JP5861690B2 - プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、記録媒体、およびプロファイル作成装置 - Google Patents

プロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、記録媒体、およびプロファイル作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、色変換プロファイルを作成するためのプロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、記録媒体、およびプロファイル作成装置に関する。
DTP(DeskTop Publishing)技術等の発展により、電子写真式やインクジェット式の画像形成装置を利用して、印刷データから直接印刷を行うデジタル印刷がますます盛んになってきている。
これらの画像形成装置では、電子写真式の画像形成装置においては画像形成時の静電特性や定着能力の課題から、インクジェット式の画像形成装置においてはインクの乾燥性や記録用紙へのインク吸収性の課題から、トナーやインク等の色材の総使用量が制限されることが一般的である。
色材の総使用量が制限される画像形成装置についても、画像形成装置の出力色を正確にするという要望が存在する。このため、色補正用のカラープロファイルを作成して、画像形成装置の色再現性を制御することは有用である。
色材の総使用量が制限される画像形成装置用のカラープロファイルを作成する方法は、大きく分けて2つ存在する。第1の方法は、色材の総使用量を制限せず、または、これに準ずる条件でカラーチャートを出力して当該チャートを測色し、色材の総使用量の制限を加味した出力となるカラープロファイルを作成する方法である(たとえば、特許文献1)。第2の方法は、色材の総使用量を制限しつつカラーチャートを出力して当該チャートを測色し、色材の総使用量の制限については考慮することなくカラープロファイルを作成する方法である。
第1の方法は、色材の総使用量を制限することなくカラーチャートを出力できない画像形成装置には採用することができないため、第1の方法よりも第2の方法の方が実現が容易である。しかしながら、第2の方法では、カラーチャートの出力時に使用される色材の量が、色材の総使用量を制限する処理により変更されるため、カラーチャートを測色して得られるルックアップテーブルの格子点を補間する際、補間誤差が大きくなってしまうという問題がある。
なお、色材の総使用量が制限される画像形成装置では、色材の総使用量の制限前後の画素値の連続性を可能な限り維持するために、色材の総使用量を制限し始める設定量が設定され、色材の総使用量が設定量を超えるCMYK値を徐々に減少させる処理が行われる。したがって、色材の総使用量が設定量を超えるCMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行う画像形成装置について、ルックアップテーブルの格子点を精度よく補間して、正確な色再現印刷を可能とするカラープロファイルを作成することが望まれている。
特開2010−130485号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、正確な色再現印刷を可能とする色変換プロファイルを作成できるプロファイル作成方法、プロファイル作成プログラム、記録媒体、およびプロファイル作成装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断するステップ(a)と、前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出するステップ(b)と、を有することを特徴とするプロファイル作成方法。
(2)前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出するステップ(c)をさらに有することを特徴とする上記(1)に記載のプロファイル作成方法。
(3)前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする上記(2)に記載のプロファイル作成方法。
(4)前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断するステップ(d)と、前記ステップ(d)において前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出するステップ(e)と、をさらに有することを特徴とする上記(2)または(3)に記載のプロファイル作成方法。
(5)前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする上記(4)に記載のプロファイル作成方法。
(6)色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成プログラムであって、前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断する手順(a)と、前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出する手順(b)と、をコンピューターに実行させることを特徴とするプロファイル作成プログラム。
(7)前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出する手順(c)をさらに前記コンピューターに実行させることを特徴とする上記(6)に記載のプロファイル作成プログラム。
