JP2010228894A - 昇降装置 - Google Patents

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Masatoshi Nojiri
政利 野尻
Masayuki Uematsu
雅之 植松
Isao Hayashi
功 林
Yasuhiro Takada
泰弘 高田
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Uchida Yoko Co Ltd
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TAIYO GIKEN KK
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Abstract

【課題】手動でパレットを適切な位置に持ち上げることのできる昇降装置を提供する。
【解決手段】立設された支柱10R,10Lと、前記支柱に沿って昇降自在に取り付けられた昇降台50と、前記支柱に沿って互いに並設された第1ラチェット部材20RA,20LA及び第2ラチェット部材20RB,20LBと、前記昇降台に設けられて前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材と噛み合う爪部材51と、前記第2ラチェット部材を前記支柱に沿って上下させる操作手段60R,60Lと、を備える。前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材は、それぞれ、帯状の部材からなり、前記帯状の部材の一方の側面には前記爪部材と噛み合う鋸歯状の歯が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は昇降装置に関し、特に、ラチェット機構を用いて手動で荷物を持ち上げる機械に関する。
昇降装置に関する先行技術として、例えば下記に示すものがある。
特開平5−24795号公報「昇降装置」 特開平6−255993号公報「昇降テーブル付き台車」、 特開平11-124039号公報「荷搬送台車」、
特開平6-54871号公報「腰椎牽引機」、 特開2002-369720号公報「昇降棚装置及びこの昇降棚装置を用いた作業ライン」 実案登録番号第3010823号公報「自由に位置決めできる手荷物車のブラケット構造」
特開2007-135644号公報「昇降装置、昇降天板付ワゴン」 特開2000-110911号公報「ラチェット式支持機構」 特開平9-294636号公報「昇降天板付きワゴンデスク」
流れ作業では積まれたパレットの上から部品を取り出し、ベルトコンベア上の製品に取り付ける。パレットの部品がなくなるとそのパレットを外し、次のパレットから部品を取り出し、取り付ける作業を続ける。作業が進むにつれてパレットの位置が下がり腰を曲げなければならないので、作業員に大きな負担をかけることになる。これを避けるためには、常に体の負荷のかからない位置にパレットを移動(上昇)させる機械が必要になる。電動でパレットを持ち上げて適切な位置に移動させることは容易であるが、それでは電源の確保が問題になり工場内を自由に機械を移動させることができない。手動であれば電源の確保という問題は生じず好ましいが、そのような好適な昇降装置は無かった。
この発明は、手動でパレットを適切な位置に持ち上げることのできる昇降装置を提供することを目的とする。
この発明に係る昇降装置は、立設された支柱10R,10Lと、前記支柱に沿って昇降自在に取り付けられた昇降台50と、前記支柱に沿って互いに並設された第1ラチェット部材20RA,20LA及び第2ラチェット部材20RB,20LBと、前記昇降台に設けられて前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材と噛み合う爪部材51と、前記第2ラチェット部材を前記支柱に沿って上下させる操作手段60R,60Lと、を備え、
前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材は、それぞれ、帯状の部材からなり、前記帯状の部材の一方の側面には前記爪部材と噛み合う鋸歯状の歯が設けられ、
