JP2003260986A - 自動車の荷室構造 - Google Patents

自動車の荷室構造

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JP2003260986A
JP2003260986A JP2002061927A JP2002061927A JP2003260986A JP 2003260986 A JP2003260986 A JP 2003260986A JP 2002061927 A JP2002061927 A JP 2002061927A JP 2002061927 A JP2002061927 A JP 2002061927A JP 2003260986 A JP2003260986 A JP 2003260986A
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slide
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lid
automobile
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JP2002061927A
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Teruo Kawasaki
輝夫 川崎
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷室後部にリヤパネルが存在するために、こ
のリヤパネルが邪魔になってフロアボードを自動車後方
向に移動させることができず、例えば、フロアボードに
荷物を載せてフロアボードを自動車前方向に移動させる
ことで荷物を荷室の奥に入れるということができない。 【解決手段】 荷室2の床部に設けた収容部3の開口部
6にフロアボード20を設けて、このフロアボード20
を操作して開口部6を開閉するようにした自動車の荷室
構造であって、フロアボード20が、自動車前後方向に
移動可能で且つ回動中心Qを支点として自動車前方向に
回動できるスライドボード7と、このスライドボード7
の後端部にスライドボード側ヒンジ機構10を介して折
曲げ可能に連結された蓋ボード8とで構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の後部に設
けられて、荷物を格納する自動車の荷室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の荷室構造として、図13
および図14に示すようなものが知られている(関連技
術として、実開昭61−95648号公報、実開昭62
−194149号公報或いは特開2000−12785
7号公報に開示された技術がある)。
【0003】図13および図14によれば、自動車の荷
室aの床部にスペアタイヤb等の収容部cが設けてあ
り、この収容部cの開口部dに一枚物の板材からなるフ
ロアボードeを設けて、このフロアボードeで開口部d
を開閉するようにしてある。
【0004】すなわち、荷室a後部にリヤパネルmが存
在する自動車にあっては、フロアボードeは、その前端
部がヒンジ機構kを介して開口部dの前端部に取付けて
あって、このフロアボードeを自動車前方向に回動させ
ることにより収容部cを開口するようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動車の荷室構造にあっては、荷室a後部にリ
ヤパネルmが存在するために、このリヤパネルmが邪魔
になってフロアボードeを自動車後方向に移動させるこ
とができず、例えば、フロアボードe前部に荷物(図示
せず)を載せてフロアボードeを自動車前方向に移動さ
せることで荷物を荷室aの奥に入れるということができ
ないという問題点があった。
【0006】本発明は上記した問題点に着目してなされ
たものであって、その目的とするところは、リヤパネル
が立ち上がった自動車の荷室でも、荷物の荷室の奥への
出し入れが容易にできる自動車の荷室構造を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る自動車の荷室構造は、自動車後部の
荷室の床部に設けた収容部の開口部にフロアボードを設
けて、このフロアボードを操作して開口部を開閉するよ
うにした自動車の荷室構造であって、フロアボードが、
