JP2003076142A - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置

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JP2003076142A
JP2003076142A JP2001271408A JP2001271408A JP2003076142A JP 2003076142 A JP2003076142 A JP 2003076142A JP 2001271408 A JP2001271408 A JP 2001271408A JP 2001271408 A JP2001271408 A JP 2001271408A JP 2003076142 A JP2003076142 A JP 2003076142A
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Shigeo Kimura
木村  茂雄
Fumitake Hirobe
文武 廣部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期使用においても、現像容器の内圧上昇を
防ぎ、現像剤飛散を防止することのできる現像装置及び
この現像装置を備える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像容器8の内圧を開放するため現像容
器8の内部空間と外部空間とを連通させる開口部101
を現像容器8に形成し、撹拌スクリュー11,12の搬
送領域の位置を現像容器8の開口部101近傍とし、現
像容器8の内部から外部への空気の通過を許容しつつ現
像剤の漏出を防止するフィルタ102を開口部101に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等を採用する画像形成装置に備えられる現像
装置であって、潜像を担持する潜像担持体に現像剤担持
体からトナー粒子が付与されることにより上記潜像をト
ナー像として可視化する現像装置及びこの現像装置を備
える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式、静電記録方式等を
採用する画像形成装置に備えられる現像装置にあって
は、例えば、図5に示すような現像装置が知られてい
る。
【0003】図5に示すように、かかる現像装置は、現
像容器108と、現像剤担持体たる現像スリーブ3と、
現像剤搬送手段としての撹拌スクリュー11及び撹拌ス
クリュー12と、現像剤返し部材1と、ブレード2とを
備えており、潜像像担持体である感光ドラム4と対向し
て配置されている。
【0004】現像容器108の内部は、図5の紙面の垂
直方向に延在する隔壁6によって現像室(第一室)13
と撹拌室(第二室)14とに区画され、隔壁6の上方部
が開放されている。
【0005】本例では、現像室13及び撹拌室14に
は、非磁性トナー及び磁性キャリアを含む二成分系の現
像剤が収容されており、現像室13で余分となった現像
剤が撹拌室14側に回収される。
【0006】又、現像室13及び撹拌室14には、それ
ぞれ撹拌スクリュー11及び撹拌スクリュー12が配置
されている。撹拌スクリュー11は、現像室13内の現
像剤を撹拌搬送し、又、撹拌スクリュー12は、現像剤
濃度制御装置(図示せず)による制御のもとでトナー補
給槽(図示せず)からこの撹拌スクリュー12の上流側
に供給されるトナーと、既に撹拌室14内にある現像剤
とを撹拌搬送し、トナー濃度を均一化する。
【0007】隔壁6には、図5における撹拌スクリュー
11,12の現像剤搬送方向における手前側と奥側の端
部にて、現像室13と撹拌室14とを相互に連通させる
現像剤通路(図示せず)が設けられており、現像によっ
てトナーが消費されて濃度が低下した現像室13内の現
像剤が、撹拌スクリュー11,12の搬送力により、隔
壁6の一方の通路から撹拌室14内へ移動するように構
成されている。
【0008】現像容器108の現像室13は、感光ドラ
ム4に対面した箇所が開口しており、この開口部に上記
現像スリーブ3が一部露出するようにして回転可能に配
置されている。
【0009】現像スリーブ3は、非磁性材料で形成され
現像動作時には図の矢印方向に回転するようになってい
る。現像スリーブ3の内部には、磁界発生手段である磁
石(マグネットローラ)10が固定されている。
【0010】現像室13内の現像剤は、撹拌スクリュー
11によって現像スリーブ3の表面に供給されマグネッ
トローラ10の磁力により現像スリーブ3の表面に磁気
ブラシの状態で担持される。現像スリーブ3上に担持さ
れた現像剤は、現像スリーブ3の回転により感光ドラム
