JP2003258226A - 放射線検出装置及びその製造方法 - Google Patents

放射線検出装置及びその製造方法

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JP2003258226A
JP2003258226A JP2002051481A JP2002051481A JP2003258226A JP 2003258226 A JP2003258226 A JP 2003258226A JP 2002051481 A JP2002051481 A JP 2002051481A JP 2002051481 A JP2002051481 A JP 2002051481A JP 2003258226 A JP2003258226 A JP 2003258226A
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semiconductor layer
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wiring
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Chiori Mochizuki
千織 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号成分及びノイズ成分を夫々に影響を与え
ることなく、単独で向上させ、感度の向上を達成する。 【解決手段】 ノイズ成分においては、信号線とスイッ
チTFT駆動配線との配線交差部を第1の絶縁層、半導
体層、第2の絶縁層の積層構造とすることにより、配線
交差部で形成される寄生容量を低減し、信号線ノイズ、
ICICノイズを低減する。また、信号成分においては、
+膜の機能であるホールブロッキング機能と電極機能
を、夫々、n+膜と透明導電膜に機能分離させることに
より、n+膜を薄膜化し、光入射効率を向上させる。ま
た、光電変換素子部の半導体層を厚膜化し、一方、スイ
ッチTFTの半導体層を薄膜化することにより、信号変
換素子及びスイッチTFTの性能を共に向上させ、感度
向上を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線、γ線等の放
射線を用いた放射線検出装置及びその製造方法に関し、
特に、医療画像診断装置、非破壊検査装置、放射線を用
いた分析装置等に好適な放射線検出装置及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶TFT技術の進歩、情報インフラの
整備が充実した現在では、非単結晶シリコン、例えば、
非晶質シリコン(以下、a−Siと略記)を用いた光電
変換素子とスイッチTFTにより構成されたセンサアレ
ーと、放射線を可視光等に変換する蛍光体とを組み合わ
せたフラットパネル検出器(以下、FPDと略記)が提
案され、大面積で、且つ、真のデジタル化の可能性が出
てきている。
【0003】このFPDは、放射線画像を瞬時に読み取
り、瞬時にディスプレイ上に表示できるものであり、し
かも、画像はデジタル情報として直接取り出すことが可
能であるため、データの保管、或いは加工、転送等取り
扱いが便利であるといった特徴がある。また、感度等の
諸特性は撮影条件に依存するが、従来のS/F系撮影
法、CR撮影法に比較して、同等又はそれ以上であるこ
とが確認されている。
【0004】図25は従来のFPDの模式的等価回路図
を示す。図中、101は光電変換素子部、102は転送
用TFT部、103は転送用TFT駆動配線、104は
信号線、105はバイアス配線、106は信号処理回
路、107はTFT駆動回路、108はA/D変換部で
ある。
【0005】X線等の放射線は紙面上部より入射し、不
図示の蛍光体により可視光に変換される。変換光は、光
電変換素子部101により電荷に変換され、光電変換素
子部101内に蓄積される。その後、TFT駆動回路1
07の駆動により転送用TFT駆動配線103を通して
転送用TFT部102を動作させる。これにより、この
蓄積電荷は信号線104に転送され、信号処理回路10
6で処理され、更に、A/D変換部108でA/D変換
され出力される。
【0006】基本的には、上述のような素子構成が一般
的であり、特に、光電変換素子としてはPIN型フォト
ダイオード(以下、PIN型PDと略記)、やMIS型
フォトダイオード(以下、MIS型PDと略記)等様々
な素子が用いられている。このMIS型PDは、本願発
明者等が特許第3066944号、USP607525
6等で提案しているものである。
【0007】図26は光電変換素子をMIS型PDとし
た場合の1画素の模式的平面図を示す。図中201はM
IS型PD部の下電極、202はスイッチTFT駆動配
線、203はスイッチTFTゲート電極、204はコン
タクトホール、205はセンサバイアス配線、206は
信号線、207はスイッチTFTのソース・ドレイン電
極(以下、SD電極と略記)である。
【0008】また、図27は図26に示す1画素内の各
素子を模式的に配列した場合の模式的断面図を示す。3
01はガラス基板、302はスイッチTFT駆動配線、
303はMIS型PD下電極、304はスイッチTFT
ゲート電極、305はゲート絶縁膜、306は真性a−
Si膜、307はホールブロッキング層、308はバイ
アス配線、309は転送TFT SD電極、310は信
号線、320は保護膜、321は有機樹脂層、322は
蛍光体層である。
【0009】なお、図27におけるMIS型PD下電極
303、スイッチTFT駆動配線302、スイッチTF
Tゲート電極304、バイアス配線308、スイッチT
FTSD電極309、信号線310は、図26における
MIS型PD下電極201、スイッチTFT駆動配線2
02、スイッチTFTゲート電極203、バイアス配線
205、スイッチTFT SD電極207、信号線20
6にそれぞれ対応する。
【0010】ここで、図26及び図27から明らかなよ
うにMIS型PDとスイッチTFTは層構成が同一であ
るため、製造方法が簡便で、高歩留り、低価格を実現で
きる利点がある。しかも、感度等の諸特性も十分満足で
きるものと評価されており、現在、一般撮影に用いられ
る装置としては、従来のS/F法及びCR法に代わっ
て、上述のFPDが採用されるに至っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なFPDにおいては、大面積で、且つ、完全デジタル化
が実現可能で、漸く、一般撮影に主に使用され始めてい
る状況であるが、感度といった点では、更なる向上が期
待されている。また、透視撮影を可能とするためには、
より一層の感度向上が必須と考えられている。
【0012】図28はMIS型PDを用いたFPDの1
ビットの等価回路を示す。図中、C1はMIS型PDの
合成容量、C2は信号線に形成される寄生容量、Vsは
センサバイアス電位、Vrはセンサリセット電位、SW
1はMIS型PDのVs/Vr切り替えスイッチ、SW2
は転送用TFT部のON/OFF切り替えスイッチ、SW
3は信号線リセットスイッチ、Voutは出力電圧であ
る。
【0013】MIS型PDにはバイアス電位として半導
体層が空乏化する様にスイッチSW1により電位Vsが
与えられる。この状態で、蛍光体からの変換光が半導体
層に入射すると、ホールブロッキング層で阻止されてい
た正電荷がa−Si層内に蓄積され、電位差Vtが発生
する。その後、スイッチSW2よりスイッチTFTのO
N電圧が印加され、電圧Voutとして出力される。出
力Voutは不図示の読出し回路(図25の信号処理回
路106)により読み出され、その後スイッチSW3に
より信号線がリセットされる。
【0014】上述の駆動方法に従ってスイッチTFTを
図25に示すライン毎に順次ONすることにより、1フ
レームの全読出しが完了する。その後、スイッチSW1
