JP2007324904A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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正洋 廣田
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Yuichi Mikuni
雄一 三国
Shiro Yamahashi
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Abstract

【課題】画像読取装置において、従来よりもゴミやほこりの進入を抑制しつつ、効果的な放熱を行うことを可能にする。
【解決手段】画像読取装置は、筐体11aと、プラテンガラス12と、フルレートキャリッジ13aとを備えている。筐体11aは孔部O1およびO2を有する。孔部O1およびO2にはこれを塞ぐ閉塞部材111aおよび112aが設けられている。画像読取装置は、所定の枚数未満の原稿を読み取るときには、フルレートキャリッジ13aを図(a)に示した位置で保持して走査を行う。一方、所定の枚数以上の原稿を読み取るときには、画像読取装置はフルレートキャリッジ13aを図(b)に示した位置で保持して走査を行う。すると、フルレートキャリッジ13aの移動に伴って、スライド部材111bおよび突出部材134aは閉塞部材111aおよび112aに外力を与え、これらの部材の位置または形状を変化させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
スキャナ等の画像読取装置においては、光源等が発熱源となって内部の温度を上昇させる。そこで、画像読取装置内部を冷却させるためにファン等の送風機によって外部の空気を強制的に流通させることが行われているが、送風機を用いると紙粉等のゴミやほこりが進入したり、駆動音が騒音となるという不都合があった。そのため、従来より、送風機を用いない(ファンレス)で画像読取装置を放熱する取り組みがなされている。
画像読取装置をファンレスで放熱する構成としては、例えば、放熱用の孔部を設けるのが最も一般的である(例えば、特許文献1参照)。孔部を設けた場合には、送風機を設けた構成よりも騒音の抑制や消費電力の低減などが可能であり、一定の効果が認められる。
実開平3−66263号公報
しかしながら、放熱用の孔部を設けた場合であっても、この孔部よりも小さいゴミやほこりは依然として進入が容易であり、これを妨げることは困難であった。このようなゴミやほこりは、画像読取装置のプラテンガラスやレンズ等の部材に付着した場合に、画質を低下させるという問題がある。加えて、内部に進入したゴミやほこりは、これらを除去する作業に手間がかかるだけでなく、そのままにしておくと回路部でショートを起こし、故障を誘発するおそれもある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像読取装置において、ゴミやほこりの進入を抑制しつつ効果的な放熱を行うことが可能な技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係る画像読取装置は、放熱のための孔部を有する筐体と、原稿に前記筐体内部から光を照射する照射手段と、前記照射手段により原稿に照射された光のうち当該原稿において反射した反射光を感知し、当該反射光の強度を表す画像信号を生成する生成手段と、前記孔部における空気の流通を抑制する閉塞部材を有する気流制御手段であって、所定の条件が満たされる場合に、前記閉塞部材の位置または形状を変化させて前記孔部における空気の流通を促進させる気流制御手段とを備える。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記気流制御手段は、所定の温度以上となったときに、前記閉塞部材の形状を変化させる構成であってもよい。この場合において、前記閉塞部材は、形状記憶合金であると望ましい。もちろん、温度センサや駆動部を用いて、閉塞部材の位置または形状を機械的に変化させてもよい。
また、本発明に係る画像読取装置は、温度以外の条件により閉塞部材の位置または形状を変化させる構成であってもよい。具体的には、例えば、前記照射手段が光を照射する位置に原稿を1枚ずつ搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原稿の枚数を特定する特定手段とを備え、前記気流制御手段は、前記特定手段により特定された枚数が所定値以上である場合に、前記閉塞部材の位置または形状を変化させて前記孔部における空気の流通を促進させる構成であってもよい。なお、この場合において、前記照射手段を、第1の位置から前記第1の位置よりも前記孔部に近い第2の位置へと移動可能に保持する保持手段と、前記照射手段が前記第1の位置と前記第2の位置の間にある第3の位置へと移動されたときに前記照射手段および前記閉塞部材と接触し、前記照射手段が前記第2の位置において保持されるまでこれらに接触した状態を維持しながら前記閉塞部材の位置または形状を変化させる接触部材(例えば、突出部材またはスライド部材)とをさらに備える構成であってもよい。このとき、前記照射手段は、前記特定手段により特定された枚数が所定値未満である場合に、前記保持手段により前記第1の位置で保持されて原稿に光を照射し、前記特定手段により特定された枚数が所定値以上である場合に、前記保持手段により前記第2の位置で保持されて原稿に光を照射するように構成してもよい。
