JP2005219702A - 車両の仕切板支持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両後部の荷室空間を上下に仕切る仕切板の支持機構として、構造の過度な複雑化を招くことなく、また、比較的簡単な作業で、仕切り高さを変更することができる構成を提供する。
【解決手段】 車両後部の荷室空間を上下に仕切るトランクボード10の支持機構において、荷室の左右側部のリヤサイドトリムの下側壁部14Lに設けられ、トランクボードの左右前部の突起部12をそれぞれ支持する支持部であって、上下方向位置が異なる複数の係合部22,24と、上下に隣り合う係合部どうしを接続する接続通路23とを有する前側支持部20と、トランクボードの後部を支持する支持部であって、前側支持部の各係合部にそれぞれ対応した上下方向位置に設定された複数の支持部を有する後側支持部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図10

Description

この発明は、車両後部の荷室空間を上下に仕切る仕切板の支持機構に関する。
周知のように、例えば自動車等の車両では、最後列シートよりも後方の車室空間を荷室として利用することが一般的に行われている。また、かかる車両後部の荷室空間を仕切板で上下に仕切って、スペースを更に有効利用することも一般に良く行われている。
例えば、車両後部の床面に凹所を設けてスペアタイヤ収納部とし、この凹所の上側を、床面と略面一となる高さ位置に設定された仕切板で覆い、この仕切板上方の空間をトランクルームとして利用できるようにした構造は、特にスペースの余裕に乏しい乗用車等の後部荷室などに、幅広く採用されている。尚、所謂ワンボックス型の自動車などでは、最後列シート後方のスペースの上下方向の途中部を、所謂トノカバーで上下に仕切って利用することも行われている。
このように車両後部の荷室空間を仕切板で上下に仕切る場合、例えば、仕切られた各スペースにそれぞれ収容する荷物の形状やサイズ等に応じて、又は、荷室床面をフラット化できるように、或いは、最後列シートを折り畳んだ場合にフラットフロアを実現できるように、仕切板の高さ位置(上下方向の位置)を変更することができれば、荷物の種類に応じたスペースの有効利用ができ、また、荷室の使い勝手が良くなり、利便性を高めることができる。
かかる要望に関連した先行技術として、例えば、特許文献1には、荷室側壁に設けた高さの異なる支持部で高さを変えてフロアリッド(仕切板)を支持できるようにした構成、あるいは、断面コ字形のフロアリッドを上下逆向きにすることで高さを変える構成などが開示されている。
また、特許文献2には、リンク機構を利用して2層構造の荷室を形成できるようにした構成が開示され、特許文献3には、ヒンジを介して互いに回転可能に連結された前半部および後半部よりなるラッゲージパネルを用いた構成が開示されている。
特許第3302571号公報 特開2002−12083号公報 特開2000−52871号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では何れも、仕切り高さを変更可能とするための構造が過度に複雑になる(例えば特許文献2,3)、或いは、仕切りの高さを変更するために、当該仕切り物をその支持部から一旦略完全に取り外して再度組み込む必要があり、作業が煩わしく、また、その取り外し/再組付は両手作業で行わねばならず、作業性が低く手間が掛かる(例えば特許文献1,3)という、実用上の難点があった。
そこで、この発明は、車両後部の荷室空間を上下に仕切る仕切板の支持機構として、構造の過度な複雑化を招くことなく、また、比較的簡単な作業で、仕切り高さを変更することができる構成を提供することを、基本的な目的としてなされたものである。
このため、本願請求項1の発明は、車両後部の荷室空間を上下に仕切る仕切板の支持機構において、荷室の左右側部の内装部材に設けられ、仕切板の左右の前部をそれぞれ支持する支持部であって、上下方向位置が異なる複数の係合部と、上下に隣り合う係合部どうしを接続する接続通路とを有する前側支持部と、仕切板の後部を支持する支持部であって、前記複数の各係合部にそれぞれ対応した上下方向位置に設定された複数の支持部を有する後側支持部と、を備えたことを特徴としたものである。
また、本願請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、後側支持部は荷室床面の後端の内装部材に段差部を形成することにより設けられていることを特徴としたものである。
更に、本願請求項3の発明は、前記請求項1又は2の発明において、前記前側支持部の係合部の上部には、最下方位置の係合部を除いて、前記仕切板の前部を案内するガイド部材が配設されており、該ガイド部材は、前記仕切板前部の上方からの前記係合部への進入と、当該係合部から前記接続通路内への進入と、下方から上方に向かっての前記接続通路内の移動とを許容する一方、前記仕切板前部が上方から下方に向かって前記接続通路内に進入することを禁止する、ことを特徴としたものである。
また更に、本願請求項4の発明は、前記請求項1〜3の何れか一の発明において、前記荷室床面には段部により上下2段構造とされた物品収納用の凹部が形成されており、前記仕切板は、最下方位置の前記前側支持部および後側支持部で支持された状態で、前記凹部の段部よりも下側部分のみの上方を覆い、上方位置の前記前側支持部および後側支持部で支持された状態で、前記凹部全体の上方を覆うことを特徴としたものである。
