JP2007329737A - 色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラム - Google Patents

色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】測色対象のカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成することができる色変換定義作成装置および色変換定義作成プログラムを提供する。
【解決手段】CMYKRG色空間内で規則的に並ぶ複数の格子点のうちの、K軸上の4つの基準座標成分を有した基準格子点のうちの代表基準格子点で色が表されたカラーパッチについての測色で得られたXYZ値を取得する取得部310と、上記基準座標成分を有する他の基準格子点に対応するXYZ値を、取得部310で取得されたXYZ値と、そのXYZ値が対応する代表基準格子点との対応関係に基づいて算出する算出部320と、上記の格子点のうち、基準格子点を除く他の格子点に対応するXYZ値を、基準格子点と、その基準格子点に対応したXYZ値との対応関係に基づいた補間によって求める補間部340とを備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、第1色空間と第2色空間との間の色変換を定義した色変換定義を作成する色変換定義作成装置、およびコンピュータをそのような色変換定義作成装置として動作させる色変換定義作成プログラムに関する。
例えば、記録された画像を読み取って画像データを得るカラースキャナや、固体撮像素子上に被写体の画像を結像して読み取ることにより画像データを得るDSC(デジタルスチルカメラ)等、何らかの原稿を入力して画像データを得る、様々なタイプの入力デバイスが知られている。これらの入力デバイスでは、例えばR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の成分値の組合せで画像の色が表現された画像データが得られる。このとき、この画像データにおける各成分値に対応する座標軸を有する色空間(例えば、RGB色空間)は、その画像データを得た入力デバイスに依存したものとなる。
また、画像データに基づいて画像を出力する出力デバイスについても、例えば、印画紙上をレーザ光で露光してその印画紙を現像することにより印画紙上に画像を記録する写真プリンタ、電子写真方式やインクジェット方式等で用紙上に画像を記録するプリンタ、輪転機を回して多量の印刷物を作成する印刷機、画像データに基づいて表示画面上に画像を表示するCRTディスプレイやプラズマディスプレイ等の画像表示装置等、様々なタイプの出力デバイスが知られている。これらの出力デバイスは、例えばRGB3色の成分値の組合せや、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(墨)の4色の成分値の組合せで画像の色が表現された画像データに基づいて、画像が色を含めて出力される。この出力デバイスで扱われる画像データにおける各成分値に対応する座標軸を有する色空間(例えば、RGB色空間やCMYK色空間)は、その画像データに基いて画像を出力する出力デバイスに依存したものとなる。
一般に、入力デバイスと出力デバイスとでは、取り扱われる画像データに対応する色空間が相互に異なっている。このため、例えば、入力デバイスと出力デバイスとの双方が、RGB3色の成分値の組合せで画像の色が表現された画像データを扱う装置であったとしても、入力デバイスで得られた画像データをそのまま用いて出力デバイスで画像を出力したときに、入力デバイスで入力される元になった画像の色と出力デバイスで出力された画像の色とは一般には一致しない。従って、入力デバイスで原稿を読み取って画像データを得、その画像データを基にして、出力デバイスで原稿を再現しようとしたとき、入力デバイスで得られた画像データをそのまま出力デバイスに送るのではなく、その間で画像データを変換する必要がある。ここでは画像の色に着目した変換を行なっており、この画像データの変換を色変換と称する。また、この色変換前後の画像データの相互関係を定義するLUT(ルックアップテーブル)等のことを色変換定義と称する。
例えば、ある入力デバイスで得られた、RGB色空間で色を表現した画像データが表わす画像を、CMYK4色の色材で色を表現する出力デバイスで出力させる際には、入力デバイスに依存したRGB色空間と、出力デバイスに依存したCMYK色空間との間の色変換を定義した色変換定義が用いられる。そしてこの色変換定義を用いた色変換によって、RGB色空間で色を表現した画像データが、CMYK色空間で色を表現した画像データに変換される。
ここで、通常、このような色変換は、概念的には、例えばLab色空間やXYZ色空間等といったデバイスに非依存の共通色空間を介して行われる。そのため、上記の色変換定義も、概念的には、入力デバイスに依存した色空間(入力色空間)と共通色空間との間の色変換を定義した入力側の色変換定義と、出力デバイスに依存した色空間(出力色空間)と共通色空間との間の色変換を定義した出力側の色変換定義とが結合されたものとなる。
ところで、入力色空間や出力色空間といったデバイス依存の色空間(デバイス色空間)と共通色空間との間の色変換を定義した色変換定義は、一般的には、デバイス色空間上で規則的に並ぶ複数の格子点について、色変換を介して共通色空間上で各格子点に対応する複数の対応点を求めることで作成される。
一般に、このような色変換定義の作成に当たっては、複数の格子点のうちの一部を代表点として、各代表点の座標で色が表現された複数のカラーパッチが用意され、各カラーパッチに対する測色によって、Lab値やXYZ値といった測色値が取得される。この測色値は、Lab色空間やXYZ色空間といった共通色空間の座標に相当しており、その座標は、デバイス色空間上の代表点に、色変換を介して対応する対応点の座標に相当する。次に、代表点以外の格子点に対応する対応点が、上記の代表点に対応した対応点に基いて算出される。例えば、この算出方法として、デバイス色空間上の任意の格子点間における、それらの格子点に対応する共通色空間上の各対応点間の相互関係を統一的に規定した式を、上記の代表点と対応点との対応関係を境界条件として解くことで、代表点以外の格子点に対応する対応点を算出するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、デバイス色空間上の全格子点について、共通色空間上における対応点が求められ、各格子点と各対応点との組によって色変換を定義した色変換定義が作成される。
また、上記の特許文献1に示されている方法では、境界条件としての代表点と対応点との対応関係の数が多いほど、即ち、測色対象のカラーパッチの数が多いほど、代表点以外の格子点に対応する対応点が高精度で算出され、その結果、色変換定義の精度が高くなる。
