JP2007329433A - 光電変換装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 画素を構成するスイッチング素子及び光電変換素子の絶縁膜の膜厚を個別に設定することによる各素子の特性の向上を目的とする。
【解決手段】 光電変換装置は、基板100上に、光電変換素子101とスイッチング素子102とを含む画素がマトリクス状に配置された画素領域を有する。スイッチング素子102は、基板100側から、ゲート電極205、第1の絶縁層301a、第2の絶縁層302a、半導体層303aの順に配置された構造体を有する。光電変換素子101は、第1の絶縁層301a上に、基板100側から、下部電極201、第2の絶縁層302a、半導体層303aの順に配置された構造体を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光電変換装置及び撮像システムに関する。
近年、絶縁性基板上に薄膜トランジスタ(TFT)などのスイッチング素子が形成された液晶ディスプレイパネルの大型化が急速に進められている。この製造技術は、光電変換素子などの変換素子とスイッチング素子とを有する大面積エリアセンサ(光電変換装置)に応用され、放射線撮像装置等の各分野でも実用化されている。エリアセンサは、スイッチング素子と変換素子が対となる画素がマトリックス状に配置されたものである。変換素子としては、例えば、X線等の放射線を可視光等の光へ波長変換する波長変換層を配置しその光を光電変換するものや、放射線を直接光電変換する半導体変換材料を用いるものなどがある。
放射線撮像装置に用いられる光電変換装置では、光電変換素子の高感度化や駆動速度の高速化が進んでいる。光電変換素子の高感度化は、光電変換素子の面積を大きくすることによって実現されうる。そのため、1つの画素内で光電変換素子の占める面積(開口率)の向上が求められている。一方、光電変換素子から読み出す信号のノイズを抑えるためには、信号配線の配線幅を太くし、信号配線の抵抗を下げる必要がある。駆動速度を上げるためには、スイッチング素子のサイズを大きくする必要がある。また、配線抵抗を下げるためにはゲート配線の配線幅を太くする必要がある。そのため、高感度化・高速化を達成するためには、画素の開口率を高くし、配線幅を太くし、スイッチング素子サイズを大きくしなけらればならない。
特許文献1は、スイッチング素子のゲート配線と、光電変換素子の下部電極及びスイッチング素子のゲート電極との間に、層間絶縁膜を配置する技術を開示している。これにより、スイッチング素子のゲート配線と光電変換素子との間のスペースを狭め、画素内での変換素子の面積を増大させて、画素の開口率を高めることができる。
特開2002-343952号公報(第1−3図、段落番号0020−0023)
しかしながら、特許文献1の発明では、スイッチング素子のゲート配線と、光電変換素子の下部電極及びスイッチング素子のゲート電極との間に、同一の層間絶縁膜が配置されている。そのため、スイッチング素子及び光電変換素子の絶縁膜の膜厚を個別に設定し、それぞれの素子の特性を向上させることができないという問題があった。
従って、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画素を構成するスイッチング素子及び光電変換素子の絶縁膜の膜厚を個別に設定することによる各素子の特性の向上を目的とする。
本発明の第1の側面は、基板上に、光電変換素子とスイッチング素子とを含む画素がマトリクス状に配置された画素領域を有する光電変換装置に係り、前記スイッチング素子は、前記基板側から、ゲート電極、第1の絶縁層、第2の絶縁層、半導体層の順に配置された構造体を有し、前記光電変換素子は、前記第1の絶縁層上に、前記基板側から、下部電極、前記第2の絶縁層、半導体層の順に配置された構造体を有することを特徴とする光電変換装置である。
本発明の第2の側面は、撮像システムに係り、上記の光電変換装置と、前記光電変換装置からの信号を処理する信号処理手段と、を備える。
