JP2007321642A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】動弁用チエーンの効果的な潤滑を簡素な構造で実現し、潤滑機構の製造の容易化をもはかることができ、また、動弁用チエーンの効率的な潤滑を確実に行い得る動弁用チエーンの潤滑機構を有する船外機を提供することを課題とする。
【解決手段】クランクシャフト40が縦置きで、シリンダ4aを横置きとした複数気筒からなる4ストロークバーチカルエンジン2を搭載した船外機で、エンジンの上部に動弁用チエーン63を掛け渡して配置するとともに、動弁用チエーン63に潤滑油を供給する供給管80を、メインギャラリ35に接続した船外機。
【選択図】図4

Description

本発明は、動弁機構の駆動手段として、チエーンを用いる式の船外機のエンジンにおいて、動弁用チエーンの改良された潤滑油供給手段を有する船外機に関するものである。
船外機に搭載されるバーチカルエンジンの動弁用チエーンの潤滑を行うものは知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、可変バルブタイミング機構を有するエンジンのタイミングチェーンの潤滑構造も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−346891号公報 特開2001−303919号公報
特許文献1の発明は、船外機に搭載されるバーチカルエンジンの動弁用チエーンの潤滑において、チエーンカバー31(同公報中の符号を用いる。以下同じ)の天井面からリブ31b,31cに沿ってオイルを流下させ、タイミングチエーンにオイルを接触させる構造である。
特許文献2の発明は、可変バルブを有する通常のエンジンにおいて、側方に設けたチエーンカバー19に、オイル通路14を設け、また、オイルジェット22を設けた構成である。
特許文献1の発明では、その図13、図23にも表されているように、オイル供給通路15cカム軸側オイルジェット103を設けている。オイルジェットの本体部103aの長さを考慮すると、オイル供給通路15が上位に気筒近くに設けられている必要があり、より設計の自由度の高い構成が求められる。
また、ジェットノズルが、チエーンの噛合部に向けてオイルを噴射するので、拡散したオイルは、その一部が上方のリブで捕獲、案内されて、再びチエーンを潤滑するが、他は回収される。潤滑に供する割合が多くなれば、より効率が上がる。
特許文献2の発明は、バーチカルエンジンではなく、通常のエンジンであるが、エンジン側方に設けたチエーン潤滑を、チエーンカバー19に、オイル通路14を設け、また、オイルジェット22を設けた構造なので、チエーンカバー19の構造の複雑化、これの製造の複雑、工数増加、手間がかかる等の不利がある。
本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑み、これを解決すべくなされたものである。
本発明は、エンジンに設けられる主の油路であるメインギャラリを用いる動弁用チエーンの潤滑を可能とし、動弁用チエーンの効果的な潤滑を簡素な構造で実現し、潤滑機構の製造の容易化をもはかることができ、また、動弁用チエーンの効率的な潤滑を確実に行い得る動弁用チエーンの潤滑機構を有する船外機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、クランクシャフト縦置きでシリンダを横置きとした複数気筒からなる4ストロークバーチカルエンジンを搭載した船外機において、エンジンの上部に動弁用チエーンを掛け渡して配置するとともに、動弁用チエーンに潤滑油を供給する供給管を、メインギャラリに接続したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、動弁用チエーンは外部に油密なチエーン室内に収容され、給油管は、チエーン室の上方に向けて設けた噴出口を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、供給管の両端部には、チエーンの駆動側スプロケット、被動側スプロケットのチエーン噛合部方向に向けて噴出口を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、クランクシャフト縦置きでシリンダを横置きとした複数気筒からなる4ストロークバーチカルエンジンを搭載した船外機において、エンジンの上部に動弁用チエーンを掛け渡して配置し、動弁用チエーンに潤滑油を供給する供給管を、メインギャラリに接続したので、油通路がカム軸側へのオイル通路の高さ位置による制限を受けずに適用が可能で、メインギャラリと、これに接続される供給管ですみ、構造の簡素化、製造の容易化を図ることができ、コスト的にも有利である。
