JP2007331777A - 保冷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保冷容器内に被保冷体を緊密に収容させたとしても、この被保冷体が全体的に所定の低温度に保冷されるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成されるようにする。
【解決手段】保冷装置1は、被保冷体2を収容可能とする保冷容器3を備える。この保冷容器3内に冷気14が供給可能とされる。ほぼ水平方向に延び、保冷容器3の内底面と被保冷体2との間に介設される下部マット15と、縦方向に延び、保冷容器3の内側面と被保冷体2との間、もしくは、互いに並設された被保冷体2の間に介設される上部マット16,17とを備える。各マット15−17がそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍食品などの被保冷体を収容して、保冷可能とする保冷装置に関するものである。
上記保冷装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記保冷装置は、冷凍食品などの被保冷体を収容可能とする保冷容器と、この保冷容器内に冷気を供給する冷気供給手段と、上記保冷容器の底板と上記被保冷体との間に介設される通気敷材とを備えている。
そして、上記保冷容器に被保冷体を収容すれば、まず、上記冷気供給手段から供給される冷気は、上記被保冷体の上部側を冷却する。また、上記冷気は、上記保冷容器の内側面と被保冷体との間や、これら被保冷体同士の間を通して、上記通気敷材側に流動する。そして、このように流動した冷気が、上記被保冷体の下部側を冷却する。
このため、上記被保冷体は、その全体が冷気により冷却され、所定の低温度に保持される。よって、上記保冷容器に被保冷体を収容して、遠方に搬送する場合など、長時間にわたり収容したとしても、上記被保冷体の品質が劣化するということは防止される。
特開2003−262043号公報
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点が生じるおそれがある。
即ち、上記保冷容器を用いて被保冷体を搬送する場合などに、この被保冷体を保冷容器に対し緊密に収容させた場合には、上記冷気供給手段から上記通気敷材側に向けて冷気が流動することは、上記被保冷体によって規制もしくは阻止されがちとなる。このため、上記被保冷体の下部側は、十分には冷却され難くなる。よって、この被保冷体の冷却に偏りが生じて、この被保冷体を全体的に所定の低温度に保持する、ということは困難になるおそれがある。
そこで、上記保冷容器の内底部に、例えば、蓄冷体などの冷気供給手段を別途に設けることが考えられる。しかし、これでは、上記保冷装置の部品点数が多くなって、この保冷装置の構成が複雑になるという問題点が生じてくる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、保冷容器内に被保冷体を緊密に収容させたとしても、この被保冷体が全体的に所定の低温度に保冷されるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成されるようにすることである。
請求項1の発明は、被保冷体2を収容可能とする保冷容器3を備え、この保冷容器3内に冷気14が供給可能とされる保冷装置において、
ほぼ水平方向に延び、上記保冷容器3の内底面と被保冷体2との間に介設される下部マット15と、縦方向に延び、上記保冷容器3の内側面と被保冷体2との間、もしくは、互いに並設された上記被保冷体2の間に介設される上部マット16,17とを備え、上記各マット15−17がそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記下部マット15と上部マット16,17とを、それぞれ自由状態で互いにほぼ同形同大となるよう形成したものである。
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記各マット15−17が、弾性かつ可撓性を有するものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記各マット15−17が、上記通気性を有する袋体20と、この袋体20の内部に収容され、上記通気性を有すると共に弾性かつ可撓性を有するマット本体21とを備えたものである。
請求項5の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記各マット15−17が、上記通気性を有するマット本体21と、このマット本体21の外面のうちの少なくとも一部分に取り付けられ、通気性を有する面状体とを備えたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、被保冷体を収容可能とする保冷容器を備え、この保冷容器内に冷気が供給可能とされる保冷装置において、
