JP2007131388A - 昇降装置用落下防止装置 - Google Patents

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英則 市瀬
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CHURITSU DENKI
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Abstract

【課題】ワイヤの切断が生じたときに、キャリッジが落下するのを確実に防止すると共に落下量を抑える。
【解決手段】キャリッジ32には、一対のガイドレール14側にホルダ88が取り付けられ、このホルダに係合部材92が軸支されている。係合部材は、爪96が形成された端部がガイドレールの奥面14Bに対向され、他端側にリンクレバー86が軸支されている。このリンクレバーは支持部材70に連結され、ワイヤ50が切断されることにより、コイルばね80の付勢力によって引き下げられると、リンクレバーが係合部材を回動させて、爪がガイドレールに当接されるようにしている。これにより、キャリッジの落下を確実に防止しながら、落下を防止するときのキャリッジの下降量を抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷物の運搬、昇降を行うハンドリフタなどに設けられる昇降装置に係り、詳細には、昇降装置用落下防止装置に関する。
倉庫内などの荷役には、ハンドリフタが多用されている。ハンドリフタは、キャリッジに設けたフォーク又はバケットに荷物を保持して移動可能となっており、また、キャリッジの昇降によって荷物の上げ下ろしが可能となっている。
このようなハンドリフタには、電動又は手動によりワイヤの巻き上げによりキャリッジの昇降を行うようにしたものがある。
ところで、ワイヤ巻上げ式のハンドリフタに限らず、ワイヤの巻上げ、送り出しによって荷物などの昇降を行う昇降装置では、ワイヤの締結部が外れなどによるワイヤの緩みや、ワイヤの切断等が発生すると、自重によって荷物と共にキャリッジが落下してしまう。ここから、ワイヤの緩みや切断などによるキャリッジの落下を防止する落下防止装置の提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1の提案では、マストに沿って昇降される荷台とワイヤを、爪リンクによって連結し、マストに所定間隔で爪リンクの爪部が係合可能な係合部を形成しておき、通常は、爪リンクがワイヤに引かれていることにより爪部が係合部から離間されているが、ワイヤが切断したときに、付勢力によって爪部が回動して係合部へ向けて突出して係合することにより、荷台の落下を防止するようにしている。
しかし、この提案では、爪部が係合部と係合する位置が決まっているために、少なからず、荷台の落下が生じ、荷崩れ等が発生してしまう可能性がある。
一方、任意の位置で荷台(キャリッジ)の落下を防止する方法として、例えば、図7に示される落下防止装置200が考えられる。この落下防止装置200が設けられるハンドリフタ202は、一対のガイドレール204を備えて、このガイドレール204の間に、図示しないフォークが設けられているキャリッジ206が配設されている。
ガイドレール204は、例えば断面コ字状に形成されており、キャリッジ206に設けているガイドローラ208が、ガイドレール204の内面に対向されている。また、キャリッジ206には、ワイヤ210の一端が締結されており、図示しないウインチによるワイヤ210の巻上げ及び送り出しによってキャリッジ106が、ガイドレール204に沿って昇降される。
落下防止装置200は、一対のガイドレール204の間に、ガイドレール204と平行に縦柱212が取り付けられ、キャリッジ206に、この縦柱212に対向して滑車214と爪部材216が取り付けられている。爪部材216は、支軸218を介して回動可能に取り付けられ、回動されることにより先端部が縦柱212に当接されるようにしている。
また、爪部材218には、小滑車220が設けられ、この小滑車220と滑車214の間にベルト222が巻き掛けられている。
滑車214は、縦柱212に摺接されており、キャリッジ206の昇降に伴って回転され、この滑車214の回転に伴って小滑車220が回転される。
ここで、ワイヤ210が切断したときには、キャリッジ206が急激に落下し、この落下に伴って縦柱212に摺設している滑車214高速回転し、この回転がベルト222によって小滑車220に伝達されたときに、小滑車220の回転が遅れることにより爪部材216が支軸218を軸に回動して縦柱212に当接することによりキャリッジ206の落下が停止される。
