JP2007332602A - 建築用シャッター装置における落下防止装置 - Google Patents

建築用シャッター装置における落下防止装置 Download PDF

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【課題】駆動スプロケットと従動スプロケットとのあいだに懸回される無端のチエンの弛みを検知して、シャッターカーテンの落下防止をする落下防止装置の部材の兼用化を果し、既存のシャッター装置に後付けするのが容易になるようにする。
【解決手段】落下防止装置9を、開閉機6側の駆動スプロケット6eと巻き取りドラム2側の従動スプロケット2cとのあいだに懸回される無端のチエン8に弾圧状に当接する検知部13と、検知部13の変姿に基づいて巻き取りドラム2の回転規制をする爪部14dとが形成された主、補助アーム11、12からなる回転体とで構成し、爪部14が噛合する巻き取りドラム2側の部材を、開閉機6側の駆動スプロケット6eとともに動力伝動装置を構成する従動スプロケット2cとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、建築物の出入り口等の開口部に設けられる建築用シャッター装置における落下防止装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種建築用シャッター装置のなかには、躯体の開口部を開閉するシャッターカーテンを、開口部上方に回転自在に支持され、開閉機の駆動に伴い正逆回転する巻き取りドラムに巻装したものがある。このように構成されたものにおいて、前記開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとのあいだには無端のチエンが懸回されるが、該チエンが何らかの不測の事態の発生で切断された場合では、巻き取りドラムがフリーな状態となり、シャッターカーテンの荷重(自重)に基づいて巻き取りドラムを回転させ、シャッターカーテンが落下することが想定される。
これを回避するため、シャッター装置に、チエンに弾圧状に当接し、チエンの弛みを検知することに伴い変姿する検知部と、該検知部の変姿に基づいて巻き取りドラムの回転規制をする規制部とを備えた落下防止装置を設けることが提唱されている。
前記落下防止装置の一例として、巻き取りドラム側の従動スプロケットが嵌着する回転軸に、ラチェットギアを一体的に外嵌せしめる一方、巻き取りドラムが回転自在に支持される支持ブラケットに回転体を枢支し、該回転体に、先端に前記ラチェットギアに噛合可能なラチェット歯(規制部)を形成するとともに、前記回転体に開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとのいあだに張設されるチエンに当接するアイドラー(検知部)を備えたものが提唱されている。そしてこのものでは、チエンの緊張状態では、回転体と支持ブラケットとのあいだに介装された付勢弾機の付勢力を受けて、アイドラーがチエンに弾圧する一方、ラチェット歯がラチェットギアに噛合しない非作用姿勢となっており、チエンが切断する等してチエンに弛みが発生すると、アイドラーが付勢弾機の付勢力を受けて揺動することにより、ラチェット歯がラチェットに噛合する作用姿勢となって、巻き取りドラムを回転規制するように構成されている。
実開平2−105494号公報
ところが、前記従来のものにおいて、落下防止装置のラチェット歯は、巻き取りドラム側の駆動スプロケットが嵌着する巻き取りドラムの回転軸に一体的に外嵌するラチェットギアに噛合して、巻き取りドラムの回転規制をする構成となっている。そのため、巻き取りドラムの回転軸には、動力伝動用の従動スプロケットと、落下防止装置を構成するためのラチェットとの両者を一体的に嵌合しなければならず、部品点数が増加して構成が複雑になるという問題がある。さらには、落下防止装置が設けられていないシャッター装置に対し、落下防止装置を取り付けようとした場合に、既設の巻き取りドラムに、落下防止装置を構成するラチェットを取り付ける作業が別途必要となり、工事が煩雑になるという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、躯体の開口部を開閉するシャッターカーテンを、開口部上方に回転自在に支持され、開閉機の駆動に伴い正逆回転する巻き取りドラムに巻装してなる建築用シャッター装置に、開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとのあいだに懸回される無端のチエンに弾圧状に当接し、チエンの弛み検知をすることに伴い変姿する検知部と、該検知部の変姿に基づいて巻き取りドラムの回転規制をする規制部とを備えた落下防止装置を設けるにあたり、前記規制部は、検知部の弛み検知に伴う作用姿勢への変姿に基づいて従動スプロケットに噛合するように構成されている建築用シャッター装置における落下防止装置である。