また、本願請求項5の発明は、前記請求項1の発明において、前記後側支持部は、荷室床面の後端の内装部材よりも上方で、前記荷室の左右側部の縦壁面を形成する内装部材に設けられ、前記縦壁面から荷室内方へ突出した使用位置と前記縦壁面に沿った不使用位置とに、切り換え可能であることを特徴としたものである。
本願請求項1の発明によれば、仕切板の左右の前部をそれぞれ支持する前側支持部は、上下方向位置が異なる複数の係合部と上下に隣り合う係合部どうしを接続する接続通路とを有している。従って、仕切板前部の高さ位置を変更する場合、当該仕切板の左右の前部を現状の係合部から接続通路を介して他の係合部へ移動させることで、仕切板前部を前側支持部から取り外す必要無しに、高さ位置の変更作業が行える。そして、その後、仕切板後部を変更後の係合部に対応した上下方向位置の支持部に支持させることにより、比較的簡単な作業で仕切板の高さ位置を変更することができる。この場合において、前記前側支持部は、専用の機構をわざわざ別設する必要は無く、荷室に本来備えられている左右側部の内装部材に設ければ済むので、仕切板の高さ位置を変更可能とするための構造が過度に複雑なものとなることもない。
本願請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、荷室床面およびその近傍の高さ範囲において仕切板の高さ位置を変更できる。この場合において、仕切板の後部を支持する後側支持部は、専用の機構をわざわざ別設する必要は無く、荷室に本来備えられている床面の後端の内装部材を利用し、これに段差部を形成するだけの簡単な構成で済むので、仕切板の高さ位置を変更するための構造をより簡素化することができる。
本願請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明と同様の作用効果を奏することができる。その上、前側支持部の係合部の上部には、最下方位置の係合部を除いて、仕切板前部を案内するガイド部材が配設されている。そして、仕切板前部の高さ位置を変更する際には、このガイド部材の作用により、仕切板前部を、現状の係合部から接続通路内へ進入させ、この接続通路内を上方から下方へ移動させて隣り合う下方の係合部に上方から進入させることで、上方の係合部から隣り合う下方の係合部へ順次確実に移動させることができる。また、仕切板前部を前側支持部から取り外す際には、仕切板前部を、現状の係合部から接続通路内へ進入させ、その接続通路内を下方から上方に向かって移動させることで、仕切板前部を前側支持部から支障なく容易に取り出すことができる。一方、前記ガイド部材の作用により、仕切板前部が上方から下方に向かって接続通路内に進入することは禁止されるので、仕切板前部の高さ位置を変更する際に、当該仕切板前部が接続通路内を不用意に下方まで移動もしくは落下することが防止される。
すなわち、仕切板前部の高さ位置を変更する際には、上方の係合部から隣り合う下方の係合部へ順次確実に移動でき、しかもその際、当該仕切板前部が接続通路内を不用意に下方まで移動もしくは落下することが防止されることにより、簡単な作業で確実に高さ位置の変更を行える。また、仕切板前部を前側支持部から取り外す際には、接続通路内を下方から上方に向かって移動させることで、支障なく容易に取り出すことができる。
本願請求項4の発明によれば、請求項1〜3の何れか一の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、荷室床面に上下2段構造の物品収納用の凹部が形成されている場合について、前記凹部の段部よりも下側部分のみの上方を覆う高さ位置と、凹部全体の上方を覆って荷室床面をフラットに保つ高さ位置とに、仕切板の高さ位置を切り換えることができる。すなわち、収納する物品の種類に応じたスペースの有効利用ができ、また、荷室の使い勝手が良くなり、利便性を高めることができる。
本願請求項5の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、仕切板は、荷室床面の後端の内装部材よりも上方において、荷室空間を上下に仕切り、しかもその高さ位置を変更することができる。従って、収納する荷物の種類に応じてより多様なスペースの有効利用が可能となる。この場合において、仕切板の後側支持部は、専用の機構をわざわざ別設する必要は無く、荷室に本来備えられている左右側部の縦壁面を形成する内装部材に設ければ済む。また、この後側支持部は、前記縦壁面から荷室内方へ突出した使用位置と前記縦壁面に沿った不使用位置とに切り換え可能であるので、仕切板不使用時に後側支持部が不必要に荷室内方へ突出することはない。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る自動車の車両後部の荷室下部を示す斜視図、図2は図1のY2−Y2線に沿った縦断面説明図、図3は図1のY3−Y3線に沿った車両後部の荷室の縦断面説明図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る自動車の車両後部では、最後列シート2の後方の荷室空間Sの床面に、部品収納用の凹所4が形成されている。該凹所4の高さ方向の途中部には段部4sが形成され、この段部4sで上側部分4Uと下側部分4Lとに分けられている。この2段構造の凹所4の下側部分4Lにはスペアタイヤ6が収納される。尚、荷室空間Sの後側は、テールゲート7(図3参照)により開閉可能に覆われている。