よりMIS型PDにリセット電位Vrを与え、リセット
を行う。また、再度、同様にバイアス電位Vsを与え、
画像読み取りの蓄積動作を行う。このようにして放射線
を用いての画像が得られる。
【0015】MIS型PDの出力Voutの飽和値は、
概ね電位Vtに比例する。電位Vtはバイアス電圧差V
s−Vrと内部Gain Gの積により決まる。内部G
ain Gは、Cins/(Cins+Csemi)で求め
られる。出力電圧Voutは、概ね電位Vtに対しC1
/C2容量比で出力される。また、MIS型PDの感度
は、光入射状態での上述の飽和出力電圧、即ち、信号成
分と、暗状態での出力電圧、即ち、ノイズ成分の比で概
ね表される。
【0016】信号成分は、一般的には、(1)PD開口
率、(2)PD光入射効率、言い換えれば、真性a−S
i膜内に入射する光量、更に、(3)内部Gainに依
存する。一方、ノイズ成分は以下に示す様々なノイズが
確認されている。
【0017】センサ開口率の平方根に比例するショット
ノイズ C1容量の平方根に比例するKTCノイズ 信号配線ノイズ(配線抵抗の平方根及びC2容量に比例
する配線ノイズ) C2容量に比例するICノイズ ゲート配線ノイズ(配線抵抗の平方根に比例する配線ノ
イズ) 通常、感度向上を達成するためには、当然のことなが
ら、信号成分を増大させるか、或いは、ノイズ成分を減
少させるか、或いは、それらを同時に達成される必要が
ある。しかし、信号成分とノイズ成分は相互に関係して
おり、前者を改善した結果、後者に影響を及ぼし、結
局、感度改善には至らない場合が多い。
【0018】例えば、信号成分を改善するために、上述
の(1)PD開口率を向上させる場合、配線幅、或い
は、配線間のスペースをシュリンクして、実現すること
が考えられるが、逆に、微細化に伴い、配線抵抗、或い
は、信号線の寄生容量が増大し、ノイズ成分が増大する
結果となる。即ち、信号成分は改善されるが、ノイズ成
分は増加することになり、感度低下を引き起こす場合が
ある。更に、微細化により配線ルールが厳しくなるた
め、歩留り低下等の生産性を低下させることになる。
【0019】また、上述の(2)PDへの光入射効率に
おいても、光電変換層であるa−Si膜に接合されてい
るオーミックコンタクト層は、キャリアブロッキング層
としての機能と上部電極としての機能を有しており、光
吸収を無視できない500Å程度以上の膜厚が必要とな
る。その結果、n+膜での光吸収が感度低下を引き起こ
す。当然、n+膜の薄膜化を実施した場合、逆に、n+
の抵抗が大きくなり、PD上部電極として機能しない結
果となる。
【0020】更に、上述の(3)内部Gainを向上さ
せる場合、a−Si膜の厚膜化、或いは、ゲートSiN
膜の薄膜化を実施する必要がある。しかし、a−Si膜
の厚膜化は、一方でスイッチTFTの転送能力の低下を
引き起こし、その結果、TFTサイズの増大、開口率の
低下となる。また、その応力、異物発生等、生産上の問
題においても限度がある。また、SiN膜の薄膜化は、
配線交差部等での絶縁耐圧を考慮すると同様に限度があ
り、仮に、薄膜化が達成できたとしても、寄生容量C2
の増大によりノイズ成分が増加し、目立った感度向上は
達成できない。
【0021】一方、ノイズ低減に着目して、ゲート配線
抵抗を低減する場合、ゲート配線の厚膜化、或いは、幅
広化が必要であるが、前者は配線交差部での絶縁耐圧の
低下を引き起こし、後者は開口率の低下を引き起こす事
になる。また、信号線の配線抵抗を低減する場合、信号
線の厚膜化、或いは、幅広化が必要であるが、前者は応
力の増大により生産設備上限度があるばかりか、加工上
の問題から厚膜化は限度がある。また、後者は上述と同
様に開口率の低下を引き起こす。
【0022】以上の説明から明らかなように、現行の構
成では、設計において感度は最適化することは可能であ
るが、感度の向上には限界があった。そのため、より一
層の感度を向上するには、根本的な構成、或いは製造プ
ロセスの改良が必要であった。
【0023】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、信号成分、ノイズ成分を夫々に
影響を与えることなく改善でき、より感度を向上するこ
とが可能な放射線検出装置及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、放射線信号を可視光に変換する蛍光体と、
前記可視光を電気信号に変換する光電変換素子と、前記
光電変換素子の信号を読み出すスイッチTFTとを有す
る放射線検出装置において、前記信号変換素子及びスイ
ッチTFTは、夫々同一部材の電極層、第1の絶縁層、
半導体層、オーミックコンタクト層で構成され、且つ、
前記光電変換素子のバイアス配線と前記スイッチTFT
の駆動配線の配線交差部、或いは、前記スイッチTFT
の駆動配線と信号線の配線交差部は、少なくとも、前記
第1の絶縁層、半導体層、第2の絶縁層を介して構成さ
れており、前記信号変換素子の半導体層とスイッチTF
Tの少なくともソース・ドレイン電極部の半導体層は、
異なる膜厚で構成されていることを特徴とする。
【0025】また、本発明は、放射線信号を可視光に変
換する蛍光体と、前記可視光を電気信号に変換する光電
変換素子と、前記光電変換素子の信号を読み出すスイッ
チTFTとを有する放射線検出装置の製造方法におい
て、(1)絶縁基板上に第1の金属層により前記光電変
換素子の下電極、前記スイッチTFTのゲート電極、前
記スイッチTFTの駆動配線を形成する工程と、(2)
第1の絶縁層、半導体層、第2の絶縁層を順次積層する
工程と、(3)前記光電変換素子部の第2の絶縁層を除
去し、前記スイッチTFTの少なくともソース・ドレイ
ン部の第2の絶縁層及び半導体層の一部を除去する工程
と、(4)n+型半導体層を積層する工程と、(5)第
2の金属層により前記光電変換素子のバイアス配線及び
前記スイッチTFTのソース・ドレイン電極及び信号線
を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0026】本発明では、ノイズ成分において、信号線
とスイッチTFT駆動配線との配線交差部を第1の絶縁
層、半導体層、第2の絶縁層の積層構造とすることによ
り、配線交差部で形成される寄生容量C2を低減でき、
信号線ノイズ、ICノイズを低減することができる。更
に、信号成分において、n+膜の機能であるホールブロ
ッキング機能と電極機能を、夫々、n+膜と透明導電膜
に機能分離することにより、n+膜を薄膜化し、光入射
効率を向上することが可能となる。また、信号変換素子
部の半導体層を厚膜化し、一方、スイッチTFTの半導
体層を薄膜化することにより、信号変換素子及びスイッ
チTFTの性能を共に向上でき、感度の向上を達成でき
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は本発明のMIS
型PDを用いた放射線検出装置の第1の実施形態を示す
模式的平面図である。なお、図1では1画素の構成を示
す。また、ここでは、放射線としてX線を用いている
が、α線、γ線等を用いてもよい。これは、以下の実施
形態でも同様である。図1において、1はMIS型PD
部、2はスイッチTFT部、3はスイッチTFT駆動配
線、4は信号線、5はバイアス配線である。
【0029】ここで、図1では1画素の構成を示してい
るが、実際には、図25に示すように図1の画素が2次
元に複数配列され、且つ、図25と同様にTFT駆動配
線103、信号線104、バイアス配線105、信号処
理回路106、TFT駆動回路107、A/D変換部1
08、後述する放射線を可視光に変換する蛍光体等を用
いて放射線検出装置が構成される。これは、以下の実施
形態でも同様である。なお、図1における1画素の等価
回路は図28と同様であり、これは以下の実施形態でも
同様である。
【0030】X線は上述の蛍光体(図示せず)により可
