JP4483711B2 - 自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置 - Google Patents

自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャビンがマストに沿って昇降する自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置に関する。
一般に自動倉庫は荷を収納する収納部(棚)を複数段、複数連備えた枠組棚(ラック)と、入出庫される荷を一時的に載置する荷受台と、荷受台及び収納部との間で荷の搬送及び移載作業を行うスタッカクレーンとを備えている。このスタッカクレーンのマストには、作業員が載ってスタッカクレーンの補修作業や定期的な保守点検作業を行うためのキャビンが設けられている。このキャビンは、二本のチェーンによってマストに吊り下げられており、昇降駆動装置が駆動するとキャビンはガイドレールに案内されてマストを昇降可能に設けられている。
スタッカクレーンには、前記二本のチェーンのうち一本でも切断した場合にキャビンの落下を防止するための機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された落下防止機構はキャビン上部に設けられており、該キャビン上部には前記チェーンを押圧する方向に付勢しながらチェーンに当接するリンク機構と、該リンク機構の回動に応じて前記ガイドレールを挟み込むように移動する一対の制動部材とを備えている。そして、例えば、いずれか一方のチェーンが切断された場合には、該チェーンに対応して設けられたリンク機構のチェーンに対する当接が解除されてリンク機構が回動する。そして、リンク機構の回動により一対の制動部材がマストのガイドレールを挟み込むように移動し、該一対の制動部材のガイドレールの挟み込みによってキャビンの落下が防止されるようになっている。
特開平10−7209号公報
ところが、特許文献1に開示された落下防止機構は、一対の制動部材をガイドレールを挟み込むように移動させるためにリンク機構を用いている。このリンク機構は、多数本のリンクを用い、それらリンク同士を軸支することで構成されている。また、落下防止機構においては、チェーン一本に対して前記リンク機構、及び一対の制動部材が一組ずつ設けられている。このため、特許文献1に開示された落下防止機構は、部品点数が非常に多く、また、構成が複雑であった。
本発明は、部品点数を減らし、簡易な構成でキャビンの落下を防止することができる自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置を提供することができる。
本発明の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置は、マストの上下方向に沿って複数本の索状体が張設され、該複数本の索状体により駆動モータの動力がキャビンに伝達されることで該キャビンがマストに沿って昇降する自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置において、前記キャビンには、非突出位置からマスト側に突出した突出位置で前記マストに設けられたブロック部材の上面に掛止する一つのストッパピンと、前記非突出位置にあるストッパピンを前記突出位置方向へ付勢する第1付勢手段と、前記ストッパピンに係脱可能であり、下方からのストッパピンへの係止状態で該ストッパピンを前記非突出位置に位置決めする一つの位置決め部材と、該位置決め部材を前記ストッパピンへ係止させる方向へ付勢する第2付勢手段と、各索状体に対応して一つずつ設けられ、一端側が回動軸によって回動可能に支持されているとともに他端側が前記索状体により下方から支持された複数のスイングレバーと、該複数のスイングレバーに対応して一つずつ設けられ、スイングレバーを前記回動軸を回動中心として下方へ回動させる方向へ付勢する第3付勢手段とを備えており、前記複数のスイングレバーには、各スイングレバーの下方への回動を前記位置決め部材に伝達するアームが前記位置決め部材に向けて延設されており、該アームによって各スイングレバーの下方への回動が独立して位置決め部材に伝達される構成とした。
これによれば、索状体の切断が発生すると、該索状体によるスイングレバーの下方からの支持が無くなり、切断された索状体に対応したスイングレバーが下方へ回動する。すると、スイングレバーの下方への回動がアームを介して、回動しない別のスイングレバーに関係なく位置決め部材に伝達され、該位置決め部材が下降される。そして、位置決め部材の下降により該位置決め部材のストッパピンへの係止状態が解除され、ストッパピンが非突出位置から突出位置へ移動される。その結果、ストッパピンがブロック部材の上面に掛止可能となり、ストッパピンのブロック部材上面への掛止によってキャビンの落下が防止される。