請求項2の発明は、検知部は、駆動スプロケットと従動スプロケットとのあいだにリング状に懸回するチエンの内側から外側に向けて弾圧状に当接するように構成されている請求項1に記載の建築用シャッター装置における落下防止装置である。
請求項3の発明は、検知部と規制部とは、駆動、従動スプロケットが軸承される支持ブラケットに回転自在に設けられる回転体に設けられるものとし、検知部は、回転体に対して揺動自在に連結されている請求項1または2に記載の建築用シャッター装置における落下防止装置である。
請求項1の発明とすることにより、開閉機と巻き取りドラムとのあいだの動力伝動装置をそのまま利用することができて部材の兼用化を果すことができるうえ、落下防止装置のないシャッター装置に対して、容易に後付けできる。
請求項2の発明とすることにより、チエンが切断したときに、チエンが検知部に絡みつくような不具合を回避できる。
請求項3の発明とすることにより、切断されたチエンが仮に検知部に絡みついたとしても、規制部の作用姿勢への変姿を損なわないようにできる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は開口部に建て付けられた建築用シャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、複数枚のスラット1aの長手方向縁部をインターロック連結等により揺動自在に連結して構成されており、上端に位置するスラット1aに連結された複数の吊り金具1bを介して、巻き取りドラム2に連結されている。一方、開口部上方には、屋外側に突出する状態でシャッターケース3が設けられており、該シャッターケース3の左右には左右一対の支持ブラケット4、5が一体的に配されており、これら左右一対の支持ブラケット4、5に配された軸受け4a、5aにより、前記巻き取りドラム2の左右から延出する一対の回転軸2aが回転自在に軸承されている。そして、巻き取りドラム2は、後述するように、右側支持ブラケット5に支持された開閉機6に連動連結されており、開閉機6の駆動力に伴い正逆回転するように構成され、これによって、シャッターカーテン1は、巻き取りドラム2から巻き出されて開口部を閉鎖する全閉姿勢と、巻き取りドラム2に巻き取られて開口部を開放する全閉姿勢とのあいだを変姿するように構成されるが、このとき、シャッターカーテン1の左右両縁部は、開口部両側に配されたガイドレール7の移動案内を受けながら開閉移動するように構成されており、これらの基本構成は何れも従来通りとなっている。
さて、前記巻き取りドラム2と開閉機6との連動連結は、右側支持ブラケット5においてなされるが、右側支持ブラケット5の屋内側部位には、巻き取りドラム2の回転軸2aを軸承するための貫通孔5bが開設され、該貫通孔5bに前記軸受け5aが設けられている。さらに、右側支持ブラケット5の屋外側部位には、開閉機6の出力軸6aが回転自在に貫通する出力軸貫通孔5cと、該貫通孔5cを中心とする外周部位の都合四箇所に位置し、開閉機6のケーシング6bを支持固定するための取り付け用貫通孔5dが開設されている。そして、開閉機6は、ケーシング6bの右端面を右側支持ブラケット5の左側端面に突き当て、出力軸6aが出力軸貫通孔5cを貫通して右側支持ブラケット5の右方に突出する状態とし、前記四箇所の取り付け用貫通孔5dに挿入されるボルト6cをナット6d締結することにより、ケーシング6bを右側支持ブラケット5に固定するように構成されている。このとき、右側支持ブラケット5上において、巻き取りドラム回転軸2aの軸芯位置と、開閉機出力軸6aの軸芯位置とは、中心線L上に位置する位置関係となるように配設されている。
前記巻き取りドラム2の右側の回転軸2aは、右側支持ブラケット5の軸受け5aを貫通して、該貫通先端部2bが右方に突出し、出力軸6aの突出端部と対向するように設定されており、出力軸6aの先端には駆動スプロケット6eが一体的に外嵌され、巻き取りドラム2の回転軸貫通先端部2bには従動スプロケット2cが一体的に外嵌されている。そして、これら屋内外方向に対向する駆動、従動スプロケット6e、2cとのあいだには、チエン8が緊張状態で懸回(張設)されており、これによって、駆動、従動スプロケット6e、2cとのあいだの動力伝動がなされ(連動連結され)、このようにして開閉機6と巻き取りドラム2とのあいだの動力伝動装置が構成されている。