視光に変換され、MIS型PD部1に入射する。入射光
はMIS型PD部1で光電変換され、PD部1内に蓄積
される。その後、スイッチTFT駆動配線3からON電
圧が印加され、スイッチTFT部2をON状態とするこ
とにより信号線4を介して出力電圧が読み出される。そ
の後、バイアス配線5からリセット電圧がMIS型PD
部1に印加され、PD部1に蓄積された電荷をリセット
する。
【0031】図2は図1のA−A線における模式的断面
図、図3は図1のB−B線における模式的断面図、図4
は図1のC−C線における模式的断面図を示す。図中1
0はガラス基板(絶縁基板)、11はMIS型PDの下
電極、12はスイッチTFTゲート電極、13はスイッ
チTFT駆動配線、14は第1の絶縁膜、15は半導体
層、16は第2の絶縁膜、17はオーミックコンタクト
層、18はコンタクトホール、19はバイアス配線、2
0は信号線、21はスイッチTFT SD電極、30は
保護層、31は有機樹脂層、32は蛍光体層である。な
お、図2〜図4におけるスイッチTFT駆動配線13、
バイアス配線19、信号線20は、図1におけるスイッ
チTFT駆動配線3、バイアス配線5、信号線4にそれ
ぞれ対応する。
【0032】ここで、図1〜図4から明らかなようにス
イッチTFT駆動配線13とバイアス配線19との交差
部、及びスイッチTFT駆動配線13と信号線20との
交差部は、第1の絶縁膜14、半導体層15、第2の絶
縁膜16を介して構成されている。この結果、信号線の
寄生容量を低減することができる。本願発明者の実験に
よれば、信号線の寄生容量であるC2容量を15〜20
%程度低減できることを確認した。また、寄生容量を低
減できるので、ICノイズ、信号線ノイズを単独で改善
することができる。更に、ゲート線の寄生容量に起因す
ると考えられているクロストークも同様に低減すること
が可能である。
【0033】また、図2に示すようにスイッチTFT部
2の半導体層15、特に、スイッチTFT SD電極2
1下の半導体層15が薄膜化されているため、従来、ス
イッチTFT SD電極下に形成される直列抵抗がON
抵抗を増大させていたが、スイッチTFT SD電極2
1下の半導体層15を薄膜化することにより、TFT転
送能力を向上でき、小型TFTを実現することが可能で
ある。概略ではあるが、W/Lで半分に縮小可能であ
る。このことは、PD部の開口率を向上でき、一方、光
電変換素子の半導体層を厚膜化できるため、信号成分を
大きく改善できる。
【0034】次に、本実施形態の製造方法を図2〜図
4、図5(a)〜図5(d)、図6(a)〜図6(c)
を参照して説明する。なお、図5、図6は1画素の構成
を示す。本実施形態では以下の工程で製造を行う。
【0035】(1)まず、ガラス基板10上に第1の金
属層として、Al−Nd薄膜2500Å、Mo薄膜30
0Åの積層膜をスパッター装置により成膜する。
【0036】(2)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法によりスイッチTFT駆動配線13、
スイッチTFTのゲート電極12、及びMIS型PD部
1の下電極11をパターン形成する。図5(a)はこの
場合の模式的平面図を示す。
【0037】(3)第1の絶縁膜14としてSiN層、
半導体層15としてa−Si膜、第2の絶縁膜16とし
てSiN層をプラズマCVD装置により、夫々2500
Å、8000Å、2000Å成膜する(図2〜図4参
照)。
【0038】(4)次に、RIE或いはCDEを用いた
フォトリソグラフィー法により、スイッチTFT駆動配
線13とバイアス配線19の交差部42、及びMIS型
PD部1の下電極11とバイアス配線19の交差部4
3、及び信号線20とスイッチTFT駆動配線13の交
差部45以外の第2の絶縁膜16を除去する。また、コ
ンタクトホール18の第2の絶縁膜も除去される。図5
(b)はこの場合の模式的平面図を示す。
【0039】(5)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFT SD電極2
1を包括した島状領域48の半導体層15を5000Å
程度除去する。図5(c)はこの場合の模式的平面図を
示す。
【0040】この場合、(4)の工程と(5)の工程を
入れ替える事も可能である。このように工程を入れ替え
ると、最初の(5)の工程では島状領域48の第2の絶
縁膜16を除去し、次の(4)の工程で各交差部42、
43、45以外の第2の絶縁膜16と島状領域48のa
−Si層(半導体層)を除去する事になる。
【0041】(6)オーミックコンタクト層17として
+層をプラズマCVD装置により1000Å成膜す
る。
【0042】(7)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりコンタクトホール18を形成す
る。図5(d)はこの場合の模式的平面図を示す。この
時、コンタクトホール18は、良好なテーパー形状を実
現するため、(4)の工程で第2の絶縁膜を除去し、
(5)の工程でa−Si層の一部を除去し、第1の絶縁
膜14、薄膜化されたa−Si層、n+層をエッチング
する構成としている。
【0043】(8)第2の金属層として、Mo薄膜50
0Å、Al薄膜1μm、Mo薄膜300Åをスパッター
装置により成膜する。
【0044】(9)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法により、バイアス配線19をパターン
形成する。図6(a)はこの場合の模式的平面図を示
す。この時、レジストパターンは、同時にスイッチTF
T SD電極21、及び信号線20が形成される領域は
夫々のパターンを包括する島状領域46として残す。
【0045】(10)再度、ウエットエッチングを用い
たフォトリソグラフィー法によりスイッチTFT SD
電極21、信号線20をパターン形成する。引き続い
て、同一レジストパターンでRIEを用いてn+膜を除
去する。図6(b)はこの場合の模式的平面図を示す。
この時、レジストパターンは同時にMIS型PD部の上
電極となる領域、及びバイアス線19を包括する領域を
島状領域47として残す。なお、(9)の工程と(1
0)の工程は入れ替えが可能である。
【0046】(11)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により第1の絶縁膜14、a−Si
膜を除去し、素子間分離を行う。図6(c)はこの場合
の模式的平面図を示す。この時、第1の絶縁膜14は必
ずしも除去する必要はなく、a−Si膜のみを除去する
だけでも十分である。また、この素子間分離に関して、
第1の絶縁膜14、a−Si膜を一括して除去する様に
MIS型PD部の上部電極となるn+膜パターンを素子
間分離領域内に配置しているが、第1の絶縁膜14、a
−Si膜、n+膜を一括して除去する様にすることも、
上述の(10)の工程において島状領域47を素子間分
離領域外に配置することで可能である。
【0047】(12)保護層30として、SiN膜25
00ÅをプラズマCVD装置により成膜する。
【0048】(13)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、配線引き出し部等を露出さ
せる。
【0049】(14)蛍光体層32を有機樹脂31等で
張り合わせる。以上により、本実施形態の放射線検出装
置が完成する。
【0050】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の
実施形態の製造方法を簡略化したものである。具体的に
は、第1の実施形態の(4)の工程と(5)の工程を同
時に処理することにより、製造工程を簡略化するもので
ある。なお、放射線検出装置の構成は図1〜図4の第1
の実施形態と同様である。以下、本実施形態の製造方法
について説明する。