請求項2に係る発明では、請求項1において、動弁用チエーンは外部に油密なチエーン室内に収容されており、給油管はチエーン室の上方に向けて設けた噴出口を備えるので、チエーン走行に沿って動弁用チエーンを効率良く潤滑することができ、また、潤滑油はチエーン室内で回収することができ、潤滑油の効率的な利用にも資する。
請求項3に係る発明では、請求項2において、供給管の両端部の噴出口でチエーンの駆動側スプロケット、被動側スプロケットのチエーン噛合部方向の適所に向けて潤滑油を噴出、供給するので、潤滑油の一層の効率的な、確実な潤滑、供給を行うことが出来ると共に、以上をメインギャラリに接続する供給管の両端部に噴出口を設けるだけで達成し得るので、構造簡素で製造も容易である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、船外機の全体を示す側面図であり、右舷側の側面図であって、内部機構の主なものを破線で示した図である。この図に従って船外機の構造の概略を説明する。
1は船外機であり、図の右側の矢印Frで示した方向を推進方向の前方とし、左側の矢印Rrで示した方向を後方とし、上部に配置したエンジン2をエンジンカバー20で覆っている。
エンジン2は、シリンダ、ピストンが略水平(横向きと記す)で、クランクシャフト略縦向き(縦置きと記す)の4ストローク4気筒の複数気筒エンジンである。
エンジン2は、後方にシリンダヘッドカバー3bを備え、燃焼室3aを内頂部に有するシリンダヘッド3、シリンダ4a、ピストン4bを備える中間部のシリンダブロック4、クランクシャフト40を内装した前方のクランクケース5を備える。
エンジン2のクランクケース5の前側方には吸気サイレンサ6が配設され、エンジン吸入口に空気(新気)を導入する。
又エンジンの吸気サイレンサ6を設けた側には、エンジンの点火制御、或いは燃料噴射装置の制御を行う電子制御装置等の電装品基板を有する電装箱7(電装品)が設けられている。
図1で示されているように、推進方向前方寄り部分に吸気サイレンサ6を、これの後方で、推進方向後方寄り部分電装箱7が前後に配置されている。
エンジン2の下部には、マウントケース8が配設され、マウントケース8でエンジンを支持し、マウントケース8の下面に結合するオイルケース内にオイルパン8aが配設されている。
エンジン2の周りは、エンジンカバー20で覆われており、エンジンカバー20は上下2分割カバーで構成され、上カバー21、下カバー22とからなり、前後のロック機構23,24で上下のカバー21,22は開閉自在に一体化されている。
これらのカバーでエンジン2を収容したエンジンルームA(図2参照)を構成する。
クランクシャフト40は前記したように縦向きに配設されており、下端部にフライホイール5aを備えるとともに、下方に垂下された駆動軸9に連結されており、駆動軸9は、下カバー22の下方に延設されたエクステンションケース25内を縦通し、エクステンションケース25の下端部に固着されたギヤケース26内のギヤ伝達機構10に連結されている。
ギヤ伝達機構10は、駆動軸9の動力を、ギヤケース26内において前後方向を向いて配置された水平な被動軸11に伝え、被動軸11の後端部はギヤケース46の後部から後方に突出し、後端部にプロペラ12が固着され、エンジン2の動力でプロペラ12を駆動し、一対のドグクラッチで切り換えることで、プロペラの正逆回転を切り換え、前進又は後進の推進力を得る。
尚、図面中13は主排気管、14は排気の一部をカバー後方に排出する副排気管、15はエンジン冷却部に冷却水が流れているか、否かを視認するために、冷却水の一部を下カバー22後方に排出する検水口であり、16は船の船尾に船外機1を着脱自在に取り付けるスターンブラケットである。
図2は、船外機のエンジンカバー20の上カバー21を破断して示したエンジンの平面図である。
エンジン2の右舷側(図の下側)には、前記した吸気サイレンサ6及び電装箱7が配置されており、左舷側(図の上側)には吸気マニホールド17が配置されており、吸気マニホールド17の上下に配置された複数の吸気管17aの各上流部17bは、シリンダヘッド3の燃焼室の吸気ポートに連通接続されており、吸気管17aの下流側はサージタンク17cに合流し、吸気サイレンサ6とサージタンク17cとは、スロットル弁装置18で接続され、燃料を燃焼室に送る。
