JPH09158518A

JPH09158518A - 機械式駐輪場

Info

Publication number: JPH09158518A
Application number: JP7316298A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Akiyama; 洋秋山; Kazuo Saito; 一夫斉藤; Yasunori Nakamura; 靖典中村; Shigeru Shimizu; 茂清水
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1995-12-05
Filing date: 1995-12-05
Publication date: 1997-06-17

Abstract

(57)【要約】【課題】自転車の入出庫させる際の作業を簡略化し、
安全性を高め、且つ、収容効率の高い機械式駐輪場を提
供することを目的とする。【解決手段】格納棚０が少なくとも上下方向に複数個
配設されると共に該格納棚１０に隣接してリフト３が昇
降自在に配置され、また、前記格納棚１０と前記リフト
３との間でパレット１を水平方向に移載するフォーク設
備８が設けられる一方、前記パレット１には自転車を保
持するトラバーサー２が水平方向に摺動自在に配置さ
れ、且つ、該トラバーサー２を摺動せしめて前記自転車
を前記パレット１に引込み又は送り出す搬送手段５，６
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自転車を機械的に
格納する機械式駐輪場に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の機械式駐輪場の一例を図１２〜図
１４に示す。この駐車場では、人が駐輪パレットに自転
車を載せると、その後は機械的に格納スペースまで搬送
させて収容するようにしたものである（実願平１−５０
９９１号）。

【０００３】即ち、駐輪スペースＣが格納棚０１０によ
り仕切られて上下左右に多数個配列すると共にこれら駐
輪スペースＣに隣接して複数のリフトスペースＢが上下
に設置され、更に、１階の入出庫ゾーンには入出庫エン
トランスＡが設けられている。

【０００４】リフトスペースＢには、リフト０３が昇降
自在に配設されると共にこのリフト０３にはパレット０
１が載置されている。パレット０１は、図１５に示すよ
うに、複数台（図中では、６台）の自転車を搭載して位
置決めする構造を有し、図示しないフォーク装置等によ
り、リフト０３と駐輪スペースＣとの間を移動可能とな
っている。

【０００５】従って、駐輪する場合には、人が自転車を
引いて入出庫エントランスホールＡに入り、入出庫口Ｄ
から、リフト０３の上のパレット０１の中央へ人手によ
り自転車を押し込むと、リフト０３は空の駐輪スペース
Ｃまで上昇し、自転車を載せたパレット０１をフォーク
装置等により、該駐輪スペースＣへ格納する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来は、自転車をパレ
ット０１に載せる時、人がパレットの中央に手で押し込
んで自転車を格納していたので、図１５に示すように作
業スペースＥが必要となり、平面スペースが多く必要と
なる。また、人の力によるため、手間がかかり、安全性
の確保が充分とはいえなかった。

【０００７】更に、標準形自転車を収容する駐輪設備
は、１台当たりの収容面積も多く格納パレット０１の長
さを標準自転車以上とする必要がある。特に、設置場所
が駅前、商業地等に多いことにより、収容効率を高くす
ることが重要である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、格納棚が少なくとも上下方向に複数個配設される
と共に該格納棚に隣接してリフトが昇降自在に配置さ
れ、また、前記格納棚と前記リフトとの間でパレットを
水平方向に移載するフォーク設備が設けられる一方、前
記パレットには自転車を保持するトラバーサーが水平方
向に摺動自在に配置され、且つ、該トラバーサーを摺動
せしめて前記自転車を前記パレットに引込み又は送り出
す搬送手段を備えたことを特徴とする。

【０００９】更に、上記発明において、前記格納棚は、
折り畳み式自転車を１列に２台以上収容可能であること
を特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明では、送り入れ装置及び送
り出し装置を乗入階に設置し、パレットには複数列のト
ラバーサーを搭載したため、入庫の際には、人は自転車
の前輪をトラバーサーの車輪保持材に保持せしめるだけ
で、送り入れ装置により自動的に自転車はパレットの奥
側に移動され、リフトの昇降により、目的とする格納棚
へフォーク装置により格納することができる。

【００１１】また、出庫の際には、格納棚からフォーク
装置により搬出された自転車はリフトの昇降により、乗
入階まで到達した後、送り出し装置により自動的に入出
庫エントランスホールに移動することとなる。更に、折
り畳み式自転車を対象とすることにより、格納棚に複数
台を一列に格納でき、効率的に収容することが可能とな
る。