特開2006−24971号公報
ところで、近年、プリンタや印刷機等といった出力デバイスにおいて、CMYK4色(プロセス色)に加え、このようなプロセス色のみでは表現しきれない色を適切に表現するために、例えばR色やG色やB色等といった、プロセス色以外の色(特色)が用いられるようになってきている。このような特色を用いる場合は、プロセス色のみを用いる場合に比べて、デバイス色空間の次元が高く、そのデバイス色空間上の格子点の数が非常に多くなる。このような特色を用いる場合には、格子点の数が非常に多く、高精度の色変換定義の作成には、非常に多くのカラーパッチが必要となってしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、測色対象のカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成することができる色変換定義作成装置、およびコンピュータをそのような色変換定義作成装置として動作させる色変換定義作成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の色変換定義作成装置は、第1色空間と第2色空間との間の色変換を定義した色変換定義を作成する色変換定義作成装置において、
上記第1色空間内で規則的に並ぶ、所定座標軸については複数の座標成分のうちのいずれかの座標成分を有した複数の格子点のうち、その複数の座標成分のうちの所定の基準座標成分を有した基準格子点であって、更にその基準格子点のうちの所定の代表基準格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を取得する取得部と、
上記取得部で取得された対応点が対応する代表基準格子点が有する基準座標成分と同じ基準座標成分を有する他の基準格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を、その取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係に基づいて算出する算出部と、
上記格子点のうち、上記基準格子点を除く他の格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を、その基準格子点と、その基準格子点に対応した対応点との対応関係に基づいた補間によって求める補間部とを備えたことを特徴とする。
本発明の色変換定義作成装置によれば、上記取得部で取得された既知の対応点以外の複数の未知の対応点が、一部を上記算出部による、上記取得部で取得された既知の対応点を手掛かりとした算出で求め、残りをその算出結果を手掛かりとした上記補間部による補間で求めるという2段階の処理で求められる。ここで、上記算出部で得られる対応点は、未知の対応点のうちの一部のみを算出対象とした算出で得られるので、未知の対応点の全てを上記の既知の対応点を手掛かりとした一度の算出で求める場合に比べれば高精度なものとなる。さらに、上記補間部では、残りの対応点が、そのように高精度に算出された対応点を手掛かりとした補間により求められるので、この残りの対応点についても、未知の対応点の全てを一度に算出する場合に比べれば高精度なものとなる。このように、本発明の色変換定義作成装置によれば、手掛かりの数が同じであれば、未知の対応点の全てがより高精度に求められる。言い替えると、本発明の色変換定義作成装置によれば、このような2段階の処理によって、多数の手掛かりを用いて未知の対応点の全てを求めることで作成される色変換定義の精度と同じ高精度の色変換定義を、より少ない手掛かりに基づいて作成することができる。ここで、この手掛かりとして取得部で取得される既知の対応点を、上記代表基準格子点で色が表現された複数のカラーパッチに対する測色で得るとすると、本発明の色変換定義作成装置によれば、そのカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成することができる。
ここで、本発明の色変換定義作成装置において、「上記算出部が、上記基準格子点間における、それらの基準格子点に対応する対応点の相互関係を統一的に規定したラプラス方程式を、上記取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係を境界条件として解くことによって上記基準格子点に対応する対応点を算出するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の色変換定義作成装置によれば、物理量の場における平衡条件を表したラプラス方程式を解くことによって、上記基準格子点に対応する対応点が上記第2色空間上で滑らかに繋がるように算出されるので、色変換における階調の不連続などが良好に回避された色変換定義が得られる。
また、本発明の色変換定義作成装置において、「上記補間部が、補間の非線形性を与えられて、上記他の格子点に対応する対応点をその非線形性に従った非線形な補間によって求めるものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の色変換定義作成装置によれば、上記対応点を非線形な補間によって求めることにより、例えば印刷機等といった出力デバイスにおける非線形な出力特性が反映されたより精度の高い色変換定義を作成することができる。
また、本発明の色変換定義作成装置において、「上記第1色空間が、上記所定座標軸として、K色に対応した座標軸を有する色空間である」という形態も好ましい。
K色は無彩色であり、他のどのような有彩色からも同じ程度に異なった色である。そのため、上記の好ましい形態の色変換定義作成装置によれば、このK色に対応した座標軸を上記所定座標軸とすることで、K色以外の色のバランスの乱れを抑えて、上記算出や上記補間をより高精度に実行することができる。
また、本発明の色変換定義作成装置において、「上記取得部で取得された対応点に基いて補間の非線形性を算出する非線形性算出部を備え、
上記補間部が、上記非線形性算出部によって算出された非線形性を与えられて、上記他の格子点に対応する対応点をその非線形性に従った非線形な補間によって求めるものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の色変換定義作成装置によれば、例えば出力デバイス等における非線形な出力特性を上記補間に反映させることができる。
また、本発明の色変換定義作成装置において、「上記第2色空間が、XYZ色空間であり、
