JP2007321384A - 土間コンクリートの施工方法および打継用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】打継部における目地形成を不要とする土間コンクリートの施工方法および打継用治具を提供する。
【解決手段】空洞形成部を有する骨格10と、骨格10に支持されたコンクリート天端レベル出し部材20と、骨格10に張られた網目を有するコンクリート留め部材30とを備えて骨格10により自立させられる打継用治具Jを、土間コンクリートCの打継部のレベル出しがなされた捨てコンの上にセットしてコンクリートの打設をなすものである。
【選択図】図1
【解決手段】空洞形成部を有する骨格10と、骨格10に支持されたコンクリート天端レベル出し部材20と、骨格10に張られた網目を有するコンクリート留め部材30とを備えて骨格10により自立させられる打継用治具Jを、土間コンクリートCの打継部のレベル出しがなされた捨てコンの上にセットしてコンクリートの打設をなすものである。
【選択図】図1
Description
本発明は土間コンクリートの施工方法およびそれに用いる打継用治具に関する。さらに詳しくは、打ち継ぎがなされる土間コンクリートの施工方法およびそれに用いる打継用治具に関する。
従来より、大面積のコンクリート土間の施工においては、コンクリートの打ち継ぎにより所望面積のコンクリート土間の形成がなされている。この打ち継ぎおいては、図4および図5に示すように、コンクリート天端Lに対応するレベルにアングル材(山形鋼)をその背111をコンクリートが打設される側に向けて位置させてコンクリート天端レベル部材110とし、それを支持部材120により適宜間隔で支持するとともに、コンクリートが打設される側にメタルラス130を張った治具100が用いられている。
しかるに、この治具100は、施工現場において製作がなされるいわゆる現場製作物であるところから、施工が煩雑となるとともに、施工コストの増大を招来しているという問題がある。
また、大面積のコンクリート土間においては、コンクリートの硬化時における収縮による亀裂が、土間コンクリートC表面にランダムに入るのを避けるため、格子状に目地の形成がカッターを用いてなされ、その目地部に亀裂が入るようにされている。このように目地部に亀裂が入るようにするためには、目地の深さは土間コンクリートCの厚さの1/3程度とする必要があること、つまり有効目地深さとする必要があることが知られている。そのため、この目地形成も施工の煩雑化させる要因となっている。
この施工の煩雑化は、打継部に目地を形成する際に顕著となる。というのは、前記深さの目地を形成しようとすると、メタルラス130とカッターとが干渉してスムーズな作業がなし得ないからである。このことは、施工を煩雑化するばかりでなく、工期の長期化をも招来する。
かかるメタルラス130を用いた治具100による施工の煩雑さを解消するため、目地型枠として目地板を用いて打ち継ぎがなされることもある。
しかしながら、目地板を用いた場合には、目地板に土間鉄筋の貫通孔を設けなければならず、その上その貫通孔に土間鉄筋を通す必要があるため、別の煩雑化を招来するという問題がある。この問題は、打継部における土間コンクリートCの反りを防止するため、スリップバーが用いられた場合に、より一層顕著となる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、打継部における目地形成を不要とする土間コンクリートの施工方法および打継用治具を提供することを目的としている。
本発明の土間コンクリートの施工方法は、打ち継ぎがなされる土間コンクリートの施工方法であって、砕石下地の打継部に対応する箇所に捨てコンをしてそのレベル出しを行う手順と、レベル出しがなされた捨てコン上に、自立可能かつ空洞形成可能とされた打継用治具をセットする手順と、所定の領域にコンクリートを打設する手順と、所定の養生をなした後、打継用治具のコンクリート天端レベル出し部材を撤去する手順と、コンクリートの打ち継ぎをなす手順と、打継部を除いて土間コンクリートに目地を所定配置にて形成する手順とを含んでいることを特徴とする。
一方、本発明の打継用治具は、打ち継ぎがなされる土間コンクリートの施工方法に用いられる打継用治具であって、前記打継用治具が、空洞形成部を有する骨格と、前記骨格に支持されたコンクリート天端レベル出し部材と、前記骨格に張られた網目を有するコンクリート留め部材とを備え、前記打継用治具が、前記骨格により自立させられてなることを特徴とする。
本発明の打継用治具においては、空洞形成部を有する骨格が、例えば、ベース枠部材と、前記ベース枠部材に所定間隔で立設された空洞形成枠部材と、前記空洞形成枠部材に渡された棟部材と、前記空洞形成枠部材または前記棟部材から所定間隔で立設された支持部材とを備えてなるものとされる。その場合、空洞形成枠部材の高さが、有効目地深さとされてなるのが好ましい。
本発明によれば、打継用治具をレベル出しがなされた捨てコン上にセットするだけでよいので、打ち継ぎを必要とする土間コンクリートの施工の簡素化が図られるという優れた効果が得られる。
また、本発明によれば、打継部の下部に空洞が形成されるので、打継部の目地形成が不要となり、施工の簡素化および工期の短縮が図られるという優れた効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る土間コンクリートの施工方法に用いられる打継用治具(以下、単に治具という)の斜視図を図1に示し、その使用状態を図2に示す。
治具Jは、図1に示すように、空洞形成部を有する骨格10と、骨格10に支持されたコンクリート天端レベル出し部材20と、骨格10に張られた網目を有するコンクリート留め部材30とを備え、骨格10により自立がなし得るようにされている。図中の符号40はスリップバーを示し、符号Cは土間コンクリートを示し、符号Lはコンクリート天端を示す。
空洞形成部を有する骨格10は、例えば鉄筋を折り曲げ成形してなるものを溶接接合して形成され、長方形状のベース枠部材11と、ベース枠部材11に適宜間隔で立設された多角形(図示例では三角形)の空洞形成枠部材12と、空洞形成枠部材12の頂部に渡された棟部材13と、棟部材13の例えば空洞形成枠部材12に対応する位置から立設された支持部材14とを備えてなるものとされる。
ここで、空洞形成枠部材12の高さは、有効目地深さと同一とされる。つまり、空洞形成枠部材12により形成される空洞Vが、目地と同様に機能するようにされている。空洞形成枠部材12により形成される空洞Vの高さをこのようにすることにより、打継部における目地形成を不要とすることができ、施工の簡素化および工期の短縮が図られる。