本発明によれば、画素を構成するスイッチング素子及び光電変換素子の絶縁膜の膜厚を個別に設定することにより、各素子の特性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本明細書に記載された電磁波は、可視光、赤外光等の光から、X線、α線、β線、γ線等の放射線までの波長領域のものをいうものとする。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明の好適な実施の形態は、主に放射線撮像装置を構成した場合について説明するが、本発明の光電変換装置は放射線を電気信号に変換する放射線撮像装置に限定されず、可視光、赤外光等の光を電気信号に変換する撮像装置にも適用可能である。なお、本実施形態の光電変換素子を放射線撮像装置の光電変換素子に用いる場合には、光電変換素子の上部に放射線を可視光等の光電変換素子で光電変換可能な光に変換する蛍光体などの波長変換層を配置すればよい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る光電変換装置の構成を例示的に示す平面図である。101は電磁波を電荷に変換する光電変換素子、102はTFTなどのスイッチング素子、103はゲート配線、104は信号配線、105はバイアス配線である。また、106は信号処理回路、107は駆動回路、108はA/D変換部、109はバイアス電源部である。1つの画素は、光電変換素子101とスイッチング素子102で構成されている。画素は、絶縁性基板100上にマトリクス状に複数配置され、画素領域を構成している。
ゲート配線103は、行方向に配列された複数のスイッチング素子102のゲート電極に接続され、駆動回路107からの駆動信号をスイッチング素子102に印加するための配線である。信号配線104は、列方向に配列された複数のスイッチング素子102のソース電極又はドレイン電極に接続され、光電変換素子101で発生しスイッチング素子102で転送された電荷に基づく信号を信号処理回路106に伝送するためのものである。複数の画素から並列的に転送された信号は、信号処理回路106により直列信号に変換され、A/D変換部108によってアナログ信号からディジタル信号に変換されて出力される。バイアス電源部109は、光電変換素子101が光電変換するためのバイアスと、光電変換素子101を初期状態にするためのバイアスとを供給するよう構成され、光電変換素子101の一方の電極にバイアス配線105を介して接続されている。
図2は、図1に示す画素の平面図である。光電変換素子101は、センサ下部電極201及びセンサ上部電極202で構成されている。スイッチング素子102は、ソース電極203、ドレイン電極204及びゲート電極205を備えるボトムゲート型の構造を有する。スイッチング素子102のゲート電極205は、駆動回路107に接続されるゲート配線103と接続されている。スイッチング素子102のソース電極203は、信号処理回路106に接続される信号配線104と接続されている。スイッチング素子102のドレイン電極204は、スルーホール206を通して光電変換素子101のセンサ下部電極201と接続されている。ソース電極203とドレイン電極204は、駆動方法やデバイス構造などが異なる場合、互いに逆になる場合もある。図2におけるゲート配線103及びゲート電極205は、センサ下部電極201とは異なる金属膜で形成されることが望ましい。また、ゲート配線103及びゲート電極205と、センサ下部電極201との間には、後述のように絶縁層が配置される。
図3は、図2におけるA−A’の模式的断面図である。図2に示すスイッチング素子102のゲート電極205は、第1の金属層で形成される。光電変換素子101のセンサ下部電極201は、第2の金属層で形成される。第1の金属層は、絶縁性基板100上に形成される。センサ下部電極201とゲート電極205との間には、第1の絶縁層301aが形成される。
光電変換素子101側では、センサ下部電極201の上に、第2の絶縁層302a、半導体層303a、不純物半導体層304、バイアス配線105及びセンサ上部電極202が順次形成される。半導体層303aは、活性領域として用いられる高抵抗半導体層で形成される。また、光の入射側となるセンサ上部電極202は、透明電極層で形成されることが好ましい。このように、光電変換素子101は、センサ下部電極201、第2の絶縁層302a、半導体層303a、オーミックコンタクト層304、バイアス配線105及びセンサ上部電極202で構成される。
スイッチング素子102側では、光電変換素子101と同一の工程により、第1の絶縁層301aの上に、第2の絶縁層302a、半導体層303a、オーミックコンタクトのための不純物半導体層304が順次形成される。また、不純物半導体層304の上には、さらにソース電極203及びドレイン電極204が形成される。バイアス配線105、ソース電極203及びドレイン電極204は、第3の金属層で形成される。ドレイン電極204は、スルーホール206を通してセンサ下部電極201に接続される。このように、スイッチング素子102は、ゲート電極205、第1の絶縁層301a、第2の絶縁層302a、半導体層303a、不純物半導体層304、ソース電極203及びドレイン電極204で構成されている。