一方、凹所4の上側部分4Uには、下側部分4Lの上方を覆うようにして、所定深さのトレイ8が配設されている。このトレイ8内には、種々の物品が収納される。そして、トレイ8の上方はトランクボード10(仕切板)で覆われ、このトランクボード10の上方にも種々の物品・荷物が収納し得るようになっている。
すなわち、最後列シート2の後方の荷室空間Sは、前記トランクボード10により、上下に仕切られ、上下の空間部それぞれが収納スペースとして利用されることになる。このトランクボード10及び前記トレイ8は、好ましくは、合成樹脂で形成されている。
前記最後列シート2は、左右2分割タイプで、且つ、所謂折り畳み式のもので、左右のシート2L,2Rは、それぞれ、シートバック2Lb,2Rbを前方へ回動させてシートクッション2Lc,2Rc上へ折り畳むことができる。そして、このように折り畳むことにより、荷室空間Sを拡大することができるようになっている。また、左右のシート2L,2Rの各シートバック2Lb,2Rbの背面には、該背面下部に位置する軸線Jdを中心にして前後方向へ回動可能な回動板2Ld,2Rdが付設されている。
そして、シートバック2Lb,2Rbを前方へ回動させてシートクッション2Lc,2Rc上へ折り畳み、且つ、回動板2Ld,2Rdを後方へ回動させて開くことにより、シートバック2Lb,2Rbの背面と回動板2Ld,2Rdとを実質的に面一とすることができる。図1及び図3は、左側のシート2Lのみについて、シートバック2Lbを折り畳み、且つ、回動板2Ldを後方へ回動させて開いた状態を示している。
尚、図2に示すように、車両後部の床面を構成する後部フロアパネル3は、その左右両端部が、車両前後方向へ延びる左右一対のリヤサイドフレーム5によってそれぞれ支持されている。
ところが、トランクボード10がトレイ8の上側に位置した状態(各図における2点鎖線表示参照)では、折り畳まれたシートバック2Lb,2Rcの背面および回動板2Ld,2Rdとトランクボード10との間に段差が生じることとなり、せっかく荷室空間Sを拡張しても、床面上を滑らせて荷物を移動することもできず、荷室スペースとしては使い勝手が悪くなる。
そこで、本実施形態では、折り畳み状態のシートバック2Lb,2Rcの背面からトランクボード10に至るまで実質的に面一となり、荷室のフラットフロアを実現するために、トランクボード10の高さ位置が変更できるようになっている(各図における実線表示参照)。
以下、前記荷室空間Sを上下に仕切るトランクボード10の支持構造を説明する。
図4は荷室空間Sに配設されたトランクボード10を示す平面説明図、図5は図4のY5−Y5線に沿った縦断面説明図である。これらの図に示すように、トランクボード10の前部には、左右外方へ突出する突起部12が一体的に設けられている。この突起部11は、好ましくは、トランクボード10前部の内部を左右に貫通する軸部材11の一部をなしている。
このトランクボード10の左右の前部を支持するために、前記荷室の左右側部の内装トリム14(リヤサイドトリム)に左右一対の前側支持部20が設けられている。このリヤサイドトリム14は、比較的上部の壁部14Uと比較的下部の壁部14Lとを有しており、両壁部14U,14Lは水平方向に延びる段部14sによって区画されている。前側支持部20は、リヤサイドトリム14の比較的下部の壁部14Lに、つまり、荷室床面の近傍部分に設けられている。前側支持部20は、後述する図10に詳しく示すように、高さ位置が異なる複数(本実施形態では2つ)の係合部22,24と、これら係合部22,24どうしを接続する接続通路23とを備えている。この前側支持部20の上側係合部22の前端よりも所定距離後方には、後述するガイド部材30が配置されている。
図6は前側支持部20の上下の係合部22,24の断面構造を示し、図7は図6のY7−Y7線に沿った断面構造を示している。このように、各係合部22,24は、好ましくは合成樹脂製とされた内装トリム14の縦壁の一部を外方にへこむ凹状に形成することによって構成されている。
このように、トランクボード10の左右の前部を支持する前側支持部20は、専用の機構をわざわざ別設する必要は無く、荷室に本来備えられている左右側部の内装トリム14に設ければ済むので、トランクボード10の高さ位置を変更可能とするための構造が過度に複雑なものとなることはない。
一方、荷室床面の後端部分には、上方へ所定高さ立ち上がるようにして設けられた内装部材16(トランクエンドトリム)が位置しており、このトランクエンドトリム16にトランクボード10の後部を載置させて支持する後側支持部40が形成されている。
この後側支持部40では、後述する図11に詳しく示すように、前記トランクエンドトリム16の上下方向の途中部に段差部43を形成することにより、この段差部43の上下に2つの支持面42,44が設けられている。そして、上側支持面42が前側支持部20の上側係合部22に対応した高さ位置に、下側支持面44が下側係合部24に対応した高さ位置に、それぞれ設定されている。
このように、荷室床面の後端部分に位置する内装トリム16(トランクエンドトリム)にトランクボード10の後部を支持する後側支持部40を形成したことにより、荷室床面およびその近傍の高さ範囲においてトランクボード10の高さ位置を変更できる。この場合、トランクボード10の後部を支持する後側支持部40は、専用の機構をわざわざ別設する必要は無く、荷室に本来備えられている床面の後端の内装トリム16を利用し、これに段差部43を形成するだけの簡単な構成で済むので、トランクボード10の高さ位置を変更するための構造をより簡素化することができる。
