JP2007317582A - エネルギー貯蔵デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】出力特性に優れたエネルギー貯蔵デバイスの提供。
【解決手段】リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、正極は、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有し、正極活物質は、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、正極中、導電剤の含有量がバインダの含有量より大きいリチウム二次電池を提供する。
【選択図】図4
【解決手段】リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、正極は、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有し、正極活物質は、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、正極中、導電剤の含有量がバインダの含有量より大きいリチウム二次電池を提供する。
【選択図】図4
Description
本発明は、高い入出力性能を有し、電気ハイブリッド自動車等に好適なエネルギー貯蔵デバイスに関するものである。
環境保護,省エネルギーの観点から、エンジンとモーターを動力源として併用したハイブリッド電気自動車が開発,製品化されている。また、将来的には燃料電池をエンジンの替わりに用いる燃料電池ハイブリッド自動車の開発も盛んになっている。この電気ハイブリッド自動車のエネルギー源として電気を繰返し充電放電可能な二次電池は必須の技術である。
なかでも、リチウム二次電池はその動作電圧が高く、高い出力を得やすいので有力な電池であり、今後ハイブリッド自動車の電源として益々重要性が増している電池である。
リチウム二次電池の出力は放電時の電池電圧(Vcell)と放電電流(Icell)で決まるので、電池の放電電圧が高くなるように電池材料を工夫するか、多くの電流を利用できるように電池の内部抵抗を低減するように電池材料を工夫することでリチウム二次電池の出力を向上させることができる。電池抵抗を低減する手段としては、電極組成の工夫や電極材料の粒子形状,粒径分布,粒子の比面積の制御等や電解液の導電率の向上等が挙げられる。一方、電圧を高くする技術は酸化・還元反応の電位の高い正極材料を用いることが考えられ、5Vまで充電可能なスピネル型マンガン酸リチウム等が盛んに研究されたが、これは電子伝導性に乏しく電池抵抗が高くなってしまい実用には供されていない。
最近、同じ正極材料を用いても正極に活性炭を混合することで、放電時の電圧変化を抑制する手段が特開2001−110418号公報,特開2002−260634号公報,特開2003−168420号公報に開示されている。
しかし、活性炭自体は電気伝導性に乏しいため、電池の内部抵抗が高くなり、期待する出力向上の効果が得られない場合がある。即ち、活性炭を混合した正極により出力時の電池電圧の低下を抑制する効果を発現させるためには、適切な設計条件,材料の組み合わせが必要である。
本発明の目的は、リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、電解質を介して形成されるリチウム二次電池の正極に、活性炭を添加した場合において、正極の材料組成及び構成を規定することにより、出力特性を向上させることにある。
本発明は、リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、正極に、活性炭を有する正極活物質,導電剤及びバインダを含み、導電剤の含有量をバインダの含有量より大きくする。
本発明によれば、出力特性に優れたエネルギー貯蔵デバイスを提供することができる。
本発明は、リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、電解質を介して形成されるリチウム二次電池の正極に、活性炭を添加し、さらに正極の材料組成及び構成を規定することにより、高出力密度を有するリチウム二次電池を提供するものである。
活性炭は、電解液中のイオンを電気的に吸着して、デバイスに静電容量を付加し、電極表面のイオン分布を制御して開回路電圧を制御する機能を有する。よって、活性炭を添加することにより、出力密度が向上する。その出力密度をさらに高めるために、活性炭に作用するイオンの性質を支配する正極及び電解液の材料,組成が重要である。
本発明は、正極に、活性炭を含む正極活物質,導電剤,バインダ等を有するリチウム二次電池である。
活性炭には、ヤシ殻や鋸屑などのセルロース質やフェノール系樹脂原料から得られた炭素質,木炭,泥炭,石炭を水蒸気,二酸化炭素,空気などと750℃から1100℃で加熱するガス賦活処理、または、塩化亜鉛,燐酸,硫酸,水酸化カリウムなどで薬品処理する薬品賦活により得られるものを用いることができる。
