JP2007320334A - リトラクタブルルーフ、及びそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24とバックウインドウ23と、を含むルーフ部材2と、ルーフ部材2を使用位置と格納位置とに相互に位置変更させるリンク機構4と、を備えたリトラクタブルルーフにおいて、その使用状態におけるミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性を確保する。
【解決手段】バックウインドウ23をミドルルーフパネル24に対して相対移動させるバックウインドウ連結リンク45,48に対し、ルーフ部材2が使用位置にある状態において係合することによって、バックウインドウ23をミドルルーフパネル24に対して密着する側に付勢する係合部材5を、ミドルルーフパネル24に対して設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、リトラクタブルルーフ、及びそれを備えた車両に関する。
例えば特許文献1には、車室を覆う使用位置と、格納室内に格納されて車室を開放する格納位置と、の間で相互に位置変更が可能にされたリトラクタブルルーフが開示されている。
前記特許文献に開示されたリトラクタブルルーフは、ルーフ部材と、リンク機構とを備え、前記ルーフ部材は、車室の上方を覆うフロントルーフパネルと、フロントルーフの後側位置に配置されて前記車室の後方を覆うバックウインドウと、前記フロントルーフパネルとバックウインドウとの間に配置されたミドルルーフパネルと、からなる3分割構造とされている。
前記リトラクタブルルーフは、前記リンク機構によって、ルーフ部材が車室を覆う使用位置と、フロントルーフパネル、ミドルルーフパネル及びバックウインドウが上下方向に折り重なった状態で格納室に格納される格納位置とに位置変更される。そして、そのルーフ部材の位置変更の際に、前記バックウインドウは前記ミドルルーフパネルに対して相対移動する。
欧州特許第1385711号明細書
ところで、前記のようないわゆる3分割のルーフ部材を備えたリトラクタブルルーフでは、フロントルーフパネルとミドルルーフパネル及びミドルルーフパネルとバックウインドウとの間にウエザストリップが介設されるが、リトラクタブルルーフが使用位置にある状態(使用状態)では、そのウエザストリップの反力によって、バックウインドウがミドルルーフパネルに対して離れる側に付勢されることになる。また、比較的重量の重いバックウインドウの自重がミドルルーフパネルに対して離れる側に作用する。そのため、特に前記リンク機構の剛性が低い場合は、ルーフ部材の使用状態においてミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性が低下してしまうことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リトラクタブルルーフの使用状態における、ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性を確保することにある。
本発明のリトラクタブルルーフは、車室を覆うルーフ部材と、前記ルーフ部材を、前記車室を覆う使用位置と、前記車室よりも後方位置に形成された格納室内に格納して前記車室を開放する格納位置と、に相互に位置変更させるリンク機構と、を備える。
前記ルーフ部材は、前記車室の上方を覆うフロントルーフパネルと、前記フロントルーフの後側位置に配置されて前記車室の後方を覆うバックウインドウと、前記フロントルーフパネルとバックウインドウとの間に配置されたミドルルーフパネルと、を含み、前記フロントルーフパネルとミドルルーフパネルとの間、及び前記ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間には、それぞれウエザストリップが介設される。
そして、前記リンク機構は、前記バックウインドウに直接的又は間接的に連結されかつ、前記ルーフ部材が前記使用位置と格納位置との間で相互に位置変更する際に、前記バックウインドウを前記ミドルルーフパネルに対して相対移動させるバックウインドウ連結リンクを含み、前記ミドルルーフパネルに対して直接的又は間接的に固定されて、該ミドルルーフパネルと一体的に移動しかつ、前記ルーフ部材が使用位置にある状態において前記バックウインドウ連結リンクに係合することによって、前記バックウインドウをミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢する係合部材をさらに備えている。
この構成によると、フロントルーフパネル、ミドルルーフパネル及びバックウインドウの3分割に構成されたルーフ部材に対し、バックウインドウ連結リンクは、前記ルーフ部材が前記使用位置と格納位置との間で相互に位置変更する際に、前記バックウインドウを前記ミドルルーフパネルに対して相対移動させるよう機能する。
そして、バックウインドウ連結リンクに係合する係合部材をミドルルーフパネルに対して設けることによって、ルーフ部材が使用位置にある状態においては、前記係合部材がバックウインドウ連結リンクに係合し、それによってバックウインドウはミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢される。
