JP2007333794A - 記録用紙 - Google Patents
記録用紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007333794A JP2007333794A JP2006162382A JP2006162382A JP2007333794A JP 2007333794 A JP2007333794 A JP 2007333794A JP 2006162382 A JP2006162382 A JP 2006162382A JP 2006162382 A JP2006162382 A JP 2006162382A JP 2007333794 A JP2007333794 A JP 2007333794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- recording paper
- recording
- pulp
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/0035—Uncoated paper
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H17/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
- D21H17/20—Macromolecular organic compounds
- D21H17/21—Macromolecular organic compounds of natural origin; Derivatives thereof
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G7/00—Selection of materials for use in image-receiving members, i.e. for reversal by physical contact; Manufacture thereof
- G03G7/006—Substrates for image-receiving members; Image-receiving members comprising only one layer
- G03G7/0073—Organic components thereof
- G03G7/008—Organic components thereof being macromolecular
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくともセルロースパルプを原料とする用紙において、天然物もしくは天然物の抽出物もしくは天然物の誘導体である熱硬化材料を含むことを特徴とする記録用紙である。この構成により、小型化・多機能化・高速化する電子写真およびインクジェット記録方式の画像形成装置で使用した場合においてもカールが小さく、紙詰まり等の走行トラブルを低減する記録用紙を提供できる。
【選択図】なし
Description
また、インクジェット方式の画像形成装置では、インク中に含まれている水分の用紙内部への浸透によるカールが発生して、例えば、記録密度の高い画像を印字した場合は、印字直後の記録用紙におけるカールが大きく、プリンター内での用紙詰まりや画像部のこすれが発生してしまう。
また、他の目的は、高湿環境下においても、用紙の強度の低下が小さく、定着装置での巻き付きなどの走行トラブルが少なく、さらに、生分解性を有する材料で構成されているため、環境に優しい記録用紙を提供しようとするものである。
少なくともセルロースパルプを原料とする用紙において、天然物もしくは天然物の抽出物もしくは天然物の誘導体である熱硬化材料を含むことを特徴とする記録用紙である。
前記熱硬化材料がβ1,3−グルカンおよびその誘導体から選択される少なくとも一種であることを特徴とする<1>に記載の記録用紙である。
前記熱硬化材料がシェラックおよびその誘導体から選択される少なくとも一種であることを特徴とする<1>に記載の記録用紙である。
内部結合力が0.30N・m以上であることを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1つに記載の記録用紙である。
CD方向の引張り弾性率が3000MPa以上であることを特徴とする<1>〜<4>のいずれか1つに記載の記録用紙である。
前記熱硬化材料の前記記録用紙中の含有率が、0.1重量%以上5.5重量%以下であることを特徴とする<1>〜<5>のいずれか1つに記載の記録用紙である。
また、本発明において、熱硬化材料とは、加熱することにより、高分子鎖間に複雑な反応が進み、三次元的な構造が形成され、再加熱によっても、不融の状態であるように硬化する性質を持つ材料のことである。
表面サイズ液の濃度は、濃度が低すぎると、塗布時の記録用紙の膨潤とその後の乾燥による発生する内部応力が大きくなるため、5重量%以上が好ましい。また、表面サイズ液の濃度が高くなりすぎると、表面サイズ液に十分な流動性が与えられないことから、15質量%以下の範囲で調製されることが好ましい。更に好適な範囲としては、8重量%以上12質量%以下の範囲である。
前記表面サイズ液による付与量としては、紙粉の発生抑制の点からは、記録用紙片面当り0.1から10.0g/m2の範囲であることが好ましいが、本発明の熱硬化材料を配合している場合、熱硬化材料の前記記録用紙中の含有率が0.1重量%以上5.5重量%以下になるように塗布することが好ましい。
記録用紙の寸法測定には王子エンジニアリング製H・K式伸縮度試験器を用いて測定した。なお、「CD(方向)」とは記録用紙製造時の流れ方向を横断する方向であり、記録用紙の寸法測定に際しては、記録用紙製造時の流れ方向を横断する方向の寸法を測定する。
用紙のCD伸縮率(%)を0.70%以下の範囲にコントロールするには、本特許の請求内容である形態安定効果による方法、使用するパルプの叩解を弱め高濾水度パルプを原料に使用する、角質化したパルプを原料に使用する、坪量を高くする、乾燥紙力増強剤の添加、紙厚を厚くする、用紙内部のサイズ剤・填料の最適化、ウエットプレス圧の低減化、繊維配向比の低減等の方法が挙げられる。
また、木材やチップを機械的にパルプ化したグランドウッドパルプ、木材やチップに薬液を染み込ませた後に機械的にパルプ化したケミメカニカルパルプ、及び、サーモメカニカルパルプ等も使用できる。これらはバージンパルプのみで使用してもよいし、必要に応じて古紙パルプを加えてもよい。
また、前記古紙パルプの原料として、製本、印刷工場、断裁所等において発生する裁落、損紙、幅落しした上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙;印刷やコピーが施された上質紙、上質コート紙などの上質印刷古紙;水性インク、油性インク、鉛筆などで筆記された古紙;印刷された上質紙、上質コート紙、中質紙、中質コート紙等のチラシを含む新聞古紙;中質紙、中質コート紙、更紙等の古紙を配合することができる。