4と対向した現像領域に搬送される。その搬送途上、現
像スリーブ3上の現像剤は、現像剤返し部材1及びブレ
ード2により所定量に規制されて、現像領域に搬送され
る現像剤量が適正に維持される。
【0011】現像領域に搬送された現像剤は、感光ドラ
ム4上に形成された潜像の現像に供される。現像効率、
即ち潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像
スリーブ3にはバイアス電源15から、例えば直流電圧
に交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。
【0012】更に説明すると、現像スリーブ3内のマグ
ネットローラ10は5極構成とされ、その搬送用磁極
(汲み上げ極)S2の磁力によって、撹拌スクリュー1
1により供給された現像剤を現像スリーブ3の表面に拘
束、保持して担持し、現像スリーブ3の回転により現像
剤溜り部5に搬送する。その現像剤の量を現像剤返し部
材1で規制すると共に、安定拘束に必要な一定以上の磁
束密度を有する搬送用磁極(カット極)N2により、現
像スリーブ3の表面上に現像剤を十分に拘束し、磁気ブ
ラシを形成させる。次いで、ブレード2で上記磁気ブラ
シを穂切りすることにより、現像剤量の規制を更に行な
って適正量にし、その現像剤を搬送用磁極S1で現像領
域に向けて搬送する。
【0013】次いで、現像領域において、現像極N1に
よる現像剤の磁気ブラシの形成下に、バイアス電源15
から現像スリーブ3に現像バイアスとして、直流電圧又
は直流電圧に交流電圧を重畳した交互電圧を印加して、
磁気ブラシ中のトナーを感光ドラム4上に転移させ、感
光ドラム4上の潜像にトナーを付着させて現像し、該潜
像をトナー像として可視化する。
【0014】このとき現像に消費されなかった現像剤
は、現像スリーブ3の回転により取り込み部Aにおい
て、現像容器108内に取り込み、回収される。上記取
り込み部Aにおいて、搬送される現像剤が空気と共に現
像スリーブ3と現像容器108との間隙(取り込み部1
00)から現像容器108内に入ろうとするが、このと
き、現像容器108の内圧が上昇し、これにより、取り
込み部100で現像剤ともに搬送されようとした空気が
現像容器108内に入らず、吹き出る。吹き出る空気と
共にキャリアから遊離したトナーが飛散する。現像剤が
現像容器108外に飛散すると、画像形成装置の機内を
汚したり、光センサ等にも汚れを生じ、誤動作を起こす
原因にもなる。
【0015】このような取り込み部における飛散を低減
する方法として、現像スリーブ3の外側を囲む現像容器
108の取り込み部Aに電極部材20を設け、トナーと
同極性の電圧を印加することで、遊離している非磁性ト
ナーを現像スリーブ3側に引き寄せ、そこで磁性キャリ
アに付着させて、現像容器内に取り込まれせる方法が従
来からとられている。
【0016】しかし、近年画像形成スピードが高速にな
るのに伴い、現像スリーブが回転速度を速くなり、現像
容器108内の内圧がより上昇しやすくなってきたの
で、上述したような従来の方法だけでは、十分に飛散を
抑えることができなくなってきた。
【0017】又、高精細画像を得るために、トナーの小
粒径化が試みられているが、小粒径トナーの中にはキャ
リアヘの拘束力が小さいものが多く混在し、更に飛散を
抑えるのが難しい。
【0018】そこで、更に飛散を低減するために、現像
容器に連通部たる圧抜き穴を設け、空気の通過を許すフ
ィルタで上記圧抜き穴を塞ぐことで、飛散を抑える方法
が、例えば特開昭60−39861号公報に開示されて
いる。これは、トナーが通過しないメッシュをフィルタ
として用い空気を通過させることで、現像容器の内圧の
上昇を抑え、且つトナーは漏らさない構成である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に現像容器
の連通部に上記のようなフィルタを設けただけでは、初
期は良いが、長期に使用を続けるとフィルタがトナーで
日詰まりして、空気が通らなくなるために、圧抜きがで
きなくなり、効果がなくなるという問題があった。即
ち、従来では長期に亘って飛散を完全に防止することは
難しかった。
【0020】そこで、本発明は、長期使用においても、
現像容器の内圧上昇を防ぎ、現像剤飛散を防止すること
のできる現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装
置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、トナー粒子及び磁性粒子からなる二成分系の現像
剤を収容する現像容器と、該現像容器内に収容された現
像剤を撹拌しつつ所定方向に搬送する現像剤搬送手段
と、上記現像容器からの現像剤を担持する回転自在な現
