JP4890246B2 - エレベータの非常止め装置 - Google Patents
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Description
しかし、このようなエレベータの非常止め装置では、各楔を連結するセーフティリンクがかごの下方に配置されているので、かごを含む昇降体全体の高さ方向についての長さが下方へ長くなり、ピット深さ(かごが最下階に停止されているときの昇降体の下端部と昇降路底部との間の長さ)が大きくなってしまう。このことから、昇降路の高さ方向についての寸法が大きくなってしまい、エレベータ装置全体の省スペース化の妨げになっていた。
この発明によるエレベータの非常止め装置は、一対のガイドレールにより案内されるかごを制動するためのエレベータの非常止め装置であって、ガイドレールに対して接離可能な制動部材と、制動部材をガイドレールに押し付けるための作動機構とを有し、かごに搭載され、作動機構の作動により各ガイドレールに対してかごを制動させる一対のレール噛み込み部を備え、各作動機構は、互いに独立して作動されるようになっており、各レール噛み込み部は、水平方向についてかごを挟むように配置されている。
図2は図1のかごを示す正面図、
図3は図2のかごを示す側面図、
図4は図3のレール噛み込み部を示す正面図、
図5は図3の作動時のレール噛み込み部を示す正面図、
図6はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す正面図、
図7は図6のエレベータ装置を示す側面図、
図8はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す正面図、
図9は図8のエレベータ装置を示す側面図、
図10この発明の実施の形態4によるエレベータ装置の釣合おもりを示す正面図、
図11は図10の釣合おもりを示す側面図、
図12はこの発明の実施の形態5によるエレベータ装置を模式的に示す構成図、
図13は図12のレール噛み込み部を示す正面図、
図14は図13の作動時のレール噛み込み部を示す正面図、
図15は図14の駆動部を示す正面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2が設置されている。かご3は、かごガイドレール2に案内されて昇降路1内を昇降される。昇降路1の上端部には、かご3及び釣合おもり(図示しない)を昇降させる巻上機(図示しない)が配置されている。巻上機の駆動シーブには、主ロープ4が巻き掛けられている。かご3及び釣合おもりは、主ロープ4により昇降路1内に吊り下げられている。かご3には、制動手段である一対のレール噛み込み部5が各かごガイドレール2に対向して搭載されている。かご3は、各レール噛み込み部5の作動により制動される。
また、昇降路1の上端部には、かご3の昇降速度を検出するかご速度検出手段である調速機6が配置されている。調速機6は、調速機本体7と、調速機本体7に対して回転可能な調速機シーブ8とを有している。昇降路1の下端部には、回転可能な張り車9が配置されている。調速機シーブ8と張り車9との間には、かご3に連結されたガバナロープ10が巻き掛けられている。ガバナロープ10のかご3との連結部は、かご3とともに上下方向へ往復動される。これにより、調速機シーブ8及び張り車9は、かご3の昇降速度に対応した速度で回転される。
調速機6は、かご3の昇降速度が予め設定された第1過速度となったときに巻上機のブレーキ装置を作動させるようになっている。また、調速機6には、かご3の降下速度が第1過速度よりも高速の第2過速度(設定過速度)となったときにレール噛み込み部5へ作動信号を出力する出力部であるスイッチ部11が設けられている。スイッチ部11は、回転する調速機シーブ8の遠心力に応じて変位される過速レバーによって機械的に開閉される接点部16を有している。接点部16は、停電時にも給電可能な無停電電源装置であるバッテリ12、及びエレベータの運転を制御する制御盤13に、それぞれ電源ケーブル14及び接続ケーブル15によって電気的に接続されている。
かご3と制御盤13との間には、制御ケーブル(移動ケーブル)が接続されている。制御ケーブルには、複数の電力線や信号線と共に、制御盤13と各レール噛み込み部5との間に電気的に接続された非常止め用配線17が含まれている。バッテリ12からの電力は、接点部16の閉極により、電源ケーブル14、スイッチ部11、接続ケーブル15、制御盤13内の電力供給回路及び非常止め用配線17を通じて各レール噛み込み部5へ供給される。なお、伝送手段は、接続ケーブル15、制御盤13内の電力供給回路及び非常止め用配線17を有している。
