JP2007332125A - 毛髪処理剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 過酸化水素を含むパーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤(ストレートパーマ)の第2剤や永久染毛剤(ヘアダイ)・脱色剤(ブリーチ)等で処理した後の毛髪に残留する過酸化水素の分解、反応臭の消臭及びトリートメントを同時に行うことができる毛髪処理剤を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有することを特徴とするクリーム状の毛髪処理剤を提供する。
(A)カタラーゼ
(B)硫酸銅
(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
(D)炭素数16〜22の高級アルコール
【選択図】なし
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有することを特徴とするクリーム状の毛髪処理剤を提供する。
(A)カタラーゼ
(B)硫酸銅
(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
(D)炭素数16〜22の高級アルコール
【選択図】なし
Description
本発明は、過酸化水素を含むパーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤(ストレートパーマ)の第2剤や永久染毛剤(ヘアダイ)・脱色剤(ブリーチ)等で処理した後の毛髪に残留する過酸化水素の分解、反応臭の消臭及びトリートメントを同時に行うクリーム状の毛髪処理剤に関する。
通常、パーマネントウェーブやストレートパーマでは、チオール化合物等の還元剤を含む中性〜アルカリ性の第1剤と、臭素酸塩や過酸化物等の酸化剤を含む第2剤を順次毛髪に作用させた後、水洗及び/又はシャンプー後トリートメントリンス剤をなじませて洗い流し、タオルドライの後ドライヤー等で乾かしながらスタイリングを行う。
また、ヘアダイやブリーチではアンモニア水等のアルカリ剤を含む第1剤と過酸化水素を含む第2剤を混合してアルカリ下で毛髪に作用させ、水洗及びシャンプー後同様にトリートメントリンス剤をなじませて洗い流し、タオルドライの後ドライヤー等で乾かしながらスタイリングを行っている。
いずれも毛髪に対しては損傷を与える環境であり、結果として毛髪の分解を伴う反応臭が発生し、さらに過酸化水素水の場合はその一部が毛髪に留まって徐々に酸化による脱色や損傷を生ずるため、この反応臭と残留過酸化水素水の除去が問題となっている。
このうち残留過酸化水素水の除去に関しては、例えば特許文献1では過酸化水素分解酵素であるカタラーゼを含むpH7.0のリン酸緩衝液で、過酸化水素水を含むパーマネントウェーブ第2剤施術後の水洗の後に毛髪を処理する方法が提示されている。
一般的なカタラーゼは動物の臓器から抽出されたり、菌類から産生されたものを製剤化しているが上記のような水溶液にすると経時的に活性力が低下してくるので安定化のための方法が種々提示されている。
例えば特許文献2ではグリセリン15〜20%、クエン酸ソーダ4〜5%、エチルアルコール3〜8%及び食塩5〜10%を添加する方法、特許文献3では塩化アンモニウム0.5〜5%、エタノール1〜2%及びクエン酸ナトリウム1〜3%を添加する方法、特許文献4では還元剤を配合し、さらに噴射剤とともにエアゾールとする方法、特許文献5ではメチルアルコールを添加する方法、さらに特許文献6ではパラオキシ安息香酸エステルを配合する方法等が提示されている。
一方反応臭の除去に関しては、水溶性金属塩0・03%〜5重量%、非イオン界面活性剤0.01〜5重量%、シリコーンオイル0.1〜10重量%及び水からなる消臭剤組成物が特許文献7に、二価金属イオンを含むシステアミン処理毛髪用の消臭処理剤が特許文献8に提示されている。
ところがこれらの処理を実際に行う場合、上述のパーマネントウェーブ、ストレートパーマ、ヘアダイ又はブリーチ等の薬剤による施術後水洗及び/又はシャンプーの後、残留過酸化水素の分解工程及び反応臭の消臭工程を経て、最後にトリートメントリンスで処理してスタイリングすることになり、時間や手間がかかる上、より毛髪の損傷を招く結果となり、満足できる方法ではなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、過酸化水素を含むパーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤(ストレートパーマ)の第2剤や永久染毛剤(ヘアダイ)・脱色剤(ブリーチ)等で処理した後の毛髪に残留する過酸化水素の分解、反応臭の消臭及びトリートメントを同時に行うことができる毛髪処理剤を提供することにある。
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有することを特徴とするクリーム状の毛髪処理剤を提供する。
(A)カタラーゼ
(B)硫酸銅
(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
(D)炭素数16〜22の高級アルコール
(A)カタラーゼ