本実施形態では、上側支持面42は前側支持部20の上側係合部22と実質的に同じ高さ位置に設定されており、トランクボード10は、上側支持面42と上側係合部22とで支持されることにより、荷室床面の凹所4の上側部分4Uの上方(つまり、凹所4全体の上方)を覆い、折り畳み状態のシートバック2Lb,2Rcの背面および回動板2Ld,2Rdとトランクボード10とが実質的に面一で水平に保持され、荷室スペースを拡大した状態でフラットな荷室フロアが得られる。従って、底面積がより大きい荷物を収容できる、また、収容した荷物を荷室フロア上を滑らせて移動させ易くなるなど、収納する物品の種類に応じたスペースの有効利用ができ、また、荷室の使い勝手が良くなり、利便性を高めることができる。
一方、後側支持部40の下側支持面44は、トレイ8の上面が僅かに前下がりに傾斜している関係上、前側支持部20の下側係合部24よりも僅かに高い高さ位置に設定されている。そして、トランクボード10は、下側支持面44と下側係合部24とで支持されることにより、凹所4の下側部分4Lのみの上方に位置しトレイ8の上側を殆ど隙間なく覆うようになっている。
このように、本実施形態では、荷室床面に上下2段構造の物品収納用の凹所4が形成されており、該凹所4の段部4sよりも下側部分4Lのみの上方を覆う高さ位置と、凹所4全体の上方を覆って荷室床面をフラットに保つ高さ位置とに、トランクボード10の高さ位置を切り換えることができ、収納する物品の種類に応じたスペースの有効利用ができ、また、荷室の使い勝手が良くなり、利便性を高めることができる。
図10は、前側支持部20の構成を拡大して示す説明図である。この図に詳しく示されるように、前側支持部20の上下2つの係合部22,24は、それぞれ実質的に水平方向に延びる横溝として形成されている。本実施形態では、下側係合部24の前端が上側係合部22の前端よりも所定量だけ前方まで伸長している。そして、これら上下に隣り合う係合部22,24どうしを接続する接続通路23は、2つの係合部22,24の後端部どうしを接続して前下がりの斜め溝を構成している。つまり、前側支持部20は、全体として、側面視で略y字形を成している。
前側支持部20の上側係合部22の上部には、係合部先端から所定距離後方に段下げ部22sが形成され、この段下げ部22sに、トランクボード10を配設する際およびその高さ位置を変更する際に、当該トランクボード10の前部を案内するガイド部材30が配設されている。尚、このガイド部材30は、最下方位置の係合部(本実施形態では、下側係合部24)には設けられない。
図8及び図9は、前記ガイド部材30の斜め上後方および斜め上前方から見て示した斜視図である。これらの図に示されるように、ガイド部材30は、平面視で矩形状の平板部31と、該平板部31の下面側に設けられた側面視で上広がりの三角形状に形成された基部32とを備えている。該基部32の頂点部は、好ましくは、平板部31の前後方向における中央よりも若干距離だけ前方に位置している。また、基部32の前端またはそれよりも若干距離だけ前方には、ガイド部材30を前後方向へ回動自在に支持させる枢支孔部33が設けられている。
そして、図10に示されるように、ガイド部材30を上側係合部22に配置し、内装トリム14に固定された枢支ピン38をガイド部材30の枢支孔部33に挿入することにより、ガイド部材30は、枢支ピン38を中心にして鉛直面内で前後方向へ回動可能に支持される。このガイド部材30は、通常時には、その後端側が前記段下げ部22s上に支持され、その上面はリヤサイドトリム14の下部壁部14Lの上面と略面一になるように構成されている(図10における実線表示参照)。
従って、前記ガイド部材30は、その通常位置から、前方(図10における反時計回り方向)へは回動できるが、後方(図10における時計回り方向)へは回動できないことになる。すなわち、ガイド部材30の前端側(枢支ピン38よりも前側)に上方からの力が作用することにより、或いは、ガイド部材30の後端側に下方からの力が作用することにより、ガイド部材30は枢支ピン38を中心にして前方へ向かって回動する(図10における破線表示参照)が、ガイド部材30の後端側(枢支ピン38よりも後側)に上方からの力が作用しても、ガイド部材30が後方へ向かって回動することはない。
尚、図11は、本実施形態に係るトランクボード10の後側支持部40を拡大して示した断面説明図である。
以上の構成において、本実施形態の支持機構を用いてトランクボード10を配設する際およびその高さ位置を変更する際の、ガイド部材30の作用について説明する。
図12(a)〜(e)は、前記ガイド部材30の作用を説明するための一連の説明図である。
まず、トランクボード10を前側支持部20の上側係合部22と後側支持部40の上側支持面42とで支持させるように取り付ける場合には、図12(a)及び図10に示されるように、リヤサイドトリム14の下部壁部14Lの上面に沿ってトランクボード10を後方から前方に向かって移動させる。そして、その前部の突起部12がガイド部材30の枢支ピン38を通り過ぎるまで移動させた後、トランクボード10が前下がり姿勢になるように傾斜させる。これにより、ガイド部材30が前方へ向かって(反時計回り方向へ)回動し、トランクボード10の前部の突起部12は上側係合部22に上方から進入し、この横溝状の上側係合部22と係合する(図12(a)及び図10における1点鎖線矢印A1参照)。
そして、図12(b)に示されるように、トランクボード10の突起部12を上側係合部22の前端側まで押し込み、トランクボード10の後端部を後側支持部40の上側支持面42上に載置して支持させる。これにより、トランクボード10は、前側支持部20の上側係合部22と後側支持部40の上側支持面42とで、上側位置に水平に支持される。
