JP2007332545A - 天井裏の換気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材をその溝幅方向に複数連設して構成した屋根の室内側に形成される天井裏の換気構造であって、天井裏での結露の発生を抑制することが可能な天井裏の換気構造を提供することを課題とする。
【解決手段】下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材20をその溝幅方向に複数連設して構成した屋根2と、この屋根2の下側に並設された複数のスペーサ7,7,…と、スペーサ7,7,…の下側に覆設される天井構成材8,8,…とを備えて構成される天井裏の換気構造100であって、スペーサ7は、屋根構成材20の溝幅方向に沿って配置されており、スペーサ7の両側に空気の流路となる換気通路が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、天井裏の換気構造に関する。
軽量でありながらも強度の高いアルミニウム合金製の押出形材からなる屋根構成材をその短手方向に連設して構成した屋根が特許文献1に開示されている。この屋根は、屋根構成材が軽量であるが故に施工性に優れており、かつ、アルミニウム合金の持つ質感によって斬新で洗練されたイメージを醸し出すことに成功している。また、アルミニウム合金製の押出形材を屋根構成材とすれば、接着剤を多用する集成材を屋根構成材とする場合に比べて、シックハウスの原因となる揮発性有機化合物の発生を抑制することが可能となるので、健康的な室内空間を形成することが可能となる。
なお、特許文献1に係る屋根構成材は、屋根面となる帯板状の外殻板と、当該外殻板の短手方向の一方の端部に沿って設けられた第一の継手板と、外殻板の短手方向の他方の端部に沿って設けられた第二の継手板とを備えて下向きに開口する溝形に構成されていて、各継手板は、隣接する他の屋根構成材の継手板と連結されている。また、室内空間の上限となる板状の天井構成材は、継手板の下端部に直張りされている。
特開2005−350936号公報
熱伝導性のよいアルミニウム合金で屋根構成材を構成すると、特に冬季においては、湿気を帯びた室内の空気が屋根構成材で冷却され、屋根構成材の室内側(天井裏)に結露が発生してしまう。天井裏での結露の発生を抑制するためには、天井裏の風通しを良くすればよいが、特許文献1の屋根においては、屋根構成材の溝部の開口を覆うように天井構成材が配置されていることから、溝幅方向の風通しが悪く、結露が発生し易い状況にある。
なお、前記した問題は、屋根構成材をアルミニウム合金製とした場合に限らず、鋼製その他の金属製とした場合にも同様に当てはまる問題である。
このような観点から、本発明は、下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材をその溝幅方向に複数連設して構成した屋根の室内側に形成される天井裏の換気構造であって、天井裏での結露の発生を抑制することが可能な天井裏の換気構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材をその溝幅方向に複数連設して構成した屋根と、前記屋根の下側に並設された複数のスペーサと、前記スペーサの下側に覆設される天井構成材とを備えて構成される天井裏の換気構造であって、前記スペーサは、前記屋根構成材の溝幅方向に沿って配置されており、前記スペーサの両側に空気の流路となる換気通路が形成されていることを特徴とする。
このようにすると、屋根構成材の溝部の延長方向(長手方向)だけでなく、溝幅方向(短手方向)にも空気が流通するので、天井裏の風通しが良好になり、天井裏での結露の発生を抑制することが可能となる。
なお、前記屋根の屋根面が、前記屋根構成材の溝幅方向に傾斜している場合には、前記換気通路が前記屋根面の傾斜方向に沿って形成されることになるが、この場合には、換気通路の高低差によって重力換気(自然換気)が活発に行われることになるので、換気扇等の機械設備を省略することが可能となる。
前記換気通路が前記屋根面の傾斜方向に沿って形成される場合には、前記換気通路の上端部および下端部を屋外へ連通させるとよい。このようにすると、重力換気がより一層活発になるとともに、建物に吹き付けた風によって風力換気が行われることになるので、天井裏の風通しがより一層良好になる。
なお、前記スペーサは、複数の前記屋根構成材に跨るように配置するとよい。このようにすると、スペーサの設置作業を効率よく行うことが可能になる。
前記屋根構成材は、下向きに開口する溝部を有するものであれば、その形態に特に制限はないが、前記屋根面の一部となる帯板状の外殻板と、当該外殻板の短手方向の一方の端部に沿って設けられた第一の継手板と、外殻板の短手方向の他方の端部に沿って設けられた第二の継手板とを備えるものであることが望ましい。このようにすると、複数の屋根構成材を横並びに配置したときに、継手板同士が対峙することになるので、隣り合う屋根構成材同士を容易に連結することが可能となる。なお、屋根構成材が継手板を具備している場合には、前記継手板の下端面に前記スペーサを取り付けるとよい。このようにすると、屋根構成材の溝部の中にスペーサが入り込むことがないので、屋根構成材の溝部の延長方向への空気の移動が阻害され難くなり、その結果、天井裏の風通しがより一層良好なものになる。
