JP2008208602A - 建築用シャッターの急降下停止装置 - Google Patents

建築用シャッターの急降下停止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作動の信頼性及び耐久性の向上を図るとともに、小型化を図り、また部品点数を少なくしてコストの低廉化等を図る。
【解決手段】急降下停止装置10は、ドラムシャフトに回転一体に装着されたボス11と、ボスの外周を囲繞するケーシング12と、ケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するブレーキ部材21と、反制動方向に付勢するバネと、ボスの外周面に2位置間で相対回転変位可能に装着され、第1位置ではバネ力によりブレーキ部材がケーシングの内周面から離隔して位置するのを許容し、第2位置ではバネ力に抗してブレーキ部材をケーシングの内周面に接触させる作動部材33と、作動部材からトルクリミッター40を介して回転力が伝達される環状部材32と、シャッター急降下による巻き取りドラムの異常回転時に環状部材側要素が遠心力によりケーシング側要素と接触して回転抵抗力を発生する抵抗力発生手段34とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、建屋の開口部や通路などに設置される建築用シャッターの急降下停止装置に関する。
従来、建築用シャッターとして、建屋の開口部などの上縁に沿って配置される巻き取りドラムと、この巻き取りドラムに巻き取られるシャッターカーテンと、上記巻き取りドラムの両端をそれぞれドラムシャフトなどを介して回転自在に支持する左右一対の取付ブラケットと、一方の取付ブラケットに取り付けられた開閉機とを備え、この開閉機の駆動力により巻き取りドラムを正逆方向に回転させて、シャッターカーテンの巻き上げ又は巻き下げを自動的に行うようにしたものは知られている。
そして、この種の建築用シャッターにおいては、開閉機の制御装置が故障した場合や、開閉機と巻き取りドラムとの間の駆動用チェーンが切断した場合などに巻き取りドラムがフリー状態となり、シャッターカーテンが自重により急降下する虞がある。これを防止するための急降下停止装置(落下防止装置ともいう)が種々提案され、公知になっている。
そのうちの一つとして、特許文献1に開示される急降下停止装置は、ドラムシャフトに連結された回転ディスクと、この回転ディスクを収容した状態で取付ブラケットに取り付けられた固定本体とを備え、上記回転ディスクの周縁部に球状又は円柱状の回転体を収容した複数の収容溝を設けるとともに、上記固定本体の内周面の上側部分に、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時に遠心力により上記収容溝から飛び出す回転体をその直径の略半分だけ嵌合させて回転ディスクの回転を停止させるための嵌合溝を設ける構成になっている。
また、特許文献2に開示される急降下停止装置は、ドラムシャフトの外周に回転一体に装着されるボスと、このボスの外周を囲繞し、かつ一端が取付ブラケットに回転不能に係合されるケーシングと、上記ボスに揺動可能に支持され、ブレーキ面が上記ケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するブレーキ部材と、このブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面から離隔する方向に付勢するバネ部材と、ドラムシャフトの回転数を倍増して出力する複数段の遊星歯車機構よりなる増速装置と、この増速装置の出力を上記ブレーキ部材に連携する連携手段とを備え、チェーンの切断などに起因してシャッターカーテンが急降下するとき、上記連携手段によりバネ部材の付勢力に抗して、上記ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触して制動力を発揮させることでシャッターカーテンの急降下を停止ないし防止するものである。
特開2006−70628号公報 特開2001−32655号公報
ところが、上記特許文献1のものでは、1つの回転体のみが回転ディスクと固定本体との間に挟まれてシャッターカーテンの急降下を防止するものであるため、この回転体などが破損し易く、作動の信頼性及び耐久性に欠けるという問題がある。この問題を解決するために、回転体を大きくかつ剛性の高いものにすることが考えられるが、その場合には回転ディスク及び固定本体も径方向に大きくする必要があり、装置全体が径方向に大型化するという欠点がある。
また一方、上記特許文献2のものでは、連携手段が遠心力によりブレーキ部材をバネ部材の付勢力に抗して揺動させる構成になっている関係上、この連携手段とは別に、ドラムシャフトの回転数を倍増して出力する増速装置が必須になっている。