なお、本発明は、画像読取装置のみならず、画像形成装置としても特定され得るものである。本発明に係る画像形成装置は、例えば、上述の画像読取装置のいずれかと、前記生成手段により生成された画像信号に基づいて、前記原稿を表す画像をシートに形成する画像形成手段とを備えるものである。
以上のような本発明により、画像読取装置において、従来よりもゴミやほこりの進入を抑制しつつ、効果的な放熱を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。以下に示す実施形態においては、本発明に係る画像読取装置の一態様として、画像読取装置を備えた画像形成装置(複写機)を例示して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態である画像形成装置1の外観を示す図である。画像形成装置1の構成は、画像読取部10と、画像形成部20と、操作部30とに大別される。画像読取部10はいわゆるスキャナの機能を有しており、原稿を光学的に読み取って原稿を表す画像信号を生成する。画像形成部20はいわゆるプリンタの機能を有しており、上述の画像読取部10により生成された画像信号が表す画像を用紙等のシート状物に形成する。画像形成部20としては、例えば電子写真方式のプリンタを用いるのが好適である。操作部30は、ユーザに各種情報を通知したりユーザから指示を受け付けたりするためのインタフェースであり、タッチパネルや各種のボタンを備える。
画像読取部10の構成を側面(図1に示した矢印Xの方向から見た面)から示すと、図2のようになっている。同図においては、用紙の搬送経路を破線で示し、光の経路を一点鎖線で示している。画像読取部10は、筐体11と、プラテンガラス12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像部15と、撮像部16と、原稿搬送部17とを備える。なお、以下においては、図1に示した矢印Xの方向を「主走査方向」といい、主走査方向に直交する方向、すなわち図2に示した矢印Yの方向を「副走査方向」という。
筐体11は、フルレートキャリッジ13、ハーフレートキャリッジ14、結像部15および撮像部16をその内部に収容する箱型の部材である。また、筐体11の上面には、プラテンガラス12を嵌め込むための開口部が設けられている。プラテンガラス12はガラス等の透明な板状部材である。プラテンガラス12は原稿と同程度のサイズを有し、原稿を水平を保ちながら載置できるように構成されている。
また、筐体11は、放熱のための孔部Oを複数有する。孔部Oは、大きなゴミやほこりの進入を妨げるべく、なるべく小さいほうが望ましく、その形状は、例えばスリット状である。そして、孔部Oの外側には、孔部Oにおける空気の流通を抑制するための閉塞部材111および112が取り付けられている。閉塞部材111および112はチタンやニッケル等を用いた形状記憶合金であり、温度によってその形状を変化させる。
図3は、閉塞部材111および112とその近傍をより詳細に示す図である。閉塞部材111および112は、その温度が所定の温度未満である場合は、図3(a)に示すように孔部Oを塞ぎ、孔部Oにおける空気の流通を抑制するような形状をなしている。そして、閉塞部材111および112は、その温度が所定の温度以上となった場合には、図3(b)に示すような形状に変化し、孔部Oにおける空気の流通を促進させる。なお、上述の所定の温度、すなわち、閉塞部材111および112が形状を変化させる温度は、閉塞部材111および112の組成を変化させることで適宜に設定可能であるが、例えば45℃程度であると望ましい。
図2に示した各部の説明に戻る。フルレートキャリッジ13は、ランプ131と、リフレクタ132と、ミラー133と、保持部材134とを備える。ランプ131は、原稿およびリフレクタ132に対して光を照射する光源である。ランプ131としては、例えばキセノン蛍光ランプを用いることができる。なお、ランプ131は、光源を発光させるためのトランスやレギュレータ等を含む。リフレクタ132は平面状または放物線状の集光面を有する反射板であり、ランプ131により照射される照射光を原稿上の読み取るべき領域に集光する。ミラー133はランプ131より照射された光のうちの原稿において反射した反射光をさらに反射させ、ハーフレートキャリッジ14へと導く。なお、ランプ131、リフレクタ132およびミラー133は、主走査方向についてプラテンガラス12とほぼ同程度の幅を有している。保持部材134はランプ131、リフレクタ132およびミラー133を収容する箱型の部材であり、主走査方向に対向する両側面においてランプ131、リフレクタ132およびミラー133を保持する。