正極活物質は、Li1+αMnxM1yM2zO2(M1はCo,Niから選ばれる少なくとも1種;M2はCo,Ni,Al,B,Fe,Mg,Crから選ばれるすくなくとも1種を表わし、x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を用いることができる。例えば、Li1.15Mn4Ni3Co2O2,Li1.15Mn1/3Ni1/3Co1/3O2,
Li1.15Mn3Ni4Co3O2,Li1.15Mn3.5Ni3Co3Al0.5O2,
Li1.15Mn3.5Ni3Co3B0.5O2,Li1.15Mn3.5Ni3Co3Fe0.5O2,
Li1.15Mn3.5Ni3Co3Mg0.5O2,LiMn4Ni3Co2O2,
LiMn1/3Ni1/3Co1/3O2,LiMn3Ni4Co3O2,
LiMn3.5Ni3Co3Al0.5O2,LiMn3.5Ni3Co3B0.5O2,
LiMn3.5Ni3Co3Fe0.5O2,LiMn3.5Ni3Co3Mg0.5O2などをもちいることができる。Liが過剰の組成は粒子を小さくし、粒子の電気抵抗を抑制するのに効果的である。また、Mnを多くすると正極電位が上昇するので本発明の効果を得るのにより好適である。Coを多くすると粒子の電気抵抗を小さくでき、出力性能向上により好適である。中でも、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物であることが好ましく、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5,0.01≦α≦0.3 を満たす)であることがより好ましい。また、本発明の実施例で用いたLi1.15Mn1/3Ni1/3Co1/3O2は低温特性とサイクル安定性が高くHEV用デバイスの材料として最適である。
Li1.15Mn3Ni4Co3O2,Li1.15Mn3.5Ni3Co3Al0.5O2,
Li1.15Mn3.5Ni3Co3B0.5O2,Li1.15Mn3.5Ni3Co3Fe0.5O2,
Li1.15Mn3.5Ni3Co3Mg0.5O2,LiMn4Ni3Co2O2,
LiMn1/3Ni1/3Co1/3O2,LiMn3Ni4Co3O2,
LiMn3.5Ni3Co3Al0.5O2,LiMn3.5Ni3Co3B0.5O2,
LiMn3.5Ni3Co3Fe0.5O2,LiMn3.5Ni3Co3Mg0.5O2などをもちいることができる。Liが過剰の組成は粒子を小さくし、粒子の電気抵抗を抑制するのに効果的である。また、Mnを多くすると正極電位が上昇するので本発明の効果を得るのにより好適である。Coを多くすると粒子の電気抵抗を小さくでき、出力性能向上により好適である。中でも、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物であることが好ましく、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5,0.01≦α≦0.3 を満たす)であることがより好ましい。また、本発明の実施例で用いたLi1.15Mn1/3Ni1/3Co1/3O2は低温特性とサイクル安定性が高くHEV用デバイスの材料として最適である。
さらに本発明では、リチウム複合酸化物,活性炭,カーボンブラック,黒鉛及びそれらを結着させるためのバインダを正極に有する場合に、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量においてカーボンブラックの含有率が21〜43%、黒鉛の含有率が21〜
36%及びバインダの含有率が29〜43%という割合で夫々を添加することや、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有する正極において、導電剤の含有量をバインダの含有量より大きくすることにより、活性炭の上記機能を使い切ることができ、その効果が得られる。
36%及びバインダの含有率が29〜43%という割合で夫々を添加することや、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有する正極において、導電剤の含有量をバインダの含有量より大きくすることにより、活性炭の上記機能を使い切ることができ、その効果が得られる。
カーボンブラックには、アセチレンブラック,カーボンナノファイバー,カーボンナノチューブを代わりに用いることや、これらを混合して用いることができる。
黒鉛には、比表面積が数十から数百m2/g 以下の天然または人造の黒鉛を用いることができる。
電解液には、
(式1)で表される環状カーボネート溶媒としては、エチレンカーボネート(EC),プロピレンカーボネート(PC),ブチレンカーボネート(BC),トリフロロプロピレンカーボネート(TFPC),クロロエチレンカーボネート(ClEC),トリフロロエチレンカーボネート(FEC),ジフロロエチレンカーボネート(DFEC),ビニルエチレンカーボネート(VEC)等を用いることができ、特には負極電極上の被膜形成の観点からECを用いることが好ましい。また、少量のClECやFECやVECの添加も電極被膜形成に関与し、良好なサイクル特性を提供する。更には、TFPCやDFECは正極に対しても被膜形成能力と有するので少量混合して用いることは好ましい。
(式2)で表される溶媒としてジメチルカーボネート(DMC),エチルメチルカーボネート(EMC),ジエチルカーボネート(DEC),メチルプロピルカーボネート