(B)硫酸銅
(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
(D)炭素数16〜22の高級アルコール
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含むパーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤(ストレートパーマ)の第2剤や永久染毛剤(ヘアダイ)・脱色剤(ブリーチ)等で処理した後の毛髪に残留する過酸化水素の分解、反応臭の消臭及びトリートメントを同時に行うことができる優れたものであった。
本発明におけるカタラーゼは古くから知られている酵素で過酸化水素を水と酸素に分解する過酸化水素分解酵素である。自然界に広く分布し、動物の肝臓等の臓器から抽出されたり、菌類から産生されたものが製剤化されている。食品工業における過酸化水素水による漂白工程の後処理等の他、多分野で利用されているため市販製品も多く、入手が容易である。
本発明においてはカタラーゼの起源や活性度は特に限定しないが、活性度については概ね1g当り1万単位(10,000CtUN/g)以上の市販品を用いて100〜5,000単位/100gの毛髪処理剤とするのが好ましい。100単位/100g未満であると効果を発揮せず、5,000単位/100gを超えて配合しても効果はあまり変わらないので不経済である。
本発明における硫酸銅は二価の銅(II)イオンの硫酸塩で、通常5水和物が食品添加物用等として市販されている。配合量は無水物として0.1重量%〜2重量%が好ましく、0.5重量%〜1.5重量%がより好ましい。0.1重量%未満では効果を発揮せず、2重量%を超えて配合すると乳化安定性を妨げてしまう。
本発明における第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、モノアルキルトリメチルアンモニウムハライド又はジアルキルジメチルアンモニウムハライドで、例えば式(1)で表される油溶性のカチオン性界面活性剤であり、毛髪処理剤の乳化剤及びトリートメント効果の目的も兼ねている。
まず、モノアルキルトリメチルアンモニウムハライドのうちXがBrのものとしては、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。これらのうち、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム及び臭化セチルトリメチルアンモニウムが、それぞれ東邦化学工業社製のカチナールSTB−70、同HTB−70ETとして市販されているので入手が容易であるため好ましい。なお、これらの製品は、溶剤としてイソプロパノールまたはエタノールを含んでいる。
また、XがClのものとしては塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。これらの製品としては多くのメーカーが各種タイプを取り揃えているので入手が容易である。
具体的には例えば塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムとしてDEGUSSA社製のVARISOFT(登録商標、以下「(R)」と示す。)BT 85 FLAKE、クラリアントジャパン社製のGenamin(R)KDM−P等、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムとして花王社製のコータミン(R)86Pコンク、ライオン社製のARQUAD(R)T−800等、塩化セチルトリメチルアンモニウムとしてコグニスジャパン社製のDEHYQUART(R)A、日光ケミカルズ社製のSWANOL(R)CA−2330等が挙げられる。
更に、ジアルキルジメチルアンモニウムハライドとしては臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ジセチルジメチルアンモニウムの他、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムとして竹本油脂社製のパイオニンB−8611、日本油脂社製のニッサンカチオン(R)ABT−450等、及び塩化ジステアリルジメチルアンモニウムとして花王社製のコータミン(R)D86P、三洋化成工業社製のカチオンDS等が挙げられる。これらも同様に溶剤を含むものが多い。
これらの第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の配合量は純分で0.1重量%〜10.0重量%が好ましく、より好ましくは1.0重量%〜5.0重量%である。0.1重量%より少ないと効果を発揮せず、10.0重量%より多く配合しても効果はあまり変わらないので、不経済である。また、該界面活性剤にはエタノール又はイソプロパノール等の低級一価アルコールが含まれることが多いので、別途配合するものと合わせて低級一価アルコールの含有量が3重量%以上になると乳化安定性を妨げるので注意する。なお、ジアルキルジメチルアンモニウムハライドのタイプは、モノアルキルトリメチルアンモニウムハライドのタイプよりも乳化力が弱い反面、すすぎ後の残留感が強いため、所望の感触に応じて補助的に用いるのが好ましい。
