JP2007313916A - 自動車の荷室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのフック装置により、ボードを受止めて支持する機能と、ボード上の荷物をロープ等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えることができる自動車の荷室構造を提供する。
【解決手段】荷室20の内壁部に配置されるフック装置41は、第1係止部46と第2係止部47とを備えたフック部49と、フック部49を各係止部46,47間で軸支する軸支部51とを備え、軸支部51は荷室20内壁部の凹部42aに支持され、フック部49は各係止部46,47が共に凹部42aに収納された収納状態と、第1係止部46が荷室20に突出してボード40を支持し、第2係止部47が荷室20に面して露出する使用状態との間を回動するように構成されたものである。
【選択図】図4

Description

この発明は、荷室の内壁部に配置されるフック装置を備えたような自動車の荷室構造に関する。
一般に、後席シートのシートバックをそのシートクッション上に前倒しさせて折畳むと、荷室フロアと折畳んだシートバックの上面(通常時の背面)との間に段差が形成され、荷室に大型の荷物を搭載する場合、この段差が弊害となる問題点があった。
そこで、特許文献1に開示されているように、リヤシートのシートクッション上に折畳んだシートバックの上面とフラットになるように前後2分割構造のラゲッジボードを、荷室フロア上方に水平に配設し、これら前後のラゲッジボードで、荷室を上下方向に仕切ると共に、上述の段差を解消する車両の荷室構造がある。
この特許文献1に開示された従来構造においては、ラゲッジボードを、前倒し状態下におけるシートバックの上面と略同一高さに配設するので、段差を解消し、大型の荷物を容易に搭載することができる利点がある反面、該ラゲッジボードはその下面にヒンジ軸を取付け、一方、車体側つまり荷室内壁には上述のヒンジ軸を挿入する係合溝を持ったボード支持部を固定し、ラゲッジボード下面のヒンジ軸と係合溝に挿入係止した後に、ラゲッジボードをボード支持部に上載する構造であるから、該ボード支持部にラゲッジボードを受け止める機能と、ラゲッジボードに上載した荷物をロープ等で係止固定する機能との両機能を兼備させることができず、このボード支持部は一方の機能(ラゲッジボードを受け止める機能)を有するに過ぎない。
一方、特許文献2には、L字状のフックを荷室側壁に対して回動可能に取付け、フック使用時に該フックを荷室内へ突出させ、フック不要時には該フックを荷室側壁に沿って収容すべく構成したものが開示されている。
上述のフックはシート状のトノカバーを張設するものに過ぎず、該トノカバーの上部に荷物を上載することは不可能であって、したがって、該フックにボードを受け止める機能と、ボードに上載した荷物をロープ等で係止固定する機能との両機能を兼備させることができないものである。
特開2005−306361号公報 特開平11−123987号公報
そこで、この発明は、第1係止部と第2係止部とを有するフック部と、このフック部を各係止部間で軸支する軸支部とを備えたフック装置を設け、上記軸支部を荷室内壁部に凹設された凹部に支持し、上記フック部は第1および第2の各係止部が共に凹部に収納された収納状態と、第1係止部が荷室に突出してボードを支持し、第2係止部が荷室に面して露出する使用状態との間を回動するように構成することで、一つのフック装置により、ボードを受け止めて支持する機能と、ボード上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えることができる自動車の荷室構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の荷室構造は、荷室の内壁部に配置されるフック装置を備えた自動車の荷室構造であって、上記フック装置は、第1係止部と第2係止部とを備えたフック部と、該フック部を各係止部間で軸支する軸支部とを備え、
上記軸支部は上記荷室内壁部に凹設された凹部に支持され、上記フック部は第1および第2係止部が共に上記凹部に収納された収納状態と、上記第1係止部が荷室に突出してボードを支持し、上記第2係止部が荷室に面して露出する使用状態との間を回動するように構成されたものである。
