JP2010133110A - 建築用シャッター及びその急降下停止装置 - Google Patents

建築用シャッター及びその急降下停止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻き取りドラムの異常回転時に常に停止機能を発揮して安全性を高め、既存のシャッターにも後付けで容易に装備が可能で適用範囲の広い急降下停止装置を提供する。
【解決手段】開閉機取付側のブラケットの、駆動スプロケットと従動スプロケットとチェーンとで囲まれた領域でかつ従動スプロケットと対向する位置に急降下停止装置20を取り付ける。この装置を、ブラケットに固定されるケーシング21と、ケーシング内に回転自在に支持されかつケーシングに設けた開口部を通して従動スプロケットと噛み合うタイミング車25と、タイミング車と一体的に回転しかつ周縁部に複数の収容溝26が形成されたロック車27と、ロック車の各収容溝に各々収容された複数の回転体とにより構成する。巻き取りドラムの異常回転時にロック車の収容溝から飛び出す回転体がケーシングの内周面側に形成した嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮する。
【選択図】図7

Description

本発明は、建屋の開口部や通路などに設置される建築用シャッター及びその急降下停止装置に関する。
従来、建築用シャッターとして、例えば特許文献1に開示されているように、建屋の開口部などの上縁に沿って配置される巻き取りドラムと、この巻き取りドラムに巻き取られるシャッターカーテンと、上記巻き取りドラムの両端をそれぞれ支軸や軸受けなどを介して回転自在に支持する左右一対の取付ブラケットと、一方の取付ブラケットに取り付けられた駆動部としての開閉機と、この開閉機の出力軸に装着した駆動スプロケットと上記巻き取りドラムの支軸に装着した従動スプロケットとの間に巻き掛けられた駆動用のチェーンとを備え、上記開閉機の駆動力により巻き取りドラムを正・逆方向に回転させて、シャッターカーテンの巻き上げ又は巻き下げを自動的に行うようにしたものは知られている。
そして、この種の建築用シャッターにおいては、開閉機の制御装置やブレーキ装置などが故障した場合、又は駆動用のチェーンが切断した場合などに巻き取りドラムがフリー状態になり、シャッターカーテンが自重により急激に降下する虞がある。これを防止するための急降下停止装置(落下防止装置ともいう。)が種々提案され、公知になっている。
そのうちの一つとして、上記例示の特許文献1に開示される急降下停止装置は、巻き取りドラム両端の支軸のうち、開閉機取付側と反対側の取付ブラケットに貫通支持された支軸の端部に取り付けられるものであり、支軸に回転一体に連結された回転ディスクと、この回転ディスクを収容した状態で取付ブラケットに固定された固定本体とを備える。上記回転ディスクの周縁部に球状又は円柱状の回転体を収容する複数の収容溝を形成するとともに、上記固定本体の内周面の上側部分に、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時に遠心力により上記収容溝から飛び出す回転体をその直径の略半分だけ嵌合させて回転ディスクの回転を停止させるための嵌合溝を形成する構成になっている。
また、特許文献2に開示される急降下停止装置は、巻き取りドラムの左右一対の取付ブラケットのうち、開閉機取付側の取付ブラケットに取り付けられるものであり、開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとの間に巻き掛けられた駆動用チェーンの内側から外側に向けて弾圧状態で当接し、チェーンの弛み検知をすることに伴い姿勢を変化させる検知部と、この検知部の姿勢の変化に基づいて一端が従動スプロケットに係合して巻き取りドラムの回転を規制するアーム部材よりなる規制部とを備えている。
特開2006−70628号公報 特開2007−332601号公報
ところが、上記特許文献1のものでは、開閉機取付側と反対側の取付ブラケットの外側側方に、急降下停止装置の配置スペース及びメンテナンスなどのためのスペースを確保しなければならないので、急降下停止装置を装備し得る建築用シャッターの適用範囲がその分狭められるという問題がある。また、既存の建築用シャッターに対しては、上述したスペースの問題と共に、取付ブラケットを貫通した支軸の端部に、急降下停止装置を取り付けだけの余分な部位が必要であることから、急降下停止装置を後付けで取り付けることができないという問題もある。