【0051】まず、(1)の工程から(3)の工程は第
1の実施形態と同様である。その後、RIE或いはCD
Eを用いたフォトリソグラフィー法によりスイッチTF
T駆動配線13とバイアス配線19の交差部42、及び
MIS型PD部の下電極11とバイアス配線19の交差
部43、及び信号線20とスイッチTFT駆動配線13
交差部45以外の第2の絶縁膜16を除去すると共に、
スイッチTFT SD電極21を包括した島状領域48
の半導体層15を5000Å程度除去する。
【0052】図7はこの場合の1画素の模式的平面図、
図8は図7のA−A線における模式的断面を示す。特
に、図8はRIE或いはCDE加工時の様子を示す。図
中、51はレジストである。レジスト51としてはハー
フトーンマスク或いはそれに類似したマスクが用いら
れ、膜厚T1、T2部を形成する。ドライエッチング中
にレジスト51がT2分の膜減りを起こすと、該当部分
がエッチングされ始める。
【0053】即ち、膜厚T2部の第2の絶縁膜16を除
去する間に、レジスト開口部はT2膜減り相当の時間で
a−Si層がエッチングされる事になる。そこで、T2
膜厚をエッチング条件に合せて選択する事により、所望
のa−Si層の除去膜厚を設計できる。その後、第1の
実施形態の(6)の工程に戻り、以降は第1の実施形態
と同様の処理を行う。この結果、第1の実施形態の
(4)の工程と(5)の工程が一括処理で実現可能とな
り、工程数を削減でき、それに伴い歩留りを向上できる
ので、低価格化をも実現できる。
【0054】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。第3の実施形態では、更
に、感度を向上することが可能な放射線検出装置の形態
について説明する。図9は本実施形態の模式的平面図で
ある。図9は1画素の構成を示す。図中1はMIS型P
D部、2はスイッチTFT部、3はスイッチTFTの駆
動配線、4は信号線、5はバイアス配線である。
【0055】図10は図9のA−A線における模式的断
面図を示す。図中10はガラス基板(絶縁基板)、11
はMIS型PD部1の下電極、12はスイッチTFTの
ゲート電極、14は第1の絶縁膜、15は半導体層、1
7はオーミックコンタクト層、18はコンタクトホー
ル、19はバイアス配線、20は信号線、21はスイッ
チTFT SD電極、22は透明導電膜、30は保護
層、31は有機樹脂層、32は蛍光体層である。なお、
図10におけるバイアス配線19、信号線20は、図9
におけるバイアス配線5、信号線4にそれぞれ対応す
る。
【0056】ここで、本実施形態では、スイッチTFT
駆動配線13とバイアス配線19との交差部、及びスイ
ッチTFT駆動配線13と信号線20との交差部は、第
1の実施形態と同様に第1の絶縁膜14、半導体層1
5、第2の絶縁膜16を介して構成されている。この結
果、信号線の寄生容量であるC2容量を15〜20%程
度低減することができ、ICノイズ、信号線ノイズを単
独で低減できる。
【0057】また、透明導電膜22をオーミックコンタ
クト層17上に形成しているので、オーミックコンタク
ト層17の機能であるホールブロッキング機能と電極機
能を、夫々、n+膜と透明導電膜22に機能分離するこ
とができ、n+膜を薄膜化することが可能である。その
ため、オーミックコンタクト層17での光吸収を低減で
き、信号成分の10%以上の向上、即ち、感度の向上を
達成することができる。
【0058】また、スイッチTFT部2の半導体層1
5、特にスイッチTFT SD電極21下の半導体層15
が薄膜化されているため、従来、スイッチTFT SD
電極下に形成される直列抵抗がON抵抗を増大させいた
が、スイッチTFT SD電極下の半導体層15を薄膜
化することによりTFT転送能力が向上し、小型TFT
の実現が可能となる。概略ではあるが、スイッチTFT
をW/Lで半分に縮小可能である。このことは、PD部
の開口率を向上でき、一方、信号変換素子の半導体層1
5を厚膜化できるため、信号成分を大きく改善できる。
【0059】次に、本実施形態の製造方法を図10〜図
11、図5〜図6を参照して説明する。本実施形態で
は、以下の工程で製造を行う。
【0060】(1)まず、ガラス基板10上に第1の金
属層として、Al−Nd薄膜2500Å、Mo薄膜30
0Åの積層膜をスパッター装置により成膜する。
【0061】(2)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFT駆動用配線1
3、スイッチTFTゲート電極12、及びMIS型PD
部の下電極11をパターン形成する(図5(a)参
照)。
【0062】(3)第1の絶縁膜14としてSiN層、
半導体層15としてa−Si膜、第2の絶縁膜16とし
てSiN層をプラズマCVD装置により夫々2500Å、
8000Å、2000Å成膜する。
【0063】(4)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりスイッチTFT駆動配線13と
バイアス配線19の交差部42、及びMIS型PDの下
電極21とバイアス配線19の交差部43、及び信号線
20とスイッチTFT駆動配線13の交差部45以外の
第2の絶縁膜16を除去する(図5(b)参照)。
【0064】(5)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりスイッチTFT SD電極21
を包括した島状領域48の半導体層15を5000Å程
度除去する(図5(c)参照)。この場合、(4)の工
程と(5)の工程を入れ替えてもよい。このように工程
を入れ替えると、最初の(5)の工程では島状領域48
の第2の絶縁膜を除去し、次の(4)の工程で各交差部
42、43、45以外の第2の絶縁膜と島状領域48の
a−Si層を除去する事になる。
【0065】(6)オーミックコンタクト層17とし
て、n+層をプラズマCVD装置により300Å成膜す
る。
【0066】(7)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりコンタクトホール18を形成す
る(図5(d)参照)。この時、コンタクトホール18
は、良好なテーパー形状を実現するため、(4)の工程
で第2の絶縁膜を除去し、(5)の工程でa−Si層の
一部を除去し、第1の絶縁膜、薄膜化されたa−Si
層、n+層をエッチングする構成としている。
【0067】(8)第2の金属層として、Mo薄膜50
0Å、Al薄膜1μm、Mo薄膜300Åをスパッター
装置により成膜する。
【0068】(9)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法によりバイアス配線19をパターン形
成する(図6(a)参照)。この時、レジストパターン
は、同時にスイッチTFTのSD電極21、及び信号線
20が形成される領域は、夫々のパターンを包括する島
状領域46として残す。
【0069】(10)MIS型PD部の上部電極とし
て、ITO薄膜400Åをスパッター装置により成膜す
る。
【0070】(11)ウエットエッチングを用いたフォ
トリソグラフィー法によりMIS型PD部の透明導電膜
(上部電極)22を形成する。図11はこの場合の1画
素の模式的平面図を示す。
【0071】(12)再度、ウエットエッチングを用い
たフォトリソグラフィー法によりスイッチTFT SD
電極21、信号線20をパターン形成する。引き続い
て、同一レジストパターンでRIEを用いてn+膜を除
去する(図6(b)参照)。この時、レジストパターン
は、同時にMIS型PDの上電極となる領域、及びバイ
アス線19を包括する領域を島状領域47として残す。
【0072】(13)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、第1の絶縁膜、a−Si膜
を除去し、素子間分離を行う(図6(c)参照)。この