このため、部品点数が多くなり、コスト的に高くなるとともに、部品管理や組立作業などが面倒なものになるという問題がある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされものであり、その課題とするところは、シャッターカーテンの急降下を検知する検知部とブレーキ力を発揮する制動部とを分離しかつそれらを共に簡易な構成にすることにより、作動の信頼性及び耐久性の向上を図るとともに、小型化を図り、また部品点数を少なくしてコストの低廉化、部品管理や組立作業の容易化を図り得る建築用シャッターの急降下停止装置を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シャッターカーテンの巻き取りドラムの一端から延出したドラムシャフトとこのドラムシャフトを支持する取付ブラケットとの間に設けられる建築用シャッターの急降下停止装置として、上記ドラムシャフトの外周に回転一体に装着されたボスと、このボスの外周を囲繞し、かつ上記取付ブラケットに回転不能に係合されたケーシングと、上記ボスに揺動可能に支持され、かつブレーキ面が上記ケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するブレーキ部材と、このブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面から離隔する方向に付勢するバネ部材と、上記ボスの外周面に対し所定角度異なる第1位置と第2位置との間で相対回転変位が可能な状態で装着され、第1位置では上記バネ部材の付勢力によりブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面から離隔して位置するのを許容し、第2位置では上記バネ部材の付勢力に抗してブレーキ部材のブレーキ面をケーシングの内周面に接触させる作動部材と、上記ボスの外周面に相対回転可能に装着され、上記作動部材からトルクリミッターを介して回転力が伝達される環状部材と、この環状部材と上記ケーシングとにそれぞれ要素が設けられ、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時に環状部材側の要素が遠心力によりケーシング側の要素と接触して回転抵抗力を発生する急降下時抵抗力発生手段とを備える。そして、上記巻き取りドラムの異常回転時に上記トルクリミッターにより所定値以上の回転力が環状部材に伝達されないようにし、上記作動部材が上記急降下時抵抗力発生手段の発生する回転抵抗力により第1位置から第2位置に回転変位するように構成する。
この構成では、巻き取りドラムの通常回転時には、急降下時抵抗力発生手段の環状部材側の要素とケーシング側の要素とが接触して回転抵抗力を発生することはない。また、ブレーキ部材は、バネ部材の付勢力によりブレーキ面がケーシングの内周面から離隔して位置しており、作動部材は、このブレーキ部材の位置状態を許容する第1位置に位置する。
一方、巻き取りドラムの異常回転時つまりシャッターカーテンの急降下時には、急降下時抵抗力発生手段の環状部材側の要素が遠心力によりケーシング側の要素と接触して回転抵抗力を発生し、この回転抵抗力により作動部材が第1位置から第2位置に回転変位する。この回転変位に伴って、ブレーキ部材がバネ部材の付勢力に抗して揺動し、そのブレーキ面がケーシングの内周面に接触して制動力を発揮することにより、シャッターカーテンの急降下が停止ないし防止される。しかも、作動部材と環状部材との間に設けたトルクリミッターにより所定値以上の回転力が環状部材側ひいては急降下時抵抗力発生手段側に伝達されないので、急降下時抵抗力発生手段の要素同士の接触に大きな荷重がかかってそれらの要素が破損などを生じることはない。
請求項2及び3に係る発明は、いずれも請求項1記載の建築用シャッターの急降下停止装置において、上記急降下時抵抗力発生手段の具体的な形態を提供するものである。
すなわち、請求項2に係る発明では、上記急降下時抵抗力発生手段は、環状部材側の要素として、環状部材の一端に設けられ、周縁部に複数の収容溝が形成されてなる回転ディスクと、この回転ディスクの各収容溝にそれぞれ収容される複数の回転体とを有し、ケーシング側の要素として、ケーシングに固定され、上記回転ディスクの周縁部を囲繞するディスク囲繞部材を有するものであり、上記ディスク囲繞部材の内面の上側部分には巻き取りドラムの異常回転時に遠心力により回転ディスクの収容溝から飛び出す回転体をその直径の略半分だけ嵌合させる嵌合溝が形成されている構成にする。この構成では、巻き取りドラムの異常回転時には、回転ディスクの収容溝に収容された回転体が遠心力により収容溝から飛び出し、回転体の直径の略半分がディスク囲繞部材の内面の上側部分に形成された嵌合溝に嵌合することにより、回転体が回転ディスクとディスク囲繞部材とに挟まれて回転抵抗力を発生することになる。
また、請求項3に係る発明では、上記急降下時抵抗力発生手段は、環状部材側の要素として、環状部材の一端に設けられた回転ディスクと、この回転ディスクに偏心位置で揺動自在に支持されかつ一端に係合部が設けられたロックアームとを有し、ケーシング側の要素として、ケーシングに固定され、内周面に内歯が形成されてなるリングギヤとを有するものであり、上記ロックアームは、巻き取りドラムの通常回転時にはバネ部材の付勢力により係合部がリングギヤの内歯から離間して位置し、巻き取りドラムの異常回転時には遠心力によりバネ部材の付勢力に抗して揺動して係合部がリングギヤの内歯に係合するように構成する。この構成では、巻き取りドラムの異常回転時には、回転ディスクに支持されたロックアームが遠心力によりバネ部材の付勢力に抗して揺動し、このロックアームの一端に設けた係合部がリングギヤの内歯に係合することにより、その係合力が回転抵抗力として発生することになる。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の建築用シャッターの急降下停止装置において、上記回転体を剛球により構成し、上記嵌合溝における回転ディスクの回転方向の面を、回転体と略同一直径の凹球面状の受け面に形成するとともに、回転ディスクの回転方向と反対側の面を、回転体を受け面に円滑に導くためのガイド面に形成し、また嵌合溝に、受け面に導かれた回転体が落下するのを規制する突起部を受け面からガイド面と略平行に延ばして形成する構成にする。