ハーフレートキャリッジ14はミラー141、142と保持部材143とを備え、フルレートキャリッジ13からの反射光をさらに反射させて結像部15へと導く。なお、ミラー141および142は、主走査方向についてプラテンガラス11とほぼ同程度の幅を有する。保持部材143はミラー141および142を収容する箱型の部材であり、主走査方向に対向する両側面においてランプ131、リフレクタ132およびミラー133を保持する。
フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14は、図示せぬ駆動部(モータ等)により副走査方向に往復移動される。フルレートキャリッジ13は所定の速度で副走査方向に移動され、ハーフレートキャリッジ14はフルレートキャリッジ13の約半分の速度で副走査方向に移動される。
結像部15は1または複数のレンズ部材からなり、フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14により反射された原稿からの反射光を撮像部16がある位置に結像させる。撮像部16は主走査方向に配置された複数の撮像素子からなるラインセンサであり、結像部15により結像された反射光を感知し、感知した反射光の強度を表す画像信号を生成する。撮像部16を構成する撮像素子としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたものが好適である。
原稿搬送部17は、給紙トレイ171と、複数の搬送ロール172と、排紙トレイ173とを備える。給紙トレイ171は読み取り対象となる複数枚の原稿を収容可能に構成されている。搬送ロール172は主走査方向に原稿と同程度の幅を有するロール部材であり、図示せぬ駆動部(モータ等)により回転されて原稿を図中の矢印Aが示す方向に1枚ずつ搬送する。搬送ロール172により搬送される原稿は、図中の点Bが示す位置においてプラテンガラス12と接する。排紙トレイ173は複数枚の原稿を収容可能に構成されており、読み取りが行われた原稿を収容する。なお、原稿搬送部17は、プラテンガラス12の上面を覆うカバー部材としても機能しており、外光を遮断して読み取り対象である原稿の読み取りを容易にしている。
以上の構成のもと、画像形成装置1は、ユーザからの指示に応じて原稿を光学的に読み取って画像信号を生成し、この画像信号に応じた画像を用紙に形成することで原稿の複写物を生成する。この画像形成装置1には、原稿のセット(載置)の仕方に応じた2種類の読取モードがある。第1のモードは、ユーザが原稿をプラテンガラス12の上に直接セットしたときに実行されるモードであり、読み取り対象である原稿が1枚のみである場合に特に好適な読取モードである。そして、第2のモードは、ユーザが原稿搬送部17に複数枚の原稿を一度にセットしたときに実行されるモードであり、読み取り対象である原稿が複数枚である場合に特に好適な読取モードである。
第1のモードで動作する場合、画像形成装置1は、原稿を移動させずに、フルレートキャリッジ13(およびハーフレートキャリッジ14)を移動させて走査(読み取り)を行う。一方、第2のモードで動作する場合には、画像形成装置1は、フルレートキャリッジ13(およびハーフレートキャリッジ14)を所定の位置で保持したまま、原稿搬送部17により原稿を1枚ずつ搬送させて走査を行う。このとき、フルレートキャリッジ13は、ランプ131が図2中の矢印Bが示す位置を照射する位置で保持される。
画像形成装置1が走査を行うとき、フルレートキャリッジ13においては、ランプ131の光源やトランス等が熱を発するため、その温度が上昇する。そのため、ランプ131を安定的に駆動させるためには、フルレートキャリッジ13を適宜冷却する必要がある。ここで、第1のモードにおいては、フルレートキャリッジ13自体が移動しながら走査を行うため、この移動に伴って熱も放散する。それゆえ、第1のモードにおいては、ランプ131の温度が過昇するおそれが比較的少ない。
一方、第2のモードにおいては、フルレートキャリッジ13は移動せずに保持されているので、第1のモードの場合よりもフルレートキャリッジ13の温度が上昇しやすくなる。そのため、第2のモードにおいては、フルレートキャリッジ13やその近傍の部材および空気が比較的短時間で高温となる。
このとき、閉塞部材111および112の温度も同様に上昇するが、閉塞部材111および112は、所定の温度に達すると、図3(a)に示すような形状から図3(b)に示すような形状に変化する。すると、孔部Oにおける空気の流通が促進され、フルレートキャリッジ13近傍の空気が外部に放出される。その結果、フルレートキャリッジ13近傍の空気の温度が低下し、これに伴ってフルレートキャリッジ13やその近傍の部材の温度も低下する。