図3は、エンジン2の上部を拡大して右舷側から見た要部の縦断側面図、図4は、図3の要部の拡大図であり、図1で太い破線矢印で示した潤滑油路と併せて説明する。
図1において破線矢印で示したBは潤滑油の全体の供給油路を示し、前記したオイルパン8a内に収容したストレーナ8bから、オイルポンプ30に繋がる油路31からオイルパン8b内の潤滑油は汲み上げられ、オイルポンプ30から油路33を介してエンジン2のシリンダブロックの側面に設けたオイルフィルター32を通り、主油路34に圧送される。図1の右舷側の側面図では、オイルフィルター32を破線で表したが、オイルフィルター32は、実際にはシリンダブロックの左舷側に配設されている(図2参照)。
主油路34は、オイルフィルター32の直後に分岐され、分岐油路34aは、矢印で示すように最下位気筒の下側近傍から、弁作動特性切換装置のスプール弁37を経てロッカーアームシャフト内の油路に繋がり、図1及び図3で示した38は、燃料ポンプ駆動用の偏心カムであり、カムシャフト41及びバルブロッカーアーム42に潤滑油を供給する。
主油路34は、シリンダブロックのスカート部に隣接して設けられている。
主油路34は、図3の最上位のクランクケース5の最外側、シリンダブロック4の最外側の軸受部4cに設けた開口、設置したメインギャラリ35に連通し、メインギャラリ35に圧油を供給する。
図5は、エンジン上部に設けたカムシャフトのチエーン駆動機構を露出して示しており、図1及び図3に基づいてカムシャフト41のチエーン駆動機構及びその周辺機構を参照しつつ説明する。
クランクシャフト40の上方への延出部40bの上端部には発電機(ACG)50を設け、発電機50は、クランクシャフトに固着され、内周に磁石51aを固着した回転体51と、鉄心52bにコイル52aを巻き付けた発電用コイル52とからなり、実施例では、回転体51の外周にリコイルスタータ用フランジ53が固着されている。
以上の発電機50の上方及び周囲は逆キャップ状の蓋体54で覆われている。
クランクシャフト40bの発電機50の設置部位の下方で、高さ方向の中間部には、駆動スプロケット61を固着し、一方、前記したカムシャフト41の上端部を上方に延出し、延出部41aはシリンダヘッド3の上端部上方に突出しており、延出部41aに被動スプロケット62を固着する。
駆動スプロケット61と被動スプロケット62とは前後方向に離間して配置され、シリンダヘッド3、シリンダブロック4、クランクケース5からなるエンジンブロック2aの上方に前後に配置されている。
駆動・被動スプロケット61,62間には、動弁用のチエーン63、実施例ではサイレントチエーンを掛け回し、駆動スプロケット61の出力を被動スプロケット62に伝えるチエーン駆動機構60を構成する。
駆動スプロケット61はカムシャフト40で回転駆動され、駆動スプロケット61の駆動で、動弁用チエーン63を介して被動スプロケット62を回転駆動し、被動スプロケット62を固着したカムシャフト41を回転駆動し、バルブロッカーアームを揺動させ、吸・排気弁43,44を開閉する。
以上のチエーン駆動機構60の上をチエーンカバー70で覆う。チエーンカバー70は、後に詳細にその構造を説明するが、エンジンブロック2aの上部にチエーン駆動機構60の周囲を囲む縁片部2b(図5参照)上に被さり、図2に示すようにチエーン駆動機構収容室Cを画成する。尚、図5中において64,64は、チエーン63の中間部の左右に配置されたチエーンガイドである。
前記したクランクシャフト40の延出部40bは、図3で明らかなようにチエーンカバー70の前部に設けた通し孔から上方に導出され、この部分にはオイルシール65を介装し、油密的に封止する。
以上の通りエンジンブロック2の上面と、これを囲む縁片部2bと、カバー70でチエーン駆動機構60を油密的に囲む収容室Cを形成した。
以上において、図3、図4に示したように、メインギャラリ35は、シリンダブロック4の最上位の軸受部(ジャーナル部)4c上方に開口し、該メインギャラリ35と連通する縦穴部35aを備える。該縦穴部35aに、潤滑油供給管80の基管部81の下部81aをOリング81bを介して圧入係着する。基管部81は、前記した駆動スプロケット61の近傍に上向きに突出している。
潤滑油供給管80は、前記した基管部81の上部に後方に延びる細長い延出管部82を備え、延出管部82の基部82aは、基管部81の上部の外周の一部と接続し、基管部82内には、メインギャラリ35と連通する縦向きの天井部が盲の通路81cを有する。この通路81cは、延出管部82内の通路82aと連通する。