そして、キャビン落下防止装置においては、複数のスイングレバーはそれぞれ回動軸に回動可能に支持され、アームは各スイングレバーに一体化されている。また、一つの位置決め部材は第2付勢手段によって付勢され、一つのストッパピンは第1付勢手段によって付勢された構成である。すなわち、キャビン落下防止装置においては、リンク機構といった複雑な構成を用いることなくキャビンの落下を防止することができ、キャビン落下防止装置の部品点数を減らし、簡易な構成とすることができる。
また、キャビン落下防止装置は、各索状体に対応して一つのスイングレバーを備える一方で、一つのストッパピン及び一つの位置決め部材を備えた構成である。そして、一つのストッパピンで、いずれの索状体が切断されてもキャビンの落下を防止することができる。したがって、各索状体それぞれに対応してキャビンの落下を防止する構成を設ける場合に比して、キャビン落下防止装置の部品点数を減らすことができる。
また、前記位置決め部材は、前記第2付勢手段に支持されたプレートの上面に固着されており、前記アームは前記プレートの上面に当接していてもよい。これによれば、スイングレバーの下方への回動は、アームがプレートの上面に当接することで位置決め部材に伝達される。このため、例えば、スイングレバーの下方への回動が、アームが位置決め部材に直接当接して伝達される場合に比して、スイングレバーの下方への回動を位置決め部材に伝達するためにアームが当接する面積を広く取ることができる。
また、前記位置決め部材は棒状をなし、該位置決め部材とアームとの対向面間にはクリアランスが形成されていてもよい。これによれば、例えば、位置決め部材とアームとの対向面間にクリアランスが形成されず、位置決め部材がアームによって保持されている場合のように、位置決め部材の下降がアームによって妨げられることがなく、位置決め部材をスムーズに下降させることができる。
また、前記ストッパピンは筒状をなすガイド部によって前記突出位置と非突出位置との間の移動がガイドされ、前記位置決め部材は前記ガイド部を貫通してストッパピンの挿通孔に係脱可能に形成されており、前記アームの位置決め部材側は前記位置決め部材の周方向に沿って配設されていてもよい。これによれば、アームの位置決め部材側は、該位置決め部材の周方向に沿って配設されることから、位置決め部材を囲む状態でプレートの上面のほぼ全体に亘って当接する。このため、例えば、アームの位置決め部材側が、プレート上面の縁部にしか当接していない場合のように、アームによるプレートの押し下げの際にプレートが傾いて押し下げられることが防止される。
また、前記スイングレバーは、前記ストッパピンを挟んでキャビンの両側に設けられた二本の索状体に対応して二つ設けられ、前記アームは、位置決め部材を挟んだ両側から該位置決め部材に向けて延設されていてもよい。これによれば、二本の索状体をストッパピンを挟んでキャビンの両側に設けることでキャビンを安定した状態で吊下げ支持することができる。また、二本の索状体のうちいずれか一方が切断してもアームによって位置決め部材を下降させて、ストッパピンを非突出位置から突出位置へ移動させることができる。
また、前記スイングレバーには、前記駆動モータを停止させるスイッチが当接されており、該スイッチとスイングレバーとの当接が解除されると駆動モータが停止される構成としてもよい。これによれば、索状体が切断されると、スイッチとスイングレバーとの当接が解除され、スイッチによって駆動モータが停止される。このため、一方の索状体によりキャビンが固定(停止)され、キャビンが下方へ移動されることを防止することができる。
本発明によれば、部品点数を減らし、簡易な構造でキャビンの落下を防止することができる。
以下、本発明を具体化した自動倉庫用スタッカクレーン(以下、単にスタッカクレーンと記載する)のキャビン落下防止装置の一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、スタッカクレーン10は、走行輪11を有する走行台12と、該走行台12に立設された一対のマスト13と、マスト13間に上下動(昇降)可能に配設された昇降キャリッジ14とを備えている。スタッカクレーン10において、一方(図1では右方)のマスト13の外側にはキャビン17が設けられている。