305は光電変換素子101及びスイッチング素子102を保護するための絶縁層であり、光電変換素子101及びスイッチング素子102の上に形成されている。
このように、ゲート電極205及びこれに接続されたゲート配線103と、センサ下部電極201とを異なる層で形成することにより、双方の間のスペースを狭めることができる。その結果、センサ下部電極201の面積を大きくし、光電変換素子101の受光面積を大きくすることができる。また、ゲート電極205及びゲート配線103と、センサ下部電極201とを異なる層で形成するため、例えば、フォトリソグラフィー工程でパーティクルなどが付着しても、ゲート電極205及びゲート配線103と、センサ下部電極201とがショートしない。そのため、歩留まりを向上させることができる。
光電変換素子101は、金属層−絶縁層−半導体層の順で構成されるMIS型構造を使用している。これは、スイッチング素子102と同じ構造にすることにより、プロセスを簡略化することができるという利点がある。
図3に示すように、光電変換素子101で使用される絶縁層は、第2の絶縁層302aの1層構成であるのに対し、スイッチング素子102で使用される絶縁層は、第1の絶縁層301a及び第2の絶縁層302aの2層構成となっている。光電変換素子101で使用される絶縁層を1層構成としたのは、MIS型構造の光電変換素子101で蓄積されたキャリアの出力を高くするためである。光電変換素子101の第2の絶縁層302aの膜厚は、例えば、300Å〜3000Å程度に薄くする。スイッチング素子102で使用される絶縁層を2層構成としたのは、スイッチング素子102の第1の絶縁層301a及び第2の絶縁層302aの合計膜厚を厚くして、動作電圧の高いスイッチング素子102の絶縁性を確保するためである。第1の絶縁層301a及び第2の絶縁層302aの合計膜厚は、例えば、2000Å〜5000Å程度に厚くする。このように、光電変換素子101で使用される絶縁層と、スイッチング素子102で使用される絶縁層とを異なる膜厚とすることにより、それぞれの素子の特性を最適化することが可能となる。
また、スイッチング素子102の絶縁層の膜厚を厚くすることにより、図2に示すソース電極203及び信号配線104と、ゲート配線103との交差部の絶縁層の膜厚を厚くし、信号配線の容量を低減する効果もある。この結果、光電変換装置のノイズを低減することが可能となる。
なお、第1の絶縁層301aと第2の絶縁層302aは、それぞれが更に複数の絶縁層からなる多層構造であっても構わない。その場合、各絶縁層の材料は、同一でもよいし異なっていてもよい。
また、本発明者らの実験によれば、ゲート配線103の抵抗を下げるために、ゲート電極205に比抵抗が小さいアルミニウムを使用した場合、その後成膜するスイッチング素子102のシリコン系膜の温度を上げることができなかった。その結果、スイッチング素子102の動作抵抗が高くなり、高速で駆動するスイッチング素子102を作製することができなかった。このため、ゲート配線103の材料としてアルミニウムを使用することができなかった。これに対し、少なくとも第1の絶縁層301aのみをアルミニウムの耐熱限界温度以下で形成した。すると、第2の絶縁層302a、半導体層303a及びオーミックコンタクト層304を高温で形成しても、低温で形成した第1の絶縁層301aにより、アルミニウムで形成されたゲート配線103のヒーロックが防止できた。これにより、第1の金属層の材料としてアルミニウムを使用することが可能となった。ゲート配線103の抵抗が低下し、配線時定数が小さくなることにより、スイッチング素子102の駆動速度を高速化することができた。また、光電変換素子101、ゲート配線103の抵抗又はゲート配線103の時定数に起因するアーチファクトやノイズも低減することができた。
図3に示す半導体層303aの膜厚は、MIS型の光電変換素子101とスイッチング素子102の特性の双方に影響を与える。そのため、最適化された膜厚が望ましく、第2の絶縁層302aを薄くすると、スイッチング素子102と光電変換素子101のバランスがとれたところが見つかる。また、センサ上部電極202は、オーミックコンタクト層304の抵抗が小さい場合は設ける必要がない。また、センサ上部電極202の配置箇所は、図3に示すソース電極203及びドレイン電極204の下でも構わない。