【００１２】

【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。〔実施例１〕本発明の第１の実施例を図１〜図３に示
す。本実施例は、標準形自転車を対象とするものであ
る。同図に示すように、床面２０上に格納棚１０が上下
左右に多数配設されると共にこれら左右の格納棚１０の
中間に昇降自在なリフト３が配設されている。

【００１３】即ち、リフト３に、チェーン１２の一端が
接続し、天井部に配置された昇降装置１１を経由してそ
の他端にはカウンターウェイト２８が接続する一方、側
方に立設した垂直なレール２６にレール摺動装置２５を
介して摺接している。レール摺動装置２５には、レール
２６を挟むロール（図示省略）が組み込まれており、レ
ール２６に摺動するリフト転動防止機構２１が備えられ
ている。リフト転倒防止機構２１とリフト３との間には
斜めの鎹状の補強材２４が介設されている。

【００１４】従って、昇降装置１１を駆動してチェーン
１２を巻回することにより、カウンターウェイト２８と
バランスを採りながら、レール２６に沿ってレール摺動
装置２５が摺動することにより、リフト３を上下に昇降
させることが可能である。ここで、図１の乗入階におい
て、入出庫エントランスホールＡは、リフト３の位置す
るリフトスペースＢに対して左方に位置する。つまり、
図１中の左方の格納棚１０の下方の位置が入出庫エント
ランスホールＡである。

【００１５】更に、リフト３には、パレット１が載置さ
れると共にこのパレット１を左右の格納棚１０との間で
受け渡すためのフォーク装置８が内蔵されている。フォ
ーク装置８は、図４〜図６に示すように、リフト３上に
おいて、枠状をなす１段フォーク８−１、２段フォーク
８−２及び３段フォーク８−３を水平方向に摺動自在に
組合せ、これらのフォーク８−１，８−２，８−３とフ
ォーク駆動軸１９との間に、チェーン又はベルト等の動
力伝達媒体を連結し、フォーク駆動軸１９をフォーク駆
動用モータ９で駆動するようにしたものである。

【００１６】従って、３段フォーク８−３上にパレット
１を載せた状態で、これらのフォーク８−１，８−２，
８−３を水平方向へ伸長することにより、格納棚１０へ
パレット１を移動させることができる。逆に、これらの
フォーク８−１，８−２，８−３を収縮させることによ
り、パレット１をリフト３側へ移動させることができ
る。

【００１７】また、パレット１をフォーク装置８ですく
い上げる際には、リフト３を上下動させることにより行
う。ここで、パレット１には、複数台（図示例では６
台）の自転車を自動的に送り入れ、また、送り出すため
に、複数列（図示例では６列）のトラバーサー２が摺動
自在に搭載されている。

【００１８】即ち、図７に示すように、各トラバーサー
２について、それぞれ二つのガイドレール１３がパレッ
ト１上に平行に配設されると共にこれらガイドレール１
３上にローラ２３を介して摺動自在にトラバーサー２が
載せられている。トラバーサー２には、自転車の前輪を
挟んで保持する車輪支持材１６が取り付けられる一方、
ガイドレール１３の中間には、自転車の後輪を案内する
後輪案内溝１４が取り付けられている。更に、ガイドレ
ール１３の終端には、ストッパー１５が設けられてい
る。

【００１９】また、トラバーサー２の底面には、二つの
押棒受け１７が取り付けられている。押棒受け１７は、
フォーク装置８より下方まで突出し、次に説明するよう
に、送り入れ装置５及び送り出し装置６と共働して、ト
ラバーサー２を摺動せしめるものである。更に、トラバ
ーサー２を摺動せしめて、自転車を前記パレット１に引
込み又は送り出す搬送手段として、送り出し装置５及び
送り入れ装置６が乗入階に設置されている。

【００２０】即ち、図８、図９中において、リフトスペ
ースＢの右方には送り入れ装置５として、図中左右方向
に移動自在な押棒７が架台上にローラ等を介して摺動自
在に保持されると共にこの押棒７は押棒用モーター４に
より駆動されて、乗入階に到達したリフト３上において
フォーク装置８の下方に突出した押棒受け１７を押し出
すものである。また、床面２０には、自転車の後輪を案
内する車輪案内溝１８が形成されている。

