JP2002068409A - スタッカクレーンのキャリッジ落下防止装置 - Google Patents

スタッカクレーンのキャリッジ落下防止装置

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JP2002068409A
JP2002068409A JP2000254684A JP2000254684A JP2002068409A JP 2002068409 A JP2002068409 A JP 2002068409A JP 2000254684 A JP2000254684 A JP 2000254684A JP 2000254684 A JP2000254684 A JP 2000254684A JP 2002068409 A JP2002068409 A JP 2002068409A
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lever
carriage
link mechanism
stopper
mast
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JP2000254684A
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English (en)
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Takayuki Tateno
高行 立野
Yoichi Kai
洋一 開
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Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイドローラとマストとの間に押し込まれたス
トッパを抜き出す際に、余分な荷重がかからず容易に復
旧作業を行えるようにしたキャリッジ落下防止装置を提
供する。 【解決手段】マスト8のガイド溝81に沿って転動して
キャリッジ9の昇降をガイドするガイドローラ17の転
動を阻止すべく、くさび状のストッパ60の上端部を増
すと8とガイドローラ17との間に押し込む。このと
き、チェーン11の切断に応答して第1リンク機構49
が変位し、この変位に連動して連結体51が回転してそ
の先端のフック51Aが第2リンク機構57の突起56
との係合が外れ、第2リンク機構57の第4レバー53
がばね54の付勢力により回転し、第4レバー53の回
転によりストッパ61がマスト8とガイドローラ17と
の間に押し込まれ、ガイドローラ17の転動が阻止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マストに沿って
昇降可能に設けられたキャリッジを備えて成り、チェー
ンまたはワイヤ等の索状体により駆動モータの動力がキ
ャリッジに伝達されるスタッカクレーンにおいて、索状
体の切断等によるキャリッジの落下を防止するキャリッ
ジ落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷物を保管する立体自動倉庫は、通常図
4に示すように構成されている。即ち、図4に示すよう
に立体自動倉庫1は、荷物収納用の荷棚2を高さ方向及
び横方向に配列して成る荷棚棟3が並列に複数設置され
て構成され、対向して配列されている荷棚棟3の間に通
路4が形成され、この通路4の上部および下部に通路4
に沿って走行レール5が敷設され、荷物を搬送するスタ
ッカクレーン6が走行レール5に沿って通路4内を走行
することで所定の荷棚2との間で荷取りが行われる。
【0003】このスタッカクレーン6は、従来、例えば
図5に示すように、前後に立設した2本のマスト8A、
8Bと、これら両マスト8A、8Bの間を上下動するキ
ャリッジ9と、このキャリッジ9の上下動の動力源とな
るマスト8Aの下部に配置された駆動モータ10と、こ
の駆動モータ10の動力をキャリッジ9に伝えるチェー
ン11A、11Bと、レール5に沿って走行するための
走行モータ12、ホイール13及び補助ローラ14とに
より構成されている。
【0004】ところで、キャリッジ9には、一方のマス
ト8A側及び他方のマスト側8Bに、それぞれマスト8
A、8Bに形成されたガイド溝(図示せず)に沿って転
動する数個のガイドローラ17と、荷棚2の荷物を搬入
及び搬出するスライドフォーク18と、このスライドフ
ォーク18を駆動するスライドモータ19とが配設され
ている。