特開2001−335298号公報
しかしながら、このような落下防止装置200では、キャリッジ206の落下を停止させるためには、少なからず、キャリッジ206に落下が生じなければならないという問題がある。すなわち、キャリッジ206の落下を任意の位置で停止させることができるが、そのときの落下量を抑えることが困難となっている。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、キャリッジの落下を確実に抑えることができる昇降装置用落下防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ワイヤの巻上げ及び送り出しによって、矩形状のフレームを形成する一対のガイドレールに沿ってキャリッジが昇降される昇降装置に設けられ、前記キャリッジの落下を防止する昇降装置用落下防止装置であって、前記ガイドレールのそれぞれに対向されて前記キャリッジに軸支され、回動されることによりガイドレールに当接してキャリッジの下方移動を阻止可能な係合部材と、一端が前記係合部材に連結されて他端側が下方移動されることにより係合部材を前記ガイドレールへ当接する方向へ回動するリンクレバーと、前記キャリッジと前記リンクレバーの他端との間に設けられ、リンクレバーの他端を下方へ向けて付勢する付勢手段と、前記キャリッジに設けられて前記リンク前記係合部材を前記ガイドレールへ当接する方向へ付勢する付勢手段と、前記ワイヤの端部が締結され、前記ワイヤの張力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記リンクレバーの他端部を上方へ引き上げて保持する連結部材と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、ワイヤがキャリッジを吊り下げているときには、連結部材が付勢手段の付勢力に抗して、ワイヤと共にリンクレバーの他端を引き上げており、これにより、係合部材がガイドレールから離間し、キャリッジがワイヤの巻上げ及び送り出しによって一対のガイドレールに沿って昇降される。
また、ワイヤが切断するなどして張力が緩むことにより、付勢手段の付勢力によって連結部材と共にリンクバーの他端が引き下げられ、係合部材がガイドレールに当接する。
これにより、ワイヤが外れるなどしたときにキャリッジが落下するのを確実に防止する。
このとき、キャリッジが落下を開始するか否かに係わらず、付勢手段の付勢力によって係合部材をガイドレールへ当接させるので、ワイヤが切断したときにも、キャリッジの落下量を確実に抑えることができる。
このような本発明においては、前記係合部材の前記ガイドレール側の端部に、ガイドローラの表面に当接可能とするのこぎり歯状に係合爪が形成されていることが好ましく、これにより、係合部材がガイドレールに当接したときに、ガイドレールとキャリッジの相対移動、すなわちキャリッジの落下を確実に抑えることができる。
また、本発明は、前記係合部材と前記リンクバーの何れか少なくとも一方に長孔が形成され、該長孔に挿入されたピンを介して、前記係合部材と前記リンクレバーが連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、リンクレバーと係合部材の少なくとも一方に長孔を形成し、この長孔を介してリンクレバーと係合部材を連結している。これにより、係合部材がガイドレールに当接してキャリッジの落下を停止させている状態でも、リンクレバーが係合部材に対して移動可能となっている。
したがって、係合部材によって落下が停止されたキャリッジを、ワイヤによって引き上げ可能となり、例えば、ワイヤに緩みが生じたときにも、復旧が容易となる。
以上説明したように本発明によれば、ワイヤの張力が緩んだときに、付勢手段の付勢力によって係合部材を、一対のガイドレールのそれぞれへ当接させてキャリッジの落下を防止するので、ワイヤの切断が生じたときにも、キャリッジの落下を確実に防止すると共に、キャリッジの落下量を抑えることができるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1及び図2には、本実施の形態に昇降装置として適用したハンドリフタ10の概略を示している。なお、以下では、図中の矢印UP方向を上下方向の上方側、矢印F方向をハンドリフタ10の前後方向の前方側、矢印W方向をハンドリフタ10の幅方向として説明する。
このハンドリフタ10は、矩形形状のフレーム12を備えている。フレーム12は、長手方向が上下方向に向けられ、フレーム12の幅方向がハンドリフタ10の幅方向となっている。
