終端している。CMM10内の各所に適宜設けられているあらゆるネジ山部分と同じく、このネジ山部分268にもテーパが付されている。これは、図25から最もよく看取できるように、ネジ山部分268をネジ山部分126にネジ式に取り付けることで、磁性マウント24を第1軸状長尺ジョイント16に固く連結できるようにするためである。非磁性ハウジング266は略円筒状であり、その下側からは2個の縦張出部270及び272が張り出している。これら縦張出部270及び272は互いに180°隔てて向き合っており、円周に沿ってこれらにより挟まれている半円状の各部分には、一対の半円筒状ハウジング274及び276が取り付けられている。半円筒状ハウジング274及び276は何れも磁性素材、即ち鉄や電磁ステンレススチール材のように磁化することが可能な素材から形成されている。磁性半円筒状ハウジング274及び276と縦張出部270及び272はひとつながりになって一端開放の外装体を形成しており、その中には磁性コア278が入り収容される。磁気コア278は卵形をしており、軸方向に貫通する円形開口部286を有する非磁性の中央部280を、一対の希土類磁石(例えばネオジム鉄硼素磁石)282及び284でサンドイッチした構成を有している。磁性コア278の下側には円形カバー板288があり、この円形カバー板288は磁性半円筒状ハウジング274及び276並びに縦張出部270及び272により形成されている収容空間の下部の中に配置されている。また、シャフト290はハウジング266の円形開口部291更には磁性コア278の軸状円形開口286を通って下方に延びている。このシャフト290を回動可能に支持しているのは上側ベアリング292及び下側ベアリング294であり、そのうち上側ベアリング292は非磁性ハウジング266の内面に形成されている円筒状の窪みの中に、また下側ベアリング294は円形カバー板288に設けられている同様の円筒状の窪みの中に、それぞれ収まっている。シャフト290から外向き直交方向に延びているのは、後述の通り磁性マウント24用オンオフ機構を構成するレバー296であり、非磁性ハウジング266から溝297を通って外向きに延び、非磁性ハウジング266を貫通している(図25参照)。
レバー296、シャフト290並びにベアリング292及び294から構成されるこのアセンブリは、全体として、上側のネジ式締結具298及び下側の保持リング300により一体保持されている。看取できるように、例えば非磁性ハウジング266の磁性半円筒状ハウジング274及び276への連結にはネジ式締結具302が用いられ、磁性半円筒状ハウジング274及び276の円形カバー板288への連結にはネジ式締結具304が用いられ、また非磁性ハウジング266の縦張出部270及び272の円形カバー板288への取付にはネジ式締結具306が用いられ、というように、磁性マウント24を構成する各部材の保持固定には様々な手段が用いられている。更に、磁性コア278及びシャフト290にはシャフト連結ピン308を差し込めるようそれぞれ横孔が開いているから、横孔同士の位置を合わせた上でシャフト連結ピン308を差し込むことによりシャフト290を磁性コア278に固定することができ、その状態でレバー296を回すとシャフト連結ピン308による連結を介しシャフト290と一体に磁性コア278が回転する。
図1、図3及び図25に示す如く、レバー296にはハンドル310が連結されており、このハンドル310を基部12の外側から操作することにより磁性マウント24を容易に作動/作動停止させることができる。即ち、ハンドル310を動かすとレバー296が回り、レバー296が回るとシャフト290が回り、シャフト290が回ると希土類磁石282及び284が回る。図1中の右から左へとハンドル310を動かすと、希土類磁石282及び284の位置は、当該希土類磁石282及び284が非磁性の縦張出部270及び272と並びその磁界(磁束)が縦張出部270及び272によって遮蔽される非作動位置から、当該希土類磁石282及び284が磁性半円筒状ハウジング274及び276と並びその磁界(磁束)が磁性半円筒状ハウジング274及び276と鎖交する作動位置へと、切り替わる。希土類磁石282及び284が磁性部材と並んでいる状態では、強い磁界が作用する結果、磁性半円筒状ハウジング274及び276が磁化され、図25及び図33に示されている磁性半円筒状ハウジング274及び276の下部環状面312が着座先のテーブル上に磁気吸着する。従って、単にハンドル310を動かして作動位置にするだけで磁性マウント24を作動させ着座先のテーブルに磁気吸着させることができ、逆に非作動位置にするだけで磁性マウント24を着座中のテーブルから切り離すことができる。留意すべきことに、希土類磁石282及び284が磁性部材と並んでいない非作動位置即ちオフ位置でも磁束が幾分残留している。このことは本発明の積極的且つ特徴的な事項の一つである。即ち、レバー296がオフ位置になっているCMM10をテーブル上に再び置くと、有益なことに、この弱い残留磁束と希土類磁石282及び284との相互作用によってレバー296が自動的に回って作動位置即ちオン位置へと戻る。