【0005】更に、一方のマスト8Aの上方にはローラ
21A、21B、21Cが、下方にはローラ21D、2
1E、21Fがそれぞれ配設されると共に、他方のマス
ト8Bの上方にはローラ21Gが、下方にはローラ21
Hがそれぞれ配設され、駆動モータ10の出力軸にはチ
ェーンスプロケット22A、22Bが軸着されている。
【0006】そして、チェーン11Aは、図5に示すよ
うに、その両端部が一方のマスト8A側のキャリッジ9
に固着され、キャリッジ9のマスト8A側、ローラ21
D、チェーンスプロケット22A、ローラ21E、21
A、21B、キャリッジ9のマスト8A側と周回されて
いる。また、チェーン11Bは、図5に示すように、そ
の両端部が他方のマスト8B側のキャリッジ9に固着さ
れると共に、キャリッジ9のマスト8B側、ローラ21
H、チェーンスプロケット22B、ローラ21F、21
C、21G、キャリッジ9のマスト8B側と周回されて
いる。
【0007】このように、駆動モータ10の回転によ
り、チェーンスプロケット22A、22Bが回転し、チ
ェーン11A、11Bが周動されてキャリッジ9が上下
動するのである。
【0008】ところで、このような構成において、チェ
ーン11A、11Bのいずれかまたは両方の切断事故が
発生した場合におけるキャリッジ9の落下を防止するた
めに、キャリッジ落下防止装置が設けられている。
【0009】従来のキャリッジ落下防止装置は、例えば
特開平8−282806号公報に記載のものがあり、こ
れは上記したキャリッジ9の落下に連動して変位する1
個のリンク機構を設け、このリンク機構の変位により、
ガイドローラ17とこれが転動するマスト8A、8Bと
の間にくさび状のストッパを押し込み、これによりガイ
ドローラ17の転動を阻止し、キャリッジ9の落下を防
止するというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のキャリッジ落下防止装置では、1個のリンク機構によ
り、キャリッジ9の落下に連動してストッパをガイドロ
ーラ17とマスト8A、8Bとの間に押し込む構成であ
るため、チェーン11A、11Bの交換等によりストッ
パをガイドローラ17とマスト8A、8Bとの間から抜
き出して復旧させる場合、キャリッジ9の荷重がストッ
パの押し込み力として作用することから、復旧作業が非
常に困難で、特に、キャリッジ9に荷物が載置されたま
まであるときには、その荷物の荷重も加わり、復旧作業
がいっそう困難なものになるという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、ガイドローラとマスト
との間に押し込まれたストッパを抜き出す際に、余分な
荷重がかからず容易に復旧作業を行えるようにしたキャ
リッジ落下防止装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明にかかるスタッカクレーンのキャリッジ
落下防止装置は、マストに沿って昇降可能に設けられた
キャリッジを備えて成り、チェーンまたはワイヤ等の索
状体により駆動モータの動力が前記キャリッジに伝達さ
れるスタッカクレーンにおいて、前記マストのガイド溝
に沿って転動して前記キャリッジの昇降をガイドするガ
イドローラと、前記索状体の切断に応答して変位する第
1リンク機構と、前記第1リンク機構の変位に連動して
回転し先端にフックを有する連結体と、前記連結体に係
脱自在に連結され、前記連結体の回転により前記連結体
との連結状態が解除される第2リンク機構と、前記第2
リンク機構を一方向に付勢して設けられ前記連結体との
連結状態が解除された前記第2リンク機構を前記一方向
に変位させる付勢手段と、前記第2リンク機構に枢支さ
れ前記第2リンク機構の変位により前記マストと前記ガ
イドローラとの間に押し込まれて前記ガイドローラの転
動を停止させるくさび状のストッパと備えていることを
特徴としている。
【0013】このような構成によれば、チェーン等の索
状体の切断によるキャリッジの落下が生じると、索状体
の切断に応答して第1リンク機構が変位し、この変位に
連動して連結体が回転し、連結体の回転により連結体と
第2リンク機構との連結状態が解除され、付勢手段の付
勢力により第2リンク機構が一方向に変位してくさび状
のストッパがマストとガイドローラとの間に押し込ま
れ、キャリッジの落下が防止される。
【0014】その後、切断した索状体が交換されると、
連結体との連結が解除された第2リンク機構は、せいぜ
い付勢手段による付勢力しかかかっていないため、復旧