前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材は、それぞれ、前記鋸歯状の歯が上方を向く(上方に行くにつれ歯が広がる)ように並設され、前記爪部材を介して前記鋸歯状の歯で前記昇降台を保持するとともにその下方への動きを制限するものであり、
前記第1ラチェット部材の下端は、前記支柱に軸着され(軸によって回転可能に支持され)、
前記支柱の下端には上下方向に沿って案内手段13R,13Lが設けられ(案内手段はそこに取り付けられたものが前記支柱の上下方向に滑動できるように保持するものであり、例えば、帯状の開口(スリット)である)、
前記第2ラチェット部材の下端は、軸を介して前記案内手段に滑合かつ軸着され(軸によって回転可能に支持されるとともに当該軸が前記帯状の開口内部を滑ることで、前記第2ラチェット部材が前面と背面に回動することと上下方向への動きの2つの動きを行うようにされていること、例えばスリットに軸が貫入され、前記第2ラチェット部材の下端が当該軸に軸着され)ているものである。
前記第1ラチェット部材の下端は前記支柱に軸着されているので回動する。好ましくは、前記第1ラチェット部材を、回動した状態から所定の状態、具体的には前記支柱に平行となる状態(言い換えれば、前記第1ラチェット部材の前記鋸歯状の歯で前記昇降台を保持できる状態)に戻すための付勢手段(例えば、前記第1ラチェット部材の上端に設けられたバネ(その一端は前記第1ラチェット部材の上端に、他端は支柱あるいは操作手段に取り付けられているコイルスプリング)21R,21L)を備える。
前記第2ラチェット部材について、同様の付勢手段を備えてもよい。
前記第2ラチェット部材は、軸を介して前記案内手段に滑合しているので、前記操作手段により上下する。好ましくは、前記第2ラチェット部材を、その上昇した状態から所定の状態、具体的には、最も下降した状態(言い換えれば、前記第2ラチェット部材の前記鋸歯状の歯で前記昇降台を保持できる状態)に戻すための付勢手段(例えば、前記第2ラチェット部材の下端に設けられたバネ(その一端は前記第2ラチェット部材の下端に、他端は支柱に取り付けられているコイルスプリング)22R,22L)を備える。
前記案内手段は、前記第2ラチェット部材を上下方向に、少なくとも、前記第1ラチェット部材の前記鋸歯状の歯の長さ(当該歯と歯の間隔)だけ滑動できるものである。この程度の滑動距離がないと、前記操作手段によって前記昇降台を隣の(ひとつ上方の)前記鋸歯状の歯に載せることができず、したがって、前記昇降台を上昇させることができない。
前記第1ラチェット部材と前記第2ラチェット部材で、その前記鋸歯状の歯の長さ(ピッチ)は、同じであることが好ましい。
ラチェット(ratchet)とは、動作方向を一方に制限するために用いられる機構である。一般に、ラチェットは歯車または「ラック」からなり、多くの場合歯止めないし「爪」を組み合わせる。ラックは歯車の一種であるが、通常の歯車と異なり、歯を傾けてある(すなわち鋸歯状)。この傾きがラチェットに方向性をもたらしている。爪は頑丈な突起物であり、ラックにもたれ掛かるように配置される。本発明では、前記爪部材が「爪」と前記昇降台の保持部を兼ねている。
前記支柱は、垂直(具体的には鉛直)に設けられている。前記昇降台は上下方向に移動可能である。
前記昇降台は、前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材の前記鋸歯状の歯で保持されている。さらに詳しくは、下降防止保持は第1ラチェットで行い、昇降は第2ラチェットで行っている。
前記操作手段で前記第2ラチェット部材を上方に動かす(少なくとも、前記第1ラチェット部材の前記鋸歯状の歯の長さだけ上方に動かす。実際には、歯の長さと若干の予備の長さだけ動かす)と、前記昇降台は上方へ動き、前記爪部材は、前記第1ラチェット部材の前記鋸歯状のひとつ上の歯に到達し、前記第1ラチェットで保持される。したがって、前記昇降台は歯ひとつ分だけ上昇する。ラチェットにより下へ戻ることはない。
前記第1ラチェット部材の下端は前記支柱に軸着されているので、前記昇降台の上昇中は前記爪部材を避けるように動き、前記昇降台の動きを妨げない。上述のように、前記爪部材がひとつ上の歯に到達すると、付勢手段により元の位置に戻る。これで、前記昇降台は、再度、前記第1ラチェット部材の前記鋸歯状の歯で保持されるようになる。