本発明における磁性マウント24は、CMM10本体と完全に一体にすることができるだけでなく、ネジ山部分268を利用し着脱可能な取外可能型のマウント装置となっている。即ち、磁性マウント24を他の取付器具例えばネジ式マウントや真空式マウントと換装することができる。また、自明な如く、磁性マウント24を好適に利用できるのは磁化可能面上に置くときであり、その場合は磁化可能面上に置いてレバー296の操作により作動させればよいが、花崗岩等といった磁化不能面上に置かねばならない場合も、磁性マウント24と着座先磁化不能面との間に適当な仕組み乃至介在板を挟み込めば、当該磁性マウント24を磁気的に着座固定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態に関し図示及び説明した。これらの実施形態に対しては、本発明の神髄及び技術的範囲から逸脱することなく、様々な変形や置換を施すことができる。それ故、本発明についての以上の説明は例示的性格のものであり限定的性格のものではないと理解されたい。
本発明に係りホストコンピュータが取り付けられた関節腕付き可搬型CMMの前方斜視図である。 図1に示したCMMの後方斜視図である。 図1に示したCMMの右側面図である(但しホストコンピュータは省略)。 図1に示したCMMのうち軸状長尺ジョイントを覆う2個の保護スリーブに小規模変形を施して得られるCMMの右側面図である。 本発明に係るCMMの関節腕のうち基部及び第1セグメントの部分分解斜視図である。 本発明に係るCMMの関節腕のうち基部及び第1セグメントの部分分解斜視図と第2セグメントの部分分解図を兼ねる図である。 本発明に係るCMMの関節腕のうち基部、第1セグメント及び第2セグメントの部分分解斜視図と第3セグメントの部分分解図を兼ねる図である。 本発明にてデュアルソケットジョイントに組み込まれる一対のベアリング/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図7に示したベアリング/エンコーダカートリッジ及びデュアルソケットジョイントの前面立面図である。 本発明における短尺ベアリング/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図9に示したカートリッジを変形しその読取ヘッドを1個にしたものの分解斜視図である。 図9に示したカートリッジを変形しその読取ヘッドを4個にしたものの分解斜視図である。 図9Bに示したカートリッジの組立後状態を示す斜視図である。 図9に示したカートリッジを変形しその読取ヘッドを3個にしたものの分解斜視図である。 図9Dに示したカートリッジの組立後状態を示す斜視図である。 図9に示したカートリッジの縦断面図である。 本発明における長尺ベアリング/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図11に示したカートリッジを変形しその読取ヘッドを1個にしたものの分解斜視図である。 図11に示したカートリッジの縦断面図である。 図12に示したカートリッジを変形しそのデュアル読取ヘッドをシャフトと共に回転させるようにしたものの縦断面図である。 本発明における更に他のベアリング/エンコーダカートリッジの分解斜視図である。 図13に示したカートリッジを変形しその読取ヘッドを1個にしたものの分解斜視図である。 図13に示したカートリッジの縦断面図である。 本発明におけるカウンタバランススプリングをベアリング/エンコーダカートリッジとともに示す分解斜視図である。 図15に示したカウンタバランススプリング付きカートリッジを変形しその読取ヘッドを1個にしたものの分解斜視図である。 図15に示したカウンタバランススプリング付きカートリッジの縦断面図である。 本発明にて大径ベアリング/エンコーダカートリッジ用に使用されるデュアル読取ヘッドアセンブリの頂面図である。 図17中の線18−18に沿った縦断面図である。 図17に示したデュアル読取ヘッドアセンブリの底面図である。 本発明にて小径ベアリング/エンコーダカートリッジ用に使用されるデュアル読取ヘッドアセンブリの頂面図である。 図20中の線21−21に沿った縦断面図である。 図20に示したデュアル読取ヘッドアセンブリの底面図である。 本発明におけるCMM用電子回路、特にシングル読取ヘッド使用時回路のブロック図である。 本発明におけるCMM用電子回路、特にデュアル読取ヘッド使用時回路のブロック図である。 