JP2007320751A - 昇降台の落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることができるとともに、マスト幅の異なる搬送装置等の昇降台に合わせた設計変更を容易に行うことのできる昇降台の落下防止装置を提供する。
【解決手段】 落下防止片34を支持し、待機位置から作動位置へ向けて動作可能に設けられた複数のブレーキレバー31と、前記待機位置にあるブレーキレバー31と係合してブレーキレバー31の回動を阻止するとともに、軸周りに回動することにより、ブレーキレバー31との係合を解除してブレーキレバー31の回動を許容する係止軸41と、常時は、ブレーキレバー31の回動を阻止する位置にある前記係止軸41に係合して係止軸41の回動を阻止し、チェーン14等の吊り部材の異常時には、前記係止軸41との係合を解除して係止軸41の回動を許容する異常検知手段51と、を備えた昇降台の落下防止装置12とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置あるいは移載装置等の昇降台に設けられる落下防止装置の技術に関する。
従来、昇降台を有するスタッカークレーン等の搬送装置や移載装置等には、昇降台の落下防止装置が設けられている。チェーンやロープ等の吊り部材により荷重を支持され、マストに沿って昇降する昇降台の落下防止装置として、マストの両側と昇降台との間にくさび形状の1対の落下防止片を嵌入することにより、昇降台の落下を防止するようにした装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
前記従来の昇降台の落下防止装置は、1対の落下防止片を支持する回動自在の1対のブレーキレバーと、常時は前記各ブレーキレバーに係合し、吊り部材の異常時に回動して係合位置から外れることにより、各ブレーキレバーの回動を許容する1対のトグルレバーと、各落下防止片が上移動するように各ブレーキレバーを付勢する付勢手段と、を備えている。この落下防止装置によれば、常時は、各トグルレバーは各ブレーキレバーに係合して各落下防止片をマストの両側と昇降台との間から離脱させており、吊り部材の切断等の異常時には、各トグルレバーが回動してブレーキレバーの係合位置から外れて各ブレーキレバーの回動を許容し、各ブレーキレバーは回動してマストの両側と昇降台との間に各落下防止片を嵌入させて昇降台を停止させる。
特開2005−67839号公報
ところで、落下防止片の嵌入がマストの両側で略同時に行われた場合には、落下防止片はマストの両側で均等に嵌入されるのであるが、落下防止片の嵌入のタイミングがマストの両側でずれた場合、先に嵌入する落下防止片は深く嵌入され、後に嵌入する落下防止片は浅く嵌入されてしまい、落下防止片がマストの両側で均等に嵌入されない場合がある。そして、このように落下防止片の嵌入がマストの両側で均等でない場合は、昇降台がマストに対して傾斜して昇降台がバランスを損ねる場合があり、また、落下防止片の嵌入が不十分となって落下防止機能が十分に発揮されない場合がある。従って、マストの両側と昇降台の間への各落下防止片の嵌入は、マストの両側で略同時に行うことが必要である。
前記従来の落下防止装置は、吊り部材の中心線とマストの中心線とを合わせた配置の昇降台の場合には、落下防止装置は吊り部材又はマストに対して略左右対称の構造となる。この場合、吊り部材の異常時のトグルレバーの作動は左右対称となり、ブレーキレバーとの係合の解除が左右略同時に行われ、左右のブレーキレバーの回動も略同時に行われる。よって、落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させ、問題なく昇降台の落下を防止することができる。
しかしながら、前記従来の落下防止装置は、吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置の昇降台の場合には、トグルレバー等の形状を左右で変える必要があるため、落下防止装置はマストに対して左右対称の構造とならない。この場合は、落下防止装置の作動は左右対称ではなくなり、トグルレバーとブレーキレバーとの係合の解除が左右略同時には行われず、落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることが困難となる。従って、吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置の昇降台の場合には、落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることが困難であるという問題があった。
