JP5548524B2 - 非常止め装置を備えた昇降装置 - Google Patents

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本発明はエレベーターや荷物昇降装置等の昇降装置に係り、特に、エレベーターの乗かごや荷物昇降装置の搬送台等の昇降体に非常止め装置が備えられている昇降装置に関する。
例えば、エレベーターにおいては、昇降路内に設置された機器を保守点検する場合、保守員は乗かごを作業台とし、乗かごの天井に乗って保守作業を実施している。特に、昇降路内に巻上機が設置されているエレベーターにおいては、巻上機のブレーキの保守時にブレーキの制動力が確保できず、乗かごが上昇する危険性を含んでいる。保守点検時に乗かごが上昇した場合、保守員は昇降路の天井や天井に設置した梁などに頭部を強打してしまう可能性がある。
そこで、保守員の安全を確保するためには、保守位置に乗かごを固定する手段が必要になる。乗かごを保守位置に固定する装置として、特許文献1に開示のように、乗かごの天井に大掛かりな保持装置を設置する技術が、既に提案されている。
特許文献1に開示の保持装置によれば、乗りかご天井に設置した保持装置の楔ブロックをガイドレールとの間に挟み込み、乗かごの上方への移動を防止することができるので、保守員の安全を確保することができる。
特開2009−67493号公報
上記特許文献1に開示された保持装置は、乗かご天井部に、上方への移動防止専用に設置されるものである。そのため、このような大掛かりな保持装置の乗かご天井部への設置により、乗かご天井と昇降路天井との間の安全距離が確保できなくなる可能性がある。乗かご天井と昇降路天井との間の安全距離を確保するためには、昇降路を上方に延長させなければならない問題がある。また、保持装置が着脱自在に設置されるものであっても、保持装置を保守点検の度に着脱しなければならず、段取り作業に余計な時間を費やす問題がある。
本発明の目的は、昇降路を上方に延長させることなく乗かご天井と昇降路天井との間の安全距離を確保できるのは勿論のこと、昇降体に専用の保持装置を着脱する必要もなく、保守点検時の昇降体の上方への移動を防止できる非常止め装置を備えた昇降装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、ガイドレールと対向して昇降体に設置された非常止め装置を備えた昇降装置において、非常止め装置内に、保守点検時に楔がガイドレールを挟圧したとき昇降体の上方への移動時の力で楔の挟圧力を増加させる楔保持機構を設けたのである。
このように、非常止め装置の楔を利用して昇降体の上方への移動を防止できるので、専用の保持装置を新たに昇降体に設置する必要はなくなり、さらに非常止め装置は昇降体の下部に設置されているので、昇降路を上方に延長させることなく乗かご天井と昇降路天井との間の安全距離を確保することができる。
以上説明したように本発明によれば、昇降路を上方に延長させることなく乗かご天井と昇降路天井との間の安全距離を確保できるのは勿論のこと、昇降体に専用の保持装置を着脱する必要もなく、保守点検時の昇降体の上方への移動を防止できる非常止め装置を備えた昇降装置を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態による非常止め装置内の楔がガイドレールから離れているときの楔保持機構を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による非常止め装置内の楔がガイドレールを挟圧しているときの楔保持機構を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による非常止め装置内の楔をガイドレールから解放するときの楔保持機構を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による非常止め装置内の楔保持機構をガイドレール側から見た全体拡大斜視図。 図2に示した非常止め装置の作動装置を示す斜視図。 本発明による非常止め装置を備えた昇降装置としてエレベーターを示す概略図。 図2に示した非常止め装置と楔保持機構の非制動時の動作の関係を示す横断面図。 図2に示した非常止め装置と楔保持機構の制動時の動作の関係を示す横断面図。 本発明の第2の実施の形態による非常止め装置と楔保持機構の非制動時の動作の関係を示す図5(A)相当図。 本発明の第2の実施の形態による非常止め装置と楔保持機構の制動時の動作の関係を示す図5(B)相当図。