ゲート配線103と駆動回路107を接続するためには、ゲート配線103を画素領域の周辺に配置したスルーホールを通じて画素領域の周辺に設けられた引き出し配線に接続する必要がある。この接続については、図3に示すスルーホール206の形成時に、画素領域の周囲において同時にスルーホールを形成し、さらにオーバーエッチングをすることにより、第1の絶縁層301aまでを同時にエッチングして除去する。そして、例えば、第3の金属層によって形成された引き出し配線と接続しておくとよい。
図4は、図2におけるB−B’の模式的断面図である。ゲート配線103とセンサ下部電極201とを、互いに水平方向にオーバーラップしない位置まで狭くすることができる。例えば、それぞれの水平方向における間隔が実質的に0となるまで、光電変換素子101の受光面積を大きくすることが可能である。
実際には、ゲート配線103とセンサ下部電極201との間に、第1の絶縁層301aが介在するため、ゲート配線103にセンサ下部電極201を水平方向にオーバーラップさせ、開口率をさらに向上させることも可能である。この場合、ゲート配線103の容量が大きくなるため、ゲート配線103の時定数が大きくなり、オーバーラップさせない場合よりも駆動速度が遅くなるが、駆動速度の低下が問題のない範囲内でオーバーラップさせればよい。
以上のように、スイッチング素子のゲート配線及びゲート電極と、光電変換素子の下部電極とを異なる金属層で形成することにより、スイッチング素子と光電変換素子の特性の最適化を図ることができる。また、特許文献1の構成では、スイッチング素子のゲート配線及びゲート電極をスルーホールにより接続するプロセスが必要である。しかしながら、本発明の好適な実施の形態によれば、このプロセスを省略することができ、簡単なプロセスで光電変換素子を形成しながら、光電変換素子101の受光面積を大きくすることができる。さらに、異なる金属層を用いることにより、フォトリソグラフィー工程におけるショートの発生率の低減や、ゲート配線にアルミニウムを適用可能となることによる低抵抗化を図ることもできる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の好適な第2の実施形態に係る画素の図2におけるA−A’の模式的断面図である。図3と異なるのは、第1の絶縁層と第2の絶縁層の膜厚の比率を変えた点である。本来であれば、スイッチング素子102と光電変換素子101の双方で、絶縁層の膜厚が薄いほど特性が良い。しかしながら、絶縁層の膜厚が薄くなると絶縁耐圧が低下する。そのため、図5に示すように、抵抗を低くするために厚く形成したゲート電極205を使用したスイッチング素子102の絶縁層は、膜厚をより厚くして絶縁性を確保する。そして、抵抗を低くする必要がないため薄く形成されたセンサ下部電極201を使用した光電変換素子101の絶縁層は、膜厚をより薄くする。この形態は、双方の特性を引き出す上で好ましい。これは、第1の絶縁層301bを第2の絶縁層302bよりも厚く形成することにより実現される。また、第1の絶縁層301bをアルミニウムの耐熱性以下の温度で形成し、第2の絶縁層302bを高温で形成する。これにより、第1の金属層として比抵抗の小さいアルミニウムを用いることが可能となる。そして、高温で形成した良質な第2の絶縁層302bにより、スイッチング素子102の重要なチャネル部の第2の絶縁層302bと半導体層303aとの界面の特性を向上させることができる。その結果、スイッチング素子102と光電変換素子101の双方の最適化を図ることができる。図5に示す第1の絶縁層301bの膜厚は、例えば2500Å〜3500Å程度とし、第2の絶縁層302bの膜厚は、例えば300Å〜2000Å程度とすれば、スイッチング素子102と光電変換素子101の最適化を図ることができる。
センサ下部電極201の膜厚が厚い場合や、テーパー角度のコントロールができない場合には、薄い絶縁膜がリークして、信頼性が低下しうる。そこで、例えば、センサ下部電極201の膜厚を100Å〜1000Åと薄く形成することが好ましい。また、例えばドライエッチングによりテーパー角度を20°〜60°といった小さい角度でコントロールし、第2の絶縁層302bの膜カバレッジを良くすることで、光電変換素子101の絶縁層をより薄く形成することが可能となる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の好適な第3の実施形態に係る画素の平面図である。