尚、本実施の形態では、図3において巻き取りドラム2が時計回り方向に回転することにより、シャッターカーテン1が巻き取りドラム2から巻き出される閉鎖作動を行い、反時計回り方向に回転することにより、シャッターカーテン1が巻き取りドラム2に巻き戻される開放作動を行うように設定されている。この場合に、チエン8にはシャッターカーテン1の自重が作用して巻き取りドラム2を常時時計回り方向に回転させようとする負荷が作用しており、これによって、シャッター装置において何ら異常のない通常の懸回状態において、チエン8は、駆動、従動スプロケット6e、2cの上部のあいだに配される上側の部位が常時張り(緊張)状態となる張り側チエン8aとなっている。そして、張り側チエン8aは、チエン8が切断した場合、あるいは、シャッターカーテン1が大きく持ち上げられたような場合等、何らかの事故が生じた場合以外は、弛みが生じることがないよう構成されている。
9は本発明が実施され、右側支持ブラケット5に配される落下防止装置であって、該落下防止装置9は、巻き取りドラム回転軸2aの軸芯と、開閉機出力軸6aの軸芯とを結ぶ前記中心線L上に位置して設けられる設定となっている。前記落下防止装置9を構成するベース部材10は、右側支持ブラケット5に沿う平板材で略三角形状に形成され、頂部が前記中心線L上に位置するように配設されている。前記ベース部材10の底部を構成する二つの角部には、貫通孔10aがそれぞれ開設されており、これら貫通孔10aは、右側支持ブラケット5に形成される開閉機6の取り付け用貫通孔5dのうち、屋内側に位置する上下二つの取り付け用貫通孔5dと連通するように設定されている。そして、開閉機6を右側支持ブラケット5に取り付ける際に、右側ブラケット5の右側端面にベース部材10を突き当て、屋内側の取り付け用貫通孔5dとベース部材貫通孔10aとを連通させ、ベース部材10側から挿入されたボルト6cを開閉機6側でナット6dにより緊締することにより、ベース部材10を開閉機6とともに右側支持ブラケット5に一体的な取り付けができるように構成されている。そして、ベース部材10の頂部には、先端が右方に向けて突出するボス10bの基端部が一体的に設けられており、該ボス10bの軸芯が前記中心線L上に位置するように設定されている。
尚、ボス10bの配設位置は、必ずしも中心線L上に位置する必要はなく、レイアウトし易い箇所に設けることができる。
11は、金属材で一体形成され、本発明の回転体を構成する主アームであって、該主アーム11は、略円形状の基端部11aに、円形状の貫通孔11bが形成されており、該貫通孔11bを、前記ボス10bの突出先端に外嵌させ、ボス10bに抜け止めピン10cを介装することで、主アーム11は、ボス10bから抜け止めされ、かつ、ボス10b(ベース部材10)に対して回転自在な状態で取り付けられている。この取り付け状態において、ベース部材10と主アーム11とのあいだには、主アーム11の左右方向位置を調整するためのスペーサ11cが介装されており、これによって、主アーム11と、巻き取りドラム2側に一体的に設けられた従動スプロケット2cとが屋内外方向に対向するように設定されている。そして、主アーム11の先端部には、従動スプロケット2cのギア歯2dに噛合して、従動スプロケット2cの回転規制をするための爪部11d(本発明の規制部に相当する)が形成されている。
尚、主アーム11の板厚に相当し、爪部11dにおける左右方向幅Tは、従動スプロケット2cのギア歯2dの左右方向幅TGよりも広くなるように形成されている。さらに、貫通孔11bの孔中心M(ボス10bの軸芯)から爪部11d先端までの爪長さT1は、貫通孔11bの孔中心Mと従動スプロケット2cのギア歯2dの歯底部位までのギア歯最短距離T2よりも長くなるように設定されている。
さらに、主アーム11の基端部であって、ボス10b外嵌部位には、補助アーム12の基端部が螺子12aを用いて一体的に連結されており、主、補助アーム11、12とで回転体を構成するが、該回転体は、ボス10bによる枢支部をコーナー部とする略L字形に形成されている。そして、補助アーム12の先端部に、本発明の検知部13が枢支ピン13aを介して回転(揺動)自在な状態で連結されている。尚、主アーム貫通孔11bの孔中心を基準とし、主アーム11の爪部11d先端と、補助アーム12に対する検知部13の枢支部とのあいだには、予め設定される角度θを存するように設定されている。