本発明における炭素数(以下「C」と表す。)16〜22の高級アルコールは、常温では固体で具体的には次のようなものが挙げられる。セタノール(C16)、セトステアリルアルコール(C16+C18)、ステアリルアルコール(C18)、アラキルアルコール(C20)、ベヘニルアルコール(C22)等で多くのメーカーから市販されているので入手が容易であるが入手の際は構成に注意する。例えば東邦化学工業社製のトーホーBH−65はベヘニルアルコール(C22)が65%で、残りはC20及びC18から成る。
高級アルコールの配合量は、クリームとしての粘稠度に関与するためその炭素数同様、所望により決定するが、通常第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤に対する重量比が1/5〜5/1の範囲であることが好ましい。1/5より少ないとオイル感のないパサパサのクリームのためトリートメント効果が得られず、5/1より多いと乳化状態が悪く、分離に至ってしまう。
本発明における毛髪処理剤にはトリートメント効果としてのすべり感を付与するため、さらに高粘度シリコーンを配合することができる。高粘度シリコーンは、25℃において1,000,000センチストークス(以下「cs」と表す。)以上の粘度を有するシリコーン化合物で、例えば式(1)で表されるメチルポリシロキサン(別名:DIMETHICONE)が挙げられる。
この高粘度シリコーンはその高粘性故に単体では取り扱いが面倒なため、市販のものは低粘度のシリコーンで希釈するか、更に界面活性剤によりエマルジョンの形態としているものが多い。単体のものの例としては信越化学工業社製のKF−96H−100万cs、低粘度シリコーンや環状シリコーンで希釈したものの例としては東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のBY11−014、BY11−031、BY11−003、エマルジョンの形態のものの例としては東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のBY22−019、BY22−050Aなどが挙げられる。
なお、式(1)で表される高粘度シリコーンの粘度の上限は100億csを超えることが予測できるが、現在の市販品では1億csまでのものが入手可能である。粘度が1,000,000cs未満であると優れたすべり感が得られず、10,000,000cs〜30,000,000csが好ましい。
これらの高粘度シリコーンの配合量は0.01重量%〜3.0重量%が好ましく、より好ましくは0.05重量%〜1.0重量%である。0.01重量%より少ないと優れたすべり感が得られず、3.0重量%より多く配合しても、効果はあまり変わらないので、不経済である。
また本発明による毛髪処理剤には、カタラーゼの酵素活性をより安定化するための公知の成分を配合することができる。例えば特許文献2に記載のグリセリン、エタノール、クエン酸ナトリウム及び塩化ナトリウム等が挙げられる。ただし上述のエタノール同様、クエン酸ナトリウム及び塩化ナトリウムは乳化安定性を妨げるので合計5重量%未満とするのが好ましい。
なお、本発明による毛髪処理剤には、目的の効果が損なわれない範囲で通常の毛髪処理剤に用いられる任意の成分を配合することができる。例えば、溶剤、油剤、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、pH調整剤、増粘剤、着色剤、着香剤、抗炎症剤、紫外線防止剤等が挙げられる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量は重量%とする。
本発明の実施例及び比較例をそれぞれ表1及び表2に示した。また評価方法については以下に示した。
(評価方法)
まず、実施例及び比較例の毛髪処理剤を45℃の恒温槽で30日間保存した後、以下の評価を行った。
1.乳化安定性
次の基準に基づき目視による官能試験により評価する。
◎:変化がなく、全く安定である。
○:色や流動性に若干変化があるが分離はなく安定である。
△:一部に分離が見られるが、わずかで許容範囲内である。
×:顕著な分離が見られ乳化が壊れている。
2.過酸化水素分解効果
衛生研究所等で多く採用されている検査法で、検体に過酸化水素水を滴下し、気泡の発生状態を目視による官能試験により評価する。
◎:保存前と同様、瞬時に大きな泡が次々と発生する
○:保存前よりは緩慢であるが、次々と泡が発生する。
△:泡が出るが、チョロチョロと少ない。
×:30分以上放置しても、泡が出ない。
(評価方法)
まず、実施例及び比較例の毛髪処理剤を45℃の恒温槽で30日間保存した後、以下の評価を行った。
1.乳化安定性
次の基準に基づき目視による官能試験により評価する。
◎:変化がなく、全く安定である。
○:色や流動性に若干変化があるが分離はなく安定である。
△:一部に分離が見られるが、わずかで許容範囲内である。
×:顕著な分離が見られ乳化が壊れている。
2.過酸化水素分解効果
衛生研究所等で多く採用されている検査法で、検体に過酸化水素水を滴下し、気泡の発生状態を目視による官能試験により評価する。
◎:保存前と同様、瞬時に大きな泡が次々と発生する
○:保存前よりは緩慢であるが、次々と泡が発生する。
△:泡が出るが、チョロチョロと少ない。