本発明に係るCMMの縦貫縦断面図である(基部は省略)。 図3Aに示したCMMの縦断面図である。 図24に示したCMMのうち基部及び第1軸状長尺ジョイントセグメントの拡大断面図である。 本発明の他の実施形態における軸状長尺ジョイント蝶番状短尺ジョイント間連結部の斜視図である。 図25Aに示した連結部の一部の縦貫縦断面図である。 図24に示したCMMのうち第2及び第3軸状長尺ジョイントセグメントの拡大断面図である。 図24Aに示したCMMのうち第2及び第3軸状長尺ジョイントを示す拡大断面図である。 図24Aに示したCMMのうち第3軸状長尺ジョイント及びプローブを示す拡大断面図である。 本発明における第1蝶番状短尺ジョイント/カウンタバランスアセンブリの分解側立面図である。 図27Aに示したコンポーネントの斜視図である。 本発明における内部カウンタバランスの縦断面図である。 本発明における一例計測プローブの縦貫縦断面図である。 本発明における計測プローブの他の例の側立面図である。 図29A中の線29B−29Bに沿った縦断面図である。 図29A及び図29Bに示した計測プローブにて使用される取得スイッチ確認スイッチ対の斜視図である。 本発明における一体型接触トリガプローブ及びこれに装着可能なハードプローブを示す立面図である。 接触トリガプローブにハードプローブを未装着の状態を示す立面図である。 接触トリガプローブにハードプローブを装着した状態を示す立面図である。 本発明における計測プローブの更に他の例の縦貫縦断面図である。 本発明における一体型磁性基部の分解斜視図である。 図32に示した磁性基部の縦貫縦断面図である。 図32に示した磁性基部の頂面図である。 特許文献12に示されているCMMジョイントにデュアル読取ヘッドを組み込んだものの縦断面図である。 特許文献13に示されているCMMジョイントにデュアル読取ヘッドを組み込んだものの縦断面図である。 第7軸トランスデューサを有する計測プローブの側立面図である。 図37に示した計測プローブに取外可能ハンドルを設けたものの側立面図である。 図38に示した計測プローブの端面図である。 図38に示した計測プローブの縦断面図である。 本発明におけるベアリング/エンコーダカートリッジであって読取ヘッド及び複数個のセンサを有するものの頂面図である。 図41に示したカートリッジの斜視図である。 図42に示したカートリッジの上部拡大図である。

Claims (86)

  1. 第1端、その逆側の第2端及び少なくとも5個のロータリジョイントを有しその位置乃至姿勢を手動設定可能で且つ当該少なくとも5個のロータリジョイントにより与えられた少なくとも5自由度を有する関節腕と、上記関節腕の第1端に取り付けられた計測プローブと、上記関節腕内のトランスデューサから位置信号乃至姿勢信号を受信し指定空間内における上記計測プローブの位置乃至姿勢に相当するディジタル座標を求める電子回路と、を備え、上記指定空間内における対象物の位置乃至姿勢の計測に使用される可搬型の座標計測機(CMM)における計測精度向上方法であって、
    上記関節腕が負荷乃至荷重条件下におかれとき当該関節腕の構成部分に生じ上記CMMによる計測結果に誤差をもたらす変形を当該構成部分から検知するステップと、
    検知された変形に応じ上記誤差を補正するステップと、
    を有する方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、検知される変形が、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個に設けられたベアリング構造に生じる変形である方法。
  3. 請求項1記載の方法であって、検知される変形が、上記関節腕に設けられた配管構造に生じる変形である方法。
  4. 請求項1記載の方法であって、検知される変形が、あるジョイントに設けられた1個又は複数個のトランスデューサによる角度関連計測結果に誤差をもたらす変形であり、本方法が、上記角度関連計測結果に含まれる誤差を補正するステップを有する方法。
  5. 請求項1記載の方法であって、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個が特定ジョイントであり、当該特定ジョイントが、そのロータリジョイント内に配置されその特性を計測可能な周期パターンを有するパターン部と、そのロータリジョイント内に上記パターン部から距離を隔てて且つ当該パターン部に対して相対回転可能に配置され上記周期パターンに反応する複数個の読取ヘッドと、を有し、本方法が、上記複数個の読取ヘッドにより上記関節腕における上記変形を検知するステップを有する方法。
  6. 請求項5記載の方法であって、180°間隔で配置配置された2個の上記読取ヘッドを用いる方法。