時において、この付勢力に抗する程度の外力でストッパ
をマストとガイドローラとの間から抜き出すことがで
き、ストッパの復旧を少ない労力で容易に行うことがで
きる。一方、切断した索状体の交換によりキャリッジが
勝手に落下することがなくなり、第1リンク機構は、切
断した索状体の交換によって元の状態に復帰するため、
第2リンク機構の復帰によって連結体による両リンク機
構を再び連結することができる。
【0015】また、本発明にかかるスタッカクレーンの
キャリッジ落下防止装置は、前記索状体の切断を検知し
て前記駆動モータを停止すべく停止信号を出力する検知
手段を備えていることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、索状体の切断が
生じると、検知手段によってこの切断が検知されて駆動
モータが停止されるため、駆動モータの無駄な動作が防
止される。
【0017】また、本発明にかかるスタッカクレーンの
キャリッジ落下防止装置は、前記第1リンク機構が、前
記索状体の切断に応答して下動する作動体と、一端部が
前記作動体に係合して設けられ他端部が前記キャリッジ
の本体部に回転自在に取り付けられ前記作動体の下動に
よりその一端部が付勢されて回転する第1レバーと、一
端部が前記第1レバーの回転に連動して回転する第2レ
バーと、一端部が前記第2レバーの他端部に回転自在に
連結されて前記第2レバーの回転によりほぼ水平に移動
するロッドと、一端部が前記ロッドの他端部に回転自在
に連結されると共に他端部に前記キャリッジの本体部に
回転自在に取り付けられた第3レバーとから成り、前記
連結体の根元部が前記第3レバーの他端部に接合され
て、前記第3レバーの他端部の回転により前記連結体の
先端が回転することを特徴としている。
【0018】このような構成によれば、索状体の切断に
応答して第3レバーの他端部が回転して連結体の先端の
フックが回転し、連結体と第2リンク機構との連結状態
を確実に解除することができる。更に、切断した索状体
の交換が終了すると、第1レバーの一端部を付勢(作動
体の下動時による)する外力がなくなるため、第1リン
ク機構を元の状態に簡単に復旧させることができる。
【0019】また、本発明にかかるスタッカクレーンの
キャリッジ落下防止装置は、前記第2リンク機構が、ほ
ぼ中央部が前記キャリッジの本体部に回転自在に取り付
けられ、その一端部は前記付勢手段により下方向に付勢
され、その他端部には前記ストッパの下端部が回転自在
に取り付けられた第4レバーと、前記第4レバーの一端
部に形成され前記連結体の先端のフックが係脱自在に係
合する突起とから成り、前記フックの前記突起との係合
が外れたときに、前記付勢手段により前記第4レバーの
一端部が下方向に変位して前記第4のレバーの他端部に
より前記ストッパが前記マストと前記ガイドローラとの
間に介挿すべく押し上げられることを特徴としている。
【0020】このような構成によれば、索状体の切断に
より連結体が回転し、連結体先端のフックの突起との係
合が外れると、付勢手段により第4レバーの一端部が下
方向に変位して第4のレバーの他端部によりストッパが
マストとガイドローラとの間に介挿すべく押し上げら
れ、ストッパをマストとガイドローラとの間に押し込む
ことができる。
【0021】また、本発明にかかるスタッカクレーンの
キャリッジ落下防止装置は、押し込み前には前記ストッ
パ上端を押し込み位置近傍に保持し、押し込み時には前
記マストと落下する前記ガイドローラとの間に、前記ス
トッパ上端をガイドするガイド手段を備えていることを
特徴としている。
【0022】このような構成によれば、ガイド手段によ
り、ストッパ上端をマストとガイドローラとの間に確実
にガイドしてストッパを押し込むことができるため、ガ
イドローラひいてはキャリッジの落下を防止することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明を立体自動倉庫のスタッ
カクレーンに適用した場合の一実施形態について図1な
いし図3を参照して説明する。ここで、図1は右側面
図、図2は正面図、図3は背面図である。尚、本実施形
態における立体自動倉庫の基本的な構成は、上記した図
4に示すものとそれぞれほぼ同じであるため、重複した
説明は省略し、以下ではこれら図4も参照して説明す
る。
【0024】図1ないし図3から明らかなように、本実
施形態におけるスタッカクレーンは、図5に示すような
2本のマストではなく、1本のマスト8を備え、このマ
スト8に沿ってキャリッジ9が上下動する構造になって