(8)前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする上記(7)に記載のプロファイル作成プログラム。
(9)前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断する手順(d)と、前記手順(d)において前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出する手順(e)と、をさらに前記コンピューターに実行させることを特徴とする上記(7)または(8)に記載のプロファイル作成プログラム。
(10)前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする上記(9)に記載のプロファイル作成プログラム。
(11)上記(6)〜(10)のいずれか1つに記載のプロファイル作成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
(12)色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断する設定量判断部と、前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出する算出部と、を有することを特徴とするプロファイル作成装置。
(13)前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記算出部は、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出することを特徴とする上記(12)に記載のプロファイル作成装置。
(14)前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする上記(13)に記載のプロファイル作成装置。
(15)前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断する使用量判断部をさらに有し、前記使用量判断部により前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記算出部は、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出することを特徴とする上記(13)または(14)に記載のプロファイル作成装置。
(16)前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする上記(15)に記載のプロファイル作成装置。
本発明によれば、色材の総使用量が制限され始める入力色値の点と同一区間にある補間点の出力色値が多項式補間法により算出されるため、ルックアップテーブルの格子点が精度よく補間される。したがって、色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、正確な色再現印刷を可能とする色変換プロファイルを作成できる。
本発明の一実施形態に係るプロファイル作成装置が適用される印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 クライアント端末の概略構成を示すブロック図である。 コントローラーの概略構成を示すブロック図である。 プリンターの概略構成を示すブロック図である。 プロファイラーの概略構成を示すブロック図である。 CMY3次元LUTに対する補間処理の順序の一例を示す図である。 プロファイラーにより実行される補間処理の手順を示すフローチャートである。 補間処理を説明するための図である。 変形例に係る補間処理の手順を示すフローチャートである。 多項式補間法の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロファイル作成装置が適用される印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、印刷システムは、クライアント端末1、画像形成装置4、プロファイラー5、および測色器6を備えている。クライアント端末1、画像形成装置4、およびプロファイラー5は、ネットワーク7を介して相互に通信可能に接続されている。
画像形成装置4は、互いにローカル接続されたコントローラー2とプリンター3とから構成される。コントローラー2とプリンター3とは、たとえば、IEEE1394シリアルバス、USB(Universal Serial Bus)等の専用インターフェース用バスを介して接続されている。また、プロファイラー5と測色器6とは、専用回線を介して接続されている。
ネットワーク7は、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格によりコンピューターやネットワーク機器同士を接続したLAN(Local Area Network)、あるいはLAN同士を専用線で接続したWAN(Wide Area Network)等からなる。
なお、コントローラー2とプリンター3とはネットワーク7を介して接続されていてもよい。また、ネットワーク7に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。
図2は、クライアント端末1の概略構成を示すブロック図である。クライアント端末1は、たとえば、一般的なPC(Personal Computer)である。
クライアント端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、表示部14、入力部15、および通信部16を含み、これらは信号をやり取りするためのバス17を介して相互に接続されている。