図6において図2と相違する点は、スイッチング素子102のソース電極203とドレイン電極204との間もしくは下部に配置された半導体層の一部をエッチングで除去するプロセスを入れる点である。これにより、スイッチング素子102のチャネル部における半導体層の膜厚が光電変換素子101における半導体層の膜厚よりも薄くなっている。スイッチング素子102は、半導体層の膜厚が薄いと転送能力が上がるため薄い方がよい。一方、光電変換素子101は、半導体層の膜厚が厚いほど光を吸収し、特にMIS型構造の場合は蓄積されたキャリア取り出し効率が上がるため、厚いほうがよい。従って、上記のエッチングプロセスを入れることにより、スイッチング素子102と光電変換素子101の双方の絶縁膜及び半導体層の膜厚を最適化することができる。その結果、光電変換素子101の半導体層の膜厚を厚くして、電磁波又は可視光を吸収しやすくし、スイッチング素子102の半導体層の膜厚を薄くして、転送能力を向上させることができる。
図7は、図6におけるF−F’の模式的断面図である。図7に示すスイッチング素子102のゲート電極205は、第1の金属層で形成され、光電変換素子101のセンサ下部電極201は、第2の金属層で形成される。第1の金属層は、絶縁性基板100上に形成され、第1の金属層と第2の金属層の間には第1の絶縁層301aが配置されている。このように、ゲート配線103及びゲート電極205と、センサ下部電極201とを異なる層で形成することにより、双方の間のスペースを水平方向にオーバーラップしない程度まで狭めることができる。例えば、それぞれの水平方向における間隔が実質的に0となるまで、センサ下部電極201の面積を大きくし、光電変換素子101の受光面積を大きくすることができる。また、ゲート配線103及びゲート電極205と、センサ下部電極201と異なる層で形成している。これにより、例えば、フォトリソグラフィー工程においてパーティクルが付着したとしても、ゲート配線103及びゲート電極205と、センサ下部電極201とがショートしない。そのため、歩留まりを向上させることができる。
図7の断面図で、図3と異なる点は、スイッチング素子102の特にチャネル部近傍の半導体層の一部をエッチング処理により除去する点である。この構造にすると、エッチング除去によりフォトリソグラフィー工程のプロセスが増える。しかしながら、スイッチング素子102と光電変換素子101の双方の絶縁層及び半導体層の膜厚の最適化を行うことが可能になる利点がある。例えば、光電変換素子101が可視光の特に赤外光の領域を光電変換する場合、半導体層303aの膜厚を厚くすることが望まれ、スイッチング素子102の半導体層303bの膜厚を極力薄くすることが望ましい。このような場合、光電変換素子101の半導体層303aの膜厚を厚くし、スイッチング素子102の半導体層303bの一部をエッチングで除去し、薄くすることによって、双方の構造を最適化することができる。また、例えば、可視光領域を光電変換する場合でも、MIS型の光電変換素子101の場合では、半導体層303aの膜厚が厚くすると、発生したキャリアを高いゲインで読み取ることができる。例えば、スイッチング素子102の半導体層303aの膜厚を光電変換素子101の半導体層303aより薄く形成すると良い。このように、双方の構造の最適化により、性能の高い撮像装置を提供することが可能となる。
上述のように、光電変換素子101については絶縁層の膜厚が薄い方が好ましく、スイッチング素子102については駆動バイアスが高い場合に絶縁性を確保するため、さらに配線の容量を低減するためにも絶縁層の膜厚が厚い方が好ましい。そこで、例えば、光電変換素子101の絶縁層の膜厚を300Å〜3000Åと薄くするために、例えば、光電変換素子101のセンサ下部電極201の膜厚を100Å〜1000Åと薄くすることが好ましい。また、例えば、ドライエッチングによりテーパー角度を20°〜60°といった小さい角度でコントロールし、第2の絶縁層302aの膜カバレッジを良くすることがより好ましい。
ゲート配線103と駆動回路107を接続するためには、ゲート配線103を画素領域の周辺に配置したスルーホールを通じて画素領域の周辺に設けられた引き出し配線に接続する必要がある。この接続については、図3に示すスルーホール206の形成時に、画素領域の周囲において同時にスルーホールを形成し、さらにオーバーエッチングをすることにより、第1の絶縁層301aまでを同時にエッチングして除去する。そして、例えば、第3の金属層によって形成された引き出し配線と接続しておくとよい。
(第4の実施形態)