この構成では、巻き取りドラムの異常回転時に回転ディスクの収容溝から飛び出した剛球からなる回転体がディスク囲繞部材の嵌合溝に嵌合する際、この回転体は、嵌合溝のガイド面を通って受け面に円滑に導かれる。受け面は、回転体と略同一直径の凹球面状に形成されているため、この受け面で回転体を面接触した状態で緊密に受けて回転体を回転ディスクとディスク囲繞部材とで確実に挟むことができる。その上、受け面に導かれた回転体は、嵌合溝に形成した突起部によって嵌合溝から落下することが規制されるため、シャッターカーテンの急降下停止時の反動により上記回転体を挟む力が緩んでも回転体が嵌合溝から落下することはなく、シャッターカーテンの急降下停止機能が確実に発揮される。
請求項5に係る発明は、請求項2又は4記載の建築用シャッターの急降下停止装置において、上記嵌合溝を、ディスク囲繞部材の中心を通る垂直線を対称に一対設ける構成にする。この構成では、急降下停止装置を巻き取りドラムの左端及び右端のいずれか一方に装備し、それによりシャッターカーテンの急降下時における回転ディスクなどの回転方向が正反対になる場合でも、巻き取りドラムの異常回転時には回転ディスクの収容溝から飛び出した回転体がディスク囲繞部材の回転方向後側の嵌合溝に嵌合して回転抵抗力を発生することになり、同じように機能する。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の建築用シャッターの急降下停止装置において、上記ブレーキ部材を、ボスの外周に沿って等間隔で複数配置し、各ブレーキ部材を、それぞれ中央部を貫通する支軸回りに揺動可能に設けるとともに、各ブレーキ部材と上記作動部材とを、それぞれピンによって連動するように設ける構成にする。この構成では、1つの作動部材によって複数のブレーキ部材がそれぞれ揺動し、各ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するため、大きな制動力を発揮してシャッターカーテンの急降下を確実に防止できることになる。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の建築用シャッターの急降下停止装置において、停止作動を検知して制御を行う場合の好ましい形態を提供するものである。すなわち、上記各ブレーキ部材に、支軸と平行な方向に延びる接触ピンを設けるとともに、上記ボスに、この接触ピンに対応して接触プレートを軸方向に摺動可能に嵌合し、巻き取りドラムの異常回転時に上記各ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触する方向に各ブレーキ部材がそれぞれ支軸回りに揺動する際、その揺動に伴い上記接触ピンにより上記接触プレートが押されてボス上を軸方向に摺動するように構成し、上記接触プレートの摺動を検知して信号を出力する停止作動検知手段を備える構成にする。この構成では、巻き取りドラムの異常回転時に各ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触する方向つまり制動力を発揮する方向に各ブレーキ部材が支軸回りに揺動する際、その揺動に伴って各ブレーキ部材に設けた接触ピンによりボス上の接触プレートが押されてボス上を軸方向に摺動し、この摺動を停止作動検知手段が検知して信号を出力することにより、停止作動時を正確に検知することができる。
以上のように、本発明における建築用シャッターの急降下停止装置によれば、シャッターカーテンの急降下時には、急降下時抵抗力発生手段の環状部材側の要素が遠心力によりケーシング側の要素と接触して回転抵抗力を発生し、この回転抵抗力により作動プレートが回転変位してブレーキ部材がバネ部材の付勢力に抗して揺動し、そのブレーキ面がケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するため、シャッターカーテンの急降下を防止することができる。しかも、作動プレートと環状部材との間に設けたトルクリミッターにより所定値以上の回転力が急降下時抵抗力発生手段側に伝達されないので、急降下時抵抗力発生手段の要素同士の接触に大きな荷重がかかってそれらの要素が破損などを生じることはなく、作動の信頼性及び耐久性を高めることができるとともに、小型化を図ることができる。また、構成が簡易で部品点数も少なくて済むため、コストの低廉化、部品管理や組立作業の容易化をも図ることができる。
特に、請求項2に係る発明では、急降下時抵抗力発生手段において、回転ディスクの収容溝に収容された回転体が遠心力により収容溝から飛び出し、回転体の直径の略半分がディスク囲繞部材の内面の上側部分に形成された嵌合溝に嵌合することにより、回転体が回転ディスクとディスク囲繞部材とに挟まれて回転抵抗力を発生する構成になっているため、装置の小型化を一層図ることができる。
請求項4に係る発明では、嵌合溝の受け面が回転体と略同一直径の凹球面状に形成されているため、この受け面で回転体を面接触した状態で緊密に受けて回転体を回転ディスクとディスク囲繞部材とで確実に挟むことができる。その上、受け面に導かれた回転体は、嵌合溝に形成した突起部によって嵌合溝から落下することが規制されるため、シャッターカーテンの急降下停止時の反動により上記回転体を挟む力が緩んでも回転体が嵌合溝から落下することはなく、シャッターカーテンの急降下停止機能を確実に発揮することができ、作動の信頼性をより高めることができる。