ほぼ水平方向に延び、上記保冷容器の内底面と被保冷体との間に介設される下部マットと、縦方向に延び、上記保冷容器の内側面と被保冷体との間、もしくは、互いに並設された上記被保冷体の間に介設される上部マットとを備え、上記各マットがそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有するようにしている。
このため、上記保冷容器内に供給された冷気は、まず、上記被保冷体の上部側を冷却する。次に、上記冷気は、縦向きの上記上部マット内を、その面方向での通気性により下方に向かい流動し、この際、その厚さ方向での通気性により上記被保冷体の側部を冷却する。特に、上記上部マットが保冷容器の内側面と被保冷体との間に介設されている場合には、外気の温度が上記保冷容器を介し被保冷体の側部を高温にさせるということは、上記上部マット内を流動する冷気により、より確実に防止される。
しかも、上記上部マット内を下方に向かい流動した冷気は、上記下部マット内に流入し、その面方向での通気性によりこの下部マット内の各部に向けて流動する。そして、この際、その厚さ方向での通気性により上記被保冷体の下部側を冷却する。
よって、上記保冷容器内に仮に被保冷体が緊密に収容されているとしても、この被保冷体は全体的に所定の低温度に保冷される。
そして、上記発明によれば、保冷容器内の上部側と下部側とにそれぞれ個別に冷気を供給する冷気供給手段を設ける、ということを不要として、上記した被保冷体の全体的な冷却を可能にしたのである。即ち、上記発明によれば、上記被保冷体を全体的に所定の低温度に保冷する、ということは、簡単な構成で達成される。
請求項2の発明は、上記下部マットと上部マットとを、それぞれ自由状態で互いにほぼ同形同大となるよう形成している。
このため、上記各マットを互いに兼用でき、保冷装置の部品の種類を少なくできる。よって、上記した被保冷体を全体的に所定の低温度に保冷する、ということは、より簡単な構成で達成される。
請求項3の発明は、上記各マットが、弾性かつ可撓性を有している。
このため、保冷装置の搬送時の振動や衝撃力などの外力が上記被保冷体に伝達されようとするとき、この外力は、上記各マットが弾性変形することにより緩和され、これは、被保冷体を保護する上で好ましい。しかも、上記各マットが上記のように弾性変形するときでも、上記通気性は確保されるようになっている。このため、上記各マット内を流動する冷気による被保冷体の冷却は、より確実に達成される。また、上記保冷容器内の所望部位に対し被保冷体と各マットとを設置したり、これらを保冷容器内から取り出したりするときには、上記各マットを所望形状に弾性変形させたり、屈曲させたりすることができるため、上記設置、取出作業が容易にできる。
請求項4の発明は、上記各マットが、上記通気性を有する袋体と、この袋体の内部に収容され、上記通気性を有すると共に弾性かつ可撓性を有するマット本体とを備えている。
このため、上記マット本体の自由状態での形状などにかかわらず、上記各マットは、上記袋体により所定の大きさになるよう、かつ、ほぼ所定形状になるよう保形される。よって、上記被保冷体を収容した保冷容器内の所望部位に各マットを設置しようとするとき、この設置作業が容易にできる。
また、上記マット本体には、種々の形状や材質のものが想定される。このため、上記保冷容器内の所望部位に対し、仮に、上記被保冷体とマット本体自体とを設置したり、これらを保冷容器内から取り出したりする作業をしようとすると、上記被保冷体の表面とマット本体とが互いに引っ掛かるなどして、上記被保冷体の表面を損傷させるおそれがあり、また、上記設置、取出作業が煩雑になるおそれがある。
そこで、上記したように、マット本体を袋体に収容させたりのであり、網目が小さい網状のものを含んでこの袋体の表面を滑らかにしておけば、上記設置、取出作業時に上記引っ掛りが生じることは防止されて、被保冷体の表面が上記マット本体により損傷させられる、ということは防止でき、また、上記設置、取出作業を容易にすることができる。
請求項5の発明は、上記各マットが、上記通気性を有するマット本体と、このマット本体の外面のうちの少なくとも一部分に取り付けられ、通気性を有する面状体とを備えている。
即ち、前記袋体に代え、もしくはこの袋体と共に上記面状体を設け、この面状体を上記被保冷体の表面に対面させるようにすれば、前記請求項4と同様の作用効果が得られる。