像剤担持体とを備え、潜像を担持する潜像担持体に該現
像剤担持体からトナー粒子が付与されることにより上記
潜像をトナー像として可視化する現像装置であって、現
像容器は、該現像容器の内圧を開放するため該現像容器
の内部空間と外部空間とを連通させる連通部が形成され
ている現像装置において、現像剤搬送手段は、搬送領域
が現像容器の連通部近傍に位置し、該現像容器の内部か
ら外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏出を防止
するフィルタが上記連通部に設けられているという第一
の発明によって達成される。
【0022】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、現像容器の連通部に設けられたフィルタ
は、該現像容器の連通部若しくはその近傍に配設され該
連通部を塞ぐように磁気ブラシを形成して上記現像容器
の内部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏
出を防止する磁石であるという第二の発明によっても達
成される。
【0023】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明において、現像容器の連通部に設けられたフィル
タは、該現像容器の連通部若しくはその近傍に配設され
該連通部を塞ぐように磁気ブラシを形成して上記現像容
器の内部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の
漏出を防止する磁石及び磁性部材であるという第三の発
明によっても達成される。
【0024】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記
録する画像形成装置であって、第一の発明乃至第三の発
明のいずれかの現像装置を備えるという第四の発明によ
っても達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0026】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0027】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装
置は、Y,M,C,Kの各ステーションが、それぞれフ
ルカラー画像のためのイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの画像を形成するようになっている。以下の説明
において、例えば一次帯電器21とあれば、Y,M,
C,Kの各ステーションにおける一次帯電器21Y,2
1M,21C,21Kを指すものとする。それぞれのス
テーションにおいて、画像形成は次のように行われる。
【0028】先ず、潜像担持体である感光ドラム4が回
転し、感光ドラム4の表面が一次帯電器21によって一
様に帯電され、次いで、例えばレーザのような発光素子
22によって情報信号に応じた露光して感光ドラム4の
表面に静電潜像が形成される。
【0029】感光ドラム4上に形成された静電潜像は、
現像装置9が感光ドラム4にトナー粒子を付与すること
により、トナー像として可視化される。
【0030】次に、感光ドラム上の上記トナー像は、転
写帯電器23によって、転写紙搬送シート27により搬
送された記録材たる転写紙(図示せず)に転写される。
この転写紙は、各ステーションでイエロートナー像、マ
ゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が
順に重ね転写される。
【0031】この4色の各トナー像が積層された転写紙
は、定着装置25で熱と圧力とにより混色及び定着さ
れ、フルカラー像として装置外に排出される。
【0032】一方、感光ドラム4上の転写残トナーは、
クリーニング装置26により除去される。
【0033】図2に現像装置9の構成を詳細に示す。
【0034】図2に示すように、潜像担持体である感光
ドラム4と対向して配置された現像装置9は、現像容器
8と、現像剤担持体たる現像スリーブ3と、現像剤搬送
手段たる撹拌スクリュー11,12と、現像剤返し部材
1と、ブレード2とを有している。
【0035】現像容器8の内部は、垂直方向に延在する
隔壁6によって現像室13と撹拌室14に区画されてい
る。
【0036】現像室13と撹拌室14には、非磁性トナ
ー及び磁性キャリアからなる二成分系の現像剤が収容さ
れており、現像室13で余分となった現像剤は撹拌室1
4側に回収される。
【0037】又、現像室13と撹拌室14には、それぞ
れ撹拌スクリュー11,12が配置されている。
【0038】現像容器8の現像室13は、感光ドラム4