その結果、ウエザストリップの反力やバックウインドウの自重に対抗して、バックウインドウはミドルルーフパネルに密着し、それに伴いミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性が確保される。
ここで、前記リンク機構は、前記バックウインドウと車体側部材とのそれぞれに枢支結合されたウインドウリンクレバーと、前記バックウインドウとミドルルーフパネルとのそれぞれに枢支結合された一対のリンクレバーと、前記一対のリンクレバーのいずれか一方、又は前記バックウインドウに枢支結合されると共に、前記フロントルーフパネルに枢支結合されたコントロールリンクと、を含んで構成され、前記係合部材は、前記コントロールリンクに係合することによって当該コントロールリンクに車幅方向軸回りのモーメントを付与し、それによって、当該コントロールリンクのバックウインドウ側を前記バックウインドウがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢すると共に、当該コントロールリンクのフロントルーフパネル側を該フロントルーフがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢する、としてもよい。
この構成では、ウインドウリンクレバー、バックウインドウ、一対のリンクレバー、及びコントロールリンクによって、車体側部材とフロントルーフパネルとを互いに連結して車体側部材に対するフロントルーフパネルの相対移動を規定する4節リンクの一部が構成される。このリンク機構には、バックウインドウとミドルルーフパネルとの間に介在する別の4節リンクが含まれているため、リンク剛性は比較的低い。そのため、使用状態においては、ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性が低下し易い。
しかしながら使用状態においては、前記係合部材がコントロールリンクに対して係合することによって、このコントロールリンクにモーメントが付与され、コントロールリンクのバックウインドウ側は、バックウインドウがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢される。それによって、前述したように、ウエザストリップの反力やバックウインドウの自重に対抗して、バックウインドウはミドルルーフパネルに密着し、それに伴いミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性が確保される。
また、前記コントロールリンクのフロントルーフパネル側は、フロントルーフがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢され、それによって、フロントルーフパネルはミドルルーフパネルに密着し、それに伴いフロントルーフパネルとミドルルーフパネルとの間のシール性が確保される。
すなわち、前述したように、コントロールリンクにモーメントを付与するのではなく、バックウインドウがミドルルーフパネルに密着する側にコントロールリンクを平行移動させたのでは、そのコントロールリンクが連結されたフロントルーフパネルが、ミドルルーフパネルに対して離れる側に付勢される虞がある。しかしながら、前述のようにコントロールリンクにモーメントを付与することによって、フロントルーフパネルはミドルルーフパネル側に付勢される一方で、バックウインドウはミドルルーフパネル側に付勢される。従って、単一のリンク(コントロールリンク)に係合部材を係合させるだけで、フロントルーフパネルとミドルルーフパネルとの間のシール性及びミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性の双方が確保されるため、部品点数の低減やリンク構造の簡略化の上で有利である。
また、前記ミドルルーフパネルは、前記フロントルーフパネルと車体側部材とのそれぞれに対して枢支結合される、としてもよい。
こうすることで、ミドルルーフパネルは、フロントルーフパネルと車体側部材とを連結し、車体側部材に対するフロントルーフパネルの相対移動を規定する4節リンクの一部を構成することになる。そのため、ルーフ部材が使用位置にある状態において車室内方に張り出すリンクレバーが省略されることになり、その分、車室空間が上下方向及び車幅方向に拡大する。
前記係合部材は、前記コントロールリンクのバックウインドウ側位置に配置された第1のピンに係合して当該第1のピンを上向きに引き上げるフックと、前記コントロールリンクのフロントルーフ側位置に配置された第2のピンに係合して当該第2のピンを下向きに押し下げるカムと、を含む、としてもよい。
こうすることで、フック及びカムによって、コントロールリンクに対してモーメントを付与することが実現する。またフック及びカムを含む係合部材は、ミドルルーフパネル側に固定されて車室内からは見え難い一方で、ルーフ部材の位置変更に伴い車室空間内を移動するコントロールリンクにはピンのみが取り付けられるため、美観の低下が抑制される。
前記のリトラクタブルルーフを備えた車両は、前述したように、ルーフ部材の使用状態においてバックウインドウがミドルルーフパネルに対し密着するから、シール性が向上する。