上記構成によれば、フック部を使用状態に回動させると、その第1係止部は荷室に突出してボードを支持する使用状態となり、第2係止部は荷室に面して露出する。
この使用状態の第1係止部でボードを受け止めて支持することができると共に、荷室に面する第2係止部は、ボード上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部となる。
したがって、1つのフック装置により、ボードを受け止めて支持する機能と、ボード上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フック装置は、シートバックと後部荷室開口を有する車室後壁部との間の車体後部フロア上部に配設されるボードを支持するものである。
上記構成によれば、上述のボードで荷室を上下方向に仕切ることができ、荷室使用時の利便性が向上する。また上述のボードをフック装置で支持させ、該ボードを車体後部フロア上方に配設する態様と、ボードをフック装置で支持させることなく、該ボードを車体後部フロア上面に載せる態様とが選択できるので、搭載する荷物の大きさに対応して荷室使用時の利便性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フック装置で支持されるボードの高さが、シートクッション上に倒伏させたシートバックの高さと略一致するものである。
上記構成によれば、ボードの高さが前倒し時のシートバックの高さと略一致するので、倒伏させたシートバックと荷室フロアとの間の段差を解消することができ、前後方向に連続し、かつ、フラットな荷室を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックと、後部荷室開口を有する車室後壁部との間の車体後部フロアに、該車室後壁部を後端部とする荷室凹部を形成し、上記車体後部フロアの左右のホイールハウスの後部と、車室後壁部との間で前後方向に延在するフロア部を有し、上記ボードは該フロア部を覆う形状を有し、上記フック装置が上記荷室凹部の車幅方向左右壁部と、上記車室後壁部とに設けられたものである。
上記構成によれば、ホイールハウス後部のフロア部も上記ボードにて覆うことができ、該ボードにより荷室の平坦性向上を図ることができる。この場合、上記ボードの後端部をフック装置にて支持するので、ホイールハウス後部のフロア部まで及ぶボード形状であっても、該ボードを安定して支持することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フック装置の複数のフック部の回動を連動させる連動部材が各フック部相互間に設けられたものである。
上記構成によれば、1つのフック部の回動と連動して他のフック部が回動するので、フック装置に対するボードの載置、取外し作業を容易に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記凹部にはフック部を回動可能に支持する支持部材を設け、上記フック部にはその使用状態時において上記支持部材に当接するストッパ部が設けられたものである。
上記構成によれば、上述のストッパ部が支持部材に当接することで、フック部を使用状態に保持することができ、かつ、ストッパ部と支持部材との当接構造により、ボードおよび該ボード上の荷物の荷重を確実に受け止めることができる。
この発明によれば、第1係止部と第2係止部とを有するフック部と、このフック部を各係止部間で軸支する軸支部とを備えたフック装置を設け、上記軸支部を荷室内壁部に凹設された凹部に支持し、上記フック部は第1および第2の各係止部が共に凹部に収納された収納状態と、第1係止部が荷室に突出してボードを支持し、第2係止部が荷室に面して露出する使用状態との間を回動するように構成したので、一つのフック装置により、ボードを受け止めて支持する機能と、ボード上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えることができる効果がある。