一方、上記特許文献2のものでは、駆動用チェーンの切断に起因してシャッターカーテンが急降下する場合には巻き取りドラムの回転を規制してシャッターカーテンの急降下を停止する機能を発揮するが、開閉機のブレーキ装置などの故障によりシャッターカーテンが急降下する場合には停止機能を発揮できないという問題がある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、特に、開閉機取付側の取付ブラケットに取り付けるための急降下停止装置を抜本的に改良することにより、駆動用チェーンの切断に限らず、巻き取りドラムの異常回転時に常に停止機能を発揮して安全性を高めることができ、また、既存の建築用シャッターにも後付けで容易に装備が可能であり、かつ開閉機取付側と反対側の取付ブラケットの外側側方にスペースを必要としない適用範囲の広い建築用シャッター及びその急降下停止装置を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、建築用シャッターとして、シャッターカーテンの巻き取りドラムの両端が左右一対の取付ブラケットにそれぞれ支軸を介して回転自在に支持されているとともに、一方の取付ブラケットに開閉機が取り付けられ、この開閉機の出力軸に装着した駆動スプロケットと、上記巻き取りドラムの支軸に装着した従動スプロケットとの間にチェーンが巻き掛けられていることを前提とする。そして、上記一方の取付ブラケットの、駆動スプロケットと従動スプロケットとチェーンとで囲まれた領域でかつ従動スプロケットと対向する位置に急降下停止装置を取り付け、この急降下停止装置を、取付ブラケットに固定されるケーシングと、このケーシング内に回転自在に支持され、かつケーシングに設けた開口部を通して上記従動スプロケットと噛み合うタイミング車と、このタイミング車と一体的に回転するように上記ケーシング内に配置されかつ周縁部に複数の収容溝が形成されたロック車と、このロック車の各収容溝にそれぞれ収容された複数の回転体とによって構成し、かつ上記シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時にロック車の収容溝から飛び出す回転体がケーシングの内周面側に形成した嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するように構成する。
この構成により、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時には、開閉機取付側の取付ブラケットの、駆動スプロケットと従動スプロケットとチェーンとで囲まれた領域でかつ駆動スプロケットと対向する位置に取り付けた急降下停止装置において、巻き取りドラム側の従動スプロケットと噛み合うタイミング車及びロック車が従動スプロケットの回転速度に応じて高速で回転し、このロック車の収容溝に収容された回転体が遠心力により収容溝からケーシング内周面側の嵌合溝に飛び出して嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮することになり、シャッターカーテンの急降下が防止される。
上記急降下停止装置は、開閉機取付側の取付ブラケットの、駆動スプロケットと従動スプロケットとチェーンとで囲まれた領域で駆動スプロケットと対向する位置に取り付けられるものであり、この急降下停止装置を装備するために取付ブラケットの外側側方にスペースを必要としない。また、既存の建築用シャッターにも後付けで容易に取り付けることができ、適用範囲の広いものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の建築用シャッターにおいて、上記ケーシング内に、内周面に上記嵌合溝を形成してなるロックケースをロック車の軸心回りに相対回転変位可能に配置するとともに、このロックケースとケーシングとの間に両者の相対回転変位を規制するための弾性体を介在する構成にする。この構成では、ロックケースの嵌合溝の終端部で回転体がロック車との間に挟まれて停止機能を発揮する時、上記弾性体が弾性変形して衝撃力を吸収することになり、回転体及びロック車などの破損が防止される。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の建築用シャッターにおいて、上記ケーシングの取付面側に上下2条の段差部で挟まれた凸部を形成し、この凸部を取付ブラケットに設けた切り欠き部に嵌め込んだ状態でケーシングを取付ブラケットにボルト止めにより取り付ける構成にする。この構成では、ケーシング取付面側の凸部を取付ブラケットの切り欠き部に嵌め込んだ状態でケーシングが取付ブラケットにボルト止めにより取り付けられているため、停止機能発揮時の衝撃力にも十分に耐え得る取付強度を確保することができる。
請求項4に係る発明は、巻き取りドラムの一端を回転自在に支持する開閉機取付側の取付ブラケットの、開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとチェーンとで挟まれた領域でかつ従動スプロケットと対向する位置に取り付けられる建築用シャッターの急降下停止装置として、上記取付ブラケットに固定されるケーシングと、このケーシング内に回転自在に支持され、かつケーシングに設けた開口部を通して上記従動スプロケットと噛み合うタイミング車と、このタイミング車と一体的に回転するように上記ケーシング内に配置されかつ周縁部に複数の収容溝が形成されたロック車と、このロック車の各収容溝にそれぞれ収容された複数の回転体とを備え、上記シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時にロック車の収容溝から飛び出す回転体がケーシングの内周面側に形成した嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するように構成する。