自動車前後方向に移動可能で且つ回動中心を支点として
自動車前方向に回動できるスライドボードと、このスラ
イドボードの後端部にスライドボード側ヒンジ機構を介
して折曲げ可能に連結された蓋ボードとで構成してなる
ものである。
【0008】かかる構成により、スライドボードを回動
中心を支点として自動車前方向に回動して、また、スラ
イドボードに対して蓋ボードを自動車前方向に回動しス
ライドボードを自動車後方向に移動して収容部の開口部
を開けることが可能になる。
【0009】したがって、スライドボードに対して蓋ボ
ードを自動車前方向に回動した状態で、スライドボード
を自動車後方向に移動し、スライドボードに荷物を載せ
てスライドボードを自動車前方向に移動することで、荷
物を荷室の奥に容易に入れることができる。このため
に、リヤパネルが立ち上がった自動車の荷室にも本発明
に係る自動車の荷室構造を適用することで、荷物の荷室
の奥への出し入れが容易にできる。
【0010】また、スライドボードの後端部で蓋ボード
を折り曲げてスライドボードを移動してもフロアボード
をスライドボードの部分で平坦部を確保することができ
て、荷物の載置が容易になる。
【0011】また、本発明に係る自動車の荷室構造は、
上記した本発明に係る自動車の荷室構造において、蓋ボ
ードは前側蓋ボード部と後側蓋ボード部とで構成してあ
って、前側蓋ボード部の後端部と後側蓋ボード部の前端
部とが蓋ボード側ヒンジ機構を介して折曲げ可能に連結
してあるものである。
【0012】かかる構成により、前側蓋ボード部と後側
蓋ボード部とを、スライドボード側ヒンジ機構及び蓋ボ
ード側ヒンジ機構によりヒンジ連結部分(ヒンジ軸)で
山折りもしくは谷折りしてスライドボードを後方に移動
させることで収容部の開口部の前部を開くことができ
る。このために、フロアボードをスライドボードの部分
で平坦部を確保することができて、荷物の載置が容易に
なる。
【0013】また、本発明に係る自動車の荷室構造は、
上記した本発明に係る自動車の荷室構造において、スラ
イドボードに、この上面部に畳まれた状態から引き起こ
すことによって仕切りとなる仕切り部材を設けたもので
ある。
【0014】かかる構成により、蓋ボードを二つ折りし
てスライドボードを後方に移動させることで収容部の開
口部の前部を開き、仕切り部材を、スライドボードの上
面部に畳まれた状態から引き起こすことによって仕切り
とし、スライドボードの上面部に荷物を載せた場合に
は、この仕切りが荷物の移動を阻み、この荷物の収容部
への落下等を防ぐことができる。
【0015】また、本発明に係る自動車の荷室構造は、
上記した本発明に係る自動車の荷室構造において、開口
部の両側面部に、その前端部から後方に長溝形状のレー
ルを設け、スライドボードの前端部にスライド軸を設け
て、スライド軸の両端部をレールに移動可能に挿入する
ことで、スライド軸を回動中心にすると共に、スライド
ボードの移動を可能にしたものである。
【0016】かかる構成により、スライドボードをスラ
イド軸を支点として自動車前方向に回動し、また、スラ
イド軸をレールに沿って移動させることでスライドボー
ドを自動車前後方向に移動させることができる。
【0017】また、本発明に係る自動車の荷室構造は、
上記した本発明に係る自動車の荷室構造において、スラ
イドボード側ヒンジ機構は、スライドボードと前側蓋ボ
ード部とを同一平面内に位置させた状態に互いに固定す
るロック部を有し、蓋ボード側ヒンジ機構は、前側蓋ボ
ード部と後側蓋ボード部とを同一平面内に位置させた状
態に互いに固定するロック部を有するものである。
【0018】かかる構成により、スライドボード側ヒン
ジ機構のロック部により、スライドボードに対して前側
蓋ボード部を同一平面内に位置させた状態に互いに固定
し、また、蓋ボード側ヒンジ機構のロック部により、前
側蓋ボード部と後側蓋ボード部とを同一平面内に位置さ
せた状態に互いに固定するロックすることで、フロアボ
ードを一枚物の板状にして、全体を容易に跳ね上げるこ
とが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明に係る自動車
の荷室構造の第1の実施の形態を図1乃至図9に示す。
図1は本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の形
態)の斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図