前記一方のマスト13には二本のチェーン22が張設されている(図2参照)。各チェーン22は一端部(上端部)がマスト13の上部に固定され、他端部(下端部)が引張ばね(図示せず)を介してマスト13の下部に固定されている。前記キャビン17には、駆動モータ18、駆動スプロケット19、上側ガイドスプロケット20及び下側ガイドスプロケット21が設けられている。そして、前記駆動スプロケット19、上側ガイドスプロケット20、及び下側ガイドスプロケット21にチェーン22が巻回されることで、キャビン17は二本のチェーン22によってマスト13に吊下げ支持されている。
なお、マスト13には、該マスト13の長さ方向(上下方向)に沿ってガイドレールGが配設されており、キャビン17に設けられたガイドローラ(図示せず)がこのガイドレールGに係合することにより、キャビン17はガイドレールGに案内されて上下動(昇降)する。また、マスト13のキャビン17側には、キャビン17の落下を防止する際に用いられるブロック部材16が所定間隔おきに複数個設けられている(図3参照)。
次に、キャビン17に設けられたキャビン落下防止装置Sについて説明する。図2に示すように、キャビン17を構成するキャビン本体24は、平面視が長方形状をなし、キャビン17はキャビン本体24の短辺側がマスト13に対向するようにマスト13に設けられている。キャビン本体24の上面24aには前記駆動モータ18が固定されており、駆動モータ18の減速機18aの両側(キャビン本体24の両長辺側)には前記駆動スプロケット19が回転可能に支持されている。
キャビン本体24の上面24aにおいて、前記マスト13側の端縁でありキャビン本体24の短辺方向中央には支持部23が立設されており、該支持部23上にはストッパ装置34が設けられている。図3に示すように、このストッパ装置34は、前記支持部23上に固定され、キャビン本体24の長辺方向へ筒状に延びるガイド部35を備え、該ガイド部35の内側に棒状をなすストッパピン36を備えている。さらに、ストッパ装置34は、前記ガイド部35内に第1付勢手段としての圧縮ばね37を備えている。
この圧縮ばね37の一端部(図3では右端部)はガイド部35の内底面に固定され、圧縮ばね37の他端部(図3では左端部)は前記ストッパピン36に固定されている。そして、ストッパ装置34において、ストッパピン36は、圧縮ばね37のばね力によってガイド部35から突出する(飛び出す)方向、すなわちマスト13側へ向かって付勢されている。ストッパピン36が圧縮ばね37の付勢力によりガイド部35から突出した位置を、ストッパピン36の突出位置とする(図6参照)。この突出位置では、ストッパピン36はキャビン本体24のマスト13側端縁よりマスト13側へ突出している。ストッパピン36が前記突出位置にあるとき、キャビン17が落下した場合には、ストッパピン36はマスト13のブロック部材16の上面に掛止可能となっている。
前記ストッパピン36における圧縮ばね37側には、該ストッパピン36の径方向へ上下に貫通する挿通孔36aが穿設されている。また、ガイド部35のほぼ中央には、該ガイド部35の径方向へ上下に貫通するガイド孔35aが穿設されている。そして、ストッパピン36が、圧縮ばね37の付勢力に抗してガイド部35内に収容(没入)され、ストッパピン36のマスト13側端面と、ガイド部35のマスト13側端面とが一致した状態では、ガイド部35のガイド孔35aと、ストッパピン36の挿通孔36aとが合致するように構成されている。ストッパピン36のマスト13側端面とガイド部35のマスト13側端面とが面一となる位置をストッパピン36の非突出位置とする。そして、上記ストッパ装置34において、ガイド部35はストッパピン36を前記突出位置と非突出位置との間の移動をガイドする。
図2に示すように、キャビン本体24の短辺方向中央であって、駆動モータ18よりマスト13側には支持プレート33が立設されている。図3に示すように、この支持プレート33の側面には、第2付勢手段としてのワイヤスプリング38の一側(下側)が固定されており、該ワイヤスプリング38の他側(上側)は前記ガイド部35に向かって延設されている。このワイヤスプリング38の他側は、位置決め部材としての係止ピン39が固着されたプレート40を下方から支持している。
このプレート40の駆動モータ18側たる一側部40aは下方へ折り曲げられており、マスト13側たる他側部40bは上方へ折り曲げられている。そして、前記ワイヤスプリング38の他側は、前記一側部40aに形成された透孔40cを貫通してプレート40の下面に当接している(図5参照)。
また、プレート40の上面の中央には前記係止ピン39の下端が固着されており、該係止ピン39は円柱状(棒状)に形成されている。上記構成のプレート40(係止ピン39)は、前記ワイヤスプリング38のばね力によって下方から前記ガイド部35に近づく方向へ付勢されている。そして、ワイヤスプリング38のばね力によって係止ピン39及びプレート40が付勢された状態では、プレート40の他側部40bがガイド部35の下面に当接している。