本発明の保冷装置に関し、保冷容器内に被保冷体を緊密に収容させたとしても、この被保冷体が全体的に所定の低温度に保冷されるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、保冷装置は、被保冷体を収容可能とする保冷容器を備え、この保冷容器内に冷気が供給可能とされる。ほぼ水平方向に延び、上記保冷容器の内底面と被保冷体との間に介設される下部マットと、縦方向に延び、上記保冷容器の内側面と被保冷体との間、もしくは、互いに並設された上記被保冷体の間に介設される上部マットとを備える。上記各マットがそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有する。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1,2において、符号1は、持ち運び可能な保冷装置である。
上記保冷装置1は、冷凍食品などの被保冷体2を収容可能とする保冷容器3を備えている。この保冷容器3は、上方に向かって開口する直方体箱形状の容器本体4と、この保冷容器3の上端開口を開閉可能に閉じる蓋体5とを備えている。また、上記容器本体4は、長方形をなす底板7と、この底板7の各外縁部から上方に延びて、互いに結合される4枚の側板8とを備えている。上記保冷容器3は、断熱性に優れたポリエチレンやポリスチレン製の発砲樹脂により形成されている。
上記被保冷体2は、上記保冷容器3の内底部に緊密に並設される複数の下部荷物10と、これら下部荷物10上に載置され、緊密に並設される複数の上部荷物11とを備えている。上記下部荷物10は、例えば、アイスクリームのようなものである。
上記保冷容器3の上部内には、ドライアイスである保冷剤13が設けられている。この保冷剤13は、上記被保冷体2の上面に載置されている。上記保冷剤13により、上記保冷容器3内に冷気14が供給される。
上記保冷容器3の内底面である底板7の上面と上記被保冷体2との間には、ほぼ水平方向に延びる複数(2枚)の下部マット15が介設されている。また、上記保冷容器3の内側面のうち、互いに対面する2つの側板8の各内面と被保冷体2との間には、縦方向に延びる複数(2枚)の上部マット16が介設されている。また、互いに並設された被保冷体2同士の間にも、縦方向に延びる複数(2枚)の他の上部マット17が介設されている。なお、上記保冷容器3の他の内側面と被保冷体2との間に上部マット16を介設してもよい。
上記各マット15−17は、それぞれその自由状態で、平坦な矩形状とされ,互いにほぼ同形同大となるよう形成されている。上記各マット15−17は、それぞれ厚さ方向で弾性(クッション性)を有し、かつ、全体的に可撓性を有している。また、上記各マット15−17は、上記被保冷体2からの自重に基づく負荷にかかわらず、それぞれその厚さ方向と面方向(面に沿った方向)とで共に通気性を有している。
上記各下部マット15は、上記底板7の上面に並設され、この底板7の上面のほぼ全体にわたり載置されている。上記各下部マット15の互いの対向縁部は互いに近接、もしくは圧接状に接合させられている。そして、上記各下部マット15の上面に上記被保冷体2が直接載置されている。
上記各上部マット16は、上記被保冷体2と対面する各側板8の内面部分のほぼ全体にわたり接合している。上記各上部マット16,17の上端部は、上記保冷容器3の上端部側の空間に露出させられている。一方、上記各上部マット16,17の各下端部は、上記下部マット15に近接させられ、もしくは圧接状に接合させられている。なお、上記各上部マット16,17のうちのいくつかの下端部は、上記上部マット16から上方に離間して位置させてもよい。
上記各マット15−17の長さと幅寸法は保冷容器3に合致するよう任意に設定される。一方、上記各マット15−17の厚さ寸法は、過小であると通気性が低下し、過大であると冷気14が偏流して保冷効率が低下する。そこで、通気性と保冷効率とを共に満足するよう上記厚さ寸法が定められる。
具体的には、上記各マット15−17は、mmの単位で、長さ×幅×厚さ=(350−450)×(200−300)×(2−12)が好ましい。また、所定の通気性を確保する上で、空隙率は95%以上が好ましい。また、各マット15−17に対するその厚さ方向における積荷重を200kg/mとした場合、弾性変形後の厚さ/元の厚さ=75%以上であることが好ましい。また、除荷重後は、速やかに元の厚さに戻るものが好ましい。
上記各マット15−17は、前記通気性を有する袋体20と、この袋体20の内部に収容され、前記通気性を有すると共に弾性かつ可撓性を有するマット本体21とを備えている。