に対向した現像領域が開口しており、この開口部に一部
露出するようにして現像スリーブ3が回転可能に配置さ
れている。
【0039】現像スリーブ3は、非磁性材料で構成され
現像動作時には図2の矢印方向に回転するようになって
おり、その内部には磁界発生手段であるマグネットロー
ラ10が固定されている。マグネットローラ10を内蔵
する現像スリーブ3は、ブレード2によって層厚規制さ
れた二成分系の現像剤の層を現像剤溜り部5から現像領
域に担持搬送し、感光ドラム4と対向する現像領域で現
像剤を感光ドラム4に供給して感光ドラム4上に形成さ
れている静電潜像を現像する。現像効率を向上させるた
めに、現像スリーブ3には画像形成装置本体側に設けら
れたバイアス電源15から、直流電圧に交流電圧を重畳
した現像バイアスが印加される。
【0040】現像スリーブ3及びマグネットローラ10
は、上記構成により撹拌スクリュー11,12によって
現像スリーブ3の表面に供給された現像剤を、マグネッ
トローラ10の磁力で磁気ブラシの状態で保持し、これ
を現像スリーブ3の回転に基づいて感光ドラム4との対
向部即ち現像領域に搬送する。又、現像剤返し部材1及
びブレード2は、磁気ブラシを穂切りすることで現像領
域に搬送される現像剤量を適正に維持する。
【0041】現像領域で感光ドラム4上の静電潜像を現
像したあとの現像剤は、搬送用磁極N3(取り込み極)
の磁力と現像スリーブ3の回転とによって現像領域から
現像室13へと搬送される。ここで、取り込み極N3と
汲み上げ極N2は同極であり、この2つの磁極の間には
磁力がほぼ0ガウスとなる領域(反発極)が設けられて
いる。これによって静電潜像を現像したあとの現像剤
は、そのままつづいて汲み上げ極N2で拘束されてしま
うことなく、現像室13内へと収容される。
【0042】そして、現像剤は、現像極N1が位置した
現像領域を通過しながら、感光ドラム4上に形成された
潜像の現像を行なった後、搬送用磁極S3によって現像
容器8の取り込み部100から現像室13内へと取り込
まれる。
【0043】このような現像剤の取り込み過程におい
て、現像極N1から搬送用磁極S3にかけての現像剤の
搬送中と、搬送用磁極S3への現像剤の取り込みの際と
に、現像剤から主に帯電量の低いトナーがキャリアから
遊離しやすい。又、更には、搬送用磁極S3と汲み上げ
用磁極S2とで構成される反撥磁界により、現像剤は速
やかに掻き落とされるが、このときにもトナーが遊離し
やすい。従って、取り込み部Aにおいて、現像容器8内
から吹き出すような空気の流れが生じると、飛散してし
まう。
【0044】本実施形態の現像装置は、取り込み工程
で、キャリアから遊離したトナーが、現像容器取り込み
部から吹き出さないように、電極部材20を設け、これ
と現像スリーブ3との間にトナーと同極の直流電圧を印
加して、トナーの飛散を低減しているが、これだけでは
高速で現像スリーブを回転させる現像装置においては、
現像容器の内圧が上昇するので、飛散を十分に抑えるこ
とはできない。
【0045】そこで、本実施形態では、図2に示すよう
に、撹拌室14の側壁面で、長手方向略中央に、撹拌ス
クリュー12により搬送されるときに、現像剤の上面が
波打つときに現像剤が接触する位置に、直径15mmの
圧抜き用の開口部101が配置されている。
【0046】開口部101には、フィルタ102を取り
付け、現像容器8内のトナーが開口部101から外へも
れないようにしている。このフィルタ102は、シート
状の多孔質材料からなり、現像容器8に対して熱溶着、
接着、或いは粘着テープ等によって圧抜きのための開口
部101を塞ぐように取り付けられる。
【0047】このように、現像剤搬送手段の搬送領域近
傍の、搬送中に現像剤の上面が波打つときに現像剤が接
触する位置にフィルタ102を設けることで、長期使用
によりフィルタに付着するトナーが増えすぎそうになる
と、現像剤搬送手段で搬送されてきた現像剤の流れがフ
ィルタに接触したり、擦れたりすることで、フィルタに
付着していたトナーが落下し、取り除ける効果がある。
【0048】フィルタから落下したトナーは、現像剤搬
送手段により搬送されている現像剤中に混合され、撹拌
されつつ搬送される。従って、トナーによるフィルタの
日詰まりが生じにくい。即ち、長期に亘って現像容器の
内圧が上昇するのを防ぐことが可能となり、飛散防ぐこ
とができる。
【0049】但し、常に現像剤と強く摺擦する位置にフ
ィルタ102を設けると、現像剤の押圧にり、フィルタ
が破損することがあるので、現像剤を撹拌、搬送中に波
打つときに、ときどきフィルタに現像剤が接触し、フィ
ルタに振動を与えるような位置に開口部101を配置す
るのが好ましい。
【0050】本実施形態においては、フィルタ102と
して、基材がポリエステルの織布を用いているが、フィ