前記操作手段で前記第2ラチェット部材を下方に動かすことで、前記第2ラチェット部材を元の位置に戻す。前記第2ラチェット部材の下端は、軸を介して前記案内手段に滑合かつ軸着されているので、下方へ移動中において前記第2ラチェット部材は前記爪部材を避けるように動く。したがって、前記第2ラチェット部材は下方へ戻ることができる。
前記操作手段は戻り、前記昇降台は、再び、前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材の前記鋸歯状の歯で保持されるようになる。
前記支柱の上部(前記昇降台の上昇限度よりも高い位置)に支点が設けられ、
さらに、前記昇降台との釣り合いをとるための釣合錘と、前記支点を経由して前記昇降台と前記釣合錘を接続する索とを備え、
前記釣合錘は、互いに回動可能に結合された複数の板状の錘であって、蛇腹状に折り畳まれるもの(襞状の伸縮するもの)を含む。
前記複数の板状の錘の下端(最下方の錘の端)を、前記支柱の下部に回動可能に結合するようにしてもよい。
前記第1ラチェット部材を回転させてその前記鋸歯状の歯による前記昇降台の保持及びその下方への動きの制限を解除する第1解除手段と、
前記第2ラチェット部材を回転させてその前記鋸歯状の歯と前記昇降台の爪部材の干渉を防止し、その下方への動きの制限を解除する第2解除手段と、を備える。
前記第1解除手段は、例えば、前記第1ラチェット部材の上部に設けられた板状の部材(バー)であり、それが所定の方向(例えば前記昇降台とは反対の方向)に引かれることで前記第1ラチェット部材が回転し、前記鋸歯状の歯と前記爪部材の噛み合いが解除される。
前記第2解除手段についても同様である。
前記操作手段は、前記支柱の上部に設けられた操作レバーを含み、
前記操作レバーはその中間に設けられた支点で前記支柱に回動可能に支えられ、
前記操作レバーの一端は前記第2ラチェット部材に取り付けられ、
前記操作レバーの他端が押下げられることにより前記第2ラチェット部材が持ち上げられる、ようにしてもよい。
例えば、前記操作レバーの他端に把手を設け、人力で押下げるようにする。あるいは、ライン上に通過バーを設け、これが前記操作バーに接触するように配置する(前記操作レバーの他端と前記支点の間で接触するように配置する)ことで、昇降装置が前記通過バーを通過した時、前記操作レバーが前記通過バーで押下げられるようにする。後者の例では、昇降装置がラインにより移動することに伴い、自動的に昇降台を持ち上げることとなり、作業の効率化を図ることができる。例えば、昇降装置が次の作業位置に移動すると、パレットが所定の位置に移動するようにできる。ある作業位置から次に作業位置に移動する経路に設ける前記通過バーの数を選択することで、昇降装置の上昇量を調整できる。例えば、前記通過バーを2つ設ければ、昇降台を2段階持ち上げることができる。
発明の実施の形態に係る昇降装置の全体斜視図である(昇降台は最高位置にある)。 発明の実施の形態に係る昇降装置の下部の部分斜視図である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の正面図略図である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の右側面略図(第1ラッチを示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の右側面略図(第2ラッチ及び操作レバーを示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の右側面略図(釣合錘、支点、索(ワイヤ)を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第2ラッチの動作説明図(昇降台の上昇前の状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第2ラッチの動作説明図(昇降台の上昇後の状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第2ラッチの動作説明図(第2ラッチが下方へ戻る状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