CPU11は、プログラムにしたがって、上記各部の制御や各種の演算処理を行う。RAM12は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。記憶部13は、OS(Operating System)を含む各種プログラムや、各種データを格納するROM(Read Only Memory)およびハードディスクからなる。また、記憶部13には、文書ファイルをコントローラー2が解釈可能なページ記述言語で記述された印刷データに変換して画像形成装置4に印刷を指示するための印刷指示プログラム131がインストールされている。
表示部14は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力部15は、たとえば、マウス等のポインティングデバイスやキーボードを含み、各種情報の入力を行うために使用される。通信部16は、ネットワーク7を介して他の機器と通信するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi−Fi等の規格が用いられる。
図3は、コントローラー2の概略構成を示すブロック図である。コントローラー2は、CPU21、RAM22、記憶部23、通信部24、およびプリンターIF(InterFace)部25を含み、これらは信号をやり取りするためのバス26を介して相互に接続されている。なお、コントローラー2の上記各部のうち、クライアント端末1の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
プリンターIF部25は、ローカル接続されたプリンター3と通信するためのインターフェースである。
記憶部23には、ページ記述言語で記述された印刷データを解析してビットマップ形式の画像データを生成するためのRIP処理プログラム231、カラープロファイルを適用して画像データの各画素のCMYK値を変換するための色変換処理プログラム232、色材の総使用量が設定量を超えるCMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行うための総色材量制限処理プログラム233が格納されている。
図4は、プリンター3の概略構成を示すブロック図である。プリンター3は、CPU31、RAM32、記憶部33、操作パネル部34、印刷処理部35、およびコントローラーIF部36を含み、これらは信号をやり取りするためのバス37を介して相互に接続されている。なお、プリンター3の上記各部のうち、クライアント端末1の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
操作パネル部34は、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷処理部35は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、コントローラー2から受信した画像データに基づく画像を用紙等の記録シートに印刷する。印刷処理部35は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブラック)の4色のトナー(色材)を用いて画像を形成する。コントローラーIF部36は、コントローラー2と通信するためのインターフェースである。
上述したとおり、コントローラー2とプリンター3とは、画像形成装置4を構成する。画像形成装置4は、色材の総使用量が設定量を超える入力CMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する。
図5は、プロファイラー5の概略構成を示すブロック図である。プロファイル作成装置としてのプロファイラー5は、たとえば、一般的なPCである。
プロファイラー5は、CPU51、RAM52、記憶部53、表示部54、入力部55、および通信部56を含み、これらは信号をやり取りするためのバス57を介して相互に接続されている。なお、プロファイラー5の上記各部は、クライアント端末1の上記各部と同様であるため、その説明は省略する。
通信部56には、専用回線を通じて測色器6が接続される。測色器6は、たとえば、Red、Green、Blueの光の3原色に対応する3種類のセンサを備え、カラー画像の各部に対する3種類のセンサからの出力値(RGB値)に基づいて測色する。
記憶部53には、ICC(International Color Consortium)デバイスプロファイル等の色補正LUT(Look Up Table)531が格納されている。また、記憶部53には、色補正LUT531を作成するための色補正LUT作成プログラム532が格納されている。
CPU51は、色補正LUT作成プログラム532を実行することによって、設定量判断部および算出部として機能する。ここで、設定量判断部は、CMYK→L*a*b* LUTの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が設定量となるCMYK値の点が存在するか否かを判断する。算出部は、所定の多項式補間法または線形(一次)補間法により、2つの格子点の間に設定された補間点のL*a*b*値を算出する。なお、各部の具体的な処理内容については後述する。
クライアント端末1、コントローラー2、プリンター3、およびプロファイラー5は、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。また、本実施形態とは異なり、測色器6は、プリンター3に取り付けられたセンサであってもよい。
