JP2013052966A - バケットローダの安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡素で、確実に機械的にバケットの落下防止を図ったバケットローダの安全装置を提供する。
【解決手段】フレーム体4上をワイヤロープ8を介してバケット2を上下させる。この上下方向に案内するガイドレール5にラック17を設ける。このラック17に対向しバケット2に安全装置16の一部を設ける。バケット2上昇のときワイヤロープ8が切断した場合に、バケット2に設けられた安全装置16のラチェット爪体18をラック17に対しバネ23の付勢力のみで噛み合わせ、バケット2の落下を防止する。バケット2が空状態で下降するときは、電磁アクチュエータ21の作動でラチェット爪体18を強制的にラック17から離間させ、干渉を避ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、バケットローダの安全装置に関する。更に詳しくは、バケットローダの巻き上げ部材の切断に伴うバケットの落下防止のためのバケットローダの安全装置に関する。
バケットローダは、被搬送物(例えば、アスファルト、コンクリート等のリサイクル用の原料である被破砕物)を上方のホッパー等に持ち上げるためのものである。このバケットローダは、一般的には、バケットがワイヤロープ等を巻き上げるウィンチの作用により昇降動作している。バケットは車両等に付属するクレーンのバケットや、特定の場所に設置して使用されるクレーン等のバケットが知られている。特に大型のバケットローダになると、バケットに積載可能な被搬送物の重量が大きくなり、バケット自体も大型になる。
このようなバケットにおいては、昇降動作中に、ワイヤロープ等が切断してバケットが落下すると、その損傷は計り知れないものがあり、作業者の安全にも大きな問題を生じる。このためワイヤロープの切断に備えて、落下防止のための装置やロープ切断を検知するための検知手段が備えられている。これらの公知技術は、例えば、コンクリートを持ち上げる設備ではあるが、上方に設置されたパッチャプラントへワイヤロープを介して下方位置からバケットに相当するコンテナを、案内レールで案内しながら持ち上げる設備が知られている。この設備には、ワイヤロープ切断に備えてラチェット方式の安全装置、即ち落下防止装置が具備されている(例えば、特許文献1参照)。
又、他の例として、バケットローダのバケットをワイヤロープで昇降させる設備において、ワイヤ切れ検出装置が具備されているものが知られている。この例においては、ワイヤロープが切断したときこの検出装置が作動して、ガイドレールに沿って走行するバケットの車輪を強制的に挟持して停止させる構造のものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の例として、前述のバケットローダと同様の構成であるが、落下防止装置として、昇降機構がアタッチメント付ローラチェーン、ピンギア及びブレーキ付減速モータを具備している構成のものが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−54329号公報 特開2008−120497号公報 特開2008−114987号公報
前述したように、バケットローダに安全装置が設けられたものは種々のものが公知である。しかし、従来の方式はリミットスイッチ等の検出器で電気的にその状態を検出し処置を行うものであった。特に大型のバケットローダにおいては、バケット落下によって生じる損害は計り知れない。従来のバケットローダにおいて機械的に確実に落下を防止する手段のものはないのが現状である。又、電気的に制御して行うものは、作動の遅れや制御自体の故障等のおそれが生じている。さらに、摩擦力で落下を防止する方法のものも、同様で経年に伴い条件が変わる要素があり、機械的に確実に防止できる構成のものではない。人荷用、荷物用などのエレベータ等のように、バケットローダでない設備でラチェット方式のものが散見できるが、構造が複雑である。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたもので、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、構造が簡素で、確実に、バケットの落下防止を図ることができるバケットローダの安全装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1のバケットローダの安全装置は、