時、第1の絶縁膜は必ずしも除去する必要はなく、a−
Si膜のみを除去するだけでも十分である。また、この
素子間分離に関して、第1の絶縁膜、a−Si膜を一括
して除去する様にMIS型PD部の上部電極となるn+
膜パターンを素子間分離領域内に配置しているが、第1
の絶縁膜、a−Si膜、n+膜を一括して除去する様に
することも、上述の(10)の工程において、島状領域
47を素子間分離領域外に配置することで可能である。
【0073】(14)保護層30として、SiN膜25
00ÅをプラズマCVD装置により成膜する。
【0074】(15)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、配線引き出し部等を露出さ
せる。
【0075】(16)蛍光体層32を接着剤(有機樹脂
31)等で張り合わせる。以上により本実施形態の放射
線検出装置が完成する。
【0076】なお、本実施形態の製造方法は、以下のよ
うな様々な変形が可能である。例えば、(9)の工程に
引き続いて(12)の工程、(10)の工程、(11)
の工程の順に入れ替えることが原理的に可能である。ま
た、この際、上述の順序において(9)の工程と(1
2)の工程を入れ替えることも可能である。
【0077】更に、(7)の工程に引き続いて(10)
の工程、(11)の工程、(8)の工程、(9)の工
程、(12)の工程の順にも入れ替えることもでき、こ
の時、同様に(9)工程と(12)の工程を入れ替える
ことも可能である。また、(6)の工程に引き続いて
(10)の工程、(11)の工程、更に(7)の工程、
(8)の工程、(9)の工程、(12)の工程の順に入
れ替えることもでき、この時、同様に(9)の工程と
(12)の工程を入れ替えることも可能である。
【0078】また、(8)の工程に引き続いて(9)の
工程のバイアス配線19の形成と、(12)の工程のス
イッチTFT SD電極21の形成、信号線20の形成
を一度に行い、その後、スイッチTFTのチャネル部の
+膜を除去し、その後、(10)の工程と(11)の
工程を流動させる事により同様に製造可能である。この
時、(10)の工程、(11)の工程は、(8)の工程
の前に処理する事も可能である。
【0079】上述の様に本実施形態は、製造装置及び製
造プロセスの個性を考慮して、工程入れ替え等の変更が
可能である。
【0080】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。第4の本実施形態では、更
に、感度向上を実現するMIS型PDを用いた放射線検
出装置について説明する。図12は本実施形態の模式的
平面図である。図12は1画素の構成を示す。図中1は
MIS型PD部、2はスイッチTFT部、3はスイッチ
TFTの駆動配線、4は信号線、5はバイアス配線であ
る。
【0081】図13は図12のA−A線における模式的
断面図、図14は図1のB−B線における模式的断面
図、図15は図1のC−C線おける模式的断面図を示
す。図中10はガラス基板(絶縁基板)、11はMIS
型PD部の下電極、12はスイッチTFTゲート電極、
13はスイッチTFT駆動配線、14は第1の絶縁膜、
15は半導体層、16は第2の絶縁膜、17はオーミッ
クコンタクト層、18はコンタクトホール、19はバイ
アス配線、20は信号線、21はスイッチTFTSD電
極、30は保護層、31は有機樹脂層、32は蛍光体層
である。なお、図13〜図15におけるスイッチTFT
駆動配線13、バイアス配線19、信号線20は、図1
2におけるスイッチTFTの駆動配線3、バイアス配線
5、信号線4にそれぞれ対応する。
【0082】本実施形態では、スイッチTFT駆動配線
13とバイアス配線19との交差部、及びスイッチTF
T駆動配線13と信号線20との交差部は、第1の絶縁
膜14、半導体層15、第2の絶縁膜16を介して構成
されている。この結果、信号線の寄生容量であるC2容
量を15〜20%程度低減でき、ICノイズ、信号線ノ
イズを単独で低減できる。
【0083】また、スイッチTFT部の半導体層15、
特にスイッチTFT SD電極21下の半導体層15が
薄膜化されているため、従来、スイッチTFT SD電
極下に形成される直列抵抗がON抵抗を増大させていた
が、スイッチTFT SD電極下の半導体層15が薄膜
化されることにより、TFT転送能力を向上でき、小型
TFTの実現が可能となる。概略ではあるが、W/Lで
半分に縮小可能である。このことは、PD部の開口率を
向上でき、一方、信号変換素子の半導体層15を厚膜化
できるため、信号成分を大きく改善できる。
【0084】更に、後述する製造方法からも明かな様に
スイッチTFTのチャネル部が、真空を破らず形成され
るため、従来のエッチングにより形成されるスイッチT
FTに比較して、TFT特性、即ち、閾値電圧、ON、
OFF抵抗の均一性を向上できる。例えば、閾値電圧の
バラツキが±1.5V以上あったものが±1.0V程度
に改善でき、その結果、ON/OFF電圧のマージンを
低減でき、低消費電力化が可能となる。
【0085】次に、本実施形態の製造方法を図13〜図
15、図16〜図17を参照して説明する。図16〜図
17は1画素の構成を示す。本実施形態では、以下の工
程で製造を行う。
【0086】(1)まず、ガラス基板10上に第1の金
属層として、Al−Nd薄膜2500Å、Mo薄膜30
0Åの積層膜をスパッター装置により成膜する。
【0087】(2)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法によりスイッチTFT駆動配線13、
スイッチTFT電極12、及びMIS型PD部の下電極
11をパターン形成する。図16(a)はこの場合の模
式的平面図を示す。
【0088】(3)第1の絶縁膜14としてSiN層、
半導体層15としてa−Si膜、第1の絶縁膜16とし
てSiN層をプラズマCVD装置により夫々2500
Å、8000Å、2000Å成膜する。
【0089】(4)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりスイッチTFTのチャネル部4
1、及びスイッチTFT駆動配線13とバイアス配線1
9の交差部42、及びMIS型PD部の下電極11とバ
イアス配線19の交差部43、及び20信号線とスイッ
チTFT駆動配線13の交差部45以外の第2の絶縁膜
を除去する。図16(b)はこの場合の模式的平面図を
示す。
【0090】(5)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFT SD電極2
1を包括した領域48の半導体層15を5000Å程度
除去する。図16(c)はこの場合の模式的平面図を示
す。この時、(4)の工程と(5)の工程を入れ替える
事が可能である。このように工程を入れ替えると、最初
の(5)の工程では島状領域48の第2の絶縁膜を除去
し、次の(4)の工程で各交差部42、43、45以外
の第2の絶縁膜と島状領域48のa−Si層を除去する
事になる。
【0091】(6)オーミックコンタクト層17とし
て、n+層をプラズマCVD装置により1000Å成膜す
る。
【0092】(7)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりコンタクトホール18を形成す
る。図16(d)はこの場合の模式的平面図を示す。こ
の時、コンタクトホール18は、良好なテーパー形状を
実現するため、(4)の工程で第2の絶縁膜を除去し、
(5)の工程でa−Si層の一部を除去し、結局、第1
の絶縁膜、薄膜化されたa−Si層、n+層をエッチン
グする。
【0093】(8)第2の金属層として、Mo薄膜50
0Å、Al薄膜1μm、Mo薄膜300Åをスパッター
装置により成膜する。
【0094】(9)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法により、バイアス配線19をパターン