以上のとおり構成される印刷システムでは、色材の総使用量が設定量を超える入力CMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行う画像形成装置4について、カラープロファイルが作成される。以下、図6〜図10を参照して、画像形成装置4用のカラープロファイルを作成する印刷システムの動作について説明する。
まず、画像形成装置4により実行される総色材量制限処理について説明する。画像形成装置4では、色材の総使用量の制限前後の画素値の連続性を可能な限り維持するために、色材の総使用量を制限し始める設定量が設定される。そして、色材の総使用量(本実施形態では、CMYK値の総和に相当する)が設定量を超えるCMYK値に対して、CMYK値を徐々に減少させる処理を選択的に行う総色材量制限処理が実行される。
より具体的には、色材の総使用量の上限値をTL(TL<1020=255×4)、色材の総使用量を制限し始める設定量をTS(TS<TL)、注目画素の入力CMYK値をそれぞれC,M,Y,K(0≦C,M,Y,K≦255)とし、入力CMYK値の総和をTA(TA<1020)とすれば、TA>TSの場合、総色材量制限処理後のCMYK値の総和Tは、下記(1)式で示される。
T=(TL−TS)/(1020−TS)×(TA−TS)+TS …(1)
そして、上記(1)式により算出される総和Tに基づいて、総色材量制限処理後のCMYK値(画素値)C,M,Y,Kは、下記(2)〜(5)式で示される。
=C×T/TA …(2)
=M×T/TA …(3)
=Y×T/TA …(4)
=K×T/TA …(5)
なお、TA≦TSの場合、入力CMYK値C,M,Y,Kが、そのまま総色材量制限処理後のCMYK値C,M,Y,Kとなる。
たとえば、上限値TL=765および設定量TS=638の場合、入力CMYK値がC=128、M=128、Y=128、およびK=128であれば、CMYK値の総和TA=512<TSとなり、総色材量制限処理後のCMYK値はC=128、M=128、Y=128、およびK=128のままとなる。一方、入力CMYK値がC=191、M=191、Y=191、およびK=191であれば、総和TA=764>TSとなり、上記(1)〜(5)式より、総色材量制限処理後のCMYK値はC=170、M=170、Y=170、およびK=170となる。
画像形成装置4のコントローラー2は、印刷データのRIP処理を実行して得られた画像データに対して上記のような総色材量制限処理を実行する。続いて、コントローラー2は、総色材量制限処理後の画像データに対して、プロファイラー5から取得したカラープロファイル(色補正LUT531)を適用して色変換処理を実行する。そして、画像形成装置4のプリンター3が、色変換処理後の画像データに基づく画像を用紙上に形成する。なお、コントローラー2は、上記のRIP処理、総色材量制限処理、および色変換処理を同時に実行してもよい。また、上記の総色材量制限処理および色変換処理は、プリンター3により実行されてもよい。
以上のとおり、色材の総使用量が設定量TSを超える入力CMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行う画像形成装置4について、カラープロファイルが作成される。本実施形態では、画像形成装置4用のカラープロファイルとして、画像形成装置4への入力CMYK値と入力CMYK値に応じた画像形成装置4の出力色のL*a*b*値(デバイス非依存空間の出力色値)との対応関係を示すCMYK→L*a*b* LUTが作成される。
具体的には、まず、C、M、Y、およびKそれぞれの最小値0から最大値255までが4分割され、0、64、128、191、および255の5段階について、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組み合わせに対応する625個のパッチ画像が画像形成装置4により形成される。続いて、625個のパッチ画像が測色器6により順番に測色され、各パッチ画像のL*a*b*値が取得される。そして、各パッチ画像のL*a*b*値を取得して得られるCMYK→L*a*b* LUTの補間処理が行われ、カラープロファイルが作成される。
図6は、CMY3次元LUTに対する補間処理の順序の一例を示す図である。図6において黒丸で示される格子点は、測色値(L*a*b*値)を取得済みの入力CMYK値に相当する格子点である。プロファイラー5は、図6に示す番号1、2、および3の順番で格子点の補間処理を行ってCMY5×5×5の格子点を増加させ、CMY9×9×9の格子点に拡張する。そして、プロファイラー5は、CMY5×5×5の格子点のCMY9×9×9の格子点への補間を5つのKレベルのすべてについて行った後、CMY9×9×9の各格子点について、Kの5点を9点に補間する計算を同様に行う。これにより、実際には、5×5×5×5=625点のパッチ画像しか測定しないにも拘らず、9×9×9×9=6561点まで格子点を拡張して、CMYKの組み合わせについて、L*a*b*値を求めることが可能になる。
以下、図7および図8を参照して、CMYK→L*a*b* LUTの格子点を補間するプロファイラー5の動作について詳細に説明する。
図7は、プロファイラー5により実行される補間処理の手順を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プロファイラー5の記憶部53にプログラムとして記憶されており、CPU51によって実行される。