いる。このとき、キャリッジ9は、2本の並設されたチ
ェーン11、11により(ここでは、図5のチェーン1
1A、11Bを特定せずに“11”の符号を付す)、キ
ャリッジ9のマスト8側が支持されている。
【0025】これら両チェーン11、11は、図5に示
すチェーン11A、11Bと同様に、チェーンスプロケ
ット、複数個のローラを周回されてその両端部がキャリ
ッジ9のマスト8側に上、下に固着され、駆動モータ1
0の回転により、両チェーン11、11が周動し、マス
ト8に形成されたガイド溝81に沿って複数個のガイド
ローラ17が転動してキャリッジ9が上下動する。この
とき、ガイドローラ17の中心軸と直交する方向に中心
軸が配置された複数個の補助ローラ17Aがマスト8を
転動してキャリッジ9の上下動を更に安定化させてい
る。
【0026】そして、チェーン11の両端部は、図1な
いし図3に示すように、キャリッジ9の本体部を構成す
る本体フレーム31に上下に配列されて固着された2個
の係止部材32A、32Bと、これら両係止部材32
A、32Bにそれぞれ遊通された係止棒33A、33B
と、コイルばね34A、34Bとから成る固定手段によ
り固定されている。
【0027】ここで、上側の係止棒33Aの上端にはチ
ェーン11の一端部が接続され、上側の係止棒33Aの
下半部は係止部材32Aの下方に突出され、この突出さ
れた係止棒33Aの下半部に、下端に鍔部を有するコイ
ルボビン35Aが固着されており、このコイルボビン3
5Aに一方のコイルばね34Aが巻回されると共に、コ
イルばね34Aの両端が係止部材32Aとコイルボビン
35Aの鍔部に係止され、コイルばね34Aによりコイ
ルボビン35Aが下方に付勢されている。
【0028】これと同様に、下側の係止棒33Bの下端
にはチェーン11の他端部が接続され、下側の係止棒3
3Bの上半部は係止部材32Bの上方に突出され、この
突出された係止棒33Bの上半部に、上端に鍔部を有す
るコイルボビン35Bが固着されており、このコイルボ
ビン35Bに他方のコイルばね34Bが巻回されると共
に、コイルばね34Bの両端が係止部材32Bとコイル
ボビン35Bの鍔部に係止され、コイルばね34Bによ
りコイルボビン35Bが上方に付勢されている。
【0029】ところで、上側の係止棒33Aの下端部に
は雄ねじが形成され、この雄ねじに縦部と横部から成る
L字状の作動体37の横部を挟んで2個のナット38が
螺着され、係止棒33Aに作動体37が取り付けられて
いる。チェーン11が切断すると、コイルばね34Aに
よるコイルボビン35Aに対する下方への付勢力によ
り、この作動体37は係止部材32Aに対して相対的に
下動する。
【0030】そして、左右方向の支軸40が作動体37
の近辺に配設されてその両端部が本体フレーム31に回
転自在に支持されており、この支軸40の中央部に第1
レバー41が斜め前下方向を向いた状態で固着され、支
軸40を介して第1レバー41が本体フレーム31に回
転自在に取り付けられている。更に、作動体37の横部
の先端に操作突起42が取り付けられ、この操作突起4
2が第1レバー41の上面に常時当接しており、作動体
37の下動に伴う操作突起42の下動により、第1レバ
ー41が下向きに押されて付勢され、第1レバー41と
一体に支軸40が回転する。
【0031】また、支軸40の両端部には第2レバー4
4、44の下端部が固着され、これらの第2レバー4
4、44の上端部にそれぞれロッド45、45の前端部
が回転自在に連結され、ロッド45、45の後端部に第
3レバー46、46の上端部が回転自在に連結されてい
る。ここで、本体フレーム31には補助フレーム31A
が取り付けられており、この補助フレーム31Aに回転
自在に取り付けられた軸体47に第3レバー46の下端
部が軸支されている。
【0032】このように、チェーン11の切断時に、作
動体37の下動により第1レバー41が回転し、この第
1レバー41の回転に伴う支軸40の回転に連動して第
2レバー44が回転し、この第2レバー44の回転によ
りロッド45がほぼ水平に移動し、ロッド45の移動に
よって第3レバー46の上端部が回転して軸体47が回
転する。ここで、作動体37、操作突起42、第1レバ
ー41、支軸40、第2レバー44、ロッド45、第3
レバー46、及び軸体47により、第1リンク機構49
が構成されている。
【0033】更に、連結体51の根元部である上端部が
軸体47に固着され、く字状の第4レバー53のほぼ中
央部が補助フレーム31Aに回転自在に取り付けられ、
この第4レバー53の前端部と補助フレームの下部とに
