JP2007332515A - 衛生衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衛生面でも問題なく、しかも一人で素早く着ることができる衛生衣を提供する。
【解決手段】 衛生衣1の首周り後部のみ、その間を繋げている伸縮部材2と、該部材2より衛生衣1下方の開放した位置に取り付けられており、下方に向けて引っぱることで締結され、開放した状態から、衛生衣1上記開放両縁部を締着可能なスライドファスナ3と、該スライドファスナ3の衛生衣外方側に取り付けられた中空枠体4と、途中が上記中空枠体4の中空部を貫通して、衛生衣1腰部分に係止される紐5とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、緊急時に一人で素早く着ることができる手術衣などの衛生衣に関する。
これまで、下記特許文献1に示す衛生衣1は、緊急時に一人で素早く着ることができるものとして、図6に示すように、首周り後部のみが伸縮性のある部材2で繋がっていて、その下方は開放した状態の構成が提案されている。
このような構成であると、例えば緊急手術時などに、該衛生衣1を頬被りし、上記伸縮性のある部分2が伸びることで、頭や顔の部分がこの首輪周りの部分を容易に通り抜けることができる。そのため、一人で簡単に衛生衣1を着ることができるし、衛生衣1を頬被りするだけであるので、非常に衛生的でもある。
特開2004−238773
しかし、該衛生衣1の後方が開放状態であると、実際にオペなどを行う際に、後方両開放両縁部が、前方の方に垂れ下がってきてしまい、オペの続行は不可能である。そのため、衛生衣1全体が身体をしっかり覆わなければならない。
従って、衛生衣1の後方が開放部分は、スライドファスナや面ファスナを取り付けることで、開放状態から、衛生衣1上記開放両縁部を締着できるようにしている。
そのような構成であると、結局スライドファスナを引っ張ったり、面ファスナを止める人が別に必要であり、当初の目的である、一人で素早く着るということができなくなってしまう。
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、当初の目的の通りに、一人で素早く着ることができる衛生衣を提供せんとするものである。
そのため本発明に係る衛生衣は、
首周り後部のみが伸縮性のある部材2で繋がっていて、その下方は開放した状態である衛生衣1であって、
該部材2より衛生衣1下方の開放した位置に取り付けられており、下方に向けて引っぱることで締結され、開放した状態から、衛生衣1上記開放両縁部を締着可能なスライドファスナ3と、
該スライドファスナ3の衛生衣外方側に取り付けられた中空枠体4と、
途中が上記中空枠体4の中空部を貫通して、衛生衣1腰部分に係止される紐5と
を有することを基本的特徴としている。
上記構成によれば、まず、該衛生衣1を頬被りし、上記伸縮性のある部材2が伸びることで、頭や顔の部分がこの首輪周りの部分を容易に通り抜けることができようになる。その次に、腰部分に係止された紐5を、前方などにピンと張り出す(又は下方に引き下げる)ことにより、背中の方で、中空枠体4の中空部を中心に、紐5がへの字状の状態になり、スライドファスナ3が下方に向けて引っ張られるので、腰部分に係止された紐5を引っ張るだけで、衛生衣1全体が身体をしっかり覆った状態になり、一人で素早く着ることができるようになる。
上記スライドファスナ3の上端取り付け位置が、首周り後部のみが伸縮性のある部材2より下方の、離れた位置にあり、その間は衛生衣1後方両開放両縁部が結着6していると良い(請求項2)。
これは、上記構成で、紐5を引っ張った時に、上記部材が首周り後部に取り付けられているだけであり、その下部から下方に直ぐにスライドファスナ3が設けられた状態であると、紐5を引っ張った時に、該紐5のへの字状に両側から引っ張る力が、この伸縮部材2の部分の所に集中してしまって、撚れることになってしまうからである。撚れてしまわないように、該伸縮部材2より下方の離れた位置に、スライドファスナ3の上端取り付け位置があり、且つその間は衛生衣後方両開放両縁部が結着6していれば、紐5を引っ張った時にも、紐5のへの字の頂点近傍の衛生衣1の生地が撚れることはなく、そのままするすると、スライドファスナ3が下方に引っ張られて、下降してくることになる。
本発明の請求項1及び請求項4記載の衛生衣によれば、衛生面でも問題なく、しかも一人で素早く着ることができるようになるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図5は、本発明の最良の実施形態構成を示す説明図である。本実施例構成における衛生衣1は、手術衣として使用されるものであり、その構成として、首周り後部のみ、その間を繋げている伸縮部材2(その下方は衛生衣1が開放した状態である)と、該部材2より衛生衣1下方の開放した位置に取り付けられており、下方に向けて引っぱることで締結され、開放した状態から、衛生衣1上記開放両縁部を締着可能なスライドファスナ3と、該スライドファスナ3の衛生衣外方側に取り付けられた中空枠体4と、途中が上記中空枠体4の中空部を貫通して、衛生衣1腰部分に係止される紐5とを有している。尚、図1などに7として示されるものは、衛生衣1腰部分脇に縫いつけられた面ファスナ(所謂ベルクロテープ;登録商標である)であり、上記紐5の面ファスナ7に係止される部分に、それと係着しあう被面ファスナ(図示無し)が夫々取り付けられている。
図1に示す衛生衣1は、裏面側から見た状態であり、下部の裾の方から頭部を突っ込み、該衛生衣1を頬被りする。すると、上記伸縮部材2が伸びることで、頭や顔の部分がこの首輪周りの部分を容易に通り抜けることができようになる。
その次に、図3に示すように、腰部分に面ファスナ7で係止された紐5を、前方にピンと張り出す(或いは下方に引き下げる)ことにより、背中の方で、図2に示すように、中空枠体4の中空部を中心に、紐5がへの字状の状態になり、さらに図4に示すように、スライドファスナ3が下方に向けて引っ張られ、移動する。従って腰部分に係止された紐5を引っ張っるだけで、図5に示すように、衛生衣1全体が身体をしっかり覆った状態になり、一人で素早く着ることができるようになる。尚、最終的には上記紐5は、片手で抜き取って、衛生衣1を着た後は、使用することはない。もちろん、それを手前で結んで使用することも可能である。
上記スライドファスナ3の上端取り付け位置が、首周り後部のみが伸縮部材2より下方の、離れた位置にあり、その間は、縫い付けにより、衛生衣後方両開放両縁部が結着6されている。
これは、上記構成で、紐5を引っ張った時に、上記伸縮部材2が首周り後部に取り付けられているだけであり、その下部から下方に直ぐにスライドファスナ3が設けられた状態であると、紐5を引っ張った時に、該紐5のへの字状に両側から引っ張る力が、この伸縮部材2の部分の所に集中してしまって、撚れることになってしまうからである。撚れてしまわないように、該伸縮部材2より下方の離れた位置に、スライドファスナ3の上端取り付け位置があり、且つその間は衛生衣後方両開放両縁部が結着6していれば、紐5を引っ張った時にも、紐5のへの字の頂点近傍の衛生衣1の生地が撚れることはなく、そのままするすると、スライドファスナ3が下方に引っ張られて、下降してくることになる。
上記結着部6は、縫い付けに限られず、例えば、継ぎ目のない衛生衣1の生地そのものであっても良い。ただし、上記伸縮部材2が頭部を通す際に、伸縮できるようにしてありさえずれば問題はない。
以上詳述した本実施例構成によれば、腰部分に係止された紐5両端側を持って、ピンと張り出す(或いは引き下げる)だけで、背中の方で、中空枠体4の中空部を中心に紐5がへの字状の状態になり、それから、該紐5がまっすぐな状態になろうとするので、さらに、スライドファスナ3が下方に向けて引っ張られ、移動することになる。従って、衛生衣1全体が身体をしっかり覆った状態になり、一人で素早く着ることができるようになる。
さらに、上記スライドファスナ3の上端取り付け位置が、首周り後部のみが伸縮部材2より下方の、離れた位置にあり、その間にある衛生衣後方両開放両縁部が結着6状態になっているので、紐5を引っ張った時に、該紐5のへの字状に両側から引っ張る力が、この伸縮部材2の部分の所に集中してしまうことがなく、該結着部6で撚れる力吸収されるため、紐5のへの字の頂点近傍の衛生衣1の生地(結着部6)が撚れることはなく、そのままするすると、スライドファスナ3が下方に引っ張られて、下降してくるようになり、衛生面でも問題なく、より簡単に、一人で素早く着ることができるようになる。
尚、本発明の衛生衣は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の衛生衣は、手術衣の他、例えばクリーンルームで着衣する被服や、その他の高い衛生性が必要とされる場所で使用される被服、微塵付着などが問題となる場所で使用される被服などでも利用可能である。
本発明の実施例構成における衛生衣1の斜視図である。 スライドファスナ3が下方に移動する前の状態を示す説明図である。 本実施例構成の衛生衣1を着た際に、紐5を手前に引っ張ってるところを後ろから見た状態を示す説明図である。 紐5を手前に引っ張っることで、スライドファスナ3が下方に移動している状態を示す説明図である。 本実施例構成の衛生衣1の着衣状態を示す説明図である。 従来の衛生衣1の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 衛生衣
2 伸縮部材
3 スライドファスナ
4 中空枠体
5 紐
6 結着部
7 面ファスナ