また、隣り合う前記屋根構成材の間に補剛材を介設すると、剛性の高い屋根を得ることが可能になる。なお、前記補剛材は、一方の前記屋根構成材の前記継手板と他方の前記屋根構成材の前記継手板とに挟持される挟持部と、当該挟持部の下側に突出する突出部とを備えているものが望ましい。この場合には、前記突出部を介して前記スペーサを前記継手板に取り付けるとよい。このようにすると、天井裏の空間が増大して換気通路の断面積が増大するので、天井裏の風通しが良好なものになる。
なお、アルミニウム合金製の押出形材で前記屋根構成材を形成すると、軽量でありながらも強度が高く、かつ、腐食し難いというアルミニウム合金のメリットを活かすことが可能となり、さらには、シックハウスの原因となる揮発性有機化合物の使用量を大幅に削減することが可能となるので、健康的な室内空間を構築することが可能となる。
本発明に係る天井裏の換気構造によると、下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材を連設して構成した屋根の下側に天井構成材を覆設した場合であっても、天井裏の風通しが良好になるので、結露の発生を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施形態において、「奥行方向」とは、屋根面の最大傾斜方向K1(流れ方向)を水平面に射影したときの方向K2をいう(図2参照)。また、「側面視」とは、対象物を奥行方向に直交する方向から見ることをいい(図2のX矢視方向)、「平面視」とは、対象物の上面を鉛直方向から見ることをいう(図4のZ矢視方向)。
(建物の構成)
まず、本実施形態に係る天井裏の換気構造を備える建物Tを詳細に説明する。建物Tは、図1の(a)に示すように、対向して立設された一対の壁体1,1と、この壁体1,1の上辺間に覆設された屋根2と、壁体1,1の下辺間に配設された床体3とを備えて構成されている。建物Tは、等脚台形を基調とした建物であり、壁体1、屋根2および床体3は、それぞれ等脚台形を呈している。壁体1、屋根2および床体3は、外装材であるとともに、建物Tの主要な構造体になっている。建物Tを模式的に表した図2に示すように、建物Tにおいては、壁体1の一対の斜辺1s,1sがなす角度A、屋根2の一対の斜辺2s、2sがなす角度Bおよび床体3の一対の斜辺3s,3sがなす角度Cが総て等しくなっている。すなわち、A=B=C=θ’(度)となっている。なお、屋根面と水平面とがなす角度をθ(度)とすると、角度θ’(度)と以下のような関係がある。
sin(θ/2)=(sin(A/2))/(cos(B/2))=tan(θ’/2)
また、以下では、屋根面と水平面とがなす角度θ(度)を「屋根傾斜角θ(度)」あるいは単に「θ(度)」という。
図1の(b)は、建物Tの展開図であるが、この図に示すように、壁体1は、複数の長尺材10(以下、「壁構成材10」という)をその短手方向に隙間なく連設して構成したものであり、屋根2は、複数の長尺材20(以下、「屋根構成材20」という)をその短手方向に隙間なく連設して構成したものであり、床体3は、複数の長尺材30(以下、「床構成材30」という)をその短手方向に隙間なく連設して構成したものである。
言い換えると、建物Tは、図3に示すように、一対の壁構成材10,10と屋根構成材20と床構成材30とにより枠状に形成された複数のユニットU1を奥行方向に隙間なく連設して構成したものであるといえる。
なお、以下の説明において、一の構成材と正面側に隣接する他の構成材あるいは背面側に隣接する他の構成材とを区別する場合には、構成材の符号に適宜「’」あるいは「”」を付すこととする。
壁体1は、図1の(b)および図2に示すように、その短辺1tが床体3の長辺3u側に位置し、長辺1uが床体3の短辺3t側に位置するように立設されている。図4は、建物Tを側面視した図(建物Tを奥行方向に直交する方向から見た側面図)であるが、この図に示すように、壁体1は、その上辺および下辺を斜辺とする等脚台形を呈していて、その上辺が水平線hに対して屋根傾斜角θ(度)で傾斜するとともに、その平行な二辺(短辺1t、長辺1u)が鉛直線vに対して角度θ/2(度)だけ背面側に傾斜している。
図5に示すように、壁構成材10は、側面視等脚台形を呈しているが、その中線pの長さ寸法は、正面側から背面側に向かうにしたがって順次小さくなっている。すなわち、壁構成材10の平行な二辺は、その長辺が正面側に隣接する他の壁構成材10’の短辺と同じ長さになっており、また、その短辺が背面側に隣接する他の壁構成材10”の長辺と同じ長さになっている。なお、一の壁構成材10の中線pの長さ寸法は、展開図で見たときの幅寸法をDWとすると、その正面側に隣接する他の壁構成材10’よりも2DW×tan(θ’/2)だけ小さくなっている。