以下、本発明による非常止め装置を備えた昇降装置の第1の実施の形態を図1(A)〜図5(B)に示すエレベーターを一例に説明する。
一般に、エレベーター1は、図4に示すように、昇降路2内に立設させた一対のガイドレール3A,3Bと、このガイドレール3A,3Bに案内されて昇降する昇降体である乗かご4と、一端が昇降路2の天井部に固定されて垂下して乗かごの底部に軸支された綱車4A,4Bを経由して上方に延在され、昇降路頂上部に設置された巻上機5の駆動綱車5Aに巻き掛けられて再度垂下し、さらに釣り合い重り6の綱車6Bに巻き掛けて昇降路2の天井部に固定される他端を有する主ロープ7とを備えている。尚、釣り合い重り6も専用のガイドレールによって案内されているが、図示は省略する。
前記巻上機5は、駆動綱車5Aと同軸にブレーキ5Bとエンコーダ5Cが設けられている。そして、巻上機5の近傍には、エレベーター全体の運行を制御する制御盤8が設置されている。
このほか、乗かご4の下方部の前記一対のガイドレール3A,3Bに対向する位置には非常止め装置9A,9Bが設置されている。
上記構成のエレベーター1は、エンコーダ5Cによる信号を制御盤8に取り込んで乗かご4の昇降速度や位置の制御を行うと共に、ブレーキ5Bや非常止め装置9A,9Bの動作を指示している。
ところで、非常止め装置9A,9Bは、図2に示すように、乗かご4に固定される第1の枠体10を有している。この第1の枠体10は、上枠10A、下枠10B、左右の側枠10C,10Dで構成されている。
左右の側枠10C,10Dの下方部の対向する位置には、図1に示すように、ガイドレール3A,3Bを挟むように横方向に直線的に進退する係合ピン11A,11Bを支持するピン穴12A,12Bが削設されている。尚、係合ピン11A,11Bは、係合体であると共に楔保持機構でもあり、ピン穴12A,12Bの底部に設けられた押圧ばね13A,13Bによってガイドレール3A,3B側に押圧されている。尚、これら係合ピン11A,11Bは左右どちらか一方にのみ設置されてもよい。
また、図2に示すように、左右の側枠10C,10Dの上方部でガイドレール3A,3Bの両側の幅広面3Sに対向する位置には、ガイド部材14A,14Bが設けられている。これらガイド部材14A,14Bは、前記幅広面3Sとの間隔が上側にゆくにしたがって狭くなるテーパ面を形成した強度部材15A,15Bと、この強度部材15A,15Bの端部を覆って楔17A,17Bの脱落を防止する案内板16A,16Bを有している。
前記楔17A,17Bは、第1の制動体であり、強度部材15A,15Bのテーパ面とガイドレール3A,3Bの幅広面2S,3Sとの間に装着され、前記テーパ面とは逆テーパ面と、幅広面2S,3Sと対向する側に制動面を有する。強度部材15A,15Bのテーパ面とガイドレール3A,3Bの幅広面3Sとの間に装着された楔17A,17Bは、前記ガイド部材14A,14Bによって上下方向に移動可能に案内されている。
一方、前記楔17A,17Bは、その下方をガイドレール3A,3Bと隙間を持って対向する受座18A,18Bによって支持されている。
そして、前記受座18A,18Bは、図3に示すように、その下方に設置された第2の枠体19に支持されている。
この第2の枠体19は、第1の枠体10の内側の下方に配置され、上枠19A、下枠19B、左右の側枠19C,19Dで構成されていると共に、図5に示す縦軸20によって、第1の枠体10内を上下方向にのみ移動可能に支持されている。