3は本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の形
態)においてフロアボード全体を自動車前方向に回動さ
せた状態の説明図、図4は蓋ボード側ヒンジ機構及びス
ライドボード側ヒンジ機構におけるロック部の概略的な
構成説明図、図5は本発明に係る自動車の荷室構造(第
1の実施の形態)においてフロアボードの蓋ボードを自
動車前方向に回動させた状態の斜視図、図6は図5のB
−B線に沿う断面図、図7は本発明に係る自動車の荷室
構造(第1の実施の形態)においてフロアボードの蓋ボ
ードを山折りすると共に、スライドボードを自動車後方
向に移動させた状態の斜視図、図8は図7のC−C線に
沿う断面図、図9は本発明に係る自動車の荷室構造(第
1の実施の形態)においてフロアボードの蓋ボードを谷
折りすると共に、スライドボードを自動車後方向に移動
させた状態の斜視図である。
【0021】図1及び図2において、自動車1の後部に
は、荷物を格納するための荷室2が設けられている。こ
の荷室2の後部にはリヤパネル21が立ち上がってい
る。また、22はリヤシートである。
【0022】荷室2の床部にはスペアタイヤ23等の収
容部3が設けてあり、この収容部3の後側部3Rの上部
にはフロア受部4が設けてある。また、収容部3の左右
の側面部の上部には、図3に示すように、その前端部か
ら略中央部にかけて長溝形状のレール5が設けてある。
【0023】そして、収容部3の開口部6にはフロアボ
ード20が設けてあり、フロアボード20によって開口
部6を開閉するように構成している。
【0024】また、蓋ボード8は前側蓋ボード部8Aと
後側蓋ボード部8Bとで構成してあって、前側蓋ボード
部8Aの後端部と後側蓋ボード部8Bの前端部とが蓋ボ
ード側ヒンジ機構9を介して連結してある。
【0025】この蓋ボード側ヒンジ機構9は、ヒンジ軸
9Aを支点にして前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード部
8Bとを山折り若しくは谷折りに折り曲げ可能になって
おり、しかも、前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード部8
Bとを同一平面内に位置するように平坦にした状態に固
定するロック部24を有している。
【0026】このロック部24は、例えば、図4に示す
ように前側蓋ボード部8Aの後端部に出し入れ可能にロ
ック部材12を設ける共に、前側蓋ボード部8A側にロ
ック部材12を出し入れするアクチュエータ13を設
け、後側蓋ボード部8Bの前端部にロック部材12が係
脱可能に係合するロック用凹部14を設け、アクチュエ
ータ13を操作してロック部材12を押し出してロック
用凹部14に係合させることでロックを行い、アクチュ
エータ13を逆操作してロック部材を引っ込めることで
ロック用凹部14から離脱させることでロック解除を行
うものである。
【0027】そして、スライドボード7の後端部に前側
蓋ボード部8Aの前端部がスライドボード側ヒンジ機構
10を介して折曲げ可能に連結してあって、スライドボ
ード7と蓋ボード8とが連結してある。このスライドボ
ード側ヒンジ機構10は、ヒンジ軸10Aを支点にして
スライドボード7と前側蓋ボード部8Aを山折り若しく
は谷折りに折り曲げ可能になっており、しかも、スライ
ドボード7と前側蓋ボード部8Aとを同一平面内に位置
するように平坦にした状態に固定するロック部25を有
している。
【0028】また、このロック部25は、ロック部24
と同様に、図4に示すようにスライドボード7の後端部
に出し入れ可能にロック部材12を設ける共に、スライ
ドボード7側にロック部材12を出し入れするアクチュ
エータ13を設け、ボード前側蓋ボード部8Aの前端部
にロック部材12が係脱可能に係合するロック用凹部1
4を設け、アクチュエータ13を操作してロック部材1
2を押し出してロック用凹部14に係合させることでロ
ックを行い、アクチュエータ13を逆操作してロック部
材12を引っ込めることでロック用凹部14から離脱さ
せることでロック解除を行うものである。
【0029】また、スライドボード7の前端部にはスラ
イド軸11が連結してある。そして、スライド軸11の
左、右端部をレール5に移動可能に挿入することで、フ
ロアボード20が荷室2に装着してある。
【0030】この場合、スライド軸11がスライドボー
