JP2007334253A - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト装置の寿命を長くすることができるようにする。
【解決手段】第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、該無端ベルトの縁部を案内するガイド32とを有する。該ガイド32における無端ベルトの縁部と摺動する摺動面の表面粗さRa(JIS B0601−2001)は、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲に設定される。前記ガイド32は、硬度が無端ベルトの硬度以上の材料から成る。無端ベルトの縁部は、研磨され、段差、傷等がなくなる。したがって、段差、傷等に応力が集中することがなくなり、無端ベルトが破損するのを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、カラーの複写機においては、タンデム方式が採用され、該タンデム方式においては、それぞれ感光体ドラムを備えた画像形成ユニットを4個平行に並べ、各感光体ドラム上に、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンのトナー像を形成し、該各トナー像をベルト装置によって搬送される用紙に転写してカラー画像を形成するようになっている。
ところで、前記複写機においては、各色の色ずれが発生すると、画像品位が低下してしまう。色ずれを発生させる原因の一つにベルト装置の無端ベルトの蛇行がある。そこで、無端ベルトの蛇行を防止するために、無端ベルトを走行させるための駆動ローラ又はアイドルローラの端部にガイドを配設し、無端ベルトの縁部をガイドの摺動面に摺動させて無端ベルトを案内するようにしている。
また、ガイドと摺動する無端ベルトに蛇行方向に働く力(以下「スラスト力」という。)が大きいと、ガイドとの摺動面で無端ベルトがめくれ上がることがあるが、この状態が続くと、無端ベルトに屈曲疲労が発生し、無端ベルトが破損してしまう。そこで、無端ベルトがめくれ上がらないように、ベルト装置にガイド部材を配設するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−202591号公報
しかしながら、前記従来のベルト装置においては、無端ベルトの製造過程において無端ベルトの縁部に段差、傷等が形成されたり、ベルト装置の組立て時、使用者による使用時等において無端ベルトの縁部に傷が形成されたりすることがあり、段差、傷等に応力が集中し、無端ベルトが破損してしまうことがある。
その結果、ベルト装置の寿命が短くなってしまう。
本発明は、前記従来のベルト装置の問題点を解決して、寿命を長くすることができるベルト装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明のベルト装置においては、第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、該無端ベルトの縁部を案内するガイドとを有する。
そして、該ガイドにおける無端ベルトの縁部と摺動する摺動面の表面粗さRa(JIS B0601−2001)は、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲に設定される。
また、前記ガイドは、硬度が無端ベルトの硬度以上の材料から成る。
本発明によれば、ベルト装置においては、第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、該無端ベルトの縁部を案内するガイドとを有する。
そして、該ガイドにおける無端ベルトの縁部と摺動する摺動面の表面粗さRa(JIS B0601−2001)は、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲に設定される。
また、前記ガイドは、硬度が無端ベルトの硬度以上の材料から成る。
この場合、ガイドにおける無端ベルトの縁部と摺動する摺動面の表面粗さRaは、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲に設定され、前記ガイドは、硬度が無端ベルトの硬度以上の材料から成るので、無端ベルトの縁部は、研磨され、段差、傷等がなくなる。したがって、段差、傷等に応力が集中することがなくなり、無端ベルトが破損するのを防止することができる。そして、ベルト装置の耐久性を向上させることができ、寿命を長くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのタンデム方式のカラーの複写機について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における複写機の概略図である。
図において、Pは記録媒体としての用紙、Rtは用紙Pの搬送路であり、該搬送路Rtに沿って上流側から下流側にかけて四つの画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cが配設される。該各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cは、それぞれ像担持体としての円筒状の感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13C、該感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面を一様に、かつ、均一に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ14、前記感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面に形成された潜像としての静電潜像を現像剤としてのトナーによって現像し、可視化して現像剤像としてのトナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ16、トナー像を転写した後の感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面を清掃し、残留したトナーを除去するためのクリーニング装置としてのクリーニングブレード17等によって構成される。