JP2011168380A - スタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置 - Google Patents

スタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】挟持部材がマストを挟み込んで荷台の落下を停止させるときに、荷台を確実に停止させるスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置を提供すること。
【解決手段】床面から立設される前後1対のマスト4を有し、荷を載置可能な荷台8がワイヤロープ17で吊設され、荷台8が両マスト4の間でワイヤロープ17によって昇降されるスタッカクレーンにおける荷台8の落下防止装置26であって、落下防止装置26は、ワイヤロープ17の断線とともにマスト4を左右両側面から挟持する1対の挟持部材32を有し、両挟持部材32の左右両側には、荷台8の荷重が加わる加重部材31が設けられ、挟持部材32は、加重部材31を介して加わる荷台8の荷重をマスト4の側面に向かって加える形状となっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、床面から立設される前後1対のマストを有し、荷を載置可能な荷台がワイヤロープで吊設され、該荷台が前記両マストの間で前記ワイヤロープによって昇降されるスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置に関する。
従来、昇降設備(スタッカクレーン)の昇降体(荷台)の落下防止装置は、ガイド部材(マスト)の左右に配置された1対の可動板にカム体(挟持部材)を有し、吊索(ワイヤロープ)が切断された際に、可動板が付勢手段によって上昇されてカム体がガイド部材とカム部材(加重部材)の間に挟み込まれ、この作動時に左右1対のカム体がガイド部材を左右から挟み込むようにして昇降体の落下を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開昭51−16548号公報(第2頁、第3図)
しかしながら、特許文献1に記載の落下防止装置にあっては、この落下防止装置の作動時に、昇降体(荷台)の荷重がカム部材(加重部材)を介してカム体(挟持部材)に加わり続けるようになっており、この荷重がカム体を回転させる方向に力を加えてしまい、カム体が回転されて昇降体を所定位置に停止させられなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、落下防止装置における挟持部材がマストを挟み込んで荷台の落下を停止させるときに、荷台を確実に停止させるスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置は、
床面から立設される前後1対のマストを有し、荷を載置可能な荷台がワイヤロープで吊設され、該荷台が前記両マストの間で前記ワイヤロープによって昇降されるスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置であって、
前記落下防止装置は、前記ワイヤロープの断線とともに前記マストを左右両側面から挟持する1対の挟持部材を有し、該両挟持部材の左右両側には、前記荷台の荷重が加わる加重部材が設けられ、前記挟持部材は、該加重部材を介して加わる前記荷台の荷重を前記マストの側面に向かって加える形状となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、ワイヤロープが断線して落下防止装置が作動したときに、両挟持部材がマストを挟み込んで荷台の落下を停止させた状態で、更に加重部材を介して荷台の荷重が挟持部材に加われば加わるほど、挟持部材がマストを押圧して挟持部材とマストの間の摩擦抵抗を増大させることができ、荷台を確実に停止させることができる。
本発明のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置は、
前記挟持部材は、前記マストの側面と前記加重部材との間に配置される略楔形状をなすことを特徴としている。
この特徴によれば、荷台の荷重が加わるほど挟持部材が加重部材とマストの側面との間に入り込むようになり、両挟持部材がマストを挟持する力をさらに強めることができる。
本発明のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置は、
前記落下防止装置は、前記荷台に対して着脱可能となっており、前記荷台は、前記ワイヤロープの断線時に作動する作動部材を有するとともに、前記落下防止装置は、前記荷台への取付時に前記作動部材に係合する係合部材を有し、該係合部材に連動して前記挟持部材が作動するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、荷台と落下防止装置を別々に製造することができ、係合部材を作動部材に係合するだけで、ワイヤロープの断線時に作動する作動部材と挟持部材に連動する係合部材とを容易に接続できるようになり、荷台に対して後付で落下防止装置を容易に取り付けることができ、かつ落下防止装置を荷台から容易に取り外すことができる。