このとき、トランクボード10の後端部が後側支持部40の上側支持面42から外れることがないように、前側支持部20の上側係合部22と後側支持部40の上側支持面42との間隔およびトランクボード10の前後方向長さが設定されている。
この上側位置へのトランクボード10の配置作業においては、仮にガイド部材30の後端側に上方からの力が作用しても、ガイド部材30が後方へ向かって回動することはないので、トランクボード10前部の突起部12が上方から下方に向かって接続通路23内に進入することは禁止される。従って、当該トランクボード10の突起部12が、接続通路23内を不用意に下方(下側係合部24の後端側)まで移動もしくは落下することが防止される。この場合、作業性が向上するので、片手での作業も可能となる。
次に、図12(b)に示される上側位置に支持されたトランクボード10の高さ位置を、前側支持部20の下側係合部24と後側支持部40の下側支持面44とで支持された下側位置に変更する場合には、図12(c)に示されるように、トランクボード10の後部を若干量持ち上げて後方へ引き出す。これにより、突起部12は、上側係合部12から抜脱されて接続通路23内へ進入し、この接続通路23に沿って下方へ移動でき、下側係合部24に後方から係合できる(図12(c)における1点鎖線矢印A2参照)。
そして、図12(d)に示されるように、トランクボード10の突起部12を下側係合部24の前端側まで押し込み、トランクボード10の後端部を後側支持部40の下側支持面44上に載置して支持させる。これにより、トランクボード10は、前側支持部20の下側係合部24と後側支持部40の下側支持面44とで下側位置に支持される。
このとき、トランクボード10の後端部が後側支持部40の下側支持面42から外れることがないように、前側支持部20の下側係合部24と後側支持部40の下側支持面44との間隔およびトランクボード10の前後方向長さが設定されている。
また、図12(d)に示される下側位置に支持されたトランクボード10を取り外す際には、図12(e)に示されるように、トランクボード10の後部を若干量持ち上げて斜め後方へ引き出す。これにより、突起部12は、下側係合部12から抜脱されて接続通路23内へ進入し、この接続通路23に沿って上方へ移動する。そして、ガイド部材30の後端側を下方から押し上げることにより、ガイド部材30が前方へ向かって回動し、突起部12が前側支持部20から開放され(図12(e)における1点鎖線矢印A3参照)、トランクボード10を取り外すことができるようになっている。
尚、トランクボード10の高さ位置を下側位置から上側位置に変更する場合には、図12(c)及び12(d)で示される工程と逆の作業を行えばよい。
以上のように、前側支持部20の上側係合部22の上部に、トランクボード10の前部(突起部12)を案内するガイド部材30が配設されており、トランクボード10を配置する際には、トランクボード10の突起部12でガイド部材30を回動させて、前記突起部12を上側係合部22に上方から進入させる。また、トランクボード10の高さ位置を上側位置から下側位置に変更する際には、ガイド部材30の作用により、トランクボード10の突起部12を、現状の上側係合部22から接続通路23内へ進入させ、この接続通路23内を上方から下方へ移動させて隣り合う下方の下側係合部24に上方から進入させることで、上側係合部22から隣り合う下側係合部24へ確実に移動させることができる。また、この逆(下側係合部24から上側係合部22への移動)も可能である。
また、トランクボード10を前側支持部20から取り外す際には、トランクボード10の前部の突起部12を、現状の係合部から接続通路23内へ進入させ、その接続通路23内を下方から上方に向かって移動させることで、支障なく容易に取り出すことができる。
一方、前記ガイド部材30の作用により、トランクボード10の突起部12が上方から下方に向かって接続通路23内に進入することは禁止されるので、トランクボード10の前部の高さ位置を変更する際に、当該トランクボード10の突起部12が接続通路23内を不用意に下方まで移動もしくは落下することが防止される。
すなわち、トランクボード10の高さ位置を変更する際には、上側係合部22から隣り合う下方の下側係合部24へ、或いはその逆方向へ順次確実に移動でき、しかもその際、当該トランクボード10の突起部12が接続通路12内を不用意に下方まで移動もしくは落下することが防止されることにより、簡単な作業で確実に高さ位置の変更を行える。また、トランクボード10の前部を前側支持部20から取り外す際には、突起部12を接続通路23内で下方から上方に向かって移動させることで、支障なく容易に取り出すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、トランクボード10の左右の前部(突起部12)をそれぞれ支持する前側支持部20は、上下方向位置が異なる複数の係合部22,23と上下に隣り合う係合部22,23どうしを接続する接続通路23とを有している。従って、トランクボード10の前部の高さ位置を変更する場合、当該トランクボード10の左右の前部(突起部12)を現状の係合部22又は24から接続通路23を介して他の係合部24又は22へ移動させることで、トランクボード10の前部を前側支持部20から取り外す必要無しに、高さ位置の変更作業が行える。そして、その後、トランクボード10の後部を変更後の係合部24又は22に対応した上下方向位置の支持部44又は42に支持させることにより、比較的簡単な作業でトランクボード10の高さ位置を変更することができるのである。