本発明の好適な実施の形態に係る光電変換装置を用いた撮像システムについて図8の放射線撮像システムを例に説明する。図8に示すように、放射線源6050で発生したX線などの放射線6060は、被験者6061の体の部位6062を透過し、本発明の好適な実施の形態に係る光電変換装置を有する放射線撮像装置6040に入射する。この入射した放射線には被験者6061の体の内部の情報が含まれている。電磁波の入射に対応して放射線撮像装置6040内の光電変換装置の光入射側に配置された蛍光体が発光し、その光を光電変換装置で光電変換して電気的情報を得る。この電気的情報は、ディジタル信号に変換され信号処理手段としてのイメージプロセッサ6070により画像処理され、制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察可能となる。また、この電気的情報は、電話回線等の伝送処理手段6090により遠隔地へ転送され、別の場所のドクタールームにある表示手段としてのディスプレイ6081に表示可能である。また、光ディスク装置等の記録手段により、光ディスク等の記録媒体に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、フィルムプロセッサ6100により、フィルム6110に記録することもできる。
本発明の好適な第1の実施形態に係る光電変換装置の模式的平面図である。 本発明の好適な第1の実施形態に係る画素の模式的断面図である。 図2におけるA−A’の模式的断面図である。 図2におけるB−B’の模式的断面図である。 本発明の好適な第2の実施形態に係る画素の図2におけるA−A’ の模式的断面図である。 本発明の好適な第3の実施形態に係る画素の平面図である。 図6におけるF−F’の模式的断面図である。 本発明の好適な実施の形態に係る光電変換装置を用いた撮像システムを説明する図である。
符号の説明
100 絶縁性基板
101 光電変換素子
102 スイッチング素子
201 センサ下部電極
202 センサ上部電極
203 ソース電極
204 ドレイン電極
205 ゲート電極
206 スルーホール
301a 第1の絶縁層
302a 第2の絶縁層
303a 半導体層
304 不純物半導体層
305 絶縁層

Claims (9)

  1. 基板上に、光電変換素子とスイッチング素子とを含む画素がマトリクス状に配置された画素領域を有する光電変換装置であって、
    前記スイッチング素子は、前記基板側から、ゲート電極、第1の絶縁層、第2の絶縁層、半導体層の順に配置された構造体を有し、
    前記光電変換素子は、前記第1の絶縁層上に、前記基板側から、下部電極、前記第2の絶縁層、半導体層の順に配置された構造体を有することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記スイッチング素子のゲート電極と前記光電変換素子の下部電極とは、それぞれ別の層から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記スイッチング素子のゲート電極と前記光電変換素子の下部電極とは、それぞれの水平方向における間隔が実質的に0であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記スイッチング素子のゲート電極と前記光電変換素子の下部電極とは、それぞれ水平方向においてオーバーラップしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電変換装置。
  5. 前記第2の絶縁層の膜厚は、前記第1の絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の絶縁層は、前記第2の絶縁層よりも低温で形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記スイッチング素子の半導体層の膜厚は、前記光電変換素子の半導体層の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置の光入射側に、放射線を光に波長変換する蛍光体を有することを特徴とする放射線検出装置。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示手段に伝送するための伝送処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
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