また、前記従来の落下防止装置は、例えば、マスト幅の異なる搬送装置あるいは移載装置等の昇降台に適合するように設計変更する場合には、多数の部材の形状や寸法を設計変更しなければならず、設計変更が容易でないという問題があった。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであり、吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置の昇降台であっても、落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることができるとともに、マスト幅の異なる搬送装置等の昇降台に合わせた設計変更を容易に行うことのできる、昇降台の落下防止装置の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載の発明では、吊り部材により荷重を支持されながらマストに沿って昇降する昇降台に設けられる、昇降台の落下防止装置であって、
前記マストの両側と前記昇降台との間に下方から嵌入されて昇降台の落下を防止する複数の落下防止片と、
前記落下防止片を支持しており、前記落下防止片をマストと昇降台との間から離脱させた状態とする待機位置から、前記落下防止片をマストと昇降台との間に下方から嵌入させた状態とする作動位置へ向けて動作可能に設けられた、複数のブレーキレバーと、
前記ブレーキレバーを待機位置から作動位置へ動作させる方向に付勢するブレーキレバー付勢手段と、
前記待機位置にあるブレーキレバーと係合してブレーキレバーの動作を阻止するとともに、軸周りに回動することにより、ブレーキレバーとの係合を解除してブレーキレバーの動作を許容する係止軸と、
ブレーキレバーの動作を阻止する位置から、ブレーキレバーの動作を許容する位置へ向けて、前記係止軸を軸周りに回動させる方向に付勢する係止軸付勢手段と、
常時は、ブレーキレバーの動作を阻止する位置にある前記係止軸に係合して係止軸の回動を阻止し、吊り部材の異常時には、前記係止軸との係合を解除して係止軸の回動を許容する異常検知手段と、
を備えたことを特徴とする昇降台の落下防止装置とした。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
昇降台は吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置とされ、
係止軸は吊り部材の中心線に対して長さが非対称であることを特徴とする昇降台の落下防止装置とした。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載された昇降台の落下防止装置を用いたことを特徴とする自動倉庫システムとした。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1から3に記載の発明によれば、係止軸が軸周りに回動することにより、待機位置にあるブレーキレバーとの係合が解除されてブレーキレバーの動作を許容する。係止軸の軸周りの回動は、係止軸の長さに関係なく一定であるため、係止軸に係合する複数のブレーキレバーの動作を略同時に許容できる。そして、複数のブレーキレバーの動作が略同時に行われることにより、ブレーキレバーに支持された落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることができる。従って、吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置の昇降台であっても、落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることができる。
また、マスト幅の異なる搬送装置あるいは移載装置等の昇降台に適合するように設計変更する場合には、係止軸の長さを変更すればよく、他の部材については変更せずに共通の部材を用いることができるため、マスト幅の異なる搬送装置等の昇降台に合わせた設計変更を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、係止軸の軸周りの回動は、係止軸の長さに関係なく一定であるため、係止軸に係合する複数のブレーキレバーの動作を略同時に許容できる。従って、係止軸が吊り部材の中心線に対して長さが非対称であっても、複数のブレーキレバーの動作が略同時に行われることにより、ブレーキレバーに支持された落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、昇降台の落下防止装置は、ブレーキレバーに支持された落下防止片をマストの両側と昇降台との間に略同時に嵌入させて、均等に嵌入することができる。従って、昇降台の落下防止装置の落下防止機能が十分に発揮される安全性の高い自動倉庫システムとすることができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る昇降台の落下防止装置12について、図を用いて説明する。図1から図5はブレーキレバー31が待機位置にある状態を示し、図6から図10はブレーキレバー31が作動位置にある状態を示している。