このような第2の枠体19内には、前記縦軸20に軸支された一対の挟圧腕21A,21Bが位置している。この挟圧腕21A,21Bの一方側はガイドレール3A,3Bの幅広面3Sを挟み込むように延在されており、幅広面3Sとの対向部に制動シュー22A,22Bが装着されている。挟圧腕21A,21Bの制動シュー22A,22Bとは反対側には当て板23A,23Bが装着されている。これら挟圧腕21A,21B、制動シュー22A,22B、当て板23A,23Bは、挟圧部材であり、第2の制動体でもある。さらに、挟圧腕21A,21Bの他方側は反ガイドレール側に延在され、延在端部には、制動シュー22A,22Bをガイドレール3A,3Bに押し付けるための圧縮ばね24がガイドピン25に遊嵌されて支持されている。このほか、圧縮ばね24の近傍には、挟圧腕21A,21Bに跨って駆動機構26が設けられている。この駆動機構26は、挟圧腕21Bに固定された電磁コイル26Aと、挟圧腕21Aにプランジャガイド26Cを介して連結され前記電磁コイル26Aと挟圧腕21Bを貫通するプランジャ26Bとで構成されている。この駆動機構26の動作により圧縮ばね24を圧縮して挟圧腕21A,21Bの制動シュー22A,22Bをガイドレール3A,3Bから引き離す。
このほか、前記強度部材15A,15Bと側枠10C,10Dとの間には、図1に示すように、圧縮ばね27A,27Bが介在されており、強度部材15A,15Bはガイドレール3A,3Bの幅広面3Sに直交する方向に変位可能なように、側枠10C,10Dに固定された固定軸28A,28Bによって案内されている。
さらに、図1(C)に示すように、前記受座18A,18Bの外面と当て板23A,23Bの外面とは、駆動機構26の動作により制動シュー22A,22Bをガイドレール3A,3Bから引き離された時、面一あるいは当て板23A,23Bの外面が受座18A,18Bの外面よりも外側に位置するように構成されている。
そして、エレベーター1の運転時、云い代えれば、乗かご4の昇降時には、前記係合ピン11A,11Bは、受座18A,18Bの外面に当接していることが必須である。
尚、前記係合ピン11A,11Bの突出状態を確認するために、図5に示すように、ピン穴12A,12Bの底部にスイッチ29A,29Bを設置したり、当て板23A,23Bの係合ピン11A,11Bとの当接位置に圧力スイッチ30A,30Bを設けたりして、係合ピン11A,11Bが正常に突出したことによる信号変化を制御盤8に伝えるようにしてもよい。
次に、上記構成の非常止め装置9A,9Bを備えた乗かご4が定格速度を超えて降下した時の非常停止動作を説明する。
乗かご4の定格速度での昇降時には、非常止め装置9A,9Bは作動せず、図1(A)や図5(A)に示すように、駆動機構26の電磁コイル26Aは励磁されており、圧縮ばね24に逆らってプランジャ26Bは図5(A)の矢印A方向に吸着されている。そのため、挟圧腕21A,21Bの制動シュー22A,22Bはガイドレール3A,3Bから離れている。同時に、楔17A,17Bもガイドレール3A,3Bから離れている。このとき、係合ピン11A,11Bは、受座18A,18Bの外面に当接している。
このような定格速度での乗かご4の昇降中に、異常事態が発生した場合、制御盤8からの非常停止指令により駆動機構26に信号が伝達され、駆動機構26の電磁コイル26Aは励磁を解かれる。その結果、図5(B)の矢印Bのように、圧縮ばね24の反発力によって挟圧腕21A,21Bを変位させ制動シュー22A,22Bにより、図2の矢印Cのように動作して、図1(B)に示すように、ガイドレール3A,3Bを挟圧する。