まず、プロファイラー5は、L*a*b*値を求める補間点を決定する(ステップS101)。より具体的には、プロファイラー5は、パッチ画像を測色して得られたCMYK→L*a*b* LUTの格子点群のうち、隣接する2つの格子点の間の1つの点(1つのCMYK値)を、L*a*b*値を求める補間点として決定する。
続いて、プロファイラー5は、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在するか否かを判断する(ステップS102)。より具体的には、プロファイラー5は、ステップS101に示す処理で決定した補間点を挟む上記の2つの格子点の間に、総色材量制限処理の適用開始点が存在するか否かを判断する。ここで、総色材量制限処理の適用開始点とは、色材の総使用量が設定量TSとなるCMYK値の点であり、より具体的には、隣接する2つの格子点を結ぶ線分上の点であって、当該点のCMYK値により定まる色材の総使用量が、色材の総使用量を制限し始める設定量TS(式(1)参照)となる点である。上述したとおり、色材の総使用量が設定量TSを超える入力CMYK値については、色材の総使用量が制限される。
図8は、補間処理を説明するための図である。図8において黒丸で示される点61〜65は測色値(L*a*b*値)を取得済みの格子点であり、白丸で示される点71〜74は、L*a*b*値を求める補間点である。図8の縦軸は測色値であり、図8の横軸は、C、M、Y、およびKの色材成分のうち3つの色材成分の色値が固定された状態における残りの1つの色材成分の色値に相当する。そして、図8の破線は、総色材量制限処理の適用開始点の位置を示す。
たとえば、C=128、Y=128、およびK=128が固定される場合、横軸は、384〜639(M=0〜255)の値に相当し、総色材量制限処理の適用開始点は、たとえば、色材の総使用量が設定量TS=560となるCMYK値(C=128、M=176、Y=128、およびK=128)の点である。
図8において、破線で示される適用開始点は、格子点63と格子点64との間に存在し、格子点61と格子点62との間、格子点62と格子点63との間、および格子点64と格子点65との間には存在しない。したがって、格子点63と格子点64との間の補間点73については、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在すると判断され、残りの補間点71,72,74については、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在しないと判断される。
ステップS102に示す処理において、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在すると判断する場合(ステップS102:YES)、プロファイラー5は、多項式補間法により補間点のL*a*b*値を算出し(ステップS103)、処理を終了する。より具体的には、プロファイラー5は、補間点を挟んで隣接する2つの格子点のL*a*b*値に加え、他の格子点のL*a*b*値を用いて補間演算を行う多項式補間法により、補間点のL*a*b*値を算出する。なお、多項式補間法としては、スプライン補間法、ベジェ補間法、ラグランジェ補間法、およびニュートン補間法等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一方、ステップS102に示す処理において、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在しないと判断する場合(ステップS102:NO)、プロファイラー5は、線形補間法により補間点のL*a*b*値を算出し(ステップS104)、処理を終了する。より具体的には、プロファイラー5は、補間点を挟んで隣接する2つの格子点のL*a*b*値のみを用いて補間演算を行う線形補間法により、補間点のL*a*b*値を算出する。
以上のとおり、図7に示されるフローチャートの処理によれば、総色材量制限処理の適用開始点が補間点と同一区間に存在するか否かが判断され、判断結果に応じて補間点のL*a*b*値の計算に用いられる補間法が切り替えられる。具体的には、総色材量制限処理の適用開始点が補間点と同一区間に存在する場合、多項式補間法により補間点のL*a*b*値が算出される。一方、総色材量制限処理の適用開始点が補間点と同一区間に存在しない場合、線形補間法により補間点のL*a*b*値が算出される。
再び図8を参照すれば、総色材量制限処理の適用開始点の左側(つまり、破線の左側)に位置する格子点61〜63は直線的に並んでいる。一方、総色材量制限処理の適用開始点の右側に位置する格子点64,65は、総色材量制限処理の影響により、格子点61〜63を結ぶ直線の延長線上には位置せず、格子点64と格子点65を結ぶ直線の傾きは、格子点61〜63を結ぶ直線の傾きよりも小さくなっている。このため、格子点63と格子点64との間の補間点73は、格子点63と格子点64とを結ぶ直線の上方に位置することになる。
したがって、格子点63と格子点64との間(つまり、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間)に存在する補間点73については、線形補間法では補間誤差が大きくなり、精度よくL*a*b*値を求めることができない。本実施形態では、格子点63と格子点64との間に存在する補間点73については、多項式補間法を利用するため、補間誤差が小さくなり、精度よくL*a*b*値を求めることができる。
一方、残りの補間点71,72,74については、線形補間法により精度よくL*a*b*値を求めることができる。