  7. 請求項5記載の方法であって、光学フリンジパターンを含む上記周期パターンと光学読取ヘッドを含む上記複数個の読取ヘッドとを用いる方法。
  8. 請求項7記載の方法であって、上記光学フリンジパターンが光学エンコーダディスク上に配置された光学フリンジパターンである方法。
  9. 請求項8記載の方法であって、上記周期パターンに対する上記複数個の読取ヘッドの反応が、上記光学フリンジパターンに挿入されている当該読取ヘッドにより回折次数間干渉を検出して正弦波信号を発生させるステップと、上記正弦波信号を電子的に補間して変位を検出するステップと、を含む方法。
  10. 請求項5記載の方法であって、上記複数個の読取ヘッドによってキャンセレーション効果を発生させ誤差を平均化する方法。
  11. 請求項5記載の方法であって、反射率、不透明度、磁界、キャパシタンス、インダクタンス及び表面粗さのうち一種類又は複数種類を含む計測可能な特性によって、上記パターン部に上記周期パターンを形成しておく方法。
  12. 請求項1記載の方法であって、上記少なくとも5個のロータリジョイントに含め、自在回動を可能にする長尺ジョイントと、蝶番運動を可能にする短尺ジョイントとを用いる方法。
  13. 請求項12記載の方法であって、上記長尺ジョイントと上記短尺ジョイントとによるジョイント対を三対備えるCMMによる方法。
  14. 請求項1記載の方法であって、上記ロータリジョイントが2−2−2配置、2−1−2配置、2−2−3配置及び2−1−3配置のうち何れかに従い配置されたCMMによる方法。
  15. 請求項5記載の方法であって、上記複数個の読取ヘッドが固定、上記パターン部が上記複数個の読取ヘッドに対し回転可能である方法。
  16. 請求項5記載の方法であって、上記パターン部が固定、上記複数個の読取ヘッドが上記パターン部に対し回転可能である方法。
  17. 請求項5記載の方法であって、上記特定ジョイントが更に、第1及び第2ハウジングと、上記第2ハウジングから上記第1ハウジング内へと延びる回動可能シャフトと、上記回動可能シャフトを上記第1ハウジング内で回動できるよう当該回動可能シャフトと当該第1ハウジングの間に配置されたベアリングと、上記回動可能シャフトに取り付けられた上記パターン部と、上記第2ハウジングに対する上記第1ハウジングの回動によって上記複数個の読取ヘッドが上記パターン部に対して移動するよう当該第1ハウジング内に固定された当該複数個の読取ヘッドと、を有する方法。
  18. 請求項5記載の方法であって、上記特定ジョイントが、第1ハウジングと、第2ハウジングと、上記第2ハウジングに固定され上記第1ハウジング内へと延びる回動可能シャフトと、上記第1ハウジング内部で支持され且つその軸周りで回転可能に上記回動可能シャフトを支持する1個又は複数個のベアリングと、を備え、上記パターン部及び上記複数個の読取ヘッドのうち一方が上記回動可能シャフトの一端に固定され他方が上記第1ハウジング内に固定されたロータリジョイントである方法。
  19. 請求項1記載の方法であって、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個が特定ジョイントであり、当該特定ジョイントが、そのロータリジョイント内に配置されその特性を計測可能な周期パターンを有するパターン部と、そのロータリジョイント内に上記パターン部から距離を隔てて且つ当該パターン部に対して相対回転可能に配置され上記周期パターンに反応する1個又は複数個の読取ヘッドと、上記1個又は複数個の読取ヘッドに対する上記関節腕の相対運動を計測する1個又は複数個のセンサと、を有し、本方法が、上記1個又は複数個のセンサを用いて上記関節腕における変形を検知するステップを有する方法。
  20. 請求項19記載の方法であって、上記1個又は複数個のセンサに含め間隔配置された複数個の変位計測用センサを用いる方法。
  21. 請求項19記載の方法であって、上記1個又は複数個のセンサに含め変位計測用センサを用いる方法。
  22. 請求項21記載の方法であって、X軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個用いる方法。
  23. 請求項21記載の方法であって、Y軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個用いる方法。
  24. 請求項22記載の方法であって、Y軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個用いる方法。