前記した駆動スプロケット61近傍に突出した基管部81の上部外周で、前記した延出管部82とは干渉しない部位、例えば略々反対側に第1吐出管83を通路83cと連通するように突設する。第1吐出管83は長さが短く、先端部に口径を絞った噴出口83aを備える。
第1吐出管83は、図5で明らかなように、駆動スプロケット61に近接し、チエーン63の内側に位置し、第1吐出管83の噴出口83aは、駆動スプロケット61とチエーン63との噛合部近傍を指向するように配置される。
延出管部82は、基管部81からチエーン63間にあって後方の被動スプロケット62方向に延び、上流部〜中間部は図5に示すように平面視で直線状である。延出管部82の後半部82bは図5に示すように右舷側に浅い角度で曲げられ、且つ図3、図4に示したように上方に緩やかに曲げられて浅い角度で上傾している。
延出管部82の後半部82bは、その先端部に第2吐出部84を有し、第2吐出部84の先端部に口径を絞った噴出口84aを設け、噴出口84aは被動スプロケット62とチエーン63との噛合部に近接し、この部分の略々上方を指向している。
延出管部82は、後半部82bの先部82cに略Z形のステイ85を溶接等で接合しておき、ステイ85の基部85aを、ボルト86を介してエンジンブロック2aのシリンダヘッド部上面3に突設した取付ボス部3dに固定し、延出管部82の先部82cをステイ85に支持する。
潤滑油供給管80の各噴出口83a,84aは、図5及び図7で示したようにチエーン63と各スプロケット61,62の噛合部及びのやや上方を向いて指向しており、図5において駆動スプロケット61、被動スプロケット62は図において矢印のように時計方向に回転し、チエーン63は矢印のように走行する。
噴出口83a,84aは、駆動・被動各スプロケット61,62とチエーン63との噛合開始部を指向して、この部分に潤滑油をジェット流として噴出、供給するように構成する。
潤滑油は、メインギャラリ35から潤滑油供給管80の基管部81を経て、第1吐出管83、延出管部82を通って第2吐出管部84に供給され、上記したように噴出口83a,84aから、駆動・被動各スプロケット61,62とチエーン63との噛合開始部を指向してジェット流として噴出、供給される。
また、噴出口84aは、上を覆うチエーンカバー70の天井面を指向して配設され、噴出した潤滑油が噛合部に散布され、且つ天井面に当たって下の噛合部に散布されるように設定されている。
カムシャフト41を駆動する被動スプロケット62は大径に設定されており、この側の噛合部に広域に亘り、確実に、効率良く潤滑油を供給、散布する必要がある。
そこで、チエーンカバー70の被動スプロケット62の上方に臨む天井面71に噴出された潤滑油のガイドを設ける。
図6は、チエーンカバー70の天井面71を示した裏面図である。
チエーンカバー70の天井面(裏面)71の周縁部には、前記したエンジンブロック2aの上部にチエーン駆動機構60の周囲を囲む縁片部2b(図5参照)と接合する縁片部72を有し、チエーンカバー70の縁片部72をエンジンブロック2a側の縁片部2bに上から重ねてシール部材77(図4参照)を介在させて接合し、前記したチエーン駆動機構収容室Cを画成する。
チエーンカバー70の天井面71には、相互に繋がる補強リブ73…が突設されており、またクランクシャフト40の縦通側には、クランクシャフト40の延出部40bが通る通し孔74を備える。
通し孔74の反対側の被動スプロケット62の天井部には、内外二重のガイドリブ75,76を下方に突出するように設ける。
噛合側のガイドリブ75は、左右に離間したガイドリブ75a,75bを備え、内側のガイドリブ75aが大きく湾曲して弧状片をなし、外側のリブ75bは内側のリブ75aよりも半径の大きい緩やか弧状である。
内側のガイドリブ75aと外側のリブ75bとは連結部75cで連結されており、内側のガイドリブ75aは、図5で明らかなように、被動スプロケット62のチエーン巻き込み側である噛合側の噛合開始部分の上流側から略1/4周を上方にあって、チエーンに沿って延びて囲むように形成されている。
外側のガイドリブ75bは、ジェット流として噴出される潤滑油が天井71に当たって飛散した際、チエーン駆動機構収容室C内における飛散潤滑油のリブ75b外方への飛散を防止し、効率良く下方に集中して落下するようにした。
被動スプロケット62のチエーン63の繰り出し側の内外のガイドリブ76a,76bは、チエーン繰り出しに際し、繰り出し側に潤滑油が飛散するのを防止し、リブ76a,76bで潤滑油のチエーン駆動機構収容室C内における飛散潤滑油のリブ76a,76b外方への飛散を防止し、効率良く下方に集中して落下するようにしたものである。