プレート40の他側部40bがガイド部35の下面に当接した状態では、プレート40の上面とガイド部35の下面との間には隙間Cが形成されている。また、プレート40がワイヤスプリング38によって前記方向へ付勢された状態では、前記係止ピン39は、ガイド部35のガイド孔35a、及びガイド部35内に没入されたストッパピン36(非突出位置)の挿通孔36aに挿入されている。係止ピン39が、ガイド孔35a及び挿通孔36aに挿入されることで係止ピン39はストッパピン36に係止しており、該ストッパピン36は前記非突出位置に位置決めされている。
また、上記構成のプレート40は、前記ワイヤスプリング38のばね力に抗して下方へ押し下げることが可能となっている。そして、図6に示すように、プレート40が押し下げられると、係止ピン39はガイド孔35a及び挿通孔36aが抜き出されるようになっている。係止ピン39がガイド孔35a及び挿通孔36aから抜き出されると、係止ピン39のストッパピン36に対する係止が解除され、前記非突出位置にあるストッパピン36がガイド部35から飛び出し、前記突出位置に配置されるようになっている。
図2に示すように、キャビン本体24の両長辺側であって前記減速機18aよりもマスト13側には外側ブラケット25が立設されている。また、キャビン本体24の上面24aにて、各外側ブラケット25の内側には該外側ブラケット25に相対向して内側ブラケット26が立設されている。そして、キャビン本体24の両長辺側には、相対向する外側ブラケット25と内側ブラケット26が対をなして設けられている。さらに、キャビン本体24の上面24aにて前記一対の内側ブラケット26の間には支持プレート33が立設されている。
前記対をなす外側ブラケット25と内側ブラケット26のマスト13側には前記下側ガイドスプロケット21が回動可能に支持されている(図3参照)。また、前記一対の外側ブラケット25、一対の内側ブラケット26、及び支持プレート33の駆動モータ18側には、回動軸としてのレバー支持ピン32が支持されている。前記レバー支持ピン32の両側には、スイングレバー28が回動可能に支持されており、各スイングレバー28は前記対をなす外側ブラケット25と内側ブラケット26の間に配置されている。各スイングレバー28は、一端側(図2では右端側)がレバー支持ピン32に回動可能に支持され、他端側(図2では左端側)がキャビン本体24におけるマスト13側(先端側)に配置されている。
前記スイングレバー28は、前記外側ブラケット25側に位置する外側プレート28aと、前記内側ブラケット26側に位置する内側プレート28bとが連結部材30によって連結されて構成されている。スイングレバー28の他端側には、前記上側ガイドスプロケット20が回転可能に支持されている。すなわち、各スイングレバー28において、外側プレート28aと内側プレート28bの間には、上側ガイドスプロケット20が介在され、外側プレート28aと内側プレート28bによって上側ガイドスプロケット20が回転可能に支持されている。
そして、図3に示すように、チェーン22は、上側ガイドスプロケット20、駆動スプロケット19、及び下側ガイドスプロケット21に巻回されており、チェーン22は前記ストッパ装置34(ストッパピン36)を挟む状態でキャビン17の両側に設けられている。上側ガイドスプロケット20は下方からチェーン22に支持されており、スイングレバー28は上側ガイドスプロケット20を介してチェーン22に下方から支持されている。
また、各スイングレバー28において、前記内側ブラケット26の側面には、第3付勢手段としての引張りばね31の一端(図3では下端)が固定されており、該引張りばね31の他端(図3では上端)は内側プレート28bの側面に固定されている。そして、各スイングレバー28は、チェーン22によって下方から支持された状態では、前記引張りばね31の引張り力によって上側ガイドスプロケット20側(他端側)が下方へ回動する方向へ付勢されている。そして、各スイングレバー28は、チェーン22による支持が無くなった場合、すなわち、チェーン22が切断された場合には引張りばね31の引張り(付勢力)によって他端側が下方へ回動する構成となっている。なお、引張りばね31の引張り力は、前記ワイヤスプリング38のガイド部35方向への付勢力より大きくなっている。