本発明に用いられる原紙に使用される古紙パルプとしては、前記古紙原料を、オゾン漂白処理又は過酸化水素漂白処理の少なくとも一方で処理して得られたものが望ましい。
また、より白色度の高い原紙を得るためには、上記漂白処理によって得られた古紙パルプの配合率を50%以上100%以下とすることが望ましい。さらに資源の再利用という観点からは、前記古紙パルプの配合率を70%以上100%以下とすることがより望ましい。
前記オゾン処理は、上質紙に通常含まれている蛍光染料等を分解する作用があり、過酸化水素処理は脱墨処理時に使用されるアルカリによる黄変を防ぐ。特にこの二つを組み合わせた処理によって古紙の脱墨を容易にするだけでなく、パルプの白色度も向上する。また、パルプ中の残留塩素化合物を分解・除去する作用もあるため、塩素漂白されたパルプを使用した古紙の有機ハロゲン化合物含有量低減において多大な効果を持つ。
式:原紙の超音波伝播速度法による繊維配向比(T/Y比)=MD方向超音波伝播速度÷CD方向超音波伝播速度
なお、この超音波伝播速度法による繊維配向比は、特開平9−274331に記載の方法で、SonicSheetTester210(野村商事(株)社製)を使用して測定する。
(記録用紙(1)の製造)
濾水度380mlの中質脱墨パルプ(中質古紙から得られた脱墨パルプ、以下同様である)をパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部とを配合し、熊谷理機製実験用配向性抄紙機により、80メッシュワイヤーを用い、抄速1600m/min、紙料吐出圧力1.5kg/cm2の条件で抄紙した。その後、そのセットを熊谷理機製角型シートマシン用プレスにより、10kgf/cm2で3分間圧搾した後、熊谷理機製KRK回転型乾燥機で乾燥ドラムの表面温度120℃、回転速度0.5m/min条件で乾燥し、坪量68g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(2)の製造)
濾水度480mlのLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ、以下同様である)をパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部とを配合し、記録用紙1と同じ条件で抄紙・脱水・乾燥を行い、坪量68g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(3)の製造)
記録用紙(2)における濾水度480mlのLBKPを濾水度380mlの中質脱墨パルプに変更し、サイズプレス後の乾燥ドラムの表面温度を90℃から100℃に変更した以外は記録用紙(2)と同様のして坪量が70g/m2の記録用紙(3)を得た。
(記録用紙(4)の製造)
濾水度380mlの中質脱墨パルプをパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部とを配合し、熊谷理機製実験用配向性抄紙機により、80メッシュワイヤーを用い、抄速1750m/min、紙料吐出圧力1.5kg/cm2の条件で抄紙した。その後、そのセットを熊谷理機製角型シートマシン用プレスにより、10kgf/cm2で3分間圧搾した後、熊谷理機製KRK回転型乾燥機で乾燥ドラムの表面温度120℃、回転速度0.5m/min条件で乾燥し、坪量66g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(5)の製造)
濾水度480mlのLBKPをパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部、3質量部のβ1,3−グルカン(武田キリン食品(株)製、商品名:カードラン)とを配合し、熊谷理機製実験用配向性抄紙機により、80メッシュワイヤーを用い、抄速1600m/min、紙料吐出圧力1.5kg/cm2の条件で抄紙した。その後、そのセットを熊谷理機製角型シートマシン用プレスにより、10kgf/cm2で3分間圧搾した後、熊谷理機製KRK回転型乾燥機で乾燥ドラムの表面温度120℃、回転速度0.5m/min条件で乾燥し、坪量68g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(6)の製造)
記録用紙(5)における濾水度480mlのLBKPを濾水度380mlの中質脱墨パルプに変更し、β1,3−グルカンを3質量部から6質量部に変更した以外は記録用紙(5)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(6)を得た。
(記録用紙(7)の製造)
濾水度380mlの中質脱墨パルプをパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部とを配合し、熊谷理機製実験用配向性抄紙機により、80メッシュワイヤーを用い、抄速1600m/min、紙料吐出圧力1.5kg/cm2の条件で抄紙した。その後、そのセットを熊谷理機製角型シートマシン用プレスにより、10kgf/cm2で3分間圧搾した後、熊谷理機製KRK回転型乾燥機で乾燥ドラムの表面温度120℃、回転速度0.5m/min条件で乾燥し、坪量68g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(8)の製造)
記録用紙(3)にサイズプレス後の乾燥ドラムの表面温度を120℃から75℃に変更した以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(8)を得た。
(記録用紙(9)の製造)
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンを100質量部から5質量部に変更したこと以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(9)を得た。
(記録用紙(10)の製造)
濾水度380mlの中質脱墨パルプをパルプ固形分が0.3質量%になるようパルプ分散液を調整した。このパルプ分散液に、パルプ分散液中に含まれるパルプ固形分100質量部に対して無水コハク酸(ASA)内添サイズ剤(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Fibran−81)を0.3質量部と、カチオン化澱粉(日本エヌエスシー(株)製、商品名:Cato−304)0.5質量部とを配合し、熊谷理機製実験用配向性抄紙機により、80メッシュワイヤーを用い、抄速1750m/min、紙料吐出圧力1.5kg/cm2の条件で抄紙した。その後、そのセットを熊谷理機製角型シートマシン用プレスにより、10kgf/cm2で3分間圧搾した後、熊谷理機製KRK回転型乾燥機で乾燥ドラムの表面温度120℃、回転速度0.5m/min条件で乾燥し、坪量65g/m2の用紙を得た。
