JP2007332013A - 光学部品の成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向する上型及び下型に分割される成形型により加熱軟化した素材をプレスして光学部品を成形する技術分野において、成形型の芯出精度を低下させることなく、型開に際し上型に付着した光学部品を離型させる技術を提供する。
【解決手段】光学部品の片面を成形する上型(20)と、光学部品の他面を成形する下型(30)と、上型(20)及び下型(30)の回転対称軸(Z)が一致するように下型(30)を保持し上型(20)を挿通させる挿通領域(V)が設けられている胴型(40)と、を備える光学部品の成形型(10)において、上型(20)及び下型(30)が型閉すると光学部品の周縁の一部に突起を形成する溝部位(47)と、上型(20)及び下型(30)の型開に臨み前記突起に当接して上型(20)に付着した光学部品を離型する離型部材(50)と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、対向する上型及び下型に分割される成形型により、加熱軟化した素材をプレスして、光学部品を成形する技術に関する。
光学レンズ(光学部品)を効率的に製造するための自動化システムの開発が進められている。この光学レンズは、加熱軟化した素材を下型にセットした後、上型及び下型のいずれか一方を往復させてプレスすることにより成形されるものである。この成形された光学レンズは、吸着手段により成形型の外に取り出される。このようにして、光学レンズは、型閉/型開が繰り返される成形型から、その都度、取り出されて量産されるものである。
ところで、この成形型が型開した直後の光学レンズは、通常は下型に残るようになっているが、上型に付着することもあり、成形型の外に光学レンズを取り出す作業の効率を低下させる問題があった。このような問題を解決するために、次のような公知技術が開示されている(例えば、特許文献1,2)。
すなわち、上型を下型よりも小径とし、型開に臨んで、上型のレンズ成形面からはみ出た光学レンズの周縁の一部を、第三の部材に当接させることにより、上型に付着した光学レンズを離型させて下型に位置させる技術である。
特開平9−278461号公報(段落0019〜段落0021、図6,7) 特開平5−823号公報(段落0013、図1,2)
しかし、開示されている前記公知技術では、上型が下型よりも小径である構成上、成形型が型閉している状態で、上型の光学レンズ成形面の近傍部分が胴型に保持されない構成となる。すなわち、同一の胴型の内周面に上型及び下型の外周面が規制されていない構成であり、係る構成においては、上型と下型との調芯が不十分となり、成形される光学レンズの芯出精度が低下する問題がある。さらに、開示されている前記公知技術では、レンズ成形面からはみ出た光学レンズの周縁の一部が上型に回り込み、冷却中、光学レンズにクラックを発生させる問題がある(前記特許文献2の段落0013参照)。
本発明は、このような問題を解決することを課題として創案されたものであり、成形型の芯出精度を低下させることなく、型開に際し上型に付着した光学部品を離型させる技術を提供するものである。
本発明は前記した課題を解決するために、光学部品の片面を成形する上型と、前記光学部品の他面を成形する下型と、前記上型及び前記下型の回転対称軸が一致するように前記下型を保持し前記上型を挿通させる挿通領域が設けられている胴型と、を備える光学部品の成形型において、前記光学部品の周縁の一部に突起を形成する溝部位と、前記上型及び前記下型の型開に臨み前記突起に当接して前記上型に付着した前記光学部品を離型する離型部材と、が設けられていることを特徴とする。
このように発明が構成されることにより、挿通領域を挿通する上型は型閉状態であっても、その摺動面の全面が胴型に接触する構成となる。そして型開状態に移行して、上型に光学部品が付着したとしても、光学部品の前記突起が離型部材に当接するので、光学部品は上型から離型して下型に位置することとなる。
さらに本発明は、光学部品の成形型において、前記溝部位は前記胴型の挿通面に設けられ、前記離型部材は前記溝部位の終端部分又は途中部分の少なくとも一部を塞ぐように設けられていてもよい。