以上説明したように、本発明のリトラクタブルルーフ及びそれを備えた車両によると、使用状態においてバックウインドウ連結リンクに係合する係合部材を設け、それによってバックウインドウを、ミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢するようにしたから、ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1,2は、本発明のリトラクタブルルーフが搭載された車両1を示す模式的な側面図である。リトラクタブルルーフ(ルーフ部材)2は、車室の上方を覆うフロントルーフパネル21と、フロントルーフパネル21の後方位置に配置されて車室の後方を覆うバックルーフパネル22と、を含む。バックルーフパネル22はさらに、透明性部材からなるバックウインドウ23と、フロントルーフパネル21とバックウインドウ23との間に配置されて、車両1のピラーを構成するミドルルーフパネル24と、を含む。
ここで、フロントルーフパネル21及びミドルルーフパネル24はそれぞれ、ルーフの外表面を形成するアウタパネル25と、該アウタパネル25の車室内方側に配設されるインナパネル26とを接合してなる。アウタパネル25とインナパネル26との間には、板状の補強部材27が適宜配設されている(図6参照)。これらアウタパネル25及びインナパネル26はそれぞれ、例えば樹脂製であるのに対し、補強部材27は、金属製である。これによってリトラクタブルルーフ2の軽量化が図られる。
車両1の後部にはトランクルームが形成されており、その開口はトランクリッド11によって開閉可能に閉塞されている。車室13とトランクルームとの間には、前記リトラクタブルルーフ2が格納される格納室12が、上方に開口して形成されている。
格納室12の上端開口にはデッキリッド3が配設されている。このデッキリッド3は、リトラクタブルルーフ2が車室13を覆っている状態(後述するルーフ2が使用位置にある状態)において、そのルーフ2の後端縁と格納室12の開口縁との間に位置する。それによってデッキリッド3は、その部分において上方に開口する、格納室12の上端開口を閉塞する。
前記リトラクタブルルーフ2は、図1,2では図示を省略するリンク機構によって、車室13を覆う使用位置(図1参照)と、格納室12に格納されて車室13を開放する格納位置(図2参照)との間で位置変更される。また、前記デッキリッド3は、前記リトラクタブルルーフ2の位置変更を行うリンク機構とは別のリンク機構(図示省略)によって、格納室12の上端開口の一部を覆う使用位置(図1,2参照)と、その使用位置に対して後方の斜め上方に退避して格納室12の上端開口を開放する退避位置(図1の一点鎖線参照)との間で位置変更される。
ここで、リトラクタブルルーフ2の位置変更動作、つまりリトラクタブルルーフ2が車室13を覆う状態から車室13を開放する状態への切り換え動作について、図1,2を参照しながら簡単に説明する。まず、デッキリッド3が、リンク機構によって、図1に実線で示す使用位置から、一点鎖線で示す退避位置へと移動して、格納室12の上端開口を開放する。これと同時に、リトラクタブルルーフ2のリンク機構が作動することによって、ミドルルーフパネル24が所定の回転軸回りに後方へ回動し(図1において時計回り方向に回動し)、それに伴い、フロントルーフパネル21は後方の斜め上方にスライド移動する。また、バックウインドウ23は、ミドルルーフパネル24に対して相対的に前方に移動しながら下方へ移動する(図1の一点鎖線参照)。
リトラクタブルルーフ2のリンク機構の作動がさらに継続することによって、図2に一部破線で示すように、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24とが上下方向に折り重なった状態で、格納室12内に収容される。このときにバックウインドウ23は、車幅方向に延びる軸に沿って見て(図2に示す状態で見て)、ミドルルーフパネル24と重なって配置される。
リトラクタブルルーフ2が格納室12に格納された後に、デッキリッド3が、そのリンク機構の作動によって、退避位置から格納室12の一部を閉塞する使用位置へと移動する。こうして、車室13を開放する状態になる。
尚、リトラクタブルルーフ2が車室13を開放した状態から車室13を覆う状態への切り換え動作は、前記とは逆になる。
図3〜5は、リトラクタブルルーフ2のリンク機構4を示している。このリンク機構4は、リトラクタブルルーフ2の内側において、車幅方向の両側位置それぞれに配置されている。尚、図3,5は、車幅方向右側に配置されたリンク機構4を車両1の左側方から見た側面図であり、図4は、車幅方向左側に配置されたリンク機構4を分解して示す斜視図である。
リンク機構4は基本的に、それぞれ、フロントルーフパネル21に枢支結合されると共に、車体側部材に枢支結合される第1及び第2リンクからなる4節リンクを含んでいる。
リンク機構4は、本実施形態では電動式に構成されている。駆動源である駆動モータ41は、車両1に対して固定されるメインブラケット42に、ボルト等によって固定されている。メインブラケット42は、略板状の部材であって、格納室12内に配置されている。これによってメインブラケット42は、リトラクタブルルーフ2が使用位置にある状態で、そのミドルルーフパネル24の下方位置に相当する位置に位置する(図3参照)。
前記メインブラケット42の車両外方側には、ロアアーム43が取り付けられている。ロアアーム43は、メインブラケット42とベースプレート410とに挟持されることによって、メインブラケット42に対して車幅方向に延びる回転軸X回りに回転可能に取り付けられる。