(MPC),エチルプロピルカーボネート(EPC),トリフロロメチルエチルカーボネート(TFMEC)、1,1,1−トリフロロエチルメチルカーボネート(TFEMC)等を用いることができる。DMCは相溶性の高い溶媒でありEC等と混合して用いるのに好適である。また、DECはDMCよりも融点が低く低温特性には好適な溶媒である。
EMCは分子構造が非対称であり、融点も低いので低温特性には更に好適である。EPC,TFMECは、プロピレン側鎖を有し、非対称な分子構造であるので低温特性の調整溶媒として好適である。TFEMCは分子の一部をフッ素化することで双極子モーメントが大きくなっており、低温でのリチウム塩の解離性を維持するに好適であり、低温特性に効果がある。
(MPC),エチルプロピルカーボネート(EPC),トリフロロメチルエチルカーボネート(TFMEC)、1,1,1−トリフロロエチルメチルカーボネート(TFEMC)等を用いることができる。DMCは相溶性の高い溶媒でありEC等と混合して用いるのに好適である。また、DECはDMCよりも融点が低く低温特性には好適な溶媒である。
EMCは分子構造が非対称であり、融点も低いので低温特性には更に好適である。EPC,TFMECは、プロピレン側鎖を有し、非対称な分子構造であるので低温特性の調整溶媒として好適である。TFEMCは分子の一部をフッ素化することで双極子モーメントが大きくなっており、低温でのリチウム塩の解離性を維持するに好適であり、低温特性に効果がある。
(式3)で表される鎖状エステル溶媒としては、メチルアセテート(MA)を用いることができる。
(式4)で表される化合物としてビニレンカーボネート(VC),メチルビニレンカーボネート(MVC),ジメチルビニレンカーボネート(DMVC),エチルビニレンカーボネート(EVC),ジエチルビニレンカーボネート(DEVC)等を用いることができる。VCは分子量が小さく、緻密な電極被膜を形成すると考えられる。VCにアルキル基を置換したMVC,DMVC,EVC,DEVC等はアルキル鎖の大きさに従い密度の低い電極被膜を形成すると考えられ、低温特性向上には有効に作用するものと考えられる。また、この活性炭を有したデバイスでは正極の性能が向上するために、電池内での性能バランスが崩れ、負極でのサイクル劣化が懸念される。しかし、電解液に(式4)で表わされる化合物を混合することで、負極の寿命性能を維持することができる。
(式5)の化合物は上記の(式1)〜(式4)の化合物群の一部または複数と混合して用いることで、電極被膜の構造や密度を調整することができ、低温特性の向上に有効な化合物である。この化合物は初回の充電時に負極炭素質材料の表面に反応して堆積することで、好適なリチウムイオンの移動経路を形成するもとの推定する。
電解液に用いるリチウム塩に特に限定はないが、無機リチウム塩のLiPF6,LiBF4,LiClO4,LiI,LiCl,LiBr等、また、有機リチウム塩としては
LiB[OCOCF3]4,LiB[OCOCF2CF3]4,LiPF4(CF3)2,
LiN(SO2CF3)2,LiN(SO2CF2CF3)2 等を用いることができる。特に、民生用電池で多く用いられているLiPF6 は品質の安定性から好適な材料である。また、
LiB[OCOCF3]4は解離性,溶解性が良好で低い濃度で高い導電率を示すので有効な材料である。
LiB[OCOCF3]4,LiB[OCOCF2CF3]4,LiPF4(CF3)2,
LiN(SO2CF3)2,LiN(SO2CF2CF3)2 等を用いることができる。特に、民生用電池で多く用いられているLiPF6 は品質の安定性から好適な材料である。また、
LiB[OCOCF3]4は解離性,溶解性が良好で低い濃度で高い導電率を示すので有効な材料である。
負極には、負極活物質として、天然黒鉛,天然黒鉛に乾式のCVD(Chemical Vapor
Deposition)法や湿式のスプレイ法で形成される被膜を形成した複合炭素質材料,エポキシ,フェノール等の樹脂原料、または、石油や石炭から得られるピッチ系材料を原料として焼成して造られる人造黒鉛や非晶質炭素材料などの炭素質材料、または、リチウムと化合物を形成することでリチウムを吸蔵放出できるリチウム金属,リチウムと化合物を形成したり、結晶間隙に挿入されることでリチウムを吸蔵放出できる珪素,ゲルマニウム,錫など第四族元素の酸化物または窒化物を用いることができる。例えば、SiO2,TiO2又はSiN2 等が挙げられる。なかでも、炭素質材料は導電性が高く、低温特性,サイクル安定性の面から優れた材料である。炭素質材料の中では、炭素網面層間(d002 )の広い材料が急速充放電や低温特性に優れ、本発明の材料としては好適である。しかし、炭素網面層間d002 が広い材料は充電の初期での容量低下や充放電効率が低いことがあるので、d002は0.39nm以下が好ましい。更に、電極を構成するには黒鉛質,非晶質,活性炭などの導電性の高い炭素質材料を混合すると良い。