この構成により、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時には、巻き取りドラム側の従動スプロケットと噛み合うタイミング車及びロック車が従動スプロケットの回転速度に応じて高速で回転し、このロック車の収容溝に収容された回転体が遠心力により収容溝からケーシング内周面側の嵌合溝に飛び出して嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮することになり、シャッターカーテンの急降下が防止される。
以上のように、本発明における建築用シャッター及びその急降下停止装置によれば、シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時には、駆動用チェーンの切断に限らず、常に急降下停止装置のロック車の収容溝に収容された回転体が遠心力により収容溝からケーシング内周面側の嵌合溝に飛び出して嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するため、シャッターカーテンの急降下を確実に防止することができ、安全性を高めることができる。しかも、急降下停止装置を装備するために取付ブラケットの外側側方にスペースを必要とせず、また、既存の建築用シャッターにも後付けで容易に取り付けることができるので、適用範囲が広く、実用性に優れた効果を奏するものである。
特に、請求項2に係る発明では、ロックケースの嵌合溝の終端部で回転体がロック車との間に挟まれて停止機能を発揮する時、ロックケースとケーシングとの間に介在した弾性体が弾性変形して衝撃力を吸収するため、回転体及びロック車などの破損を防止することができる上、この破損防止のために部品の強度アップに伴う大型化ひいては急降下停止装置自体の大型化を抑制し、その小型化に寄与することができる。
また、請求項3に係る発明では、ケーシング取付面側の凸部を取付ブラケットの切り欠き部に嵌め込んだ状態でケーシングが取付ブラケットにボルト止めにより取り付けられているため、停止機能発揮時の衝撃力にも十分に耐え得る取付強度を確保することができ、実施化を図る上で有効なものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る建築用シャッターの全体構成を示し、1は建屋の開口部などの上縁に沿って配置された巻き取りドラムであって、この巻き取りドラム1の両端部は、壁面に取り付けた左右一対の取付ブラケット2L,2Rにそれぞれ支軸3,4やベアリング5などを介して回転自在に支持されている。
上記左右一対の取付ブラケット2L,2Rのうち、左側の取付ブラケット2Lは、図3にも示すように、横長の長方形状のものであり、後側縁部に設けたフランジ部6を壁面にボルト7止めして取り付けられている。この左側の取付ブラケット2Lには、後部側に巻き取りドラム1の支軸3などが貫通して支持されているとともに、前部側に開閉機8が取り付けられている。
上記開閉機8は、図4に詳示するように、取付ブラケット2L側より減速部11、モータ12、ブレーキ・手動操作部13及び制御部14を順次連接してなり、モータ12の回転駆動力は、減速部11で減速された後、減速部11の出力軸(図示せず)に装着した駆動スプロケット16と、巻き取りドラム1の支軸3に装着した従動スプロケット17との間に巻き掛けられたチェーン18を介して巻き取りドラム1に伝達される。そして、この巻き取りドラム1の正・逆回転により、一端が巻き取りドラム1に固定されたシャッターカーテン19の巻き上げ又は巻き下げが行われるようになっている。尚、図1及び図2中のシャッターカーテン19は、巻き取りドラム1の外周に完全に巻き取られた最大径のときの状態を示す。
また、上記左側の取付ブラケット2Lには、駆動スプロケット16と従動スプロケット17とチェーン18とで囲まれた領域でかつ従動スプロケット17に対向する位置に急降下停止装置20が取り付けられている。この急降下停止装置20は、図5ないし図8に拡大詳示するように、取付ブラケット2Lに固定されるケーシング21と、このケーシング21内に一対のベアリング22,22を介して軸部23回りに回転自在に支持され、かつケーシング21に設けた開口部24を通して上記従動スプロケット17と噛み合うタイミング車25と、このタイミング車25の軸部23に嵌合してタイミング車25と一体的に回転するように上記ケーシング21内に配置されかつ周縁部に複数の収容溝26,26,…が所定間隔毎に形成されたロック車27と、このロック車27の各収納溝26にそれぞれ収容された複数の球状の回転体28,28,…とを備えている。
上記ケーシング21は、取付面側の下ケース21aと中ケース21bと上ケース21cとからなり、ケーシング21の取付面である下ケース21aの外側面には、上下2条の2段の段差部31,32で挟まれた凸部33が形成されているとともに、下ケース21aの上端面及び下端面にはそれぞれ上方又は下方に突出するボルト止め部34,35が形成されている。そして、上記凸部33を取付ブラケット2Lに設けた横長の長方形状の切り欠き部36に嵌め込んだ状態で上記各ボルト止め部34,35でボルト37(図1参照)止めをすることにより、ケーシング21が取付ブラケット2Lに取り付けられている。