(記録用紙(11)の製造)
記録用紙(1)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(1)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(11)を得た。
(記録用紙(12)の製造)
記録用紙(2)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(2)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(12)を得た。
(記録用紙(13)の製造)
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(13)を得た。
(記録用紙(14)の製造)
記録用紙(4)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(4)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(14)を得た。
(記録用紙(15)の製造)
記録用紙(5)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(5)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(15)を得た。
(記録用紙(16)の製造)
記録用紙(6)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(6)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(16)を得た。
(記録用紙(17)の製造)
記録用紙(7)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(7)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(17)を得た。
(記録用紙(18)の製造)
記録用紙(8)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(8)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(18)を得た。
(記録用紙(19)の製造)
記録用紙(9)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(9)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(19)を得た。
(記録用紙(20)の製造)
記録用紙(10)におけるβ1,3−グルカンを水性シェラック(日本シェラック工業株式会社製SB#25)に変更したこと以外は、記録用紙(10)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(20)を得た。
(記録用紙(R−1)の製造)
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンをポリアクリルアミド(荒川化学工業(株)製、商品名:ポリマセットHP−715)に変更した以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(R−1)を得た。
(記録用紙(R−2)の製造)
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンをバクテリアセルロースに変更した以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(R−2)を得た。
(記録用紙(R−3)の製造)
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンを添加しないこと以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(R−3)を得た。
(記録用紙(R−4))
記録用紙(3)におけるβ1,3−グルカンをキトサンに変更した以外は、記録用紙(3)と同様にして坪量が70g/m2の記録用紙(R−4)を得た。
表1および表2に示された各評価についての測定方法は以下の通りである。
JIS P―8124の方法により測定した。
JIS P―8124の方法により、サイズプレス前の坪量とサイズプレス後の坪量の差から算出した。
内部結合力は、JAPAN TAPPI No.18−2に規定される方法に従い、熊谷理機工業社製インターナルボンドテスターを用いて付属マニュアルに記載の方法で測定した。
JIS P−8113の方法に準じて、長辺方向がCD方向となるように切断した試料(幅15mm、長さ150mm)を標準状態(温度:23℃、湿度:50%)に放置して一晩調湿した後、これを、CD方向に対して引張速度が5mm/minとなるようにして評価し、得られた値から算出した。
上記方法にて作成された用紙を23℃、50%RH環境にて12時間以上調湿し、用紙のフェルトサイド面(抄紙時での脱水面の反対面)が印字面になるようにし、富士ゼロックスプリンティングシステムズ(株)製のDocuPrint260を使用し片面コピーを行い、下記の評価を行った。MD方向(用紙の抄造方向)が長手方向になるようにA4サイズに断裁した用紙に、画像をのせずプリンター出力を行い、下記の評価基準で走行性能を評価した。
図1は、熱定着後のカールの測定についての説明図である。図1に示すように、熱定着後の用紙10のカール高さhは、用紙10を定盤12上に置いた場合における用紙10の最端部と定盤12との距離の最大値であり、測定したhの値は以下のような基準で評価を行う。◎、○、△が許容レベルである。
◎:h<20mm
○:20mm<h<35mm
△:35mm≦h<50mm
×:h≧50mm
上記方法にて作成された用紙を23℃、50%RH環境にて12時間以上調湿し、用紙のフェルトサイド面(抄紙時での脱水面の反対面)が印字面になるようにし、富士ゼロックス(株)製のDocuCentreColor 500を使用し片面コピーを行い、下記の評価を行った。MD方向(用紙の抄造方向)が長手方向になるようにA4サイズに断裁した用紙に、黒100%画像をのせ、プリンター出力を行い、下記の評価基準で走行性能を評価した。◎、○、△が許容レベルである。
◎:定着器巻きつき、巻きつき跡、ともに発生なし
○:ごく軽微な巻き付き跡あり(ごく軽微な面内濃度低下箇所が存在)
△:軽微な巻き付き跡あり(軽微な面内濃度低下箇所が存在)
×:定着器巻き付き跡または定着器巻き付き跡あり(濃度の極端な低下箇所が存在)
−印字直後カール評価−