Deposition)法や湿式のスプレイ法で形成される被膜を形成した複合炭素質材料,エポキシ,フェノール等の樹脂原料、または、石油や石炭から得られるピッチ系材料を原料として焼成して造られる人造黒鉛や非晶質炭素材料などの炭素質材料、または、リチウムと化合物を形成することでリチウムを吸蔵放出できるリチウム金属,リチウムと化合物を形成したり、結晶間隙に挿入されることでリチウムを吸蔵放出できる珪素,ゲルマニウム,錫など第四族元素の酸化物または窒化物を用いることができる。例えば、SiO2,TiO2又はSiN2 等が挙げられる。なかでも、炭素質材料は導電性が高く、低温特性,サイクル安定性の面から優れた材料である。炭素質材料の中では、炭素網面層間(d002 )の広い材料が急速充放電や低温特性に優れ、本発明の材料としては好適である。しかし、炭素網面層間d002 が広い材料は充電の初期での容量低下や充放電効率が低いことがあるので、d002は0.39nm以下が好ましい。更に、電極を構成するには黒鉛質,非晶質,活性炭などの導電性の高い炭素質材料を混合すると良い。
また、導電剤としてカーボンブラック,バインダとしてポリフッ化ビニリデンを用いることができる。
以下、実施例を示して本発明の最良の形態を説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(エネルギー貯蔵デバイスの作製)
(実施例1)
比表面積1780m2/g ,平均粒径5μmのフェノール樹脂を原料とする活性炭(以下AC1と記す。),比表面積70m2/g ,平均粒径35nmのカーボンブラック(以下BC1と記す。),比表面積2m2/g ,平均粒径8μmの人造黒鉛(以下GC1と記す。),平均粒径5μmであり、Li1.15Mn1/3Ni1/3Co1/3O2と表される正極活物質(以下AM1と記す。),電極結着用のバインダ(以下BD1と記す。)としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式6)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:3:5:6 (式6)
になるように、N−メチルピロリドン(NMP)に溶解し、混練して正極ペーストを得た。これをAl箔からなる正極集電体3にコンマコーターを用いて塗布,乾燥,ローラープレスして正極電極を作製した。このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約21wt%、黒鉛は約36wt%、バインダは約43wt%となる。
(実施例1)
比表面積1780m2/g ,平均粒径5μmのフェノール樹脂を原料とする活性炭(以下AC1と記す。),比表面積70m2/g ,平均粒径35nmのカーボンブラック(以下BC1と記す。),比表面積2m2/g ,平均粒径8μmの人造黒鉛(以下GC1と記す。),平均粒径5μmであり、Li1.15Mn1/3Ni1/3Co1/3O2と表される正極活物質(以下AM1と記す。),電極結着用のバインダ(以下BD1と記す。)としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式6)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:3:5:6 (式6)
になるように、N−メチルピロリドン(NMP)に溶解し、混練して正極ペーストを得た。これをAl箔からなる正極集電体3にコンマコーターを用いて塗布,乾燥,ローラープレスして正極電極を作製した。このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約21wt%、黒鉛は約36wt%、バインダは約43wt%となる。
次いで、負極材料にX線回折から算出した炭素面間隔d002が0.38nmのハードカーボン(以下HC1と記す。)を用い、導電材としてカーボンブラック(CB1)を用い、バインダとしてPVDFを用いて、乾燥時の固形分重量を下記の比、
HC1:CB1:PVDF=88:5:7
となるように溶剤としてNMPを用い負極材ペーストを調製した。この負極材ペーストを負極集電体1として用いたアルミ箔に塗布し、80℃で乾燥,加圧ローラーでプレス、
120℃で乾燥して負極層2を負極集電体1上に形成した。電池端子との接続させるために、正極には正極リード8を負極には負極リード6を超音波溶接した。
HC1:CB1:PVDF=88:5:7
となるように溶剤としてNMPを用い負極材ペーストを調製した。この負極材ペーストを負極集電体1として用いたアルミ箔に塗布し、80℃で乾燥,加圧ローラーでプレス、
120℃で乾燥して負極層2を負極集電体1上に形成した。電池端子との接続させるために、正極には正極リード8を負極には負極リード6を超音波溶接した。
次に、厚み30μm、空孔率が45%のポリエチレンから成る微多孔性セパレータを挟んで上記の正極と負極を捲回して電極群を作製した。この電極群を負極缶10に負極リードを缶底に向け挿入し、負極リードと負極缶を抵抗溶接して接続した。さらに、正極リードは正極蓋の裏面に抵抗溶接した接続した。
次に、(式7)
EC:DMC:EMC:MA=3:3:3:1 (式7)
に示す組成の溶媒に、リチウム塩としてLiPF6を1.2M となるように溶解して実施例1の電解液(EL1)を調整した。この電解液EL1を上記に作製した電池に真空含浸により注液し、正極蓋にフッ素樹脂からなるガスケット12を介して負極缶をかしめて実施例1の電池を作製した。