このフレーム12は、ハンドリフタ10の幅方向の両側に対で配置されるガイドレール14を備え、ガイドレール14が上下方向に配置される。また、フレーム12は、ガイドレール14の上端部が上部桟16によって連結され、ガイドレール14の下端部が基部桟18によって連結され、さらに、ガイドレール14の中間部が連結桟20によって連結され、これにより矩形形状に保持されている。
基部桟18には、ハンドリフタ10の幅方向の両側にキャスタ22が取り付けられている。また、フレーム12には、ガイドレール14の下端部のそれぞれからハンドリフタ10の前方側(矢印F方向側)へ向けて脚部24が対で突設されている。脚部24には、先端部の下面側に脚26が設けられている。また、基部桟18には、キャスタ22の間に脚28が設けられている。
脚28は、下方へ向けて突出可能となっており、ハンドリフタ10は、脚28が突出されることにより、フレーム12が床面に対して略垂直となるように、脚26と脚28によって床面上から支持されるようになっている。
また、フレーム12には、把手30が設けられており、ハンドリフタ10は、脚28を収容した状態で、把手30を把持してフレーム12を後側へ傾斜させて脚26を浮かせることにより、キャスタ22を用いた移動が可能となっている。
このハンドリフタ10には、一対のガイドレール14の間に、キャリッジ32が配置されている。このキャリッジ32には、バケット34が取り付けられている。バケット34は、キャリッジ32から、脚部24の上方側であるハンドリフタ10の前方側へ突出されている。
また、ハンドリフタ10は、キャリッジ32がガイドレール14に沿って昇降可能となっており、これにより、ハンドリフタ10は、バケット34内に荷物(図示省略)等の搭載が可能となっており、また、バケット34に荷物を搭載した状態での移動と共に、バケット34に搭載した荷物の昇降が可能となっている。
なお、キャリッジ32とバケット34の連結は任意の構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。また、ハンドリフタ10は、バケット34に所定荷重(例えば、250Kg)の荷物を搭載可能となるように形成されている。さらに、本実施の形態では、バケット34を用いたハンドリフタ10としているが、ハンドリフタ10は、バケット34に換えてキャリッジ32に一対のフォーク等を設けるなど任意の構成を適用することができる。
ここで、ハンドリフタ10でのキャリッジ32の昇降機構を説明する。図3及び図4に示されるように、ガイドレール14は、断面略コ字状に形成されており、互いの開放面が対向されている(互いの凹部が向き合っている)。
キャリッジ32は、上板36と下板38が互いの両端を一対のアングル40によって連結されて矩形形状に形成されている。アングル40には、L字状の一方の面が、ガイドレール14に向けられており、この面の上端部及び下端部にガイドローラ42が回転自在に取り付けられている。
ガイドローラ42は、ガイドレール14内に嵌め込まれており、外周面がガイドレール14の内側面14Aの一方に摺接可能となっている。
また、アングル40には、上下のガイドローラ42の間に断面L字状のアングル44が取り付けられており、このアングル44に二つのガイドローラ46が回転自在に配置されている。
ガイドローラ46は、上下に配置され、それぞれの外周面がガイドレール14の奥面14Bに摺接されている。
キャリッジ32は、一対のガイドレール14のそれぞれに対向するガイドローラ42、46が、ガイドレール14の内側面14A及び奥面14Bに摺接されていることにより、ガイドレール14に沿って昇降自在となっている。このとき、ガイドローラ46によってハンドリフタ10の幅方向の移動が制限され、ガイドローラ42によってハンドリフタ10の前後方向に沿った移動が規制される。
一方、図1及び図2に示されるように、ハンドリフタ10のフレーム12には、上下方向の中間部にウインチボックス48が取り付けられている。このウインチボックス48は、一対のガイドレール14に掛け渡されて取り付けられ、ハンドリフタ10の幅方向の中間部から上方へ向けてワイヤ50が引き出されている。
また、このウインチボックス48には、図示しないウインチが設けられており、このウインチの巻取り軸にワイヤ50の一端が係止され、ハンドル52の回転操作によって巻取り軸を回転させることにより、ワイヤ50の巻取り及び送り出しがなされる。
なお、このようなウインチとしては、公知の一般的構成を適用することができる。また、本実施の形態では、手動式のウインチを用いているが、これに限らず電動式ウインチを用いたものであっても良く、また、ワイヤに限らす、チェーン等を用いるものであっても良い。