図2は図1のかご3を示す正面図、図3は図2のかご3を示す側面図である。図において、かご3は、かご室61と、かご室61を支持するかご枠62とを有している。かご枠62は、かご室61と各かごガイドレール2との間にそれぞれ配置されかご室61の床部61aから上方へ延びる一対の縦枠(縦柱)63と、かご室61の上方に配置され、各縦枠63の上端部間に水平に延びる上枠(上梁)64とを有している。
各縦枠63には、かごガイドレール2に沿って上下方向へ延びる溝部65がそれぞれ設けられている。各かごガイドレール2の一部は、各溝部65内に配置されている。
各レール噛み込み部5は、水平方向についてかご3を挟むようにかご枠62に搭載されている。即ち、各レール噛み込み部5は、かご3の上端部と下端部との間の高さに配置され、かつかご3の間口方向(幅方向)両側に配置されている。また、各レール噛み込み部5は、溝部65内に設けられている。さらに、各レール噛み込み部5は、各縦枠63の下端部に設けられている。この例では、各レール噛み込み部5は、床部61aと同一高さに配置されている。
図4は図3のレール噛み込み部5を示す正面図であり、図5は図3の作動時のレール噛み込み部5を示す正面図である。図において、各溝部65内には、支持部材66が固定されている。各レール噛み込み部5は、支持部材66に支持されている。また、各レール噛み込み部5は、かごガイドレール2に対して接離可能な制動部材である楔67と、楔67をかごガイドレール2に押し付けるための作動機構68とを有している。各作動機構68は、かご3に対して楔67を変位させる駆動部69と、縦枠63に固定され、かごガイドレール2に接離する方向へ楔67を案内する案内部70とを有している。これにより、各作動機構68は、互いに独立して作動されるようになっている。
案内部70は、かごガイドレール2を挟むように配置された傾斜面71及び接触面72を有している。傾斜面71は、かごガイドレール2との間隔が上方で小さくなるようにかごガイドレール2に対して傾斜されている。接触面72は、かごガイドレール2に対して接離可能になっている。楔67の案内部70に対する上方への変位に伴って、楔67は傾斜面71に沿って変位される。これにより、楔67及び接触面72は互いに近づくように変位され、かごガイドレール2は楔67及び接触面72により挟み付けられる。
駆動部69は、楔67を上方の案内部70側へ付勢する付勢部であるばね73と、通電による電磁力によりばね73の付勢に逆らって案内部70から離れるように楔67を下方へ変位させる電磁マグネット74とを有している。
ばね73は、支持部材66及び楔67間に接続されている。電磁マグネット74は、支持部材66に固定されている。各電磁マグネット74には、非常止め用配線17が互いに独立して接続されている。楔27には、電磁マグネット74に対向する永久磁石75が固定されている。電磁マグネット74への通電は、接点部16(図1参照)の閉極によりバッテリ12(図1参照)からなされる。接点部16(図1参照)の開極により電磁マグネット74への通電が遮断されることによって、各レール噛み込み部5は作動される。即ち、各楔67は、ばね73の弾性復元力によってかご3に対して上方へ変位され、かごガイドレール2に押し付けられる。
次に、動作について説明する。通常運転時には、接点部16は閉極されている。これにより、各電磁マグネット74にはバッテリ12から電力が供給されている。各楔67は、通電による電磁力により電磁マグネット74に吸引保持され、かごガイドレール2から開離されている(図4)。
例えば主ロープ4の切断等によりかご3の速度が上昇し第1過速度になると、巻上機のブレーキ装置が作動する。巻上機のブレーキ装置の作動後においてもかご3の速度がさらに上昇し第2過速度になると、接点部16が開極される。これにより、各レール噛み込み部5の各電磁マグネット74への通電は遮断され、楔67はばね73の付勢によりかご3に対して上方へ変位される。これにより、楔67は、傾斜面71に接触しながら傾斜面71に沿って変位され、かごガイドレール2に接触して押し付けられる。この後も、楔67はさらに上方へ変位され、接触面72がかごガイドレール2に接触する。これにより、楔67はかごガイドレール2と案内部61との間に噛み込み、楔67及び接触面72とかごガイドレール2との間に大きな摩擦力が発生し、かご3が制動される(図5)。
かご3の制動を解除するときには、接点部16の閉極により電磁マグネット74に通電した状態で、かご3を上昇させる。これにより、楔67は下方へ変位され、かごガイドレール2から開離される。