このように発明が構成されることにより、型開と同時に、上型に付着した光学部品は、その突起を溝部位に係合させながら上方向に変位する。そして、この突起は、溝部位の少なくとも一部を塞ぐように設けられている離型部材に当接することとなり、上型に付着している光学部品を離型させることとなる。
さらに本発明は、光学部品の成形型において、前記溝部位は前記上型の摺動面に設けられ、前記離型部材は前記溝部位に係合する爪部材が設けられていてもよい。
このように発明が構成されることにより、離型部材に設けられている爪部材は、胴型の挿通領域の開口から張り出して形成されることとなる。そして、型開と同時に、上型に付着した光学部品は、上方向に変位するとともに前記爪部材が光学部品の突起に当接し、離型することとなる。
さらに本発明は、光学部品の成形型において、前記上端面の前記挿通領域の開口に、テーパ面が設けられていてもよい。
このように発明が構成されることにより、型閉時に、上型がスムーズに胴型の上端面から挿入されることとなる。
さらに本発明は、光学部品の成形型において、前記胴型は複数の前記下型を保持するものであって、前記下型とその上方に係止されている前記上型とを前記回転対称軸が略一致するように案内する案内手段が設けられていてもよい。
このように発明が構成されることにより、上型は、案内手段により対応する胴型のテーパ面の範囲内に誘導されて挿通領域に挿通する。そして、一回の型開/型閉動作で、複数の光学部品を製造することができる。
本発明により、加熱軟化した素材を対向する上型及び下型でプレスする光学部品の成形型において、芯出精度を低下させることなく、型開動作の際、上型に付着した光学部品を離型させることができる。
(第1実施形態)
図面を参照して、以下説明を行う。
まず図1に基づいて本発明の第1実施形態に係る光学部品の成形型について説明する。
第1実施形態に係る光学部品の成形型10は、上型20と、下型30と、胴型40と、離型部材50とを含んで構成されるものである。
このように光学部品の成形型10が構成されることにより、上型20と下型30とを対向させて、胴型40を介して型開/型閉動作を実行し、光学部品R(図4(f)参照)を成形する。そして、離型部材50により上型10に付着している光学部品を離型する。
上型20は、支持部材21と、第1円柱部材22と、を含んで構成され、回転対称形を有している。このように上型20が構成されることにより、加熱軟化した素材をプレスして光学部品Rの片面を成形することになる。
支持部材21は、支持面23においてプレス装置70(図4参照)の上プレートに接触し、重力方向に上型20が落下しないように、この上型20を支持する部位である。
第1円柱部材22は、支持部材21の支持面23とは反対側から延出するように設けられ、摺動面25及び第1成形面26が設けられている。
摺動面25は、断面が円形形状の第1円柱部材22の側周面をなすものであって、後記する胴型40の挿通面42(図2参照)と摺接して、上型20と胴型40との回転対称軸Zを一致させつつ、上型20を下型30に対し相対的に変位させる部位である。
第1成形面26は、支持部材21が設けられている上端とは反対側の第1円柱部材22の下端に設けられているものであって、加熱軟化した素材をプレスして光学部品Rの片面を成形する部位である。
下型30は、載置部材31と、第2円柱部材32と、を含んで構成され、回転対称形を有している。このように下型30が構成されることにより、加熱軟化した素材に第2成形面36がプレスして、光学部品の他面が成形されることになる。
載置部材31は、載置面33においてプレス装置70(図4参照)の下プレートに接触し、重力方向に落下しないように、この下型30と胴型40を支持する部位である。
第2円柱部材32は、載置部材31の載置面33とは反対側から延出するように設けられ、保持面35及び第2成形面36が設けられている。そして、第2円柱部材32は、回転対称軸Zに直交する円形断面が、第1円柱部材22の円形断面と同径になるように形成されている。
保持面35は、断面が円形形状の第2円柱部材32の側周面をなすものであって、後記する胴型40の挿通面42(図2参照)と密接することにより、下型30と胴型40との回転対称軸Zを一致させつつ、胴型40を保持する部位である。