【００２１】同様に、図８、図９中において、リフトス
ペースＢの左方には送り出し装置６として、図中左右方
向に移動自在な押棒７が架台上にローラ等を介して摺動
自在に保持されると共にこの押棒７は押棒用モーター４
により駆動されて、乗入階に到達したリフト３上におい
てフォーク装置８の下方に突出した押棒受け１７を押し
出すものである。

【００２２】従って、図８に実線で示す図中右方側、つ
まり、パレット１の前側に移動したトラバーサー２へ、
入出庫エントランスホールＡ側から車輪支持材１６に自
転車の前輪を人が保持せしめた後、送り入れ装置５によ
り押棒７を水平に摺動させて、押棒受け１７を図中左方
に押し込むことにより、トラバーサー２が図中破線で示
す図中右方側、つまり、パレット１上での奥側に移動し
て、自転車の後輪が車輪案内溝１８，１４に案内されて
自転車がパレット１上に送り入れられることになる。

【００２３】逆に、図８に実線で示す図中左方側に移動
したトラバーサー２に対して、送り入れ装置６により押
棒７を水平に摺動させて、押棒受け１７を図中右方に押
し込むことにより、トラバーサー２が図中実線で示す図
中左方側に移動して、自転車がパレット１から入出庫エ
ントランスホールＡ側に送り出されることになる。ま
た、図９に示すように、パレット１の奥側にトラバーサ
ー２が位置した状態を定位置として、リフト３を上下に
搬送することが可能となる。

【００２４】本実施例の機械式駐輪場は、送り入れ装置
５及び送り出し装置６を乗入階に設置し、パレット１に
は複数列のトラバーサー２を搭載したため、入庫の際に
は、人は自転車の前輪をトラバーサー２の車輪保持材１
６に保持せしめるだけで、送り入れ装置５により自動的
に自転車はパレット１の奥側に移動され、リフト３の昇
降により、目的とする格納棚１０へフォーク装置８によ
り格納することができ、また、出庫の際には、格納棚１
０からフォーク装置８により搬出された自転車はリフト
３の昇降により、乗入階まで到達した後、送り出し装置
６により自動的に入出庫エントランスホールＡに移動す
ることとなる。

【００２５】このように、入出庫時の作業が自動化され
たため、操作性が向上するだけでなく、駐輪装置内への
搬入搬出は機械的に行われるので、安全性も向上する。
更に、入出庫時に人が乗り込むためのスペースＥが少な
くなり、平面効率が工場し、入出庫回りでの混雑、人の
停滞が改善される。

【００２６】〔実施例２〕本発明の第２の実施例を図１
０、図１１に示す。本実施例は、折り畳み式自転車を対
象とするものである。その他の構成は前述した実施例と
同様である。即ち、床面２０上に格納棚１０が上下左右
に多数配設されると共にこれら左右の格納棚１０の中間
に昇降自在なリフト３が配設されている。

【００２７】リフト３には、チェーン１２の一端が接続
し、天井部に配置された昇降装置１１を経由してその他
端にはカウンターウェイト２８が接続する一方、側方に
立設した垂直なレール２６にリフト転倒防止機構２１を
介して摺動している。リフト転倒防止機構２１とリフト
３との間には斜めの鎹状の補強材２４が介設されてい
る。

【００２８】更に、リフト３には、パレット１が載置さ
れると共にこのパレット１を左右の格納棚１０との間で
受け渡すためのフォーク装置８が内蔵されている。フォ
ーク装置８は、リフト３上において、複数段のフォーク
を水平方向に摺動自在に組合せ、これらのフォークとフ
ォーク駆動軸１９との間に、チェーン又はベルト等の動
力伝達媒体を連結し、フォーク駆動軸１９をフォーク駆
動用モータ９で駆動するようにしたものである。

【００２９】ここで、パレット１には、複数台の自転車
を自動的に送り入れ、また、送り出すために、複数列の
トラバーサー２が摺動自在に搭載され、各トラバーサー
２には、自転車の前輪を挟んで保持する車輪支持材１６
が取り付けられている。また、トラバーサー２の底面に
は、二つの押棒受けが取り付けられている。押棒受け
は、フォーク装置８より下方まで突出し、次に説明する
ように、送り入れ装置５及び送り出し装置６と共働し
て、トラバーサー２を摺動せしめるものである。