請求項5に係る発明では、急降下停止装置を巻き取りドラムの左端及び右端のいずれか一方に装備し、それによりシャッターカーテンの急降下時における回転ディスクなどの回転方向が正反対になる場合でも、巻き取りドラムの異常回転時には同じように回転体が回転ディスクとディスク囲繞部材とに挟まれて回転抵抗力を発生するため、1種類の急降下停止装置を兼用することができ、実用性に優れた効果を奏する。
請求項6に係る発明では、1つの作動部材によって複数のブレーキ部材がそれぞれ揺動し、各ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するため、大きな制動力を発揮してシャッターカーテンの急降下を確実に防止することができる。
さらに、請求項7に係る発明では、巻き取りドラムの異常回転時に各ブレーキ部材が制動力を発揮する方向に揺動する際、その揺動に伴って各ブレーキ部材に設けた接触ピンによりボス上の接触プレートが押されて軸方向に摺動し、この摺動を停止作動検知手段が検知して信号を出力する構成になっているため、停止作動時を正確に検知することができ、制御の適正化に寄与することができるという効果をも奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る急降下停止装置を装備した建築用シャッターの全体構成を示し、1は建屋の開口部や通路などの上縁に沿って配置される巻き取りドラムであって、この巻き取りドラム1の両端部にはそれぞれ中心線上に沿って内側より外部に延出するドラムシャフト2,3が設けられ、このドラムシャフト2,3などを介して巻き取りドラム1の両端が、建屋の壁面などに取り付けた左右一対の取付ブラケット4L,4Rに回転自在に支持されている。
上記巻き取りドラム1には、建屋の開口部や通路などを開閉するためのシャッターカーテン5の上端が固定されている。また、図1で右側の取付ブラケット4Rには、モータや減速機などからなる開閉機6がその出力軸6aを取付ブラケット4Rに向けた状態で取り付けられており、この開閉機6の出力軸6aに装着したスプロケット7と上記巻き取りドラム1の右側のドラムシャフト3に装着したスプロケット8との間には駆動用チェーン9が巻き掛けられている。そして、開閉機6の駆動力により巻き取りドラム1が正逆方向に回転して、シャッターカーテン5が自動的に巻き上げられ又は巻き下げられるようになっている。
上記巻き取りドラム1の左側のドラムシャフト2と取付ブラケット4Lとの間には、シャッターカーテン5の急降下を停止ないし防止するための急降下停止装置10が設けられている。この急降下停止装置10は、図3ないし図7に拡大詳示するように、ドラムシャフト2の外周にキー結合により回転一体に装着されるボス11と、このボス11の外周を囲繞するケーシング12とを備えている。ボス11は、その軸方向中間部に外周面より突出する環状の鍔部11aを有している。ケーシング12は、有底円筒状のケーシング本体13と、このケーシング本体13の開口部に結合されたカバー体14とからなる。ケーシング本体13の底部13aは、ボス11の外周面にベアリング15を介して回転自在に装着されているととともに、ケーシング本体13の開口部は、ボス11の外周面にベアリング16及び後述する急降下時抵抗力発生手段34のディスク囲繞部材49を介して相対回転可能に装着されている。また、ケーシング本体13の底部13aには周縁部の複数個所にボルト挿入溝17が形成され、このボルト挿入溝17にベアリング取付用ボルト18(図1参照)の一端を挿入することにより、ケーシング12が取付ブラケット4Lに回転不能に係合されている。
上記ボス11の鍔部11aの一方(図3では左側)の側面上には、ボス11の外周に沿って等間隔に5つのブレーキ部材21,21,…が配置されており、各ブレーキ部材21は、それぞれ中央部に2つの真円が連続した長孔状の貫通孔22を有し、この貫通孔22に貫通してボス11の鍔部11aに固定した支軸23回りに揺動可能に支持されている。また、各ブレーキ部材21は、ケーシング12の内周面と対向する外側面のうち、貫通孔22よりシャッターカーテン5の巻き下げ時の巻き取りドラム1の回転方向R前側の部位に焼結コルクよりなるブレーキ面24を有し、このブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触して制動力を発揮するようになっている。
上記各ブレーキ部材11には、図8に示すように、貫通孔22に臨む断面U字形の切り欠き溝25が形成され、この切り欠き溝25内にはブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面から離隔する方向に常時付勢するバネ部材としてのコイルバネ26が支軸23との間に圧縮した状態で配置されている。また、各ブレーキ部材21の外側面中央部には、支軸23と平行な方向に延びる挿入溝27が形成されているとともに、各ブレーキ部材21のボス鍔部11aと反対側の面には、同じく支軸23と平行な方向に延びる接触ピン28が突出して設けられている。各ブレーキ部材11のボス鍔部11aと反対側の側方には、支軸23を介してボス11の鍔部11aに固定された拘束プレート29が配置され、この拘束プレート29により各ブレーキ部材11の側方変位が拘束されている。