ルタヘのトナー付着力を弱めるために、例えば、溌油処
理した四フッ化エチレン樹脂の孔径が1〜5μmの多孔
質膜をポリエステル又はポリプロピレン又はポリエチレ
ンテレフタレート系樹脂よりなる織布又は不織布の基材
にラミネート化した、2層構成のフィルタを用いるのが
好ましい。但し、この場合には、表層の四フッ化エチレ
ン樹脂の孔径が1〜5μmの多孔質膜の強度が弱いの
で、現像剤の押圧が、強くなりすぎない位置に開口部を
形成する必要がある。
【0051】尚、本実施形態で用いた二成分系の現像剤
の非磁性トナーは、ポリエステル樹脂に着色用顔料を配
合し、更に負電荷制御剤としての金属錯体を配合した平
均粒径が7μmのトナーであり、二成分系の現像剤の磁
性キャリアは、焼結フェライト粒子に摩擦帯電性、環境
安定性及び耐久性の向上を目的として、アクリル系樹脂
をコートしてなる、平均粒径40μmのキャリアを用い
た。
【0052】この現像剤の非磁性トナーは、磁性キャリ
アとの摩擦帯電により、帯電量q=−20μC/gのマ
イナスの電気を帯びる。
【0053】本実施形態の現像装置を用いて、10万枚
の画像形成を行ったが、フィルタの目詰まりは生じるこ
とがなく、これにより長期に亘って飛散を防ぐことが可
能となった。
【0054】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0055】本実施形態では、図3に示すように、撹拌
室14の側壁面で、長手方向略中央で、現像剤が撹拌ス
クリュー12により搬送されるときに、現像剤の上面が
波打つときに現像剤が接触する位置に、直径5mmの圧
抜き用の開口部101が配置されている。
【0056】開口部101の周りには、磁石103が開
口部101を囲包するように配置されており、現像剤が
補給口側(手前側)から奥側に搬送される過程で該磁石
に現像剤の一部が引き寄せられ保持されることで、開口
部101を塞ぐように現像剤の穂(磁気ブラシ104)
が形成される。
【0057】尚、新しい現像容器を用いる場合には、現
像剤を現像容器に入れた後、現像装置を傾けて、磁石1
03に現像剤を付着させ、開口部を磁気ブラシが完全に
塞ぐようにした後に、使用するようにした方が好まし
い。
【0058】このように、現像剤で形成した磁気ブラシ
104で開口部101をシールする構成において、磁気
ブラシ104の隙間から空気は抜けるので、現像容器の
内圧が高くなることはない。従って取り込み部Aの飛散
はほとんど生じない。
【0059】一方で現像剤は開口部101の磁石103
に保持されるので、開口部101から現像剤は漏れるこ
とはない。
【0060】又、磁気ブラシの厚みがある程度以上厚く
なるように磁石を配置しているので、現像容器内の撹拌
工程でキャリアから遊離したトナーも、磁気ブラシ10
4に付着し、ほとんど磁気ブラシの隙間をぬけることは
ない。
【0061】又、長期使用において、磁気ブラシ104
に付着するトナーが増えてきた場合には、現像剤搬送手
段で搬送されてきた現像剤の流れが磁気ブラシ104に
接触したり、衝突するときに、磁気ブラシ104が動か
されるので、余剰の保持できないトナーは落下する。こ
の落下したトナーは、撹拌スクリュー12に搬送されて
いる現像剤とともに、撹拌されつつ搬送される。又、磁
気ブラシを形成している現像剤も、搬送されている現像
剤と接触して、一部は搬送されている現像剤と入れ替わ
る。
【0062】従って、トナーにより日詰まりして、空気
が通過できなくなるようなことがない。
【0063】又、上述の第一の実施形態のようにフィル
タを用いた場合のように、フィルタが破損することがな
いので、更に長期にわたって現像容器の内圧が上昇する
のを防ぐことが可能となり、飛散防ぐことができる。
【0064】尚、開口部の形状及び、開口部に取付けら
れる磁石は図示される形状に限定されるものではなく、
設計者が所望に応じて種々の形状とすることができる。
重要なことは、磁気ブラシ104が開口部を、ある程度
の密度をもって塞ぐように磁石を配置することである。
【0065】又、図4に示すように、磁石105と磁性
部材106を周面に沿って配置することで、磁気ブラシ
を形成する方法も良い。このようにすることで、開口部
101の形状、大きさに最適な磁気ブラシの形状を容易
に形成することができる。磁性部材106は、鉄板、ニ
ッケル板、コバルト板、又はそれらの合金製の板の如き
強磁性材料にて作製されるのが好ましい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、現像剤搬送手段が、現像容器の連通
部近傍の現像剤を撹拌し、フィルタが、該現像容器の内
部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏出を