以上のとおり、本実施形態によれば、色材の総使用量が制限され始めるCMYK値の点と同一区間に存在する補間点のL*a*b*値が多項式補間法により算出されるため、CMYK→L*a*b* LUTの格子点が精度よく補間される。したがって、色材の総使用量が設定量TSを超える入力CMYK値に対して色材の総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、正確な色再現印刷を可能とするカラープロファイルを作成することができる。
そして、本実施形態の印刷システムでは、上記のとおり作成されたCMYK→L*a*b* LUTから、L*a*b*→CMYK LUTが作成される。CMYK→L*a*b* LUTからL*a*b*→CMYK LUTを作成する技術自体は、一般的な色変換プロファイル作成技術であるため(たとえば、特開2004−356952号公報参照)、詳細な説明は省略する。
(変形例)
なお、上述した実施形態では、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在しない補間点については、線形補間法によりL*a*b*値が求められた。しかしながら、図8において、総色材量制限処理の適用開始点の右側に位置する補間点74については、多項式補間法によりL*a*b*値が求められてもよい。
図9は、変形例に係る補間処理の手順を示すフローチャートである。本変形例において、プロファイラー5のCPU51は、補間点のCMYK値により定まる色材の総使用量が設定量TSよりも小さいか否かを判断する使用量判断部として機能する。
ステップS201〜S202に示す処理は、図7のステップS101〜S102に示す処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS202に示す処理において、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在すると判断する場合(ステップS202:YES)、プロファイラー5は、第1の多項式補間法によりL*a*b*値を算出し(ステップS203)、処理を終了する。より具体的には、プロファイラー5は、補間点を挟んで隣接する2つの格子点のL*a*b*値に加え、他の格子点のL*a*b*値を用いて補間演算を行う第1の多項式補間法により、補間点のL*a*b*値を算出する。
一方、ステップS202に示す処理において、補間点と同一区間に総色材量制限処理の適用開始点が存在しないと判断する場合(ステップS202:NO)、プロファイラー5は、補間点の色材量の和が、総色材量制限処理の適用開始点未満であるか否かを判断する(ステップS204)。より具体的には、プロファイラー5は、補間点のCMYK値により定まる色材の総使用量(本実施形態では、CMYK値の総和に相当する)が、設定量TS(式(1)参照)よりも小さいか否かを判断する。
補間点の色材量の和が、総色材量制限処理の適用開始点未満であると判断する場合(ステップS204:YES)、プロファイラー5は、線形補間法によりL*a*b*値を算出し(ステップS205)、処理を終了する。より具体的には、プロファイラー5は、補間点を挟んで隣接する2つの格子点のL*a*b*値のみを用いて補間演算を行う線形補間法により、補間点のL*a*b*値を算出する。
一方、補間点の色材量の和が、総色材量制限処理の適用開始点以上であると判断する場合(ステップS204:NO)、プロファイラー5は、第2の多項式補間法によりL*a*b*値を算出し(ステップS206)、処理を終了する。より具体的には、プロファイラー5は、補間点を挟んで隣接する2つの格子点のL*a*b*値に加え、他の格子点のL*a*b*値を用いて補間演算を行う第2の多項式補間法により、補間点のL*a*b*値を算出する。ここで、第2の多項式補間法と第1の多項式補間法とは互いに異なる。
以上のとおり、図9に示されるフローチャートの処理によれば、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在せず、かつ、色材の総使用量が設定量TS以上となる補間点(図8では、補間点74)のL*a*b*値が、多項式補間法により算出される。このような構成によれば、総色材量制限処理によりCMYK値が非線形に変更される場合でも、補間点のL*a*b*値を精度よく求めることができる。
最後に、補間処理に適用される線形補間法および多項式補間法について説明する。
<線形補間法>
補間点の表色系をL(m)*、a(m)*、およびb(m)*、補間点を挟む格子点の表色系をL(i)*、a(i)*、およびb(i)*(i=1〜2)、それぞれのY値をY(m)およびY(i)(i=1〜2)としたとき、L(m)*、a(m)*、およびb(m)*のそれぞれは、下記(6)〜(8)式で示される。
L(m)*=(L(2)*−L(1)*)/(Y(2)−Y(1))*(Y(m)−Y(1))+L(1)* …(6)
a(m)*=(a(2)*−a(1)*)/(Y(2)−Y(1))*(Y(m)−Y(1))+a(1)* …(7)
b(m)*=(b(2)*−b(1)*)/(Y(2)−Y(1))*(Y(m)−Y(1))+b(1)* …(8)
なお、Y値は、格子点に対応するパッチ画像毎に定まる値であり、Y(m)は、補間点が決定されることにより特定される。
<多項式補間法>
多項式補間法の一例として、ニュートン補間法のネヴィルの解法を示す。
図10は、多項式補間法の一例を説明するための図である。図10において黒丸で示される点は、L*a*b*値を取得済みの格子点であり、△または×で示される点は、L*a*b*値を求める補間点である。
これらの補間点のうち、△で示される補間点のように前後2点ずつ格子点が存在する場合と、×で示される補間点のように前後に1点および3点の格子点が存在する場合とでは、異なった補間式が使用される。