本発明のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置は、
前記荷台は、前記ワイヤロープにより吊設される上方位置と、付勢手段により降下される下方位置と、の間で移動される滑車を有し、該滑車が前記下方位置にあるときに前記落下防止装置が作動するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、ワイヤロープの切断時に、付勢手段の付勢力によって滑車が即座に下方位置に降下され、この滑車の移動を利用して落下防止装置の作動のタイミングをワイヤロープの切断と同期させることができる。
実施例におけるスタッカクレーンを示す側面図である。 荷台及び落下防止装置を示す側面図である。 荷台及び落下防止装置を示す正面図である。 図2におけるA−A縦断正面図である。 図4におけるB−B縦断側面図である。 図5における落下防止装置の作動後の状態を示す縦断側面図である。 図5におけるC−C縦断背面図である。 図6におけるC’−C’縦断背面図である。
本発明に係るスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置につき、図1から図8を参照して説明する。以下、図1、図2、図5、図6の紙面左側をスタッカクレーンの正面側(前方側)として説明する。
図1の符号1は、本発明の適用された落下防止装置を備えるスタッカクレーンである。このスタッカクレーン1は、荷棚(図示略)の近傍を前後方向に走行し、荷棚との間で荷の入出庫を行うことができるようになっている。
図1に示すように、床面にはスタッカクレーン1が走行するための床面レール2が敷設されており、スタッカクレーン1の上方には床面レール2と同じ方向を向く天井レール3が設けられている。
スタッカクレーン1には、天井レール3と床面レール2との間を上下方向に延びる前後1対のマスト4,4が設けられており、マスト4の上部には、天井レール3に案内されてスタッカクレーン1を支持する支持部材5が設けられるとともに、マスト4の下部には、床面レール2上を走行できる台車6が設けられている。
スタッカクレーン1のその後部側に設けられている走行モータ7を駆動させることによって、スタッカクレーン1は天井レール3と床面レール2に案内されながら前後方向に走行できるようになっている。
図2に示すように、スタッカクレーン1の前後のマスト4,4には、上下に昇降できる荷台8が配置されており、この荷台8は、本発明における荷としてのコンテナ9を載置可能な載置部8aと、載置部8aの前後に立設される1対の昇降部8bと、によって構成されている。
載置部8aの下面側には、コンテナ9の入出庫用の駆動ユニット10が設けられており、この駆動ユニット10を駆動させることで載置部8aの上部に設けられた2つの爪部11が左右方向に移動可能になっている。コンテナ9はパレット12の上面に載せてあり、2つの爪部11を入出庫の対象となるパレット12の下部に差し込んで入出庫できるようになっている。
図1に示すように、マスト4の上端部には、3つの滑車13が設けられている。前後の昇降部8bの内部には、それぞれ後述する滑車14が設けられている。また、前方側のマスト4の下部には、駆動ドラム体15と昇降モータ16が設けられており、滑車14,14及び駆動ドラム体15には、ワイヤロープ17が架け渡されている。
駆動ドラム体15は、チェーン(図示略)を介して昇降モータ16に接続されており、昇降モータ16を駆動させると、駆動ドラム体15が回転駆動し、ワイヤロープ17が滑車14,14に摺接され、荷台8がワイヤロープ17に牽引されて上下方向に昇降できるようになっている。
図2及び図3に示すように、前後の昇降部8bには、回転の中心軸が前後方向を向いてマスト4の左右側面に摺接する左右1対のガイドローラ18aが上下に取り付けられるとともに、回転の中心軸が左右方向を向いてマスト4の内側面に当接するガイドローラ18bが取り付けられており、ガイドローラ18a,18bによって荷台8がマスト4に沿って上下方向に案内されるようになっている。
図3から図5に示すように、昇降部8bの上部には、正面視で矩形状の上部ブラケット19が取り付けられており、この上部ブラケット19の内部には、滑車14が配置されている。上部ブラケット19の前後面には、上下方向に長い長孔19a,19aが形成されており(図3参照)、滑車14の滑車軸14aが長孔19a,19aに通され、上部ブラケット19の外側に設けられた下部ブラケット20と滑車軸14aとが前後の連結ボルト21,21によって連結されている(図5参照)。
また、前述したように滑車14にはワイヤロープ17が架け渡されており、下部ブラケット20に取り付けられたL字状をなすワイヤガード22によって、ワイヤロープ17の脱線が防止されている(図4参照)。