実施例1に係る昇降台の落下防止装置12は、例えば自動倉庫の搬送装置として使用されるスタッカークレーン等に設けられる。図1乃至図10に示すように、スタッカークレーンは、自動倉庫の床上を走行する走行台車(図示省略)と、前記走行台車に立設される1対のマスト13と、前記1対のマスト13間に支持されてマスト13に沿って昇降する昇降台11と、前記昇降台11に設けられて物品を移載するスライドフォークやスカラーアーム等の移載装置(図示省略)と、昇降台11の荷重を支持する吊り部材としてのチェーン14と、チェーン14を駆動させる駆動手段(図示省略)と、を有している。昇降台11には前記チェーン14の端部が取り付けられて荷重が支持されており、前記チェーン14が駆動手段で駆動されることにより、昇降台11はマスト13に沿って昇降する。尚、昇降台は自動倉庫の搬送装置として使用されるスタッカークレーンに設けられるものに限られず、吊り部材により荷重を支持されながらマストに沿って昇降する昇降台であればよい。また、吊り部材は、チェーンの他、ベルト、ロープなどであってもよい。
図1、図4に示すように、昇降台11にはマスト13に沿って昇降するためのガイドローラ23がマスト13の両側を抱持するように設けられており、ガイドローラ23は昇降台11の側部に立設された昇降台側板21に設けたガイドローラ軸24に取り付けられている。
図1に示すように、前記ガイドローラ23の下方であってマスト13の両側面に対向する位置には、停止用摺接部25が設けられている。停止用摺接部25はマスト13に対して図示左右対称となるように設けられる。図4に示すように、停止用摺接部25は、前記昇降台側板21からマスト13に向けて延設された固定部材26によって支持されている。そして、図1に示すように、前記停止用摺接部25の側部には、マスト13の側面に対して対峙する位置に停止用摺接面27が形成されている。停止用摺接面27は、マスト13の側面に対して間隔を確保するとともに、マスト13の側面に対して一定の角度で傾斜させた形状として、停止用摺接面27とマスト13の側面との間隔を下方が広く、上方が狭くなるようにされており、これにより、停止用摺接面27とマスト13の側面との間には略くさび形状の空間が形成されている。また、停止用摺接部25の略中央部には、後記ブレーキレバー31に設けられる回動防止部32を貫通させて揺動させるための貫通穴28が形成されている。
図1、図3に示すように、前記マスト13の両側面と前記停止用摺接面27との間には、落下防止片34が設けられる。落下防止片34は、チェーン14の切断等の異常時には、前記マスト13の両側面と前記停止用摺接面27との間に嵌入されることにより、マスト13の両側を挟持して昇降台11の落下を防止する部材である。落下防止片34は後記ブレーキレバー31に支持されて、マスト13に対して図示左右対称となるように設けられる。落下防止片34の前記停止用摺接面27と接触する面は、停止用摺接面27と略同一の傾斜角度で傾斜させており、マスト13の側面と接触する面は、マスト13の側面と略平行とされており、略くさび形状に形成されている。落下防止片34には、後記ブレーキレバー31に対して回動自在に取り付けるための長孔35が形成されている。落下防止片34は、常時はマスト13と昇降台11との間から離脱させた状態に支持され、チェーン14の切断等の異常時には、前記マスト13の両側面と前記停止用摺接面27との間に下方から嵌入されて上方に食込んでいき、マスト13の両側を挟持する大きな挟持力を発生して昇降台11の落下を防止する。