形成する。図17(a)はこの場合の模式的平面図を示
す。この時、レジストパターンは、同時にスイッチTF
T SD電極21、及び信号線20が形成される領域
は、夫々のパターンを包括する島状領域46として残
す。
【0095】(10)再度、ウエットエッチングを用い
たフォトリソグラフィー法により、スイッチTFT S
D電極21、信号線20をパターン形成する。引き続い
て、同一レジストパターンでRIEを用いてn+膜を除
去する。図17(b)はこの場合の模式的平面図を示
す。この時、レジストパターンは、同時にMIS型PD
部の上電極となる領域、及びバイアス線19を包括する
島状領域47として残す。なお、(9)の工程と(1
0)の工程は、単純に入れ替えることが可能である。
【0096】(11)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、第1の絶縁膜14、a−S
i層を除去し、素子間分離を行う。図17(c)はこの
場合の模式的平面図を示す。この時、第1の絶縁膜14
は必ずしも除去する必要はなく、a−Si膜のみを除去
するだけでも十分である。
【0097】(12)保護層30として、SiN膜25
00ÅをプラズマCVD装置により成膜する。
【0098】(13)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、配線引き出し部等を露出さ
せる。
【0099】(14)蛍光体層32を接着剤(有機樹脂
層31)等で張り合わせる。以上により本実施形態の放
射線検出装置が完成する。
【0100】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。第5の実施形態では、第4
の実施形態の製造方法を簡略化することが可能な形態に
ついて説明する。具体的には、第4の実施形態の(4)
の工程と(5)の工程を同時に処理する事により製造工
程を簡略化することが可能である。図18は本実施形態
の模式的平面図を示す。なお、図18は1画素の構成を
示す。図中1はMIS型PD部、2はスイッチTFT
部、3はスイッチTFTの駆動配線、4は信号線、5は
バイアス配線である。
【0101】図19は図18のA−A線における模式的
断面図を示す。図中、10はガラス基板(絶縁基板)、
11はMIS型PD部の下電極、12はスイッチTFT
ゲート電極、13はスイッチTFT駆動配線、14は第
1の絶縁膜、15は半導体層、16は第2の絶縁膜、1
7はオーミックコンタクト層、18はコンタクトホー
ル、19はバイアス配線、20は信号線、21はスイッ
チTFT SD電極、30は保護層、31は有機樹脂
層、32は蛍光体層である。なお、図19におけるスイ
ッチTFT駆動配線13、バイアス配線19、信号線2
0は、図18におけるスイッチTFTの駆動配線3、バ
イアス配線5、信号線4にそれぞれ対応する。
【0102】ここで、図19から明らかなようにスイッ
チTFTのチャネル部において、第2の絶縁膜16と半
導体層15の一部が、第4の実施形態の図13に示すよ
うに段差を有しておらず、同一マスクを用いて同一工程
でエッチングされた形状を示している。これは、チャネ
ル長を微細化する上では、望ましい構造である。即ち、
マスクの重ね合せ精度に必要なマージンが削除できるた
めである。
【0103】次に、本実施形態の製造方法について説明
する。まず、(1)の工程から(3)の工程は第4の実
施形態と同様である。その後、RIE或いはCDEを用
いたフォトリソグラフィー法により、スイッチTFT駆
動配線13とバイアス配線19の交差部42、及びMI
S型PD部の下電極11とバイアス配線19の交差部4
3、及び信号線20とスイッチTFT駆動配線13の交
差部45以外の第2の絶縁膜を除去すると共に、スイッ
チTFT SD電極21を包括した島状領域48の半導
体層15を5000Å程度除去する。
【0104】図20はこの場合の1画素の模式的平面図
を示す。また、図21は図20のA−A線における模式
的断面図を示す。なお、図21はRIE或いはCDE加工時の
様子を示す。図中、51はレジストである。レジスト5
1としてはハーフトーンマスク或いはそれに類似したマ
スクが用いられ、膜厚T1、T2部を形成する。ドライ
エッチング中にレジストがT2分の膜減りを起こすと、
該当部分がエッチングし始める。
【0105】即ち、膜厚T2部の第2の絶縁膜を除去す
る間に、レジスト開口部はT2膜減り相当の時間でa−
Si層がエッチングされる事になる。そこで、T2膜厚
をエッチング条件に合せて選択する事により所望のa−
Si層の除去膜厚を設計できる。その後、第4の実施形
態の(6)の工程に戻り、以降は第4の実施形態と同様
の処理を行う。この結果、第4の実施形態の(4)の工
程と(5)の工程が一括処理で実現可能となり、工程数
を削減でき、それに伴い歩留りを向上でき、低価格化を
も達成できる。
【0106】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。第6の実施形態では、更
に、感度向上を実現可能なMIS型PDを用いた放射線
検出装置について説明する。図22は本実施形態の模式
的平面図である。図22は1画素の構成を示す。図中1
はMIS型PD部、2はスイッチTFT部、3はスイッ
チTFTの駆動配線、4は信号線、5はバイアス配線で
ある。
【0107】図23は図22のA−A線における模式的
断面図を示す。図中10はガラス基板(絶縁基板)、1
1はMIS型PD部の下電極、12はスイッチTFTゲ
ート電極、14は第1の絶縁膜、15は半導体層、17
はオーミックコンタクト層、18はコンタクトホール、
19はバイアス配線、20は信号線、21はスイッチT
FT SD電極、22は透明導電膜、30は保護層、3
1は有機樹脂層、32は蛍光体層である。なお、図23
におけるバイアス配線19、信号線20、図22におけ
るバイアス配線5、信号線4にそれぞれ対応する。
【0108】本実施形態では、スイッチTFT駆動配線
13とバイアス配線19との交差部、及びスイッチTF
T駆動配線13と信号線20との交差部は、第4の実施
形態と同様に第1の絶縁膜14、半導体層15、第2の
絶縁膜16を介して構成されている。この結果、信号線
の寄生容量であるC2容量を15〜20%程度低減で
き、ICノイズ、信号線ノイズを単独で低減できる。
【0109】また、透明導電膜22をオーミックコンタ
クト層17上に形成しているので、オーミックコンタク
ト層17の機能であるホールブロッキング機能と電極機
能を、夫々、n+膜と透明導電膜22に機能分離するこ
とができる。そのため、n+膜を薄膜化することが可能
となり、オーミックコンタクト層17での光吸収を低減
でき、信号成分の10%以上の向上、即ち、感度の向上
を達成することができる。
【0110】また、スイッチTFT部の半導体層15、
特に、スイッチTFT SD電極21下の半導体層15
が薄膜化されているため、従来、スイッチTFT SD
電極下に形成される直列抵抗がON抵抗を増大させてい
たが、スイッチTFT SD電極下の半導体層15が薄
膜化されることにより、TFT転送能力を向上でき、小
型TFTの実現が可能となる。概略ではあるが、W/L
で半分に縮小可能である。このことは、PD部の開口率
を向上でき、一方、信号変換素子の半導体層を厚膜化す
ることができるため、信号成分を大きく改善できる。
【0111】更に、スイッチTFTのチャネル部が、真
空を破らず形成されるため、従来のエッチングにより形
成されるTFTに比較して、TFT特性、即ち、閾値電
圧、ON、OFF抵抗の均一性を向上できる。例えば、
閾値電圧のバラツキが±1.5V以上あったものが、±
1.0V程度に改善でき、その結果、ON/OFF電圧
のマージンを低減でき、低消費電力化が可能となる。
【0112】次に、本実施形態の製造方法を図23、図
24、図16〜図17を参照して説明する。本実施形態
