JP2007316358A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像装置80内を吸気するために現像装置の上方に形成された開口部95と、現像剤を撹拌するために現像装置の下方に配設された撹拌部材84と、を備える。そして、撹拌部材84の位置から開口部95に向けての現像剤の移動を規制する規制部材96を設ける。
【選択図】図2
Description
一方、現像装置には、現像ローラ、現像剤を現像ローラに向けて搬送・供給するパドルローラ、現像剤を長手方向に撹拌する撹拌部材(撹拌パドル)、等が設置されている。現像装置の上方には開口部が形成されていて、この開口部に吸気装置が接続されている。
詳しくは、現像装置の下方に設置された撹拌部材の位置から上方の開口部に向けて気流が形成されて、その気流にのった現像剤(撹拌部材によって撹拌されてその周囲に跳ね上がった現像剤である。)が開口部から吸引されてしまっていた。
通常、現像装置内のキャリアは、トナーとは異なり、不足が生じてもその不足分を補給しないものであるために、現像装置内からキャリアが吸引されてしまうと現像装置内でキャリアが不足した状態が続いてしまうことになる。そして、現像装置内のキャリアが不足してしまうと、出力画像の画像濃度が低下しまう等の画質上の不具合が生じてしまうことになる。
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、本実施の形態1における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、50は画像形成装置としてのデジタル複写機の装置本体(画像形成装置本体)、51はセットされた原稿Dを原稿読込部52に搬送する原稿搬送部、52は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、53は原稿読込部52で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム54上に照射する露光部、54は像担持体としての感光体ドラム、55は感光体ドラム54上を帯電する帯電部、58は感光体ドラム54上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、59は感光体ドラム54上の未転写トナーを回収するクリーニング部、61〜64は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、65は記録媒体P上の未定着トナーを定着する定着部、70は現像装置80内の気体を吸気する吸気装置、80は感光体ドラム54上に形成された静電潜像を現像する現像装置(現像部)、120は複数のトナーボトル121が設置されたトナーバンク、122はクリーニング部59や転写部58で回収された廃トナーを収納する廃トナーボトル、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部52上を通過する。このとき、原稿読込部52では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部52で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部53(書込部)に送信される。そして、露光部53からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム54上に向けて発せられる。
ここで、現像装置80内のトナーは、トナー補給部から供給されたトナーとともに、パドルローラ等によってキャリアと混合される。そして、摩擦帯電したトナーは、キャリアとともに現像ローラ上に供給される。トナー補給部のトナーは、現像装置80内のトナーの消費にともない、現像装置80内に適宜に供給されるものである。現像装置80内のトナーの消費は、現像装置80内に設置されたトナー濃度センサによって検出される。さらに、トナー補給部内のトナーは、複数のトナーボトル121が着脱自在に設置されたトナーバンク120から適宜に補給されるものである。
その後、クリーニング部59を通過した感光体ドラム54表面は、不図示の除電部に達する。そして、ここで感光体ドラム54表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
まず、複数の給紙部61〜64のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、上段の給紙部61が選択されたものとする。)。
そして、給紙部61に収納された記録媒体Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部58の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着部65に達する。そして、この位置で、記録媒体P上の未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の記録媒体Pは、出力画像として装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態1における画像形成装置は、高速機であって、記録媒体Pの搬送速度(又は、感光体ドラム54の外周面における線速)が630mm/秒程度に設定されている。
ダクト75は、現像装置80内に連通するように、現像装置80の開口部95に着脱自在に接続されている。排気チューブ71は、フレキシブルな材料で形成されていて、ダクト75から吸引した空気(現像装置80内に浮遊するトナーも同時に吸引される。)をエアーポンプ72まで搬送する。
排気チューブ73は、フレキシブルな材料で形成されていて、エアーポンプ72から排出された空気(トナーも同時に排出される。)を回収タンク74まで搬送する。
図2を参照して、81は感光体ドラム54に対向する第1現像ローラ、82は感光体ドラム54に対向する第2現像ローラ、83は第1現像ローラ81に現像剤を供給するパドルローラ、84は回転軸方向(長手方向)に複数の楕円板84aを有する撹拌部材としての撹拌ローラ、85は第1現像ローラ81に先端部が対向するように配設されたドクターブレード、86は第1現像ローラ81及び第2現像ローラ82が露呈する開口、87は感光体ドラム54に向けて突出して当接する入口シール、88は現像剤を長手方向に撹拌するための非回転部材としての撹拌板、89は現像剤を長手方向に搬送するための搬送スクリュ、90は現像装置80内にトナーを適宜に補給するためのトナー補給部(トナーホッパ)、95は現像装置80内を吸気するために現像装置80の上方に形成された開口部(吸気口)、96は規制部材としての封止部材、100は現像装置80内に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ(磁気センサ)、を示す。