第1ラッチの動作説明図(昇降台の上昇前の状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第1ラッチの動作説明図(昇降台の上昇途中であって第1ラッチが背面側へ逃げている状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の第1ラッチの動作説明図(昇降台の上昇後の状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の釣合錘の説明図(昇降台が最下段にあるときの状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の釣合錘の説明図(昇降台がひとつ上昇したときの状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置の釣合錘の説明図(昇降台が最上段にあるときの状態を示すもの)である。 発明の実施の形態に係る昇降装置を通過バーを使用して自動的に上昇させることの説明図である。
図1乃至図6を参照して、発明の実施の形態に係る昇降装置の構造を説明する。なお、これらの図は製作図ではなく説明図であるので、細部において多少相違することがあるが、発明の実施の形態に係る昇降装置の構造を理解する上で支障はない。
図3乃至図5の四角数字と一点鎖線の表示は、昇降台の上昇時の位置を示す。数字1〜3は200mm厚のパレット(ボックス)の場合を示し、他は100mm厚のパレットの場合を示す。後述のラチェットの歯のピッチは、例えば100mmである。
まず、これらの図に表された符合について説明を加える。
10R,10Lは、予め定められた間隔だけ離れて左右に立設された一対の支柱である。ここで、符号Rは正面から見て右側に位置することを意味し、符号Lは同じく左側に位置することを意味する。また、符号Rと符号Lの付された要素は互いに対になっていることを意味する(以下同じ)。支柱10R,10Lは垂直、正確には鉛直に設けられている。
12R,12Lは、それぞれ、支柱10R,10Lに設けられたテーブル軸ガイド(スリット)である。具体的には、支柱10R,10Lに沿って上下方向(垂直方向)に細い帯状の開口が設けられている。その長さは、昇降装置の昇降可能な距離と同じかこれよりも長い。
13R、13Lは、それぞれ、支柱10R,10Lの下部に設けられた第2ラッチの上下動ガイド(スリット、案内手段)である。具体的には、支柱10R,10Lの下部にその上下方向(垂直方向)に細い帯状の開口が設けられている。その長さは、昇降装置による1回の昇降距離(例えば100mm)と同じかこれよりもやや長い。なお、案内手段としての13R、13Lは帯状の開口には限定されない。例えば、細長い溝、レールなどでもよい。
20ASは、後述の第1ラッチの軸である。20BSは、後述の第2ラッチの軸である。軸20BSは、第2ラッチの上下動ガイド13R、13Lに貫入される。そして、軸20BSを介して第2ラッチは、上下動ガイド13R、13Lに滑合かつ軸着される。すなわち、軸20BSによって回転可能に支持されるとともに当該軸20BSが上下動ガイド13R、13Lの内部を滑ることで、第2ラッチが前面と背面に回動することと上下方向への動きの2つの動きを行うようにされている。
20RA,20LAは、第1ラッチである。20RB、20LBは、第2ラッチである。第1ラッチ20RA及び第2ラッチ20RBは、右側の支柱10Rの内側に沿って互いに近接して並設されている。第1ラッチ20LA及び第2ラッチ20LBは、同様に、左側の支柱10Lの内側に沿って互いに近接して並設されている。第1ラッチ20RA,20LA及び第2ラッチ20RB、20LBは、それぞれ、丈夫な帯状の部材からなり、前記帯状の部材の一方の側面(前面側の垂直な面)には後述のテーブル軸と噛み合う鋸歯状の歯が設けられている(図4及び図5参照)。第1ラッチ20RA,20LA及び第2ラッチ20RB、20LBは、それぞれ、前記鋸歯状の歯が上方を向くように並設されているので、第2ラッチ20RB、20LBは昇降台を持ち上げ、第1ラッチ20RA、20LAは前記鋸歯状の歯で後述の昇降台を保持するとともにその下方への動きを制限することができる。符号Aは第1ラッチを意味し、符号Bは第2ラッチを意味する。なお、第1ラッチをラッチA、第2ラッチをラッチBと記すことがある。