一つのフック装置により、ボードを受け止めて支持する機能と、ボード上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えるという目的を、荷室の内壁部に配置されるフック装置を備えた自動車の荷室構造において、上記フック装置は、第1係止部と第2係止部とを備えたフック部と、該フック部を各係止部間で軸支する軸支部とを備え、上記軸支部は上記荷室内壁部に凹設された凹部に支持され、上記フック部は第1および第2係止部が共に上記凹部に収納された収納状態と、上記第1係止部が荷室に突出してボードを支持し、上記第2係止部が荷室に面して露出する使用状態との間を回動するように構成するという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1〜図8は自動車の荷室構造の実施例を示し、図1において、フロアパネル1の後部にはキックアアップ部2の縦壁部3およびキックアップフロア部4を形成している。
上述のキックアップフロア部4のさらに後方には、後方に向けて水平に延びる荷室フロア5を形成し、この荷室フロア5の車幅方向の中間部には、スペアタイヤを格納する凹状のスペアタイヤパン6を段下げ形成すると共に、このスペアタイヤパン6の後端開放側には車幅方向に延びるリヤエンドパネル7を取付けている。
また、上述のリヤエンドパネル7のリヤ側の面には車幅方向に延びるリヤエンドメンバ8を接合固定し、このリヤエンドメンバ8とリヤエンドパネル7との間には車幅方向に延びるリヤエンド閉断面9を形成して、後部車体剛性を確保すると共に、上述のリヤエンドメンバ8のさらに後方にはリヤバンパ10を配設している。
上述のフロアパネル1の上方には、シートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とを備えた前席シート14(ドライバーズシートとパッセンジャーズシートとから成る前席シートであって、以下、フロントシートと略記する)を配設し、このフロントシート14の後方で、かつ上述のキックアップフロア部4の上方には、シートクッション15と、シートバック16と、ヘッドレスト17とを備えた後席シート18(以下、リヤシートと略記する)を配設している。
上述のリヤシート18のシートバック16はリクライニング支点等の回動支点19を中心として図に仮想線で示す使用状態から同図に実線で示すように前方に倒伏して折畳み可能に形成されている。
ここで、上述のフロントシート14およびリヤシート18は左右一対のシート14,14、18,18を車幅方向に並設したもので、上述のリヤシート18の後方の荷室フロア5の上方には後部荷室20が形成されており、この後部荷室20の後方に形成された後部荷室開口21をリヤゲート22によって開閉可能に覆うように構成している。一方、上述のシートバック16と、後部荷室開口21を有する車室後壁部としてのリヤエンドパネル7との間の荷室フロア5(車体後部フロア)には、該リヤエンドパネル7を後端部とする荷室凹部23が形成されている。
上述のリヤゲート22は、リヤゲートインナパネル24と、リヤゲートアウタパネル25と、リヤウインド26とを備え、後部荷室20と対向する車室側の所定部がリヤゲートトリム27で覆われている。
一方、ルーフパネル28の後端部には車幅方向に延びるリヤヘッダ29を接合固定し、ルーフパネル28後端部とリヤヘッダ29との間には車幅方向に延びる閉断面30を形成して、ルーフ部の剛性を確保すると共に、この閉断面30の直後に設けられた図示しないヒンジ部材を介して、上述のリヤゲート22を開閉可能に支持し、さらに、リヤヘッダ29およびルーフパネル28の車室側をトップシーリング31で覆っている。
なお、図1において、32はキックアップ部2の車外側下方に設けられた大型車両補機としての燃料タンク、33はリヤドアである。
図2は図1の要部拡大背面図、図3は自動車の荷室構造を示す斜視図であって、図3に示すように、上述の荷室フロア5は、左右のホイールハウス34,35の後部と、車室後壁部としてのリヤエンドパネル7との間で前後方向に延在するフロア部5a,5bを有するものである。
一方、図1〜図3に示すように、シートバック16と、後部荷室開口21を有するリヤエンドパネル7との間の荷室フロア5上部に配設されるボード40を設けている。このボード40は上述のフロア部5a,5bを含む荷室フロア5の全体を覆う形状に構成されている。
そして、上述のボード40を、シートクッション15上に倒伏させたシートバック16の高さと略一致する高さにおいて水平に支持する複数のフック装置41・・・を設けている。