このようなエレベータの非常止め装置では、各レール噛み込み部5が各作動機構68により互いに独立して作動されるようになっているので、各作動機構68を互いに連結する従来のセーフティリンクを削除することができ、各レール噛み込み部5をかご3の側部に配置することができる。これにより、かご3の高さ方向についての長さの範囲内に各レール噛み込み部5を配置することができ、かご3を含む昇降体の高さ方向についての長さを短くすることができる。従って、昇降路1の高さ方向についての寸法を小さくすることができ、エレベータ装置全体の省スペース化を図ることができる。
また、各レール噛み込み部を連結するために従来必要であったセーフティリンク等の連結用部品が除去されているので、連結用部品の重量分だけ別の装置等をかごに適用することができる。例えば、かごの壁をガラス張りにして展望用エレベータにする等、用途に応じたかごの設計を容易に可能にすることができる。
また、各レール噛み込み部5は、かご枠62に搭載されているので、各レール噛み込み部5のかご3への設置スペースを容易に確保することができる。また、かご3を安定して制動させることもできる。
また、各レール噛み込み部5は、縦枠63の下端部に設けられているので、かご3を安定して制動させることができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す正面図、図7は図6のエレベータ装置を示す側面図である。この例では、各レール噛み込み部5は、縦枠63の上端部の溝部65内に設けられている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置であっても、従来かごに搭載されていたセーフティリンクを削除することができ、かご3の高さ方向についての長さの範囲内に各レール噛み込み部5を配置することができる。従って、かご3を含む昇降体の高さ方向についての長さを短くすることができ、エレベータ装置全体の省スペース化を図ることができる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す正面図、図9は図8のエレベータ装置を示す側面図である。この例では、各レール噛み込み部5は、縦枠63の中間部の溝部65内に設けられている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置であっても、実施の形態1,2と同様に、エレベータ装置全体の省スペース化を図ることができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置の釣合おもりを示す正面図、図11は図10の釣合おもりを示す側面図である。図において、昇降路1内には、一対の釣合おもりガイドレール21が設置されている。各釣合おもりガイドレール21間には、釣合おもり22が配置されている。釣合おもり22は、複数の単位おもり23を含むおもり本体24と、おもり本体24を支持するおもり枠25とを有している。
おもり枠25は、おもり本体24が載せられた下枠26と、下枠26の上方に配置された上枠(上梁)27と、下枠26及び上枠27を連結する一対の縦枠(縦柱)28とを有している。釣合おもり22及びかご3は、主ロープ4により吊り下げられている。上枠27には、主ロープ4が接続されている。
各縦枠28には、実施の形態1と同様のレール噛み込み部5がそれぞれ搭載されている。各レール噛み込み部5は、水平方向について釣合おもり22を挟むように各縦枠28の下端部に設けられている。制御盤13及び各釣合おもり22間には、非常止め用配線17(移動ケーブル)が電気的に接続されている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、各レール噛み込み部5が釣合おもり22に搭載されているので、釣合おもり22の側部に各噛み込み部5を配置することができる。これにより、釣合おもり22を含む昇降体の高さ方向についての長さを短くすることができ、エレベータ装置全体の省スペース化を図ることができる。
なお、上記の例では、各レール噛み込み部5が各縦枠28の下端部に設けられているが、各縦枠28の上端部あるいは中間部に各レール噛み込み部5を設けてもよい。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5によるエレベータ装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1には、かご3の速度を検出するかご速度検出手段であるかご速度センサ31が設けられている。制御盤13内には、かご速度センサ31に電気的に接続された出力部32が搭載されている。出力部32には、バッテリ12が電源ケーブル14を介して接続されている。出力部32からは、かご3の速度を検出するための電力がかご速度センサ31へ供給される。出力部32には、かご速度センサ31からの速度検出信号が入力される。