上記色変換定義が定義した色変換を介して上記格子点に対応する上記第2色空間上の対応点の座標を、Lab色空間上の座標に換算することにより、その色変換定義を、上記第1色空間とLab色空間との間の色変換を定義した色変換定義に換算する換算部を備えた」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の色変換定義作成装置によれば、まず、測色器等において測色色空間として扱われることが多いXYZ色空間を使った色変換定義を作成し、その作成した色変換定義を換算することで、人間がイメージしやすいLab色空間を使った色変換定義を容易に得ることができる。
上記目的を達成する本発明の色変換定義作成プログラムは、コンピュータに組み込まれ、そのコンピュータに、第1色空間と第2色空間との間の色変換を定義した色変換定義を作成させる色変換定義作成プログラムにおいて、
そのコンピュータ上に、
上記第1色空間内で規則的に並ぶ、所定座標軸については複数の座標成分のうちのいずれかの座標成分を有した複数の格子点のうち、その複数の座標成分のうちの所定の基準座標成分を有した基準格子点であって、更にその基準格子点のうちの所定の代表基準格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を取得する取得部と、
上記取得部で取得された対応点が対応する代表基準格子点が有する基準座標成分と同じ基準座標成分を有する他の基準格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を、その取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係に基づいて算出する算出部と、
上記格子点のうち、上記基準格子点を除く他の格子点について、上記第2色空間上の、上記色変換を介して対応する対応点を、その基準格子点と、その基準格子点に対応した対応点との対応関係に基づいた補間によって求める補間部とを構築することを特徴とする。
この本発明の色変換定義作成プログラムによれば、測色対象のカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成する上述の色変換定義作成装置を容易に実現することができる。
なお、本発明にいう色変換定義作成プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう色変換定義作成プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した色変換定義作成装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
さらに、本発明の色変換定義作成プログラムがコンピュータ上に構築する取得部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、1つの要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されてもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されてもよい。
以上、説明したように、本発明によれば、測色対象のカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成することができる色変換定義作成装置、およびコンピュータをそのような色変換定義作成装置として動作させる色変換定義作成プログラムを得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用される印刷システムの全体構成図である。
この図1に示す印刷システム1は、CMYK4色のプロセス色のインク、およびプロセス色以外のR色とG色との2色の特色のインクが使用できる印刷機30を備えており、原稿画像11を元に編集された印刷用の画像を印刷機30で用紙上に印刷して印刷物31を作成するものである。
ここで、この印刷システム1では、印刷機30における特色のインクについては、パーソナルコンピュータ100に対するユーザ操作によって選択的に使用できるようになっている。尚、以下では、説明を簡単なものとするために、印刷機30において特色を使用することを前提として説明する。
カラースキャナ10では、原稿画像11が読み取られて、その読み取られた原稿画像11を表わす色分解画像データが生成される。この色分解画像データは、パーソナルコンピュータ100に入力される。パーソナルコンピュータ100では、入力された色分解画像データに基づく電子的な集版がユーザによって行なわれて印刷用の元画像が編集される。ここで、パーソナルコンピュータ100での編集は、RGB3色で色を表示するカラーモニタ上で行われ、その編集によって、RGB3色で色が表現された印刷用の元画像を表わす画像データ(以下、RGB画像データと呼ぶ)が生成される。
ここで、このパーソナルコンピュータ100は、上記のRGB画像データを、そのRGB画像データが表わす画像の色をCMYKRG6色で表現した画像データ(以下、CMYKRG画像データと呼ぶ)に変換する色変換装置として動作する機能を有している。パーソナルコンピュータ100におけるこの機能により、印刷用の元画像を表わすRGB画像データはCMYKRG画像データに変換される。
さらに、このパーソナルコンピュータ100は、いわゆるRIP(Raster Image Processor)として動作する機能も備えており、この機能により、CMYKRG画像データが、網点で画像を構成した網点画像を表した網点画像データに変換される。この網点画像データへの変換は、CMYKRG6色それぞれについて行なわれ、これら各色の版の網点画像データが作成される。
これらの網点画像データはフィルムプリンタ20に入力され、そのフィルムプリンタ20では、入力された網点画像データに対応した各版の印刷用フィルム原版が作成される。この印刷用フィルム原版からは各版の刷版が作成され、それらの刷版が印刷機30に装着される。そして、各版の刷版にその版に対応した色のインクが塗布され、その塗布されたインクが印刷用の用紙上に転移される。その転移が、各版について行なわれて印刷物31が形成される。
ここで、上記のRGB画像データとCMYKRG画像データとの間の色変換では、RGB3色で色を表現するRGB色空間と、CMYKRG6色で色表現するCMYKRG色空間との間の色変換を定義した色変換定義が用いられる。パーソナルコンピュータ100は、このような色変換定義を作成する、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態として動作する機能も有している。本実施形態では、色変換定義作成装置で作成された色変換定義が、上記の色変換装置において使用されて色変換が実行される。また、その色変換定義の作成の際には、その作成に先立って、パーソナルコンピュータ100は、複数のカラーパッチが配列されたカラーチャート32を表したチャートデータをフィルムプリンタ20に出力する。そして、そのチャートデータに従ってカラーチャート32が印刷され、そのカラーチャート32を構成するカラーパッチの色が分光測色計40によって測色される。分光測色計40による測色結果は、パーソナルコンピュータ100に入力され、後述するように色変換定義の作成に用いられる。