ド7の回動中心Qを構成している。
【0031】そして、蓋ボード側、スライドボード側ヒ
ンジ機構9、10のロック部24、25において、アク
チュエータ13を操作してロック部材12を押し出して
ロック用凹部14に係合させることでロックを行い、ス
ライドボード7、前側蓋ボード部8A及び後側蓋ボード
部8Bを一枚物の板状にした状態で、図1及び図2に示
すように、後側蓋ボード部8Bの後辺部をフロア受部4
に載せることで開口部6を閉じている。
【0032】次に、上記のように構成された自動車の荷
室構造におけるフロアボード20の動作を説明する。
【0033】収容部3の開口部6を開く場合には、図3
に示すように、後側蓋ボード部8Bを持ち上げること
で、スライドボード7の前端部のスライド軸11を支点
にしてフロアボード20全体を自動車前方向に回動する
ことで行われる。この場合、上記したようにロック部2
4、25において、アクチュエータ13を操作してロッ
ク部材12を押し出してロック用凹部14に係合させる
ことでロックを行っているために、スライドボード7、
前側蓋ボード部8A及び後側蓋ボード部8Bが一枚物の
板として機能する。
【0034】また、収容部3の開口部6の後部を開く、
すなわち後部半開きにする場合には、図5及び図6に示
すように、スライドボード7と蓋ボード8とを固定する
ロック部24のロックを解除して、後側蓋ボード部8B
を持ち上げることで、ヒンジ機構10のヒンジ軸10A
を支点にして蓋ボード8全体を自動車前方向に回動する
ことで行われる。
【0035】また、収容部3の開口部6の前部を開く、
すなわち前部半開きにする場合には、図7及び図8に示
すように、スライドボード7と蓋ボード8とを固定する
ロック部24のロックを解除し、また、前側蓋ボード部
8Aと後側蓋ボード部8Bとを固定するロック部25の
ロックを解除して、スライドボード7を自動車後方向に
水平に移動させることで、ヒンジ軸9A、10Aを支点
にして蓋ボード8を山折りして前側蓋ボード部8Aと後
側蓋ボード部8Bとを立ち上げることで行われる。
【0036】また、収容部3の開口部6の前部を開く、
すなわち前部半開きにする場合には、図9に示すよう
に、スライドボード7と蓋ボード8とを固定するロック
部24のロックを解除し、また、前側蓋ボード部8Aと
後側蓋ボード部8Bとを固定するロック部25のロック
を解除して、スライドボード7を自動車後方向に水平に
移動させることでヒンジ軸9A、10Aを支点にして蓋
ボード8を谷折りして前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボー
ド部8Bとを折り畳んだ状態で収容部3内に垂下させて
行われる。
【0037】上記した本発明の第1の実施の形態によれ
ば、スライドボード7に対して蓋ボード8を自動車前方
向に回動した状態で、スライドボード7を自動車後方向
に移動し、スライドボード7に荷物を載せてスライドボ
ード7を自動車前方向に移動することで、荷物を荷室2
の奥に容易に入れることができる。このために、リヤパ
ネル21が立ち上がった自動車の荷室2にも本発明に係
る自動車の荷室構造を適用することで、荷物を荷室2の
奥に容易に入れることができる。
【0038】また、スライドボード7の後端部で蓋ボー
ド8を折り曲げてスライドボード7を移動してもフロア
ボード20をスライドボード7の部分で平坦部を確保す
ることができて、荷物の載置が容易になる。
【0039】また、前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード
部8Bとを、スライドボード側ヒンジ機構10及び蓋ボ
ード側ヒンジ機構9によりヒンジ軸10A、9Aで山折
りもしくは谷折りしてスライドボード7を自動車後方向
に移動させることで収容部3の開口部6の前部を開くこ
とができる。このために、フロアボード20をスライド
ボード7の部分で平坦部を確保することができて荷物の
載置が容易になる。
【0040】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図10および図11に示す。図10は本発明に
係る自動車の荷室構造(第2の実施の形態)においてフ
ロアボードの蓋ボードを山折りすると共に、スライドボ
ードを自動車後方向に移動させた状態の斜視図、図11
は図10のD−D線に沿う断面図である。
【0041】本発明の第2の実施の形態では、スライド