ロアアーム43は、上下方向に延びるアーム部43aと、該アーム部43aの上端で屈曲して、後述するようにミドルルーフパネル24に対して固定される固定部43bとを、有している。また、アーム部43aの基端部分には、駆動モータ41の駆動軸に取り付けられた駆動ギヤと噛み合う減速ギヤ43cが固定されている。これによってロアアーム43は、駆動モータ41の駆動に伴い、図3に示すようにアーム部43aが起立する位置と、図9に示すようにアーム部43aが後方に倒伏する位置と、の間で、回転軸X回りに回動する。
メインブラケット42にはまた、その上端近傍の後端部から後方の斜め上方に向かって延びるウインドウブラケットベース411が固定されている。このウインドウブラケットベース411の後端部には、ウインドウリンクレバー44が枢支結合されている。
ウインドウリンクレバー44には、その前端部と後端部とのそれぞれに貫通孔が形成されている。ウインドウリンクレバー44は、その前端部の貫通孔にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により前記ウインドウブラケットベース411の後端部に固定されている。これによって、ウインドウリンクレバー44は、車幅方向に延びる軸回りに、ウインドウブラケットベース411に対して相対的に回動する。
バックウインドウ23の車幅方向両端部には、ウインドウブラケット412が固定されている。ウインドウリンクレバー44の後端部は、そのウインドウブラケット412の下端部に対して枢支結合されている。つまり、ウインドウリンクレバー44は、その後端部の貫通孔にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により前記ウインドウブラケット412の下端部に固定されている。これによって、ウインドウリンクレバー44は、車幅方向に延びる軸回りに、ウインドウブラケット412、換言すればバックウインドウ23に対して相対的に回動する。
ウインドウブラケット412の上端部には、前後方向に所定の間隔を開けて2つの取付孔が形成されている。この2つの取付孔に対して、それぞれ第1及び第2リンクレバー45a,45bが枢支結合されている。
第1及び第2リンクレバー45a,45bは、互いに略同じ長さのリンクレバーであって、リトラクタブルルーフ2が使用位置にある状態において、それぞれ前方に向かって登り勾配となる姿勢で、車両前後方向に並んで配置されている。この第1及び第2リンクレバー45a,45bはそれぞれ、その上端部と下端部とのそれぞれに貫通孔が形成されている。そして、第1及び第2リンクレバー45a,45bはそれぞれ、その下端部の貫通孔にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により前記ウインドウブラケット412の上端部に固定されている。これによって第1及び第2リンクレバー45a,45bは、車幅方向に延びる軸回りに、ウインドウブラケット412に対して相対的に回動する。前記第1及び第2リンクレバー45a,45bは、換言すれば、バックウインドウ23に枢支結合されている。
ミドルルーフパネル24の上端部には、後述するように、フロントルーフパネル21に向かって前方に延びるアッパーアーム47が固定されている。前記第1及び第2リンクレバー45a,45bの上端部は、アッパーアーム47に対して枢支結合されている。つまり、第1及び第2リンクレバー45a,45bはそれぞれ、その上端部の貫通孔にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により前記アッパーアーム47の後端部に固定されている。これによって、第1及び第2リンクレバー45a,45bは、車幅方向に延びる軸回りに、アッパーアーム47対して相対的に回動する。前記第1及び第2リンクレバー45a,45bは、換言すれば、ミドルルーフパネル24に枢支結合されている。
このように第1及び第2リンクレバー45a,45bは、ミドルルーフパネル24とバックウインドウ23とのそれぞれに対して枢支結合されている。このため、第1及び第2リンクレバー45a,45bは、ミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間に介在して、ミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との相対的な移動を規制する4節リンク(第2の4節リンク45)として機能する。
前記フロントルーフパネル21の後端部近傍には、フロントルーフブラケット413が固定されている。前記アッパーアーム47の前端部は、フロントルーフブラケット413に枢支結合されている。つまり、アッパーアーム47には、その前端部に貫通孔が形成されており、アッパーアーム47は、その貫通孔にブッシュが内挿された状態で、ボルト等によりフロントルーフブラケット413に対して固定されている。これによって、アッパーアーム47は、車幅方向に延びる軸回りに、フロントルーフブラケット413に対して回動する。アッパーアーム47は、換言すれば、フロントルーフパネル21に対して枢支結合されている。尚、符号414は、アッパーアーム47を下側から覆うように、このアッパーアーム47に対して取り付けられるカバーである。