制動シュー22A,22Bによるガイドレール3A,3Bの挟圧により、制動シュー22A,22Bはその場に留まるが、乗かご4は下降を続けるので、乗かご4と一体の第1の枠体10も下方に移動する。その結果、挟圧腕21A,21Bによって受座18A,18Bに支持された楔17A,17Bは上方に持ち上げられ、楔17A,17Bは強度部材15A,15Bのテーパ面に沿って上方に移動してガイドレール3A,3Bの幅広面2S,3Sとの間に装着されて図3の矢印Dのように、ガイドレール3A,3Bを挟圧し、第1の枠体10、及び乗かご4のそれ以上の降下を非常停止させる。
一方、保守点検時において、乗かご4の天井に乗って昇降路2内に設置した機器、例えば、巻上機5のブレーキ5Bを保守点検しようとする場合には、まず、乗かご4を保守位置まで移動させて静止させ、その後、制御盤8からの指示で電磁コイル26Aの励磁を解く。励磁が解かれると、圧縮ばね24により、挟圧腕21A,21Bは、図1()や図5(B)に示すように、制動シュー22A,22Bはガイドレール3A,3Bを挟圧する。制動シュー22A,22Bによるガイドレール3A,3Bの挟圧により、挟圧腕21A,21Bを含む第2の枠体19はガイドレール3A,3Bに固定される。
このような状態で、制御盤8からの指示により巻上機5を駆動させて乗かご4を下方向に移動させる。その結果、非常停止時の動作と同じように、挟圧腕21A,21Bに受座18A,18Bを介して支持された楔17A,17Bを相対的に上方に移動させて強度部材15A,15Bのテーパ面とガイドレール3A,3Bの幅広面2S,3Sとの間に装着させる。そして、乗かご4の下方向への移動や下方向への荷重に対し固定することができる。
尚、ここで、図1(B)に示すように、楔17A,17Bが強度部材15A,15Bのテーパ面とガイドレール3A,3Bの幅広面2S,3Sとの間で十分な保持力が得られる位置まで挿入されると、図1(A)に示すように、受座18A,18Bに当接していた係合ピン11A,11Bは、図1(B)に示すように、挟圧腕21A,21Bの当て板23A,23B上に相対的に移動する。この際、係合ピン11A,11Bが確実に移動するように、受座18A,18Bの底面の間に隙間が生じるように係合ピン11A,11Bを配置する。
その結果、乗かご4に何らかの理由で上方向への荷重が作用すると、隙間分寸動した後、係合ピン11A,11Bが受座18A,18Bの底面に係合して、楔17A,17Bが乗かご4を固定可能な挟圧力を保持した状態で、第1の枠体10との相対位置を固定するため、乗かご4の上方への移動は防止される。したがって、保守員は乗かご4の不意の昇降がなくなるので、安全に作業を行うことができる。
次に、保守点検を終了し、乗かご4を通常運転状態に戻す場合には、制御盤8からの指示により、巻上機5を駆動させて乗かご4に下方向の荷重をかけ寸動させる。これにより係合ピン11A,11Bと受座18A,18Bの底面との間に隙間が生じる。
この状態で、制御盤8からの指示で電磁コイル26Aを励磁させると、図5(A)の矢印Aに示すように、プランジャ26Bが挟圧腕21B側に吸引され、図1(C)に示すように、当て板23A,23Bの外面は受座18A,18Bの外面と面一となる。
この状態で乗かご4を上昇させると、受座18A,18Bは係合ピン11A,11Bの支持が解除されているので、楔17A,17B及び受座18A,18Bは自重により第1の枠体10に対して相対的に下方向に移動すると共に、楔17A,17Bは強度部材15A,15Bのテーパ面に沿って下降すると同時に図3の矢印E方向に移動する。そのとき、係合ピン11A,11Bは、受座18A,18Bの下降により、受座18A,18Bの外面側に移動して、図1(A)に示すように、元の位置にもどる。これにより、保守点検のために、ガイドレール3A,3Bに固定された乗かご4を開放することができる。