かご3には、かご3を制動する制動手段である一対のレール噛み込み部33が搭載されている。各レール噛み込み部33は、水平方向についてかご3を挟むように配置されている。この例では、各レール噛み込み部33は、かご3の床部3aの端部に設けられている。
出力部32と各レール噛み込み部33とは、非常止め用配線17により互いに電気的に接続されている。出力部32からは、かご3の速度が第2過速度であるときに作動用電力である作動信号が各レール噛み込み部33へ独立して出力される。各レール噛み込み部33は、作動信号の入力により互いに独立して作動される。
図13は図12のレール噛み込み部33を示す正面図であり、図14は図13の作動時のレール噛み込み部33を示す正面図である。図において、レール噛み込み部33は、かごガイドレール2に対して接離可能な制動部材である楔34と、楔34の下部に連結されたアクチュエータ部35と、楔34の上方に配置され、かご3に固定された案内部36とを有している。楔34及びアクチュエータ部35は、案内部36に対して上下動可能に設けられている。楔34は、案内部36に対する上方への変位、即ち案内部36側への変位に伴って案内部36によりかごガイドレール2に接触する方向へ案内される。なお、作動機構51は、アクチュエータ部35及び案内部36を有している。
アクチュエータ部35は、かごガイドレール2に対して接離可能な円柱状の接触部37と、かごガイドレール2に接離する方向へ接触部37を変位させる接触部変位機構38と、接触部37及び接触部変位機構38を支持する支持部39とを有している。接触部37は、接触部変位機構38によって容易に変位できるように楔34よりも軽くなっている。接触部変位機構38は、接触部37をかごガイドレール2に接触させている接触位置と接触部37をかごガイドレール2から開離させている開離位置との間で往復変位可能な可動部40と、可動部40を変位させる駆動部41とを有している。
支持部39及び可動部40には、支持案内穴42及び可動案内穴43がそれぞれ設けられている。支持案内穴42及び可動案内穴43のかごガイドレール2に対する傾斜角度は、互いに異なっている。接触部37は、支持案内穴42及び可動案内穴43に摺動可能に装着されている。接触部37は、可動部40の往復変位に伴って可動案内穴43を摺動され、支持案内穴42の長手方向に沿って変位される。これにより、接触部37は、かごガイドレール2に対して適正な角度で接離される。かご3の下降時に接触部37がかごガイドレール2に接触すると、楔34及びアクチュエータ部35は制動され、案内部36側へ変位される。
支持部39の上部には、水平方向に延びた水平案内穴47が設けられている。楔34は、水平案内穴47に摺動可能に装着されている。即ち、楔34は、支持部39に対して水平方向に往復変位可能になっている。
案内部36は、かごガイドレール2を挟むように配置された傾斜面44及び接触面45を有している。傾斜面44は、かごガイドレール2との間隔が上方で小さくなるようにかごガイドレール2に対して傾斜されている。接触面45は、かごガイドレール2に対して接離可能になっている。楔34及びアクチュエータ部35の案内部36に対する上方への変位に伴って、楔34は傾斜面44に沿って変位される。これにより、楔34及び接触面45は互いに近づくように変位され、かごガイドレール2は楔34及び接触面45により挟み付けられる。
図15は、図14の駆動部41を示す正面図である。図において、駆動部41は、可動部40に取り付けられた付勢部である皿ばね46と、通電による電磁力により可動部40を変位させる電磁マグネット48とを有している。
可動部40は、皿ばね46の中央部分に固定されている。皿ばね46は、可動部40の往復変位により変形される。皿ばね46の付勢の向きは、可動部40の変位による変形により、可動部40の接触位置(実線)と開離位置(二点破線)との間で反転されるようになっている。可動部40は、皿ばね46の付勢により、接触位置及び開離位置にそれぞれ保持される。即ち、かごガイドレール2に対する接触部37の接触状態及び開離状態は、皿ばね46の付勢により保持される。
電磁マグネット48は、可動部40に固定された第1電磁部49と、第1電磁部49に対向して配置された第2電磁部50とを有している。可動部40は、第2電磁部50に対して変位可能になっている。電磁マグネット48には、非常止め用配線17が接続されている。第1電磁部49及び第2電磁部50は、電磁マグネット48への作動信号の入力により電磁力を発生し、互いに反発される。即ち、第1電磁部49は、電磁マグネット48への作動信号の入力により、可動部40とともに第2電磁部50から離れる向きへ変位される。