図5に示すように、下部ブラケット20の下面側から上部ブラケット19の下部まで支持ボルト23が挿通され、支持ボルト23の軸には本発明における付勢手段としてのバネ部材24(コイルバネ)が設けられており、このバネ部材24によって下部ブラケット20が、滑車14が降下される方向に付勢されている。また、下部ブラケット20の下端部には、外方に突出する左右2つのピン25,25が取り付けられている(図4参照)。
滑車14と下部ブラケット20は、長孔19aに挿通される滑車軸14aにより連結ボルト21で連結されているため、滑車14と下部ブラケット20は一体的に昇降可能となっている。ここで、滑車軸14aが長孔19aの上部に位置する滑車14の位置を上方位置とし(図5参照)、滑車軸14aが長孔19aの下部に位置する滑車14の位置を下方位置として説明する(図6参照)。
図5に示すように、スタッカクレーン1において荷台8が昇降される通常の状態では、滑車14はワイヤロープ17により吊設され、滑車軸14aは上部ブラケット19の長孔19aの上部に位置する上方位置に配置されている。滑車軸14aと連結された下部ブラケット20も同様に上部ブラケット19に対して上方に引き上げられるため、バネ部材24は上部ブラケット19の下面と下部ブラケット20の下面の間で圧縮された状態になっている。
次に、荷台8の前後に設けられた落下防止装置26について説明する。図2に示すように、昇降部8bにおけるマスト4側には、それぞれ落下防止装置26が取り付けられている。前後の落下防止装置26の構成は同じであるため後方側の落下防止装置26について図5及び図7を参照して説明し、前方側の落下防止装置26の説明は省略する。
図5及び図7に示すように、昇降部8bにおける上下のガイドローラ18a,18aの間には、落下防止装置26を構成する左右1対の装置本体27,27が配設されている。この装置本体27は、正面視で略矩形状かつ側面視で略コ字状をなし、上下端部が昇降部8bの後面(または前面)に螺着されている。また、装置本体27の中央部は昇降部8bからマスト4の左右側面に突出されている。尚、左右の装置本体27,27は左右対称の構成となっており、装置本体27におけるマスト4側を内側、反対側を外側として説明する。
図5に示すように、装置本体27は、その内側の側面が開口する略箱形状となっており、上板27cと下板27dは昇降部8bの方へ延設されている。装置本体27における前後の側面には、互いに対向するように後述する案内軸28を案内する案内孔27a,27aが形成されており、この案内孔27a,27aは下方に向かって外側に向かうように傾斜しており(図7参照)、すなわち左右の案内孔27a,27aは、背面視(または正面視)において略八の字をなすように配置されている。
装置本体27における荷台8側の側面には、本発明における作動部材としての揺動部材29と係合する係合部材30が設けられており、係合部材30の先端部は突出した形状をなしており、案内孔27a,27aと係合部材30を挿通する2つの案内軸28,28とが螺合されている。また、案内軸28の外方には、案内軸28と同軸方向の本発明における加重部材としてのローラ31が案内孔27aの傾斜に沿って上下に2つ取り付けられており、ローラ31は装置本体27内に前後方向に挿通している。
装置本体27の内部には、マスト4の両側面を挟持するための挟持部材32が収納されており、前述した前後の案内孔27a,27aを挿通する案内軸28,28は、挟持部材32にも挿通され、案内軸28と挟持部材32は一体化されている。
図7に示すように、左右の挟持部材32,32におけるマスト4に当接する当接面32aは、側面視で矩形状をなしマスト4の側面と略平行に形成され、挟持部材32,32がマスト4の側面を挟持する際にマスト4の側面に当接する当接面32aの面積が大きくなるように形成されている。
また、当接面32aには、その全面に当接面32aと同寸法の面積を有する防滑ゴムシート36が貼着されており、この防滑ゴムシート36は、その表面に多数の凹凸が形成されており、後述するように、当接面32aがマスト4の表面に接触した際に、高い摩擦力を有するようになっている。
更に、挟持部材32の上部は、マスト4の側面とローラ31との間に配置される略楔形状に形成され、挟持部材32の上部におけるローラ31側の側面は、ローラ31の配置と合わせて傾斜する傾斜面32bとなっているとともに、その上面は略水平な水平面32cとなっている。
尚、挟持部材32の下部には、下側のローラ31の下方に位置する略水平な水平面32dが形成されている。挟持部材32の下面には凹部32eが形成され、凹部32eには、装置本体27の下板27dの上面に取り付けられた上下方向を向くバネ部材33(コイルバネ)の一部が配置されている。