前記フロントルーフブラケット413には、アッパーアーム47の枢支点(取付孔)よりも後方位置に、別の取付孔が形成されている。この取付孔には、コントロールリンク48の上端部が枢支結合される。
コントロールリンク48は、リトラクタブルルーフ2が使用位置にある状態で、前方に向かって登り勾配となる姿勢で配設されている。コントロールリンク48には、その上端部と下端部とのそれぞれに貫通孔が形成されている。そうして、コントロールリンク48は、その上端部の貫通孔内にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により前記フロントルーフブラケット413の取付孔に固定されている。これによってコントロールリンク48は、車幅方向に延びる軸回りに、フロントルーフパネル21に対して相対的に回動する。コントロールリンク48は、換言すれば、フロントルーフパネル21に対して枢支結合されている。
前記第1リンクレバー45aには、その中間位置に取付孔が形成されている。コントロールリンク48の下端部は、その取付孔に対して枢支結合されている。つまり、コントロールリンク48は、その下端部の貫通孔内にブッシュが内挿された状態で、ボルト等により、第1リンクレバー45aの中間部分に固定されている。これによってコントロールリンク48は、車幅方向に延びる軸回りに、第1リンクレバー45aに対して相対的に回動する。コントロールリンク48は、換言すれば、第2の4節リンク45に対して枢支結合されている。
ここで、アッパーアーム47及びロアアーム43と、ミドルルーフパネル24との結合構造について、図5,6を参照しながら、詳細に説明する。
前述したように、前記ミドルルーフパネル24は、アウタパネル25及びインナパネル26と、これらの両パネル25,26内に配設された補強部材27と、を備えて構成されている。前記アッパーアーム47及びロアアーム43はそれぞれ、補強部材27に対して剛性結合されている。
補強部材27は、所定の波形断面を有する略板状の部材であって、その上端部近傍には、アッパーアーム47が固定される2つの上部固定部27a,27aが形成されていると共に、その下端部近傍には、ロアアーム43が固定される下部固定部27bが形成されている。これら各上部固定部27a及び下部固定部27bはそれぞれ、車室13内に露出している。
アッパーアーム47の後端部には、2つの固定部47a,47aが形成されている。2つの固定部47aは、前記第1及び第2リンクレバー45a,45bが枢支結合される取付孔を挟んだ前側と後側とのそれぞれに位置している。この各固定部47aが、前記補強部材27の各上部固定部27aに対してボルト等により固定されることで、アッパーアーム47が、補強部材27に対して剛性結合されることになる。
また、前述したロアアーム43の固定部43bが、補強部材27の下部固定部27bに対してボルト等により固定されることで、ロアアーム43が、補強部材27に対して剛性結合されることになる。
尚、前述したように、カバー414がアッパーアーム47を下側から覆うように取り付けられることによって、アッパーアーム47が車室13内に露出することがなく、美観が向上する。
以上説明したように、ミドルルーフパネル24は、アッパーアーム47を介してフロントルーフパネル21に対して枢支結合されていると共に、ロアアーム43を介してメインブラケット42に枢支結合されている。これによって、ミドルルーフパネル24は、4節リンクを構成する一対のリンクの内の一方のリンクとして機能する。また、この一方のリンクは、ロアアーム43が駆動モータ41によって駆動されることから、4節リンクにおける駆動リンクとして機能する。
一方、4節リンクを構成する一対のリンクの内の他方のリンク(従動リンク)は、ウインドウリンクレバー44、バックウインドウ23(ウインドウブラケット412)、第1及び第2リンクレバー45a,45b、並びにコントロールリンク48、を含んで構成される。
この構成のリトラクタブルルーフ2は、図3,7〜9に示すように動作して、使用位置から格納位置へ、とその位置を変更する。尚、図3は使用位置にある状態(使用状態)のリトラクタブルルーフ2を、図9は格納位置にある状態(格納状態)のリトラクタブルルーフ2を、図7は使用位置から格納位置までの位置変更過程において、使用位置からおおよそ1/3の過程が経過した状態のリトラクタブルルーフ2を、図8は使用位置から格納位置までの位置変更過程において、使用位置からおおよそ2/3の過程が経過した状態のリトラクタブルルーフ2を、それぞれ示している。
まず、駆動モータ41が駆動を開始することにより、減速ギヤ43cによってトルクが増幅され、ロアアーム43が、回転軸X回りに、図3における時計回り方向に回動を開始する。その回動に伴い、ミドルルーフパネル24が時計回り方向に回動を開始する(図3,7参照)。
ミドルルーフパネル24の回動に伴い、このミドルルーフパネル24(アッパーアーム47)と枢支結合されたフロントルーフパネル21も、後方の斜め上方に移動するが、フロントルーフパネル21にはコントロールリンク48が枢支結合されている、換言すればフロントルーフパネル21とメインブラケット42との間には、4節リンクが構成されているため、フロントルーフパネル21の移動軌跡は、所定の軌跡に規制される。