なお、出力部32は、各レール噛み込み部33の作動後の復帰のための復帰信号を復帰時に出力するようになっている。第1電磁部49及び第2電磁部50は、電磁マグネット48への復帰信号の入力により互いに吸引される。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。通常運転時には、可動部40は開離位置に位置しており、接触部37は皿ばね46の付勢によりかごガイドレール2から開離されている。接触部37がかごガイドレール2から開離された状態では、楔34は、案内部36との間隔が保たれており、かごガイドレール2から開離されている。
かご速度センサ31で検出された速度が第1過速度になると、巻上機のブレーキ装置が作動する。この後もかご3の速度が上昇し、かご速度センサ31で検出された速度が第2過速度になると、作動信号が出力部32から各レール噛み込み部33へ出力される。作動信号の電磁マグネット48への入力により、第1電磁部49及び第2電磁部50は互いに反発される。この電磁反発力により、可動部40は接触位置へ変位される。これに伴って、接触部37はかごガイドレール2に対して接触する方向へ変位される。可動部40が接触位置に達するまでに、皿ばね46の付勢の向きは接触位置で可動部40を保持する向きに反転する。これにより、接触部37はかごガイドレール2に接触して押し付けられ、楔34及びアクチュエータ部35は制動される。
かご3及び案内部36は制動されずに下降することから、案内部36は下方の楔34及びアクチュエータ部35側へ変位される。この変位により、楔34は傾斜面44に沿って案内され、かごガイドレール2は楔34及び接触面45によって挟み付けられる。楔34は、かごガイドレール2への接触により、さらに上方へ変位されてかごガイドレール2と傾斜面44との間に噛み込む。これにより、かごガイドレール2と楔34との間、及びかごガイドレール2と接触面45との間に大きな摩擦力が発生し、かご3が制動される。
復帰時には、出力部32から復帰信号が電磁マグネット48へ伝送される。これにより、第1電磁部49及び第2電磁部50は互いに吸引され、可動部40は開離位置へ変位される。これに伴って、接触部37はかごガイドレール2に対して開離する方向へ変位される。可動部40が開離位置に達するまでに、皿ばね46の付勢の向きは反転し、可動部40は開離位置で保持される。この状態で、かご3が上昇され、楔34及び接触面45のかごガイドレール2に対する押し付けは解除される。
このような構成のエレベータの非常止め装置であっても、各作動機構51が互いに独立して作動されるようになっているので、水平方向についてかご3を挟むように各レール噛み込み部33を配置することができる。これにより、かご3を含む昇降体の高さ方向についての長さを短くすることができ、エレベータ装置全体の省スペース化を図ることができる。
なお、上記の例では、各レール噛み込み部33がかご3に搭載されているが、釣合おもりに各レール噛み込み部33を搭載してもよい。
なお、各上記実施の形態では、出力部から非常止め装置への電力供給のための伝送手段として、電気ケーブルが用いられているが、出力部に設けられた発信器と非常止め機構に設けられた受信器とを有する無線通信装置を用いてもよい。また、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いてもよい。
また、各上記実施の形態では、各レール噛み込み部は、かごの下方向への過速度(移動)に対して制動するようになっているが、これらのレール噛み込み部が上下逆にされたものをかごに装着して、上方向への過速度(移動)に対して制動するようにしてもよい。
Claims (1)
- 一対のガイドレールにより案内されるかごを制動するためのエレベータの非常止め装置であって、
上記ガイドレールに対して接離可能な制動部材と、上記制動部材を上記ガイドレールに押し付けるための作動機構とを有し、上記かごに搭載され、上記作動機構の作動により各上記ガイドレールに対して上記かごを制動させる一対のレール噛み込み部を備え、
上記かごは、かご室と、各上記ガイドレールに沿って延びる一対の溝部が設けられ、上記かご室を支持するかご枠とを有し、
各上記作動機構は、上記かごに対して上記制動部材を変位させる駆動部と、上記ガイドレールに接離する方向へ上記制動部材を案内する案内部とをそれぞれ有しているとともに、互いに独立して作動されるようになっており、
各上記レール噛み込み部は、各上記溝部内に個別に設けられているとともに、水平方向について上記かごを挟むように配置され、
各上記レール噛み込み部では、上記制動部材、上記駆動部及び上記案内部が上記溝部内に設けられていることを特徴とするエレベータの非常止め装置。
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