上記方法にて作成された用紙を23℃、50%RH環境にて12時間以上調湿し、はがきサイズの記録用紙に余白を5mm取り、キャノン(株)製のN2100を使用し、黒100%ベタ画像を印字し、印字面とは反対面に発生する印字直後ハンギングカール発生量を測定した。測定値を曲率に換算し評価を行った。評価基準は以下の通りで、◎、○、△が許容レベルである。
◎:20m−1未満
○:20m−1以上35m−1未満
△:35m−1以上50m−1未満
×:50m−1以上
−放置乾燥後カール評価−
上記方法にて作成された用紙を23℃、50%RH環境にて12時間以上調湿し、はがきサイズの記録用紙に余白を5mm取り、キャノン(株)製のN2100を使用し、黒100%ベタ画像を印字し、23℃、50%RHの環境に印字面を上に平置きに放置し、印字後100時間放置した後に発生するハンギングカール発生量を測定した。測定値をカール曲率に換算し評価を行った。評価基準は以下の通りで、◎、○、△が許容レベルである。
◎:15m−1未満
○:15m−1以上30m−1未満
△:30m−1以上75m−1未満
×:75m−1以上
12…定盤
Claims (6)
- 少なくともセルロースパルプを原料とする記録用紙において、天然物もしくは天然物の抽出物もしくは天然物の誘導体である熱硬化材料を含むことを特徴とする記録用紙。
- 前記熱硬化材料がβ1,3−グルカンおよびその誘導体から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の記録用紙。
- 前記熱硬化材料がシェラックおよびその誘導体から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の記録用紙。
- 内部結合力が0.30N・m以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録用紙。
- CD方向の引張り弾性率が3000MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録用紙。
- 前記熱硬化材料の前記記録用紙中の含有率が、0.1重量%以上5.5重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録用紙。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006162382A JP4682926B2 (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 記録用紙 |
US11/598,727 US20070286970A1 (en) | 2006-06-12 | 2006-11-14 | Recording paper |
CNA2007100891839A CN101089737A (zh) | 2006-06-12 | 2007-03-21 | 记录纸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006162382A JP4682926B2 (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 記録用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007333794A true JP2007333794A (ja) | 2007-12-27 |
JP4682926B2 JP4682926B2 (ja) | 2011-05-11 |
Family
ID=38822326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006162382A Expired - Fee Related JP4682926B2 (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 記録用紙 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20070286970A1 (ja) |
JP (1) | JP4682926B2 (ja) |
CN (1) | CN101089737A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001955A1 (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-06 | 三菱製紙株式会社 | 印刷用塗工紙 |
JP2014511946A (ja) * | 2011-03-29 | 2014-05-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | グルカンを用いることによるセルロース材のコーティング方法 |
JP2015057524A (ja) * | 2009-07-09 | 2015-03-26 | 日本製紙株式会社 | 再生パルプを含有する紙 |
US11492759B2 (en) | 2019-06-07 | 2022-11-08 | Seiko Epson Corporation | Fiber body forming method and sheet |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3061726B1 (fr) * | 2017-01-12 | 2021-05-07 | Munksjo Oyj | Papier transfert pour impression par sublimation comportant un sel alcalino-terreux |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293192A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-26 | Fujikura Ltd | 潤滑性塗料およびこれを用いた潤滑性絶縁電線 |
JP2001162758A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2005199407A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Asahi Diamond Industrial Co Ltd | 超砥粒ホイール、その製造方法及び該超砥粒ホイールを用いる研削方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2519403A1 (de) * | 1974-04-30 | 1975-11-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | Traegermaterial und dessen verwendung in einem photographischen aufzeichnungsmaterial |