図2は、色変換装置と色変換定義作成装置との関係を示すブロック図である。
この図2には、RGB画像データとCMYKRG画像データとの間の色変換を実行する色変換装置200と、その色変換で使用される色変換定義250を作成する色変換定義作成装置300とが模式的に示されている。
ここで、RGB画像データとCMYKRG画像データとの間の色変換、即ち、カラースキャナ10に依存したRGB色空間と、フィルムプリンタ20および印刷機30の双方に依存したCMYKRG色空間との間の色変換は、カラースキャナ10、フィルムプリンタ20、および印刷機30に依存しない共通色空間の一例であるLab色空間を介すると人間に理解しやすい。また、色変換装置200で色変換に使われる色変換定義250も、図2に示すように、入力デバイスであるカラースキャナ10に依存したRGB色空間とLab色空間との間の色変換を定義した入力プロファイル251と、出力デバイスであるフィルムプリンタ20および印刷機30に依存したCMYKRG色空間とLab色空間との間の色変換を定義した出力プロファイル252とが、Lab色空間を介して結合されたものであると考える方が人間に理解しやすい。そのため、本実施形態では、色変換定義作成装置300は、入力プロファイル251と出力プロファイル252とを得て、Lab色空間を介して両者を結合することで色変換定義250を作成するように構成されている。
ここで、本実施形態では、入力プロファイル251については、カラースキャナ10の製造メーカ等から提供されるスキャナプロファイルが使われる。その結果、色変換定義作成装置300では、実質的には出力プロファイル252を作成することで上記の色変換定義250が作成されることとなる。この出力プロファイル252が、本発明にいう色変換定義の一例に相当する。
この色変換定義作成装置300は、図1に示すパーソナルコンピュータ100が、後述する本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態に従って動作することによって実現される。
図3は、パーソナルコンピュータ100および分光測色計40の外観斜視図、図4は、パーソナルコンピュータ100のハードウェア構成図である。
この図3に示す分光測色計40には、オペレータによってカラーチャート32が乗せられる。このカラーチャート32は複数のカラーパッチが配列されたものであり、これらのカラーパッチそれぞれについて測色値が分光測色計40によってXYZ値で得られる。この分光測色計40での測色で得られた各カラーパッチのXYZ値は、ケーブル41を経由してパーソナルコンピュータ100に入力される。
このカラーチャート32は、図1に示す印刷システム1で印刷されたものであり、パーソナルコンピュータ100では、そのカラーチャート32の各カラーパッチについて得られたXYZ値に基いて出力プロファイル252(図2参照)が作成される。この出力プロファイル252の作成に関する詳細説明は後に譲り、次に、パーソナルコンピュータ100のハードウェア構成について説明する。
このパーソナルコンピュータ100は、外観構成上、本体装置110、その本体装置110からの指示に応じて表示画面120a上に画像を表示する画像表示装置120、本体装置110に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード130、および、表示画面120a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコンなどに応じた指示を入力するマウス140を備えている。この本体装置110は、外観上、フレキシブルディスク(以下、FDと省略する)を装填するためのFD装填口110a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口110bを有する。
本体装置110の内部には、図4に示すように、各種プログラムを実行するCPU111、ハードディスク装置113に格納されたプログラムが読み出されCPU111での実行のために展開される主メモリ112、各種プログラムやデータなどが保存されたハードディスク装置113、FD510をアクセスするFDドライブ114、CD−ROM520が装填され、その装填されたCD−ROM520をアクセスするCD−ROMドライブ115、図1のカラースキャナ10やフィルムプリンタ20に接続されこれらの機器とデータのやり取りを行なうI/Oインタフェース116が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図3にも示す画像表示装置120、キーボード130、マウス140は、バス150を介して相互に接続されている。
本実施形態では、図3に示すCD−ROM520に、このパーソナルコンピュータ100を、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態である色変換定義作成装置300として動作させる、本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態が記憶される。そして、そのCD−ROM520がCD−ROMドライブ115に装填されると、そのCD−ROM520に記憶されたプログラムがこのパーソナルコンピュータ100にアップロードされてハードディスク装置113に書き込まれる。これにより、パーソナルコンピュータ100は色変換定義作成装置として動作する。
以下、この本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態について説明する。
図5は、本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態である色変換定義作成プログラムを示す模式図である。
この図5には、本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態である色変換定義作成プログラム600が記憶されたCD−ROM620が模式的に示されている。
この色変換定義作成プログラム600は、コンピュータ100を本発明の色変換定義作成装置の一実施形態として動作させるものであり、取得部610と、算出部620と、非線形性算出部630と、補間部640と、換算部650とを有する。この色変換定義作成プログラム600の各要素の詳細については後述する。