21R、21Lは、それぞれ、支柱10R,10Lの上部(上端)に設けられて、第1ラッチ20RA,20LAが動いたときにこれを引き戻すバネである。バネ21R、21Lの一端は第1ラッチ20RA,20LAの上端に結合され、他端は支柱10R,10Lの部分(図示せず)に結合される。バネ21R、21Lはほぼ水平になっているので、背面側に逃げた第1ラッチ20RA,20LAを前面側に引き戻すように作用する。
22R、22Lは、それぞれ、支柱10R,10Lの下部(下端)に設けられて、第2ラッチ20RB,20LBが上下方向に動いたときにこれを引き戻すバネである。バネ22R、22Lの一端は第2ラッチ20RB,20LBの下端に結合され、他端は支柱10R,10Lの下端に結合される。バネ22R、22Lはほぼ垂直になっているので、上昇した第2ラッチ20RB,20LBを下方に引き戻すように作用する。
23は、第1ラッチ20RA,20LAのロック解除バーである。ロック解除とは、第1ラッチ20RA,20LAはその鋸歯状の歯で昇降台を保持するとともにその下方への動きを制限しているが、これを停止することである。ロック解除バー23は、昇降装置の背面に設けられていて、これを背面に引くことで鋸歯状の歯と後述のテーブル軸の噛み合わせが解除される。ロック解除バー23を、第1ラッチ20RA,20LAそれぞれに設けてもよい。あるいは、ひとつのロック解除バー23を第1ラッチ20RA,20LAの両方に連結し、両方同時にロック解除できるようにしてもよい。また、ロック解除状態を継続させるために、ロック解除バー23を引いた状態で固定できるようにしてもよい。例えば、ロック解除バー23の側面に切り込みを入れ、これを支柱10の背面に引っ掛けるようにする。
24は、第2ラッチ20RB,20LBのロック解除バーである。ロック解除バー24は、ロック解除バー23と同様の構成であり、同様に機能する。
30は、支柱10R,10Lを連結するようにその上部に設けられた上部フレームである。上部フレーム30は、支柱10R,10Lを連結して構造的に安定させるとともに、後述の操作レバーや前述のバネ21R,21Lを取り付けるためのフレームとして機能する。
40は、支柱10R,10Lを連結するようにその下部に設けられた下部フレームである。本昇降装置の土台に相当するもので装置全体を安定させるためのものである。また、後述の昇降台を載置するものでもある。
41は、支柱10R,10Lと下部フレーム40を連結する補強板である。
50は、支柱10R,10Lに沿って上下する昇降テーブル(昇降台)である。この上にパレットを載置する。
51は、昇降テーブル50の奥側(背面側)に、前から見て左右に突出するように設けられたテーブル軸(爪部材)である。テーブル軸51は昇降テーブル50に強固に取り付けられ、これで昇降テーブル50及びこれに載置されたパレットの全重量を受ける。テーブル軸51の左右の突出部分は、それぞれ、テーブル軸ガイド12R,12Lに貫入する。テーブル軸51がテーブル軸ガイド12R,12Lの中を滑動することで、昇降テーブル50が上下する(前後に動くことはない)。なお、昇降テーブル50は上下動可能であるが、テーブル軸51を中心に回転することはない。言い換えれば、昇降テーブル50は上下方向に平行移動だけを行うように構成されている。
60R,60Lは、それぞれ、第2ラッチ20RB,20LBを上下させる操作レバー(操作手段)である。その先端には、それぞれ把手が設けられている。操作レバー60R,60Lを引き下げることで、第2ラッチ20RB,20LBが上昇し、これに伴い昇降テーブル50が上昇する。
61R,61Lは、操作レバー60R,60Lの支点である。
62R,62Lは、操作レバー60R,60Lの作用点(第2ラッチとの結合点)である。作用点62R,62Lは、第2ラッチ20RB,20LBの上端に設けられている。
70は、昇降テーブル50との釣り合いをとるための釣合錘である。
71は、釣合錘70に吊り下げられた複数の板状の釣合錘である。釣合錘70と複数の板状の釣合錘71が全体として釣合錘(バランスウエイト)として機能する。