上記急降下停止装置10は、更に、ボス11の鍔部11aより右側の外周面に軸受け31を介在して相対回転可能に装着された環状部材32と、この環状部材32の一端部に設けられた作動部材としてのリング状の作動プレート33と、環状部材32の他端側に設けられた急降下時抵抗力発生手段34とを備えている。作動プレート33には、上記各ブレーキ部材21の挿入溝27にそれぞれ挿入される5つの平行ピン35,35,…が円周方向に等間隔で植設されている。そして、作動プレート33は、ボス11の外周面に対し、環状部材32を介在しかつ円周方向に所定角度異なる第1位置と第2位置との間で相対回転変位が可能な状態で装着され、第1位置では図4に示す如く上記各コイルバネ26の付勢力により各ブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面から離隔して位置するのを許容し、第2位置では図5に示す如く上記各コイルバネ26の付勢力に抗して各ブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触させるようになっている。この作動プレート33は、図6に示すように、ボス11の鍔部11aに植設したバネポスト36と作動プレート33に植設したバネポスト37とに間に掛け渡したバランススプリング38の付勢力により第1位置に位置付けられるようになっている。ここで、上記拘束プレート29の輪郭は、図4及び図5に示すように、作動プレート33が第1位置及び第2位置のいずれに位置するときにも各ブレーキ部材11の接触ピン28と干渉しないように形成されている。
また、上記作動プレート33は、環状部材32の外周面に対し相対回転可能に嵌合されている一方、この作動プレート33から環状部材32への回転力は、トルクリミッター40を介して伝達されるようになっている。このトルクリミッター40は、クラッチ式のもので、図6に示すように、環状部材32の外周面に沿った円弧状に形成され、一端がそれぞれクラッチピン41を介して揺動可能に支持された一対のクラッチプレート42,42と、この各クラッチプレート42の内側縁にそれぞれ固着されかつ環状部材32の外周面に接触するクラッチライニング43,43と、このクラッチライニング43,43を介在して一対のクラッチプレート42,42で環状部材32を挟持するようにクラッチプレート42,42の他端同士間に掛け渡されたクラッチスプリング44とを有し、所定値以上の回転力が作用すると環状部材32との間で滑りを生じるようになっている。
上記急降下時抵抗力発生手段34は、シャッターカーテン5の急降下による巻き取りドラム1の異常回転時に環状部材32側の要素が遠心力によりケーシング12側の要素と接触して回転抵抗力を発生するものであって、本実施形態の場合、環状部材32側の要素として、環状部材32の一端に設けられ、周縁部に複数の収容溝46,46,…が形成されてなる回転ディスク47と、この回転ディスク47の各収容溝46にそれぞれ収容される複数の回転体48,48,…とを有し、ケーシング12側の要素として、ケーシング12に固定され、上記回転ディスク47の周縁部を囲繞するディスク囲繞部材49を有している。
上記回転ディスク47は、図9にも示すよう、環状部材32をボス部として環状部材32と一体に形成されたスプロケット状のものであり、この回転ディスク47の各収容溝46は、スプロケットの谷部と同様に円周方向に所定間隔毎に形成されている。上記各回転体48は剛球からなり、その直径は上記収容溝46の深さ寸法よりも若干小さく設定されている。
上記ディスク囲繞部材49は、回転ディスク47周縁部の収容溝46の外方及び一方(図3で右側)の側方を覆う囲繞本体49aと、この囲繞本体49aにネジ止めにより固定され、回転ディスク47周縁部の収容溝46の他方(図3で左側)の側方を覆う囲繞カバー49bとからなる。囲繞本体49aの内周面には、図10及び図11にも示すように、ケーシング12のカバー体14に接する側面側にベアリング16を収容するベアリング収容部51が形成されているとともに、囲繞カバー49bに接する側面側に回転ディスク47の周縁部を収容するディスク収容部52が形成されている。このディスク収容部52の内面の上側部分には、巻き取りドラム1の異常回転時に遠心力により回転ディスク47の収容溝46から飛び出す回転体48をその外径の略半分だけ嵌合させる一対の嵌合溝53,54が囲繞本体49aないしディスク囲繞部材49の中心を通る垂直線Vを対称に設けられており、この各嵌合溝53,54の垂直線Vに近い側の面は、回転体48と略同一直径の凹球面状の受け面53a,54aに形成されているとともに、各嵌合溝53,54の垂直軸Vと離れた側の面は、回転体48を受け面53a,54aに円滑に導くためのガイド面53b,54bに形成されており、このガイド面53b,54bは、ディスク収容部52の下側部分にまで延びている。
上記ディスク収容部52の下側部分及び上記嵌合溝53,54の各厚み側側面には、外周面との境目に沿って延びる回転体48と略同一直径の断面凹面状の転動面55が形成されているとともに、ディスク収容部52の上側部分には、巻き取りドラム1の通常回転時に上記転動面55上を転動する回転体48が回転ディスク47の収容溝46に収容され易くするために、転動面55の最深部と同一深さの低段面56が形成されている。また、ディスク収容部52の上側部分には、一対の嵌合溝53,54の間及び嵌合溝53,54の受け面53a,54a付近に跨って延びる回転体48と略同一直径の断面凹面状のコーナー面57が低段面56と連続するように形成されており、各嵌合溝53,54の受け面53a,54a付近には、図12に拡大詳示するように、転動面55とコーナー面57とによって、受け面53a,54aに導かれた回転体48が回転ディスク47の収納溝46側に落下するのを規制する突起部58,58が形成されており、この各突起部58は、受け面53a,54aからガイド面53b,54bと略平行に延びている。