では、以下の工程で製造を行う。
【0113】(1)まず、ガラス基板10上に第1の金
属層として、Al−Nd薄膜2500Å、Mo薄膜30
0Åの積層膜をスパッター装置により成膜する。
【0114】(2)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFT駆動配線1
3、スイッチTFTゲート電極12、及びMIS型PD
部の下電極11をパターン形成する(図16(a)参
照)。
【0115】(3)第1の絶縁膜14としてSiN層、
半導体層15としてa−Si膜、第2の絶縁膜16とし
てSiN層をプラズマCVD装置により、夫々2500
Å、8000Å、2000Å成膜する。
【0116】(4)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFTのチャネル部
41、及びスイッチTFT駆動配線13とバイアス配線
19の交差部42、及びMIS型PD部の下電極11と
バイアス配線19の交差部43、及び信号線20とスイ
ッチTFT駆動配線13の交差部45以外の第2の絶縁
膜を除去する(図16(b)参照)。
【0117】(5)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法により、スイッチTFT SD電極2
1を包括した領域48の半導体層15を500Å程度除
去する(図16(c)参照)。この時、(4)の工程と
(5)の工程を入れ替えてもよい。このように工程を入
れ替えると、最初の(5)の工程で島状領域48の第2
の絶縁膜を除去し、次の(4)の工程で各交差部42、
43、45以外の第2の絶縁膜と島状領域48のa−S
i層を除去する事になる。
【0118】(6)オーミックコンタクト層17とし
て、n+層をプラズマCVD装置により300Å成膜す
る。
【0119】(7)RIE或いはCDEを用いたフォト
リソグラフィー法によりコンタクトホール18を形成す
る(図16(d)参照)。この時、コンタクトホール1
8は、良好なテーパー形状を実現するため、(4)の工
程で第2の絶縁膜を除去し、(5)の工程でa−Si層
の一部を除去し、結局、第1の絶縁膜、薄膜化されたa
−Si層、n+層をエッチングする。
【0120】(8)第2の金属層として、Mo薄膜50
0Å、Al薄膜1μm、Mo薄膜300Åをスパッター
装置により成膜する。
【0121】(9)ウエットエッチングを用いたフォト
リソグラフィー法により、バイアス配線19をパターン
形成する(図17(a)参照)。この時、レジストパタ
ーンは、同時にスイッチTFT SD電極21及び信号
線20が形成される領域は夫々のパターンを包括する島
状領域46として残す。
【0122】(10)MIS型PD部の上部電極とし
て、ITO薄膜400Åをスパッター装置により成膜す
る。
【0123】(11)ウエットエッチングを用いたフォ
トリソグラフィー法により、MIS型PD部の透明導電
膜(上部電極)22を形成する。図24はこの場合の模
式的平面図を示す。
【0124】(12)再度、ウエットエッチングを用い
たフォトリソグラフィー法により、スイッチTFT S
D電極21、信号線20をパターン形成する。引き続い
て、同一レジストパターンでRIEを用いてn+膜を除
去する(図17(b)参照)。この時、レジストパター
ンは、同時にMIS型PDの上電極となる領域及びバイ
アス線19を包括する領域を島状領域47として残す。
【0125】(13)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、第1の絶縁膜、a−Si膜
を除去し、素子間分離を行う(図17(c)参照)。こ
の時、第1の絶縁膜は必ずしも除去する必要はなく、a
−Si膜のみを除去するだけでも十分である。
【0126】(14)保護層30として、SiN膜25
00ÅをプラズマCVD装置により成膜する。
【0127】(15)RIE或いはCDEを用いたフォ
トリソグラフィー法により、配線引き出し部等を露出さ
せる。
【0128】(16)蛍光体層32を接着剤(有機樹脂
層31)等で張り合わせる。以上により本実施形態の放
射線検出装置が完成する。
【0129】なお、本実施形態の製造方法は、以下のよ
うな様々な変形が可能である。例えば、(9)の工程に
引き続いて(12)の工程、(10)の工程、(11)
の工程の順に入れ替えることが原理的に可能である。ま
た、この際、上述の順序において(9)の工程と(1
2)の工程を入れ替えることも可能である。
【0130】更に、(7)の工程に引き続いて(10)
の工程、(11)の工程、(8)の工程、(9)の工
程、(12)の工程の順にも入れ替えることもでき、こ
の時、同様に(9)の工程と(12)の工程を入れ替え
ることも可能である。また、(6)の工程に引き続い
て、(10)の工程、(11)の工程、更に、(7)の
工程、(8)の工程、(9)の工程、(12)の工程の
順に入れ替えることもでき、この時、同様に(9)の工
程と(12)の工程を入れ替えることも可能である。
【0131】また、(8)の工程に引き続いて(9)の
工程のバイアス配線19の形成と、(12)の工程のス
イッチTFT SD電極21の形成、信号線20の形成
を一度に行い、その後、スイッチTFTのチャネル部の
+膜を除去し、その後、(10)の工程と(11)の
工程を流動させる事により、同様に製造可能である。こ
の時、(10)の工程、(11)の工程は、(8)の工
程の前に処理する事も可能である。
【0132】上述の様に本実施形態は、製造装置及び製
造プロセスの個性を考慮して、工程入れ替え等の変更が
可能である。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
号線とスイッチTFT駆動配線との配線交差部を第1の
絶縁層、半導体層、第2の絶縁層の積層構造とすること
により、配線交差部で形成される寄生容量を低減でき、
信号線ノイズ、ICノイズを低減できる。更にn+膜の
機能であるホールブロッキング機能と電極機能を、夫
々、n+膜と透明導電膜に機能分離することにより、n+
膜を薄膜化でき、光入射効率を向上できる。即ち、信号
成分、ノイズ成分を夫々に影響を与えることなく、単独
で向上でき、感度の向上を達成できる。
【0134】また、MIS型PDとスイッチTFTを第
1の絶縁層、半導体層、第2の絶縁層の積層構造から、
簡便に製造可能であり、特に、MIS型PDの半導体層
とスイッチTFTの半導体層の膜厚をPD部は厚膜化で
き、TFT部は薄膜化できるため、高感度なFPDを実
現できる。更に、スイッチTFTは、チャネル部を安定
に製造できるため、低価格、高歩留まり、更には、低消
費電力化FPDの実現と言った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す模式的平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線における模式的断面図である。
【図3】図1のB−B線における模式的断面図である。
【図4】図1のC−C線における模式的断面図である。
【図5】図1の実施形態の製造方法を説明する図であ
る。
【図6】図1の実施形態の製造方法を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態の製造方法を説明する
ための図である。
【図8】図6のA−A線における模式的断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す模式的平面図で
ある。
【図10】図9のA−A線における模式的断面図であ
る。
【図11】第3の実施形態の製造方法を説明するための
図である。
【図12】本発明の第4の実施形態を示す模式的平面図
である。
【図13】図12のA−A線における模式的断面図であ
る。
【図14】図12のB−B線における模式的断面図であ
る。