図6は、図2に1つのブロックで示した、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態を示すブロック図である。
この図6に示す、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態である色変換定義作成装置300は、図5の色変換定義作成プログラム600が図1のコンピュータ100にインストールされて実行されることによって構成されるものであり、取得部310と、算出部320と、非線形性算出部330と、補間部340と、換算部350とを備えている。
図5の色変換定義作成プログラム600が、図1のコンピュータ100にインストールされると、その色変換定義作成プログラム600の取得部610、算出部620、非線形性算出部630、補間部640、および換算部650は、それぞれ図6に示す色変換定義作成装置300の取得部310、算出部320、非線形性算出部330、補間部340、および換算部350を構築する。ここで、これら色変換定義作成装置300の各要素は、コンピュータのハードウェアとそのコンピュータで実行されるOSやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図5の色変換定義作成プログラム600の各要素は、アプリケーションプログラムのみによって構成されている。
また、この色変換定義作成装置300における取得部310、算出部320、非線形性算出部330、補間部340、および換算部350は、それぞれ本発明の色変換定義作成装置における取得部、算出部、非線形性算出部、補間部、および換算部の各一例に相当する。
以下、この図6に示す色変換定義作成装置300の各要素を説明することによって、図5に示す色変換定義作成プログラム600の各要素の詳細も併せて説明する。
ここで、この色変換定義作成装置300で作成される出力プロファイル252(図2参照)について補足する。
この出力プロファイル252は、図1のフィルムプリンタ20および印刷機30に依存した6次元のデバイス色空間であるCMYKRG色空間内で規則的に並ぶ複数の格子点それぞれと、色変換を介してLab色空間上で各格子点に対応する複数の対応点それぞれとの一対一の組がテーブル形式で記述されたものである。
ここで、本実施形態では、上記の複数の格子点とは、CMYKRG色空間内の次のような座標点である。即ち、C軸上の6種類の座標成分(C値:網パーセント=0%,20%,40%,60%,80%,100%)、M軸上の6種類の座標成分(M値=0%,20%,40%,60%,80%,100%)、Y軸上の6種類の座標成分(Y値=0%,20%,40%,60%,80%,100%)、K軸上の6種類の座標成分(K値=0%,20%,40%,60%,80%,100%)、R軸上の6種類の座標成分(R値=0%,20%,40%,60%,80%,100%)、G軸上の6種類の座標成分(G値=0%,20%,40%,60%,80%,100%)の組合せの座標で表される6=46656個の座標点である。出力プロファイル252は、これら46656個の格子点それぞれと、各格子点に対応する46656個の対応点それぞれとの組からなる。
尚、本実施形態では、まず、CMYKRG色空間と、共通色空間の一種であるXYZ色空間と間の色変換を定義したXYZ色空間対応の出力プロファイルが作られる。このXYZ色空間は、図1および図3に示す分光測色計40での測色に対応しており、Lab色空間とは座標の一体一の換算が可能な色空間である。本実施形態では、このようなXYZ色空間対応の出力プロファイルが作られ、その後に、このXYZ色空間対応の出力プロファイルにおける、XYZ色空間上で各格子点に対応する46656個の対応点それぞれの座標が、Lab色空間の座標に換算されることで、XYZ色空間対応の出力プロファイルが、Lab色空間対応の出力プロファイル252に換算される。本実施形態では、このような過程を経て図2に示す出力プロファイル252が得られる。ここで、CMYKRG色空間が、本発明にいう第1色空間の一例に相当し、XYZ色空間が、本発明にいう第2色空間の一例に相当し、XYZ色空間上の対応点が、本発明にいう対応点の一例に相当する。
ここで、本実施形態では、上記の6種類のK値のうち、0%,20%,60%,100%という4種類のK値が基準座標成分として扱われる。そして、CMYKRG色空間内の46656個の格子点のうち、K値としてそれらの基準座標成分を有する格子点が基準格子点として使われる。さらに、その基準格子点のうちから適宜に選ばれた格子点が代表基準格子点として使われる。ここで、K色に対応した座標軸が、本発明にいう所定座標軸の一例に相当し、上記の基準座標成分が、本発明にいう基準座標成分の一例に相当し、基準格子点が、本発明にいう基準格子点の一例に相当し、代表基準格子点が、本発明にいう代表基準格子点の一例に相当する。
本実施形態では、出力プロファイルの作成に先立って、複数の代表基準格子点それぞれで複数のカラーパッチそれぞれの色が表されたカラーチャート32が印刷される。そして、そのカラーチャート32を構成する複数のカラーパッチそれぞれが、分光測色計40によって測色されて、各カラーパッチのXYZ値が得られる。
図6に示す取得部310には、この各カラーパッチのXYZ値が入力される。
ここで、この各カラーパッチのXYZ値は、上記の代表基準格子点に、色変換を介してXYZ色空間上で対応する対応点に相当する。
次に、算出部320では、上記の4種類の基準座標成分それぞれについて、K値として各基準座標成分を有する基準格子点のうち上記の代表基準格子点以外の基準格子点に、色変換を介してXYZ色空間上で対応する対応点が算出される。
この算出部320における算出は、次のようなラプラス方程式を、各K値について解くことで実行される。
Figure 2007329737
ここで、「U」はXYZ色空間におけるXYZ3値それぞれを表す、CMYRG5値の連続な関数を表す。
また、算出部320では、ある基準座標成分についてラプラス方程式を解く際には、K値としてその基準座標成分を有する代表基準格子点と、その代表基準格子点で色が表されたカラーパッチに対する測色で得られたXYZ値との組を境界条件とした差分解法でラプラス方程式が解かれる。このラプラス方程式の差分解法については公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
算出部320におけるこのような算出を経ることで、上記の4種類の基準座標成分それぞれをK値として有する基準格子点に対応する対応点が求められる。
次に、補間部340において、基準格子点を除く他の格子点に対応する対応点が、基準格子点と、その基準点に対応した対応点との対応関係に基いた補間によって求められる。
図7は、補間部340で実行される補間を模式的に示す図である。