72は、複数の板状の釣合錘71の結合部(リンク)である。これにより、複数の板状の釣合錘71は、互いに回動可能に結合され、蛇腹状に折り畳まれるようになる(襞状の伸縮する)。
80、81は、支柱10R,10Lの上部に設けられたプーリー(支点)である。プーリー80,81は、昇降テーブル50の上昇限度よりも高い位置に設けられる。
Wは、プーリー80,81を経由して、釣合錘70,71と昇降テーブル50を接続するワイヤ(索)である。
図1乃至図6に示された昇降装置は、左右に設置された支柱10R,10Lにラチェット歯を伴う第1ラッチAと第2ラッチBを備えるものである。
昇降テーブル50にあるテーブル軸51を、第1ラッチAと第2ラッチBのラチェット歯に引っ掛けることでこれを保持している。第1ラッチAと第2ラッチBの二つがセットとなり、それぞれ支柱10R,10Lに設置されている。第1ラッチAは内側に、第2ラッチBは外側に配置されている。
昇降テーブル50を上昇させやすいように、釣合錘70,71を備える。昇降テーブル50を一段づつ上げることに伴い、複数の板状の釣合錘71が一段下に順次移動し、畳み込まれていくので、バランスよく昇降テーブル50を持ち上げることができる。また、ロック解除バー23,24によりロックを解除し、昇降テーブル50を下げる場合も、複数の板状の釣合錘71を1枚づつ引き上げることになるので、昇降テーブル50が急激に下がることがない。
図7乃至図12を参照して、本昇降装置による上昇操作を説明する。なお、これらの図はあくまで説明図であり、細部において多少相違する点があるが、本昇降装置の作用を理解する上で支障はない。
(1)上昇前の状態(図7、図10)
昇降テーブル50のテーブル軸51は、第1ラッチ20RA,20LAと噛み合っており、昇降テーブル50は安定して保持されている。
(2)上昇中の状態(図8、図11)
図7の矢印の方向に操作レバー60R,60Lのどちらか一方、あるいは両方を引くと、てこの原理により第2ラッチ20RB、20LBは上方に引き上げられる。言い換えれば、第2ラッチの軸20BSがスリット13R,13Lの中を上方へ滑動する。これに伴い、昇降テーブル50は上昇する。図8は、ラチェット歯一個分上昇した状態を示す。これに対し、図11は上昇途中の状態を示す。このとき、テーブル軸51が、第1ラッチ20RA,20LAのラチェット歯を背面へ押すので、第1ラッチ20RA,20LAは軸20ASを中心に回転する。このように、第1ラッチ20RA,20LAのラチェット歯が逃げるので、昇降テーブル50を上昇させることができる。
(3)上昇完了の状態(図9、図12)
昇降テーブル50がラチェット歯一個分上昇すると、バネ21R,21Lの作用により、図12に示すように第1ラッチ20RA,20LAが戻り、そのラチェット歯が再びテーブル軸51と噛み合うようになる。言い換えれば、昇降テーブル50は、第1ラッチ20RA,20LAで保持される。この状態で、図9に示すように操作レバー60R,60Lを戻すと、第2ラッチ20RB,20LBは、テーブル軸51を背面に逃げながら下降し、やがて図7の位置に戻る。
図13乃至図15を参照して、本昇降装置の釣合錘の作用を説明する。なお、これらの図は説明図であり、詳細な構造の表示は省略している。
これらの図において、(a)は釣合錘70と板状の釣合錘71−1〜71−5を正面から見た図(昇降テーブル50などの表示は省略)、(b)はその右側面図(支柱10Rなどの表示は省略)を示す。釣合錘71は5枚であるが、これは例示である。70aは、釣合錘70と釣合錘71−1〜71−5の結合部(リンク)である。その構造は、結合部72と同様のものである。なお、(b)の下端の点線は、下部フレーム40に設けられた釣合錘71が載る台を示す。釣合錘71−1〜71−5は、下部に設けられた斜めの台に折り畳まれて収納されるようになっている。斜めの台の前端にストッパーが設けられている。なお、図中の符号Sに示すようにスリットを備える構造としてもよい。Sは最下段の釣合錘71−1の端がそのリンク72を介して貫入するスリットを示す。スリットSにより、最下段の釣合錘71は、その下端の上下位置が固定されつつ、前面側と背面側のどちらにも一定の範囲で動くことができる。