また、ミドルルーフパネル24の回動に伴い、このミドルルーフパネル24とバックウインドウ23とは、第2の4節リンク45によって相対移動を行う。つまり、バックウインドウ23は、後方に回動するミドルルーフパネル24に対して相対的に前方側に移動しながら、後方に回動する。
駆動モータ41が駆動を継続することによって、ミドルルーフパネル24は、ほぼ横向きに倒れた姿勢になる(図8参照)。フロントルーフパネル21は、さらに後方に移動してミドルルーフパネル24の上方に位置する。
駆動モータ41がさらに駆動を継続することによって、ミドルルーフパネル24は、さらに後方に回動して格納室12内に収容される(図9参照)。これと共に、フロントルーフパネル21が下方に移動し、格納室12内においてミドルルーフパネル24の直上に位置する。こうして、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24とは、上下に折り重なった状態となる。また、バックウインドウ23は、車幅方向に延びる軸に沿って見てミドルルーフパネル24に対して重なった位置に配置される。
尚、リトラクタブルルーフ2は、前記とは逆の動きで、格納位置から使用位置へとその位置を変更する。
前記リトラクタブルルーフ2では、ミドルルーフパネル24が、フロントルーフパネル21とメインブラケット42との間に介在する、一対のリンクからなる4節リンクの一方のリンクとして機能する。これによって、車室13内に配置されるリンクが1つ省略され、リトラクタブルルーフ2が軽量化する。
特に、前記ミドルルーフパネル24のアッパーアーム47は、フロントルーフブラケット413に対して、コントロールリンク48よりも前側位置で枢支結合され、それによって、ミドルルーフパネル24は、前後方向に並んで配置されて4節リンクを構成する一対のリンクの内、前側に配置されるリンクを構成する。このため、リトラクタブルルーフ2の使用位置において車室13内方に大きく張り出すリンクがなくなると共に、前記一対のリンクの内、後側に配置されるリンクは、乗員から離れて配置されることになる。
また、その後側に配置されるリンクは、ウインドウリンクレバー44、バックウインドウ23(ウインドウブラケット412)、第1及び第2リンクレバー45a,45b、並びにコントロールリンク48、によって構成されている。このように、後側に配置されるリンクを、複数の、比較的短いリンクを互いに連結して構成することによって、フロントルーフパネル21とメインブラケット42とを互いに連結する、1つの長いリンクは不要になる。このことによっても、リンクが車室13内方に張り出さないことになる。そうして、車室空間が上下方向に拡大する。また、1つの長いリンクを不要にすることはリトラクタブルルーフ2の軽量化の点でも有利になる。
また、ミドルルーフパネル24をリンクとして機能させることによって、4節リンクを構成する2つのリンクを車幅方向にずらして配置する必要がなくなる。これによって、車室空間が車幅方向に拡大する。
こうして車室空間が上下方向及び車幅方向のそれぞれに拡大することによって、居住性が向上する。
また、バックウインドウ23をミドルルーフパネル24に対して相対的に移動可能にして、リトラクタブルルーフ2が格納位置にある状態においては、バックウインドウ23を車幅方向に延びる軸に沿って見てミドルルーフパネル24に対して重なった状態にしているから、格納室12内においてリトラクタブルルーフ2を上下方向にコンパクト化することができ、それに伴い格納室12を小さくすることができる。
さらに、リトラクタブルルーフ2の位置変更動作と、バックウインドウ23のミドルルーフパネル24に対する相対移動と、の同期は、コントロールリンク48を、第1リンクレバー45aに枢支結合することによって実現しており、コントロールリンク48は、リトラクタブルルーフ2の位置変更動作と、バックウインドウ23のミドルルーフパネル24に対する相対移動との双方に寄与する。このため、位置変更動作と相対移動とを同期させるためだけの、新たなリンクは不要であり、車室空間の拡大の点、部品点数の低減化の点、及び軽量化の点において利点がある。
そして、この構成のリトラクタブルルーフ2においては、図示は省略するが、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24との間、及びバックウインドウ23とミドルルーフパネル24との間のそれぞれに、ウエザストリップが介設される。それによって、図3に示すように、使用状態においては、そのウエザストリップの反力が、バックウインドウ23の上端部に対して前方向となる向きに作用すると共に、フロントルーフパネル21の後端部に対して上方となる向きに作用する(図3の一点鎖線の矢印参照)。また、バックウインドウ23は、使用状態においては、前寄りに傾いて起立した姿勢になるため、その自重によってバックウインドウ23の上端部に対して前向きの力が作用する。
前記リンク機構4は、フロントルーフパネル21とメインブラケット42との間に介在する4節リンクに、別の4節リンク(第2の4節リンク45)が含まれるため、剛性は比較的低い。そのため、ミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性が低下する場合がある。
そこで、このリトラクタブルルーフ2は、ミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性を確実に得るべく、ミドルルーフパネル24に係合部材5が取り付けられている。