フレーム12には、上部桟16に滑車54が取り付けられている。この滑車54は、ハンドリフタ10の幅方向の中間部に配置され、ウインチボックス48から引き出されたワイヤ50が滑車54に巻き掛けられ下方へ向けられている。
滑車54によって下方へ向けられたワイヤ50の先端部は、キャリッジ32の上板36に締結されている。
これにより、ハンドリフタ10は、ハンドル52の回転操作によってワイヤ50がウインチボックス48内に巻き取られることによりキャリッジ32が上昇し、ワイヤ50がウインチボックス48から送り出されることによりキャリッジ32が下降されるようになっている。
なお、ウインチボックス48内に設けている図示しないウインチには、ワイヤ50の送り出しを停止するロック機構が設けられており、これにより、ハンドリフタ10は、キャリッジ32を任意の位置で停止可能となっている。
ところで、このハンドリフタ10には、ワイヤ50の緩み、外れ、切断等が発生した時に、キャリッジ32の落下を防止する落下防止装置60が形成されている。
図3及び図4に示されるように、キャリッジ32の上板36には、幅方向の中間部に、略L字状のブラケット62が対で配置されている。ブラケット62には、互いに対向する面に長孔64が形成されており、それぞれの長孔64内にシャフト66が挿通されることにより、シャフト66が、一対のブラケット62を貫通して掛け渡されている。長孔64は、長軸方向が上下方向に沿って形成されており、シャフト66は、長孔64内を長軸方向である上下方向に沿って移動可能となっている。
ワイヤ50の先端部にはループが形成されており、ワイヤ50は、一対のブラケット62の間で、このループにシャフト66が挿通されることにより、キャリッジ32と締結されている。
一方、ブラケット62から突出しているシャフト66には、連結金具68が係止されている。連結金具68は、略U字形状に形成され、一対のブラケット62を挟むように配置され、両側の先端部にブラケット62のそれぞれから突出しているシャフト66の先端部が挿入されることにより、シャフト66から吊り下げられるように係止されている。
シャフト66から吊り下げられている連結金具68には、支持金具70が取り付けられている。支持金具70は、略矩形形状のベース板72と、このベース板72の周縁の一辺を開放した状態で囲うように略コ字状に突設された枠体74によって形成されている。
この支持金具70は、枠体74の中間部からボルト76が突設されており、このボルト76の先端部が、連結金具68の下端部に挿入され、ナット78によって固定されている。これにより、支持金具70は、連結金具68から吊り下げられると共に、連結金具68との間隔の調整が可能となっている。
この支持金具70には、枠体74の両端部のそれぞれに、付勢手段として設けられているコイルばね80の一端が係止されている。また、キャリッジ32には、下板38に略ハット形状のブラケット82が取り付けられており、このブラケット82に前記したコイルばね80の他端が係止されている。
これにより、支持金具70と共に、連結金具68及びシャフト66が、コイルばね80によって下方側へ向けて付勢されている。
ワイヤ50は、シャフト66を介してキャリッジ32を吊り下げていることにより、シャフト66が長孔64内の上端側に引き上げられて保持されており、これにより、連結金具68及び支持金具70は、コイルばね80の付勢力に抗して上方へ引き上げられている。また、シャフト66が長孔64内を下方へ移動可能となっていることから、ワイヤ50に緩みが生じたときに、コイルばね80の付勢力によって、シャフト66が長孔64内を下方へ移動すると共に、連結金具68及び支持金具70が引き下げられる。
支持金具70のベース板72には、中央部にピン84が配設されており、このピン84に、2本のリンクレバー86のそれぞれの一端が回動可能に連結されている。
一方、キャリッジ32には、ガイドレール14に対向するアングル40のそれぞれの上端部にホルダ88が取り付けられている。図3から図5に示されるように、ホルダ88は、断面略U字状に形成され、両端部にシャフト90が掛け渡されている。また、このホルダ88には、ガイドレール14に係合する係合部材とする羽根部材92が取り付けられている。
図3及び図5に示されるように、羽根部材92は、矩形ブロック状に形成され、長手方向の中間部に、前記シャフト90が挿通されており、これにより、羽根部材92がホルダ88に回動可能に取り付けられている。