図13(c)は、板状の釣合錘71の結合部(リンク)72を離した状態を示す。72aは板状の釣合錘71の端に設けられたヒンジ部である。構造簡略化のため抜き差し式のヒンジを使用している。あるいは、ヒンジ部72aには孔が設けられていて、2つの釣合錘71を付き合わせた状態で当該孔が重なり、そこにピン72bを挿入してヒンジ部72a同士を結合することで、図13(d)に示すように、2つの釣合錘71は回動自在に結合されるようにしてもよい。
図13(a)(b)は、昇降テーブル50が最下段に位置しているときの釣合錘70と板状の釣合錘71−1〜71−5の状態を示す。釣合錘70は最上部に位置し、したがって釣合錘71−1〜71−5は引き伸ばされている。この状態では、釣合錘70と釣合錘71−1〜71−5の全部の重量がワイヤWに加わり、昇降テーブル50を引き上げる力を与えている。最下段に位置する昇降テーブル50は、その上に多くのパレットが置かれているから最も重い。これとバランスを取る点で、図13(a)(b)のように、釣合錘70と71の全部の重量がワイヤWに加わることは、好ましい。なお、釣合錘70の重量は昇降テーブル本体重量とバランスを取っており、釣合錘71−1〜71−5はパレットの重量に対応している。
図14(a)(b)は、昇降テーブル50がひとつ上の段に移動したときの釣合錘70と釣合錘71−1〜71−5の状態を示す。釣合錘71−1〜71−5が全体的に下がるので、下部の釣合錘71−1と71−2が結合部72でくの字に折れ曲がる。したがって、釣合錘71−1と71−2の重量の一部は、下部フレーム40に設けられた台(点線)に掛かるから、その分、ワイヤWを下へ引く力が小さくなる。昇降テーブル50がひとつ上の段に移動するということは、ひとつのパレットが空になったことを意味するから、ワイヤWを下へ引く力が小さくなることは、重量バランスの点で好ましい。
図15(a)(b)は、昇降テーブル50が最上段に位置しているときの釣合錘70と板状の釣合錘71−1〜71−5の状態を示す。釣合錘70は最下部に位置し、したがって釣合錘71−1〜71−5は折り畳まれている。この状態では、釣合錘71−1〜71−4の重量は下部フレーム40に設けられた台(点線)に掛かり、釣合錘70と釣合錘71−5のみの重量がワイヤWに加わる。最上段に位置する昇降テーブル50は、その上に最少のパレットしか置かれていないから、重量バランスの点で好ましい。
要するに、昇降テーブル50を一段づつ上げるに伴い、釣合錘71が一枚づつ下に移動して織り込まれていくことにより、バランスよく昇降テーブル50を持ち上げることができる。
また、釣合錘71−1〜71−5が折り畳まれることから、昇降テーブル50が最上段の位置にあるときに、ロック解除バー23,24を作用させても、昇降テーブル50が急激に最下段へ落ちることがない(昇降テーブル50が下降するにつれて釣合錘71−1〜71−5が広げられ、これに伴いワイヤWを引く力(重量)が大きくなるため)。
以上の説明において、支柱、第1ラッチ、第2ラッチ、操作レバーは、それぞれ左右で一対(2つ)のものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、支柱、第1ラッチ、第2ラッチ、操作レバーは、ひとつでもよい。
発明の実施の形態に係る昇降装置を、ラインの途中に設けた通過バーを使用して自動的に上昇させることができる。図16がその説明図である。
同図のBが通過バーである。Pは通過バーBを支える支柱である。支柱Pは、ラインの脇に設けられている。その上部に通過バーBが取り付けられる。通過バーBは、例えば、金属などの丈夫な棒であり、ライン上に水平に配置されている。通過バーBの取り付け高さは、支柱10の上端(又は支点61)から操作レバー60の上端までの間である。
操作レバー60は、前述したものであるが、外力を加えないときは、図16のようにほぼ垂直になっている(言い換えれば、支柱10からその真上に延びている)。このようにすることで、ライン(昇降台)が、図16の左右どちらの方向に移動しても、通過バーBで昇降装置を作動させることができる。
ライン上には通過バーBを設け、これが操作バー60に接触するように配置する(操作レバー60の他端と支点61の間に接触するように配置する)ことで、図16(b)に示すように、昇降装置が通過バーBを通過する際、操作レバー60が通過バーBで押下げられる。通過バーBを通過すると、操作レバー60はバネにより図16(a)の状態に戻る。