(実施例2)
正極の配合比を(式8)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:5:3:6 (式8)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例2の電池を作製した。
EC:DMC:EMC:MA=3:3:3:1 (式7)
に示す組成の溶媒に、リチウム塩としてLiPF6を1.2M となるように溶解して実施例1の電解液(EL1)を調整した。この電解液EL1を上記に作製した電池に真空含浸により注液し、正極蓋にフッ素樹脂からなるガスケット12を介して負極缶をかしめて実施例1の電池を作製した。
(実施例2)
正極の配合比を(式8)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:5:3:6 (式8)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例2の電池を作製した。
このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約36wt%、黒鉛は約21wt%、バインダは約43wt%となる。
(実施例3)
正極の配合比を(式9)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式9)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例3の電池を作製した。
(実施例3)
正極の配合比を(式9)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式9)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例3の電池を作製した。
このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、炭素質材,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約43wt%、黒鉛は約29wt%、バインダは約29wt%となる。
(実施例4)
活性炭として比表面積2200m2/g,平均粒径5μmのフェノール樹脂を原料とする活性炭(以下AC2と記す。)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式10)
AM1:AC2:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式10)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例4の電池を作製した。
(実施例4)
活性炭として比表面積2200m2/g,平均粒径5μmのフェノール樹脂を原料とする活性炭(以下AC2と記す。)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式10)
AM1:AC2:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式10)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例4の電池を作製した。
このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約43wt%、黒鉛は約29wt%、バインダは約29wt%となる。
(実施例5)
活性炭として比表面積1700m2/g ,平均粒径5μmの椰子殻を原料とする活性炭(以下AC3と記す。)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式11)
AM1:AC3:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式11)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例5の電池を作製した。
(実施例5)
活性炭として比表面積1700m2/g ,平均粒径5μmの椰子殻を原料とする活性炭(以下AC3と記す。)を用い、乾燥後の固形分重量比が(式11)
AM1:AC3:BC1:GC1:BD1=81:5:6:4:4 (式11)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、実施例5の電池を作製した。
このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダよりも大きく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約43wt%、黒鉛は約29wt%、バインダは約29wt%となる。
(実施例6)
負極にd002が0.35nmのソフトカーボン(以下SC1と記す。)を用い、負極の組成を(式12)
SC1:CB1:PVDF=88:5:7 (式12)
となるように混合し、その他は実施例5と同じ条件で、実施例6の電池を作製した。
(実施例7)