図1〜図3に示すように、これらのフック装置41は荷室凹部23の車幅方向左右壁部としての左右のホイールハウス34,35の縦壁部と、車室後壁部としてのリヤエンドパネル7とに設けられている。この実施例では、上述のフック装置41は左右のホイールハウス34,35に各1個、リヤエンドパネル7に2個、合計4個設けられているが、フック装置41の配設個数はこれに限定されるものではない。
これら合計4個のフック装置41の構造はそれぞれ同一であるから、以下、左側のホイールハウス34に設けられるフック装置41の構造について詳述する。
図4は図2の左部の拡大断面図、図5は図4の要部の分解斜視図であって、ホイールハウス34の荷室20側には、凹部42aを有するトリム部材42が配設されており、上述のフック装置41はこの凹部42aと対応するように設けられる。
ここで、フック装置41の支持剛性を確保するために、ホイールハウス34の荷室20側の面には、ボルト43、ナット44等の取付け部材を用いて支持部材としての支持ブラケット45が固定されている。
この支持ブラケット45は、図5に示すように上下の取付け片45a,45bと、これら上下の取付け片45a,45bの近接側端部から凹部42aの底片長さに相当して荷室20側へ突出形成された上下の支持片45c,45dと、支持片45c,45dの突出側に形成された軸受部45eとを有し、これら各要素45a〜45eを一体形成した剛性部材である。
一方、上述のフック装置41は、図4、図5に示すように平面視コ字状の第1係止部46と、門形状の第2係止部47とを直角に組合わせると共に、各係止部46,47間を前後方向に連結する連結部48を備えたフック部49と、このフック部49の係止部46,47間に形成された孔部50,50に配置され、かつ上述の支持ブラケット45の軸受部45eにて軸支される軸支部としての支軸51とを備えている。
そして、図5に示す分解状態から、まず支持ブラケット45の軸受部45e両端に、フック部49の一対の孔部50,50が対向するように、該フック部49を配置した後に、一方の孔部50から軸受部45eを介して他方の孔部50に貫通すべく支軸51を挿入することで、図4に示すように両者45,49を組合わせたものであり、フック部49は支軸51を中心として回動するように構成されている。
すなわち、上述のフック部49は、図6、図7に示すように、第1係止部46および第2係止部47が共に上述の凹部42aに収納された収納状態と、図4、図5に示すように、第1係止部46が荷室20内に水平に突出してボード40を支持し、第2係止部47が荷室20に面して露出する使用状態との間を回動するように構成したものである。
図4に示すフック部49の使用状態下にあっては、上述の連結部48が支持ブラケット45の支持片45d下面に当接して、フック部49の使用状態を保持するように構成している。つまり、上述の連結部48がストッパ部として作用するものである。
図4〜図7では左側のホイールハウス34に設けられるフック装置41の構造について述べたが、右側のホイールハウス35およびリヤエンドパネル7に設けられるフック装置41も同一構造であるから、図1〜図3、図8において図4〜
図7と同一の部分には同一符号を付している。
図8はリヤエンドパネル7に設けられた2つのフック装置41,41を示し、左右のフック部49,49の回動を連動させるために、左右のフック装置41,41の支軸51,51相互間には連動部材としてのケーブル52を取付けて、一方のフック部49の回動時に該ケーブル52を介して他方のフック部49が回動するように構成している。
なお、この実施例では、リヤエンドパネル7側の2つのフック部49,49が連動するように構成したが、合計4個の全てのフック部49が連動するように構成してもよいことは勿論である。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
このように構成した自動車の荷室構造の作用を以下に説明する。
図2、図3に示すように、複数のフック装置41の各フック部49を、その第1係止部46が荷室20内に水平に突出する使用状態に回動すると、これら各フック部49の第1係止部46上にボード40を載置して、荷室20を上下方向に仕切ることができる。