図7は、チエーン駆動機構収容室Cの被動スプロケット62の収容部分の説明的縦断面図、図8は、チエーンカバーの被動スプロケット側の下方から見た要部の斜視図であり、矢印Uで示した方向は上方を指す。る。
図7に示したように、第2吐出部84の噴出口84aは、ガイドリブ75a方向に上傾して指向されており、ジェット流として噴出された潤滑油は、被動スプロケット62の噛合開始部〜噛合部にかけてガイドリブ75aの内側の上部、天井方向に斜め上方を指向して噴出される。
これにより、潤滑油は、被動スプロケット62のチエーン63との間における噛合開始部〜噛合部上方に散布され、ガイドリブ65a及び天井71のこの部分に当たって下方に流下して散布され、被動スプロケット及びこれに巻き込まれ、振れ側の噛合開始部〜噛合部、更には、これの近傍の下流部にかけて、潤滑油を散布することとなり、スプロケット、チエーンの潤滑を効果的に、確実に行うことができる。
図6、図7中において78…は、チエーンカバー70の縁片部72に設けられ、前記エンジンブロック3aの周縁に設けた縁片部72に設けたボルト孔2c…に対応するボルト孔である。
以上により、エンジンの上部に動弁用チエーンを掛け渡して配置し、動弁用チエーンに潤滑油を供給する潤滑油供給管80をメインギャラリ35に接続したので、カム軸側への供給路の構造によらず、チエーンの潤滑用ジェットが設けられる。
従って、メインギャラリと、これに接続される潤滑油供給管のみですみ、チエーン駆動機構への潤滑油の供給油路は一本でたり、潤滑油供給系の構造の簡素化、製造の容易化を図ることができ、コスト的にも有利である。
また、潤滑油供給管80はチエーン室Cの上方に向けて設けた噴出口84aを備えるので、動弁用チエーン63を天井に散布して下方に流下させて効率良く潤滑することができ、また、潤滑油はチエーン室C内で回収することができ、潤滑油の効率的な利用にも資する。
潤滑油供給管80の両端部の噴出口83a,84aで、チエーン83の駆動側スプロケット61、被動側スプロケット63のチエーン噛合部方向の適所を指向して、噛合部〜これの下流側に指向して潤滑油は噴出、供給され、実施例では天井からガイドリブ65aが垂下、突設されているので、潤滑油の一層の効率的な、確実な潤滑、供給をスプロケット、チエーンに行うことができ、以上をメインギャラリ35に接続する潤滑油供給管80の両端部に噴出口を設けるだけで達成し得るので、潤滑油の噴出構造、噴出供給方式も簡素であり、製造も容易である。
本発明に係る動弁用チエーンの潤滑油供給手段は、多気筒4ストロークエンジンを搭載する船外機に好適である。
船外機の全体を示す側面図であり、右舷側の側面図であって、内部機構の主なものを破線で示した図である。 船外機のエンジンカバーの上カバーを破断して示したエンジンの平面図である。 エンジン2の上部を拡大して右舷側から見た要部の縦断側面図である。 図3の要部の拡大図である。 エンジン上部に設けたカムシャフトのチエーン駆動機構を露出して示した図である。 チエーンカバーの天井面を示した裏面図である。 チエーン駆動機構収容室の被動スプロケットの収容部分の説明的縦断面図である。 チエーンカバーの被動スプロケット側の下方から見た要部の斜視図である。
符号の説明
1…船外機、 2…エンジン、 4…シリンダブロック、 35…メインギャラリ、 60…動弁チエーン駆動機構、 61…駆動スプロケット、 62…被動スプロケット、 80…潤滑油供給管、 83a,84a…噴出口、 C…チエーン駆動機構室。

Claims (3)

  1. クランクシャフト縦置きでシリンダを横置きとした複数気筒からなる4ストロークバーチカルエンジンを搭載した船外機において、
    前記エンジンの上部に動弁用チエーンを掛け渡して配置するとともに、
    前記動弁用チエーンに潤滑油を供給する供給管を、メインギャラリに接続した、
    ことを特徴とする船外機。
  2. 前記動弁用チエーンは外部に油密なチエーン室内に収容され、前記給油管は、チエーン室の上方に向けて設けた噴出口を備えることを特徴とする請求項1記載の船外機。
  3. 前記供給管の両端部には、前記チエーンの駆動側スプロケット、被動側スプロケットのチエーン噛合部方向に向けて噴出口を備えることを特徴とする請求項2記載の船外機。
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