ボード7に、この上面部7aに畳まれた状態から引き起
こすことによって仕切りとなる仕切り部材15を設けた
ものであり、他の構成は、上記した本発明の第1の実施
の形態のものと同構成である。したがって、上記した本
発明の第1の実施の形態のものと同じ部材については同
じ符号を付けることで説明を省略する。
【0042】すなわち、スライドボード7には、その上
面部7aの前部に仕切り収納部16が形成してあり、こ
の仕切り収納部16は左右方向に長い長方形状をしてい
る。仕切り部材15は、その前端部を回動軸17でスラ
イドボード7に折畳み可能に取り付けてある。そして、
通常では、仕切り部材15は仕切り収納部16に収納さ
れていて、仕切り部材15の表面15aはスライドボー
ド7の上面部7aと同じ高さになっている。
【0043】そして、図11に示すように、スライドボ
ード7と蓋ボード8とを固定するロック部24のロック
を解除し、また、前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード部
8Bとを固定するロック部25のロックを解除して、ス
ライドボード7を自動車後方向に水平に移動させること
でヒンジ軸9A、10Aを支点にして蓋ボード8を山折
りして前側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード部8Bとを立
ち上げ、仕切り部材12を回動軸17を支点にして回動
させて直立状態にして、この仕切り部材15を前側蓋ボ
ード部8Aに対峙させる。
【0044】この場合、スライドボード7の上面部7a
に荷物18を載せるのであるが、この場合、仕切り部材
15が荷物18の移動を阻み、この荷物18の収容部3
への落下等を防ぐことができる。
【0045】なお、図12に示すようにスライドボード
7の上面部7aの前、後部に仕切り収納部16F、16
Rをそれぞれ形成して、前側の仕切り収納部16Fに前
側の仕切り部材15Fを、後側の仕切り収納部16Rに
後側の仕切り部材15Rを、それぞれ収容し、前後側の
仕切り部材15F、15Rをそれぞれに回動軸17を支
点にして回動させて直立状態にして、仕切りを構成する
ようにしてもよい。
【0046】この場合、スライドボード7と蓋ボード8
とを固定するロック部24のロックを解除し、また、前
側蓋ボード部8Aと後側蓋ボード部8Bとを固定するロ
ック部25のロックを解除して、スライドボード7を自
動車後方向に水平に移動させることで、ヒンジ軸9A、
10Aを支点にして蓋ボード8を谷折りして前側蓋ボー
ド部8Aと後側蓋ボード部8Bとを折り畳んだ状態で収
容部3内に垂れ下げて、前後の仕切り部材15F、15
Rを回動軸17を支点にして回動させて直立状態にし
て、前後の仕切り部材15F、15Rを互いに対峙させ
るようにしてもよい。
【0047】この場合、スライドボード7の上面部7a
に荷物18を載せるのであるが、この場合、前後の仕切
り部材1F、15Rが荷物18の移動を阻み、この荷物
18の収容部3への落下等を防ぐことができる。
【0048】上記実施の形態においては、セダン型自動
車のトランクについて記載したが、これに限定されるも
のでなく、RV型自動車等のラゲージにも適用してもよ
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
車の荷室構造によれば、スライドボードを回動中心を支
点として自動車前方向に回動して、また、スライドボー
ドに対して蓋ボードを自動車前方向に回動しスライドボ
ードを自動車後方向に移動して収容部の開口部を開ける
ことが可能になる。
【0050】したがって、スライドボードに対して蓋ボ
ードを自動車前方向に回動した状態で、スライドボード
を自動車後方向に移動し、スライドボードに荷物を載せ
てスライドボードを自動車前方向に移動することで、荷
物を荷室の奥に容易に入れることができる。このため
に、リヤパネルが立ち上がった自動車の荷室にも本発明
に係る自動車の荷室構造を適用することで、荷物を荷室
の奥に容易に入れることができる。
【0051】また、スライドボードの後端部で蓋ボード
を折り曲げてスライドボードを移動してもフロアボード
をスライドボードの部分で平坦部を確保することができ
て、荷物の載置が容易になる。
【0052】また、本発明に係る自動車の荷室構造によ
れば、前側蓋ボード部と後側蓋ボード部とを、スライド
ボード側ヒンジ機構及び蓋ボード側ヒンジ機構によりヒ