このように、本実施形態においては、画像形成装置1が、フルレートキャリッジ13が過昇しやすいという条件が満たされる場合、すなわち、フルレートキャリッジ13を移動させずに走査を行う第2のモードで動作する場合において、孔部Oを閉塞する閉塞部材111および112がその形状を変化させ、孔部Oを開放するように構成されている。そのため、本実施形態によれば、フルレートキャリッジ13およびその近傍の温度が顕著に上昇した場合に限り、孔部Oが開放される。このように空気の流通を制御すれば、孔部Oは必要なときにだけ開放されるので、孔部Oを開放したままの場合よりもゴミやほこりの進入を抑制することが可能となる。
なお、以上のことからわかるように、閉塞部材111および112は、フルレートキャリッジ13が第2のモードにおいて保持されている位置の近傍に設けることが望ましい。具体的には、例えば、プラテンガラス12の端部近傍などである。また、このような孔部や閉塞部材は、フルレートキャリッジ13の保持部材134に設けてもよい。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の構成は、その基本的な部分については上述の第1実施形態と共通している。そこで、ここでは、上述の第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、共通する部分については適宜説明を省略する。また、以下においては、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を行う。
本発明の第2実施形態である画像形成装置は、上述の画像形成装置1と同様に、画像読取部、画像形成部および操作部を備えるものである。画像形成部および操作部の構成は、上述の画像形成部20および操作部30と同様であるが、画像読取部の構成は、上述の画像読取部10と部分的に異なっている。そこで、以下では、本実施形態の画像形成装置、画像読取部、画像形成部および操作部のそれぞれを、「画像形成装置1a」、「画像読取部10a」、「画像形成部20」および「操作部30」という。なお、符号の末尾の「a」は、その符号を付された構成要素が、上述の第1実施形態と同一名称であるものの、構造が異なっていることを意味している。また、本実施形態においても、画像形成装置1aは第1のモードまたは第2のモードにより動作可能であるが、第2のモードにおける各部の動作は、上述の第1実施形態と異なる。
画像読取部10aの構成は、図4のようになっている。なお、図4は、画像読取部10aの構成を側面から示した図である。同図に示すように、画像読取部10aは、筐体11aと、プラテンガラス12と、フルレートキャリッジ13aと、ハーフレートキャリッジ14と、結像部15と、撮像部16と、原稿搬送部17とを備える。
図5は、フルレートキャリッジ13aとその近傍をより詳細に示す図である。筐体11aは、筐体11と同様の孔部O1およびO2を複数有しており、孔部O1およびO2の外側には閉塞部材111aおよび112aがそれぞれ取り付けられている。閉塞部材111aは、図中の矢印Cの方向に摺動可能に取り付けられている。閉塞部材111aの材料は任意であるが、例えば金属やプラスティックなどである。閉塞部材112aはゴム等の弾性体からなり、外力を加えられてその形状を変化させ、外力を除かれると再びもとの形状に変化する。
また、閉塞部材111aには、フルレートキャリッジ13aの移動に応じて閉塞部材111aを図中の矢印Cの方向にスライドさせるスライド部材111bと、このスライド部材により移動させられた閉塞部材111aをもとの位置に戻す方向の力を生じる弾性部材111cとが取り付けられている。スライド部材111bは棒状の部材であり、所定の位置でフルレートキャリッジ13aと接触可能な長さを有している。弾性部材111cは、例えばばねである。
フルレートキャリッジ13aは、ランプ131、リフレクタ132、ミラー133および保持部材134に加え、突出部材134aを備える。突出部材134aは保持部材134に取り付けられた棒状の部材であり、所定の位置で閉塞部材112aと接触可能な長さを有している。
以上の構成のもと、画像形成装置1aは、ユーザからの指示に応じて原稿を光学的に読み取って画像信号を生成し、この画像信号に応じた画像を用紙に形成することで原稿の複写物を生成する。この画像形成装置1aは、上述の画像形成装置1と同様に、第1のモードまたは第2のモードにより原稿の走査を行う。第1のモードにおける動作は、上述の第1実施形態と同様である。
これに対して、第2のモードにおいては、画像形成装置1aは、原稿の枚数に応じて動作を変化させる。具体的には、画像形成装置1aは、読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数(例えば、50枚)以上である場合に、それ以外の場合と異なる動作をする。以下、これらの動作の違いについて、図6を参照しながら説明する。