フレーム体上を上下方向へ移動自在なバケットと、前記フレーム体上に設けられ前記バケットを昇降案内させる案内レールと、前記フレーム体上に設けられ前記バケットを巻き上げ部材を介して昇降駆動するための駆動装置とで構成されるバケットローダにおいて、前記案内レールの上下方向に沿って設けられたラックと、前記ラックに対向して前記バケットに設けられたラチェット支持体と、前記ラチェット支持体に移動可能に設けられ前記ラックに噛み合い可能なラチェット爪体と、前記ラチェット支持体に設けられ、前記ラチェット爪体を前記ラック側に付勢するバネ体と、前記ラチェット支持体に設けられ、前記ラチェット爪体を前記ラック側から離間させる電磁作動体とからなる。
本発明2のバケットローダの安全装置は、本発明1において、前記巻き上げ部材はワイヤロープであることを特徴とする。
本発明3のバケットローダの安全装置は、本発明1又は2において、前記ラチェット爪体は、バケット移動方向に対し直角方向に直進し前記ラックと噛み合う構成になっていることを特徴とする。
本発明4のバケットローダの安全装置は、本発明1又は2において、前記ラチェット爪体は、バケット移動方向を含む面内で揺動動作して前記ラックと噛み合う構成になっていることを特徴とする。
本発明のバケットローダの安全装置は、機械的に停止させる構造にしたので、バケットローダにおけるバケットの落下防止を、簡素な構成で、確実に、行えるようになった。しかも、巻き上げ部材の切断時に、バケットの落下と同時に、瞬時に落下防止動作を行える構成である。又、再稼動に際しても巻き上げ部材のみを交換すれば、すぐ復帰作業を行うことができる。
図1は、バケットローダの正面図である。 図2は、バケットローダの側面図である。 図3は、図1のA−A断面図である。 図4は、バケットローダの安全装置の正面図で、ラチェット爪体がラックに噛み合った状態を示している。 図5は、バケットローダの安全装置の正面図で、バケットが上昇移動中、ラチェット爪体がラック上をフリーで移動する状態を示している。 図6は、バケットローダの安全装置の正面図で、バケットが下降移動中、ラチェット爪体が電磁アクチュエータの動作でラックから離間している状態を示している。 図7は、他の実施の形態のバケットローダの安全装置の正面図で、ラチェット爪体がラックに噛み合った状態を一部断面にして示している。 図8は、他の実施の形態のバケットローダの安全装置の正面図で、バケットが上昇移動中、ラチェット爪体がラック上をフリーで移動する状態を一部断面にして示している。 図9は、他の実施の形態のバケットローダの安全装置の正面図で、バケットが下降移動中、ラチェット爪体が電磁アクチュエータの動作でラックから離間する状態を一部断面にして示している。
本発明に関するバケットローダの安全装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本発明の内容の理解を容易にするためにバケットローダ1の基本構成について説明する。本発明を適用するバケットローダ1は、積載する被搬送物等の重量が98KN(10トン)以上の比較的大型のバケット2を有する設備で、基体は地上に固定的に設置されるものである。このバケットローダ1は、バックホーなどでは持ち上げられない高さ、又、量が多く、重量の重い被搬送物(例えば、アスファルト、コンクリート等の被破砕物)等を上方に設けられたホッパー3へ投入するためのものである。
バケット2は昇降可能な構成になっていて、このバケット2を支持する本体である基体は、形鋼によるフレーム体4をなしている。このフレーム体4の一部がバケット2を挟んで両側で一対のガイドレール5を構成し、バケット2の昇降の案内部となっている。バケット2は本形態では上方に開放口が形成された箱形状のもので、その両サイドに各々2つの車輪である第1車輪6a、第2車輪6bが、それぞれ別々に配置されている。一方、ガイドレール5は、コ字状の溝断面を有するみぞ形鋼で作られているものであり、このコ字状の溝が溝部5gを構成する。バケット2の側面の異なる位置に固定して設けられた2つの車輪である第1車輪6a、第2車輪6bは、この溝部5gで案内される(図3参照)。
このガイドレール5は、上下に亘り片側2つで、第1車輪6a用の第1ガイドレール5a、第2車輪6b用の第2ガイドレール5bで構成されている。これらの第1ガイドレール5a、第2ガイドレール5bは対をなして、同様な構成のものがバケット2の両側面に対向して対称的に配置されている。これらの第1ガイドレール5a、第2ガイドレール5bは、コ字状の溝部5gの開口部がフレーム体4の内向き、即ちバケット2側に向くように配置され、バケット2の第1車輪6a、第2車輪6bが嵌め込まれるようになっている。従って、バケット2は、対をなす4つの車輪である第1車輪6a、第2車輪6bが溝部5gに案内されながら、同様に対をなす4つのガイドレールである第1ガイドレール5a、第2ガイドレール5bに沿って昇降する。