また、上記急降下停止装置10は、図13に拡大詳示するように、上記各ブレーキ部材21の接触ピン28に対応して、ボス11の外周面に軸方向に摺動可能に嵌合された接触プレート61と、この接触プレート61の摺動を検知して信号を出力する停止作動検知手段62とを備えている。接触プレート61は、図14にも示すように、ボス11に嵌合する嵌合孔63を有する内輪部61aと、この内輪部61aの外周縁から半径方向に傾斜するリング状傾斜部61bと、この傾斜部61bの外周縁に連続する外輪部61cとからなる。そして、通常、図13に実線で示すように、各ブレーキ部材21の接触ピン28が接触プレート61の外輪部61cに接触又は近接した状態に位置し、巻き取りドラム1の異常回転時に各ブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触する方向に各ブレーキ部材21がそれぞれ支軸23回りに揺動する際、図13に仮想線で示すように、その揺動に伴い接触ピン28が接触プレート61の傾斜部61bに接触することにより、接触プレート61が押されてボス11上を軸方向の停止作動検知手段62寄りに摺動するようになっている。
上記停止作動検知手段62は、本実施形態の場合、マイクロスイッチなどの接触型スイッチからなり、上記接触プレート61に接触可能な接触子として回転ローラ64を有している。この停止作動検知手段62の出力信号は、図示していないが、建築用シャッターの制御装置などに送信され、急降下停止装置10の停止作動に併せて開閉機6の作動を停止させるなどの制御が行われる。尚、図3及び図13中、66は接触プレート61を停止作動検知手段62の回転ローラ64から離隔する方向に付勢するためにボス11の外周面に装着されたコイルバネである。
次に、上記第1の実施形態の作動、特に急降下停止装置10の作動について説明するに、巻き取りドラム1の通常回転時(つまりシャッターカーテン5の巻き上げ時又は巻き下げ時)には、急降下時抵抗力発生手段34において、回転ディスク47の各収容溝46に収納された回転体48は、図7に実線で示すように、回転ディスク47の回転に伴ってディスク囲繞部材49のディスク収容部52の下側部分ではその内周面に接触しつつ回転し、ディスク収容部52の上側部分ではその内周面から離れて回転するため、回転抵抗力を発生することはない。また、各ブレーキ部材21は、図4に示すようにコイルバネ26の付勢力によりブレーキ面24がケーシング12の内周面から離隔した状態に保持されたまま、ボス11と一体的に回転し、作動プレート33は、このブレーキ部材21の位置状態を許容する第1位置に位置する。
一方、シャッターカーテン5の急降下による巻き取りドラム1の異常回転時には、急降下時抵抗力発生手段34の上記回転体48は、図7に仮想線で示すように、遠心力により回転ディスク47の収容溝46から半分程飛び出し、ディスク囲繞部材49のディスク収容部52の上側部分に形成された嵌合溝53に嵌合して回転ディスク47とディスク囲繞部材49(囲繞本体49a)とに挟まれるため、回転抵抗力が発生する。その際、作動プレート33は、巻き取りドラム1ないしボス11の回転に対して遅れを生じて第1位置からボス11の回転方向Rと反対方向の第2位置に回転変位し、この回転変位に伴って、各ブレーキ部材21がコイルバネ26の付勢力に抗して揺動し、図5に示すように、そのブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触して制動力を発揮する。このため、シャッターカーテン5の急降下を停止ないし防止することができ、安全性を確保することができる。
しかも、上記作動プレート33と環状部材32との間に設けたトルクリミッター40により所定値以上の回転力が環状部材32側ひいては急降下時抵抗力発生手段34側に伝達されないので、急降下時抵抗力発生手段34の回転体48に回転ディスク47とディスク囲繞部材47とに挟まれた状態で大きな荷重がかかって回転体48などが破損や損傷などを生じることはなく、作動の信頼性及び耐久性を高めることができるとともに、小型化を図ることができる。また、構成が簡易で部品点数も少なくて済むため、コストの低廉化、部品管理や組立作業の容易化をも図ることができる。
特に、本実施形態の場合、巻き取りドラム1の異常回転時に回転ディスク47の収容溝46から飛び出した回転体48がディスク囲繞部材49のディスク収容部52の嵌合溝53に嵌合する際、この回転体48は、回転し易い剛球からなり、また嵌合溝53のガイド面53bを通って受け面53aに円滑に導かれる上、嵌合溝53の受け面53aは、回転体48と略同一直径の凹球面状に形成されているため、この受け面53aで回転体48を面接触した状態で緊密に受けて回転体48を回転ディスク47とディスク囲繞部材49とで確実に挟むことができる。その上、受け面53aに導かれた回転体48は、嵌合溝53に形成した突起部58によって嵌合溝53から落下することが規制されるため、シャッターカーテン5の急降下停止時の反動により上記回転体48を挟む力が緩んでも回転体48が嵌合溝53から落下することはなく、シャッターカーテン5の急降下停止機能を確実に発揮することができ、作動の信頼性をより高めることができる。