図4及び図5に示すように、スイングレバー28において、内側プレート28bには前記係止ピン39に向かって延びるアーム41が設けられている。一対のスイングレバー28のうち一方(図4では下方)のスイングレバー28のアーム41は、他方(図2では上方)のスイングレバー28のアーム41よりもマスト13側から延設されている。このため、一対のアーム41は、キャビン本体24の長辺方向へ位置ずれしている。そして、一対のアーム41は、ストッパ装置34及び係止ピン39を挟んだ両側から前記係止ピン39に向けて延設されている。
アーム41は、係止ピン39側が内側プレート28b側よりも細板状に形成されている。図3に示すように、アーム41の係止ピン39側は、プレート40の上面とガイド部35の下面に形成された前記隙間C内に挿入配置されている。そして、前記隙間Cに挿入配置されたアーム41には、プレート40の上面に当接する当接部42が設けられている。
図4に示すように、一対のアーム41のうち、一方のスイングレバー28が備えるアーム41の当接部42は、プレート40の上面にて駆動モータ18側に向かって直角に折り曲げられた後、スイングレバー28側に向かって直角に折り返されて鉤状に形成されている。また、一対のアーム41のうち、他方のスイングレバー28が備えるアーム41の当接部42は、プレート40の上面にてマスト13側に向かって直角に折り曲げられた後、スイングレバー28側に向かって直角に折り返されて鉤状に形成されている。各当接部42は、係止ピン39をその周方向の約2/3を囲むように設けられている。このため、各当接部42は、平面視四角形状をなすプレート40の上面における三側部に沿って配設されている。
そして、一対の当接部42がプレート40上面に当接した状態では、該一対の当接部42によって係止ピン39は平面視四角枠状に取り囲まれ、該四角枠の中央に係止ピン39が位置している。一対の当接部42によって係止ピン39が取り囲まれた状態では、係止ピン39と各当接部42との対向面間、すなわち、係止ピン39の周面と各当接部42の周面との間には所定のクリアランスCLが形成されている。
このクリアランスCLは、いずれか一方のアーム41によってプレート40が押し下げられたとき、係止ピン39の下降が、プレート40を押し下げない他方のアーム41に妨げられないように設定されている。
図3に示すように、前記外側ブラケット25にはモータ停止用スイッチ43が固着されており、スイングレバー28がチェーン22に支持された状態では、モータ停止用スイッチ43はスイングレバー28の連結部材30の上面に当接しOFF状態となっている。このモータ停止用スイッチ43は、前記連結部材30との当接が解除されたとき、すなわち、チェーン22が切断され、スイングレバー28が回動したときにはON状態となり、駆動モータ18を停止する構成となっている。
次に、スタッカクレーン10におけるキャビン落下防止装置Sの動作について説明する。なお、スタッカクレーン10には二本のチェーン22が設けられ、各チェーン22に対応してスイングレバー28が設けられているが、チェーン22が切断されたときのスイングレバー28の動作は同じである。このため、以下の説明においては、一方のチェーン22が切断されたときの一方のスイングレバー28の動作について説明する。
さて、チェーン22が切断された場合には、チェーン22の張力がゼロとなり、上側ガイドスプロケット20に対する下方からの支持状態が解除される。そして、支持状態が解除された瞬間に引張りばね31の付勢力によりスイングレバー28の他端側が下方へ引っ張られ、スイングレバー28が上側ガイドスプロケット20とともにレバー支持ピン32を回動中心として図3における反時計方向に回動する。このスイングレバー28の回動に伴って、アーム41も前記反時計方向へ回動する。すると、図6に示すように、プレート40の上面に当接状態にある当接部42によって、スイングレバー28の下方への回動がプレート40に伝達され、該プレート40が下方へ押圧される。
アーム41の押圧力によってプレート40はワイヤスプリング38の付勢力に抗して押し下げられ、プレート40とともに係止ピン39が下降する。このとき、当接部42は、係止ピン39の周囲を2/3程度取り囲んでおり、平面四角形状をなすプレート40上面の三側部に沿って当接している。このため、当接部42は、プレート40上面の三側部を均等に押圧し、プレート40が前後左右方向へ傾くことが防止される。
すると、係止ピン39はガイド孔35a及び挿通孔36aから抜き出され、係止ピン39のストッパピン36に対する係止状態が解除される。すると、非突出位置にあるストッパピン36は、圧縮ばね37の付勢力によってガイド部35から突出する方向へ押し出され、突出位置に配置される。落下するキャビン17から飛び出したストッパピン36は、マスト13のブロック部材16の上面に係止して、キャビン17の落下が停止される。