第1ガイドレール5a、第2ガイドレール5bに沿ってバケット2が昇降するとき、一定の姿勢(バケット2の開放口が上方を向いている水平姿勢)を保ちながら昇降できるようにガイドレール5の構成がなされていて、バケット2の第1車輪6aは対向して配置されている第1ガイドレール5aに案内され、バケット2の第2車輪6bは対向して配置されている第2ガイドレール5bに案内される。この第1ガイドレール5a及び第2ガイドレール5bはともに上端部側に屈曲部を、即ち第1屈曲部5c及び第2屈曲部5dを構成している。又、ガイドレール5の下部側も屈曲構成をなし、バケット2が作業位置に張り出す方向に屈曲部5e,5fを構成している。
図1に示すように、フレーム体4の下部にはウィンチ7が設置されている。このウィンチ7は、巻き上げ部材であるワイヤロープ8を巻き取るドラム9と、このドラム9を回転駆動するモータ10からなっている。又、フレーム体4の上部には、ワイヤロープ8を巻きかける2つの滑車が、即ち、第1滑車11と第2滑車12が固定位置に回転自在に設けられている。
一方、バケット2の側面にも第3滑車13が設けられていて、フレーム体4上部の2つの滑車(第1滑車11、第2滑車12)との間でワイヤロープ8が巻きかけられている。ワイヤロープ8は図1に示すように、フレーム体4下部のドラム9から上方の第1滑車11、第3滑車13を経て第2滑車12に巻きかけられていて、この第2滑車12からは下部方向にワイヤロープ8は延在し、バケット2に設けられた第4滑車14に巻きかけられている。
ワイヤロープ8の端部は、フレーム体4の下部に固定される。この構成は対をなしていて、同様の構成が対をなす他方のガイドレール5側にもなされ、共用のウィンチ7により巻き取り駆動し、バケット2を両側面で支持しバランスよく昇降させるようにしている。この様な構成において、ウィンチ7がモータ10の駆動で動作すると、ドラム9が回転しワイヤロープ8を巻き取る。この巻き取りに従いバケット2は水平姿勢の状態を保持しながら昇降し、第2ガイドレール5bの第2屈曲部5dの端部に第2車輪6bが到達すると、第2車輪6bは停止するようになっている。しかし、バケット2そのものは移動を続ける。
一方、第1ガイドレール5aの第1屈曲部5cに第1車輪6aが到達すると、第2車輪6bは停止しているが、バケット2はなおもこの第1屈曲部5cの形状に沿い移動し、その移動に応じて徐々にバケット2の姿勢が傾斜する。最終的にバケット2の開放口はホッパー3側に倒れ、バケット2内の被搬送物はホッパー3に投下されることになる。次に、ウィンチ7のドラム9を逆回転させ、バケット2を上昇方向と逆方向にガイドレール5上を走行させて下降方向に移動させ、空のバケット2に被搬送物を供給し再度前述の動作を繰り返し、被搬送物を地上からホッパー3へ繰り返し投入する。
ウィンチ7のドラム9には、2本のワイヤロープ8が巻き取られていて、一方はバケット2の一方の側面の滑車へ導かれ、他方はバケット2の他方の側面の滑車に導かれるようになっている。図は省略しているが、ドラム9からのワイヤロープ8はフレーム体4に設けられた複数の中間滑車15を経て方向を変え、第1滑車11等へ導かれている。
第1ガイドレール5a及び第2ガイドレール5bの下端部は、上端部同様にフレーム体4外方に向かって屈曲部5e,5fを構成している。これはバケット2に対する被搬送物の供給の容易さを考慮して、手前側にバケット2を配置させるための構成である。バケット2はこのような形態で昇降動作を繰り返す。このようにバケット2は上下方向に昇降動作するが、重量が大きいので、昇降動作を繰り返すうちにワイヤロープ8の切断のおそれが生じる。
このワイヤロープ8の切断に伴う事故は、甚大な影響を及ぼすので避けなければならない。このためバケット2が下方に落下しないようにしなければならない。安全装置16はこのための装置である。次にこのバケットローダ1の安全装置16について図4〜図6を基に詳細に説明する。
ガイドレール5には、バケット2の移動方向に沿ってラック17が設けられている。このラック17は山と谷が連続的に、かつ定ピッチ構造に形成されており、谷でラチェット爪体18を保持する構成になっている。ラック17には、一方の側に突き当て面17b、他方の側に傾斜面17c等が形成されている略三角形状の山部17aが所定のピッチ毎に形成されている。この山部17aと山部17aの間が谷となる。また、突き当て面17bは、バケット2の移動方向の上方側を向くように形成されている。言い換えると、ラック17は、のこぎり状の歯部を形成されたラチェットホイールが、直線状に延ばされて形成されたラチェットラックなどと呼ばれている部材である。一方、バケット2側には、このラック17に対向してこのラック17に噛み合い可能なラチェット爪体18が設けられている。図4はラチェット爪体18がラック17に噛み合っている状態を示している。ラチェット爪体18は、バケット2に設けられたラチェット支持体19に2本のバーガイド20を介して進退移動自在に支持されている。ラチェット支持体19は、バケット2の定位置に固定されていて、内部に電磁作動体である電磁アクチュエータ21を内蔵している。