図5に示すように、昇降部8bには、左右方向を向く軸を中心に上下に揺動可能な揺動部材29が取り付けられている。揺動部材29の先端側は昇降部8bからマスト4側に突出し、装置本体27の係合部材30と係合する先端係合部29aとなっており、揺動部材29の基端側は、昇降部8b内に配置される基端係合部29bとなっている。この基端係合部29bには、孔部29cが形成され、下部ブラケット20の下端部に取り付けられたピン25が孔部29cに挿通されている。
また、揺動部材29の先端係合部29aは係合部材30の上面に当接して係合し、案内軸28を介して挟持部材32が下方に押されており、装置本体27の下部に取り付けられたバネ部材33は挟持部材32によって圧縮されている。
尚、図7に示すように、装置本体27の外側の側面には、水平な板部27bが設けられるとともに、挟持部材32には板部27bの下方で外方に突出する板部34が取り付けられている。装置本体27の板部27bには係止ボルト35が設けられ、係止ボルト35を持部材32の板部34まで下げることで挟持部材29が下方向に押さえられ、バネ部材33が圧縮される。
これら係止ボルト35と板部34によってバネ部材33を圧縮したまま装置本体27の設置や交換作業を行うことができるようになっている。また、装置本体27を設置して揺動部材29と係合部材30を係合させるとバネ部材33はその圧縮状態が維持されるため、係止ボルト35を上げて板部34から離間させることで落下防止装置26が作動可能な状態になる。すなわち係止ボルト35が落下防止装置26の作動を防止させるためのメンテナンス時の作動防止手段となっている。
次に、ワイヤロープ17の断線時である非常時における落下防止装置26の作動について図5から図8を参照して説明する。図7に示すように、落下防止装置26が作動しない通常の状態では、マスト4と挟持部材32との間には隙間が空けられており、落下防止装置26は荷台8の昇降の妨げにならないように配置されている。
図6に示すように、ワイヤロープ17が断線すると、ワイヤロープ17が滑車14の滑車軸14aを介して下部ブラケット20を引き上げる力がなくなり、バネ部材24の付勢力によって下部ブラケット20が上部ブラケット19に対して降下されるため、滑車軸14aが長孔19aの下部に移動し、滑車14は下方位置に降下される。
下部ブラケット20が降下すると、下部ブラケット20の下端部に取り付けられた左右のピン25が降下し、ピン25が挿通される左右の揺動部材29が揺動する。揺動部材29の基端係合部29bが降下するとともに、その先端係合部29aが上昇することで揺動部材29先端係合部29aが、係合部材30の上面から外れて左右の落下防止装置26が作動する。
このように、滑車14、下部ブラケット20、バネ部材24、ピン25、揺動部材29は、ワイヤロープ17の断線を検出する断線検出手段となっており、この断線検出手段によって落下防止装置26が作動するようになっている。
図8に示すように、先端係合部29aから係合部材30が外れることで、装置本体27におけるバネ部材33の付勢力によって挟持部材32が装置本体27内で上方に押し上げられ、挟持部材32に挿通される案内軸28が案内孔27aを移動し、挟持部材32は上昇するとともにマスト4側に案内され、挟持部材32の当接面32aに貼着された防滑ゴムシート36がマスト4に当接する。このように、左右の装置本体27,27が作動して左右の挟持部材32,32によってマスト4の左右両側面が挟持され、荷台8の落下が停止する。
更に、挟持部材32の上昇とともに挟持部材32の傾斜面32bには、ローラ31を介して荷台8の荷重が加わるようになり、挟持部材32に荷台8の荷重が加われば加わるほど、挟持部材32がマスト4を挟持する力が強まり、挟持部材32とマスト4の間の摩擦抵抗を増大させることができ、荷台8を確実に停止させることができる。
尚、挟持部材32の上部の水平面32cの上方には装置本体27の上板27cがあるとともに、挟持部材32の下部の水平面32dの上方には下側のローラ31があるため、挟持部材32の上昇は、両水平面32c,32dが装置本体27の上板27cの下面もしくは下側のローラ31に当接することで制限されている。そのため、挟持部材32が装置本体27から外れてしまうことはなく、上下のローラ31,31から加えられる荷台8の荷重は確実に挟持部材32に加えられるようになっている。
このように、落下防止装置26は、装置本体27が箱型に形成されることでコンパクトにまとめられ、省スペース化が可能になっている。また、装置本体27がコ字状に形成され、マスト4の左右側面に突出されて取り付けられるため、装置本体27と昇降部8bの間に空間ができ視認性がよいとともに、工場での組立や現地施工、部品交換や調整等のメンテナンスがし易くなっている。
また、装置本体27の上下端部を昇降部8bに螺着し、装置本体27に取り付けられた係合部材30と昇降部8bに取り付けられた揺動部材29とを係合させるだけで取り付けられるようになっているため、落下防止装置26は着脱可能で、オプションとして追加ができるためコストを削減することができる。