読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数未満である場合には、画像形成装置1aはフルレートキャリッジ13aを図6(a)に示す位置で保持しながら走査を行う。つまりこのとき、フルレートキャリッジ13aのランプ131が光を照射する位置は図中の矢印Dが示す位置であり、原稿搬送部17により搬送された原稿はこの位置において読み取られる。一方、読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数以上である場合には、画像形成装置1aは、フルレートキャリッジ13aを孔部O1およびO2により近い位置、具体的には図6(b)に示す位置で保持しながら走査を行う。つまりこのとき、フルレートキャリッジ13aのランプ131が光を照射する位置は図中の矢印Eが示す位置であり、原稿搬送部17により搬送された原稿はこの位置において読み取られる。
フルレートキャリッジ13aが図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置に移動する途中で、スライド部材111bは保持部材134と接触し、突出部材134aは閉塞部材112aと接触する。その後、フルレートキャリッジ13aが図6(b)に示す位置に移動するまでの間、スライド部材111bおよび突出部材134aは上述の部材と接触した状態を維持する。その結果、スライド部材111bは閉塞部材111aを図中の矢印Cの方向へと移動させ、孔部O1を開放する。また、突出部材134aは閉塞部材112aに外力を与え、その形状を図6(b)に示すような形状に変化させて孔部O2を開放する。
このように、本実施形態においては、画像形成装置1aが、フルレートキャリッジ13aを移動させずに走査を行う第2のモードで動作する場合において、読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数以上であるときに、孔部O1を閉塞する閉塞部材111aの位置を変化させるとともに、孔部O2を閉塞する閉塞部材112aの形状を変化させ、孔部O1およびO2を開放するように構成されている。そのため、本実施形態によれば、フルレートキャリッジ13aおよびその近傍の温度が顕著に上昇する場合に限り、孔部O1およびO2が開放される。このように空気の流通を制御すれば、孔部O1およびO2は必要なときにだけ開放されるので、孔部O1およびO2を開放したままの場合よりもゴミやほこりの進入を抑制することが可能となる。
なお、このような動作をするに際しては、読み取り対象である原稿の枚数を特定する必要があるが、原稿の枚数を特定する方法はさまざまである。例えば、ユーザが操作部30を介して指示した複写枚数であってもよいし、画像形成部20が画像を形成した回数を枚数に換算した値であってもよい。あるいは、搬送した原稿の枚数を特定する機能を原稿搬送部17に設けてもよい。
また、読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数以上である場合、フルレートキャリッジ13aは図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置に移動するが、この移動のタイミングもさまざまである。例えば、ユーザが複写枚数を指示した場合であれば、最初(1枚目)の原稿の走査を開始する時に移動させてもよいし、所定の枚数の走査が完了した時に移動させてもよい。
[変形例]
以上においては、2つの好適な実施形態を例示して本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の態様にて実施することも可能である。本発明においては、例えば、上述した実施形態に対して以下のような変形を適用することができる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述の第1実施形態においては、閉塞部材の材料を形状記憶合金であるとしたが、閉塞部材は、通常の金属やプラスティックであってもよいし、ゴム等の弾性体であってもよい。このような場合には、例えば、温度を検知する温度センサと、閉塞部材を移動させる駆動部(ワイヤやモータ等)とを画像形成装置に備えて、所定の温度となったことをセンサが検知したときに、閉塞部材の位置または形状を変化させるようにするとよい。
また、上述の第2実施形態においては、フルレートキャリッジを、読み取り対象である原稿の枚数が所定の枚数未満である場合には図6(a)に示す位置とし、所定の枚数以上である場合には図6(b)に示す位置としたが、フルレートキャリッジの位置は、読み取り対象である原稿の枚数に応じてより段階的に変化させてもよい。これは、例えば、読み取り対象である原稿の枚数が50枚未満であれば閉塞部材が孔部を完全に塞ぎ、50枚以上100枚未満であれば閉塞部材が孔部の一部分を開放し、100枚以上であれば閉塞部材が孔部の全体を開放する、といった具合に動作するようにフルレートキャリッジの位置を制御するものである。