算出部320における上述の算出によって、46656個の格子点のうち、K値についての4種類の基準座標成分(K値=0%,20%,60%,100%)それぞれを有した基準格子点に対応する対応点の4種類の集合Gr,Gr20,Gr60,Gr100が求まる。補間部340では、K値についての2種類の座標成分(K値=40%,80%)を有する、基準格子点以外の格子点に対応する対応点の2種類の集合Gr40,Gr80が求められる。
このとき、図7に示すように、40%のK値を有するある格子点についての対応点は、その格子点をCMYKRG色空間においてK軸方向に直近で挟む20%のK値を有する基準格子点と60%のK値を有する基準格子点との2点それぞれについての対応点を用いた補間で求められる。例えば、40%のK値を有する(C,M,Y,K,R,G)=(20,20,0,40,0,60)という格子点についての対応点(X,Y,Z)は、20%のK値を有する(C,M,Y,K,R,G)=(20,20,0,20,0,60)という基準格子点についての対応点(X,Y,Z)と、60%のK値を有する(C,M,Y,K,R,G)=(20,20,0,60,0,60)という基準格子点についての対応点(X,Y,Z)と用いた補間で求められる。このような補間が、40%のK値を有する、基準格子点以外の全ての格子点について行われる。同様に、80%のK値を有するある格子点についての対応点は、その格子点をCMYKRG色空間においてK軸方向に直近で挟む60%のK値を有する基準格子点と60%のK値を有する基準格子点との2点それぞれについての対応点を用いた補間で求められる。この補間も、80%のK値を有する、基準格子点以外の全ての格子点について行われる。
ここで、本実施形態では、図6の補間部340で実行される補間は、印刷機におけるドットゲインの非線形性を加味した次のような非線形な補間である。
補間対象の対応点を(X,Y,Z)とし、その対応点に対応する格子点をK軸方向に直近で挟む2つの基準格子点それぞれに対応する2つの対応点を、それぞれ(X−1,Y−1,Z−1)および(X+1,Y+1,Z+1)とすると、補間対象の対応点(X,Y,Z)は、次の補間式で求められる。
(X,Y,Z)=W−1×(X−1,Y−1,Z−1)+W+1×(X+1,Y+1,Z+1
ここで、この補間式における2つの係数W−1,W+1は、補間の重みであり、この補間における非線形性を表している。
本実施形態の色変換定義作成装置300では、非線形性算出部330において、この補間の非線形性を表す2つの係数が算出される。この非線形性算出部330による非線形性の算出は、上記の取得部310で取得された、カラーチャート32を構成する複数のカラーパッチのうち、(C,M,Y,K,R,G)=(0,0,0,0,0,0)、(0,0,0,20,0,0)、(0,0,0,60,0,0)、(0,0,0,100,0,0)というK単色の4つの代表基準格子点で色が表されたK単色の4つのカラーパッチそれぞれについて取得されたXYZ値のうちのY値に基いて行われる。
図8は、非線形性算出部330による非線形性の算出を説明する説明図である。
この図8には、4つの代表基準格子点が有するK値とY値との間の対応関係を表すグラフが示されている。図1に示す印刷機30においてドットゲインが無い場合には、両者間の対応関係は点線で描かれた直線L’が示すように線形となる。しかし、実際には、このドットゲインにより、両者間の対応関係は実線で描かれた曲線Lが示すように非線形となる。
図6の非線形性算出部330では、まず、4つの代表基準格子点それぞれについてのK値とY値とから、両者間の対応関係を示す曲線Lが近似的に求められる。そして、この曲線Lから、K値=20%のときのY値とK値=40%のときのY値との差分y1、K値=40%のときのY値とK値=60%のときのY値との差分y2、K値=60%のときのY値とK値=80%のときのY値との差分y3、K値=80%のときのY値とK値=100%のときのY値との差分y4とが算出される。さらに、これらの差分から、上記のこの補間式における2つの係数W−1,W+1が、40%のK値を有する格子点についての対応点を求める場合と、80%のK値を有する格子点についての対応点を求める場合との2通りについて次のように算出される。前者の場合の2つの係数をそれぞれW40−1,W40+1とし、後者の場合の2つの係数をそれぞれW80−1,W80+1とすると、これらの係数は次式で求められる。
W40−1=(y2)/(y1+y2)
W40+1=(y1)/(y1+y2)
W80−1=(y4)/(y3+y4)
W80+1=(y3)/(y3+y4)
図6の非線形性算出部330においてこのように求められた係数が、上記の補間部340に渡される。そして、各係数が代入された補間式を使った補間によって、K値についての2種類の座標成分(K値=40%,80%)を有する、基準格子点以外の格子点についての対応点が求められる。
この補間部340における補間が終了した時点で、CMYKRG色空間内の46656個の格子点全てについて、XYZ色空間上で、色変換を介して対応する対応点が求まったことになる。
本実施形態では、さらに、換算部350において、これらXYZ色空間上での対応点が、人間が色をイメージしやすいLab色空間上での対応点に換算される。そして、46656個の格子点それぞれと、この換算によって求められた、Lab色空間上で各格子点に対応する46656個の対応点それぞれとの組がテーブル形式でまとめられて、図2に示す出力プロファイル252が完成される。
以上に説明した、本実施形態の色変換定義作成装置300によれば、カラーパッチの測色で得られた測色値を手掛かりとした算出によって、上記の46656個の対応点全ての算出ではなく、0%、20%、60%、100%というK値を有する基準格子点に対応する対応点が算出される。そして、残りの対応点が、その算出結果を手掛かりとした補間で求められる。このような2段階の処理のうち、前半の処理で得られる対応点は、算出対象が少ないので、全対応点を一度に算出する場合に得られる対応点に比べて精度が高い。さらに、残りの対応点が、そのように高精度に算出された対応点を手掛かりとした補間により求められるので、この残りの対応点についても、全対応点を一度に算出する場合に得られる対応点に比べて精度が高い。このように、本実施形態によれば、手掛かりの数が同じであれば、全対応点を一度に算出する場合より高精度に全対応点が求められる。全対応点を一度に算出する場合、全対応点を高精度で求めるためには多数の手掛かり(多数のカラーパッチについての測色値)が必要となるが、本実施形態によれば、より少数の手掛かりに基づいて全対応点を高精度で求めることができる。つまり、本実施形態では、部分的に高精度に算出しておいて残りを補間で求めるという2段階の処理により、少ない数のカラーパッチに基いても、上記複数の格子点の全てについての対応点を高精度で求めることができる。