【００３０】更に、トラバーサー２を摺動せしめて、自
転車を前記パレット１に引込み又は送り出す搬送手段と
して、送り出し装置５及び送り入れ装置６が乗入階に設
置されている。即ち、図１０においてリフトスペースＢ
の左方には送り入れ装置５として、図中左右方向に移動
自在な押棒７が架台上にローラ等を介して摺動自在に保
持されると共にこの押棒７は押棒用モーター４により駆
動されて、乗入階に到達したリフト３上においてフォー
ク装置８の下方に突出した押棒受けを押し出すものであ
る。

【００３１】同様に、図１０において、リフトスペース
Ｂの右方には送り出し装置６として、図中左右方向に移
動自在な押棒７が架台上にローラ等を介して摺動自在に
保持されると共にこの押棒７は押棒用モーター４により
駆動されて、乗入階に到達したリフト３上においてフォ
ーク装置８の下方に突出した押棒受けを押し出すもので
ある。

【００３２】本実施例では、折り畳み式自転車を対象と
するため、格納棚１０は前側と奥側の二つに分けられて
いる。従って、格納棚１０においては、折り畳み式自転
車を２台１列に格納することができ、そのため、格納ス
ペースが前述した実施例の半分となる。言い換えると、
２倍の自転車を格納することが可能となる。

【００３３】このように本実施例の機械式駐輪場では、
高収容率となり、１台当たりのコストが下がり、低価格
化となる。同様に、駐輪場必要面積が少なくなり、土地
の有効利用が図れる利点もある。

【００３４】

【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、入出庫時の作業動作が簡略化さ
れ、操作性、安全性が向上し、入出庫時の人の作業スペ
ースが低減し効率良い平面利用が可能となる。更に、折
り畳み式自転車を対象とすることにより、高収容率とな
り、１台当たりのコストが下がり、土地の有効活用がで
きるという利点も生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る機械式駐輪場を示
す全体図である。

【図２】本発明の第１の実施例に係る機械式駐輪場を示
す乗入階平面図である。

【図３】本発明の第１の実施例に係る機械式駐輪場を示
す乗入階側面図である。

【図４】フォーク装置を示す平面図である。

【図５】フォーク装置を示す側面図である。

【図６】フォーク装置を示す正面図である。

【図７】フォーク装置及びトラバーサーを示す斜視図で
ある。

【図８】送り入れ装置及び送り出し装置の自転車格納準
備位置を示す説明図である。

【図９】送り入れ装置及び送り出し装置の自転車格納定
位置を示す説明図である。

【図１０】本発明の第２の実施例に係る機械式駐輪場を
示す構造図である。

【図１１】本発明の第２の実施例に係る機械式駐輪場を
示す側面図である。

【図１２】従来の機械式駐輪場に係る建物の断面図であ
る。

【図１３】従来の機械式駐輪場に係る駐輪スペースの平
面図である。

【図１４】従来の機械式駐輪場に係る１階入出庫ゾーン
を示す平面図である。

【図１５】従来の機械式駐輪場に係る駐輪パレットを示
す斜視図である。

【符号の説明】

１パレット２トラバーサー３リフト４押棒用モーター５送り入れ装置６送り出し装置７押棒８フォーク装置９フォーク駆動用モータ１０格納棚１１昇降装置１２チェーン１３ガイドレール１４車輪案内溝１５ストッパー１６車輪支持材１７押棒受け１８車輪案内溝１９フォーク駆動軸２０床２１リフト転倒防止装置２２カウンターウェイト２３はローラ２４補強材２５レール摺動装置２６レール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者清水茂神奈川県横浜市中区錦町12番地菱日エンジニアリング株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】格納棚が少なくとも上下方向に複数個配
設されると共に該格納棚に隣接してリフトが昇降自在に
配置され、また、前記格納棚と前記リフトとの間でパレ
ットを水平方向に移載するフォーク設備が設けられる一
方、前記パレットには自転車を保持するトラバーサーが
水平方向に摺動自在に配置され、且つ、該トラバーサー
を摺動せしめて前記自転車を前記パレットに引込み又は
送り出す搬送手段を備えたことを特徴とする機械式駐輪
場。
【請求項２】前記格納棚は、折り畳み式自転車を１列
に２台以上収容可能であることを特徴とする請求項１記
載の機械式駐輪場。