図3から図5に示されるように、羽根部材92は、一端側がガイドレール14内に挿入されて奥面14Bに対向され、他端側に、リンクレバー86の端部が、ピン94を介して回動可能に連結されている。
これにより、羽根部材92は、コイルばね80の付勢力によって支持金具70と共にリンクレバー86が下方移動されることにより、リンクレバー86に引かれてシャフト90を軸にガイドレール14側が上方へ向けて回動されるようになっている。なお、支持部材70のベース板72には、長軸方向がキャリッジ32の幅方向(ハンドリフタ10の幅方向)に沿った長孔72Aが形成されており、この長孔72Aにピン84が挿入されてリンクレバー86が軸支され、リンクレバー86の円滑な下方移動と、羽根部材92の揺動が可能となっている。
この羽根部材92には、ガイドレール14の奥面14Bに対向する端部(端面)が緩やかに湾曲され、この湾曲に沿って多数の爪96が形成されている。また、羽根部材92は、連結金具68と共に支持金具70がワイヤ50によって引き上げられている状態では、爪96側が下方へ向けて僅かに傾斜され、かつ、爪96がガイドレール14の奥面14Bから離間され、キャリッジ32が、ワイヤ50の巻取り及び送り出しに応じて昇降可能となっている。
また、羽根部材92は、リンクレバー86の下方移動によってシャフト90を軸に回動されると、爪96がガイドレール14の奥面14Bに当接される。
これにより、キャリッジ32のガイドレール14に沿った上下移動が阻止される。
すなわち、図6(A)に示されるように、通常、羽根部材92は、水平方向に対して爪96側の端部が下方となるように角度θ(例えば、角度θ=25°程度)で傾斜されている。
この状態で、リンクレバー86によって引かれて、羽根部材92が回動されることにより、図6(B)に示されるように、羽根部材92は、爪96がガイドレール14の奥面14Bに当接する。このとき、羽根部材92は、水平方向に対して僅かに傾斜した角度θ(0<θ<θ)となる。また、羽根部材92は、爪96側が上方へ回動するように、リンクレバー86を介してコイルばね80の付勢力を受けることになり、ガイドレール14の奥面14Bを押圧する。
キャリッジ32は、両側の羽根部材92のそれぞれがガイドレール14の奥面14Bを押圧することより、ガイドレール14に沿った移動、すなわち、落下が阻止される。
また、図5及び図6(A)、図6(B)に示されるように、リンクレバー86には、羽根部材92側の端部に、長軸方向がリンクレバー86の長手方向に沿った長孔100が形成されており、この長孔100にピン94が挿通されていることにより、リンクレバー86と羽根部材92が連結されている。
これにより、リンクレバー86は、羽根部材92がガイドレール14の奥面14Bに当接した状態で、羽根部材92に対して、長孔100の長軸方向に沿って相対移動可能となっている。
また、羽根部材92は、爪96と反対側に偏寄してピン90が挿入されており、これにより、自重で爪96側が下方となるようになり、通常状態で、ガイドレール14の奥面14Bと爪96の隙間が狭くても、爪96がガイドレール14の奥面14Bに接触することが無いようになっている。
一方、羽根部材92に形成されている爪96のそれぞれは、刃先角が例えば45°程度で、図6(B)に実線で示されるように、爪96がガイドレール14の奥面14Bに当接したときに、下面側が略水平(奥面14Bに対して略垂直)となる所謂逆刃となっている。
これにより、羽根部材92の爪96が、ガイドレール14の奥面14Bに食い込み状態となって、ガイドレール14に対する下方への相対移動、すなわち、キャリッジ32の落下が確実に阻止できるようにしている。
なお、図1、図2及び図4に示されるように、ハンドリフタ10では、キャリッジ32に、上側のブラケット62から下側のブラケット82を覆うように、上板36と下板38の間のカバー98が掛け渡されている。
このように構成されているハンドリフタ10では、キャリッジ32に取り付けているバケット34に荷物を搭載し、ハンドル52を回動操作することによるキャリッジ32及びバケット34の昇降により、荷物の昇降が可能となっている。
すなわち、ハンドリフタ10では、ハンドル52の回動操作により、ウインチボックス48内の図示しないウインチによってワイヤ50の巻取り及び送り出しが行われる。
これにより、ワイヤ50がウインチボックス48内に引き入れられることにより、キャリッジ32がガイドレール14に沿って上昇され、また、ワイヤ50がウインチボックス48から送り出されることにより、キャリッジ32がガイドレール14に沿って下降される。
ところで、ハンドリフタ10には、キャリッジ32に落下防止装置60が設けられている。