しかも、この状態下においては図1に示すように上述のボード40は、シートクッション15上に倒伏させて折畳んだシートバック16の上面(通常使用時の背面)と略同一高さとなるので、前倒し時のシートバック16と荷室フロア5との間の段差を解消することができると共に、前後方向に連続し、かつフラットで広い荷室を形成することができて、特に大型の荷物の搭載時に有効となる。さらに、図4に示すようにフック部49の使用状態下において、第2係止部47は荷室20に面して露出すると共に、ボード40の上面よりも上方に突出しているので、該ボード40上に荷物を載置した時、この荷物をロープやネット等で係止固定する係止部として門形状の該第2係止部47を有効利用することができる。
一方、ボード40を使用しない時、または上下寸法の大きい荷物を搭載する場合には、図2の実線位置のボード40を同図に仮想線で示すように、荷室フロア5の上面に載置すると、底の深い荷室スペースが形成されるので、全高が高い荷物の搭載時に有効となる。この場合、上述の各フック部49は図6、図7に示すように収納状態と成すことができ、第1係止部46が荷室20側で出っ張らないので、荷室スペースの有効利用を図ることができる。
図1〜図8で示した実施例においては、ボード40を折畳まれたシートバック16の上面と略同一高さに支持すべく合計4個のフック装置41を用いて自動車の荷室構造を構成したが、図9に示すように、ボード40を前倒し時のシートバック16上面と略同一高さとなる上方位置(同図の実線位置参照)と、荷室フロア5に近接する下方位置(同図の仮想線位置参照)とに選択的に支持すべく、上側4個、下側4個、合計8個のフック装置41を設けて、荷室フロア5上部に配設されるボード40の高さを可変することにより、荷室使用時の利便性向上を図るように構成してもよい。図9に仮想線で示すようにボード40を下方位置に支持すると、このボード40と荷室フロア5との間には全高が低い荷室スペースが形成されるので、この荷室スペースに汚れ物等の荷物を収納し、ボード40上に他の荷物を区別して上載することもできる。
このように、図1〜図9で示した実施例の自動車の荷室構造は、荷室20の内壁部に配置されるフック装置41を備えた自動車の荷室構造であって、上記フック装置41は、第1係止部46と第2係止部47とを備えたフック部49と、該フック部49を各係止部46,47間で軸支する軸支部(支軸51参照)とを備え、上記軸支部(支軸51)は上記荷室内壁部に凹設された凹部42aに支持され、上記フック部49は第1および第2係止部46,47が共に上記凹部42aに収納された収納状態と、上記第1係止部46が荷室20に突出してボード40を支持し、上記第2係止部47が荷室20に面して露出する使用状態との間を回動するように構成されたものである。
この構成によれば、フック部49を使用状態に回動させると、その第1係止部46は荷室20に突出してボード40を支持する使用状態となり、第2係止部47は荷室20に面して露出する。
この使用状態の第1係止部46でボード40を受け止めて支持することができると共に、荷室20に面する第2係止部47は、ボード40上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部となる。
したがって、1つのフック装置41により、ボード40を受け止めて支持する機能と、ボード40上に載置した荷物をロープやネット等で係止固定する係止部を得る機能との両機能を兼ね備えることができる。
また、上記フック装置41は、シートバック16と後部荷室開口21を有する車室後壁部(リヤエンドパネル7参照)との間の車体後部フロア(荷室フロア5参照)上部に配設されるボード40を支持するものである。
この構成によれば、上述のボード40で荷室20を上下方向に仕切ることができ、荷室使用時の利便性が向上する。また上述のボード40をフック装置41で支持させ、該ボード40を車体後部フロア(荷室フロア5)上方に配設する態様と、ボード40をフック装置41で支持させることなく、該ボード40を車体後部フロア(荷室フロア5)上面に載せる態様とが選択できるので、搭載する荷物の大きさに対応して荷室使用時の利便性を確保することができる。
さらに、上記フック装置41で支持されるボード40の高さが、シートクッション15上に倒伏させたシートバック16の高さと略一致するものである。
この構成によれば、ボード40の高さが前倒し時のシートバック16の高さと略一致するので、倒伏させたシートバック16と荷室フロア5との間の段差を解消することができ、前後方向に連続し、かつ、フラットで広い荷室を確保することができる。
加えて、上記シートバック16と、後部荷室開口21を有する車室後壁部(リヤエンドパネル7)との間の車体後部フロア(荷室フロア5)に、該車室後壁部(リヤエンドパネル7)を後端部とする荷室凹部23を形成し、上記車体後部フロア(荷室フロア5)の左右のホイールハウス34,35の後部と、車室後壁部(リヤエンドパネル7)との間で前後方向に延在するフロア部5a,5bを有し、上記ボード40は該フロア部5a,5bを覆う形状を有し、上記フック装置41が上記荷室凹部23の車幅方向左右壁部(左右のホイールハウス34,35の縦壁部参照)と、上記車室後壁部(リヤエンドパネル7)とに設けられたものである。
この構成によれば、ホイールハウス34,35後部のフロア部5a,5bも上記ボード40にて覆うことができ、該ボード40により荷室20の平坦性向上を図ることができる。この場合、上記ボード40の後端部をフック装置41にて支持するので、ホイールハウス34,35後部のフロア部5a,5bまで及ぶボード形状であっても、該ボード40を安定して支持することができる。
また、上記フック装置41の複数のフック部49の回動を連動させる連動部材(ケーブル52参照)が各フック部49,49相互間に設けられたものである(図8参照)。
この構成によれば、1つのフック部49の回動と連動して他のフック部49が回動するので、フック装置41に対するボード40の載置、取外し作業を容易に行なうことができる。
さらに、上記凹部42aにはフック部49を回動可能に支持する支持部材(支持ブラケット45参照)を設け、上記フック部49にはその使用状態時において上記支持部材(支持ブラケット45)に当接するストッパ部(連結部48参照)が設けられたものである。
この構成によれば、上述のストッパ部(連結部48)が支持部材(支持ブラケット45)に当接することで、フック部49を使用状態に保持することができ、かつ、ストッパ部(連結部48)と支持部材(支持ブラケット45)との当接構造により、ボード40および該ボード40上の荷物の荷重を確実に受け止めることができる。
(実施例2)
図10〜図12は自動車の荷室構造の他の実施例を示すものである。
図10〜図12に示すこの実施例においては、ホイールハウス34の縦壁部と、トリム部材42との間に、凹部60fを有するボックス形状の支持ブラケット60を設け、ボルト43、ナット44等の取付け部材を用いて、該支持ブラケット60をホイールハウス34に取付けている。
この支持ブラケット60は図11に分解斜視図で示すように、取付け片60a、上片60b、下片60c、前後の側片60d,60eをプレス加工等によりボックス状に一体形成した剛性部材で、前後の側片60d,60eには上述の支軸51を挿通する孔部61,61を形成すると共に、後述するフック部49のストッパピン65を案内する円弧状のガイド孔62,62を形成している。
一方、フック装置41は、平面視コ字状の第1係止部46と、門形状の第2係止部47とを直角に組合わせると共に、各係止部46,47間を前後方向に連結する連結部63を備えたフック部49と、この連結部63に貫通形成された孔部64に配置され、かつ上述の支持ブラケット60の孔部61,61にて軸支される軸支部としての支軸51とを備えている。
また、第2係止部47には、該第2係止部47の前後両側面部に対して後付けされる前後一対のストッパピン65,65を設ける。
そして、図11に示す分解状態から、予めストッパピン65を取外した状態下において、まず支持ブラケット60の孔部61,61間に、フック部49の孔部64を一致させるように、該フック部49を配置した後に、一方の孔部61から連結部63の孔部64を介して他方の孔部61に貫通すべく支軸51を挿入し、さらに後付け構造のストッパピン65を円弧状のガイド孔62から第2係止部47に取付けることで、図10に示すように両者49,60を組合わせたものであり、フック部49は支軸51を中心として回動するように構成されている。
すなわち、上述のフック部49は、図12に示すように、第1係止部46および第2係止部47が共に上述の凹部60fに収納された収納状態と、図10に示すように、第1係止部46が荷室20内に水平に突出してボード40を支持し、第2係止部47が荷室20に面して露出する使用状態との間を回動するように構成したものである。
図10に示すフック部49の使用状態下にあっては、ストッパピン65が支持ブラケット60の円弧状のガイド孔62の上側端部の孔縁に当接して、フック部49の使用状態を保持するように構成している。つまり、ストッパピン65がストッパ部として作用するものである。
このように構成しても、図1〜図9で示した先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図10〜図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の軸支部は、実施例の支軸51に対応し、
以下同様に、
車室後壁部は、リヤエンドパネル7に対応し、
車体後部フロアは、荷室フロア5に対応し、
車幅方向左右壁部は、左右のホイールハウス34,35の縦壁部に対応し、
連動部材は、ケーブル52に対応し、
支持部材は、支持ブラケット45に対応し、
ストッパ部は、連結部48、ストッパピン65に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の自動車の荷室構造を示す側面図 図1の要部の背面図 図2の要部の斜視図 図2の左部の拡大断面図 図4の分解斜視図 フック部の収納状態を示す断面図 収納状態のフック部の斜視図 複数のフック部の連動構造を示す斜視図 自動車の荷室構造の他の実施例を示す背面図 フック装置の他の実施例を示す使用状態の断面図 図10の分解斜視図 フック部の収納状態を示す断面図
符号の説明
5…荷室フロア(車体後部フロア)
5a,5b…フロア部
7…リヤエンドパネル(車室後壁部)
15…シートクッション
16…シートバック
20…荷室
21…後部荷室開口
23…荷室凹部
34,35…ホイールハウス
40…ボード
41…フック装置
42a,60f…凹部
45,60…支持ブラケット(支持部材)
46…第1係止部
47…第2係止部
48…連結部(ストッパ部)
49…フック部
51…支軸(軸支部)
52…ケーブル(連動部材)
65…ストッパピン(ストッパ部)

Claims (6)

  1. 荷室の内壁部に配置されるフック装置を備えた自動車の荷室構造であって、
    上記フック装置は、第1係止部と第2係止部とを備えたフック部と、
    該フック部を各係止部間で軸支する軸支部とを備え、
    上記軸支部は上記荷室内壁部に凹設された凹部に支持され、
    上記フック部は第1および第2係止部が共に上記凹部に収納された収納状態と、
    上記第1係止部が荷室に突出してボードを支持し、上記第2係止部が荷室に面して露出する使用状態との間を回動するように構成された
    自動車の荷室構造。
  2. 上記フック装置は、シートバックと後部荷室開口を有する車室後壁部との間の車体後部フロア上部に配設されるボードを支持する
    請求項1記載の自動車の荷室構造。
  3. 上記フック装置で支持されるボードの高さが、シートクッション上に倒伏させたシートバックの高さと略一致する
    請求項2記載の自動車の荷室構造。
  4. 上記シートバックと、後部荷室開口を有する車室後壁部との間の車体後部フロアに、該車室後壁部を後端部とする荷室凹部を形成し、
    上記車体後部フロアの左右のホイールハウスの後部と、車室後壁部との間で前後方向に延在するフロア部を有し、
    上記ボードは該フロア部を覆う形状を有し、
    上記フック装置が上記荷室凹部の車幅方向左右壁部と、上記車室後壁部とに設けられた
    請求項2または3記載の自動車の荷室構造。
  5. 上記フック装置の複数のフック部の回動を連動させる連動部材が各フック部相互間に設けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の自動車の荷室構造。
  6. 上記凹部にはフック部を回動可能に支持する支持部材を設け、
    上記フック部にはその使用状態時において上記支持部材に当接するストッパ部が設けられた
    請求項1〜5の何れか1に記載の自動車の荷室構造。
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