また、スイングレバー28が回動するとともに連結部材30も下方へ移動するため、該連結部材30の上面に対するモータ停止用スイッチ43の当接状態が解除される。すると、モータ停止用スイッチ43はON状態となり、駆動モータ18を停止させる。駆動モータ18が停止することにより、切断されていない他方のチェーン22によるキャビン17の移動が停止される。
そして、他方のチェーン22が切断されたときにも、他方のチェーン22に対応するスイングレバー28は上記と同様にストッパピン36を突出位置に配置させる。すなわち、いずれのチェーン22が切断しても、各スイングレバー28のアーム41によってストッパピン36を突出位置に配置させてキャビン17の落下を停止させることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)二本のチェーン22(索状体)それぞれに対応してスイングレバー28を設け、各スイングレバー28に一体化されたアーム41によって各スイングレバー28の下方への回動を係止ピン39(位置決め部材)に伝達する構成とした。そして、スイングレバー28の下方への回動が係止ピン39に伝達されることで、係止ピン39が下降してストッパピン36に対する係止状態が解除されてストッパピン36を突出位置に配置することができる。その結果として、ストッパピン36をマスト13のブロック部材16上面に掛止させてキャビン17の落下を防止することができる。
したがって、キャビン落下防止装置Sにおいては、リンク機構といった複雑な構成を用いることなく簡易な構成でキャビン17の落下を防止することができる。また、各チェーン22に対応してスイングレバー28を備える一方で、一つのストッパ装置34(一つのストッパピン36)及び一つの係止ピン39で各チェーン22の落下に対応することができる。その結果としては、キャビン落下防止装置Sの部品点数を減らすことができ、キャビン落下防止装置Sの組み付けを容易に行うことができるとともに、そのメンテナンスや部品の交換も容易とすることができる。
(2)係止ピン39(位置決め部材)は、ワイヤスプリング38(第2付勢手段)に支持された四角板状をなすプレート40の上面に固着されており、当接部42(アーム41の係止ピン39側)はプレート40の上面に当接している。そして、スイングレバー28が下方へ回動したときには、当接部42によってプレート40の上面を押圧することができる。このため、スイングレバー28の下方への回動を係止ピン39に伝達するために、当接部42が当接する面積を広く取ることができ、プレート40、すなわち係止ピン39を確実に下降させることができる。
(3)アーム41の当接部42は、係止ピン39の周方向に沿って配設されることから、当接部42は係止ピン39を囲んだ状態でプレート40の上面に当接する。このため、スイングレバー28の下方への回動に伴い当接部42によってプレート40上面のほぼ全体を押し下げることが可能となり、アーム41によるプレート40の押し下げの際に、プレート40が傾いて押し下げられることが防止される。その結果として、プレート40が傾くことによる係止ピン39の挿通孔36aへの片当たりを防止して、係止ピン39を挿通孔36aからスムーズに抜き出すことができ、係止ピン39によるストッパピン36の係止状態を容易に解除することができる。
(4)スイングレバー28(連結部材30)には、モータ停止用スイッチ43が当接されてOFF状態となっており、チェーン22が切断され、モータ停止用スイッチ43とスイングレバー28(連結部材30)との当接が解除されたときにはモータ停止用スイッチ43がON状態となるように構成した。このため、チェーン22が切断されたときは、駆動モータ18が停止され、切断されていないチェーン22によってキャビン17が固定されて該キャビン17が下方へ移動することを防止することができる。その結果として、スタッカクレーン10においては、キャビン落下防止装置Sと、駆動モータ18停止によるキャビン17の下方への移動防止の2つの方法からキャビン17の落下を防止することができる。
(5)各アーム41の当接部42と係止ピン39との対向面間にはクリアランスCLが形成されている。このため、例えば、係止ピン39と当接部42との対向面間にクリアランスCLが形成されず、係止ピン39が当接部42によって保持されている場合のように、係止ピン39の下降が当接部42によって妨げられることがなく、係止ピン39をスムーズに下降させることができる。その結果として、係止ピン39によるストッパピン36の係止状態を容易に解除することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ アーム41における当接部42は、係止ピン39を取り囲まなくてもよく、プレート40の上面に当接しているのであれば、当接部42の形状は任意に変更してもよい。