負極にd002が0.335nmの黒鉛(以下GF1と記す。)を用い、組成を(式13)
GF1:CB1:PVDF=88:5:7 (式13)
となるように混合し、その他は実施例5と同じ条件で、実施例7の電池を作製した。
(比較例1)
正極の組成を(式14)
AM1: BC1:GC1:BD1=86:6:4:4 (式14)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、比較例1の電池R1を作製した。
(比較例2)
正極の組成を(式15)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:4:3:7 (式15)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、比較例2の電池R2を作製した。
(実施例6)
負極にd002が0.35nmのソフトカーボン(以下SC1と記す。)を用い、負極の組成を(式12)
SC1:CB1:PVDF=88:5:7 (式12)
となるように混合し、その他は実施例5と同じ条件で、実施例6の電池を作製した。
(実施例7)
負極にd002が0.335nmの黒鉛(以下GF1と記す。)を用い、組成を(式13)
GF1:CB1:PVDF=88:5:7 (式13)
となるように混合し、その他は実施例5と同じ条件で、実施例7の電池を作製した。
(比較例1)
正極の組成を(式14)
AM1: BC1:GC1:BD1=86:6:4:4 (式14)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、比較例1の電池R1を作製した。
(比較例2)
正極の組成を(式15)
AM1:AC1:BC1:GC1:BD1=81:5:4:3:7 (式15)
となるように混合し、その他は実施例1と同じ条件で、比較例2の電池R2を作製した。
このとき、カーボンブラック及び黒鉛の総重量はバインダ含有量と等しく、カーボンブラック,黒鉛及びバインダの総重量において、カーボンブラックは約29wt%、黒鉛は約21wt%、バインダは約50wt%となる。
(重量評価と容量評価)
以上作製した電池は全て電池の重量を測定した。また、これらの電池は電流値100
mAで4.1Vまで定電流(以下CCと記す。)で充電後、4.1V定電圧(以下CVと記す。)で充電電流が10mAに減衰するまで充電し、30分の放置後、500mAの電流で2.7VまでCC放電し、電池容量を評価した。
以上作製した電池は全て電池の重量を測定した。また、これらの電池は電流値100
mAで4.1Vまで定電流(以下CCと記す。)で充電後、4.1V定電圧(以下CVと記す。)で充電電流が10mAに減衰するまで充電し、30分の放置後、500mAの電流で2.7VまでCC放電し、電池容量を評価した。
(出力特性の評価)
次に、以下の方法で電池の出力特性を評価した。電池を4.1Vまで充電し、SOC
(State of Charge;電池容量を100%とした充電状態の表現。)で90%,70%,50%,30%,10%となるように放電し、各SOCにおいて電流値500mA,1500mA,3000mAで30秒間放電し、10秒目のセル電圧(V10s )を計測した。各放電電流に対するV10sをプロットし、その勾配から直流抵抗(以下DCR)と2.5Vに外挿した最大出力電流(Imax )を求め、これらの積から最大出力として各SOCでの出力値を評価した。更に、これらの値を電池重量で規格化し出力密度を評価した。
次に、以下の方法で電池の出力特性を評価した。電池を4.1Vまで充電し、SOC
(State of Charge;電池容量を100%とした充電状態の表現。)で90%,70%,50%,30%,10%となるように放電し、各SOCにおいて電流値500mA,1500mA,3000mAで30秒間放電し、10秒目のセル電圧(V10s )を計測した。各放電電流に対するV10sをプロットし、その勾配から直流抵抗(以下DCR)と2.5Vに外挿した最大出力電流(Imax )を求め、これらの積から最大出力として各SOCでの出力値を評価した。更に、これらの値を電池重量で規格化し出力密度を評価した。
(放電曲線の比較)
図2に比較例1,2および実施例1〜5の500mA(1C)の電流値での放電曲線
(CCV)の変化を比較した。この結果から分かるように、正極に活性炭を混合することにより放電時のCCVが高く維持されるようになる。しかし、比較例1と比較例2の比較から単に活性炭を正極に混合したのみでは、上述の放電時のCCVを高く維持する効果は発現しないことが明らかである。
図2に比較例1,2および実施例1〜5の500mA(1C)の電流値での放電曲線
(CCV)の変化を比較した。この結果から分かるように、正極に活性炭を混合することにより放電時のCCVが高く維持されるようになる。しかし、比較例1と比較例2の比較から単に活性炭を正極に混合したのみでは、上述の放電時のCCVを高く維持する効果は発現しないことが明らかである。
また、図3には、放電電流を3000mA(6C)とした場合のCCVの比較を比較例1,実施例1,実施例5に関して比較した。高い電流値においては更に活性炭によるCCVの高位維持効果が明確に現れることが分かる。
(CCVの高位維持効果の解析)