US6586588B1 (en) * | 1999-08-17 | 2003-07-01 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Polysaccharide aldehydes prepared by oxidation method and used as strength additives in papermaking |
-
2006
- 2006-06-12 JP JP2006162382A patent/JP4682926B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2006-11-14 US US11/598,727 patent/US20070286970A1/en not_active Abandoned
-
2007
- 2007-03-21 CN CNA2007100891839A patent/CN101089737A/zh active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11293192A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-26 | Fujikura Ltd | 潤滑性塗料およびこれを用いた潤滑性絶縁電線 |
JP2001162758A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2005199407A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Asahi Diamond Industrial Co Ltd | 超砥粒ホイール、その製造方法及び該超砥粒ホイールを用いる研削方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001955A1 (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-06 | 三菱製紙株式会社 | 印刷用塗工紙 |
US8602550B2 (en) | 2009-07-03 | 2013-12-10 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Coated printing paper |
JP5670898B2 (ja) * | 2009-07-03 | 2015-02-18 | 三菱製紙株式会社 | 印刷用塗工紙 |
JP2015057524A (ja) * | 2009-07-09 | 2015-03-26 | 日本製紙株式会社 | 再生パルプを含有する紙 |
JP2014511946A (ja) * | 2011-03-29 | 2014-05-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | グルカンを用いることによるセルロース材のコーティング方法 |
US11492759B2 (en) | 2019-06-07 | 2022-11-08 | Seiko Epson Corporation | Fiber body forming method and sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4682926B2 (ja) | 2011-05-11 |
CN101089737A (zh) | 2007-12-19 |
US20070286970A1 (en) | 2007-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2648328C2 (ru) | Регистрирующий лист с улучшенным качеством печати при низких уровнях добавок | |
EP2701920B1 (en) | Media used in digital high speed inkjet web press printing | |
JP2003076051A (ja) | 記録用紙、及びそれを用いた画像記録方法 | |
JP4682926B2 (ja) | 記録用紙 | |
JPWO2009066662A1 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP5258482B2 (ja) | オフセット印刷用新聞用紙 | |
JP2010082839A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
CN1830679B (zh) | 记录纸以及利用所述记录纸的图像记录方法 | |
JP4529601B2 (ja) | 記録用紙及びこれを用いた画像記録方法 | |
JP2004143612A (ja) | カールを防止した紙およびその製造方法 | |
JP5876328B2 (ja) | 多層紙の製造方法 | |
JP6623816B2 (ja) | インクジェット記録用紙の製造方法 | |
JP2006077357A (ja) | 記録用紙およびこれを用いた画像形成方法 | |
JP2008116842A (ja) | 記録用紙 | |
JP4581904B2 (ja) | 電子写真用記録用紙 | |
JP2007171714A (ja) | 記録用紙及びこれを用いた画像記録方法 | |
JP2019026985A (ja) | 中質系非塗工紙 | |
JP2007121409A (ja) | 電子写真用転写紙、及びこれを用いた画像形成方法 | |
JP2002285498A (ja) | オンデマンド印刷用情報記録用紙 | |
JP6623818B2 (ja) | インクジェット記録用紙及びその製造方法 | |
Deshpande | Printing papers: sizing and its role | |
JP4696901B2 (ja) | 電子写真用記録用紙 | |
JP2020131613A (ja) | 印刷物の製造方法 | |
JPH03234886A (ja) | キャスト塗被紙の製造方法 | |
JP5458318B2 (ja) | 電子写真転写用紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100903 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101012 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4682926 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |