JP4845105B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に設置される現像装置と、それを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機等の画像形成装置において、現像装置におけるトナー飛散を低減することを目的として、現像装置内の空気を吸引するとともに現像装置内に浮遊するトナーを捕集する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
詳しくは、特許文献1、特許文献2等において、画像形成装置の現像装置に吸気装置(トナー飛散防止装置)が接続される。吸気装置は、主として、現像装置内に連通するダクト、トナー及び空気が搬送されるチューブ、トナー及び空気の搬送力を与えるポンプ(排気手段)、トナーを装置本体外に漏出しないためのフィルタ(トナー捕集手段)、搬送されたトナーを回収する回収タンク(トナー貯蔵手段)、等で構成される。
一方、現像装置には、現像ローラ、現像剤を現像ローラに向けて搬送・供給するパドルローラ、現像剤を長手方向に撹拌する撹拌部材(撹拌パドル)、等が設置されている。現像装置の上方には開口部が形成されていて、この開口部に吸気装置が接続されている。
そして、吸気装置のポンプが稼働することで、ポンプに接続されたチューブを介してダクトから現像装置内の空気が吸引される。これにより、感光体ドラムに対向する現像ローラが設置された現像装置の開口では、現像装置外から現像装置内への吸い込み気流が発生して、開口からのトナー飛散が低減される。
なお、吸気装置によって吸気された現像装置内の空気は、開口部から吸気されてチューブ及びポンプを通過して回収タンク内に搬送される。このとき、現像装置内の空気とともに現像装置内で浮遊していたトナーも、回収タンクに搬送される。回収タンクには、装置本体外に通じる開口と、開口に覆設されたフィルタと、が設けられている。そして、回収タンクに搬送された空気は、フィルタを通過して装置本体外に排出される。回収タンクに搬送されたトナーは、フィルタに捕集されて回収タンク内に蓄積される。
特開2002−229331号公報 特開2005−84557号公報
上述した従来の技術は、現像装置の開口部から空気及び浮遊トナー以外にキャリアも吸引されてしまい、現像装置内のキャリア量が経時で減少してしまうという不具合が生じてしまっていた。
詳しくは、現像装置の下方に設置された撹拌部材の位置から上方の開口部に向けて気流が形成されて、その気流にのった現像剤(撹拌部材によって撹拌されてその周囲に跳ね上がった現像剤である。)が開口部から吸引されてしまっていた。
このような問題は、画像形成装置の高速化にともない現像装置の撹拌部材の回転速度が高速化された場合に、特に顕著に生じていた。
通常、現像装置内のキャリアは、トナーとは異なり、不足が生じてもその不足分を補給しないものであるために、現像装置内からキャリアが吸引されてしまうと現像装置内でキャリアが不足した状態が続いてしまうことになる。そして、現像装置内のキャリアが不足してしまうと、出力画像の画像濃度が低下しまう等の画質上の不具合が生じてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が高速化された場合等であっても、キャリア量が減ずることなく、トナー飛散が確実に抑止される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されるとともに像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向するとともに、現像剤が担持される現像ローラと、前記現像ローラに向けて現像剤を供給する供給部材と、前記現像剤を撹拌するために装置の下方であって前記供給部材を介して前記現像ローラに対向する位置に配設された撹拌部材と、前記現像ローラに対向するとともに、前記現像ローラ上に担持された現像剤の量を規制するドクターブレードと、前記ドクターブレードとの対向位置で前記現像ローラから離脱された現像剤の一部を斜め下方に滑落させながら前記撹拌部材の位置に落下させる撹拌板と、前記ドクターブレードとの対向位置で前記現像ローラから離脱された現像剤の一部を長手方向に搬送した後に前記撹拌部材の位置に落下させるとともに、その長手方向の搬送経路を形成するために外径部の一部が壁部に覆われた搬送スクリュと、装置内を吸気するために装置の上方であって前記撹拌板及び前記搬送スクリュを介して前記撹拌部材に対向する位置に形成された開口部と、前記撹拌部材の位置に向けてトナーを補給するとともに、前記撹拌部材及び前記搬送スクリュに対向する位置に設置されたトナー補給部と、を備え、前記搬送スクリュの前記壁部と前記トナー補給部の壁面との間に形成される空間を封止する封止部材を設けたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記トナー補給部は、装置に対して着脱可能に設置され、前記封止部材を、前記トナー補給部の前記壁面に貼着された弾性材料としたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記撹拌部材を、回転軸に対して傾斜した複数の楕円板が回転軸方向に間隔を空けて配設された撹拌ローラとしたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項3に記載の発明において、前記撹拌部材は、前記複数の楕円板の外周部を回転軸方向に結ぶリブ部が回転方向に複数設置されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部と、のうち少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたユニットと定義する。
本発明は、撹拌部材の位置から吸気のための開口部に向けての現像剤の移動を規制する規制部材を設けているために、装置が高速化された場合等であっても、キャリア量が減ずることなく、トナー飛散が確実に抑止される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、本実施の形態1における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、50は画像形成装置としてのデジタル複写機の装置本体(画像形成装置本体)、51はセットされた原稿Dを原稿読込部52に搬送する原稿搬送部、52は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、53は原稿読込部52で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム54上に照射する露光部、54は像担持体としての感光体ドラム、55は感光体ドラム54上を帯電する帯電部、58は感光体ドラム54上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、59は感光体ドラム54上の未転写トナーを回収するクリーニング部、61〜64は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、65は記録媒体P上の未定着トナーを定着する定着部、70は現像装置80内の気体を吸気する吸気装置、80は感光体ドラム54上に形成された静電潜像を現像する現像装置(現像部)、120は複数のトナーボトル121が設置されたトナーバンク、122はクリーニング部59や転写部58で回収された廃トナーを収納する廃トナーボトル、を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部52上を通過する。このとき、原稿読込部52では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部52で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部53(書込部)に送信される。そして、露光部53からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム54上に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム54は、図中の時計方向に回転しており、まず、帯電部55との対向位置でその表面が一様に帯電される。そして、帯電部55で帯電された感光体ドラム54表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、この位置で原稿Dの画像情報に対応した静電潜像が形成される。
その後、潜像が形成された感光体ドラム54表面は、現像装置80との対向位置に達する。そして、現像装置80によって、感光体ドラム54上の潜像が現像される。
ここで、現像装置80内のトナーは、トナー補給部から供給されたトナーとともに、パドルローラ等によってキャリアと混合される。そして、摩擦帯電したトナーは、キャリアとともに現像ローラ上に供給される。トナー補給部のトナーは、現像装置80内のトナーの消費にともない、現像装置80内に適宜に供給されるものである。現像装置80内のトナーの消費は、現像装置80内に設置されたトナー濃度センサによって検出される。さらに、トナー補給部内のトナーは、複数のトナーボトル121が着脱自在に設置されたトナーバンク120から適宜に補給されるものである。
その後、現像装置80で現像された感光体ドラム54表面は、転写部58との対向位置に達する。そして、この位置で、記録媒体P上に感光体ドラム54上のトナー像が転写される。このとき、感光体ドラム54上には、記録媒体Pに転写されない未転写トナーが僅かながら残存する。
その後、転写部58を通過した未転写トナーを有する感光体ドラム54表面は、クリーニング部59との対向位置に達する。そして、感光体ドラム54に当接するクリーニングブレードにより、未転写トナーがクリーニング部59内に回収される。なお、クリーニング部59で回収されたトナーは、廃トナーとして、不図示の廃トナー搬送経路を経て廃トナーボトル122に向けて搬送される。
その後、クリーニング部59を通過した感光体ドラム54表面は、不図示の除電部に達する。そして、ここで感光体ドラム54表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
一方、転写部58に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、複数の給紙部61〜64のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、上段の給紙部61が選択されたものとする。)。
そして、給紙部61に収納された記録媒体Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
その後、搬送経路Kを通過した記録媒体Pは、レジストローラの位置に達する。そして、レジストローラの位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム54上に形成されたトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写位置(転写部58と感光体ドラム54との対向位置である。)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部58の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着部65に達する。そして、この位置で、記録媒体P上の未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の記録媒体Pは、出力画像として装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態1における画像形成装置は、高速機であって、記録媒体Pの搬送速度(又は、感光体ドラム54の外周面における線速)が630mm/秒程度に設定されている。
ここで、図1を参照して、吸気装置70は、主として、ダクト75、吸気チューブ71、エアーポンプ72(ダイヤフラム式エアーポンプ)、排気チューブ73、回収タンク74等で構成されている。
ダクト75は、現像装置80内に連通するように、現像装置80の開口部95に着脱自在に接続されている。排気チューブ71は、フレキシブルな材料で形成されていて、ダクト75から吸引した空気(現像装置80内に浮遊するトナーも同時に吸引される。)をエアーポンプ72まで搬送する。
エアーポンプ72は、吸気弁と排気弁とを備えたポンプ本体、ポンプ本体の凹部に覆設されたゴム材料、ゴム材料を可動させてポンプ本体の内容積を変化させる駆動部、等で構成される。
排気チューブ73は、フレキシブルな材料で形成されていて、エアーポンプ72から排出された空気(トナーも同時に排出される。)を回収タンク74まで搬送する。
回収タンク74は、給紙部61〜64の近傍であって、装置本体1に対して着脱自在に設置されている。回収タンク74には装置本体1外に連通する開口が設けられていて、その開口にはフィルタ74aが覆設されている。フィルタ74aは、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)を延伸加工して形成される。フィルタ74aは、微細な連続多孔質構造を有していて、空気を通してトナーを捕集する。
このように構成された吸気装置70は、先に説明した画像プロセスがおこなわれている間、エアーポンプ72が稼働して現像装置80内を吸気する。これにより、感光体ドラム54に対向する現像ローラ81、82が設置された現像装置80の開口86(図2を参照できる。)では、現像装置80外から現像装置80内への吸い込み気流が発生して、開口86からのトナー飛散が低減される。
ダクト75(現像装置80の開口部95に接続されている。)から吸気された現像装置80内の空気は、吸気チューブ71、エアーポンプ72、排気チューブ73を通過して回収タンク74内に搬送される。このとき、現像装置80内の空気とともに現像装置80内で浮遊していたトナーも、回収タンク74に搬送される。そして、回収タンク74に搬送された空気は、フィルタ74aを通過して装置本体1外に排出される。回収タンク74に搬送されたトナーは、フィルタ74aに捕集されて回収タンク74内に蓄積される。
次に、図2にて、現像装置80の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
図2を参照して、81は感光体ドラム54に対向する第1現像ローラ、82は感光体ドラム54に対向する第2現像ローラ、83は第1現像ローラ81に現像剤を供給するパドルローラ、84は回転軸方向(長手方向)に複数の楕円板84aを有する撹拌部材としての撹拌ローラ、85は第1現像ローラ81に先端部が対向するように配設されたドクターブレード、86は第1現像ローラ81及び第2現像ローラ82が露呈する開口、87は感光体ドラム54に向けて突出して当接する入口シール、88は現像剤を長手方向に撹拌するための非回転部材としての撹拌板、89は現像剤を長手方向に搬送するための搬送スクリュ、90は現像装置80内にトナーを適宜に補給するためのトナー補給部(トナーホッパ)、95は現像装置80内を吸気するために現像装置80の上方に形成された開口部(吸気口)、96は規制部材としての封止部材、100は現像装置80内に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ(磁気センサ)、を示す。
現像装置80内には、磁性材としてのキャリア(磁性キャリア)と、トナー(非磁性トナー)と、を有する現像剤(2成分現像剤)が収容されている。
2つの現像ローラ81、82は、図2中の矢印方向に回転している。現像剤は、矢印方向に回転する撹拌ローラ84及び搬送スクリュ89や撹拌板88によって、回転軸方向(長手方向)に均一に撹拌・混合される。そして、摩擦帯電してキャリアに吸着したトナーが、パドルローラ83(供給部材)によってキャリアとともに第1現像ローラ81に供給され、その現像剤が第1現像ローラ81上に担持される。なお、図示は省略するが、撹拌板88には、上方に送入された現像剤を斜め下方に滑落させながら撹拌ローラ84の位置に送出するための仕切り板が複数設置されている。
このとき、トナー補給部90内に収容されたトナーが搬送部材91によって補給ローラ92(ノコ歯ローラ)の位置に搬送されて、補給ローラ92からスリット板93に形成された複数の孔部を介して現像装置80内に適宜にトナーが補給される。なお、トナー補給部90内のトナーは、現像装置80内のトナー濃度(現像剤中のトナーの割合である。)を検知するトナー濃度センサ100の検知結果に基いて、現像装置80内に適宜に補給されるものである。
ここで、トナー濃度センサ100は、その検知面の近傍を流動する現像剤の透磁率を検出して電圧に変換する磁気センサである。詳しくは、現像剤のトナー濃度が低い場合には透磁率の増加にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が高くなって、現像剤のトナー濃度が高い場合には透磁率の減少にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が低くなる。
その後、第1現像ローラ81に担持された現像剤は、ドクターブレード85の位置で適量化された後に、感光体ドラム54との対向位置(第1現像領域である。)に達する。さらに、その対向位置を通過した現像剤は、第1現像ローラ81から第2現像ローラ82に移動した後に、感光体ドラム54との対向位置(第2現像領域である。)に達する。そして、それらの対向位置で、現像剤中のトナーが、感光体ドラム54表面に形成された静電潜像に付着する。こうして、現像装置80による現像工程が終了する。
なお、現像工程後の第2現像ローラ82上の現像剤は、第2現像ローラ82から離脱した後に、パドルローラ83によって撹拌ローラ84の位置まで搬送される。また、ドクターブレード85の位置で第1現像ローラ81から離脱した現像剤は、撹拌板88及び搬送スクリュ89によって長手方向に撹拌された後に、撹拌ローラ84の位置まで搬送される。
ここで、現像装置80の下方(開口部95の下方である。)に配設された撹拌部材としての撹拌ローラ84は、図3に示すように、回転軸84b(軸部)に対して傾斜した複数の楕円板84aが回転軸方向(図2の紙面垂直方向である。)に間隔を空けて配設されている。このように構成された撹拌ローラ84が回転軸84bを中心にして回転することで、現像剤が回転軸方向に撹拌・混合されて、現像装置80内に収容された現像剤のトナー濃度が回転軸方向で均一化される。
また、撹拌ローラ84は、複数の楕円板84aの外周部を回転軸方向に結ぶリブ部84c(縦搬送手段)が回転方向に複数設置されている(回転方向に90度間隔で4本設けられている。)。このように撹拌ローラ84にリブ部84cを設けることで、楕円板84aによる回転軸方向の撹拌能力(横撹拌能力)に加えて、パドルローラ83方向への搬送能力(縦搬送能力)が得られることになる。すなわち、撹拌ローラ84によって回転軸方向に現像剤が撹拌されるとともに、供給部材としてのパドルローラ83に向けて現像剤が積極的に搬送されることになる。
ここで、本実施の形態1では、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けての現像剤の移動を規制する規制部材としての封止部材96が設置されている。封止部材96は、発泡ポリウレタン(スポンジ)等の弾性材料で形成されている。そして、図2に示すように、封止部材96は、撹拌ローラ84と開口部95との間であってトナー補給部90の壁面に沿って形成される空間を封止する。
なお、封止部材96は、図4を参照して、現像装置80に対して着脱自在に構成されたトナー補給部90の壁面に貼着されている。このように、封止部材96を現像装置80に対して着脱自在に形成することで、封止部材96のメンテナンス性が向上することになる。
このように構成された封止部材96は、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けて形成される気体の流路(気流)を封止するものである。すなわち、図5を参照して、封止部材96が設置されない場合には、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けて気流(図中5の破線矢印で示す。)が形成されて、その気流にのった現像剤(撹拌ローラ84によって撹拌されてその周囲に跳ね上がった現像剤である。)が開口部95から吸引されてしまう。これに対して、本実施の形態1では、封止部材96によって、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けて形成される気流を封止しているために、開口部95から現像剤(浮遊トナーを除く現像剤である。)が吸引されて装置内のキャリア量が不足する不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、回転部材である搬送スクリュ89に対向する位置に開口部95が形成されているが、搬送スクリュ89は現像剤を長手方向に搬送するものであって開口部95との間に気流がほとんど生じない(搬送スクリュ89の位置から開口部95に向けての現像剤の移動はほとんどない)ために、搬送スクリュ89と開口部95との間に規制部材を設ける必要はない。
以上説明したように、本実施の形態1では、撹拌ローラ84(撹拌部材)の位置から吸気のための開口部95に向けての現像剤の移動を規制する封止部材96(規制部材)を設けているために、装置が高速化された場合等であっても、現像装置80内のキャリア量が減ずることなく、現像装置80からのトナー飛散を確実に抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、現像装置80を、装置本体1に対して独立して着脱されるユニットとした。これに対して、現像装置80、感光体ドラム54、帯電部55、クリーニング部59を一体化して、プロセスカートリッジを構成することもできる。この場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6及び図7にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における現像装置を示す断面図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。図7は、現像装置からトナー補給部90及び吸気装置70を取出した状態を示す概略図である。
本実施の形態2における現像装置は、規制部材としてフィルタ97が設置されている点と、撹拌部材としてパドルローラ94が用いられている点と、が規制部材として封止部材96が設置されて撹拌部材として撹拌ローラ84が用いられている前記実施の形態1のものと相違する。
図6を参照して、本実施の形態2では、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けての現像剤の移動を規制する規制部材としてのフィルタ97が設置されている。
フィルタ97は、空気を透過して、キャリアを捕集可能に形成されている。詳しくは、フィルタは、そのメッシュがキャリアの粒径(20〜50μmである。)以下になるように形成されている。
このように構成されたフィルタ87は、撹拌ローラ84の位置から開口部95に向けて形成される気体の流路中に設置されるものである。これにより、開口部95に向けての気流にのって移動する現像剤中のキャリアがフィルタ97で捕集されるために、開口部95からキャリアが吸引されるのを抑止することができる。すなわち、現像装置80内のキャリア量が不足する不具合を抑止することができる。
なお、フィルタ97は、図7を参照して、現像装置80に対して着脱自在に構成されたダクト75(吸気装置70)に貼着されている。このように、フィルタ97を現像装置80に対して着脱自在に形成することで、フィルタ97のメンテナンス性が向上することになる。
また、本実施の形態2では、撹拌部材として縦搬送能力の高いパドルローラ94が用いられている。このように、縦搬送能力の高い撹拌部材94を用いた場合であっても、規制部材97を設けることで開口部95からキャリアが吸引される不具合を確実に抑止することができる。
また、本実施の形態2では、非回転部材である撹拌板88に対向する位置に開口部95が形成されている。これにより、開口部95の周囲には回転部材によって形成される気流が流動しにくくなる。したがって、開口部95からキャリアが吸引される不具合も生じにくくなる。
以上説明したように、本実施の形態2では、パドルローラ94(撹拌部材)の位置から開口部95に向けての現像剤の移動を規制するフィルタ97(規制部材)を設けているために、装置が高速化された場合等であっても、現像装置80内のキャリア量が減ずることなく、現像装置80からのトナー飛散を確実に抑止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における現像装置を示す断面図である。 現像装置に設置される撹拌部材を示す斜視図である。 現像装置からトナー補給部を取出した状態を示す概略図である。 撹拌部材の位置から開口部に向けて形成される気流を示す概略図である。 この発明の実施の形態2における現像装置を示す断面図である。 図6の現像装置からトナー補給部及び吸気装置を取出した状態を示す概略図である。
符号の説明
50 画像形成装置本体(装置本体)、
54 感光体ドラム(像担持体)、
70 吸気装置、 75 ダクト、
80 現像装置(現像部)、 81 第1現像ローラ、 82 第2現像ローラ、
83 パドルローラ、
84 撹拌ローラ(撹拌部材)、
84a 楕円板、 84b 回転軸、
85 ドクターブレード、
86 開口、 87 入口シール、
88 撹拌板(非回転部材)、 89 搬送スクリュ、
90 トナー補給部(トナーホッパ)、 91 搬送部材、
92 補給ローラ、 93 スリット板、
94 パドルローラ(撹拌部材)
95 開口部、
96 封止部材(規制部材)、 97 フィルタ(規制部材)。

Claims (6)

  1. トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されるとともに像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに、現像剤が担持される現像ローラと、
    前記現像ローラに向けて現像剤を供給する供給部材と、
    前記現像剤を撹拌するために装置の下方であって前記供給部材を介して前記現像ローラに対向する位置に配設された撹拌部材と、
    前記現像ローラに対向するとともに、前記現像ローラ上に担持された現像剤の量を規制するドクターブレードと、
    前記ドクターブレードとの対向位置で前記現像ローラから離脱された現像剤の一部を斜め下方に滑落させながら前記撹拌部材の位置に落下させる撹拌板と、
    前記ドクターブレードとの対向位置で前記現像ローラから離脱された現像剤の一部を長手方向に搬送した後に前記撹拌部材の位置に落下させるとともに、その長手方向の搬送経路を形成するために外径部の一部が壁部に覆われた搬送スクリュと、
    装置内を吸気するために装置の上方であって前記撹拌板及び前記搬送スクリュを介して前記撹拌部材に対向する位置に形成された開口部と、
    前記撹拌部材の位置に向けてトナーを補給するとともに、前記撹拌部材及び前記搬送スクリュに対向する位置に設置されたトナー補給部と、
    を備え
    前記搬送スクリュの前記壁部と前記トナー補給部の壁面との間に形成される空間を封止する封止部材を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記トナー補給部は、装置に対して着脱可能に設置され、
    前記封止部材は、前記トナー補給部の前記壁面に貼着された弾性材料であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記撹拌部材は、回転軸に対して傾斜した複数の楕円板が回転軸方向に間隔を空けて配設された撹拌ローラであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記撹拌部材は、前記複数の楕円板の外周部を回転軸方向に結ぶリブ部が回転方向に複数設置されたことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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