上記ケーシング21の下ケース21aと中ケース21bとの間の空間にタイミング車25が配置され、ケーシング21の中ケース21b側の空間にロック車27が配置されている。タイミング車25は、図9に示すように、歯車状のものであり、その軸心上に軸部23が一体成形され、又は貫通して設けられており、タイミング車25の軸部23には、ロック車27との嵌合部位に断面略正方形状の回り止め部41が形成されている。また、ロック車27は、図10に示すように、周縁部に複数の収容溝26,26,…を所定間隔毎に形成してなる歯車状のものであり、このロック車27の軸心上には上記タイミング車25の軸部23が回り止め状態で嵌合する嵌合孔42が設けられている。
さらに、上記ケーシング21の中ケース21b内にはロック車27の回転を許容しつつその外周を囲繞するロックケース43がロック車27の軸心回りに相対回転変位可能に配置されており、このロックケース43は、ケース本体43aとケースカバー43bとからなる。ロックケース43のケース本体43aの内周面にはその上側部位に嵌合溝44が形成されていて、シャッターカーテン19の急降下による巻き取りドラム1の異常回転時に、図8に示す如くロック車27の収容溝26から飛び出す回転体28が上記嵌合溝44の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するように構成されている。
上記ロックケース43の外周面とケーシング21(詳しくは中ケース21b)の内周面との間には円周方向に沿って所定間隔毎に複数の挿入穴45,45,…が設けられ、この各挿入穴45内にはそれぞれロックケース43とケーシング21との相対回転変位を規制するためのウレタン樹脂などからなる円柱状の弾性体46が挿入配置されている。尚、図5及び図6中、50はケーシング43の上ケース21cに固定された急降下停止装置20の作動時検出用のリミットスイッチであって、このリミットスイッチ50のレバー51は、ロックケース43に植設されかつ一端部がケーシング21の上ケース21cに形成した円弧状の長孔52より突出する被接触子としての作動ピン53に対応して設けられている。
次に、上記急降下停止装置20の作動を説明するに、シャッターカーテン19が開閉機8の作動により通常の速度で降下するときには、急降下停止装置20のタイミング車25及びロック車27は、従動スプロケット17の回転力を受けて回転するが、その回転速度は比較的小さく設定されている。このため、ロック車27の各収容溝26に収容された回転体28は、その収容溝26がロック車27の回転に伴って軸部23よりも上側の位置に変化したとき自重により収容溝26の底側に転動し、ロックケース43の嵌合溝44の終端部で挟まれることはない。
一方、チェーン18の切断や開閉機8の制御部14などの故障に起因してシャッターカーテン19が急降下するときには、急降下停止装置20のロック車27が高速度で回転するため、ロック車27の各収容溝26に収容された回転体28は、遠心力により収容溝26からロックケース43の嵌合溝44側に飛び出し、嵌合溝44の終端部で挟まれることにより、停止機能を発揮する。この結果、故障の原因に拘わらず、シャッターカーテン10の急降下を確実に防止することができ、安全性を高めることができる。
しかも、上記急降下停止装置20を装備するために、従来の如く取付ブラケット2L,2Rの外側側方にスペースを必要とすることはなく、また、既存の建築用シャッターにも後付けで容易に取り付けることができるので、その分適用範囲が広くなり、実用性に優れた効果を奏するものである。
特に、本実施形態の場合、ロックケース43の嵌合溝44の終端部で回転体28がロック車27との間に挟まれて停止機能を発揮する時、ロックケース43の外周面とケーシング21の内周面との間に介在された複数の弾性体46,46,…がそれぞれ弾性変形をして衝撃力を吸収するため、回転体28及びロック車27などの破損を防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。また、この破損防止のために部品の強度アップに伴う大型化ひいては急降下停止装置20自体の大型化を抑制することできるので、その小型化に寄与することができる。
また、急降下停止装置20のケーシング21は、その取付面側の凸部33を取付ブラケット2Lの切り欠き部36に嵌め込んだ状態で取付ブラケット2Lにボルト37止めにより取り付けられているため、ボルト37止めの箇所を2箇所に限定しつつ、停止機能発揮時の衝撃力にも十分に耐え得る取付強度を確保することができ、実施化を図る上で有効なものである。
さらに、上記急降下停止装置20が停止機能を発揮するときには、上記複数の弾性体46,46,…がそれぞれ弾性変形をしてロックケース43とケーシング21との間で軸心回りの相対回転変位が生じ、これに伴い、リミットスイッチ50のレバー51がロックケース43に植設された作動ピン53と接触して急降下停止装置20の作動時を検出する。このリミットスイッチ50の検出信号は、開閉機8の制御部14などに入力されることになり、故障対策などに利用することができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記実施形態の急降下停止装置20では、従動スプロケット17と噛み合うタイミング車25としては、実施形態の如き歯車状のものに限らず、例えば2枚の円プレートの周縁部同士を、所定間隔毎に複数の結合ピンで結合してなるものでもよい。