この係合部材5は、図3,4,10に示すように(図5では図示を省略)、カバー414を介してアッパーアーム47の略中央位置に取り付けられ、それによって、ミドルルーフパネル24と一体的に移動する。
係合部材5は、後側に配置されたフック51と、前側に配置されたカム52と、を含んでなる。前記フック51は、リトラクタブルルーフ2の使用状態においては、その前方に開口すると共に、後述するピン(第1のピン55)を下側から受ける形状を有している。前記カム52は、その両端部から中央部に向かって滑らかに盛り上がる山形に形成されて、リトラクタブルルーフ2の使用状態においては下向きに突出する。
一方、コントロールリンク48の中間部には、リンクの長手方向に所定の間隔を空けて2つのスリーブ53,53が、それぞれボルト54,54によって固定されており、これによって、係合部材5のフック51に係合する第1のピン55と、カム52に係合する第2のピン56と、が構成されることになる。
この構成により、リトラクタブルルーフ2が格納状態から使用状態へと切り換わる際に、第1のピン55はフック51に対して相対的に移動してその開口からフック51内に進入すると共に、第2のピン56はカム52に対してその先端から中央部に向かって相対的に移動する(図10の一点鎖線の矢印参照)。そうして、リトラクタブルルーフ2の使用状態において、第1のピン55はフック51に係合して上向きに引き上げられると共に、第2のピンは第2のカム52に当接して下向きに押し下げられる(図10の実線の矢印参照)。
その結果、コントロールリンク48には、図10において反時計回り方向のモーメントが付与される。そのモーメントによって、ウインドウブラケット412及びバックウインドウ23の上端部に対しては、後方への付勢力が付与され、フロントルーフパネル21の後端部には、下方への付勢力が付与される(図3の実線の矢印参照)。
そうして、ウエザストリップの反力等に対抗して、フロントルーフパネル21及びバックウインドウ23のそれぞれがミドルルーフパネル24に密着するようになり、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24との間のシール性及びミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性のそれぞれが確保される。
このように前記係合部材5は、コントロールリンク48に対してモーメントを付与することによって、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24との間のシール性及びミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性の双方を確保することができる。
例えば前記係合部材5がフック51のみを有し、コントロールリンク48を後方の斜め上方に平行移動させるように、このコントロールリンク48に係合する場合は、フロントルーフパネル21の後端部に対して上向きの力が付与され、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24との間のシール性が低下する虞がある。しかしながら前記の構成では、コントロールリンク48にモーメントを付与することによって、それが回避されている。すなわち、単一のリンク(コントロールリンク48)に係合部材5を係合させるだけで、フロントルーフパネル21とミドルルーフパネル24との間のシール性及びミドルルーフパネル24とバックウインドウ23との間のシール性の双方が確保されるため、部品点数の低減やリンク構造の簡略化が図られる。
また、前記係合部材5はアッパーアーム47に取り付けられて車室内からは見え難い一方で、コントロールリンク48にはピン55,56のみが取り付けられているため、美観を向上させる上で有利である。
尚、前記実施形態では、係合部材5をアッパーアーム47に取り付けたが、係合部材5は、ミドルルーフパネル24に対して直接的又は間接的に固定されるのであれば、その取り付け位置は特に限定されるものではない。また、係合部材は、コントロールリンク48に係合することに限定されるのではなく、例えば第1又は第2リンクレバー45a,45bに係合してもよい。
また、係合部材の形状は、カムとフックを有する形状に限らない。例えば前記の実施形態とは逆に、係合部材はピン形状とし、それが係合するリンク側にカムやフック等を取り付けてもよい。
前記実施形態では、コントロールリンク48を、第1リンクレバー45aに対して枢支結合しているが、コントロールリンク48を第2リンクレバー45bに対し枢支結合しても、リトラクタブルルーフ2は前記と同様の動作を行う。また、コントロールリンク48をウインドウブラケット412に対し枢支結合しても、リトラクタブルルーフ2は前記と同様の動作を行う。但し、コントロールリンク48を、前側に配置される第1リンクレバー45aに対して枢支結合することによって、その長さは短くなり、それによってリンクの張り出しが抑制されるという利点がある。
また、前記実施形態では、ミドルルーフパネル24をリンクとして機能させているが、4節リンクを構成する一対のリンクの内の1つとして機能させるリンクを、別途設けてもよい。