×:30分以上放置しても、泡が出ない。
3.次に、長さ約25cmの毛髪(川村かつら社製)をそれぞれ約5g用いて毛束を作成し、脱臭効果とトリートメント効果を評価する。
まず、ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの30%水溶液で洗髪し、以下の手順で行う。
1)50%(チオグリコール酸換算)チオグリコール酸アンモニウム液14%と25%アンモニア水4%を含む水溶液に常温で15分間浸漬する。
2)水洗してタオルドライ後、1.5%過酸化水素水に10分間浸漬する。
3)水洗してタオルドライ後、ブランクとする。
4)ブランクの毛束に実施例及び比較例の毛髪処理剤を約2gずつ塗布し、5分間放置した後水洗して、タオルドライの後ブランクの毛束と比較して脱臭効果を評価する。評価は次の基準による。
○:不快な臭いがほとんどなく、消臭されている。
△:不快な臭いが少し残っている。
×:不快な臭いがかなり残っている。
5)1)及び2)の薬剤に代えて、過酸化水素3%と25%アンモニア水4%を含む水溶液に常温で15分間浸漬した後、3)及び4)を行う。評価は1)〜4)の結果と統合して表1及び表2に示す。
4.さらに5)の処理後の毛束をドライヤーで乾燥した後トリートメント効果を触感による官能試験で評価する。評価は次の基準による。
◎:しっとりしてサラサラと指通りが優れている。
○:しっとりして指通りがよく、少しサラサラ感がある。
△:しっとり感及びサラサラ感が少ない。
×:しっとり感及びサラサラ感ががなく、指通りが悪い。
まず、ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの30%水溶液で洗髪し、以下の手順で行う。
1)50%(チオグリコール酸換算)チオグリコール酸アンモニウム液14%と25%アンモニア水4%を含む水溶液に常温で15分間浸漬する。
2)水洗してタオルドライ後、1.5%過酸化水素水に10分間浸漬する。
3)水洗してタオルドライ後、ブランクとする。
4)ブランクの毛束に実施例及び比較例の毛髪処理剤を約2gずつ塗布し、5分間放置した後水洗して、タオルドライの後ブランクの毛束と比較して脱臭効果を評価する。評価は次の基準による。
○:不快な臭いがほとんどなく、消臭されている。
△:不快な臭いが少し残っている。
×:不快な臭いがかなり残っている。
5)1)及び2)の薬剤に代えて、過酸化水素3%と25%アンモニア水4%を含む水溶液に常温で15分間浸漬した後、3)及び4)を行う。評価は1)〜4)の結果と統合して表1及び表2に示す。
4.さらに5)の処理後の毛束をドライヤーで乾燥した後トリートメント効果を触感による官能試験で評価する。評価は次の基準による。
◎:しっとりしてサラサラと指通りが優れている。
○:しっとりして指通りがよく、少しサラサラ感がある。
△:しっとり感及びサラサラ感が少ない。
×:しっとり感及びサラサラ感ががなく、指通りが悪い。
なお、実施例及び比較例における各成分は次のものを使用した。
(A)カタラーゼ(65,000CtUN/g):レオネット(R)Fプラス
(ナガセケムテック社製:Aspergillus niger起源)
(B)硫酸銅(5水和物):食品添加物硫酸銅(関東化学社製)
(C)臭化セチルトリメチルアンモニウム:カチナールHTB−70ET
(東邦化学工業社製:エタノール30%含有)
(C)臭化ステアリルトリメチルアンモニウム:カチナールSTB−70
(東邦化学工業社製:イソプロパノール30%含有)
(C)塩化べヘニルトリメチルアンモニウム:VARISOFT(R)BT 85 FLAKE(DEGUSSA社製:イソプロパノール20%含有)
(C)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム:コータミン(R)D86P
(花王社製:イソプロパノール16%、水9%含有)
(D)セタノール:カルコール(R)6098(花王社製)
(D)ステアリルアルコール:カルコール(R)8098(花王社製)
(D)ベヘニルアルコール:トーホーBH65(東邦化学工業社製)
(A)カタラーゼ(65,000CtUN/g):レオネット(R)Fプラス
(ナガセケムテック社製:Aspergillus niger起源)
(B)硫酸銅(5水和物):食品添加物硫酸銅(関東化学社製)
(C)臭化セチルトリメチルアンモニウム:カチナールHTB−70ET
(東邦化学工業社製:エタノール30%含有)
(C)臭化ステアリルトリメチルアンモニウム:カチナールSTB−70
(東邦化学工業社製:イソプロパノール30%含有)
(C)塩化べヘニルトリメチルアンモニウム:VARISOFT(R)BT 85 FLAKE(DEGUSSA社製:イソプロパノール20%含有)
(C)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム:コータミン(R)D86P
(花王社製:イソプロパノール16%、水9%含有)
(D)セタノール:カルコール(R)6098(花王社製)
(D)ステアリルアルコール:カルコール(R)8098(花王社製)
(D)ベヘニルアルコール:トーホーBH65(東邦化学工業社製)
さらに、その他の成分については以下のものを使用した。
(保湿剤)1,3−ブチレングリコール:(ダイセル化学社製)