図1に示すように、前記停止用摺接部25には、ブレーキレバー31が設けられている。ブレーキレバー31は前記落下防止片34を支持している。ブレーキレバー31は略L字型のベルクランクである。図3に示すように、1つの停止用摺接部25に対して1対のブレーキレバー31が停止用摺接部25を挟むように同軸上で回動自在に取り付けられる。図1に示すように、1対のブレーキレバー31は図示左右の停止用摺接部25に対して設けられ、ブレーキレバー31はマスト13に対して図示左右対称となるように設けられる。前記ブレーキレバー31の長辺側の端部には、前記落下防止片34が回動自在に取り付けられる。落下防止片34の取り付けは、落下防止片34に形成した前記長孔35に軸を貫通させ、その軸を1対のブレーキレバー31の端部に架設させて取り付ける。そして、図1、図3、図4に示すように、ブレーキレバー31の長辺側の略中央部には、前記停止用摺接部25の貫通穴28を貫通させた回動防止部32がブレーキレバー31と一体的に取り付けられる。図2に示すように、前記昇降台側板21にも前記停止用摺接部25に形成した貫通穴28と同形状の貫通穴22が形成されており、昇降台側板21と停止用摺接部25とにそれぞれ形成した貫通穴22、28に回動防止部32を貫通させている。ブレーキレバー31は、図1に示すように、前記落下防止片34をマスト13の側面と停止用摺接面27との間から離脱させた状態とする待機位置から、図6に示すように、前記落下防止片34をマスト13の側面と停止用摺接面27との間に下方から嵌入させた状態とする作動位置へ向けて回動自在とされている。ブレーキレバー31の回動に伴い、前記回動防止部32は、昇降台側板21と停止用摺接部25とにそれぞれ形成した貫通穴22、28内で揺動する。
図1に示すように、前記ブレーキレバー31の短辺側には、ブレーキレバー付勢手段としてのコイルバネ33の一端部が取り付けられている。他端部は、停止用摺接部25の下端部に取り付けられている。ブレーキレバー付勢手段としてのコイルバネ33は引き伸ばされた状態で取り付けられており、ブレーキレバー31はコイルバネ33によって待機位置から作動位置へ回動する方向に付勢されている。同時に、ブレーキレバー31と一体の回動防止部32もコイルバネ33によって図示上方へ付勢されている。
図1に示した前記昇降台側板21の図示裏面側には、図2に示すように、係止軸41が取り付けられている。係止軸41は、前記ブレーキレバー31に一体的に固定された前記回動防止部32に係合してブレーキレバー31の回動を阻止し、また、回動防止部32との係合を解除してブレーキレバー31の回動を許容する部材である。係止軸41は昇降台側板21に取り付けられたブラケット42に軸周りに回動自在に支持されており、係止軸41の先端部には係止部材43が設けられている。チェーン14の中心線から前記係止部材43までの距離は、図示左右で異なっており、非対称である。
図2に示すように、前記係止部材43の図示上部には、側方に突出する突出部43aが形成されている。図3、図4に示すように、ブレーキレバー31の回動防止部32の先端部は昇降台側板21の貫通穴22を貫通して突出しており、前記ブレーキレバー31が待機位置にある状態(図1参照)で、図2、図3、図4に示すように、回動防止部32の先端部の図示上部に前記係止部材43の突出部43aを係合させている。回動防止部32に前記係止部材43の突出部43aを係合させ、回動防止部32の図示上方への移動を阻止させることにより、回転防止部32と一体的に取り付けられたブレーキレバー31の回動を阻止させている。また、図4及び図9に示すように、係止軸41を図示右方向に回動させることにより、係止部材43の突出部43aと回転防止部32との係合が解除され、図7、図8、図9に示すように、回動防止部32の図示上方への移動が許容され、回転防止部32と一体的に取り付けられたブレーキレバー31の回動が許容される。
図2に示すように、係止軸41には係止軸付勢手段としてのねじりバネ44が取り付けられている。ねじりバネ44は、前記係止軸41を軸周りに回動させるように付勢している。付勢の方向は、図2、図3、図4に示す状態から、図7、図8、図9に示す状態となるよう、係止部材43の突出部43aと回動防止部32との係合が解除される方向である。すなわち、係止部材43の突出部43aが回動防止部32に係合されてブレーキレバー31の回動を阻止する位置から、突出部43aと回動防止部32との係合が解除されてブレーキレバー31の回動を許容する位置へ向かう方向である。
図2に示すように、昇降台側板21の係止軸41が取り付けられている面には、吊り部材としてのチェーン14が切断した場合等の異常を検知する異常検知手段51が設けられている。異常検知手段51は、常時は、ブレーキレバー31の回動を阻止する位置にある係止軸41に係合して係止軸41の回動を阻止し、吊り部材の異常時には、前記係止軸41との係合を解除して係止軸41の回動を許容するものである。図2、図4に示すように、昇降台側板21には、前記チェーン14の端部が取り付けられる吊り部材固定部52が延設されている。チェーン14の端部にはチェーンシャフト15が取り付けられており、チェーンシャフト15は、前記吊り部材固定部52を進退自在に貫通している。吊り部材固定部52を貫通したチェーンシャフト15には、コイルバネ53を被嵌させており、その外側に金属製の筒状体であるカラー54を被嵌させている。