前記検知部13は、駆動、従動スプロケット6e、2cのあいだに巻回されるリング状のチエン8の上側に位置する張り側チエン8aのリング内側の面に対して当接するように構成されている。そして、検知部13は、樹脂製のローラ当接体13bの両側面に積層する一対のプレート体13cとを、螺子13dにより緊締して一体化することにより構成されており、ローラ当接体13bは、チエン8を構成するローラ部8bが転動自在に当接するように設定されている。尚、ローラ当接体13bとプレートガイド体13cとは、チエン8の長さ方向に長く形成され、複数(本実施の形態では四個)のローラ部8bに当接可能な長さに設定されている。そして、検知部13は、長尺方向中間部を水平方向に貫通する前記枢支ピン13aを介して補助アーム12の先端部に回転自在に枢支されることにより、検知部13が回転揺動してチエン8への当接角度を自由に変化させることができるとともに、チエン8が切断したような場合に、上方に跳ね上げられたチエン8が仮に検知部13に絡みついたとしても、検知部13を補助アーム12に対して揺動させることにより、補助アーム12と主アーム11とが貫通孔11bの孔中心M(ボス10b)を回転中心とする一体的な変姿揺動を損なうことがないように構成されている。
さらに、主アーム11は、基端部11aの外周面であって、補助アーム12固定部位近傍に固定ピン11eが植設されており、該固定ピン11eと、ベース部材10の下方部位に植設した固定ピン10dとのあいだには、付勢弾機14が介装されており、主、補助アーム11、12とにより構成される回転体は、貫通孔11bの孔中心M(ボス10b)を回転中心として反時計回り方向に向けて付勢されている。これによって、シャッター装置の通常の使用状態において、補助アーム12に一体的に連結された検知部13は、張り側チエン8aを内側(内径側)から外側(外径側)に向けて弾圧状に当接し、張り側チエン8aによる移動規制を受ける状態でバランスされるように設定されている。このとき、付勢弾機14の付勢力は、駆動、従動スプロケット6e、2cのあいだの張り側チエン8aに作用する張力よりも小さく、張り側チエン8の張力が消失したとき、主、補助アーム11、12(回転体)を迅速に反時計回り方向に回転させることができる大きさであればよく、検知部13からの付勢力により、張り側チエン8が駆動、従動スプロケット6e、2cから外れてしまうようなことがないように設定されている。
ここで、主アーム貫通孔11bの孔中心Mを基準とする爪部11d先端と検知部13の枢支部とのあいだに形成される前記角度θは、図6の実線で示すように、検知部13がチエン8により弾圧されて移動規制を受ける状態において、主アーム11先端部の爪部11dが、中心線Lよりも下方に位置し,従動スプロケット2cの下半部側に対向し、従動スプロケット2cのギア歯2dに干渉することのない非作用姿勢となる角度に設定されている。
つぎに、図6に基づいて、落下防止装置9によるシャッターカーテン1の落下防止作動について説明する。
シャッター装置の通常の使用状態において、検知部13は張り側チエン8aを弾圧して移動規制を受けており、爪部11dは、中心線Lよりも下方位置であって、従動スプロケット2cに干渉しない非作用姿勢となっている。この状態で、チエン8が切断する等の不測の事態が生じると、検知部13は、張り側チエン8aによる移動規制を解除され、付勢弾機14の付勢力を受けて上方揺動して、検知部13がチエン8の弛みを検知する弛み検知状態となる。一方、巻き取りドラム2側では、従動スプロケット2cがシャッターカーテン1の自重を受けて時計回り方向の回転を開始しようとする。このとき、検知部13の上方揺動とともに主、補助アーム11、12が上方揺動しており、一点鎖線で示すように、爪部11dの先端が従動スプロケット2cのギア歯2dに当接すると、爪部11dとギア歯2dとが一体に上動し、二点鎖線で示すように、爪部11dがギア歯2dに噛合する作用姿勢となるように設定されている。この作用姿勢となると、爪部11dの爪長さT1は、前述したように、ギア歯最短距離T2よりも長く形成されているので、爪部11dの上方揺動が従動スプロケット2cによりこれ以上の上動を規制される状態となり、これによって、爪部11d(主、補助アーム11、12)が従動スプロケット2cの時計回り方向の回転を規制して、シャッターカーテン1の自重落下を防止するように設定されている。
尚、落下防止装置9は、爪長さT1、主アーム貫通孔11bの孔中心M位置に基づくギア歯最短距離T2、駆動、従動スプロケット6e、2cの配設位置に対する主アーム貫通孔11bの孔中心Mを基準とする爪部11d先端と検知部13の枢支部とのあいだの角度θ、さらには、付勢弾機14の付勢力の大きさに基づいて、落下防止装置9の検知精度、および、爪部11dが非作用姿勢からギア歯2dに噛合する作用姿勢に変姿する変姿速度、即ち、落下防止装置9が弛み検知してから巻き取りドラム2の回転規制をするまでの時間が決定される。そして、これらの要素を使用条件に応じて適宜設定することにより、最適化された落下防止装置9を構成することができる。