付勢手段としてのばね54がその両端部を係止して設け
られ、ばね54により第4レバーの前端部が下方向に付
勢されている。
【0034】また、第4レバー53の前端部には突起5
6が形成され、連結体51の先端である下端のフック5
1Aがこの突起56に係脱自在に係合するようになって
いる。ここで、第4レバー53及び突起56により第2
リンク機構57が構成されている。
【0035】そして、第4レバー53の後端部にはくさ
び状のストッパ60の下端部が回転自在に取り付けら
れ、このストッパ60の上端部は、マスト8と上側のガ
イドローラ17との間に押し込まれるべく上側のガイド
ローラ17に近接して配置されており、両端部が補助フ
レーム31Aとストッパ60の中央部とに係止されたば
ね61により、ストッパ60の上端部が前方向に若干付
勢されている。このばね61は、ストッパ60の押し込
み前にはストッパ60の上端を押し込み位置近傍に保持
し、押し込み時にはマスト8とガイドローラ17との間
にストッパ60の上端を確実にガイドするガイド手段と
して機能する。
【0036】ところで、特に図3に示されるように、L
字状の作動体37に近接して検知手段としてのリミット
スイッチ63が配設され、このリミットスイッチ63の
接点が作動体37の縦部に当接されており、チェーン1
1の切断により作動体37が下動する際に、作動体37
の縦部によりリミットスイッチ63の接点が押されてリ
ミットスイッチ63がオンし、オン信号が図示しないス
タッカクレーンのコントローラに入力されてチェーン1
1の切断が検知され、駆動モータ10の停止信号が出力
されて駆動モータ10が停止されるようになっている。
【0037】このような構成において、チェーン11の
切断が生じると、コイルばね34Aの押圧力により作動
体37が下動し、作動体37の下動に伴い、操作突起4
2が下動して第1レバー41が下向きに押され、第1レ
バー41と一体に支軸40が回転し、支軸40の回転に
よりロッド45が前方に移動し、このロッド45の移動
により第3レバー46の上端部が前方向へ回転する。
【0038】そして、第3レバー46の回転により、連
結体51の下端部が後方向に回転してフック51Aの突
起56との係合が外れて第4レバー53の前端部がばね
54の付勢力によって下方に回転し、これにより第4レ
バー53の後端部が上方に回転してストッパ60が押し
上げられ、ストッパ60がマスト8のガイド溝81のガ
イド面と上側のガイドローラ17との間に押し込まれ、
ガイドローラ17の転動が阻止されてキャリッジ9の落
下が防止される。このとき、キャリッジ9は、実際には
若干(数mm程度)落下するが、ストッパ60により、
若干落下した状態でキャリッジ9のそれ以上の落下が防
止されるのである。
【0039】一方、チェーン11の交換等が終了する
と、第4レバー53の前端部をばね54の付勢力に抗し
て上方に回転することにより、ストッパ60がマスト8
とガイドローラ17との間から抜き出されて元の状態に
復旧される。そして、チェーン11の交換等により作動
体37が元の高さ位置に戻されるため、これによりリミ
ットスイッチ63はオフ状態に復帰する。更に、第1リ
ンク機構49を落下前の状態に復帰させることで、連結
体51のフック51Aが第2リンク機構57の突起56
に係合可能な状態に復帰し、フック51Aの突起56と
の係合により両リンク機構49、57が再び連結され、
すべてが落下前の状態に復旧する。
【0040】このとき、連結体51のフック51Aと突
起56との係合により両リンク機構49、57が連結さ
れ、チェーン11の切断によってフック51Aと突起5
6との係合が外れて両リンク機構49、57が分離され
るため、従来のように、復旧時にキャリッジ9及びそこ
に搭載されている荷重がすべてストッパ60にかかるこ
とがない。更に、切断したチェーン11の交換が終了す
ると、第1レバー41の前端部を付勢する作動体37の
下動による外力がなくなるため、第1リンク機構49の
各部の復旧を簡単に行える。
【0041】従って、上記した実施形態によれば、復旧
時において、連結体51との連結が解除された第2リン
ク機構57には、せいぜいばね54による付勢力しかか
かっていないため、ばね54の付勢力に抗する程度の外
力でストッパ60をマスト8とガイドローラ17との間
から抜き出すことができ、ストッパ60の復旧を少ない
労力で容易に行うことができる。
【0042】即ち、従来は復旧時、切断したチェーンの
交換に手を取られながら同時にストッパを解除するとい
う一体の作業が必要であった。しかし、本件では、スト