現像装置80内には、磁性材としてのキャリア(磁性キャリア)と、トナー(非磁性トナー)と、を有する現像剤(2成分現像剤)が収容されている。
ここで、トナー濃度センサ100は、その検知面の近傍を流動する現像剤の透磁率を検出して電圧に変換する磁気センサである。詳しくは、現像剤のトナー濃度が低い場合には透磁率の増加にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が高くなって、現像剤のトナー濃度が高い場合には透磁率の減少にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が低くなる。
なお、現像工程後の第2現像ローラ82上の現像剤は、第2現像ローラ82から離脱した後に、パドルローラ83によって撹拌ローラ84の位置まで搬送される。また、ドクターブレード85の位置で第1現像ローラ81から離脱した現像剤は、撹拌板88及び搬送スクリュ89によって長手方向に撹拌された後に、撹拌ローラ84の位置まで搬送される。
また、撹拌ローラ84は、複数の楕円板84aの外周部を回転軸方向に結ぶリブ部84c(縦搬送手段)が回転方向に複数設置されている(回転方向に90度間隔で4本設けられている。)。このように撹拌ローラ84にリブ部84cを設けることで、楕円板84aによる回転軸方向の撹拌能力(横撹拌能力)に加えて、パドルローラ83方向への搬送能力(縦搬送能力)が得られることになる。すなわち、撹拌ローラ84によって回転軸方向に現像剤が撹拌されるとともに、供給部材としてのパドルローラ83に向けて現像剤が積極的に搬送されることになる。
なお、封止部材96は、図4を参照して、現像装置80に対して着脱自在に構成されたトナー補給部90の壁面に貼着されている。このように、封止部材96を現像装置80に対して着脱自在に形成することで、封止部材96のメンテナンス性が向上することになる。
図6及び図7にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における現像装置を示す断面図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。図7は、現像装置からトナー補給部90及び吸気装置70を取出した状態を示す概略図である。
本実施の形態2における現像装置は、規制部材としてフィルタ97が設置されている点と、撹拌部材としてパドルローラ94が用いられている点と、が規制部材として封止部材96が設置されて撹拌部材として撹拌ローラ84が用いられている前記実施の形態1のものと相違する。
フィルタ97は、空気を透過して、キャリアを捕集可能に形成されている。詳しくは、フィルタは、そのメッシュがキャリアの粒径(20〜50μmである。)以下になるように形成されている。
また、本実施の形態2では、撹拌部材として縦搬送能力の高いパドルローラ94が用いられている。このように、縦搬送能力の高い撹拌部材94を用いた場合であっても、規制部材97を設けることで開口部95からキャリアが吸引される不具合を確実に抑止することができる。
54 感光体ドラム(像担持体)、
70 吸気装置、 75 ダクト、
80 現像装置(現像部)、 81 第1現像ローラ、 82 第2現像ローラ、
83 パドルローラ、
84 撹拌ローラ(撹拌部材)、
84a 楕円板、 84b 回転軸、
85 ドクターブレード、
86 開口、 87 入口シール、
88 撹拌板(非回転部材)、 89 搬送スクリュ、
90 トナー補給部(トナーホッパ)、 91 搬送部材、
92 補給ローラ、 93 スリット板、
94 パドルローラ(撹拌部材)
95 開口部、
96 封止部材(規制部材)、 97 フィルタ(規制部材)。
Claims (9)
- 現像剤が収容されるとともに像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置であって、
装置内を吸気するために装置の上方に形成された開口部と、
前記現像剤を撹拌するために装置の下方に配設された撹拌部材と、を備え、
前記撹拌部材の位置から前記開口部に向けての前記現像剤の移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする現像装置。 - 前記規制部材は、前記撹拌部材の位置から前記開口部に向けて形成される気体の流路中に設置されたフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記現像剤は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤であって、
前記フィルタは、前記キャリアを捕集可能に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。 - 前記キャリアは、その粒径が20〜50μmとなるように形成され、
前記フィルタは、そのメッシュが前記キャリアの粒径以下になるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。 - 前記規制部材は、前記撹拌部材の位置から前記開口部に向けて形成される気体の流路を封止する封止部材であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記規制部材は、装置に対して着脱可能に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
- 前記開口部は、非回転部材に対向するように配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
- 画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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