第2成形面36は、載置部材31が設けられている下端とは反対側の第2円柱部材32の上端に設けられているものであって、加熱軟化した素材をプレスして光学部品の他面を成形する部位である。
胴型40は、図2に示されるように、上端面41と、挿通面42と、下端面43と、テーパ面44と、溝部位47と、を含んで構成されている。このように胴型40が構成されることにより、上型20及び下型30の回転対称軸Zが一致するように下型30が保持され上型20が挿通されるようになる。すなわち、胴型40は、上型20と下型30とが調芯するように機能する。
上端面41は、上型20が挿通する挿通領域Vが上側に開口する部位である。そして、この上端面41には、挿通領域Vの開口の周縁にテーパ面44が設けられている。このテーパ面44は、円錐側面の形状を有するとともに下方向に沿って絞られた形状になるように構成されている。そのような形状をテーパ面44が有していることにより、胴型40に挿入される上型20は、回転対称軸Zから多少ずれても、第1成形面26の周縁の一部がテーパ面44に当接して、スムーズに挿通領域Vに誘導されることとなる。また上端面41には、そこに立設するビス45により、後記する離型部材50が固定されている。
挿通面42は、胴型40の上端面41から下端面43に亘って円筒状に設けられているものであって、挿通領域Vを形成する部位である。この挿通面42は、下端面43側から挿入される下型30の保持面35と密接してこの下型30を保持するとともに、上端面41側から挿入される上型20の摺動面25と摺動してこの上型20を挿通させる部位である。
溝部位47は、胴型40の挿通面42に、長手方向が回転対称軸Zと平行になるようにして設けられている。この溝部位47の始端は、胴型40に保持される下型30の第2成形面36の高さとほぼ同じ位置をとり、その終端は胴型40の上端面41に亘っている。
そして、上型20及び下型30が型閉すると、プレスされた加熱軟化した素材は、水平方向にいきわたり胴型40の挿通面42に突き当たったところで、さらに溝部位47に回り込むようになる。このようにして、上型20及び下型30が型閉すると光学部品の周縁の一部に突起Tが形成されることになる(図4(c)矢視図参照)。
離型部材50は、図2に示されるように、挿通領域V側に面する縁端部位51と、取付孔54と、を含んで構成されている。さらに、離型部材50は、図3に示す上面視において、縁端部位51が挿通領域Vにかぶらないように、かつ溝部位47を終端部分において少なくとも一部を塞ぐように配置されている。そして、離型部材50は、胴型40の上端面41に、取付孔54を貫通するビス45により固定されている。
なお、離型部材50は、縁端部位51がテーパ面44にもかぶらないように設けられることが、上型20が胴型40にスムーズに誘導される観点から好ましい。
このように構成される離型部材50は、上型20及び下型30が型開するときに、光学部品の突起T(図4(c)参照)に当接して、上型20に付着した光学部品を離型するように機能する。
以上において、溝部位47は、胴型40の上端面41に亘って形成され、この上端面41における溝部位47の終端を塞ぐようにして離型部材50が配置されている実施例を示したがこれに限定されるものではない。
例えば、離型部材50は溝部位47の終端部分に至る前の途中部分に設けられていてもよい。また、溝部位47の終端部分は、胴型40の上端面41に開口している必要も無く、この上端面41に至る前で止まっていてもよい。この場合、溝部位47の終端部分となる胴型40の内部の一部分が離型部材とみなされる。また離型部材50は、胴型40の上端面41に固定された実施例を示したが、型開した後に光学部品を外部に取り出す際に、光学部品の突起が当たらないように退避できるように構成されてもよい。
次に図4を参照して、第1実施形態に係る光学部品の成形型10の動作説明を行う。
ここで、上型20はプレス装置70の上側の変位プレート72に固定され、下型30はプレス装置70の下側の固定プレート71に載置されているものとする。