該クリーニングブレード17は、画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11C内でシールされ、下部に現像剤堆積部としてのトナー堆積部18が配設される。また、感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cから除去されたトナーは、現像剤搬送手段としてのトナー搬送部材19によって搬送され、現像剤回収部としての図示されないトナー回収部に集められる。そして、除去されたトナーを一定量回収した後、図示されない検知手段等によって回収量を検知し、図示されない表示部に前記トナー回収部を交換するよう喚起し、使用者に交換させるようになっている。
前記各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cに隣接させて、かつ、各感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cと対向させて露光装置としてのLEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cが配設され、該各LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cは、画像情報に対応した光を照射して静電潜像を形成する。
また、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cの下方に、ベルトユニットとしての、かつ、転写ユニットとしてのベルト装置28が配設される。該ベルト装置28は、保持部材としてのベルトフレーム24、該ベルトフレーム24に回転自在に配設された第1のローラとしてのドライブローラ25及び第2のローラとしての、かつ、テンションローラとしてのアイドルローラ26、前記ドライブローラ25とアイドルローラ26との間に、図2に示される矢印方向に走行自在に張設されたベルト部材としての無端ベルト12、並びに該無端ベルト12を介して各感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cと対向させて配設された、転写部材としての転写ローラ22Bk、22Y、22M、22Cを備え、該各転写ローラ22Bk、22Y、22M、22Cは、転写用の図示されない付勢部材によって無端ベルト12を介して各感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cに向けて付勢され、かつ、回転自在に支持される。また、前記アイドルローラ26は、張設用の図示されない付勢部材によって無端ベルト12に張力を与えるように付勢され、図示されない駆動部を駆動することによってドライブローラ25を回転させ、無端ベルト12が走行させられる。なお、前記ベルトフレーム24によって、転写ローラ22Bk、22Y、22M、22C、ドライブローラ25、アイドルローラ26等のローラ類が保持される。
次に、前記構成の複写機の動作について説明する。
前記画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cにおいて、各感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cの表面が帯電ローラ14によって一様に、かつ、均一に帯電させられ、続いて、LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cは、感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cを露光して、各色の静電潜像を形成する。そして、現像ローラ16は、前記静電潜像を現像し、トナー像を形成する。
一方、媒体供給部材としての給紙ローラ20によって供給された用紙Pは、レジストローラ21によって搬送方向に整列させられた後、搬送され、無端ベルト12によって矢印方向に走行させられ、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cにおいて、感光体ドラム13Bk、13Y、13M、13Cに形成されたトナー像が順次転写ローラ22Bk、22Y、22M、22Cの付勢力及び静電気力によって重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。続いて、用紙Pは定着装置としての定着器23に送られ、該定着器23において、トナー像が加熱され、加圧され、定着させられ、カラー画像が形成される。そして、用紙Pは複写機の装置本体外に排出される。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるガイドの側面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す斜視図である。
無端ベルト12は、ポリアミドイミド(PAI)から成り、図に示されるように、ベルトフレーム24に回転自在に支持されたドライブローラ25とアイドルローラ26との間に張設される。
前記ベルトフレーム24には、回転自在に支持された転写ローラ22Bk、22Y、22M、22Cが配設され、該各転写ローラ22Bk、22Y、22M、22Cと対向させて四つの画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cが配設される。