ッパ60がチェーン11の交換とは無関係に独立して機
能しているため、ストッパ60が機能している状態で、
先ずチェーン11の交換作業を行うことができ、次いで
チェーン11にてキャリッジ9が支持されることでスト
ッパ60にキャリッジ9の重量がかからなくなり、スト
ッパ60を容易に解除することができるものであり、チ
ェーン11の交換及びストッパ60の解除を独立して行
うことができる。
【0043】これにより、チェーン11の交換及びスト
ッパ60の解除がそれぞれ単純な作業となり、チェーン
11の切断によるキャリッジ9の復旧が容易となるもの
である。
【0044】更に、切断したチェーン11の交換が終了
すれば、第1レバー41の前端部を付勢していた作動体
37の下動による外力がなくなるため、第1リンク機構
49の各部はフリーの状態となり、第1リンク機構49
の各部を簡単に元の状態に復旧させることができる。
【0045】また、リミットスイッチ63により、チェ
ーン11の切断を検知して駆動モータを停止されるた
め、駆動モータの無駄な動作を防止することができる。
【0046】更に、ガイド手段としてのばね61によ
り、ストッパ60の上端をマスト8とガイドローラ17
との間に確実にガイドしてストッパ60を押し込むこと
ができる。
【0047】なお、第1、第2リンク機構は、上記した
構成に限定されるものではなく、要するに、第1リンク
機構は、チェーン等の索状体の切断に応答して変位し、
第2リンク機構は、連結体に係脱自在に連結され、前記
連結体の回転により前記連結体との連結状態が解除され
るような構成であればよい。
【0048】更に、上記した実施形態では、索状体をチ
ェーン11とした場合について説明したが、その他にワ
イヤを用いてもよいのは勿論である。
【0049】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、連結体のフックと突起との係合により両リンク
機構が係脱自在に連結されているため、復旧時におい
て、連結体との連結が解除された第2リンク機構には、
せいぜい付勢手段による付勢力しかかかっていないこと
から、付勢手段の付勢力に抗する程度の外力でストッパ
をマストとガイドローラとの間から抜き出すことがで
き、ストッパには余分な荷重がかからず、ストッパの復
旧を少ない労力で容易に行うことが可能である。
【0051】更に、切断した索状体の交換によりキャリ
ッジが勝手に落下することがなくなり、第1リンク機構
は、切断した索状体の交換によって元の状態に復帰する
ため、第2リンク機構の復帰によって連結体による両リ
ンク機構を再び連結することが可能である。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、索
状体の切断が生じると、検知手段によってこの切断が検
知されて駆動モータが停止されるため、駆動モータの無
駄な動作を防止することが可能になる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、索
状体の切断に応答して第3レバーの他端部が回転して連
結体の先端のフックが回転し、連結体と第2リンク機構
との連結状態を確実に解除することが可能になる。更
に、切断した索状体の交換が終了すると、第1レバーの
一端部を付勢していた作動体の下動による外力がなくな
るため、第1リンク機構の各部を元の状態に簡単に復旧
させることが可能になる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、連
結体先端のフックの突起との係合が外れると、付勢手段
により第4レバーの一端部が下方向に変位して第4のレ
バーの他端部によりストッパがマストとガイドローラと
の間に介在すべく押し上げられ、ストッパをマストとガ
イドローラとの間に押し込むことが可能になる。
【0055】また、請求項5に記載の発明によれば、ガ
イド手段により、ストッパ上端をマストとガイドローラ
との間に確実にガイドしてストッパを押し込むことがで
きるため、ガイドローラひいてはキャリッジの落下を防
止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の一部の右側面図であ
る。
【図2】この発明の一実施形態の一部の正面図である。
【図3】この発明の一実施形態の一部の背面図である。
【図4】この発明の背景となる立体自動倉庫の斜視図で
ある。
【図5】この発明の背景となるスタッカクレーンの側面
図である。
【符号の説明】
