JP3436799B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
毛髪化粧料組成物Info
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Description
よび平滑性を付与し、かつその柔軟性が長期にわたり持
続される毛髪化粧料組成物に関する。
様々な試みがなされ、現在のヘアトリートメント剤、ヘ
アリンス剤等の多くの毛髪化粧料がこの目的で開発され
ている。これらの毛髪化粧料においては、カチオン性界
面活性剤および高級アルコール等の油性成分が配合され
ており、カチオン性界面活性剤の有する正電荷と、毛髪
を構成するケラチンタンパク質のカルボニル基の負電荷
とが静電気的に引き合って毛髪に吸着することにより柔
軟性が付与されると考えられている。
吸着力は弱く、日々のシャンプー洗浄により界面活性剤
および油性成分が洗い流されるため、効果は一時的であ
り持続しない。一方、カチオン性界面活性剤を多量に配
合することにより持続性をある程度向上させることが考
えられるが、毛髪への吸着様式と同様にして皮膚にも吸
着し、カチオン性界面活性剤等に起因する、かゆみ、炎
症等の皮膚刺激、あるいは、べたつき等が生じて毛髪の
平滑性を損なう等の問題を生じる。
リン系第4級アンモニウム塩、シリコーンおよびポリエ
ーテル変性シリコーンを含有してなるヘアリンス組成物
が開示されている。しかし、この毛髪化粧料においても
毛髪のしっとり感を改善したり、あるいは毛髪をなめら
かにするものの、それらの効果は十分でなく改善が望ま
れている。
発明の目的は毛髪に優れた柔軟性と平滑性を付与し、し
かもその柔軟性が長期間にわたり持続される毛髪化粧料
組成物を提供することにある。
題点を考慮し鋭意検討した結果、驚くべきことには、毛
髪化粧料組成物にエチル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロ
ピルエチルジメチルアンモニウムとある種のアルコール
とを含有させることにより、該エチル硫酸ラノリン脂肪
酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウムが毛髪表
面や内部に十分に吸着ないしは浸透し、毛髪に優れた柔
軟性と平滑性を付与することができ、しかもその柔軟性
が長期にわたり持続されることを見い出し本発明を完成
するに至った。
チル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチル
アンモニウムと、炭素数3〜8の脂肪族一価アルコール
および芳香族アルコールから選択される1種または2種
以上のアルコールとを含有してなる毛髪化粧料組成物を
提供するものである。
含有させるべきカチオン活性剤成分は、式Iで示される
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチ
ルアンモニウムであり、式中のRは羊皮脂由来のラノリ
ンを酸化分解した後に分画した脂肪酸である。これはカ
チオンLQ(三洋化成工業製)等として商業的に入手で
きる。
〜10重量%が好ましく、1.0〜5.0重量%が特に好
ましい。含有量が0.1重量%未満であると毛髪に十分
な柔軟性、平滑性を付与できず、10重量%を超えると
べたつき等が生じて使用感が損なわれるので好ましくな
い。
は、炭素数3〜8の脂肪族一価アルコールおよび芳香族
アルコールから選択され、炭素数3〜8の脂肪族一価ア
ルコールとしては、イソプロピルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチルア
ルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−
ペンタノール、ヘキサノール等が例示でき、芳香族アル
コールとしては、ベンジルアルコール、2−フェニルエ
タノール、ケイ皮アルコール、フェニルプロパノール、
フェノキシエタノール、ベンジルオキシエタノール、ト
リルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ジメ
チルベンジルカルビノール等が例示できる。とりわけ、
ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3
−ペンタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、
2−フェニルエタノール、ケイ皮アルコール、フェニル
プロパノール、α−メチルベンジルアルコール、フェノ
キシエタノール、ジメチルベンジルカルビノールが好ま
しく、2−フェニルエタノール、ジメチルベンジルカル
ビノールが特に好ましい。
上を任意に組み合わせて含有させることができ、その含
有量は組成物全量に基づいて、0.1〜30重量%が好
ましく、0.5〜10重量%が特に好ましい。含有量が
0.1重量%未満であると該カチオン成分が十分に吸着
せず、また30重量%を超えて含有しても、それ以上効
果の向上は認められない。
り、公知の界面活性剤、油分、着色料、香料、pH調整
剤、および防腐剤等を含有させることができる。本発明
の毛髪化粧料組成物は、常法により、液剤、ペースト製
剤、泡沫製剤、乳化製剤等の種々の製剤とすることがで
き、ヘアリンス、乳液、ヘアブロー、ヘアトリートメン
ト、ヘアエッセンス等に利用できる。
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、特にことわらない限り「%」は重量%を示
す。
〜6の組成物を常法にて調製し評価した。評価方法は次
の通りである。
下記の表1に示される実施例1〜4および比較例1〜6
の組成物を用い、以下のように毛束へ処理した。なお、
比較例1および5は、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミド
プロピルエチルジメチルアンモニウムを含有させない場
合、比較例2および6は、アルコールを含有させない場
合、比較例3および4は、本発明に必須なアルコール以
外のアルコールを含有させた場合を示す。各組成物1.