○ チェーン22の代わりに索状体としてのワイヤを用いてもよい。
実施形態のスタッカクレーンを示す側面図。 実施形態のキャビンを示す平面図。 キャビン落下防止装置を拡大して示す側断面図。 スイングレバー及び係止ピンを拡大して示す平面図。 係止ピン及びアームを拡大して示す斜視図。 キャビン落下防止装置の動作を示す側断面図。
符号の説明
CL…クリアランス、S…キャビン落下防止装置、10…自動倉庫用スタッカクレーン、13…マスト、16…ブロック部材、17…キャビン、18…駆動モータ、22…索状体としてのチェーン、28…スイングレバー、31…第3付勢手段としての引張りばね、32…回動軸としてのレバー支持ピン、35…ガイド部、36…ストッパピン、36a…挿通孔、37…第1付勢手段としての圧縮ばね、38…第2付勢手段としてのワイヤスプリング、39…位置決め部材としての係止ピン、40…プレート、41…アーム、43…スイッチとしてのモータ停止用スイッチ。

Claims (6)

  1. マストの上下方向に沿って複数本の索状体が張設され、該複数本の索状体により駆動モータの動力がキャビンに伝達されることで該キャビンがマストに沿って昇降する自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置において、
    前記キャビンには、非突出位置からマスト側に突出した突出位置で前記マストに設けられたブロック部材の上面に掛止する一つのストッパピンと、
    前記非突出位置にあるストッパピンを前記突出位置方向へ付勢する第1付勢手段と、
    前記ストッパピンに係脱可能であり、下方からのストッパピンへの係止状態で該ストッパピンを前記非突出位置に位置決めする一つの位置決め部材と、
    該位置決め部材を前記ストッパピンへ係止させる方向へ付勢する第2付勢手段と、
    各索状体に対応して一つずつ設けられ、一端側が回動軸によって回動可能に支持されているとともに他端側が前記索状体により下方から支持された複数のスイングレバーと、
    該複数のスイングレバーに対応して一つずつ設けられ、スイングレバーを前記回動軸を回動中心として下方へ回動させる方向へ付勢する第3付勢手段と
    を備えており、
    前記複数のスイングレバーには、各スイングレバーの下方への回動を前記位置決め部材に伝達するアームが前記位置決め部材に向けて延設されており、該アームによって各スイングレバーの下方への回動が独立して位置決め部材に伝達される構成としたことを特徴とする自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
  2. 前記位置決め部材は、前記第2付勢手段に支持されたプレートの上面に固着されており、前記アームの位置決め部材側は前記プレートの上面に当接している請求項1に記載の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
  3. 前記位置決め部材は棒状をなし、該位置決め部材とアームの位置決め部材側との対向面間にはクリアランスが形成されている請求項2に記載の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
  4. 前記ストッパピンは筒状をなすガイド部によって前記突出位置と非突出位置との間の移動がガイドされ、前記位置決め部材は前記ガイド部を貫通してストッパピンの挿通孔に係脱可能に形成されており、前記アームの位置決め部材側は前記位置決め部材の周方向に沿って配設されている請求項2又は請求項3に記載の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
  5. 前記スイングレバーは、前記ストッパピンを挟んでキャビンの両側に設けられた二本の索状体に対応して二つ設けられ、前記アームは、位置決め部材を挟んだ両側から該位置決め部材に向けて延設されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
  6. 前記スイングレバーには、前記駆動モータを停止させるスイッチが当接されており、該スイッチとスイングレバーとの当接が解除されると駆動モータが停止される構成とした請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の自動倉庫用スタッカクレーンのキャビン落下防止装置。
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