キャリッジ32では、ワイヤ50によってシャフト66と共に、連結金具68及び支持金具70が、コイルばね80の付勢力に抗して引き上げられており、キャリッジ32を吊り下げているワイヤ50が外れたり切断したとき、キャリッジ32を下降させているときにキャリッジ32やバケット34が障害物に当たるなどして下降が停止してワイヤ50が緩んだときには、コイルばね80の付勢力によって、シャフト66及び連結金具68と共に支持金具70が瞬間的に引き下げられる。
落下防止装置60では、支持金具70が引き下げられることにより支持金具70に連結しているリンクレバー86が引き下げられ、ガイドレール14のそれぞれに対向している羽根部材92がシャフト90を軸に回動される。
これにより、羽根部材92の先端部の爪96がガイドレール14の奥面14Bに当接し、羽根部材92が一対のガイドレール14を押圧して、キャリッジ32の落下を防止する。
このとき、羽根部材92がリンクレバー86を介して、コイルばね80の付勢力によって瞬間的に回動されるので、キャリッジ32の落下を短時間で防止することができる。
また、羽根部材92の爪96がガイドレール14の奥面14Bに食い込むように当接するので、キャリッジ32の落下を確実に防止することができる。
すなわち、落下防止装置60は、キャリッジ32を吊り下げているワイヤ50の張力が緩むことにより、コイルばね80の付勢力によって支持金具70を下方移動させて、この支持金具70に連結されているリンクレバー86によって羽根部材92を回動させて、爪96をキャリッジ32の両側のガイドレール14の奥面14Bのそれぞれに突き当てることにより、キャリッジ32が落下するのを防止するようにしている。
このとき、落下防止装置60では、コイルばね80の付勢力に抗して支持部材70を引き上げているワイヤ50の張力が緩むことにより、羽根部材92がガイドレール14に当接するようにしているため、キャリッジ32に落下が生じるのを待つこと無く、キャリッジ32の落下を防止するようにできるため、ワイヤ50が切断するなどしたときのキャリッジ32の落下量を確実に抑えることが可能となる。
また、ハンドリフタ10では、キャリッジ32の昇降の円滑化を図るために、ガイドローラ42、46の軸にグリスなどの潤滑剤が注入されることがあり、この潤滑剤がガイドレール14の側面14A、奥面14Bに付着して滑り易くしてしまっていることがある。
落下防止装置60では、羽根部材92の先端部に形成している爪96を、逆刃状としているので、この爪96がガイドレール14の奥面14Bに食い込みやすくなっており、これにより、潤滑剤が付着しているために、キャリッジ32が滑り落ちてしまうのを確実に防止しながら落下を停止させることができる。
一方、落下防止装置60では、リンクレバー86に長孔100を形成し、この長孔100に挿入されたピン90によって羽根部材92が連結され、羽根部材92がガイドレール14に当接してキャリッジ32の落下を停止した状態でも、リンクレバー86が羽根部材92を戻す(ガイドレール14から離す)方向へ相対的に移動可能となっている。
これにより、落下防止装置60では、支持金具70をコイルばね80の付勢力に抗して引き上げるときに、リンクレバー86に大きな荷重がかかるのを防止できると共に、羽根部材92の爪96がガイドレール14の奥面14Bに当接した状態でキャリッジ32を引き上げることが可能となるようにしている。
ハンドリフタ10では、キャリッジ32を下降させているときに、キャリッジ32やバケット34が、例えば障害物などに当接して下方移動が阻止されることによりワイヤ50が緩むと落下防止装置60が作動する。
ここで、落下防止装置60では、支持金具70が上昇するときに、リンクレバー86が羽根部材92に対して移動可能となっていることにより、リンクレバー86を介して羽根部材92が支持金具70の上方移動を妨げることが無いので、ハンドル52の操作によってワイヤ50を巻き取ることにより、簡単にキャリッジ32をワイヤ50で吊り下げて上昇させることができ、これにより、障害物の除去が可能となる。
すなわち、支持金具70がコイルばね80の付勢力に抗して上方へ移動するときには、リンクレバー86が、羽根部材92の爪96をガイドレール14から離すように移動する。このときに、リンクレバー86に長孔100が形成されていないと、支持金具70をコイルばね80の付勢力に抗して引き上げるときに、リンクレバー86を介して、シャフト90を軸に羽根部材92を下方側へ回動される必要がある。このときの羽根部材92は、キャリッジ32、バケット34やバケット34に搭載している荷物の落下を防止するように、ガイドレール14へ強固に押し当てられており、この羽根部材92をガイドレール14から離すように回動させるためには、リンクレバー86に大きな荷重がかかり、これに伴って、ワイヤ50にも大きな荷重がかかることになる。