まず、図4(a)に示すように、上型20を上方に変位させた型開状態で、素材Pを下型30の上に投入する。この素材Pを投入する工程は、図示しない投入手段により自動的に行われる。素材Pが投入された後、型閉を実行し、上型20は下方に変位して、テーパ面44に誘導されつつ挿通領域Vに挿入される。
次に、図4(b)に示すように、上型20と下型30とは、摺動面25と挿通面42とが接触することにより互いに調芯されることとなり、さらに互いに接近して第1成形面26と第2成形面36とが素材Pをプレスする。
次に、図4(c)に示すように、上型20と下型30とが所定の間隔になったところで、変位プレート72の動きを止め、素材Pが冷却されて固まるの待つ。この型閉状態において、素材Pは水平方向に押し出されるとともに、その一部が溝部位47に進入し、上面視において、矢視図のような突起Tを光学部品Rの周縁の一部に形成する。
次に、図4(d)に示すように、この状態で型開を行うと、成形された光学部品Rは、上型20に付着した状態で引き上げられる。このとき、光学部品Rの突起Tは、溝部位47に係合しつつこれに沿って上方に変位する。
次に、図4(e)に示すように、上型20が胴型40から抜ける直前で離型部材50に光学部品Rの突起Tが当接し、上型20に付着していた光学部品Rは離型して落下する。
次に、図4(f)に示すように、下型30の上にある光学部品Rを外部に取り出す。なおこの光学部品Rを取り出す工程は、図示しない取出手段により自動的に行われる。
なお、説明は省略したが、図4(a)〜(f)の工程において、型開/型閉が適切に実行されて、高品質の光学部品Rが成形されるように、上型20、下型30、胴型40は、適宜、温度コントロールされている。
(第2実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る光学部品の成形型について説明する。第2実施形態に係る光学部品の成形型11は、複数の上型20,20…と下型30,30…を備え、一回の型閉/型開工程により、複数の光学部品R,R…を製造することができるものである。
胴型40´は、複数の下型30,30…を保持するものである。離型部材50,50…は、図5(d)に上面視されているように、胴型40´の上端面41´に、挿通領域V,V…の周辺に配置されている。
案内手段80は、図5(a)に示されるように、係止部材81と、係止孔82と、案内棒83と、案内孔84と、を構成に含んでいる。このように案内手段80が構成されることにより、係止された上型20,20…の複数を、対応する下型30,30…へ回転対称軸Zが略一致するように案内することになる。
ここで「略一致」とは、上型20及び下型30の回転対称軸Zが、完全一致するまでいかなくても、上型20の先端周縁部分と胴型40´に設けられているテーパ面44とが、当接する程度に、一致することをいう。
係止部材81は、複数の上型20,20…を係止する係止孔82を有し、プレス装置の上側プレート73に、これら上型20,20…を係止するものである。
案内棒83は、その長手方向が、上型20,20…の回転対称軸Z,Z…に揃うように、その一端が係止部材81に固定されているものである。
案内孔84は、案内棒83の自由端が挿通されるように胴型40´に設けられ、上型20,20…の回転対称軸Z,Z…と、下型30,30…の回転対称軸Z,Z…と、が略一致するようにする部位である。
なお、この光学部品の成形型11を構成するその他の構成品であって、既に前記されているものについては、同一の符号を付し、既に前記されている説明を援用する。また本実施形態において、案内手段80の案内棒83は上側プレート73に、案内孔84は下側プレート74に設けられているが、反対である場合も取り得る。また下側プレート74が移動し上側プレート73が固定されているように示したが、反対である場合も取り得る。
次に、第2実施形態に係る光学部品の成形型の動作説明を行う。
まず、図5(a)に示されるように、上型20,20…を上方に変位させた型開状態で、素材P,P…を下型30,30…の上に投入する。素材Pが投入された後、型閉を実行し、素材Pをプレスした後固まらせる。
次に、図5(b)に示されるように、型開工程においては、成形された光学部品R,R…は、上型20,20…に付着した状態で引き上げられる。
次に、図5(c)に示されるように、上型20,20…が胴型40´から抜けると、光学部品Rの突起が、離型部材50に当接し、光学部品Rが落下する。