また、レバー31が水平軸に対して(ドライブローラ25に対して)30〔°〕傾斜した回転軸31aによって揺動自在に支持される。そして、前記アイドルローラ26の左端部(装置本体の手前側の端部)にはガイド32が、アイドルローラ26と同軸上に平行移動自在に配設され、ガイド32とレバー31との間には摺動部材としてのフィルム33が配設される。
前記アイドルローラ26のローラ軸26aは、レバー31に形成された貫通孔としての楕円孔31bを貫通し、左端部においては軸受け部材34に、右端部(装置本体の奥側の端部)においては軸受け部材35によって保持される。ただし、前記軸受け部材34はベルトフレーム24に取り付けられた軸を中心に回転自在に配設されたアーム30と組み合わされているので、アイドルローラ26は前記軸受け部材35の摺動部を中心に揺動自在になる。
前記ガイド32は、硬度が無端ベルト12の硬度以上の硬い材料、本実施の形態においては、ステンレスから成る。前記ガイド32は、ドライブローラ25の外径と等しい外径を有するローラ部32r、該ローラ部32rの端部から径方向外方に向けて立ち上げて形成され、前記無端ベルト12を誘い込む誘い込み部32a、及び該誘い込み部32aの外周縁から、軸方向における外側に向けて、かつ、径方向外方に向けて傾斜させて形成され、前記無端ベルト12をアイドルローラ26の軸方向において位置決めを行う傾斜部としてのガイド面32bを備え、誘い込み部32a及びガイド面32bによってガイド32の摺動面が構成される。また、誘い込み部32a及びガイド面32bには表面粗さRa(JIS B0601−2001)が5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕の範囲になるように表面仕上げが施される。
次に、前記構成のベルト装置の動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における無端ベルトの状態を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における研磨機構を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における無端ベルトの研磨状態を示す図である。なお、図5(a)は無端ベルト12の第1の状態を示す図、図5(b)は無端ベルト12の第2の状態を示す図、図5(c)は無端ベルト12の第3の状態を示す図である。また、図7において、横軸にガイドの表面粗さRaを、縦軸に無端ベルト12の縁部の段差の大きさを採ってある。
まず、アイドルローラ26は、図5(a)に示されるように、軸受け部材35の摺動部を中心にその自重によってドライブローラ25に対して左肩下がりに(装置本体の手前側が奥側より低くなって)0.6〔°〕傾く。このような状態で、ドライブローラ25が回転させられ、無端ベルト12が走行し始めると、無端ベルト12は進行方向に向かって左方(矢印A方向)に向けて移動し、左側の縁部がガイド32の誘い込み部32aと接触し、ガイド32は、フィルム33を介してレバー31を押す動作を行う。該レバー31は、ガイド32に押されると、傾斜する回転軸31aに対して回転自在に配設されるので、アイドルローラ26の左端部を持ち上げるように動作し、アイドルローラ26は、矢印B方向に回動させられ、図5(b)に示されるように、ドライブローラ25と平行な状態に置かれる。
また、アイドルローラ26が、図5(c)に示されるように、ドライブローラ25に対して左肩上がりに(装置本体の手前側が奥側より高くなって)0.5〔°〕傾くと、無端ベルト12は 進行方向に向かって右方(矢印C方向)に向けて移動し、ガイド32はレバー31を押さなくなる。
その結果、レバー31は、前記アイドルローラ26の左端部を下げるように動作し、アイドルローラ26は、矢印D方向に回動させられ、図5(b)に示されるように、ドライブローラ25と平行な状態に置かれる。なお、無端ベルト12の左側の縁部が誘い込み部32aを越えることがあっても、縁部がガイド面32bと接触する間、ガイド32は、フィルム33を介してレバー31を押す動作を行う。
ところで、ガイド32は、常に無端ベルト12の位置を決定するために接触し続けるが、無端ベルト12の縁部に段差、傷等が存在すると、その部分で無端ベルト12に応力の集中が発生し、無端ベルト12が破損してしまうことがある。
そこで、前記誘い込み部32a及びガイド面32bの表面粗さRaは、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕の範囲、例えば、10〔μm〕に設定される。この場合、無端ベルト12の端部に段差、傷等があっても、無端ベルト12は、図6に示されるように、区間xにおいて無端ベルト12がガイド32に進入する際、及び区間zにおいて無端ベルト12がガイド32から退出する際に生じる、無端ベルト12の走行速度とガイド32の周速度との差、すなわち、速度差(v1 −v2 )によって無端ベルト12の縁部は、研磨され、段差、傷等がなくなる。なお、区間yにおいては、速度差(v1 −v2 )は零(0)になる。
本実施の形態においては、ガイド32の研磨面の表面粗さRaは5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲になるように設定されるが、これは、図7に示されるように、表面粗さRaが5〔μm〕より小さいと、無端ベルト12の端部から段差がなくなりにくくなり、また、表面粗さRaが15〔μm〕より大きいと、無端ベルト12の端部が荒れてしまい、その結果、ベルト装置28の寿命が短くなってしまうからである。
このように、無端ベルト12の製造過程において、無端ベルト12の縁部に段差、傷等が形成されたり、ベルト装置28の組立て時、使用者による使用時等において無端ベルト12の縁部に傷が形成されたりすることがあるが、無端ベルト12の縁部は、研磨され、段差、傷等がなくなるので、段差、傷等に応力が集中することがなくなり、無端ベルト12が破損するのを防止することができる。したがって、ベルト装置28の耐久性を向上させることができ、寿命を長くすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図8は本発明の第2の実施の形態におけるガイドの側面図である。