上述の実施形態は、トランクボード10の高さ位置を上下2段に変更する場合についてのものであったが、この高さ位置を更に多様に変更するように構成することもできる。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る仕切板の支持構造を示す説明図である。尚、以下の説明では、前述の第1の実施形態における場合と同様の構成を有し同様の作用をなすものには、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
この第2実施形態では、トランクボード10の前部(突起部12)を支持する前側支持部60は、上下方向の位置が異なる3つの係合部62,64,66を備えており、最下方に位置する係合部66(下側係合部)を除いて、上側および中間の係合部62及び64の上部には、前述のものと同様のガイド部材30が設けられている。尚、中間係合部64のガイド板30の取付部分の上方には、該ガイド板30の回動スペース64aが設けられている。
そして、上側係合部62と中間係合部64とは、その後端部どうしが上側接続通路63で接続され、中間係合部64と下側係合部66とは、その後端部どうしが下側接続通路65で接続されている。
これら係合部62,64,66は何れも、水平方向に伸長する横溝状に形成され、下側係合部66の前端は中間係合部64の前端よりも、また、この中間係合部64の前端は上側係合部62の前端よりも、それぞれ所定量だけ前方まで伸長している。そして、これら上下に隣り合う係合部62,64どうし、及び係合部64,66どうしをそれぞれ接続する接続通路63及び65は、各係合部62,64,66の後端部どうしを接続して前下がりの斜め溝を構成している。
一方、トランクボード10の後部を支持する後側支持部70は、荷室床面の後端部分に設けられた内装部材16(トランクエンドトリム)の上下方向の途中部に2つの段差部73,75を形成することにより、3つの支持面72,74,76を備えている。そして、上側支持面72が前側支持部60の上側係合部62に対応して高さ位置に、中間支持面74が中間係合部64に対応した高さ位置に、また、下側支持面76が下側係合部66に対応した高さ位置に、それぞれ設定されている。尚、この第2実施形態では、前記下側支持面76は、荷室のフロアパネル3上に設定されている。また、前側支持部60の上側,中間および下側の各係合部62,64及び66と、後側支持部70の上側,中間および下側の各支持面72,74及び76とは、それぞれ同じ高さに設定されている。
この実施形態においても、トランクボード10の取り付け,取り外し及び高さ位置の変更は、前述の第1実施形態における場合と同様の作業要領で行うことができる。従って、第1実施形態における場合と同様の作用効果を奏することができる。しかも、トランクボード10の高さ位置を3段にわたって変更することができるので、荷物の種類やサイズ等に応じてより多様な仕切り設定が行え、より有効な荷室スペースの利用が可能になる。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る仕切板の支持機構を示している。
この第3実施形態では、トランクボード80の前部に上述のものと同様の左右一対の突起部82が設けられるとともに、後部の下面に上方へ窪む凹部84が形成されている。トランクボード80の後部を支持する後側支持部100は、トランクエンドトリム16の上下方向の途中部に段差部103を形成することにより、2つの支持面102,104を備えている。尚、この変形例では、下側支持面104は、荷室のフロアパネル3上に設定されている。そして、上側支持面102には、トランクボード80の凹部84と係合する凸部101が設けられている。
一方、トランクボード80の前部(突起部82)を支持する前側支持部90は、後側支持部100の上側支持面102と実質的に同じ高さで水平方向に伸長する上側係合部92と、この上側係合部92の前端部から前下がりに傾斜して延びる接続通路93とを備えている。本変形例では、この接続通路93の下端部が、後側支持部100の下側支持面104と実質的に同じ高さに設定され、下側係合部94を構成している。この場合には、前側支持部90の構造が大幅に簡素化されている。
この実施形態においても、前側支持部90の上下の係合部92,94の構成が若干異なるが、トランクボード10の取り付け,取り外し及び高さ位置の変更は、前述の実施形態における場合とほぼ同様の作業要領で行うことができる。尚、トランクボード80の後部を後側支持部100の上側支持面102に対して取り付け/取り外しを行う場合には、トランクボード80の凹部84を上側支持面102の凸部101に対して、上方から係合/係合解除を行うだけであるので、作業性が特に損なわれることはない。
図15は、本発明の第4の実施形態に係る仕切板の支持機構を示している。
この第4実施形態では、第1及び第2の実施形態における場合と同様のトランクボード10が用いられる。
本実施形態では、トランクボード10の前部(突起部12)を支持する前側支持部110は、後方へ張り出すように湾曲した弓形の接続通路113を備え、この側面視で弓形の接続通路113の上端部および下端部が、それぞれ上側係合部112及び下側係合部114を構成している。これら上下の係合部112,114は、実質的に同じ前後方向位置に設定されている。