また、図2、図3に示すように、チェーンシャフト15の端部には検知部材55が固定されている。チェーン14に荷重が加わった状態では、チェーン14に固定される検知部材55と吊り部材固定部52とでコイルバネ53は圧縮されるが、カラー54が吊り部材固定部52と検知部材55の間に介在していることでコイルバネ53の圧縮が制限され、昇降台11の荷重がチェーン14によって支持される。コイルバネ53はバネ弾性係数が十分大きいものを使用し、チェーン14が切断するなどしてチェーン14に加わる荷重が低下した場合には、速やかに復元して検知部材55を下方に移動させるものとする(図7参照)。
図2、図3、図5に示すように、前記係止軸41には、前記異常検知手段51の検知部材55に当接する当接部材56を設けている。当接部材56は図5に示すように板状部材であり、常時は、この当接部材56の一端部が前記検知部材55に当接して係止軸41の回動を阻止し、チェーン14の異常時には、前記検知部材55との当接が解除されて、係止軸41の回動を許容するものである。当接部材56は、図4に示すように、チェーン14に昇降台11の荷重が加わって検知部材55が上方にある状態では検知部材55と当接している。この状態では、前記係止軸41がねじりバネ44によって図示右回転方向に付勢されているため、当接部材56も図示右回転方向に付勢されている。そして、図9に示すように、チェーン14が切断するなどしてチェーン14に加わる荷重が低下し、検知部材55が下方に移動した状態では、前記ねじりバネ44の付勢力によって図示右方向に回転し、検知部材55との当接が解除されるように構成されている。
次に、本実施例に係る昇降台の落下防止装置12の常時と異常時における動作について説明する。まず、図1に示すように、常時においては、吊り部材としてのチェーン14に昇降台11が支持され、チェーン14に昇降台11の荷重が加わっている。図2に示すように、チェーン14と検知部材55とでコイルバネ53は圧縮されるが、カラー54が吊り部材固定部52と検知部材55の間に介在していることでコイルバネ53の圧縮が制限され、昇降台11の荷重がチェーン14によって支持される。
常時には、図1に示すように、ブレーキレバー31は、落下防止片34をマスト13と昇降台11との間から離脱させた状態の待機位置に位置している。ブレーキレバー31は、ブレーキレバー付勢手段としてのコイルバネ33によって待機位置から作動位置へ回動するように付勢されているのであるが、図2に示すように、ブレーキレバー31に一体的に取り付けられている回動防止部32が、係止軸41に設けられた係止部材43の突出部43aと係合している。このため、係止軸41によってブレーキレバー31は待機位置に保持されている。
また、前記係止軸41自体も、係止軸付勢手段としてのねじりバネ44によって、回動防止部32との係合を解除する方向に、軸周りに回動するように付勢されているのであるが、図2に示すように、係止軸41に設けられた当接部材56が検知部材55に当接しており、検知部材55によって係止軸41の軸周りの回動が阻止されている。このように、チェーン14に昇降台11の荷重が加わっている状態では、落下防止片34はマスト13と昇降台11との間から離脱させた状態に保たれている。
次に、チェーン14が切断するなどの異常時には、チェーン14に加わる荷重が低下し、図7に示すように、チェーンシャフト15に被嵌させたコイルバネ53の弾発力により検知部材55が速やかに図示下方に移動する。検知部材55が図示下方に移動すると、図7、図9に示すように、係止軸41に設けた当接部材56と検知部材55との当接が解除され、係止軸41の回動が許容される。
係止軸41の回動が許容されると、係止軸付勢手段としてのねじりバネ44の付勢力により、図7、図8、図9に示すように、係止軸41は軸周りに回動し、係止軸41の先端部に設けられた係止部材43も共に回動する。係止部材43が回動すると、係止部材43の突出部43aと回動防止部32の先端部との係合が解除されて、ブレーキレバー31の回動が許容される。
上記のようにブレーキレバー31の回動が許容されると、ブレーキレバー31はブレーキレバー付勢手段としてのコイルバネ33によって待機位置から作動位置へ回動する方向に付勢されているため、図6に示すように、マスト13の両側面と停止用摺接面27との間に図示下方から嵌入される。マスト13の両側面と停止用摺接面27との間に嵌入された落下防止片34は、上方に食込んでいき、マスト13の両側を挟持する大きな挟持力を発生して昇降台11の落下を防止することとなる。