壁構成材10は、図6に示すように、帯板状の外殻板13と、この外殻板13の短手方向の一方の端部に沿って設けられた前側継手板11と、外殻板13の短手方向の他方の端部に沿って設けられた後側継手板12とを備えて構成されていて、断面コ字状を呈している。すなわち、壁構成材10は、外殻板13と、この外殻板13の短手方向に間隔をあけて対向配置された前側継手板11および後側継手板12とを備えて構成されていて、図7の(a)に示すように、両継手板11,12と外殻板13とによって、室内側に開口する溝部10aが形成されている。なお、壁構成材10,10,…の断面の寸法・形状は、位置によらず総て同一である。
前側継手板11および後側継手板12は、図7の(c)に示すように、それぞれ外殻板13に垂直な面に対して角度θ/2(度)だけ傾斜している。また、図7の(b)に示すように、両継手板11,12には、それぞれ段差が形成されており、一の壁構成材10の後側継手板12を他の壁構成材10”の前側継手板11に突き合わせたときに、一の壁構成材10の後側継手板12の外面12a(以下、「後側接合端面12a」という)と他の壁構成材10”の前側継手板11の外面11a(以下、「前側接合端面11a」という)とが隙間をあけて対向する。すなわち、壁構成材10は、その前後の縁部に互いに平行な前側接合端面11aと後側接合端面12aとを有しており、この後側接合端面12aを隣接する他の壁構成材10”の前側接合端面11aに突き合わせた状態で他の壁構成材10”と接合される。
なお、図6に示すように、両継手板11,12は、その先端部11b,12bが内側に折り曲げられている。この折り曲げられた先端部11b,12bは、内装材等を取り付ける際に利用される。また、このようにすると、壁構成材10の断面性能が向上し、さらに、壁構成材10を押出形材で形成する場合には、当該押出形材の押出精度が向上するという利点もある。また、壁構成材10の両継手板11,12は、屋根構成材20の両継手板21,22および床構成材30の両継手板31,32と干渉しないように、その長手方向の端部(図6中、符号11c,12cを付した部位)が切除されている。
外殻板13は、壁面の一部となるものであり、図5に示すように、その上辺10tと下辺10uとを斜辺とする等脚台形を呈している。なお、壁構成材10を側面視した場合には、外殻板13の上辺10tと中線pとがなす角度は90−θ/2(度)となり、同じく下辺10uと中線pとがなす角度は90−θ/2(度)となる。なお、壁構成材10は、床構成材30に垂直な面内であって床構成材30の斜辺30t(図10参照)を含む面内に外殻板13が位置するように立設されるが、下辺10uと中線pとがなす角度が90−θ/2(度)であることから、前記した面内において、中線pは垂直線v(床体3が水平であれば鉛直になる)に対してθ/2(度)だけ傾斜し、且つ、上辺10tは水平線hに対してθ(度)で傾斜することになる。また、壁構成材10を側面視した場合には、外殻板13の一対の斜辺(上辺10t、下辺10u)がなす角度は、屋根傾斜角θ(度)と等しくなる。なお、展開図で見れば、外殻板13の一対の斜辺(上辺10t、下辺10u)がなす角度は、角度θ’(度)(図2参照)と等しい。
短手方向に隣り合う壁構成材10,10の間には、図6に示すように、平板状の補剛材41が介設される。より詳細に、補剛材41は、一の壁構成材10の後側継手板12と他の壁構成材10の前側継手板11との間に介設されている。
補剛材41は、図7の(b)に示すように、一の壁構成材10の後側継手板12(後側接合端面12a)とこれに隣接する他の壁構成材10”の前側継手板11(前側接合端面11a)との間に形成された隙間にちょうど嵌り込む厚さに形成されており、一の壁構成材10の後側継手板12と他の壁構成材10”の前側継手板11とともにリブR1を構成する。すなわち、一の壁構成材10の後側継手板12とこれに隣接する他の壁構成材10”の前側継手板11と補剛材41とにより、壁構成材10,10”の境界面に沿ってリブR1が形成されることになる。なお、各壁構成材10において、その長手方向に沿って形成された両継手板11,12は、それぞれ単独でも「リブ」として機能するが、補剛材41と一体にしてリブR1を形成することで、ユニットU1(図3参照)の剛性をより一層向上させることができる。また、このように壁構成材10とは別部材の補剛材41を用いれば、壁構成材10の設置条件が異なる場合であっても、補剛材41の剛性を変化させるだけで容易に対応することができる。
さらに、図6に示すように、一方の壁構成材10の前側継手板11と他方の壁構成材10’の後側継手板12との間であって、壁構成材10と屋根構成材20(図3参照)との境界部分には、L字形状を呈する連結材51が介設され、同様に、壁構成材10と床構成材30(図3参照)との境界部分には、L字形状を呈する連結材52が介設される。そして、連結材51により、壁構成材10と屋根構成材20とが剛に接合され、また、連結材52により壁構成材10と床構成材30とが剛に接合されるので、ユニットU1(図3参照)の剛性が非常に高いものとなる。
図8に示すように、屋根構成材20は、平面視等脚台形を呈しているが、その中線pの長さ寸法は、背面側から正面側に向かうにしたがって、順次小さくなっている。すなわち、屋根構成材20の平行な二辺は、その短辺が正面側に隣接する他の屋根構成材20’の長辺と同じ長さになっており、また、その長辺が背面側に隣接する他の屋根構成材20”の短辺と同じ長さになっている。なお、一の屋根構成材20の中線pの長さ寸法は、展開図で見たときの幅寸法をDRとすると、その正面側に隣接する他の屋根構成材20よりも2DR×tan(θ’/2)だけ大きくなっている。