一方、トランクボード10の後部を支持する後側支持部120は、実質的に鉛直方向に広がる縦壁123を備えたトランクエンドトリム16に設けられている。縦壁121の上端部の近傍に、前方へ突出する突状の受け部121が設けられており、この受け部121の上面が、前側支持部110の上側係合部112と実質的に同じ高さに設定され、上側支持面122を構成している。また、下側支持面124は、荷室のフロアパネル3上に設定されている。
この第4実施形態では、上側位置(破線表示参照)にあるトランクボード10を下側位置(2点鎖線表示参照)へ移動させる場合、トランクボード10の前部(突起部12)は弓形の接続通路113に沿って下方へ移動させられる。また、下側位置にあるトランクボード10を上側位置に移動させる際には、下側係合部114に係合した突起部12を中心にしてトランクボード10を後ろ上方へ向かって回動させ(矢印A15参照)、トランクボード10を前下がりに傾斜した状態で、接続通路113に沿って突起部12を上方へ移動させる。尚、後側支持部120の突状受け部121は、トランクボード10の上記回動動作と干渉することが無いように、その前端部の位置が設定されている。この場合にも、前側支持部110の構造は簡素なもので済む。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
この第5実施形態では、図16に示すように、荷室空間Sの上下方向のほぼ中央部あるいは比較的上部に仕切板130が上下位置切換可能に配設される。この仕切板130としては、第1実施形態におけるトランクボード10と類似した形状のものを用いることができる。また、仕切板130の前部を支持する前側支持部140についても、リヤサイドトリム14の上部縦壁14Uに設けられている点を除いては、第1実施形態における前側支持部20と同様に構成され、上側係合部142と下側係合部144とを備えている。
本実施形態では、仕切板130の後部を支持する後側支持部150は、荷室床面の後端に位置する内装部材であるトランクエンドトリム16よりも上方で、荷室の左右側部の縦壁面を形成する内装部材であるリヤサイドトリム14の上部縦壁14Uに設けられ、荷室の上下方向のほぼ中央部あるいは比較的上部に位置している。
この後側支持部150は、前記縦壁面14Uから荷室内方へ突出した使用位置と前記縦壁面14Uに沿った不使用位置とに、切り換え可能に設けられている。
前記後側支持部150は、前側支持部140の上側係合部142に対応して実質的に同じ高さに設けられた上側支持プレート151と、下側係合部144に対応して実質的に同じ高さに設けられた下側支持プレート156とを備えている。これら上下の支持プレート151,156は、上側の支持プレート151を例にとって説明すれば、図17及び18に示すように、矩形板状に形成され、この支持プレート151の略中央部にはストッパ部151aが突設されている。尚、仕切板130の後部には、支持プレート151の前記ストッパ部151aを嵌合させる凹部(不図示)が設けられている。従って、前側支持部140と後側支持部150とで支持された仕切板130が、前後方向へ不用意に移動したりがたついたりすることが防止される。
リヤサイドトリム14の上部縦壁14Uには、この支持プレート151に対応した部位に、該プレート151を格納し得る凹所155が形成されている。支持プレート151は、その下端部を中心にして上下方向へ回動可能に(図18における矢印A18参照)前記凹所155に取り付けられており、リヤサイドトリム14の上部縦壁面14Uの前記凹所155から引き出されて荷室内方へ突出した使用位置(図17参照)と、凹所155内に格納されて前記縦壁面14Uに沿った不使用位置(図18参照)とに、切り換えることができるようになっている。上記支持プレート151の使用状態における上面152が、仕切板130の後部を支持する支持面を構成している。
従って、仕切板130を上側位置または下側位置にセットする場合には、下側支持プレート156又は上側支持プレート151を前記縦壁面14Uに沿った不使用位置として、当該使用しない支持プレート156又は151が縦壁面14Uから荷室内方へ突き出して邪魔になることが防止できる。
このように、第5実施形態によれば、仕切板130の上下方向位置の設定に関して第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。この場合、特に、仕切板130は、荷室床面3の後端の内装部材としてのトランクエンドトリム16よりも上方において、より具体的には、荷室空間Sの上下方向のほぼ中央部あるいは比較的上部において、荷室空間Sを上下に仕切り、しかもその高さ位置を変更することができる。従って、収納する荷物の種類に応じてより多様なスペースの有効利用が可能となる。この場合において、仕切板130の後側支持部150は、荷室に本来備えられている左右側部の縦壁面を形成する内装部材としてのリヤサイドトリム14の上部縦壁14Uに設ければ済む。また、この後側支持部150は、前記縦壁面14Uから荷室内方へ突出した使用位置と縦壁面14Uに沿った不使用位置とに切り換え可能であるので、仕切板不使用時に後側支持部が不必要に荷室内方へ突出して、荷室空間Sを利用する際に邪魔になることはない。
また、特に、本実施形態では、図16に示されるように、荷室空間Sの上下方向のほぼ中央部あるいは比較的上部において荷室空間Sを上下に仕切る仕切板130だけでなく、第1実施形態で説明されたものと同様のトランクボード10も設けられているので、荷室空間Sの比較的下部についても上下に仕切り、しかもその仕切高さを容易に変更することができる。従って、荷室空間Sを上下方向について非常に多様に仕切ることができ、荷室空間Sをより一層有効に利用することができるようになる。