(第3実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る光学部品の成形型について説明する。なお本説明において、第2実施形態の光学部品の成形型12の構成品であって、第1実施形態の成形型10(図1参照)と共通品については、同一符号を付し、既に前記されている説明を援用する。また第2実施形態の光学部品の成形型12の構成品であって、第1実施形態の成形型10の構成品に対応するものについては、同一符号に「´」を付加し、以下、その説明を行う。
上型20´の第1円柱部材22´は、その摺動面25に、溝部位27,27が設けられている。この上型20´に設けられている溝部位27は、摺動面25に、その長手方向が回転対称軸Zと平行になるようにして設けられている。この溝部位27は、その始端が上型20´の第1成形面26に位置し、その終端は支持部材21に亘っている。
このように構成される溝部位27は、上型20´及び下型30が型閉すると光学部品の周縁の一部に突起を形成するものである。
つまり上型20´及び下型30が型閉すると、プレスされた加熱軟化した素材は、水平方向にいきわたり胴型40の挿通面42に突き当たったところで、さらに溝部位27に回り込むようになる。
このようにして、上型20´及び下型30が型閉すると光学部品の周縁の一部に突起Tが形成されることになる(図8(c)矢視図参照)。
胴型40´は、胴型40(図1参照)における溝部位47が無い点を除き、他の構成はこの胴型40に同じである。
離型部材50´は、その中心部を貫通する孔部位55と、この孔部位55の中心に向かって延出する爪部材56とが設けられている。このように構成される離型部材50´は、胴型40´の上端面41に固定的に配置されている場合もあるし、上型20´に係合してこの上型20´に連動または独立して変位するように構成される場合もある。
孔部位55は、図7に示す上面視において、その周縁が上型20´の摺動面25に噛み合わない程度の大きさで離型部材50´の中央部に設けられている。また離型部材50´が胴型40´の上端面41に固定的に配置される場合にあっては、孔部位55の周縁がテーパ面44にかぶらないように設けられることが、上型20´が胴型40にスムーズに誘導される観点から好ましい。
爪部材56は、上型20´の溝部位27に係合しこれに沿って相対的に変位し、上型20´及び下型30の型開に臨み、光学部品の突起T(図8(c)矢視図参照)に当接し、上型20´に付着した光学部品Rを離型させるものである。
次に図8を参照して、第3実施形態に係る光学部品の成形型12の動作説明を行う。
ここで離型部材50´は、上型20´に係合してこの上型20´に連動して変位するように構成される場合を示している。
まず、図8(a)に示されるように、上型20´を上方に変位させた型開状態で、素材Pを下型30の上に投入する。素材Pが投入された後、型閉を実行し、上型20は下方に変位して、テーパ面44に誘導されつつ挿通領域Vに挿入される。
次に、図8(b)に示されるように、上型20´と下型30とは、摺動面25と挿通面42とが接触することにより互いに調芯されることとなり、さらに互いに接近して第1成形面26と第2成形面36とが素材Pをプレスする。
次に、図8(c)に示されるように、上型20´と下型30とが所定の間隔になったところで、変位プレート72の動きを止め、素材Pが冷却されて固まるの待つ。この型閉状態において、素材Pは水平方向に押し出されるとともに、その一部が溝部位27に進入し、上面視において、矢視図のような突起Tを光学部品Rの周縁の一部に形成する。そして、型開の直前に離型部材50´を下方向に変位させて、図示するように胴型40´の上端面に当接させる。
次に、図8(d)に示されるように、この状態で型開を行うと、成形された光学部品Rは、上型20´に付着した状態で引き上げられる。このとき、離型部材50´の爪部材56(図7参照)は、溝部位27に係合しつつこれに沿って相対的に変位する。
次に、図8(e)に示されるように、上型20´が胴型40´から抜ける直前で、離型部材50´に光学部品Rの突起Tが当接し、上型20´に付着していた光学部品Rは離型して落下する。