コンクリート天端レベル出し部材20は、例えばアングル(山形鋼)とされ、その垂直とされた背21が支持部材14に溶接接合される。この場合、図2に示すように、支持部材14のコンクリートが打設される側とは反対側に接合されるのが、打ち継ぎの際におけるコンクリート天端レベル出し部材20の撤去が容易となるので好ましい。
コンクリート留め部材30は、例えばメタルラス(金網)とされる。
次に、かかる構成とされた治具Jを用いた土間コンクリートCの施工について説明する。
手順1:砕石下地の打継部に対応する箇所に捨てコンをしてレベル出しを行う。
手順2:レベル出しがなされた捨てコン上に、予め工場にて製作された治具Jをセットする。
手順3:スリップバー40を支持部材14,14間に張られているコンクリート留め部材30の適宜位置に挿通する。
手順4:コンクリートを打設する。
手順5:スリップバー40を適宜操作して打設されたコンクリートの反りを抑える。
手順6:所定の養生の後、コンクリート天端レベル出し部材20を撤去する。
手順7:隣接部にコンクリートを打設して打ち継ぎを行う。
手順8:所定の養生の後、打継部を除いて土間コンクリートCに目地を所定サイズの格子状に形成する。
この一連の手順により、所望面積のコンクリート土間が形成される。
このように、この実施形態によれば、レベル出しがなされた捨てコン上に予め工場にて製作された治具Jを設置するだけでコンクリートの打設がなし得るので、施工の簡素化が図られる。また、治具Jは有効目地深さ相当の高さを有する空洞Vを形成するよう構成されているので、打継部における目地形成を不要とすることができ、施工のより一層の簡素化が図られる。さらに、治具Jは空洞Vを形成するように構成されているので、使用する土間コンクリートCの量が削減できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態では多角形は三角形とされているが、四角形や五角形とすることもできる。
また、図3に示すように、空洞形成枠部材12と、支持部材14とをいわゆる一本物から折り曲げ形成し、支持部材14の立ち上がり部に棟部材13を接合するようにしてもよい。
本発明は、打ち継ぎが必要とされる土間コンクリートの施工に適用できる。
10 骨格
11 ベース枠部材
12 空洞形成枠部材
13 棟部材
14 支持部材
20 コンクリート天端レベル出し部材
30 コンクリート留め部材
40 スリップバー
J 打継用治具
C 土間コンクリート
L コンクリート天端
V 空洞
11 ベース枠部材
12 空洞形成枠部材
13 棟部材
14 支持部材
20 コンクリート天端レベル出し部材
30 コンクリート留め部材
40 スリップバー
J 打継用治具
C 土間コンクリート
L コンクリート天端
V 空洞
Claims (4)
- 打ち継ぎがなされる土間コンクリートの施工方法であって、
砕石下地の打継部に対応する箇所に捨てコンをしてそのレベル出しを行う手順と、
レベル出しがなされた捨てコン上に、自立可能かつ空洞形成可能とされた打継用治具をセットする手順と、
所定の領域にコンクリートを打設する手順と、
所定の養生をなした後、打継用治具のコンクリート天端レベル出し部材を撤去する手順と、
コンクリートの打ち継ぎをなす手順と、
打継部を除いて土間コンクリートに目地を所定配置にて形成する手順
とを含んでいることを特徴とする土間コンクリートの施工方法。 - 打ち継ぎがなされる土間コンクリートの施工方法に用いられる打継用治具であって、
前記打継用治具が、空洞形成部を有する骨格と、前記骨格に支持されたコンクリート天端レベル出し部材と、前記骨格に張られた網目を有するコンクリート留め部材とを備え、
前記打継用治具が、前記骨格により自立させられてなる
ことを特徴とする打継用治具。 - 空洞形成部を有する骨格が、ベース枠部材と、前記ベース枠部材に所定間隔で立設された空洞形成枠部材と、前記空洞形成枠部材に渡された棟部材と、前記空洞形成枠部材または前記棟部材から所定間隔で立設された支持部材とを備えてなることを特徴する請求項2記載の打継用治具。
- 空洞形成枠部材の高さが、有効目地深さとされてなることを特徴する請求項3記載の打継用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006150983A JP2007321384A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 土間コンクリートの施工方法および打継用治具 |
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JP2006150983A JP2007321384A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 土間コンクリートの施工方法および打継用治具 |
Publications (1)
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JP2007321384A true JP2007321384A (ja) | 2007-12-13 |
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ID=38854441
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JP2006150983A Withdrawn JP2007321384A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 土間コンクリートの施工方法および打継用治具 |
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JP (1) | JP2007321384A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104929367A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-09-23 | 中国二十冶集团有限公司 | 平面混凝土浇筑质量的控制装置及其使用方法 |
-
2006
- 2006-05-31 JP JP2006150983A patent/JP2007321384A/ja not_active Withdrawn
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