これに対して、落下防止装置60では、リンクレバー86に長孔100を形成し、羽根部材92を下方へ回動させること無く、羽根部材92を下方へ回動させる方向へ移動可能となるようにしているので、キャリッジ32がワイヤ50によって吊り下げられる通常状態に簡単に戻すことができる。
また、キャリッジ32をワイヤ50によって吊り下げて上昇させることにより、羽根部材62を軸支しているシャフト90が、羽根部材92を下方側へ相対的に回動させるように上方移動することになり、これにより、羽根部材92とガイドレール14の係合状態が緩み、羽根部材92が自重によってシャフト90を軸に回動し、ガイドレール14から離れ、落下防止装置60によるキャリッジ32の落下防止状態が解除される。
したがって、落下防止装置60では、キャリッジ32が障害物などに当接したときには、簡単に、キャリッジ32の落下防止状態を解除して、キャリッジ32の昇降動作が可能となるようにすることができる。
なお、本実施の形態では、リンクレバー86に長孔100を形成したが、これに限らず、羽根部材92に長孔を形成するようにしても良く、また、羽根部材92とリンクレバー100の双方に長孔100を形成するようにしても良い。
また、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、昇降装置としてハンドリフタ10を用いて説明したが、本発明はこれに限らず、一対のガイドレールの間でワイヤ等によって吊り下げているキャリッジを昇降する任意の構成の昇降装置に適用することができる。
本実施の形態に適用したハンドリフタの概略斜視図である。 ハンドリフタを後方側から見た概略図である。 キャリッジと落下防止装置の要部の概略斜視図である。 キャリッジと落下防止装置の要部をハンドリフタの後側から見た概略図である。 羽根部材とガイドレールを示す要部の概略斜視図である。 (A)及び(B)は羽根部材とガイドレールの相対位置を示す要部の概略図であり、(A)は通常状態を示し、(B)はキャリッジの落下を防止した状態を示している。 従来の落下防止装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
10 ハンドリフタ(昇降装置)
12 フレーム
14 ガイドレール
14B 奥面
32 キャリッジ
34 バケット
42、46 ガイドローラ
48 ウインチボックス
50 ワイヤ
52 ハンドル
60 落下防止装置
66 シャフト
68 連結金具
70 支持金具
80 コイルばね(付勢手段)
86 リンクレバー
92 羽根部材(係合部材)
96 爪
100 長孔

Claims (3)

  1. ワイヤの巻上げ及び送り出しによって、矩形状のフレームを形成する一対のガイドレールに沿ってキャリッジが昇降される昇降装置に設けられ、前記キャリッジの落下を防止する昇降装置用落下防止装置であって、
    前記ガイドレールのそれぞれに対向されて前記キャリッジに軸支され、回動されることによりガイドレールに当接してキャリッジの下方移動を阻止可能な係合部材と、
    一端が前記係合部材に連結されて他端側が下方移動されることにより係合部材を前記ガイドレールへ当接する方向へ回動するリンクレバーと、
    前記キャリッジと前記リンクレバーの他端との間に設けられ、リンクレバーの他端を下方へ向けて付勢する付勢手段と、
    前記キャリッジに設けられて前記リンク前記係合部材を前記ガイドレールへ当接する方向へ付勢する付勢手段と、
    前記ワイヤの端部が締結され、前記ワイヤの張力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記リンクレバーの他端部を上方へ引き上げて保持する連結部材と、
    を含むことを特徴とする昇降装置用落下防止装置。
  2. 前記係合部材の前記ガイドレール側の端部に、ガイドローラの表面に当接可能とするのこぎり歯状に係合爪が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置用落下防止装置。
  3. 前記係合部材と前記リンクバーの何れか少なくとも一方に長孔が形成され、該長孔に挿入されたピンを介して、前記係合部材と前記リンクレバーが連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降装置用落下防止装置。
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