  25. 請求項19記載の方法であって、上記特定ジョイントがシャフトを備え、上記シャフトの少なくとも一部分がハウジングにより囲われ、上記シャフト及び上記ハウジングが互いに他に対して回動可能に設けられ、上記1個又は複数個のセンサに含め上記シャフトと上記ハウジングの相対運動を計測するためのセンサを1個又は複数個用いる方法。
  26. 請求項25記載の方法であって、上記シャフトと上記ハウジングの相対運動を計測するためのセンサを複数個用いる方法。
  27. 請求項25記載の方法であって、上記シャフトとして回動可能なシャフトを用いる方法。
  28. 請求項26記載の方法であって、上記シャフトとして回動可能なシャフトを用いる方法。
  29. 請求項28記載の方法であって、上記1個又は複数個のセンサに含め上記シャフトの相対運動を計測するためのセンサを複数個用い、そのうち第1センサがX軸沿い変位を計測するためのセンサであり第2センサがY軸沿い変位を計測するためのセンサである方法。
  30. 請求項29記載の方法であって、上記シャフトの相対運動を計測するための複数個のセンサに含め、X軸周りでの回転を計測するための第3センサ、Y軸周りでの回転を計測するための第4センサ及びZ軸に沿った変位を計測するための第5センサを用いる方法。
  31. 請求項29記載の方法であって、上記1個又は複数個の読取ヘッドによりZ軸周りでの上記シャフトの回転を計測する方法。
  32. 請求項31記載の方法であって、上記1個又は複数個の読取ヘッドによりZ軸周りでの上記シャフトの回転を計測する方法。
  33. 請求項30記載の方法であって、上記第3、第4及び第5センサを互いに約120°離れた位置に配置して用いる方法。
  34. 請求項25記載の方法であって、上記読取ヘッドと組み合わせて少なくとも5個のセンサを用いることにより上記シャフトについて少なくとも6自由度分の計測を行う方法。
  35. 請求項19記載の方法であって、上記1個又は複数個のセンサに含め、上記1個又は複数個の読取ヘッドに対する上記パターン部の移動を計測するためのセンサを複数個用いる方法。
  36. 請求項35記載の方法であって、上記複数個のセンサを互いに約90°離れた位置に配置して用いる方法。
  37. 請求項5又は19記載の方法であって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち複数個を上記特定ジョイントとする方法。
  38. 請求項5又は19記載の方法であって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも3個を上記特定ジョイントとする方法。
  39. 請求項5又は19記載の方法であって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも4個を上記特定ジョイントとする方法。
  40. 請求項5又は19記載の方法であって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも5個を上記特定ジョイントとする方法。
  41. 請求項5又は19記載の方法であって、上記関節腕が少なくとも6自由度を有することとなるよう少なくとも6個のロータリジョイントを用い、上記少なくとも6個のロータリジョイントのうち少なくとも6個を上記特定ジョイントとする方法。
  42. 請求項5又は19記載の方法であって、上記関節腕が少なくとも7自由度を有することとなるよう少なくとも7個のロータリジョイントを用い、上記少なくとも7個のロータリジョイントのうち少なくとも7個を上記特定ジョイントとする方法。
  43. 請求項5又は19記載の方法であって、上記ロータリジョイントを全て上記特定ジョイントとする方法。
  44. 第1端、その逆側の第2端及び少なくとも5個のロータリジョイントを有しその位置乃至姿勢を手動設定可能で且つ当該少なくとも5個のロータリジョイントにより与えられた少なくとも5自由度を有する関節腕と、上記関節腕の第1端に取り付けられた計測プローブと、上記関節腕内のトランスデューサから位置信号乃至姿勢信号を受信し指定空間内における上記計測プローブの位置乃至姿勢に相当するディジタル座標を求める電子回路と、を備え、上記指定空間内における対象物の位置乃至姿勢の計測に使用される可搬型の座標計測機(CMM)であって、
    上記関節腕が負荷乃至荷重条件下におかれとき当該関節腕の構成部分に生じ本CMMによる計測結果に誤差をもたらす変形を当該構成部分から検知する手段と、
    検知された変形に応じ上記誤差を補正する手段と、
    を備えるCMM。
  45. 請求項44記載のCMMであって、検知される変形が、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個に設けられたベアリング構造に生じる変形であるCMM。