この電磁アクチュエータ21の可動子に、ラチェット爪体18の一部が連結部材22として固着されている。この電磁アクチュエータ21は公知の装置であるので、詳細な構造の説明は省略するが、固定子に対し励磁電流の供給による磁力で可動子が相対的に移動が可能な構成になっている。図4〜6に示すように、ラチェット爪体18は、ラック17に対し、可動子とともにバケット2の移動方向に対する直角方向に進退移動自在となっている。
この進退動作は前述のように、ラチェット支持体19に設けられたバーガイド20により、ラチェット爪体18はスムースな移動、所定位置での停止等を行うことができる。この2本のバーガイド20を設けたことで、後述するラチェット爪体18に負荷が生じても、ラチェット爪体18とラック17との正常な状態を維持することができる。従って、ラチェット爪体18は、ラック17との噛み合い動作の繰り返しでも安定してその位置を維持する。このラチェット爪体18はラチェット支持体19に対し、相対的にラック17側に押圧する方向へバネ23により付勢されている。
バネ23は、ラチェット支持体19とラチェット爪体18との間に配置されており、このバネ23は常にラチェット爪体18をラック17側に付勢する圧縮バネとして構成されている。バネ23のラチェット支持体19側は、内部に埋設状態になっている。ラチェット爪体18は、バネ23で押圧されるが、定位置で停止するようになっている。
ラチェット爪体18の一端は、前述のとおり連結部材22を介して電磁アクチュエータ21の可動子に連結されている。電磁アクチュエータ21に励磁電流が供給されていない場合、可動子はフリーの状態になるのでラチェット爪体18はバネ23の付勢力のみでラック17に押圧され噛み合う。電磁アクチュエータ21に励磁電流が供給されると、図6に示すように可動子はラック17側から離間する方向(図6において左向き矢印で示す方向)に移動する。
即ち、連結部材22はラック17側から離間する方向に引き込まれ、ラチェット爪体18を強制的にラック17より引き離す。この結果、バケット2が下方向(図6において下向き矢印で示す方向)に下降移動する場合には、電磁アクチュエータ21に励磁電流を供給して可動子を移動させることにより、ラチェット爪体18はラック17との噛み合いが外れ、干渉の避けられた状態を維持する。安全装置16はこのような構成になっていて、次のように動作する。
バケット2は、フレーム体4の下部に位置して被搬送物等を取り入れた後、ウィンチ7の駆動でワイヤロープ8を巻き上げ上方へ移動する。このときバケット2はガイドレール5の溝に嵌め込まれた第1車輪6a、第2車輪6bにより開放口が上を向いている水平姿勢の状態を維持しながら案内され、第1滑車11、第2滑車12、第3滑車13等を介してワイヤロープ8により持ち上げられる。
ガイドレール5にはラック17がバケット2移動方向に沿って設けられている。このラック17は、対をなす両方のガイドレール5に設けられる。本実施の形態では、ラック17は第2ガイドレール5b側に設けている。この安全装置16の配置はワイヤロープ8に干渉するのを避けたもので、設計上の問題である。なお、安全装置は、干渉を避けることができれば第1ガイドレール5a側に設けてもよい。一方、バケット2に設けられているラチェット爪体18はバネ23の付勢力によりラック17側に押圧されている。
バケット2が上昇移動するときは、ラチェット爪体18の傾斜部18a等の面がラック17の傾斜面17c、山部17a等の面と接触しながらスライド移動し、バネ23の付勢力に抗してラック17より離間する方向に移動する。図5に示すように、ラチェット爪体18がとラック17との噛み合いが解除され、ラチェット爪18がラック17の山部17aを乗り越える状態になる。ラチェット爪体18は山部17aを乗り越えると、バネ23に付勢されて谷側(ラック17側)に移動する。このようにしてラチェット爪体18は、バケット2の上昇移動に伴いラック17の傾斜面17c等との接触しながらの移動、谷側への移動を繰り返し、バケット2はフリーな状態で上方向(図5において上向き矢印で示す方向)に上昇移動することができる。このとき電磁アクチュエータ21は作動していない。