図に示されるように、ガイド41は、ドライブローラ25の外径と等しい外径を有するローラ部41r、該ローラ部41rの端部から径方向外方に向けて立ち上げて形成され、前記無端ベルト12を誘い込む誘い込み部41a、及び該誘い込み部41aの外周縁から、軸方向における外側に向けて、かつ、径方向外方に向けて傾斜させて形成され、前記無端ベルト12をアイドルローラ26の軸方向において位置決めを行う傾斜部としてのガイド面41bを備える。また、誘い込み部41a及びガイド面41bには、所定の大きさの砥粒、本実施の形態においては、メッシュ番号(JIS R6111−2002)が#1000以上、かつ、#6000以下、例えば、#3000のアルミナ(Al2 3 )の砥粒が吹き付けられ、付着させられる。
このようにすることによって、無端ベルト12の端部に段差、傷等があっても、無端ベルト12は、図6に示されるように、区間xにおいて無端ベルト12がガイド32に進入する際、及び区間zにおいて無端ベルト12がガイド32から退出する際に生じる、無端ベルト12の走行速度とガイド32の周速度との速度差(v1 −v2 )によって無端ベルト12の縁部は、研磨され、その結果、段差、傷等がなくなる。
図9は本発明の第2の実施の形態における無端ベルトの研磨状態を示す図、図10は本発明の第2の実施の形態における無端ベルトの研磨量の変化を示す図である。なお、図9において、横軸にガイド31に塗布される砥粒のメッシュ番号が、縦軸に無端ベルト12の縁部の段差の大きさを採ってある。また、図10において、横軸に無端ベルト12の累積走行回数を、縦軸に無端ベルト12の累積研磨量を採ってある。
この場合、本実施の形態においては、アルミナの砥粒のメッシュ番号が#1000以上、かつ、#6000以下にされる。これは、図9に示されるように、メッシュ番号が#6000より大きいと、無端ベルト12の端部から段差がなくなりにくくなり、また、メッシュ番号が#1000より小さいと、無端ベルト12の端部が荒れてしまい、その結果、ベルト装置の寿命に対して悪影響を与える結果となってしまうからである。
また、図10において、L1は本発明の第1の実施の形態における無端ベルト12における累積研磨量を、L2は本発明の第2の実施の形態における無端ベルト12における累積研磨量を表す。本実施の形態においては、ガイド41の誘い込み部41a及びガイド面41bにアルミナ砥粒が吹き付けられるので、無端ベルト12の走行を開始したベルト装置28の走行初期段階においては、無端ベルト12の段差、傷等をなくすために、アルミナの砥粒は脱落成長を繰り返し、目詰まりすることなく、常に新しい刃で無端ベルト12の縁部を研磨し続ける。したがって、アルミナの砥粒による累積研磨量は第1の実施の形態における累積研磨量より多い。
そして、無端ベルト12の累積走行回数がN1になると、アルミナの砥粒はすべてガイド41から脱落してしまうので、ガイド41は無端ベルト12の縁部を研磨する能力を失ってしまう。その結果、アルミナの砥粒による累積研磨量は第1の実施の形態における累積研磨量より少なくなる。したがって、無端ベルト12から段差、傷等がなくなるころにはアルミナの砥粒はガイド41から完全に脱落しきっているので、無駄に無端ベルト12の端部を研磨し続けることがなくなる。
したがって、研磨動作時にわずかな騒音が発生するのを防止することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図11は本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の斜視図、図12は本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す第1の図、図13は本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す第2の図である。
図に示されるように、無端ベルト12の端面を研磨する研磨機構は、無端ベルト12より幅が狭いドライブローラ25の側面部に配設され、ベルトフレーム24に回転軸を有するリンク51、研磨部材52、及び前記無端ベルト12の縁部と研磨部材52とを圧接させるための付勢部材としての板ばね53を備える。前記研磨部材52は、ステンレスのフレームにアルミナの砥粒を吹き付けることによって形成され、砥粒のメッシュ番号(JIS R6111−2002)は、#1000以上、かつ、#6000以下、例えば、#3000に設定される。
また、本実施の形態においては、前記研磨機構は、研磨部材52の押圧によって無端ベルト12の縁部が座屈しないようにドライブローラ25の近傍に配設されるが、無端ベルト12が研磨部材52に押されても屈曲しないように、ベルトフレーム24に常に無端ベルト12を内側から押す図示されない摺動性部材を配設し、無端ベルト12の進行方向を変更することによって無端ベルト12の縁部に剛性を与え、研磨部材52に押されても無端ベルト12が座屈しないようにすることができる。
さらに、本実施の形態においては、無端ベルト12の縁部を研磨するのに伴って発生する廃棄粉としての図示されないダストを効率的に回収するために、無端ベルト12の縁部を囲い込むようなスリットが形成された回収部としてのスポンジ55が、研磨部材52より下流の無端ベルト12の近傍に配設される。
次に、前記構成のベルト装置の動作について説明する。
まず、前記研磨部材52と無端ベルト12との関係について説明する。
図14は本発明の第3の実施の形態における研磨機構を示す斜視図である。