叙述の如く構成された本形態において、落下防止装置9は、不測の事態が生じてチエン8が切断され、検知部13が張り側チエン8aの張力に基づく移動規制がなくなることに基づいて、付勢弾機14の付勢力を受けて上方揺動する弛み検知をすることにより、主アーム11の爪部11dが巻き取りドラム2側の従動スプロケット2cのギア歯2dに噛合する作用姿勢となって、巻き取りドラム2がシャッターカーテン1の自重に基づいて回転するのを規制して、シャッターカーテン1の落下防止を行うが、このものにおいて、主アーム11に形成された爪部11dが噛合する巻き取りドラム2側の部材として、巻き取りドラム2の回転軸2aに一体的に連結され、開閉機6と巻き取りドラム2とのあいだの動力伝動装置の構成部材としての従動スプロケット2cをそのまま落下防止装置9の部材として用いる構成とし、爪部11dが直接従動スプロケット2cに噛合して巻き取りドラム2の回転規制をする構成としたので、部材の兼用化を図れる。しかも、従来のように、別途巻き取りドラムにラチェットのような一体回転する部材を設けることなく、従動スプロケット2cを落下防止装置9としてそのまま用いることができるので、構成の簡略化を果すことができ、そのうえ、既設のシャッター装置に落下防止用装置を設ける場合に、巻き取りドラム2の構成を一切変化させることなく取り付けることができ、この結果、必要に応じて落下防止装置9を後付けすることを、簡単、かつ、容易に行うことができる。
そのうえ、本発明が実施されたものにあっては、検知部13は、駆動、従動スプロケット6e、2cとのあいだをリング状になって懸回するチエン8の張り側チエン8aに対し、内径側から外径側に向けて弾圧する構成となっている。このため、チエン8が切断して上方に跳ね上げられたとしても、該跳ね上げられたチエン8は、張り側チエン8aの上方に跳ね上げられることになって、チエン8の内径側に位置する検知部13に対して絡みつくことがないようにできる。この結果、従来のもののように、チエンがアイドラーに絡みついて爪部の揺動を遅らせてしまい、落下防止装置としての機能が損なわれるようなことを回避することができる。
しかも、このものでは、検知部13が回転体を構成する補助アーム12に対して回転揺動自在に連結されているので、チエン8が切断して上方に跳ね上げられたときに、仮に検知部13に絡みつくようなことがあったとしても、補助アーム12が検知部13に対して揺動することにより、ボス10aを支点とする主、補助アーム11、12一体の揺動を損なうことがなく、検知部13による弛み検知により主、補助アーム11、12が速やかに一体揺動して、爪部11dを従動スプロケット2cも噛合させることができ、もって、一層優れた信頼性を備えた落下防止装置9を提供することができる。
建築用シャッター装置の概略正面図である。 巻き取りドラム配設状態を説明する平面図である。 要部を説明する側面図である。 落下防止装置の側面図である。 図4におけるX矢視図である。 落下防止装置の作動状態を説明する要部拡大側面図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
2 巻き取りドラム
2c 従動スプロケット
5 右側支持ブラケット
6 開閉機
6e 駆動スプロケット
8a 張り側チエン
9 落下防止装置
10 ベース部材
10b ボス
11 主アーム
11d 爪部
12 補助アーム
13 検知部
14 付勢弾機

Claims (3)

  1. 躯体の開口部を開閉するシャッターカーテンを、開口部上方に回転自在に支持され、開閉機の駆動に伴い正逆回転する巻き取りドラムに巻装してなる建築用シャッター装置に、開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとのあいだに懸回される無端のチエンに弾圧状に当接し、チエンの弛み検知をすることに伴い変姿する検知部と、該検知部の変姿に基づいて巻き取りドラムの回転規制をする規制部とを備えた落下防止装置を設けるにあたり、前記規制部は、検知部の弛み検知に伴う作用姿勢への変姿に基づいて従動スプロケットに噛合するように構成されている建築用シャッター装置における落下防止装置。
  2. 検知部は、駆動スプロケットと従動スプロケットとのあいだにリング状に懸回するチエンの内側から外側に向けて弾圧状に当接するように構成されている請求項1に記載の建築用シャッター装置における落下防止装置。
  3. 検知部と規制部とは、駆動、従動スプロケットが軸承される支持ブラケットに回転自在に設けられる回転体に設けられるものとし、検知部は、回転体に対して揺動自在に連結されている請求項1または2に記載の建築用シャッター装置における落下防止装置。
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