また、上記ディスク囲繞部材49のディスク収容部52の上側部分の、シャッターカーテン5の急降下時の回転ディスク47などの回転方向R後側に嵌合溝53が設けられているだけでなく、回転方向R前側にも嵌合溝54がディスク囲繞部材49の中心を通る垂直線Vを対称に設けられているため、図1に示す本実施形態の如き建築用シャッターと左右を反対に設置し、それによりシャッターカーテン5の急降下時の回転ディスク47などの回転方向Rが反対になる場合でも、巻き取りドラム1の異常回転時には回転ディスク47の収容溝46から飛び出した回転体48がディスク囲繞部材の回転方向後側の嵌合溝54に嵌合して回転抵抗力を発生することになり、同じように機能する。このため、1種類の急降下停止装置10を兼用することができ、実用性に優れた効果を奏する。
さらに、1つの作動プレート33によって5つのブレーキ部材21,21,…がそれぞれ揺動し、各ブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触して制動力を発揮するため、大きな制動力を発揮してシャッターカーテン5の急降下を確実に防止することができる。
加えて、巻き取りドラム1の異常回転時に上記各ブレーキ部材21のブレーキ面24がケーシング12の内周面に接触する方向つまり制動力を発揮する方向に各ブレーキ部材21が支軸23回りに揺動する際、その揺動に伴って各ブレーキ部材21に設けた接触ピン28によりボス11上の接触プレート61が押されてボス11上を軸方向に摺動し、この摺動を停止作動検知手段62が検知して信号を出力するため、停止作動時を正確に検知することができ、制御の適正化に寄与することができる。
図15は本発明の第2の実施形態として急降下停止装置の一構成要素である急降下時抵抗力発生手段の変形例を示す。すなわち、この変形例の場合、急降下時抵抗力発生手段70は、環状部材側の要素として、環状部材71の一端に回転一体に装着された回転ディスク72と、この回転ディスク72に重心より一方に偏った偏心位置で支軸73回りに揺動自在に支持されかつ反偏心側の先端に係合部74aが設けられたロックアーム74とを有し、ケーシング側の要素として、ケーシングに固定されたリングギヤ75を有するものである。
上記リングギヤ75の内周面には、上記ロックアーム74の係合部74aに係合可能な複数の内歯76,76,…が所定間隔毎に形成されている。そして、巻き取りドラム1(図1参照)の通常回転時には上記ロックアーム74は、図15に実線で示すようにバネ部材としてのコイルバネ77の付勢力により係合部74aがリングギヤ75の内歯76から離間して位置し、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラム1の異常回転時にはロックアーム74は、遠心力によりコイルバネ77の付勢力に抗して揺動し、図15に仮想線で示すように係合部74aがリングギヤ75の内歯76に係合するようになっている。
尚、本発明は上記第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記第1の実施形態では、建築用シャッターを左右反対に設置する場合の両方に1種類の急降下停止装置を兼用するために、ディスク囲繞部材49のディスク収容部52の上側部分に、ディスク囲繞部材49の中心を通る垂直線Vを対称に一対の嵌合溝53,54を設けたが、一方のみに急降下停止装置を用いる場合には、シャッターカーテンの急降下時の回転ディスクなどの回転方向後側にのみ嵌合溝を設けてもよいのは勿論である。
また、上記第1の実施形態では、ボス11の鍔部11aにブレーキ部材21を揺動可能に設ける当たり、ブレーキ部材21の中央部に貫通孔22を設け、この貫通孔22を貫通する支軸23回りにブレーキ部材21が揺動するように構成したが、本発明は、この構成に限らず、ブレーキ部材21の一端側を支軸側として揺動可能に設けてもよい。また、ブレーキ部材21の個数としては、第1の実施形態の如き5つに限らず、1つ又は5つ以外の複数であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る建築用シャッターの全体構成を示す一部を切開した正面図である。 図1のX−X線における断面図である。 上記建築用シャッターに装備される急降下停止装置の縦断面図である。 図3のY−Y線における断面図である。 巻き取りドラムの異常回転時における図4相当図である。 図3のZ−Z線における断面図である。 図3のD−D線における断面図である。 ブレーキ部材の拡大斜視図である。 (a)は環状部材及びこれと一体成形の回転ディスクの正面図、(b)は同縦断面図である。 (a)はディスク囲繞部材の囲繞本体の正面図、(b)は同縦断面図である。 図10(a)のE−E線における断面図である。 図11のF付近の拡大図である。 図3の停止作動検知手段付近を拡大して検知動作を説明し易く表示した動作説明図である。 (a)は接触プレートの縦断面図、(b)は同右半分の正面図である。 第2の実施形態に係る急降下停止装置の急降下時抵抗力発生手段の構成図である。
符号の説明
1 巻き取りドラム
2,3 ドラムシャフト
4L,4R 取付ブラケット
5 シャッターカーテン
10 急降下停止装置
11 ボス
12 ケーシング
21 ブレーキ部材
23 支軸
24 ブレーキ面
26 コイルバネ(バネ部材)
28 接触ピン
32,71 環状部材
33 作動プレート(作動部材)
34,70 急降下時抵抗力発生手段