防止して現像容器の内圧を開放するようになっているの
で、長期使用においても、現像容器の内圧上昇を防ぎ、
現像剤飛散を防止することのできる。
【0067】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
現像剤搬送手段が、現像容器の連通部近傍の現像剤を撹
拌し、磁石が、該現像容器の内部から外部への空気の通
過を許容しつつ現像剤の漏出を防止して現像容器の内圧
を開放するようになっているので、長期使用において
も、現像容器の内圧上昇を防ぎ、現像剤飛散を防止する
ことのできる。
【0068】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、現像剤搬送手段が、現像容器の連通部近傍の現像剤
を撹拌し、磁石及び磁性部材が、該現像容器の内部から
外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏出を防止し
て現像容器の内圧を開放するようになっているので、長
期使用においても、現像容器の内圧上昇を防ぎ、現像剤
飛散を防止することのできる。
【0069】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
現像剤搬送手段が、現像容器の連通部近傍の現像剤を撹
拌し、フィルタが、該現像容器の内部から外部への空気
の通過を許容しつつ現像剤の漏出を防止して現像容器の
内圧を開放するようになっているので、長期使用におい
ても、現像容器の内圧上昇を防ぎ、現像剤飛散を防止す
ることのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態における現像装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態における現像装置の概
略構成の他の一例を示す模式的断面図である。
【図5】従来における現像装置の概略構成を示す模式的
断面図である。
【符号の説明】
3 現像スリーブ(現像剤担持体) 4 感光ドラム(潜像担持体) 8 現像容器 9 現像装置 11,12 撹拌スクリュー(現像剤搬送手段) 101 開口部 102 フィルタ 103 磁石 105 磁石 106 磁性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子及び磁性粒子からなる二成分
    系の現像剤を収容する現像容器と、該現像容器内に収容
    された現像剤を撹拌しつつ所定方向に搬送する現像剤搬
    送手段と、上記現像容器からの現像剤を担持する回転自
    在な現像剤担持体とを備え、潜像を担持する潜像担持体
    に該現像剤担持体からトナー粒子が付与されることによ
    り上記潜像をトナー像として可視化する現像装置であっ
    て、現像容器は、該現像容器の内圧を開放するため該現
    像容器の内部空間と外部空間とを連通させる連通部が形
    成されている現像装置において、現像剤搬送手段は、搬
    送領域が現像容器の連通部近傍に位置し、該現像容器の
    内部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏出
    を防止するフィルタが上記連通部に設けられていること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像容器の連通部に設けられたフィルタ
    は、該現像容器の連通部若しくはその近傍に配設され該
    連通部を塞ぐように磁気ブラシを形成して上記現像容器
    の内部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏
    出を防止する磁石であることとする請求項1に記載の現
    像装置。
  3. 【請求項3】 現像容器の連通部に設けられたフィルタ
    は、該現像容器の連通部若しくはその近傍に配設され該
    連通部を塞ぐように磁気ブラシを形成して上記現像容器
    の内部から外部への空気の通過を許容しつつ現像剤の漏
    出を防止する磁石及び磁性部材であることとする請求項
    1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録材に記録する画像形成装置であって、請
    求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の現像装置を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
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