具体的には、補間点の表色系をL(m)*、a(m)*、およびb(m)*、格子点の表色系をL(i)*、a(i)*、およびb(i)*(i=1〜4)としたとき、たとえば、格子点(i=2)と格子点(i=3)の間の△で示される補間点のL(m)*、a(m)*、およびb(m)*は、それぞれ下記(9)〜(11)式で示される。
L(m)*=−(1/16)L(1)*+(9/16)L(2)*+(9/16)L(3)*−(1/16)L(4)* …(9)
a(m)*=−(1/16)a(1)*+(9/16)a(2)*+(9/16)a(3)*−(1/16)a(4)* …(10)
b(m)*=−(1/16)b(1)*+(9/16)b(2)*+(9/16)b(3)*−(1/16)b(4)* …(11)
一方、たとえば、格子点(i=1)と格子点(i=2)の間の×で示される補間点のL(m)*、a(m)*、およびb(m)*は、それぞれ下記(12)〜(14)式で示される。
L(m)*=(5/16)L(1)*+(15/16)L(2)*−(5/16)L(3)*+(1/16)L(4)* …(12)
a(m)*=(5/16)a(1)*+(15/16)a(2)*−(5/16)a(3)*+(1/16)a(4)* …(13)
b(m)*=(5/16)b(1)*+(15/16)b(2)*−(5/16)b(3)*+(1/16)b(4)* …(14)
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、図7に示されるフローチャートにおいて、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在しない補間点については、線形補間法によりL*a*b*値が算出された。しかしながら、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在しない補間点についても、多項式補間法によりL*a*b*値が算出されてもよい。たとえば、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在する補間点については、ニュートン補間法が用いられ、総色材量制限処理の適用開始点と同一区間に存在しない補間点については、スプライン補間法が用いられる。
また、上述した実施形態では、色材の総使用量を減少させるための処理として、CMYK成分を同じ比率で減量する処理を例に挙げて説明した。しかしながら、色材の総使用量を減少させるための処理は、これに限定されるものではなく、たとえば、K成分を除くCMY成分のみを同じ比率で減量する等の種々の規則にしたがう処理が適用され得る。あるいは、UCR(Under color removal)やGCR(Gray Component Replacement)も適用可能である。
また、上述した実施形態では、プロファイル作成装置としてのプロファイラーは、クライアント端末やコントローラーとは別個に設けられた。しかしながら、プロファイル作成装置は、クライアント端末やコントローラーと統合され、それらの一部または複数に含まれる一部機能として実現されてもよい。
また、上述した実施形態では、別個に設けられたコントローラーおよびプリンターが、画像形成装置を構成した。しかしながら、画像形成装置は、一体的に設けられたコントローラーおよびプリンターから構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、色変換プロファイルが作成される画像形成装置として、電子写真式の画像形成装置を例に挙げて説明した。しかしながら、画像形成装置は、インクジェット式の画像形成装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、5×5×5×5のLUTの格子点を補間して、9×9×9×9のLUTに拡張した。しかしながら、LUTの格子点数は、これに限定されるものではなく、たとえば、4×4×4×4のLUTの格子点を補間して、11×11×11×11のLUTに拡張してもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置用の色変換プロファイルとして、CMYK→L*a*b* LUTを例に挙げて説明した。しかしながら、色変換プロファイルはこれに限定されるものではなく、たとえば、RGB→XYZ LUTも適用可能である。
上述した実施形態に係る印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、印刷システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 クライアント端末、
11,21,31,51 CPU、
12,22,32,52 RAM、
13,23,33,53 記憶部、
14,54 表示部、
15,55 入力部、
16,24,56 通信部、
17,26,37,57 バス、
2 コントローラー、
25 プリンターIF部、
3 プリンター、
34 操作パネル部、
35 印刷処理部、
36 コントローラーIF部、
4 画像形成装置、
5 プロファイラー、
6 測色器、
7 ネットワーク。

Claims (16)

  1. 色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、
    前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出するステップ(b)と、
    を有することを特徴とするプロファイル作成方法。