ところで本実施の形態において、図5に破線で示すように、楔17A,17Bを含むガイド部材14A,14Bの垂直投影面内に、受座18A,18Bや係合ピン11A,11Bを配置するとこで、図1(B)に示すように、乗かご4の上向きの荷重を楔17A,17Bに効率よく伝えることができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、保守点検時に、非常止め装置9A,9Bの楔17A,17Bを利用して乗かご4の上方への移動を防止できるので、専用の保持機構を新たに乗かご4に設置する必要はなくなり、さらに非常止め装置9A,9Bは乗かご4の下方部に設置されているので、昇降路2を上方に延長させることなく乗かご4の天井と昇降路2天井との間の安全距離を確保することができる。
次に、本発明による非常止め装置を備えた昇降装置の第2の実施の形態を図6(A)及び図6(B)に基づいて説明する。尚、図5と同一符号は同一構成部材を示すので、再度の詳細な説明は省略する。
本実施の形態において、図5と異なる構成は、図5において、直線的に進退する係合ピン11A,11Bの代わりに、横方向に回動して進退するL字状のリンクピン31A,31Bを用いたのである。
リンクピン31A,31Bは、L字状の一端側を第1の枠体10の側枠10C,10Dに支軸32A,32Bによって回動自在に支持されており、L字状の他端側が当て板23A,23Bや図示しない受座(図1の受座18A,18B)に押圧ばね13A,13Bによって当接するように構成されている構成である。
上記構成において、リンクピン31A,31Bの当接形態が異なるだけで、非常止め装置による乗かごの非常停止動作、保守点検時における乗かごの固定及び解除動作は、前記第1の実施の形態と同じである。
尚、このように、受座の底部に係合する部材を直線的に進退する係合ピンから回動するリンクピン31A,31Bとすることで、リンクピン31A,31Bに大きな荷重が作用しても固渋を少なくすることができる。
以上の説明は、非常止め装置を備えた昇降装置としてエレベーターを一例に説明したが、本発明はエレベーターに特定されるものではなく、搬送台に非常止め装置を備えた荷物昇降装置にも適用することができる。
1…エレベーター、2…昇降路、3A,3B…ガイドレール、4…乗りかご、5…巻上機、5A…駆動綱車、5B…ブレーキ、5C…エンコーダ、7…主ロープ、8…制御盤、9A,9B…非常止め装置、10…第1の枠体、10A…上枠、10B…下枠、10C,10D…側枠、11A,11B…係合ピン、12A,12B…ピン穴、13A,13B…押圧ばね、14A,14B…ガイド部材、15A,15B…強度部材、16A,16B…案内板、17A,17B…楔、18A,18B…受座、19…第2の枠体、19A…上枠、19B…下枠、19C,19D…側枠、20…縦軸、21A,21B…挟圧腕、22A,22B…制動シュー、23A,23B…当て板、24…圧縮ばね、25…ガイドピン、26…駆動機構、26A…電磁コイル、26B…プランジャ、26C…プランジャガイド、27A,27B…圧縮ばね、28A,28B…固定軸、29A,29B…スイッチ、30A,30B…圧力スイッチ、31A,31B…リンクピン。

Claims (6)

  1. ガイドレールに沿って昇降路内を昇降する昇降体と、この昇降体および釣り合い重りを吊る主ロープと、この主ロープを巻き掛けて駆動する巻上機と、前記昇降体の下方部に設けられ非常時に前記ガイドレールを挟圧して前記昇降体の下方への移動を停止させる楔を有する非常止め装置を備えた昇降装置において、
    前記非常止め装置内に、保守点検時に前記楔がガイドレールを挟圧した状態を保持する楔保持機構を設け
    前記非常止め装置は、前記ガイドレールと隙間を持って対向し前記楔を支持する受座と、非常停止信号によって動作する駆動機構により前記ガイドレールを挟圧する挟圧部材とを有し、この挟圧部材が前記昇降体のさらなる下降によって前記受座を介して前記楔を前記ガイドレールを挟圧する位置まで変位させるように構成され、
    前記楔保持機構は、前記楔が前記ガイドレールを挟圧する位置に、前記楔を固定する係合体であり、
    通常時には、前記挟圧部材は前記駆動機構によって前記ガイドレールから離され、かつ前記係合体は前記受座の外面に当接し、