屋根構成材20は、図9の(a)に示すように、帯板状の外殻板23(図8参照)と、この外殻板23の短手方向の一方の端部に沿って設けられた第一の継手板たる前側継手板21と、外殻板23の短手方向の他方の端部に沿って設けられた第二の継手板たる後側継手板22とを備えて構成されている。すなわち、屋根構成材20は、外殻板23と、この外殻板23の短手方向に間隔をあけて配置された前側継手板21および後側継手板22とを備えて構成されていて、両継手板21,22と外殻板23とによって、下向き(室内側)に開口する溝部20aが形成されている。なお、屋根構成材20,20,…の断面の寸法・形状は、位置によらず総て同一である。
前側継手板21および後側継手板22は、図9(c)に示すように、それぞれ外殻板23に垂直な面に対して角度θ/2(度)だけ傾斜しており、その離隔距離yは、図7(c)に示す壁構成材10の両継手板11,12の離隔距離xと等しい。つまり、前側継手板21および後側継手板22は、外殻板23の長手方向に沿って互いに平行に配置されている。また、図9(b)に示すように、両継手板21,22には、それぞれ段差が形成されており、一の屋根構成材20の後側継手板22を他の屋根構成材20”の前側継手板21に突き合わせたときに、一の屋根構成材20の後側継手板22の外面22a(以下、「後側接合端面22a」という)と他の壁構成材20”の前側継手板21の外面21a(以下、「前側接合端面21a」という)とが隙間をあけて対向する。すなわち、屋根構成材20は、その前後の縁部に互いに平行な前側接合端面21aと後側接合端面22aとを有しており、この後側接合端面22aを隣接する他の屋根構成材20”の前側接合端面21aに突き合わせた状態で他の屋根構成材20”と接合される。
なお、図9(c)に示すように、両継手板21,22は、その先端部21b,22bが内側に折り曲げられている。この折り曲げられた先端部21b,22bは、内装材等を取り付ける際に利用される。また、このようにすると、屋根構成材20の断面性能が向上し、さらに、屋根構成材20を押出形材で形成する場合には、当該押出形材の押出精度が向上するという利点もある。また、図6に示す壁構成材10と同様に、屋根構成材20の両継手板21,22は、その長手方向の端部が切除されている。
外殻板23は、屋根面の一部となるものであり、図8に示すように、壁構成材10の上辺10t(図5参照)と接する辺20t,20uを斜辺とする等脚台形を呈している。なお、屋根構成材20を平面視した場合には、外殻板23の辺20t(20u)と中線pとがなす角度は、90−θ/2(度)となる。すなわち、外殻板23の一対の斜辺(辺20t,20u)がなす角度は、屋根傾斜角θ(度)と等しい。なお、展開図で見れば、外殻板23の一対の斜辺(辺20t、20u)がなす角度は、角度θ’(度)(図2参照)と等しい。図9の(a)に示すように、外殻板23は、その短手方向(屋根構成材20の溝幅方向)が最大傾斜方向K1となるように配置される。すなわち、屋根構成材20は、その溝幅方向が屋根面の最大傾斜方向K1となるように配置されている。
短手方向に隣り合う屋根構成材20,20の間には、図9(b)に示すように、補剛材42が介設されている。補剛材42は、一の屋根構成材20の後側継手板22と他の屋根構成材20”の前側継手板21との間に介設されており、一方の屋根構成材20の後側継手板22と他方の屋根構成材20”の前側継手板21とともにリブR2を構成する。なお、補剛材42の構成および機能は、前記した補剛材41と同様であるので、詳細な説明は省略するが、屋根構成材20とは別部材の補剛材42を用いているので、屋根構成材20の設置条件が異なる場合であっても、補剛材42の剛性を変化させるだけで容易に対応することができる。すなわち、補剛材42の断面形状を適宜調節するだけで、屋根構成材20の断面形状を変化させなくとも、屋根2(図1参照)の剛性を変化させることが可能となる。
また、一方の屋根構成材20の後側継手板22と他方の屋根構成材20”の前側継手板21との間であって、壁構成材10と屋根構成材20(図5参照)との境界部分には、L字形状を呈する連結材51(図6参照)が介設される。
図10に示す床構成材30は、図8および図9に示す屋根構成材20と同一である。すなわち、壁構成材10の下辺10u(図5参照)と接する辺を斜辺とする等脚台形を呈しており、その長手方向に沿って互いに平行に配置された前側継手板31および後側継手板32(図9参照)と、この両継手板31,32間に配設された外殻板33とを備えて構成されている。また、両継手板31,32は、外殻板33に垂直な面に対して角度θ/2(度)だけ傾斜している(図9(c)参照)。
一の床構成材30の前側継手板31と他の床構成材30’の後側継手板32との間には、平板状の補剛材43が介設される。補剛材43は、一の床構成材30の前側継手板31と他の床構成材30’の後側継手板32とともに、リブR3を構成する。なお、補剛材43の構成および機能は、前記した補剛材41,42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、一の床構成材30の前側継手板31と他の床構成材30’の後側継手板32との間であって、壁構成材10と床構成材30との境界部分には、L字形状を呈する連結材52(図6参照)が介設される。
壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30をそれぞれ前記した規則に従って形成した場合には、これらの断面形状・寸法を同一にすることができる。言い換えれば、一種類の形材から壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30を形成することが可能となる。すなわち、図7の(c)に示す断面を有する形材を、長手方向と直交する方向に対して角度θ’/2(度)(平面視したときにはθ/2(度))だけ傾斜させた面で切断するだけで、各構成材10,20,30を形成することができるので、非常に経済的である。
また、壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30をそれぞれ前記した規則に従って形成した場合には、壁構成材10の前側継手板11と屋根構成材20の前側継手板21と床構成材30の前側継手板31とが同一平面上に位置することになり、且つ、壁構成材10の後側継手板12と屋根構成材20の後側継手板22と床構成材30の後側継手板32とが同一平面上に位置することになるので、壁構成材10,10”間のリブR1(図7(b)参照)、屋根構成材20,20”間のリブR2(図9(b)参照)および床構成材30,30”間のリブR3(図10参照)も同一平面上に形成されることになる(以下、リブR1,R2,R3を総称して「リブR」という)。そして、リブRにより、ユニットU1の面内方向の剛性(せん断剛性)が特に向上し、さらに、このようなリブRが、奥行方向に所定の間隔をあけて複数箇所に形成されることになるので、建物Tは、非常に高い剛性を有しているといえる。なお、複数のリブRは、互いに平行である。
さらに、ユニットU1において、壁構成材10がその上辺10tと下辺10u(図5参照)とを斜辺とする等脚台形であり、且つ、屋根構成材20と床構成材30とが同一であることから、壁構成材10と屋根構成材20との接合構造と、壁構成材10と床構成材30との接合構造が同一になる。
なお、壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30は、金属製の形材を利用することで容易に構成することができるが、好適には、アルミニウム合金製の押出形材を利用することが好ましい。アルミニウム合金製の押出形材で屋根構成材20等を形成すると、軽量でありながらも強度が高く、かつ、腐食し難いというアルミニウム合金のメリットを活かすことが可能となり、さらには、シックハウスの原因となる揮発性有機化合物の使用量を大幅に削減することが可能となるので、健康的な室内空間を構築することが可能となる。
(建物の構築方法)
次に、建物Tの構築方法の一例を、図10を参照して説明する。
まず、既に枠状に組み立てられたユニットU1の床構成材30の前側継手板31に、その正面側に隣接するユニットU1’を構成する床構成材30’の後側継手板32を突き合わせる。
続いて、ユニットU1の床構成材30の前側接合端面31a(図9の(b)参照)とユニットU1’の床構成材30’の後側接合端面32a(図9の(b)参照)との間に形成された隙間に平板状の補剛材43を介設するとともに、壁構成材10との境界部分に連結材52を介設し、さらに、これらをボルトB1・ナットN1で一体にする。
次に、ユニットU1の壁構成材10の前側継手板11に、ユニットU1’の壁構成材10’の後側継手板12(後側接合端面12a)を突き合わせるとともに、ユニットU1の壁構成材10の前側接合端面11a(図7の(b)参照)とユニットU1’の壁構成材10’の後側接合端面12a(図7の(b)参照)との間に形成された隙間に平板状の補剛材41を介設し、さらに、屋根構成材20(図3参照)との境界部分に連結材51(図6参照)を介設した上で、これらをボルトB1・ナットN1で一体にする。
同様に、図示は省略するが、ユニットU1の屋根構成材20の前側継手板21に、ユニットU1’の屋根構成材20’の後側継手板22を突き合わせ、その間に補剛材42を介設した上で、これらをボルト・ナットで一体にする(図9の(a)および(b)参照)。
このような作業を順次繰り返して、所定数のユニットU1を奥行方向に隙間なく連設して筒状の構造体を形成する。
続いて、図11の(a)に示すように、正面側の開口部に屋内と屋外とを区切る前側境界部61を適宜設けるとともに、図11の(b)に示すように、背面側の開口部に屋内と屋外とを区切る後側境界部62を設ける。なお、前側境界部61および後側境界部62は、外壁、窓、ドアなどにより構成される。
その後、屋内に間仕切壁やロフト等を形成しつつ、図12の(a)に示すように、壁体1に壁仕上材63を貼り付け、さらに、図12の(b)に示すように、屋根2の下側に後記するスペーサ7(図13参照)と天井構成材8とを貼り付けるとともに、床体3の上側に床仕上材64を貼り付けると、建物Tの構築が完了する。なお、建物Tにおいては、構造材たる壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30が外装材を兼ねることになる。