また、上述の実施形態は、本発明を複写機に適用した場合の例であるが、本発明はもちろん、複写機以外の画像形成装置(例えば、ファクシミリ装置)にも適用することが可能である。また、本発明は、画像形成装置に限らず、スキャナ等の画像読取装置においても適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観を示す図である。 第1の実施形態の画像形成装置における画像読取部の構成を示す図である。 同実施形態の閉塞部材およびその近傍をより詳細に示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置における画像読取部の構成を示す図である。 同実施形態のフルレートキャリッジおよびその近傍をより詳細に示す図である。 同実施形態における動作を説明するための図である。
符号の説明
1、1a…画像形成装置、10、10a…画像読取部、11、11a…筐体、111、112、111a、112a…閉塞部材、111b…スライド部材、111c…弾性部材、12…プラテンガラス、13、13a…フルレートキャリッジ、131…ランプ、132…リフレクタ、133…ミラー、134…保持部材、134a…突出部材、14…ハーフレートキャリッジ、141、142…ミラー、143…保持部材、15…結像部、16…撮像部、17…原稿搬送部、20…画像形成部、30…操作部

Claims (7)

  1. 放熱のための孔部を有する筐体と、
    原稿に前記筐体内部から光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により原稿に照射された光のうち当該原稿において反射した反射光を感知し、当該反射光の強度を表す画像信号を生成する生成手段と、
    前記孔部における空気の流通を抑制する閉塞部材を有する気流制御手段であって、所定の条件が満たされる場合に、前記閉塞部材の位置または形状を変化させて前記孔部における空気の流通を促進させる気流制御手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記気流制御手段は、
    所定の温度以上となったときに、前記閉塞部材の位置または形状を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記閉塞部材が形状記憶合金であることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記照射手段が光を照射する位置に原稿を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される原稿の枚数を特定する特定手段とを備え、
    前記気流制御手段は、
    前記特定手段により特定された枚数が所定値以上である場合に、前記閉塞部材の位置または形状を変化させて前記孔部における空気の流通を促進させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記照射手段を、第1の位置から前記第1の位置よりも前記孔部に近い第2の位置へと移動可能に保持する保持手段と、
    前記照射手段が前記第1の位置と前記第2の位置の間にある第3の位置へと移動されたときに前記保持手段および前記閉塞部材と接触し、前記照射手段が前記第2の位置において保持されるまでこれらに接触した状態を維持しながら前記閉塞部材の位置または形状を変化させる接触部材と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記照射手段は、
    前記特定手段により特定された枚数が所定値未満である場合に、前記保持手段により前記第1の位置で保持されて原稿に光を照射し、前記特定手段により特定された枚数が所定値以上である場合に、前記保持手段により前記第2の位置で保持されて原稿に光を照射する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記生成手段により生成された画像信号に基づいて、前記原稿を表す画像をシートに形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2013058852A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2017142463A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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