また、上記実施形態では、急降下停止装置20を取り付ける取付ブラケット2Lに、急降下停止装置20のケーシング21取付面に設けた凸部33を嵌め込む切り欠き部36を設けた場合について述べたが、本発明は、この切り欠き部36を設ける代わりに、巻き取りドラム1の支軸3などを挿入するための挿入溝が取付ブラケットに設けられている場合、その挿入溝の一部を利用して凸部33を嵌め込んだ状態でケーシング21を取付ブラケットにボルト止めにより取り付けるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る建築用シャッターの開閉機取付側の取付ブラケットの取付状態を示す図である。 上記建築用シャッターの巻き取りドラムの支持構造を示す図1のX−X線における断面図である。 上記開閉機取付側の取付ブラケットを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 上記取付ブラケットに取り付けた開閉機の側面図である。 急降下停止装置の正面図である。 図5のY方向から見た矢視図である。 図5のZ−Z線における断面図である。 図7のE−E線における断面図である。 タイミング車の斜視図である。 ロック車の斜視図である。
符号の説明
1 巻き取りドラム
2L,2R 取付ブラケット
3,4 支軸
8 開閉機
16 駆動スプロケット
17 従動スプロケット
18 チェーン
19 シャッターカーテン
20 急降下停止装置
21 ケーシング
24 開口部
25 タイミング車
26 収容溝
27 ロック車
28 回転体
31,32 段差部
33 凸部
36 切り欠き部
37 ボルト
43 ロックケース
44 嵌合溝
46 弾性体

Claims (4)

  1. シャッターカーテンの巻き取りドラムの両端が左右一対の取付ブラケットにそれぞれ支軸を介して回転自在に支持されているとともに、一方の取付ブラケットに開閉機が取り付けられ、この開閉機の出力軸に装着した駆動スプロケットと、上記巻き取りドラムの支軸に装着した従動スプロケットとの間にチェーンが巻き掛けられた建築用シャッターにおいて、
    上記一方の取付ブラケットには、駆動スプロケットと従動スプロケットとチェーンとで囲まれた領域でかつ従動スプロケットと対向する位置に急降下停止装置が取り付けられており、この急降下停止装置は、取付ブラケットに固定されるケーシングと、このケーシング内に回転自在に支持され、かつケーシングに設けた開口部を通して上記従動スプロケットと噛み合うタイミング車と、このタイミング車と一体的に回転するように上記ケーシング内に配置されかつ周縁部に複数の収容溝が形成されたロック車と、このロック車の各収容溝にそれぞれ収容された複数の回転体とを備え、上記シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時にロック車の収容溝から飛び出す回転体がケーシングの内周面側に形成した嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するように構成されていることを特徴とする建築用シャッター。
  2. 上記ケーシング内には、内周面に上記嵌合溝を形成してなるロックケースがロック車の軸心回りに相対回転変位可能に配置されているとともに、このロックケースとケーシングとの間には両者の相対回転変位を規制するための弾性体が介在されている請求項1記載の建築用シャッター。
  3. 上記ケーシングの取付面側には上下2条の段差部で挟まれた凸部が形成され、この凸部を取付ブラケットに設けた切り欠き部に嵌め込んだ状態でケーシングが取付ブラケットにボルト止めにより取り付けられている請求項1又は2記載の建築用シャッター。
  4. 巻き取りドラムの一端を回転自在に支持する開閉機取付側の取付ブラケットの、開閉機側の駆動スプロケットと巻き取りドラム側の従動スプロケットとチェーンとで挟まれた領域でかつ従動スプロケットと対向する位置に取り付けられる建築用シャッターの急降下停止装置であって、
    上記取付ブラケットに固定されるケーシングと、
    このケーシング内に回転自在に支持され、かつケーシングに設けた開口部を通して上記従動スプロケットと噛み合うタイミング車と、
    このタイミング車と一体的に回転するように上記ケーシング内に配置されかつ周縁部に複数の収容溝が形成されたロック車と、
    このロック車の各収容溝にそれぞれ収容された複数の回転体とを備え、
    上記シャッターカーテンの急降下による巻き取りドラムの異常回転時にロック車の収容溝から飛び出す回転体がケーシングの内周面側に形成した嵌合溝の終端部で挟まれることにより停止機能を発揮するように構成されていることを特徴とする建築用シャッターの急降下停止装置。
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