活性炭による6CレートでのCCVの高位維持効果を更に解析するために、図3のデータをもとに、放電状態の割合(DOD:Depth of Discharge)に対するCCVの変化を一次微分してΔVSOC としてDODに対して図4にプロットした。図4から、活性炭を正極に混合した電池ではDODに対するΔVSOC の変化が15〜50%のDOD領域において小さくなっていることが分かる。この作用効果は、活性炭の種類をAC1からAC3とすることから生じているものと考えられる。
活性炭による6CレートでのCCVの高位維持効果を更に解析するために、図3のデータをもとに、放電状態の割合(DOD:Depth of Discharge)に対するCCVの変化を一次微分してΔVSOC としてDODに対して図4にプロットした。図4から、活性炭を正極に混合した電池ではDODに対するΔVSOC の変化が15〜50%のDOD領域において小さくなっていることが分かる。この作用効果は、活性炭の種類をAC1からAC3とすることから生じているものと考えられる。
特に、20〜30%のDOD領域において、これらのDODに対するCCVの変化割合(ΔVDOD)の絶対値は、極めて小さく、0.008V/DOD%以下に保つことができる。
以上に様に、本発明のエネルギー貯蔵デバイスによれば、正極に活性炭を適正に混合することで電池を放電する際のCCVの変化を小さくできることが分かる。電池電圧の高いことは高い出力を得るのに優位であることは先述の通りである。
(放電のSOC依存性)
図5には、出力測定の際の3000mA放電での放電電圧の変化を比較例1と実施例5に関して比較した。本発明のエネルギー貯蔵デバイスは比較例1のリチウム二次電池に対してHEV用や他の高出力用途に適したSOCが30%〜70%、特にSOCが50%において、10秒以上の時間にわたって高いCCVを維持することが可能である。
図5には、出力測定の際の3000mA放電での放電電圧の変化を比較例1と実施例5に関して比較した。本発明のエネルギー貯蔵デバイスは比較例1のリチウム二次電池に対してHEV用や他の高出力用途に適したSOCが30%〜70%、特にSOCが50%において、10秒以上の時間にわたって高いCCVを維持することが可能である。
(出力密度の比較)
図6には、各SOCにおける比較例1,2および実施例1〜5の出力密度を比較した。活性炭を混合した正極を用いた比較例2の電池は、活性炭を混合しないリチウム二次電池(比較例1)よりもすべてのSOCにおいて出力密度が低い結果となった。これより、活性炭を単に混合するだけでは、その効果は現れないと考えられる。また、本発明のエネルギー貯蔵デバイスはSOCが30%〜70%の領域において、活性炭を混合していないリチウム二次電池(比較例1)及び活性炭を単に混合したリチウム二次電池(比較例2)に対して、高い出力密度を示した。
図6には、各SOCにおける比較例1,2および実施例1〜5の出力密度を比較した。活性炭を混合した正極を用いた比較例2の電池は、活性炭を混合しないリチウム二次電池(比較例1)よりもすべてのSOCにおいて出力密度が低い結果となった。これより、活性炭を単に混合するだけでは、その効果は現れないと考えられる。また、本発明のエネルギー貯蔵デバイスはSOCが30%〜70%の領域において、活性炭を混合していないリチウム二次電池(比較例1)及び活性炭を単に混合したリチウム二次電池(比較例2)に対して、高い出力密度を示した。
以上の結果に加え、−30℃での出力を評価し、これらの結果を表1にまとめた。
表1から分かるように、本発明のエネルギー貯蔵デバイス(実施例)は放電時のCCVを従来のリチウム電池(比較例1,2)に比べて高く維持することができ、25℃での出力特性を向上させることができる。さらに、活性炭を混合した正極を用いる際に、正極材料の組成比及び電解液の組成を適切にすることで、実施例5のように低温での出力性能を向上させることができる。また、負極にソフトカーボンを用いることで、活性炭混合により低下する電池容量を改善することが可能であり、更に、負極に黒鉛を用いることで電池容量を大幅に改善できる。従って、電池の用途によって負極材料を選択することで効率の良い電源システム,トータルシステムの設計が可能である。
以上、本発明のエネルギー貯蔵デバイスは出力密度が高く、ガソリンエンジンや燃料電池をエネルギー源とするハイブリッド電気自動車や、電気自動車,フォークリフト,港湾クレーン等の産業用機器の電源として利用可能である。
1…負極集電体、2…負極層、3…正極集電体、4…正極層、5…セパレータ、6…負極リード、7…負極インシュレータ、8…正極リード、9…正極インシュレータ、10…負極缶、11…正極蓋、12…ガスケット。
Claims (11)
- リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極が、
Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物と、
活性炭と、を含むことを特徴とするリチウム二次電池。 - リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極は、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有し、