    保守点検時において、前記挟圧部材は、前記駆動機構により前記ガイドレールを挟圧して、前記受座を介して前記楔を前記ガイドレールを挟圧する位置まで変位させ、前記係合体は、前記挟圧部材に接触し、前記受座の底面に係合することにより前記昇降体の上方への移動を防止し、
    保守点検終了時に、前記駆動機構により前記挟圧部材を前記ガイドレールから離すことにより、前記挟圧部材の外面および前記受座の外面を面一あるいは前記受座の外面が前記挟圧部材の外面よりも外側に位置させて、前記係合体を前記受座の外面側に移動することにより、上方への移動が防止された前記昇降体を開放することを特徴とする非常止め装置を備えた昇降装置。
  2. ガイドレールに沿って昇降路内を昇降する昇降体と、この昇降体および釣り合い重りを吊る主ロープと、この主ロープを巻き掛けて駆動する巻上機とを備え、前記昇降体の下方部に設けられ前記昇降体の下降速度が規定値を超えたときに前記ガイドレールを挟圧して前記昇降体の下方への移動を停止させる第1の制動体と、この第1の制動体を支持する受座と、前記昇降体に設けられ、非常停止信号によって動作する駆動機構により前記ガイドレールを挟圧することで前記昇降体に対して相対変位して前記第1の制動体を、前記受座を介して前記ガイドレールの挟圧位置まで移動させる第2の制動体と、を有する非常止め装置を備えた昇降装置において、
    前記非常止め装置内に、通常時には前記受座の外面に横方から接触し、保守点検時に、前記駆動機構により前記第2の制動体が前記ガイドレールを挟圧したときに、前記受座の上方への相対変位により前記受座の底面側に移動して、前記受座の底面と前記第2の制動体の外面に、前記第2の制動体の横方向から接触し、前記第1の制動体を挟圧位置に固定する係合体を設け、保守点検時に昇降体の上方への荷重があると前記係合体が前記受座を介して前記第1の制動体を上方に押圧し、前記昇降体を停止し、保守点検終了時に、前記駆動機構により前記第2の制動体を前記ガイドレールから離すことにより、前記第2の制動体の外面および前記受座の外面を面一あるいは前記受座の外面が前記第2の制動体の外面よりも外側に位置させて、前記係合体を前記受座の外面側に移動することにより、上方への移動が防止された前記昇降体を開放するように構成されていることを特徴とする非常止め装置を備えた昇降装置。
  3. 前記係合体は、横方向に直線的に進退する係合ピンであることを特徴とする請求項2記載の非常止め装置を備えた昇降装置。
  4. 前記係合体は、横方向に支軸を中心に回動して進退するL字状のリンクピンであることを特徴とする請求項2記載の非常止め装置を備えた昇降装置。
  5. 前記係合体は、前記第1の制動体の垂直投影面と重なる位置に設置されていることを特徴とする請求項2記載の非常止め装置を備えた昇降装置。
  6. 請求項2,3,4又は5記載の非常止め装置を備えた昇降装置の昇降体を保守点検時に前記ガイドレールに固定するに際し、前記昇降体を静止させた状態において前記第2の制動体によって前記ガイドレールを挟圧し、その後、乗かごを下方に寸動させて前記第1の制動体を上方に相対変位させて前記ガイドレールを第1の制動体を挟圧させると共に、通常運転時に前記受座の外面に接触している前記係合体を相対変位により前記受座の下方の前記第2の制動体の外面に接触させ、かつ、保守点検終了時に昇降体を前記ガイドレールから固定解除するに際し、前記第2の制動体の前記ガイドレールへの挟圧を解いて前記第2の制動体の外面を前記受座の外面と面一あるいは前記受座の外面よりも外側に位置させることで、前記第1の制動体及び前記受座は自重により下方に移動して前記第1の制動体による前記ガイドレールへの挟圧を解き、この状態で前記昇降体を上方に移動させて前記係合体を前記受座の外面側に相対移動させるようにしたことを特徴とする非常止め装置を備えた昇降装置の保守点検時における昇降体の固定及び固定解除方法。
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