このように、所定の規則に従って形成された複数の壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30を隙間なく連設するだけで天井高さや横幅が漸増・漸減する斬新なデザインの建物Tを容易に構築することができる。しかも、壁構成材10と屋根構成材20との接合構造と、壁構成材10と床構成材30との接合構造が同一になるので、組立作業を迅速に行うことができる。さらに、壁構成材10、屋根構成材20および床構成材30を一種類の押出形材から形成することができるので、非常に経済的である。
また、本実施形態においては、例えば、複数の屋根構成材20,20,…を横並びに配置したときに、一の屋根構成材20の前側継手板21と隣接する他の屋根構成材20の後側継手板22とが対峙することになるので、隣り合う屋根構成材20,20同士を容易に連結することが可能となる。
なお、建物Tの構築手順は、前記したものに限定されることはなく、適宜変更しても差し支えない。例えば、複数の床構成材30を奥行方向に連設して床体3を構成し、次いで、複数の壁構成材10を奥行方向に連設して構成した壁体1を床体1の斜辺に沿って立設し、その後、複数の屋根構成材20を奥行方向に連設して構成した屋根2を壁体1,1間に覆設する、という手順でもよい。
(天井裏の換気構造)
次に、本実施形態に係る天井裏の換気構造100(以下、「換気構造100」と称する。)を、図13乃至図17を参照して詳細に説明する。換気構造100は、図13に示すように、下向きに開口する溝部20a(図9の(a)参照)を有するアルミニウム合金製の屋根構成材20,20,…をその溝幅方向(短手方向)に複数連設して構成した屋根2と、この屋根2の下側に並設された複数のスペーサ7,7,…と、スペーサ7,7,…の下側に覆設される天井構成材8,8,…とを備えて構成されている。なお、前記したように、屋根2の屋根面は、屋根構成材20の溝幅方向(短手方向)に傾斜している。
スペーサ7は、屋根構成材20の溝幅方向(短手方向)に沿って配置されるものであり、本実施形態では、断面矩形を呈する棒状の木材(角材)からなる。本実施形態では、屋根構成材20の溝幅方向と屋根面の最大傾斜方向K1(図9の(a)参照)とが一致しているので、スペーサ7は、屋根面の最大傾斜方向K1に沿って配置されることになる。図14に示すように、スペーサ7は、複数の屋根構成材20,20,…に跨るように配置されている。なお、本実施形態では、屋根2の中央部よりも正面側に並設された複数のスペーサ7,7,…と、背面側に並設された複数のスペーサ7,7,…とが、互い違いになっている。すなわち、スペーサ7の延長線から横方向にずれた位置に奥行方向に隣り合う他のスペーサ7が配置されている。また、図15の(a)に示すように、スペーサ7は、前側継手板21および後側継手板22の下端面(より詳細には、先端部21b,22bの下面)に取り付けられている。なお、スペーサ7は、ビス止め等の手段によって屋根構成材20に固着される。
図15の(b)に示すように、スペーサ7,7,…は、屋根構成材20の長手方向に間隔をあけて配置されていて、各スペーサ7の両側には、空気の流路となる換気通路70が形成されている。なお、図15の(a)に示すように、スペーサ7は、屋根面の最大傾斜方向K1に沿って配置されているので、換気通路70も、屋根面の最大傾斜方向K1に沿って形成されることになる。
換気通路70は、図12の(b)に示す前側境界部61から後側境界部62まで連続していて、その上端部(前側境界部61側の端部)および下端部(後側境界部62側の端部)は、屋外へ連通している。
換気通路70の上端部は、図16に示すように、屋根構成材20と前側境界部61との間に形成された連通路71を介して、屋外と連通している。本実施形態では、連通路71は、屋根構成材20の前側継手板21と後側継手板22との間に前側境界部61を位置させるとともに、前側境界部61の上端面61aを屋根構成材20の外殻板23に隙間をあけて対向させることで形成されている。なお、前側境界部61の屋外側には、連通路71への雨水の吹き込みを防止する鼻隠し板65が配置される。鼻隠し板65は、前側境界部61よりも屋外側に位置する屋根構成材20の下側に覆設された軒天井材66に取り付けられている。
図示は省略するが、換気通路70の下端部も、屋根構成材20と後側境界部62との間に形成された連通路を介して、屋外と連通している。
天井構成材8は、図13に示すように、板状の部材である。図15の(a)に示すように、本実施形態では、下地材81、断熱材82、仕上材83等を積層して形成した天井構成材8を例示するが、天井構成材8の構成を限定する趣旨ではない。
以上説明した換気構造100によると、屋根構成材20の溝部20aの延長方向(図15の(b)の点線矢印方向)だけでなく、溝幅方向(図15の(a)の白抜き矢印方向)にも空気が流通するので、天井裏の風通しが良好になり、天井裏での結露の発生を抑制することが可能となる。すなわち、換気構造100によると、屋根構成材20の溝部20aに加えて、屋根構成材20と天井構成材8との間に確保された換気通路70にも空気が流通することになる。