以上説明した本実施例に係る昇降台の落下防止装置12によれば、異常時には係止軸41が軸周りに回動することにより、待機位置にあるブレーキレバー31との係合が解除されてブレーキレバー31の回動が許容される。係止軸41の軸周りの回動は、係止軸41の長さに関係なく一定であるため、係止軸41に係合する複数のブレーキレバー31の回動を略同時に解除することができる。従って、本実施例のように、係止軸41がチェーン14の中心線に対して長さが非対称であっても、複数のブレーキレバー31の回動が略同時に行われ、ブレーキレバー31に支持された落下防止片34をマスト13の両側と昇降台11との間に略同時に嵌入させることができる。
また、マスト幅の異なる搬送装置あるいは移載装置等の昇降台11に適合するように設計変更する場合には、係止軸41の長さを変更すればよく、他の部材については変更せずに共通の部材を用いることができるため、マスト幅の異なる搬送装置等の昇降台に合わせた設計変更を容易に行うことができる。
また、本実施例に係る昇降台の落下防止装置12を自動倉庫システムに適用した場合、ブレーキレバー31に支持された落下防止片34をマスト13の両側と昇降台11との間に略同時に嵌入させて、均等に嵌入することができるため、昇降台の落下防止装置12の落下防止機能を十分に発揮できる安全性の高い自動倉庫システムとすることができる。
尚、上記説明では、吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置の昇降台について説明したが、吊り部材の中心線をマストの中心線に合わせた配置の昇降台であっても設けることができる。
本発明の実施例に係る昇降台の落下防止装置12をマスト13側から見た正面図。 本発明の実施例に係る昇降台の落下防止装置12を図1の反対側から見た裏面図。 図2の3−3線における断面図。 図2の矢印4の方向から見た側面図。 図2の5−5線における断面図。 本発明の実施例に係る昇降台の落下防止装置12をマスト13側から見た正面図。 本発明の実施例に係る昇降台の落下防止装置12を図6の反対側から見た裏面図。 図7の8−8線における断面図。 図7の矢印9の方向から見た側面図。 図7の10−10線における断面図。
符号の説明
11 昇降台
12 昇降台の落下防止装置
13 マスト
14 吊り部材としてのチェーン
15 チェーンシャフト
21 昇降台側板
22 貫通穴
23 ガイドローラ
24 ガイドローラ軸
25 停止用摺接部
26 固定部材
27 停止用摺接面
28 貫通穴
31 ブレーキレバー
32 回動防止部
33 ブレーキレバー付勢手段としてのコイルバネ
34 落下防止片
35 長孔
41 係止軸
42 ブラケット
43 係止部材
43a 突出部
44 係止軸付勢手段としてのねじりバネ
51 異常検知手段
52 吊り部材固定部
53 コイルバネ
54 カラー
55 検知部材
56 当接部材

Claims (3)

  1. 吊り部材により荷重を支持されながらマストに沿って昇降する昇降台に設けられる、昇降台の落下防止装置であって、
    前記マストの両側と前記昇降台との間に下方から嵌入されて昇降台の落下を防止する複数の落下防止片と、
    前記落下防止片を支持しており、前記落下防止片をマストと昇降台との間から離脱させた状態とする待機位置から、前記落下防止片をマストと昇降台との間に下方から嵌入させた状態とする作動位置へ向けて動作可能に設けられた、複数のブレーキレバーと、
    前記ブレーキレバーを待機位置から作動位置へ動作させる方向に付勢するブレーキレバー付勢手段と、
    前記待機位置にあるブレーキレバーと係合してブレーキレバーの動作を阻止するとともに、軸周りに回動することにより、ブレーキレバーとの係合を解除してブレーキレバーの動作を許容する係止軸と、
    ブレーキレバーの動作を阻止する位置から、ブレーキレバーの動作を許容する位置へ向けて、前記係止軸を軸周りに回動させる方向に付勢する係止軸付勢手段と、
    常時は、ブレーキレバーの動作を阻止する位置にある前記係止軸に係合して係止軸の回動を阻止し、吊り部材の異常時には、前記係止軸との係合を解除して係止軸の回動を許容する異常検知手段と、
    を備えたことを特徴とする昇降台の落下防止装置。
  2. 昇降台は吊り部材の中心線とマストの中心線とをずらせた配置とされ、
    係止軸は吊り部材の中心線に対して長さが非対称であることを特徴とする請求項1に記載の昇降台の落下防止装置。
  3. 前記請求項1または2に記載された昇降台の落下防止装置を用いたことを特徴とする自動倉庫システム。
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