以下、この本実施形態における効果を確認するために行われた実験について説明する。
この実験には、ラプラス方程式を使った算出と補間とで対応点を求める本実施形態の色変換定義作成装置300と、ラプラス方程式を使った算出のみで対応点を求める別の色変換定義作成装置とが使われる。まず、印刷機で、上記の46656個の格子点のうちの所定のテスト用格子点で色が表されたテスト用のカラーパッチを印刷して各カラーパッチを測色する。一方、2種類の色変換定義作成装置それぞれに出力プロファイルを作成させる。そして、作成された出力プロファイルにおいてテスト用格子点に対応している対応点のLab値と、テスト用のカラーパッチの測色で得られたLab値との間の色差を求める。そして、全テスト用格子点についての平均色差と、色差が2以下となるテスト用格子点が全テスト用格子点中に占める割合とを求める。以上の処理を、テスト用のカラーパッチのパッチ数を様々に変えて行う。
図9は、パッチ数の変化に対する平均色差の変化を、2種類の色変換定義作成装置それぞれについて示すグラフであり、図10は、パッチ数の変化に対する、色差が2以下となるテスト用格子点の割合の変化を、2種類の色変換定義作成装置それぞれについて示すグラフである。
図9には、平均色差の変化が、ラプラス方程式を使った算出と補間とで対応点を求める本実施形態の色変換定義作成装置300については実線Nで示され、ラプラス方程式を使った算出のみで対応点を求める別の色変換定義作成装置については点線N’で示されている。また、図10には、色差が2以下となるテスト用格子点の割合の変化が、本実施形態の色変換定義作成装置300については実線Pで示され、別の色変換定義作成装置については点線P’で示されている。
平均色差については、値が小さいほど作成された出力プロファイルの精度が高く、色差が2以下となるテスト用格子点の割合については、その割合が大きいほど出力プロファイルの精度が高い。図9および図10からは、上記の2種類の色変換定義作成装置についていずれも測色対象のカラーパッチのパッチ数が多いほど出力プロファイルの精度が上がることが分かる。さらに、パッチ数が同じであれば、本実施形態の色変換定義作成装置300の方が上記の別の色変換定義作成装置よりも高精度の出力プロファイルを作成でき、精度が同じ出力プロファイルならば、本実施形態の色変換定義作成装置300の方が上記の別の色変換定義作成装置よりも少ないパッチ数で作成することができることが、図9および図10から分かる。
このように、本実施形態の色変換定義作成装置300によれば、測色対象のカラーパッチの数を抑えて、高精度の色変換定義を作成することができる。
尚、上記では、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態として、2色の特色を用いた印刷を行なう印刷機30に対応した出力プロファイル252を作成する色変換定義作成装置300を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の色変換定義作成装置は、CMY3色やCMYK4色等といったプロセス色のみを用いた印刷や特色を1色だけ用いた印刷や3色以上の特色を用いた印刷等を行なう印刷機に対応した出力プロファイルを作成するものであっても良く、あるいは、カラープリントを行うプリンタやカラー画像を表示するカラーモニタ等といった印刷機以外の出力デバイスに対応した出力プロファイルを作成するものであっても良く、あるいは、原稿を読み取って画像データを得るスキャナや被写体を撮影して画像データを得るDSC(デジタルスチルカメラ)等といった入力デバイスに対応した入力プロファイルを作成するものであっても良い。
また、上記では、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態として、まず、共通色空間としてXYZ色空間を用い、その後に、XYZ色空間とLab色空間との間の座標換算を行って、最終的に、共通色空間としてLab色空間を用いた出力プロファイル252を作成する色変換定義作成装置300を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の色変換定義作成装置は、共通色空間として始めからLab色空間を用いて出力プロファイルを作成するものであっても良く、あるいは、上記のような座標換算は行わず、共通色空間としてXYZ色空間を用いた出力プロファイルを作成するもの等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう所定座標軸の一例として、CMYKRG色空間におけるK色に対応した座標軸を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の所定座標軸は、CMYKRG色空間における、K色以外の色に対応した座標軸であっても良い。
また、上記では、本発明にいう格子点の一例として、各座標軸について0%,20%,40%,60%,80%,100%という6種類の座標成分を有する格子点を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう格子点は、これら6種類以外の座標成分を有するものであっても良い。
また、上記では、本発明にいう基準座標成分として、所定座標軸(本実施形態ではK軸)上で格子点が有し得る全座標成分(本実施形態では6個)の中から2個の座標成分を除いたものを例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう基準座標成分は、所定座標軸上で格子点が有し得る全座標成分の中から1個あるいは3個以上の座標成分を除いたものであっても良い。
また、上記では、本発明にいう補間部の一例として、非線形な補間を行う補間部340を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の補間部は、例えば線形な補間を行うもの等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう補間部の一例として、カラーパッチの測色で得られた測色値を元に算出された補間の非線形性を与えられて非線形な補間を行う補間部340を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の補間部は、例えば、外部で予め求められた非線形性を与えられるもの等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう補間部の一例として、補間対象の対応点を、その対応点に対応する格子点をK軸方向に直近で挟む2つの基準格子点それぞれについての対応点を用いた補間で求める補間部340を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の補間部は、例えば、補間に、補間対象の対応点に対応する格子点をK軸方向に若干の距離を置いて挟む2つの基準格子点それぞれについての対応点を用いるものであっても良く、あるいは、補間対象の対応点に対応する格子点を通るK軸方向の直線上に並ぶ基準格子点のうち、その並びの両端に位置する2つの基準格子点それぞれについての対応点を用いるもの等であっても良い。