本実施形態においては、屋根面の傾斜方向に沿ってスペーサ7,7,…を並設することで、屋根面に沿って傾斜した換気通路70が形成されるので、換気通路70の高低差によって重力換気(自然換気)が活発に行われることになり、その結果、換気扇等の機械設備を省略することが可能となる。
また、屋根構成材20と天井構成材8との間に熱伝導率の低い木製のスペーサ7が介在することになるので、屋根構成材20から天井構成材8への熱伝達が緩和され、断熱性が向上する。特に本実施形態では、スペーサ7を屋根構成材20と直交させることで、スペーサ7と屋根構成材20との接触面積を小さくなっているので、屋根構成材20からスペーサ7への熱伝達量も小さいものとなり、その結果、断熱性がより一層向上する。
本実施形態においては、換気通路70の上端部および下端部を屋外へ連通させたので、図17に示すように、建物Tの背面側の端部から天井裏に流入した空気は、屋根面の傾斜方向に沿って移動し、建物Tの正面側の端部から流出することになる。すなわち、重力換気がより一層活発に行われるようになる。また、換気通路70の上端部および下端部を屋外へ連通させることで、建物に吹き付けた風によって風力換気が行われるようになるので、天井裏の風通しがより一層良好になる。
本実施形態においては、スペーサ7を長尺の角材で構成し、これを複数の屋根構成材20,20,…に跨るように配置したので、スペーサ7の設置作業を効率よく行うことが可能になる。
本実施形態においては、前側継手板21および後側継手板22の下端面にスペーサ7を取り付けたので、屋根構成材20の溝部20aの中にスペーサ7が入り込むことがない。このようにすると、屋根構成材20の溝部20aの延長方向への空気の移動が阻害され難くなるので、天井裏の風通しがより一層良好なものになる。
なお、本実施形態に係る建物Tにおいては、図7の(a)等に示すように、壁構成材10や床構成材30も屋根構成材20と同様の溝部を具備しているので、壁体2の内部や床体3の内部においても空気が流通することになる。すなわち、建物Tによれば、天井裏だけでなく、壁体1の内部や床下空間での風通しも良好になるので、結露の発生し難い健康的な室内空間を形成することが可能となる。
(屋根構成材の変形例)
前記した屋根構成材20は、適宜変更しても差し支えない。例えば、前記した屋根構成材20に代えて、図18の(a)に示す屋根構成材20を使用してもよい。図18の(a)に示す屋根構成材20は、外殻板23の短手方向の一方の縁部23aからその側方(本実施形態では正面側)に向かって張り出す張出板24を有している。この張出板24は、正面側に隣接する他の屋根構成材20’に係る外殻板23の他方の縁部23bに覆い被さっている。このようにすると、隣り合う屋根構成材20,20’の目地部分が一方の屋根構成材20の張出板24により覆い隠されることになるので、雨水の目地部分への浸入が困難なものになる。つまり、複数の屋根構成材20,20,…を連設したときに、複数箇所に形成される目地部分のそれぞれにおいて一の屋根構成材20の張出板24が隣接する他の屋根構成材20’の縁部23b上に配設されることになるので、雨仕舞が良好になる。
なお、本実施形態では、張出板24の上面が外殻板23の上面と面一になっている。このようにしておけば、屋根面全体が面一になり、すっきりとした外観を得ることができる。
また、図18の(b)に示すように、この屋根構成材20の外殻板23は、その短手方向の他方の縁部23bがその他の部位に対して傾斜しており、これにより外殻板23の他方の縁部23bと他の屋根構成材20”の張出板24との間に隙間23cが形成される。このようにすると、隙間23cがいわゆる等圧空間として機能することになるので、雨水の目地部分への浸入がより一層困難なものになる。
また、外殻板23の他方の縁部23bは、その他の部位に対して屋根勾配と等しい角度か、あるいは屋根勾配よりも大きい角度をもって傾斜している。このようにしておけば、隙間23cに入り込んだ雨水等が自然に抜け出るようになる。
また、図19に示すように、屋根構成材20の前側継手板21の上端部とこれに隣接する屋根構成材20’の後側継手板22の上端部との間に、シール材Seを配置すれば、居室内への雨水の浸入をより確実に防止することが可能となる。なお、シール材Seの位置は、図示のものに限定されることがないのは言うまでもない。
(補剛材の変形例)
前記した補剛材41,42,43の断面形状は、適宜変更しても差し支えない。例えば、屋根構成材20,20間に介設される補剛材42として、図18の(b)に示すように、断面逆T字形状を呈するものを使用してもよい。この補剛材42は、一方の屋根構成材20の前側継手板21と他方の屋根構成材20’の後側継手板22とに挟持される挟持部42aと、この挟持部42aの下側に突出する突出部42bとを備えて構成されている。突出部42bは、挟持部42aよりも幅広に形成されており、その上面が両継手板21,22の先端部21b,22bの下面に当接している。補剛材42の下部を屋根構成材10の下端よりも下方に突出させると、その断面二次モーメント(すなわち、剛性)が大きくなり、さらに、突出部42bを挟持部42aよりも幅広にすると、スペーサ7などを止め付け易くなる。