(防腐剤)フェノキシエタノール:フェニルグリコール(日本乳化剤社製)
(感触向上剤)高粘度シリコーン:シリコーンBY11−014
(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製:
高粘度シリコーン(20,000,000cs)15%、
低粘度シリコーン(20cs) 85%)
(ノニオン性界面活性剤)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:
NIKKOL(R)HCO−60(日光ケミカルズ社製)
(ノニオン性界面活性剤)ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル:
NIKKOL(R)BC−30TX(日光ケミカルズ社製)
(安定剤・保湿剤)グリセリン:日本薬局方濃グリセリン(ミヨシ油脂社製)
(安定剤)エタノール:一般アルコール95度合成(信和アルコール社製)
(安定剤)クエン酸ナトリウム:クエン酸ナトリウム無水食添(昭和化工社製)(安定剤)塩化ナトリウム:粧原基塩化ナトリウム(富田製薬社製)
(保湿剤)1,3−ブチレングリコール:(ダイセル化学社製)
(防腐剤)フェノキシエタノール:フェニルグリコール(日本乳化剤社製)
(感触向上剤)高粘度シリコーン:シリコーンBY11−014
(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製:
高粘度シリコーン(20,000,000cs)15%、
低粘度シリコーン(20cs) 85%)
(ノニオン性界面活性剤)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:
NIKKOL(R)HCO−60(日光ケミカルズ社製)
(ノニオン性界面活性剤)ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル:
NIKKOL(R)BC−30TX(日光ケミカルズ社製)
(安定剤・保湿剤)グリセリン:日本薬局方濃グリセリン(ミヨシ油脂社製)
(安定剤)エタノール:一般アルコール95度合成(信和アルコール社製)
(安定剤)クエン酸ナトリウム:クエン酸ナトリウム無水食添(昭和化工社製)(安定剤)塩化ナトリウム:粧原基塩化ナトリウム(富田製薬社製)
実施例1〜5は、それぞれ成分(A)、(B)、(C)及び(D)を全て含む組み合わせで、乳化安定性、過酸化水素分解効果、脱臭効果及びトリートメント効果はいずれも概ね良好であった。
また実施例2〜5はさらに高粘度シリコーンを含むため、トリートメント効果が実施例1よりも向上した。
さらに実施例3〜5は公知のカタラーゼの安定剤を含み、過酸化水素分解効果が向上したものの、乳化安定性が若干悪くなった。
比較例1は、実施例1のカタラーゼ及び硫酸銅を減量したもので、過酸化水素分解効果がなく脱臭効果もあまりなかった。
比較例2は、実施例1から成分(D)の高級アルコールを抜いたもので、良好なクリームにならず、消臭効果以外は良くなかった。
比較例3は、実施例2にグリセリンと過剰のエタノールを加えたもので、乳化安定性が著しく悪化した。
比較例4は、比較例3の過剰のエタノールを過剰のクエン酸ナトリウムと塩化ナトリウムに変えたもので、比較例3と同様に乳化安定性が著しく悪化した。
比較例5は、実施例3の成分(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を抜き、ノニオン性界面活性剤を増量したもので、乳化安定性及びトリートメント効果が著しく悪化し、過酸化水素分解効果及び脱臭効果もあまり良くなかった。
以上のように実施例1〜5に示す各毛髪処理剤は、いずれも良好な乳化安定性、過酸化水素分解効果、脱臭効果及びトリートメント効果を併せ持つ優れた毛髪処理剤であった。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有することを特徴とし、パーマネントウェーブ、縮毛矯正、ヘアダイ又はブリーチの後の残留過酸化水素の分解、反応臭の消臭及びトリートメントを同時に行うクリーム状の毛髪処理剤。
(A)カタラーゼ
(B)硫酸銅
(C)第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
(D)炭素数16〜22の高級アルコール - さらに高粘度シリコーンを含む請求項1に記載の毛髪処理剤。
- さらにグリセリン、エタノール、クエン酸ナトリウム及び塩化ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上を含む請求項1〜請求項2に記載の毛髪処理剤。
- 成分(C)の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が、炭素数14以上のアルキル基を有するモノアルキルトリメチルアンモニウム又はジアルキルジメチルアンモニウムの塩化物又は臭化物の1種又は2種以上からなることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の毛髪処理剤。
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