5gを、毛束(3g)に均一に噴霧した後、55℃にて
1時間乾燥した。この操作を2回繰り返した後、毛束を
10%ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)水溶液で洗浄
し、水で濯いだ後、55℃にて乾燥した。この一連の操
作を5回繰り返して処理し、下式により毛髪への吸着性
を評価した。
理前の毛束重量)/処理前の毛束重量
ど、毛髪の表面あるいは内部に吸着ないし浸透した成分
量が多いことを示す。
および比較例1〜6にて調製した組成物を実際に使用
し、以下の判定基準により官能評価を行なった。 ◎:4名以上が柔軟性を認めた。 ○:3名が柔軟性を認めた。 △:2名が柔軟性を認めた。 ×:1名以下が柔軟性を認めた。
および比較例1〜6にて調製した組成物を実際に使用
し、以下の判定基準により官能評価を行なった。 ◎:4名以上が平滑性を認めた。 ○:3名が平滑性を認めた。 △:2名が平滑性を認めた。 ×:1名以下が平滑性を認めた。
乾燥させてもらい、以下の判定基準により毛髪の柔軟性
の官能評価を行った。 ◎:4名以上が柔軟性を認めた。 ○:3名が柔軟性を認めた。 △:2名が柔軟性を認めた。 ×:1名以下が柔軟性を認めた。
的に評価した。 ○:毛髪への吸着性が3.0以上、毛髪の柔軟性、平滑
性、柔軟性の持続性が、それぞれ◎または○の条件を満
たす。 ×:上記の条件を満たさない。
物を処理した毛束は、本発明の必須成分を含まない比較
例1〜6の組成物を処理した毛束に比して、毛髪への優
れた吸着性が認められ、毛髪に優れた柔軟性および平滑
性を付与し、かつ、その柔軟性の持続性が認められた。
加熱した成分(B)を添加し、撹拌混合して乳化させ
る。十分に乳化させたら、該乳化物を撹拌しつつ徐々に
冷却し、該組成物の温度が約50℃になったら成分
(C)を添加してさらに撹拌して均一化して乳液組成物
を得た。
加熱した成分(A)を添加し、撹拌混合して乳化させ
る。十分に乳化させたら、該乳化物を撹拌しつつ徐々に
約50℃に冷却し、成分(C)を添加してヘアトリート
メント組成物を得た。
部と噴射剤(液化石油ガス)10重量部とをエアゾール
容器に充填する。このように製造した実施例5〜8の組
成物は、前記したのと同様の試験を行ったところ、毛髪
に優れた柔軟性と平滑性を付与し、かつその柔軟性の長
期にわたる持続性も認められた。
肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウムと、炭
素数3〜8の脂肪族一価アルコールおよび芳香族アルコ
ールとを組み合わせることにより、毛髪柔軟成分が毛髪
の表面または内部に十分に吸着ないし浸透し、毛髪に優
れた柔軟性と平滑性を付与し、かつその柔軟性が長期に
わたり持続される毛髪化粧料組成物が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、Rはラノリン脂肪酸残基を表す]で示されるエ
チル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチル
アンモニウムと、ベンジルアルコールおよび2−フェニ
ルエタノールから選択される1種または2種のアルコー
ルとを含有してなる、液剤、ペースト製剤、泡沫製剤ま
たは乳化製剤用毛髪化粧料組成物。 - 【請求項2】 該エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミドプロ
ピルエチルジメチルアンモニウムを0.1〜10重量
%、該アルコールを0.1〜30重量%含有してなる請
求項1記載の毛髪化粧料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16682094A JP3436799B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 毛髪化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16682094A JP3436799B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 毛髪化粧料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826941A JPH0826941A (ja) | 1996-01-30 |
JP3436799B2 true JP3436799B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15838276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16682094A Expired - Fee Related JP3436799B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 毛髪化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3436799B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3645409B2 (ja) * | 1997-10-30 | 2005-05-11 | ホーユー株式会社 | パーマネントウェーブ用剤組成物 |
JP5582735B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2014-09-03 | 株式会社ミルボン | 毛髪用化粧料 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16682094A patent/JP3436799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0826941A (ja) | 1996-01-30 |
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