本発明の一実施形態が適用される印刷システムの全体構成図である。 色変換装置と色変換定義作成装置との関係を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100および分光測色計40の外観斜視図である。 パーソナルコンピュータ100のハードウェア構成図である。 本発明の色変換定義作成プログラムの一実施形態である色変換定義作成プログラムを示す模式図である。 図2に1つのブロックで示した、本発明の色変換定義作成装置の一実施形態を示すブロック図である。 補間部340で実行される補間を模式的に示す図である。 非線形性算出部330による非線形性の算出を説明する説明図である。 パッチ数の変化に対する平均色差の変化を、2種類の色変換定義作成装置それぞれについて示すグラフである。 パッチ数の変化に対する、色差が2以下となるテスト用格子点の割合の変化を、2種類の色変換定義作成装置それぞれについて示すグラフである。
符号の説明
1 印刷システム
11 原稿画像
10 カラースキャナ
20 フィルムプリンタ
30 印刷機
31 印刷物
32 カラーチャート
40 分光測色計
41 ケーブル
100 パーソナルコンピュータ
110 本体装置
110a FD装填口
110b CD−ROM装填口
111 CPU
112 主メモリ
113 ハードディスク装置
114 FDドライブ
115 CD−ROMドライブ
116 I/Oインタフェース
120 画像表示装置
120a 表示画面
130 キーボード
140 マウス
150 バス
200 色変換装置
250 色変換定義
251 入力プロファイル
252 出力プロファイル
300 色変換定義作成装置
310 取得部
320 算出部
330 非線形性算出部
340 補間部
350 換算部
510 FD
520 CD−ROM
600 色変換定義作成プログラム
610 取得部
620 算出部
630 非線形性算出部
640 補間部
650 換算部

Claims (7)

  1. 第1色空間と第2色空間との間の色変換を定義した色変換定義を作成する色変換定義作成装置において、
    前記第1色空間内で規則的に並ぶ、所定座標軸については複数の座標成分のうちのいずれかの座標成分を有した複数の格子点のうち、該複数の座標成分のうちの所定の基準座標成分を有した基準格子点であって、更にその基準格子点のうちの所定の代表基準格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された対応点が対応する代表基準格子点が有する基準座標成分と同じ基準座標成分を有する他の基準格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を、該取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係に基づいて算出する算出部と、
    前記格子点のうち、前記基準格子点を除く他の格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を、該基準格子点と、その基準格子点に対応した対応点との対応関係に基づいた補間によって求める補間部とを備えたことを特徴とする色変換定義作成装置。
  2. 前記算出部が、前記基準格子点間における、それらの基準格子点に対応する対応点の相互関係を統一的に規定したラプラス方程式を、前記取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係を境界条件として解くことによって前記基準格子点に対応する対応点を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の色変換定義作成装置。
  3. 前記補間部が、補間の非線形性を与えられて、前記他の格子点に対応する対応点をその非線形性に従った非線形な補間によって求めるものであることを特徴とする請求項1記載の色変換定義作成装置。
  4. 前記第1色空間が、前記所定座標軸として、K色に対応した座標軸を有する色空間であることを特徴とする請求項1記載の色変換定義作成装置。
  5. 前記取得部で取得された対応点に基いて補間の非線形性を算出する非線形性算出部を備え、
    前記補間部が、前記非線形性算出部によって算出された非線形性を与えられて、前記他の格子点に対応する対応点をその非線形性に従った非線形な補間によって求めるものであることを特徴とする請求項1記載の色変換定義作成装置。
  6. 前記第2色空間が、XYZ色空間であり、
    前記色変換定義が定義した色変換を介して前記格子点に対応する前記第2色空間上の対応点の座標を、Lab色空間上の座標に換算することにより、該色変換定義を、前記第1色空間とLab色空間との間の色変換を定義した色変換定義に換算する換算部を備えたことを特徴とする請求項1記載の色変換定義作成装置。
  7. コンピュータに組み込まれ、該コンピュータに、第1色空間と第2色空間との間の色変換を定義した色変換定義を作成させる色変換定義作成プログラムにおいて、
    該コンピュータ上に、
    前記第1色空間内で規則的に並ぶ、所定座標軸については複数の座標成分のうちのいずれかの座標成分を有した複数の格子点のうち、該複数の座標成分のうちの所定の基準座標成分を有した基準格子点であって、更にその基準格子点のうちの所定の代表基準格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された対応点が対応する代表基準格子点が有する基準座標成分と同じ基準座標成分を有する他の基準格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を、該取得部で取得された対応点と、その対応点が対応する代表基準格子点との対応関係に基づいて算出する算出部と、
    前記格子点のうち、前記基準格子点を除く他の格子点について、前記第2色空間上の、前記色変換を介して対応する対応点を、該基準格子点と、その基準格子点に対応した対応点との対応関係に基づいた補間によって求める補間部とを構築することを特徴とする色変換定義作成プログラム。
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