  2. 前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出するステップ(c)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のプロファイル作成方法。
  3. 前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする請求項2に記載のプロファイル作成方法。
  4. 前記ステップ(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断するステップ(d)と、
    前記ステップ(d)において前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出するステップ(e)と、をさらに有することを特徴とする請求項2または3に記載のプロファイル作成方法。
  5. 前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする請求項4に記載のプロファイル作成方法。
  6. 色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成プログラムであって、
    前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断する手順(a)と、
    前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出する手順(b)と、
    をコンピューターに実行させることを特徴とするプロファイル作成プログラム。
  7. 前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出する手順(c)をさらに前記コンピューターに実行させることを特徴とする請求項6に記載のプロファイル作成プログラム。
  8. 前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする請求項7に記載のプロファイル作成プログラム。
  9. 前記手順(a)において前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断する手順(d)と、
    前記手順(d)において前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出する手順(e)と、をさらに前記コンピューターに実行させることを特徴とする請求項7または8に記載のプロファイル作成プログラム。
  10. 前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする請求項9に記載のプロファイル作成プログラム。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のプロファイル作成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
  12. 色材の総使用量が設定量を超える入力色値に対して前記総使用量を減少させるための処理を選択的に行って画像を形成する画像形成装置について、当該画像形成装置への入力色値と当該入力色値に応じた前記画像形成装置の出力色を示すデバイス非依存色空間の出力色値との対応関係を示すルックアップテーブルの格子点を補間して、前記画像形成装置用の色変換プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、
    前記ルックアップテーブルの隣接する2つの格子点の間に、色材の総使用量が前記設定量となる入力色値の点が存在するか否かを判断する設定量判断部と、
    前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在すると判断される場合、前記2つの格子点の出力色値に加え当該2つの格子点以外の格子点の出力色値を用いて補間演算を行う所定の多項式補間法により、前記2つの格子点の間に設定される補間点の出力色値を算出する算出部と、
    を有することを特徴とするプロファイル作成装置。
  13. 前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記算出部は、前記所定の多項式補間法とは異なる他の補間法により、前記補間点の出力色値を算出することを特徴とする請求項12に記載のプロファイル作成装置。
  14. 前記他の補間法は、前記2つの格子点の出力色値のみを用いて補間演算を行う線形補間法であることを特徴とする請求項13に記載のプロファイル作成装置。
  15. 前記設定量判断部により前記2つの格子点の間に前記設定量となる前記入力色値の点が存在しないと判断される場合、前記補間点の入力色値により定まる色材の総使用量が前記設定量よりも小さいか否かを判断する使用量判断部をさらに有し、
    前記使用量判断部により前記補間点の入力色値により定まる前記色材の総使用量が前記設定量よりも大きいと判断される場合、前記算出部は、前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法により、前記補間点の出力色値を算出することを特徴とする請求項13または14に記載のプロファイル作成装置。
  16. 前記所定の多項式補間法および前記他の補間法とは異なる補間法は、多項式補間法であることを特徴とする請求項15に記載のプロファイル作成装置。
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