前記正極活物質は、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、
前記導電剤は、カーボンブラック及び黒鉛を含有し、
前記カーボンブラック、前記黒鉛及び前記バインダの総重量において前記カーボンブラックの含有率が21〜43%、前記黒鉛の含有率が21〜36%及び前記バインダの含有率が29〜43%であることを特徴とするリチウム二次電池。 - リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極には、
Li1+αMnxM1yM2zO2(M1はCo,Niから選ばれる少なくとも1種;M2はCo,Ni,Al,B,Fe,Mg,Crから選ばれるすくなくとも1種を表わし、x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5 ,0.01≦α≦0.3 を満たす)で表されるリチウム複合酸化物と、活性炭,カーボンブラック,黒鉛及びポリフッ化ビニリデンを含み、
前記カーボンブラック、前記黒鉛及び前記ポリフッ化ビニリデンの総重量において前記カーボンブラックの含有率が21〜43%、前記黒鉛の含有率が21〜36%及び前記ポリフッ化ビニリデンの含有率が29〜43%であることを特徴とするリチウム二次電池。 - 前記活性炭が椰子殻を原料とするものであることを特徴とする請求項2に記載のリチウム二次電池。
- 前記活性炭の比表面積が1700m2/g 以上であることを特徴とする請求項2に記載のリチウム二次電池。
- 前記負極の負極活物質が、炭素質材料であって、炭素網面層間d002が0.39nm以下であることを特徴とする請求項2に記載のリチウム二次電池。
- リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極は、活性炭と、
Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物と、を含み、
前記電解液が(式1)
又は(式5)で表される化合物の少なくともどちらか一方を含むことを特徴とするリチウム二次電池。
- リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極には、活性炭を含んだ正極活物質として、
Li1+αMnxM1yM2zO2(M1はCo,Niから選ばれる少なくとも1種;M2はCo,Ni,Al,B,Fe,Mg,Crから選ばれるすくなくとも1種を表わし、x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5 ,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、
前記電解質が、エチルメチルカーボネート(EMC),ジメチルカーボネート(DMC),エチレンカーボネート(EC),酢酸メチル(MA)を含み、さらにビニレンカーボネート(VC)又は(式5)で表される化合物の少なくともどちらか一方を含むことを特徴とするリチウム二次電池。
- リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極とが、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極は、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有し、
前記正極活物質は、Li1+αMnxNiyCozO2(x+y+z=1,0<x≦1,0<y≦1,0<z≦1,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、
前記導電剤の含有量が前記バインダの含有量より大きいことを特徴とするリチウム二次電池。 - 前記導電剤がカーボンブラック及び黒鉛を含むことを特徴とする請求項9記載のリチウム二次電池。
- リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、電解質を介して形成されるリチウム二次電池において、
前記正極は、活性炭を含んだ正極活物質,導電剤及びバインダを含有し、
前記正極活物質は、Li1+αMnxM1yM2zO2(M1はCo,Niから選ばれる少なくとも1種;M2はCo,Ni,Al,B,Fe,Mg,Crから選ばれるすくなくとも1種を表わし、x+y+z=1,0.2≦x≦0.6,0.1≦y≦0.5,0.05≦z≦0.5,0.01≦α≦0.3を満たす)で表されるリチウム複合酸化物を含み、
前記活性炭の比表面積が1700m2/g 以上であり、6Cレートでの、DODが20〜30%におけるCCVの変化割合(ΔVDOD)の絶対値が0.008V/DOD%以下であるリチウム二次電池。
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- 2006-05-29 JP JP2006147553A patent/JP2007317582A/ja not_active Withdrawn
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