次に、バケット2が被搬送物等をホッパー3に投下すると下降移動動作に移る。このとき電磁アクチュエータ21に励磁電流を供給して作動させ、図6に示すようにラチェット爪体18をバネ23の付勢力に抗して強制的にラック17から離間させる。この状態を維持してバケット2をフリーな状態で、下方向(図6において下向き矢印で示す方向)に下降移動させることができる。通常はこの動作の繰り返しで作業を進めることができる。しかし、バケット2が上昇移動中に、ワイヤロープ8が切断した場合には、バケット2は落下してしまう。
このバケット2の落下を瞬時に解消するのが前述の安全装置16である。安全装置16は、第2車輪6b近傍のバケット2の側面に設けている。これは前述したようにワイヤロープ8との干渉を避けた部位である。バケット2が上昇移動中にもしワイヤロープ8が切断したときには、バケット2は瞬時に落下しようとすることになる。このときラチェット爪体18は、バネ23により常時ラック17側に押圧されていることから、図4に示すようにラチェット爪体18の傾斜部18a等の先端側の部位がラック17の谷側に移動して嵌り込み、ラック17の突き当て面17bとラチェット爪体18の突き当て面18bとが当接してロック状態となり、バケット2の落下を防止する状態となる。
ラチェット爪体18は、バーガイド20の案内でラック17に対し直角方向に直進し、バネ23の付勢力で強制的にラック17に噛み合う。ラチェット爪体18の突き当て面18bは落下方向に対しその直角方向で90度以内に設定されているので、ラチェット爪体18はラック17に対し外れることなく噛み合うことになる。ラチェット爪体18とラック17とが噛み合ったとき、バーガイド20に案内されたラチェット爪体18には、ラック17から離間する方向(図6において左向き矢印で示す方向)に移動させるような力が作用しない。従って、噛み合った後には、ラチェット爪体18がラック17から外れることがない構成となり、バケット2は落下しない。
このようにしてラチェット爪体18は落下と同時に、他の制御を伴うことなく、バネ23の付勢力のみでラック17と噛み合うことになるので、ワイヤロープ8が切断した瞬間にほぼその位置で、バケット2の落下が防止されることになる。このようなことからこの安全装置16は、ワイヤロープ8の切断を検知する電気的なセンサー、及びこのセンサーの信号を受けて安全装置であるサーボ機構を駆動する制御装置を要することなく、簡素で確実性のある構成となっている。
(他の実施の形態)
前述の構成は、ラチェット爪体をラックに対しバケットの移動方向の直角方向に直進動作をさせて噛み合わせる形態のものであったが、揺動動作で噛み合わせる形態のものであってもよい。図7〜図9はその構成を示す図である。ラチェット支持体30は、ラチェット支持体20と同様に、バケットの所定の位置に固定されている。ラチェット支持体30には、支持ピン31が設けられている。ラチェット支持体30の一部がラック17側に突き出し、その支持部30aがコ字状に構成されていて、この支持ピン31の両端を支持している。ラチェット爪体32は、支持ピン31に揺動自在に挿入され、支持部30aのコ字状間に挟持されている。
このラチェット爪体32は、一方の側に爪部32aが、他方の側に被押圧部32bが形成されている。ラチェット爪体32の爪部32aがラック17に対向して、支持ピン31を中心に揺動自在としている。ラチェット爪体32は、バケット2の移動方向の面内で揺動動作を行う。又、ラチェット爪体32の爪部32a側はバネ33が押圧していて、このバネ33はラチェット支持体30に支持され、爪部32aを常にラック17側に押圧する方向に付勢している。この場合のバネ33は圧縮バネとしている。このバネ33の付勢により、ラチェット爪体32は、支持ピン31を中心に、図7における反時計回り方向に揺動動作する。
一方、ラチェット支持体30には、電磁アクチュエータ34が内蔵されていて、可動子の一端に押圧部材35が連結されている。この押圧部材35がラチェット支持体30の外方に張り出し、ラチェット爪体32の被押圧部32bを押圧可能に構成されている。この電磁アクチュエータ34は、励磁電流が供給されると、可動子がラック17側に伸長するタイプのものである。この他の実施の形態はこのような構成になっていて、次のように動作する。