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更や改良を加え得るものであることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る自動車の車両後部の荷室下部を示す斜視図である。 図1のY2−Y2線に沿った縦断面説明図である 図1のY3−Y3線に沿った車両後部の荷室の縦断面説明図である。 第1の実施形態に係る荷室空間に配設されたトランクボードを示す平面説明図である。 図4のY5−Y5線に沿った縦断面説明図である。 第1の実施形態に係るトランクボードの前側支持部の上下の係合部の断面構造を示す説明図である。 図6のY7−Y7線に沿った断面説明図である。 第1の実施形態に係るガイド部材の斜め上後方からの斜視図である。 前記ガイド部材の斜め上前方の斜視図である。 前記トランクボードの前側支持部を拡大して示す説明図である。 前記トランクボードの後側支持部を拡大して示す断面説明図である。 第1の実施形態に係る仕切板の支持構造の作用を説明するための一連の説明図であり、(a)は前記トランクボードの前側支持部への係合直前の状態を、(b)はトランクボードの上側位置での支持状態を、(c)はトランクボードの下側位置への移動開始状態を、(d)はトランクボードの上側位置での支持状態を、(e)はトランクボードの前側支持部から取り外し直前の状態を、それぞれ示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る仕切板の支持機構を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る仕切板の支持機構を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る仕切板の支持機構を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る自動車の車両後部の荷室の縦断面説明図である。 第5の実施形態に係る後側支持部の上側支持プレートの使用状態を示す斜視図である。 第5の実施形態に係る後側支持部の上側支持プレートの非使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
3 フロアパネル
4 凹所
4L (凹所の)下側部分
4U (凹所の)上側部分
10,80 トランクボード
14 リヤサイドトリム
14L (リヤサイドトリム)の下側壁部
14U (リヤサイドトリム)の上側壁部
16 トランクエンドトリム
20,60,90,110,140 前側支持部
22,62,92,112,142 上側係合部
24,66,94,114,144 下側係合部
23,63,65,93,113 接続通路
30 ガイド部材
40,70,100,120,150 後側支持部
42,72,102,122 上側支持面
43,73,75,103 段差部
44,76,104,124 下側支持面
64 中間係合部
74 中間支持面
130 仕切板
151 上側支持プレート
152 支持面
156 下側支持プレート

Claims (5)

  1. 車両後部の荷室空間を上下に仕切る仕切板の支持機構において、
    前記荷室の左右側部の内装部材に設けられ、前記仕切板の左右の前部をそれぞれ支持する支持部であって、上下方向位置が異なる複数の係合部と、上下に隣り合う係合部どうしを接続する接続通路とを有する前側支持部と、
    前記仕切板の後部を支持する支持部であって、前記複数の各係合部にそれぞれ対応した上下方向位置に設定された複数の支持部を有する後側支持部と、
    を備えたことを特徴とする車両の仕切板支持機構。
  2. 前記後側支持部は荷室床面の後端の内装部材に段差部を形成することにより設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の仕切板支持機構。
  3. 前記前側支持部の係合部の上部には、最下方位置の係合部を除いて、前記仕切板の前部を案内するガイド部材が配設されており、
    該ガイド部材は、前記仕切板前部の上方からの前記係合部への進入と、当該係合部から前記接続通路内への進入と、下方から上方に向かっての前記接続通路内の移動とを許容する一方、前記仕切板前部が上方から下方に向かって前記接続通路内に進入することを禁止する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の仕切板支持機構。
  4. 前記荷室床面には段部により上下2段構造とされた物品収納用の凹部が形成されており、前記仕切板は、最下方位置の前記前側支持部および後側支持部で支持された状態で、前記凹部の段部よりも下側部分のみの上方を覆い、上方位置の前記前側支持部および後側支持部で支持された状態で、前記凹部全体の上方を覆うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の車両の仕切板支持機構。
  5. 前記後側支持部は、荷室床面の後端の内装部材よりも上方で、前記荷室の左右側部の縦壁面を形成する内装部材に設けられ、
    前記縦壁面から荷室内方へ突出した使用位置と前記縦壁面に沿った不使用位置とに、切り換え可能である、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の仕切板支持機構。
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