35 平行ピン
40 トルクリミッター
46 収容溝
47,72 回転ディスク
48 回転体
49 ディスク囲繞部材
53,54 嵌合溝
53a,54a 受け面
53b,54b ガイド面
58 突起部
61 接触プレート
62 停止作動検知手段
74 ロックアーム
74a 係合部
75 リングギヤ
76 内歯
77 コイルバネ(バネ部材)

Claims (7)

  1. シャッターカーテンの巻き取りドラムの一端から延出したドラムシャフトとこのドラムシャフトを支持する取付ブラケットとの間に設けられる建築用シャッターの急降下停止装置であって、
    上記ドラムシャフトの外周に回転一体に装着されたボスと、
    このボスの外周を囲繞し、かつ上記取付ブラケットに回転不能に係合されたケーシングと、
    上記ボスに揺動可能に支持され、かつブレーキ面が上記ケーシングの内周面に接触して制動力を発揮するブレーキ部材と、
    このブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面から離隔する方向に付勢するバネ部材と、
    上記ボスの外周面に対し所定角度異なる第1位置と第2位置との間で相対回転変位が可能な状態で装着され、第1位置では上記バネ部材の付勢力によりブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面から離隔して位置するのを許容し、第2位置では上記バネ部材の付勢力に抗してブレーキ部材のブレーキ面をケーシングの内周面に接触させる作動部材と、
    上記ボスの外周面に相対回転可能に装着され、上記作動部材からトルクリミッターを介して回転力が伝達される環状部材と、
    この環状部材と上記ケーシングとにそれぞれ要素が設けられ、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時に環状部材側の要素が遠心力によりケーシング側の要素と接触して回転抵抗力を発生する急降下時抵抗力発生手段とを備えており、
    上記巻き取りドラムの異常回転時に上記トルクリミッターにより所定値以上の回転力が環状部材に伝達されないようにし、上記作動部材が上記急降下時抵抗力発生手段の発生する回転抵抗力により第1位置から第2位置に回転変位するように構成されていることを特徴とする建築用シャッターの急降下停止装置。
  2. 上記急降下時抵抗力発生手段は、環状部材側の要素として、環状部材の一端に設けられ、周縁部に複数の収容溝が形成されてなる回転ディスクと、この回転ディスクの各収容溝にそれぞれ収容される複数の回転体とを有し、ケーシング側の要素として、ケーシングに固定され、上記回転ディスクの周縁部を囲繞するディスク囲繞部材を有するものであり、上記ディスク囲繞部材の内面の上側部分には巻き取りドラムの異常回転時に遠心力により回転ディスクの収容溝から飛び出す回転体をその直径の略半分だけ嵌合させる嵌合溝が形成されている請求項1記載の建築用シャッターの急降下停止装置。
  3. 上記急降下時抵抗力発生手段は、環状部材側の要素として、環状部材の一端に設けられた回転ディスクと、この回転ディスクに偏心位置で揺動自在に支持されかつ一端に係合部が設けられたロックアームとを有し、ケーシング側の要素として、ケーシングに固定され、内周面に内歯が形成されてなるリングギヤとを有するものであり、上記ロックアームは、巻き取りドラムの通常回転時にはバネ部材の付勢力により係合部がリングギヤの内歯から離間して位置し、巻き取りドラムの異常回転時には遠心力によりバネ部材の付勢力に抗して揺動して係合部がリングギヤの内歯に係合するように構成されている請求項1記載の建築用シャッターの急降下停止装置。
  4. 上記回転体は剛球からなり、上記嵌合溝における回転ディスクの回転方向の面は、回転体と略同一直径の凹球面状の受け面に形成されているとともに、回転ディスクの回転方向と反対側の面は、回転体を受け面に円滑に導くためのガイド面に形成されており、また嵌合溝には、受け面に導かれた回転体が落下するのを規制する突起部が受け面からガイド面と略平行に延びて形成されている請求項2記載の建築用シャッターの急降下停止装置。
  5. 上記嵌合溝は、ディスク囲繞部材の中心を通る垂直線を対称に一対設けられている請求項2又は4記載の建築用シャッターの急降下停止装置。
  6. 上記ブレーキ部材は、ボスの外周に沿って等間隔で複数配置されており、各ブレーキ部材は、それぞれ中央部を貫通する支軸回りに揺動可能に設けられているとともに、各ブレーキ部材と上記作動部材とは、それぞれピンによって連動するように設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の建築用シャッターの急降下停止装置。
  7. 上記各ブレーキ部材には支軸と平行な方向に延びる接触ピンが設けられているとともに、上記ボスにはこの接触ピンに対応して接触プレートが軸方向に摺動可能に嵌合され、巻き取りドラムの異常回転時に上記各ブレーキ部材のブレーキ面がケーシングの内周面に接触する方向に各ブレーキ部材がそれぞれ支軸回りに揺動する際、その揺動に伴い上記接触ピンにより上記接触プレートが押されてボス上を軸方向に摺動するように構成されており、上記接触プレートの摺動を検知して信号を出力する停止作動検知手段を備えた請求項6記載の建築用シャッターの急降下停止装置。

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