【図15】図12のC−C線における模式的断面図であ
る。
【図16】第4の実施形態の製造方法を説明する図であ
る。
【図17】第4の実施形態の製造方法を説明する図であ
る。
【図18】本発明の第5の実施形態を示す模式的平面図
である。
【図19】図18のA−A線における模式的断面図であ
る。
【図20】第5の実施形態の製造方法を説明するための
図である。
【図21】図20のA−A線における模式的断面図であ
る。
【図22】本発明の第6の実施形態を示す模式的断面図
である。
【図23】図22のA−A線における模式的断面図であ
る。
【図24】第6の実施形態の製造方法を説明するための
図である。
【図25】従来のFPDを示す等価回路図である。
【図26】従来のMIS型PDを用いた場合の1画素の
模式的平面図である。
【図27】図26の模式的断面図である。
【図28】従来のMIS型PDを用いた場合の1ビット
の等価回路図である。
【符号の説明】
1 MIS型PD部 2 スイッチTFT部 3 スイッチTFTの駆動配線 4 信号線 5 バイアス配線 10 ガラス基板 11 MIS型PDの下電極 12 スイッチTFTゲート電極 13 スイッチTFT駆動配線 14 第1の絶縁膜 15 半導体層 16 第2の絶縁層 17 オーミックコンタクト層 18 コンタクトホール 19 バイアス配線 20 信号線、 21 スイッチTFT SD電極 22 透明導電膜 30 保護層 31 有機樹脂層 32 蛍光体層 41 スイッチTFTチャネル部 42 スイッチTFT駆動配線とバイアス配線の交差
部 43 MIS型PDの下電極とバイアス配線の交差部 44 信号線部 45 信号線とスイッチTFT駆動配線の交差部 46 スイッチTFT SD電極と信号線の領域 47 バイアス配線とMIS型PDの上電極部の領域 48 スイッチTFT SD電極の領域 51 レジスト 101 光電変換素子部 102 スイッチTFT部 103 スイッチTFT駆動配線 104 信号線 105 バイアス配線 106 信号処理回路 107 TFT駆動回路 108 A/D変換部 C1 MIS型PDの合成容量 C2 信号線に形成される寄生容量 Vs センサバイアス電位 Vr センサリセット電位 SW1 MIS型PDのVs/Vr切り替えスイッチ SW2 転送TFTのON/OFF切り替えスイッチ SW3 信号線リセットスイッチ Vout 出力電圧 Vt 電位差 T1、T2 レジスト膜厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/09 H01L 31/10 A 5F110 31/10 31/00 A H04N 5/32 29/78 612D 5/335 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE29 FF02 FF04 GG19 JJ05 JJ32 JJ33 JJ37 LL11 LL12 LL15 4M118 AB01 BA05 CA02 FB03 FB13 FB16 5C024 AX12 AX16 CX03 CY47 GX03 5F049 MA01 MB05 NA01 NA04 NA15 NB05 RA04 RA08 SS01 SZ20 UA01 UA07 UA14 WA07 5F088 AA01 AB05 BA01 BA03 BB03 BB07 EA04 EA08 EA14 EA16 GA02 HA15 HA20 KA03 KA08 KA10 LA07 5F110 AA30 BB09 CC07 DD02 EE04 EE06 EE14 FF03 FF30 GG02 GG15 GG24 GG45 HK03 HK04 HK09 HK22 HK33 HK35 NN04 NN24 NN35 NN71

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線信号を可視光に変換する蛍光体
    と、前記可視光を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記光電変換素子の信号を読み出すスイッチTFTとを
    有する放射線検出装置において、前記信号変換素子及び
    スイッチTFTは、夫々同一部材の電極層、第1の絶縁
    層、半導体層、オーミックコンタクト層で構成され、且
    つ、前記光電変換素子のバイアス配線と前記スイッチT
    FTの駆動配線の配線交差部、或いは、前記スイッチT
    FTの駆動配線と信号線の配線交差部は、少なくとも、
    前記第1の絶縁層、半導体層、第2の絶縁層を介して構
    成されており、前記光電変換素子の半導体層とスイッチ
    TFTの少なくともソース・ドレイン電極部の半導体層
    は、異なる膜厚で構成されていることを特徴とする放射
    線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチTFTのソース・ドレイン
    電極部の半導体層と、前記スイッチTFTのチャネル部
    の半導体層及び前記光電変換素子の半導体層は、異なる
    膜厚で構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の放射線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子の半導体層の膜厚は、
    前記スイッチTFTのソース・ドレイン電極部の膜厚よ
    りも厚く形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチTFTのチャネル部の半導
    体層及び前記光電変換素子の半導体層の膜厚は、前記ス
    イッチTFTのソース・ドレイン電極部の半導体層の膜
    厚よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の放射線検出装置。
  5. 【請求項5】 放射線信号を可視光に変換する蛍光体
    と、前記可視光を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記光電変換素子の信号を読み出すスイッチTFTとを
    有する放射線検出装置の製造方法において、 (1)絶縁基板上に第1の金属層により前記光電変換素
    子の下電極、前記スイッチTFTのゲート電極、前記ス
    イッチTFTの駆動配線を形成する工程と、 (2)第1の絶縁層、半導体層、第2の絶縁層を順次積
    層する工程と、 (3)前記光電変換素子部の第2の絶縁層を除去し、前
    記スイッチTFTの少なくともソース・ドレイン部の第
    2の絶縁層及び半導体層の一部を除去する工程と、 (4)n+型半導体層を積層する工程と、 (5)第2の金属層により前記光電変換素子のバイアス
    配線及び前記スイッチTFTのソース・ドレイン電極及
    び信号線を形成する工程と、を含むことを特徴とする放
    射線検出装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記(3)の工程において、前記スイッ
    チTFTの少なくともソース・ドレイン部の半導体層の
    除去厚みは、前記光電変換素子部のレジスト膜厚を薄膜
    化することで制御し、前記第2の絶縁層のみを除去する
    部分と、前記第2の絶縁層と前記半導体層の一部を除去
    する部分を同時に加工することを特徴とする請求項5に
    記載の放射線検出装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記(5)の工程において、更に、前記
    光電変換素子部に透明電極を形成することを特徴とする
    請求項5に記載の放射線検出装置の製造方法。
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