上記袋体20は、網状の物とされており、その各網目は10−25mm程度の小さいものである。なお、上記袋体20は、織物、編物、もしくは不織布であってもよい。一方、上記マット本体21は、樹脂製の単数もしくは複数の細線材22を三次元的にジグザグ状に屈曲させて、互いに絡み合わせたものである。上記各マット15−17は、上記マット本体21が上記袋体20に収納されることにより、ほぼ所定形状に保形されている。
上記構成によれば、ほぼ水平方向に延び、上記保冷容器3の内底面と被保冷体2との間に介設される下部マット15と、縦方向に延び、上記保冷容器3の内側面と被保冷体2との間、もしくは、互いに並設された上記被保冷体2の間に介設される上部マット16,17とを備え、上記各マット15−17がそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有するようにしている。
このため、上記保冷容器3内に供給された冷気14は、まず、上記被保冷体2の上部側を冷却する。次に、上記冷気14は、縦向きの上記上部マット16,17内を、その面方向での通気性により下方に向かい流動し、この際、その厚さ方向での通気性により上記被保冷体2の側部を冷却する。特に、上記上部マット16が保冷容器3の内側面と被保冷体2との間に介設されている場合には、外気の温度が上記保冷容器3を介し被保冷体2の側部を高温にさせるということは、上記上部マット16内を流動する冷気14により、より確実に防止される。
しかも、上記上部マット16,17内を下方に向かい流動した冷気14は、上記下部マット15内に流入し、その面方向での通気性によりこの下部マット15内の各部に向けて流動する。そして、この際、その厚さ方向での通気性により上記被保冷体2の下部側を冷却する。
よって、上記保冷容器3内に仮に被保冷体2が緊密に収容されているとしても、この被保冷体2は全体的に所定の低温度に保冷される。
そして、上記構成によれば、保冷容器3内の上部側と下部側とにそれぞれ個別に冷気14を供給する冷気供給手段を設ける、ということを不要として、上記した被保冷体2の全体的な冷却を可能にしたのである。即ち、上記構成によれば、上記被保冷体2を全体的に所定の低温度に保冷する、ということは、簡単な構成で達成される。
また、前記したように、下部マット15と上部マット16,17とを、それぞれ自由状態で互いにほぼ同形同大となるよう形成している。
このため、上記各マット15−17を互いに兼用でき、保冷装置1の部品の種類を少なくできる。よって、上記した被保冷体2を全体的に所定の低温度に保冷する、ということは、より簡単な構成で達成される。
また、前記したように、各マット15−17が、弾性かつ可撓性を有している。
このため、保冷装置1の搬送時の振動や衝撃力などの外力が上記被保冷体2に伝達されようとするとき、この外力は、上記各マット15−17が弾性変形することにより緩和され、これは、被保冷体2を保護する上で好ましい。しかも、上記各マット15−17が上記のように弾性変形するときでも、上記通気性は確保されるようになっている。このため、上記各マット15−17内を流動する冷気14による被保冷体2の冷却は、より確実に達成される。また、上記保冷容器3内の所望部位に対し被保冷体2と各マット15−17とを設置したり、これらを保冷容器3内から取り出したりするときには、上記各マット15−17を所望形状に弾性変形させたり、屈曲させたりすることができるため、上記設置、取出作業が容易にできる。
また、前記したように、各マット15−17が、上記通気性を有する袋体20と、この袋体20の内部に収容され、上記通気性を有すると共に弾性かつ可撓性を有するマット本体21とを備えている。
このため、上記マット本体21の自由状態での形状などにかかわらず、上記各マット15−17は、上記袋体20により所定の大きさになるよう、かつ、ほぼ所定形状になるよう保形される。よって、上記被保冷体2を収容した保冷容器3内の所望部位に各マット15−17を設置しようとするとき、この設置作業が容易にできる。
また、上記マット本体21には、種々の形状や材質のものが想定される。このため、上記保冷容器3内の所望部位に対し、仮に、上記被保冷体2とマット本体21自体とを設置したり、これらを保冷容器3内から取り出したりする作業をしようとすると、上記被保冷体2の表面とマット本体21とが互いに引っ掛かるなどして、上記被保冷体2の表面を損傷させるおそれがあり、また、上記設置、取出作業が煩雑になるおそれがある。
そこで、上記したように、マット本体21を袋体20に収容させたりのであり、網目が小さい網状のものを含んでこの袋体20の表面を滑らかにしておけば、上記設置、取出作業時に上記引っ掛りが生じることは防止されて、被保冷体2の表面が上記マット本体21により損傷させられる、ということは防止でき、また、上記設置、取出作業を容易にすることができる。
なお、以上は図示の例によるが、上記冷気14は別途設けたクーラーにより供給するようにしてもよい。