8 マスト 9 キャリッジ 10 駆動モータ 11 チェーン 17 ガイドローラ 31 本体フレーム 37 作動体 40 支軸 41 第1レバー 42 操作突起 44 第2レバー 45 ロッド 46 第3レバー 47 軸体 49 第1リンク機構 51 連結体 51A フック 53 第4レバー 54 ばね(付勢手段) 56 突起 57 第2リンク機構 60 ストッパ 61 ばね(ガイド手段) 63 リミットスイッチ(検知手段) 81 ガイド溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マストに沿って昇降可能に設けられたキ
    ャリッジを備えて成り、チェーンまたはワイヤ等の索状
    体により駆動モータの動力が前記キャリッジに伝達され
    るスタッカクレーンにおいて、 前記マストのガイド溝に沿って転動して前記キャリッジ
    の昇降をガイドするガイドローラと、 前記索状体の切断に応答して変位する第1リンク機構
    と、 前記第1リンク機構の変位に連動して回転し先端にフッ
    クを有する連結体と、 前記連結体に係脱自在に連結され、前記連結体の回転に
    より前記連結体との連結状態が解除される第2リンク機
    構と、 前記第2リンク機構を一方向に付勢して設けられ前記連
    結体との連結状態が解除された前記第2リンク機構を前
    記一方向に変位させる付勢手段と、 前記第2リンク機構に枢支され前記第2リンク機構の変
    位により前記マストと前記ガイドローラとの間に押し込
    まれて前記ガイドローラの転動を停止させるくさび状の
    ストッパと、を備えていることを特徴とするスタッカク
    レーンのキャリッジ落下防止装置。
  2. 【請求項2】 前記索状体の切断を検知して前記駆動モ
    ータを停止すべく停止信号を出力する検知手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレー
    ンのキャリッジ落下防止装置。
  3. 【請求項3】 前記第1リンク機構が、前記索状体の切
    断に応答して下動する作動体と、 一端部が前記作動体に係合して設けられ他端部が前記キ
    ャリッジの本体部に回転自在に取り付けられ前記作動体
    の下動によりその一端部が付勢されて回転する第1レバ
    ーと、 一端部が前記第1レバーの回転に連動して回転する第2
    レバーと、 一端部が前記第2レバーの他端部に回転自在に連結され
    て前記第2レバーの回転によりほぼ水平に移動するロッ
    ドと、 一端部が前記ロッドの他端部に回転自在に連結されると
    共に他端部に前記キャリッジの本体部に回転自在に取り
    付けられた第3レバーとから成り、前記連結体の根元部
    が前記第3レバーの他端部に接合されて、前記第3レバ
    ーの他端部の回転により前記連結体の先端が回転するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のスタッカクレ
    ーンのキャリッジ落下防止装置。
  4. 【請求項4】 前記第2リンク機構が、ほぼ中央部が前
    記キャリッジの本体部に回転自在に取り付けられ、その
    一端部は前記付勢手段により下方向に付勢され、その他
    端部には前記ストッパの下端部が回転自在に取り付けら
    れた第4レバーと、前記第4レバーの一端部に形成され
    前記連結体の先端のフックが係脱自在に係合する突起と
    から成り、前記フックの前記突起との係合が外れたとき
    に、前記付勢手段により前記第4レバーの一端部が下方
    向に変位して前記第4のレバーの他端部により前記スト
    ッパが前記マストと前記ガイドローラとの間に介挿すべ
    く押し上げられることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載のスタッカクレーンのキャリッジ落下防
    止装置。
  5. 【請求項5】 押し込み前には前記ストッパ上端を押し
    込み位置近傍に保持し、押し込み時には前記マストと落
    下する前記ガイドローラとの間に、前記ストッパ上端を
    ガイドするガイド手段を備えていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載のスタッカクレーンの
    キャリッジ落下防止装置。
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