以上、本実施例におけるスタッカクレーン1における荷台8の落下防止装置26では、落下防止装置26は、ワイヤロープ17の断線とともにマスト4を左右両側面から挟持する1対の挟持部材32を有し、両挟持部材32の左右両側には、荷台8の荷重が加わるローラ31が設けられ、挟持部材32は、ローラ31を介して加わる荷台8の荷重をマスト4の側面に向かって加える形状となっていることで、ワイヤロープ17が断線して落下防止装置26が作動したときに、両挟持部材32がマスト4を挟み込んで荷台8の落下を停止させた状態で、更にローラ31を介して荷台8の荷重が挟持部材32に加われば加わるほど、挟持部材32がマスト4を押圧して挟持部材32とマスト4の間の摩擦抵抗を増大させることができ、荷台8を確実に停止させることができる。
また、挟持部材32は、マスト4の側面とローラ31との間に配置される略楔形状をなすことで、荷台8の荷重が加わるほど挟持部材32がローラ31とマスト4の側面との間に入り込むようになり、両挟持部材32がマスト4を挟持する力をさらに強めることができる。
また、落下防止装置26は、荷台8に対して着脱可能となっており、荷台8は、ワイヤロープ17の断線時に作動する揺動部材29を有するとともに、落下防止装置26は、荷台8への取付時に揺動部材29に係合する係合部材30を有し、係合部材30に連動して挟持部材32が作動するようになっていることで、荷台8と落下防止装置26を別々に製造することができ、係合部材30を揺動部材29に係合するだけで、ワイヤロープ17の断線時に作動する揺動部材29と挟持部材32に連動する係合部材30とを容易に接続できるようになり、荷台8に対して後付で落下防止装置26を容易に取り付けることができ、かつ落下防止装置26を荷台8から容易に取り外すことができる。
また、荷台8は、ワイヤロープ17により吊設される上方位置と、バネ部材24により降下される下方位置と、の間で移動される滑車14を有し、滑車14が下方位置にあるときに落下防止装置26が作動するようになっていることで、ワイヤロープ17の切断時に、バネ部材24の付勢力によって滑車14が即座に下方位置に降下され、この滑車14の移動を利用して落下防止装置26の作動のタイミングをワイヤロープ17の切断と同期させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、挟持部材32における当接面32aには防滑ゴムシート36を用いているが、マスト4に対して摩擦力を有するものであればウレタン等、その他の合成樹脂材を用いてもよい。
1 スタッカクレーン
4 マスト
8 荷台
8b 昇降部
14 滑車
17 ワイヤロープ
19 上部ブラケット
19a 長孔
20 下部ブラケット
24 バネ部材(付勢手段)
25 ピン
26 落下防止装置
27 装置本体
27a 案内孔
28 案内軸
29 揺動部材(作動部材)
29a 先端係合部
29b 基端係合部
29c 孔部
30 係合部材
31 ローラ(加重部材)
32 挟持部材
32a 当接面
32b 傾斜面
32c,32d 水平面
33 バネ部材
35 係止ボルト
36 防滑ゴムシート

Claims (4)

  1. 床面から立設される前後1対のマストを有し、荷を載置可能な荷台がワイヤロープで吊設され、該荷台が前記両マストの間で前記ワイヤロープによって昇降されるスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置であって、
    前記落下防止装置は、前記ワイヤロープの断線とともに前記マストを左右両側面から挟持する1対の挟持部材を有し、該両挟持部材の左右両側には、前記荷台の荷重が加わる加重部材が設けられ、前記挟持部材は、該加重部材を介して加わる前記荷台の荷重を前記マストの側面に向かって加える形状となっていることを特徴とするスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置。
  2. 前記挟持部材は、前記マストの側面と前記加重部材との間に配置される略楔形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置。
  3. 前記落下防止装置は、前記荷台に対して着脱可能となっており、前記荷台は、前記ワイヤロープの断線時に作動する作動部材を有するとともに、前記落下防止装置は、前記荷台への取付時に前記作動部材に係合する係合部材を有し、該係合部材に連動して前記挟持部材が作動するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置。
  4. 前記荷台は、前記ワイヤロープにより吊設される上方位置と、付勢手段により降下される下方位置と、の間で移動される滑車を有し、該滑車が前記下方位置にあるときに前記落下防止装置が作動するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスタッカクレーンにおける荷台の落下防止装置。
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