また、上記各マット15−17、もしくはマット本体21は、複数の織物を繊維で繋いだ立体織物、複数の編物を繊維で繋いだ立体編物、三次元網目構造を有するスポンジ、合成繊維や天然繊維によるマット状の粗目の不織布、もしくは、ゴムや樹脂製の筒形状のスペーサ(厚さ12mm以内)を多数有するシート体であってもよい。また、仮に、上記被保冷体2が搬送時の振動や衝撃力などの外力による悪影響を受けないものであれば、上記各マット15−17は通気性のみを有しておればよく、この場合、硬質の樹脂により形成してもよい。
また、上記下部マット15や各上部マット16,17は、それぞれ1枚のみ設けてもよい。また、上記保冷容器3の上部空間に余裕がある場合には、被保冷体2の上下方向の中途部である下部荷物10と上部荷物11との間にほぼ水平方向に延びる更に他の上部マットを介設してもよい。また、上記各マット15−17は、矩形状に限定されるものではなく、多角形や円形であってもよく、また、形状、材質が互いに相違していてもよい。また、上記各マット15−17は互いに一体的に形成されたものであってもよい。なお、上記他の上部マット17は設けなくてもよい。
また、上記各マット15,16の厚さ方向での通気性については、被保冷体2に対面する側のみが上記通気性を有するものであってもよい。
また、上記下部マット15は、上記底板7の上面の一部にのみ載置させてもよい。また、上記上部マット16は被保冷体2と対面する側板8の内面部分の一部にのみ対面するよう接合させてもよく、少し離れて近接するよう設けてもよい。
また、上記各マット15−17は、上記通気性を有するマット本体21と、このマット本体21の外面のうちの少なくとも一部分に面テープなどにより取り付けられ、通気性を有する面状体とを備えるものであってもよい。この場合、この面状体は、通気性のあるシート材であり、例えば、上記袋体20の一部分で形成されるようなものである。
上記構成によれば、袋体20に代え、もしくはこの袋体20と共に上記面状体を設け、この面状体を上記被保冷体2の表面に対面させるよう設置すれば、前記袋体20を設けた場合に生じる作用効果とほぼ同様のものが得られる。
図3は、上記保冷容器3に被保冷体2と保冷剤13とを収容し、この被保冷体2の下部側のT点における経時的な温度変化を測定した実験結果を示すグラフ図である。
図3中、二点鎖線は、上記各マット15−17を用いなかった場合のものである。一方、実線は、上記各マット15−17を用いなかった場合と同じ条件で、各マット15−17を用いた場合のものである。なお、外気温度は約35℃でほぼ一定であった。
上記図3から明らかなように、上記各マット15−17を用いた場合には、被保冷体2の下部側が、長時間にわたり、より低温度に保冷されることがわかる。
保冷装置の側面断面図である。 保冷装置の平面断面図である。 実験結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1 保冷装置
2 被保冷体
3 保冷容器
13 保冷剤
14 冷気
15 下部マット
16 上部マット
17 上部マット
20 袋体
21 マット本体

Claims (5)

  1. 被保冷体を収容可能とする保冷容器を備え、この保冷容器内に冷気が供給可能とされる保冷装置において、
    ほぼ水平方向に延び、上記保冷容器の内底面と被保冷体との間に介設される下部マットと、縦方向に延び、上記保冷容器の内側面と被保冷体との間、もしくは、互いに並設された上記被保冷体の間に介設される上部マットとを備え、上記各マットがそれぞれその厚さ方向と面方向とで共に通気性を有するようにしたことを特徴とする保冷装置。
  2. 上記下部マットと上部マットとを、それぞれ自由状態で互いにほぼ同形同大となるよう形成したことを特徴とする請求項1に記載の保冷装置。
  3. 上記各マットが、弾性かつ可撓性を有することを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の保冷装置。
  4. 上記各マットが、上記通気性を有する袋体と、この袋体の内部に収容され、上記通気性を有すると共に弾性かつ可撓性を有するマット本体とを備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の保冷装置。
  5. 上記各マットが、上記通気性を有するマット本体と、このマット本体の外面のうちの少なくとも一部分に取り付けられ、通気性を有する面状体とを備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の保冷装置。
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