図16によれば、昇降装置がラインにしたがって移動することに伴い、自動的に昇降台を持ち上げることとなり、作業の効率化を図ることができる。例えば、昇降装置が次の作業位置に到着したときに、パレットが所定の高さに移動しているようにできる。
また、ある作業位置から次に作業位置に移動する経路に設ける前記通過バーの数を選択することで、昇降装置の上昇量を調整できる。例えば、前記通過バーを2つ設ければ、昇降台を2段階持ち上げることができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
10R,10L 支柱
12R,12L テーブル軸ガイド(スリット)
13R、13L 第2ラッチの上下動ガイド(スリット、案内手段)
20AS 第1ラッチの軸
20BS 第2ラッチの軸
20RA,20LA 第1ラッチ(第1ラチェット部材)
20RB、20LB 第2ラッチ(第2ラチェット部材)
21R、21L 第1ラッチを引き戻すバネ(付勢手段)
22R、22L 第2ラッチを引き戻すバネ(付勢手段)
23 第1ラッチのロック解除バー
24 第2ラッチのロック解除バー
30 上部フレーム
40 下部フレーム
41 補強板
50 昇降テーブル(昇降台)
51 テーブル軸(爪部材)
60R,60L 操作レバー(操作手段)
61R,61L 操作レバーの支点
62R,62L 操作レバーの作用点(第2ラッチとの結合点)
70 釣合錘
71 板状の釣合錘
72 板状の釣合錘の結合部(リンク)
80、81 プーリー(支点)
W ワイヤ(索)

Claims (4)

  1. 立設された支柱と、前記支柱に沿って昇降自在に取り付けられた昇降台と、前記支柱に沿って互いに並設された第1ラチェット部材及び第2ラチェット部材と、前記昇降台に設けられて前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材と噛み合う爪部材と、前記第2ラチェット部材を前記支柱に沿って上下させる操作手段と、を備え、
    前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材は、それぞれ、帯状の部材からなり、前記帯状の部材の一方の側面には前記爪部材と噛み合う鋸歯状の歯が設けられ、
    前記第1ラチェット部材及び前記第2ラチェット部材は、それぞれ、前記鋸歯状の歯が上方を向くように並設され、前記爪部材を介して前記鋸歯状の歯で前記昇降台を保持するとともにその下方への動きを制限するものであり、
    前記第1ラチェット部材の下端は、前記支柱に軸着され、
    前記支柱の下部には上下方向に沿って案内手段が設けられ、
    前記第2ラチェット部材の下端は、軸を介して前記案内手段に滑合かつ軸着されていることを特徴とする昇降装置。
  2. 前記支柱の上部に支点が設けられ、
    前記昇降台との釣り合いをとるための釣合錘と、前記支点を経由して前記昇降台と前記釣合錘を接続する索とを備え、
    前記釣合錘は、互いに回動可能に結合された複数の板状の錘であって、襞状に折り畳むことのできるものを含むことを特徴とする請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記第1ラチェット部材を動かしてその前記鋸歯状の歯による前記昇降台の保持及びその下方への動きの制限を解除する第1解除手段と、
    前記第2ラチェット部材を動かしてその前記鋸歯状の歯と前記昇降台の爪部材の干渉を防止し、その下方への動きの制限を解除する第2解除手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の昇降装置。
  4. 前記操作手段は、前記支柱の上部に設けられた操作レバーを含み、
    前記操作レバーはその中間に設けられた支点で前記支柱に回動可能に支えられ、
    前記操作レバーの一端は前記第2ラチェット部材に取り付けられ、
    前記操作レバーの他端が押下げられることにより前記第2ラチェット部材が持ち上げられることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の昇降装置。
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