  46. 請求項44記載のCMMであって、検知される変形が、上記関節腕に設けられた配管構造に生じる変形であるCMM。
  47. 請求項44記載のCMMであって、検知される変形が、あるジョイントに設けられた1個又は複数個のトランスデューサによる角度関連計測結果に誤差をもたらす変形であり、本CMMが、上記角度関連計測結果に含まれる誤差を補正する手段を備えるCMM。
  48. 請求項44記載のCMMであって、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個が特定ジョイントであり、当該特定ジョイントが、そのロータリジョイント内に配置されその特性を計測可能な周期パターンを有するパターン部と、そのロータリジョイント内に上記パターン部から距離を隔てて且つ当該パターン部に対して相対回転可能に配置され上記周期パターンに反応する複数個の読取ヘッドと、を有し、上記複数個の読取ヘッドにより上記関節腕における上記変形を検知するCMM。
  49. 請求項48記載のCMMであって、上記読取ヘッドが2個、180°間隔で配置されたCMM。
  50. 請求項48記載のCMMであって、上記周期パターンが光学フリンジパターンを含み、上記複数個の読取ヘッドが光学読取ヘッドを含むCMM。
  51. 請求項50記載のCMMであって、上記光学フリンジパターンが光学エンコーダディスク上にあるCMM。
  52. 請求項51記載のCMMであって、上記周期パターンに対する上記複数個の読取ヘッドの反応が、上記光学フリンジパターンに挿入されている当該読取ヘッドにより回折次数間干渉を検出して正弦波信号を発生させるステップと、上記正弦波信号を電子的に補間して変位を検出するステップと、を含むCMM。
  53. 請求項48記載のCMMであって、上記複数個の読取ヘッドによってキャンセレーション効果を発生させ誤差を平均化するCMM。
  54. 請求項48記載のCMMであって、上記パターン部から計測可能な特性が、反射率、不透明度、磁界、キャパシタンス、インダクタンス及び表面粗さのうち一種類又は複数種類を含むCMM。
  55. 請求項44記載のCMMであって、上記少なくとも5個のロータリジョイントに含め、自在回動を可能にする長尺ジョイントと、蝶番運動を可能にする短尺ジョイントとを備えるCMM。
  56. 請求項55記載のCMMであって、上記長尺ジョイントと上記短尺ジョイントとによるジョイント対を三対備えるCMM。
  57. 請求項44記載のCMMであって、上記ロータリジョイントが2−2−2配置、2−1−2配置、2−2−3配置及び2−1−3配置のうち何れかに従い配置されたCMM。
  58. 請求項48記載のCMMであって、上記複数個の読取ヘッドが固定されており、上記パターン部が上記複数個の読取ヘッドに対して回転可能なCMM。
  59. 請求項48記載のCMMであって、上記パターン部が固定されており上記複数個の読取ヘッドが上記パターン部に対して回転可能なCMM。
  60. 請求項48記載のCMMであって、上記特定ジョイントが更に、第1及び第2ハウジングと、上記第2ハウジングから上記第1ハウジング内へと延びる回動可能シャフトと、上記回動可能シャフトを上記第1ハウジング内で回動できるよう当該回動可能シャフトと当該第1ハウジングの間に配置されたベアリングと、上記回動可能シャフトに取り付けられた上記パターン部と、上記第2ハウジングに対する上記第1ハウジングの回動によって上記複数個の読取ヘッドが上記パターン部に対して移動するよう当該第1ハウジング内に固定された当該複数個の読取ヘッドと、を有するCMM。
  61. 請求項48記載のCMMであって、上記特定ジョイントが、第1ハウジングと、第2ハウジングと、上記第2ハウジングに固定され上記第1ハウジング内へと延びる回動可能シャフトと、上記第1ハウジング内部で支持され且つその軸周りで回転可能に上記回動可能シャフトを支持する1個又は複数個のベアリングと、を備え、上記パターン部及び上記複数個の読取ヘッドのうち一方が上記回動可能シャフトの一端に固定され他方が上記第1ハウジング内に固定されたCMM。
  62. 請求項44記載のCMMであって、上記ロータリジョイントのうち1個又は複数個が特定ジョイントであり、当該特定ジョイントが、そのロータリジョイント内に配置されその特性を計測可能な周期パターンを有するパターン部と、そのロータリジョイント内に上記パターン部から距離を隔てて且つ当該パターン部に対して相対回転可能に配置され上記周期パターンに反応する1個又は複数個の読取ヘッドと、上記1個又は複数個の読取ヘッドに対する上記関節腕の相対運動を計測する1個又は複数個のセンサと、を有し、本CMMが、上記1個又は複数個のセンサを用いて上記関節腕における変形を検知する手段を備えるCMM。