次に、図8(f)に示されるように、一旦分離した離型部材50´を上方向に変位させ再び上型20´に係合させる。そして下型30の上にある光学部品Rを外部に取り出す。
以上説明したように、本発明に係る光学部品の成形型は、型開の際に上型20に付着した光学部品Rを離型させる機構を有しつつ、上型20及び下型30を挿入させる胴型40の挿通領域Vが単純な円筒形状を示している。このため成形型は、型閉状態であっても、上型20の第1成形面26(図1参照)の近傍部分は胴型40に保持される構成をとり得る。これにより、上型20と下型30との調芯を十分にとることができ、成形される光学部品Rの芯出精度を確保できる。さらに、上型20及び下型30を同径で構成することが可能であるため、型閉の際に加熱軟化した素材Pが第1成形面26からはみ出して上型20に回り込み、冷却中、光学部品Rにクラックを発生させることもない。
以上の説明において、光学部品は光学レンズであることを一例に説明を行ったが、これに限定されるものではない。本発明を適用することができる光学部品として他に、光学レンズを支持する鏡枠、プリズム等が挙げられる。
前記した実施形態の説明において、型開直後の光学部品は上型に付着するものとして扱っているが、実際は下型に残る場合のほうが多く、確実に下型に残すことができることが本発明の特徴となっている。
本発明の第1実施形態に係る光学部品の成形型の斜視図である。 第1実施形態に係る光学部品の成形型に適用される離型部材及び胴型の分解斜視図である。 第1実施形態に係る光学部品の成形型に適用される離型部材及び胴型の上面図である。 (a)〜(f)は第1実施形態に係る光学部品の成形型の動作を説明する図である。 (a)〜(d)は第2実施形態に係る光学部品の成形型の動作を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る光学部品の成形型の斜視図である。 第3実施形態に係る光学部品の成形型に適用される離型部材及び胴型の上面図である。 (a)〜(f)は第3実施形態に係る光学部品の成形型の動作を説明する図である。
符号の説明
10,11,12 光学部品の成形型
20,20´ 上型
25 摺動面
27,47 溝部位
30 下型
40,40´ 胴型
41,41´ 上端面
42 挿通面
44 テーパ面
50,50´ 離型部材
56 爪部材
80 案内手段
R 光学部品(光学レンズ)
T 突起
V 挿通領域
Z 回転対称軸

Claims (5)

  1. 光学部品の片面を成形する上型と、
    前記光学部品の他面を成形する下型と、
    前記上型及び前記下型の回転対称軸が一致するように前記下型を保持し前記上型を挿通させる挿通領域が設けられている胴型と、を備える光学部品の成形型において、
    前記光学部品の周縁の一部に突起を形成する溝部位と、
    前記上型及び前記下型の型開に臨み前記突起に当接して前記上型に付着した前記光学部品を離型する離型部材と、が設けられていることを特徴とする光学部品の成形型。
  2. 請求項1に記載の光学部品の成形型において、
    前記溝部位は前記胴型の挿通面に設けられ、
    前記離型部材は前記溝部位の終端部分又は途中部分の少なくとも一部を塞ぐように設けられていることを特徴とする光学部品の成形型。
  3. 請求項1に記載の光学部品の成形型において、
    前記溝部位は前記上型の摺動面に設けられ、
    前記離型部材は前記溝部位に係合する爪部材が設けられていることを特徴とする光学部品の成形型。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学部品の成形型において、
    前記胴型の上端面には、前記挿通領域の開口にテーパ面が設けられていることを特徴とする光学部品の成形型。
  5. 請求項4に記載の光学部品の成形型において、
    前記胴型は複数の前記下型を保持するものであって、
    前記下型とその上方に係止されている前記上型とを前記回転対称軸が略一致するように案内する案内手段が設けられていることを特徴とする光学部品の成形型。
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