なお、補剛材42が突出部42bを備えている場合には、突出部42bにスペーサ7を固着するとよい。すなわち、スペーサ7を、突出部42bを介して継手板21,22に取り付けてもよい。このようにすると、天井裏の空間が増大して換気通路の断面積が増大するので、天井裏の風通しが良好なものになる。
さらに、図19に示すように、突出部42bの内部が中空になっている補剛材42を使用してもよい。つまり、長手方向(形材の押出方向)に連続する中空部42cを備える補剛材42cを使用してもよい。このようにすると、補剛材42の重量を増加させることなく、屋根構成材20,20の境界面に形成されるリブの剛性を向上させることが可能となる。なお、図示は省略するが、補剛材42を省略しても差し支えない。
(a)は本発明の実施形態に係る天井裏の換気構造を備える建物を正面方向から見た斜視図、(b)は(a)の展開図である。 図1の(a)の模式図である。 図1の(a)の分解斜視図である。 図1の(a)の側面図である。 図4の拡大図である。 壁構成材を示す斜視図である。 (a)は壁構成材の断面図(図5のX1−X1断面図)、(b)は同じく壁構成材の断面図、(c)は壁構成材同士の接合部分を示す拡大断面図である。 屋根構成材の拡大平面図である。 (a)は屋根構成材の断面図(図8のX2−X2断面図)、(b)は同じく屋根構成材の断面図、(c)は屋根構成材同士の接合部分を示す拡大断面図である。 壁構成材と床構成材との接合部分を示す分解斜視図である。 (a)は建物の正面図、(b)は同じく背面図である。 (a)は図11の(b)のX4−X4断面図、(b)は図11の(a)のX3−X3断面図である。 本発明の実施形態に係る天井裏の換気構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る天井裏の換気構造を示す平面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る天井裏の換気構造を示す断面図、(b)は(a)のX5−X5断面図である。 本発明の実施形態に係る天井裏の換気構造の上端部を示す断面図である。 空気の流通経路を示す模式図である。 (a)は屋根構成材の変形例を示す断面図、(b)は(a)の拡大図である。 補剛材の変形例を示す断面図である。
符号の説明
100 天井裏の換気構造
2 屋根
20 屋根構成材
21 前側継手板(第一の継手板)
22 後側継手板(第二の継手板)
23 外殻板
42 補剛材
42a 挟持部
42b 突出部
7 スペーサ
70 換気通路
8 天井構成材

Claims (8)

  1. 下向きに開口する溝部を有する金属製の屋根構成材をその溝幅方向に複数連設して構成した屋根と、
    前記屋根の下側に並設された複数のスペーサと、
    前記スペーサの下側に覆設される天井構成材とを備えて構成される天井裏の換気構造であって、
    前記スペーサは、前記屋根構成材の溝幅方向に沿って配置されており、
    前記スペーサの両側に空気の流路となる換気通路が形成されていることを特徴とする天井裏の換気構造。
  2. 前記屋根の屋根面は、前記屋根構成材の溝幅方向に傾斜しており、
    前記換気通路が前記屋根面の傾斜方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の天井裏の換気構造。
  3. 前記換気通路の上端部および下端部が屋外へ連通していることを特徴とする請求項2に記載の天井裏の換気構造。
  4. 前記スペーサは、複数の前記屋根構成材に跨るように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の天井裏の換気構造。
  5. 前記屋根構成材は、前記屋根面の一部となる帯板状の外殻板と、当該外殻板の短手方向の一方の端部に沿って設けられた第一の継手板と、外殻板の短手方向の他方の端部に沿って設けられた第二の継手板とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の天井裏の換気構造。
  6. 前記スペーサが、前記継手板の下端面に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の天井裏の換気構造。
  7. 隣り合う前記屋根構成材の間に介設された補剛材をさらに備え、
    前記補剛材は、一方の前記屋根構成材の前記継手板と他方の前記屋根構成材の前記継手板とに挟持される挟持部と、当該挟持部の下側に突出する突出部とを備えており、
    前記スペーサが、前記突出部を介して前記継手板に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の天井裏の換気構造。
  8. 前記屋根構成材が、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の天井裏の換気構造。
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