加えて、リンク機構4の駆動源は、駆動モータ41に限らず、その他の回転アクチュエータとしてもよいし、油圧シリンダ等の伸縮アクチュエータとしてもよい。
以上説明したように、本発明は、バックウインドウ連結リンクに係合してバックウインドウをミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢する係合部材によって、ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間のシール性を向上させることができるから、車両に搭載されるリトラクタブルルーフとして有用である。
リトラクタブルルーフを使用位置にした状態の車両の側面図である。 リトラクタブルルーフを格納位置にした状態の車両の側面図である。 使用位置におけるリトラクタブルルーフのリンク機構を示す側面図である。 リンク機構の分解斜視図である。 分割リンクの構造を示す側面図である。 図5のVI−VI断面図である。 使用位置と格納位置との間の位置におけるリトラクタブルルーフのリンク機構を示す側面図である。 使用位置と格納位置との間の位置におけるリトラクタブルルーフのリンク機構を示す側面図である。 格納位置におけるリトラクタブルルーフのリンク機構を示す側面図である。 使用位置におけるリトラクタブルルーフの、係合部材が取り付けられた部分を拡大して示す図である。
符号の説明
1 車両
12 格納室
13 車室
2 リトラクタブルルーフ(ルーフ部材)
21 フロントルーフパネル
22 バックルーフパネル
23 バックウインドウ
24 ミドルルーフパネル
4 リンク機構
44 ウインドウリンクレバー
45 4節リンク(バックウインドウ連結リンク)
45a 第1リンクレバー(一対のリンクレバー)
45b 第2リンクレバー(一対のリンクレバー)
48 コントロールリンク
5 係合部材
51 フック
52 カム
55,56 第1及び第2のピン

Claims (5)

  1. 車室を覆うルーフ部材と、
    前記ルーフ部材を、前記車室を覆う使用位置と、前記車室よりも後方位置に形成された格納室内に格納して前記車室を開放する格納位置と、に相互に位置変更させるリンク機構と、を備えたリトラクタブルルーフであって、
    前記ルーフ部材は、前記車室の上方を覆うフロントルーフパネルと、前記フロントルーフの後側位置に配置されて前記車室の後方を覆うバックウインドウと、前記フロントルーフパネルとバックウインドウとの間に配置されたミドルルーフパネルと、を含み、
    前記フロントルーフパネルとミドルルーフパネルとの間、及び前記ミドルルーフパネルとバックウインドウとの間には、それぞれウエザストリップが介設されており、
    前記リンク機構は、前記バックウインドウに直接的又は間接的に連結されかつ、前記ルーフ部材が前記使用位置と格納位置との間で相互に位置変更する際に、前記バックウインドウを前記ミドルルーフパネルに対して相対移動させるバックウインドウ連結リンクを含み、
    前記ミドルルーフパネルに対して直接的又は間接的に固定されて、該ミドルルーフパネルと一体的に移動しかつ、前記ルーフ部材が使用位置にある状態において前記バックウインドウ連結リンクに係合することによって、前記バックウインドウをミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢する係合部材をさらに備えているリトラクタブルルーフ。
  2. 請求項1に記載のリトラクタブルルーフにおいて、
    前記リンク機構は、
    前記バックウインドウと車体側部材とのそれぞれに枢支結合されたウインドウリンクレバーと、
    前記バックウインドウとミドルルーフパネルとのそれぞれに枢支結合されて4節リンクを構成する一対のリンクレバーと、
    前記一対のリンクレバーのいずれか一方、又は前記バックウインドウに枢支結合されると共に、前記フロントルーフパネルに枢支結合されたコントロールリンクと、を含み、
    前記係合部材は、前記コントロールリンクに係合することによって当該コントロールリンクに車幅方向軸回りのモーメントを付与し、それによって、当該コントロールリンクのバックウインドウ側を前記バックウインドウがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢すると共に、当該コントロールリンクのフロントルーフパネル側を該フロントルーフがミドルルーフパネルに対して密着する側に付勢するリトラクタブルルーフ。
  3. 請求項2に記載のリトラクタブルルーフにおいて、
    前記ミドルルーフパネルは、前記フロントルーフパネルと前記車体側部材とのそれぞれに対して枢支結合されるリトラクタブルルーフ。
  4. 請求項2又は3に記載のリトラクタブルルーフにおいて、
    前記係合部材は、前記コントロールリンクのバックウインドウ側位置に配置された第1のピンに係合して当該第1のピンを上向きに引き上げるフックと、前記コントロールリンクのフロントルーフ側位置に配置された第2のピンに係合して当該第2のピンを下向きに押し下げるカムと、を含むリトラクタブルルーフ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリトラクタブルルーフを備えた車両。
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