図7は、ラチェット爪体32の爪部32aがラック17に噛み合った構成を示している。前述同様にバケット2が上昇移動するときは、図8に示すように爪部32aがバネ33の付勢力に抗してラック17上等を接触しながらフリーな状態を維持して、ラチェット爪体32、ラチェット支持体30が設けられているバケット2は、上方向(図8において上向き矢印で示す方向)に上昇移動可能である。即ち電磁アクチュエータ34が動作しなくても、爪部32aがバネ33の付勢力に抗してラック17の傾斜面17c等により図8における時計回り方向に揺動運動して、爪部32aはラック17の山部17a上を乗り越えていく。すなわち、バケット2が上昇移動するとき、ラチェット爪体32は、爪部32aがラック17の谷側(ラック17側)に移動する方向(図8における反時計回り方向)への揺動運動、及び、爪部32aが山部17aを乗り越える方向(図8における時計回り方向)への揺動運動をしながらラック17の山部17aを乗り越えていくので、バケット2はフリーな状態で上昇移動可能となる。
バケット2が下降移動するときは、電磁アクチュエータ34に励磁電流を供給することで動作し、可動子が伸長方向(図9において右向き矢印で示す方向)に動作することで押圧部材35が張り出し、ラチェット爪体32の被押圧部32bを押圧する。このことにより、ラチェット爪体32が支持ピン31を中心に図9おける時計回り方向に揺動し、爪部32aをバネ33の付勢力に抗し強制的にラック17から離間させることができる。この状態でバケットローダ2はラック17と干渉することなく下方向(図9において下向き矢印で示す方向)に下降移動することができる。
この他の実施形態はこのような構成になっているが、落下時の動作については前述した実施の形態と同様で、上昇移動中にワイヤロープ8が切断すると、バケット2の落下動作と同時に、爪部32aがバネ33の付勢力で支持ピン31を中心に図7における反時計回り方向に揺動し、瞬時にラック17に嵌り込む。すなわち、ラチェット爪体32の爪部32aが、ラック17の突き当て面17bに当接して、図7に示すようなロック状態となる。このとき、ラチェット爪32を支持ピン31を中心に図7における時計回り方向に揺動させようとする力は作用しない。このことにより、前述したものと同様に、電気的制御を要することなく、機械的に確実にバケット2の落下防止を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。例えば、巻き上げ部材をワイヤロープとして説明したが、チェーンであってもよいことはいうまでもない。
1…バケットローダ
2…バケット
3…ホッパー
4…フレーム体
5…ガイドレール
5a…第1ガイドレール
5b…第2ガイドレール
6a…第1車輪
6b…第2車輪
7…ウィンチ
8…ワイヤロープ
9…ドラム
10…モータ
11…第1滑車
12…第2滑車
13…第3滑車
16…安全装置
17…ラック
18,32…ラチェット爪体
19,30…ラチェット支持体
21,34…電磁作動体(電磁アクチュエータ)
23,33…バネ

Claims (4)

  1. フレーム体(4)上を上下方向へ移動自在なバケット(2)と、
    前記フレーム体(4)上に設けられ前記バケット(2)を昇降案内させる案内レール(5)と、
    前記フレーム体(4)上に設けられ前記バケット(2)を巻き上げ部材(8)を介して昇降駆動するための駆動装置(7)とで構成されるバケットローダ(1)において、
    前記案内レール(5)の上下方向に沿って設けられたラック(17)と、
    前記ラック(17)に対向して前記バケット(2)に設けられたラチェット支持体(19)と、
    前記ラチェット支持体(19)に移動可能に設けられ前記ラック(17)に噛み合い可能なラチェット爪体(18)と、
    前記ラチェット支持体(19)に設けられ、前記ラチェット爪体(18)を前記ラック(17)側に付勢するバネ体(23)と、
    前記ラチェット支持体(19)に設けられ、前記ラチェット爪体(18)を前記ラック(17)側から離間させる電磁作動体(21)と
    からなるバケットローダの安全装置。
  2. 請求項1に記載されたバケットローダの安全装置において、
    前記巻き上げ部材(8)はワイヤロープ(8)である
    ことを特徴とするバケットローダの安全装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたバケットローダの安全装置において、
    前記ラチェット爪体(18)は、バケット移動方向に対し直角方向に直進し前記ラック(17)と噛み合う構成になっている
    ことを特徴とするバケットローダの安全装置。
  4. 請求項1又は2に記載されたバケットローダの安全装置において、
    前記ラチェット爪体(32)は、バケット移動方向を含む面内で揺動動作して前記ラック(17)と噛み合う構成になっている
    ことを特徴とするバケットローダの安全装置。
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