図に示されるように、無端ベルト12の縁部は、常に円弧状の形状を有し、静止させて配設された研磨部材52と接触し、摺動し続ける。したがって、無端ベルト12の走行に伴って、無端ベルト12の縁部の段差、傷等は研磨され、次第になくなる。
次に、前記研磨部材52の離間機構について説明する。
図15は本発明の第3の実施の形態における研磨機構の動作を示す第1の図、図16は本発明の第3の実施の形態における研磨機構の動作を示す第2の図である。
本実施の形態においては、無端ベルト12の縁部の状態を検出し、それに基づいて離間機構を動作させるのは技術的に困難であるので、簡易的に、ベルト装置28において無端ベルト12の走行量が検出され、無端ベルト12の走行量が閾値を超えたときに、離間機構を作動させ、研磨部材52を無端ベルト12の縁部から離間させるようにしている。
そのために、図示されない制御部の走行(回転)履歴検出処理手段は、走行(回転)履歴検出処理を行い、駆動モータの駆動履歴を記録し、無端ベルト12の走行量を駆動モータの回転数によって検出する。また、前記制御部の離間処理手段は、離間処理を行い、検出結果に基づいて、離間用の駆動部としての図示されないモータ、ソレノイド等を駆動することによって、ギヤ56を回転させ、リンク51を介して研磨部材52を無端ベルト12から離間させる。なお、離間のタイミングは、研磨部材52の砥粒のメッシュ番号によって異なるが、メッシュ番号が#3000である場合、駆動モータの回転数が10000回を超えたときとする。
このように、駆動モータの回転数が、所定の回転数を超えた場合、離間機構を作動させ、研磨部材52を無端ベルト12の縁部から離間させるようになっているので、無駄に無端ベルト12を研磨し続ける動作を確実になくすことができる。
さらに、研磨時にわずかな騒音が発生するのを防止することができる。
また、研磨の際に発生するダストをスポンジ55によって回収することができるので、ベルト装置28が汚れることがない。
本実施の形態においては、複写機のベルト装置28に適用した例について説明したが、本発明をプリンタ、ファクシミリ装置、複合機等のベルト装置に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるガイドの側面図である。 本発明の第1の実施の形態における複写機の概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における無端ベルトの状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における研磨機構を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における無端ベルトの研磨状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるガイドの側面図である。 本発明の第2の実施の形態における無端ベルトの研磨状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における無端ベルトの研磨量の変化を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す第1の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるベルト装置の詳細を示す第2の図である。 本発明の第3の実施の形態における研磨機構を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における研磨機構の動作を示す第1の図である。 本発明の第3の実施の形態における研磨機構の動作を示す第2の図である。
符号の説明
12 無端ベルト
25 ドライブローラ
26 アイドルローラ
28 ベルト装置
32、41 ガイド
32a、41a 誘い込み部
32b、41b ガイド面

Claims (8)

  1. (a)第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、
    (b)該無端ベルトの縁部を案内するガイドとを有するとともに、
    (c)該ガイドにおける無端ベルトの縁部と摺動する摺動面の表面粗さRa(JIS B0601−2001)は、5〔μm〕以上、かつ、15〔μm〕以下の範囲に設定され、
    (d)前記ガイドは、硬度が無端ベルトの硬度以上の材料から成ることを特徴とするベルト装置。
  2. (a)第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、
    (b)該無端ベルトの縁部を案内するガイドとを有するとともに、
    (c)該ガイドにおける無端ベルトの縁部と摺動する摺動面には、脱落可能な所定の大きさの砥粒が付着させられることを特徴とするベルト装置。
  3. 前記砥粒のメッシュ番号(JIS R6111−2002)が#1000以上、かつ、#6000以下の範囲に設定される請求項2に記載のベルト装置。
  4. 前記ガイドは、第2のローラの縁部に配設され、第2のローラの軸方向において位置決めを行う請求項1又は2に記載のベルト装置。
  5. (a)第1、第2のローラ間に張設され、走行させられる無端ベルトと、
    (b)該無端ベルトの縁部に配設された研磨部材とを有することを特徴とするベルト装置。
  6. (a)前記無端ベルトの走行量を検出する走行履歴検出処理手段と、
    (b)前記無端ベルトの走行量が閾値を超えたときに、研磨部材を無端ベルトの縁部から離間させる離間処理手段とを有する請求項5に記載のベルト装置。
  7. 研磨に伴って発生する廃棄粉を回収する回収部を有する請求項5又は6に記載のベルト装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベルト装置が搭載された画像形成装置。
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