Claims (4)

  1. 首周り後部のみが伸縮性のある部材で繋がっていて、その下方は開放した状態である衛生衣であって、
    該部材より衛生衣下方の開放した位置に取り付けられており、下方に向けて引っぱることで締結され、開放した状態から、衛生衣上記開放両縁部を締着可能なスライドファスナと、
    該スライドファスナの衛生衣外方側に取り付けられた中空枠体と、
    途中が上記中空枠体の中空部を貫通して、衛生衣腰部分に係止される紐と
    を有することを特徴とする衛生衣。
  2. 上記スライドファスナの上端取り付け位置が、首周り後部のみが伸縮性のある部材より下方の、離れた位置にあり、その間は衛生衣後方両開放両縁部が結着していることを特徴とする請求項1記載の衛生衣。
  3. 衛生衣後方両開放両縁部の結着部分は、縫い付けにより結着状態にされていることを特徴とする請求項2記載の衛生衣。
  4. 衛生衣腰部分に紐が係止されるように、該腰部分に面ファスナが、また紐の両側に該面ファスナに係止出来る被面ファスナが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1つに記載の衛生衣。
JP2006168345A 2006-06-19 2006-06-19 衛生衣 Withdrawn JP2007332515A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012071007A1 (en) * 2010-11-25 2012-05-31 Mölnlycke Health Care Ab Protection gown with breakable neck portion
EP2622975A1 (en) * 2012-02-06 2013-08-07 Ian Levine Gown fastened by elastic strips.
WO2014123223A1 (ja) * 2013-02-07 2014-08-14 株式会社ホギメディカル 医療用外衣

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