  63. 請求項62記載のCMMであって、上記1個又は複数個のセンサに含め間隔配置された複数個の変位計測用センサを備えるCMM。
  64. 請求項62記載のCMMであって、上記1個又は複数個のセンサに含め変位計測用センサを備えるCMM。
  65. 請求項64記載のCMMであって、X軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個備えるCMM。
  66. 請求項64記載のCMMであって、Y軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個備えるCMM。
  67. 請求項65記載のCMMであって、Y軸に沿った上記パターン部の変位を計測するためのセンサを1個又は複数個備えるCMM。
  68. 請求項62記載のCMMであって、上記特定ジョイントがシャフトを備え、上記シャフトの少なくとも一部分がハウジングにより囲われ、上記シャフト及び上記ハウジングが互いに他に対して回動可能に設けられ、上記1個又は複数個のセンサに含め上記シャフトと上記ハウジングの相対運動を計測するためのセンサを1個又は複数個備えるCMM。
  69. 請求項68記載のCMMであって、上記シャフトと上記ハウジングの相対運動を計測するためのセンサを複数個備えるCMM。
  70. 請求項68記載のCMMであって、上記シャフトが回動可能なCMM。
  71. 請求項69記載のCMMであって、上記シャフトが回動可能なCMM。
  72. 請求項71記載のCMMであって、上記1個又は複数個のセンサに含め上記シャフトの相対運動を計測するためのセンサを複数個備え、そのうち第1センサがX軸沿い変位を計測するためのセンサであり第2センサがY軸沿い変位を計測するためのセンサであるCMM。
  73. 請求項72記載のCMMであって、上記シャフトの相対運動を計測するための複数個のセンサに含め、X軸周りでの回転を計測するための第3センサ、Y軸周りでの回転を計測するための第4センサ及びZ軸に沿った変位を計測するための第5センサを備えるCMM。
  74. 請求項72記載のCMMであって、上記1個又は複数個の読取ヘッドによりZ軸周りでの上記シャフトの回転を計測するCMM。
  75. 請求項74記載のCMMであって、上記1個又は複数個の読取ヘッドによりZ軸周りでの上記シャフトの回転を計測するCMM。
  76. 請求項73記載のCMMであって、上記第3、第4及び第5センサが互いに約120°離れた位置に配置されたCMM。
  77. 請求項68記載のCMMであって、上記読取ヘッドと協働し上記シャフトについて少なくとも6自由度分の計測を行う少なくとも5個のセンサを備えるCMM。
  78. 請求項62記載のCMMであって、上記1個又は複数個のセンサに含め、上記1個又は複数個の読取ヘッドに対する上記パターン部の移動を計測するためのセンサを複数個備えるCMM。
  79. 請求項78記載のCMMであって、上記複数個のセンサが互いに約90°離れた位置に配置されたCMM。
  80. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち複数個が上記特定ジョイントであるCMM。
  81. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも3個が上記特定ジョイントであるCMM。
  82. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも4個が上記特定ジョイントであるCMM。
  83. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記少なくとも5個のロータリジョイントのうち少なくとも5個が上記特定ジョイントであるCMM。
  84. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記関節腕が少なくとも6自由度を有することとなるよう少なくとも6個のロータリジョイントを備え、上記少なくとも6個のロータリジョイントのうち少なくとも6個が上記特定ジョイントであるCMM。
  85. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記関節腕が少なくとも7自由度を有することとなるよう少なくとも7個のロータリジョイントを備え、上記少なくとも7個のロータリジョイントのうち少なくとも7個が上記特定ジョイントであるCMM。
  86. 請求項48又は62記載のCMMであって、上記ロータリジョイントが全て上記特定ジョイントであるCMM。
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