ンジ連結部分で山折りもしくは谷折りしてスライドボー
ドを後方に移動させることで収容部の開口部の前部を開
くことができる。このために、フロアボードをスライド
ボードの部分で平坦部を確保することができて、荷物の
載置が容易になる。
【0053】また、本発明に係る自動車の荷室構造によ
れば、蓋ボードを二つ折りしてスライドボードを後方に
移動させることで収容部の開口部の前部を開き、仕切り
部材を、スライドボードの上面部に畳まれた状態から引
き起こすことによって仕切りとし、スライドボードの上
面部に荷物を載せた場合には、仕切りが荷物の移動を阻
み、この荷物の収容部への落下等を防ぐことができる。
【0054】また、本発明に係る自動車の荷室構造によ
れば、スライドボードをスライド軸を支点として自動車
前方向に回動し、また、スライド軸をレールに沿って移
動させることでスライドボードを自動車前後方向に移動
させることができる。
【0055】また、本発明に係る自動車の荷室構造によ
れば、スライドボード側ヒンジ機構のロック部により、
スライドボードに対して前側蓋ボード部を同一平面内に
位置させた状態に互いに固定し、また、蓋ボード側ヒン
ジ機構のロック部により、前側蓋ボード部と後側蓋ボー
ド部とを同一平面内に位置させた状態に互いに固定する
ロックすることで、フロアボードを一枚物の板状にし
て、全体を容易に跳ね上げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の
形態)の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の
形態)においてフロアボード全体を自動車前方向に回動
させた状態の説明図である。
【図4】蓋ボード側ヒンジ機構及びスライドボード側ヒ
ンジ機構におけるロック部の概略的な構成説明図であ
る。
【図5】本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の
形態)においてフロアボードの蓋ボードを自動車前方向
に回動させた状態の斜視図である。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の
形態)においてフロアボードの蓋ボードを山折りすると
共に、スライドボードを自動車後方向に移動させた状態
の斜視図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】本発明に係る自動車の荷室構造(第1の実施の
形態)においてフロアボードの蓋ボードを谷折りすると
共に、スライドボードを自動車後方向に移動させた状態
の斜視図である。
【図10】本発明に係る自動車の荷室構造(第2の実施
の形態)においてフロアボードの蓋ボードを谷折りする
と共に、スライドボードを自動車後方向に移動させた状
態の斜視図である。
【図11】図10のD−D線に沿う断面図である。
【図12】本発明に係る自動車の荷室構造(第2の実施
の形態)の変形例の構成説明図である。
【図13】従来の自動車の荷室構造の斜視図である。
【図14】図13のE−E線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 荷室 3 収容部 4 フロア受部 5 レール 6 開口部 7 スライドボード 8 蓋ボード 8A 前側蓋ボード部 8B 後側蓋ボード部 9 蓋ボード側ヒンジ機構 10 スライドボード側ヒンジ機構 11 回動軸 12 ロック部材 13 アクチュエータ 14 ロック用凹部 15 仕切り部材 15F 仕切り部材 15R 仕切り部材 16 仕切り収納部 16F 仕切り収納部 16R 仕切り収納部 18 荷物 20 フロアボード 21 リヤパネル 24 ロック部 25 ロック部 Q 回動中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車後部の荷室の床部に設けた収容部
    の開口部にフロアボードを設けて、このフロアボードを
    操作して前記開口部を開閉するようにした自動車の荷室
    構造であって、 前記フロアボードが、自動車前後方向に移動可能で且つ
    回動中心を支点として自動車前方向に回動できるスライ
    ドボードと、このスライドボードの後端部にスライドボ
    ード側ヒンジ機構を介して折曲げ可能に連結された蓋ボ
    ードとで構成してなることを特徴とする自動車の荷室構
    造。
  2. 【請求項2】 前記蓋ボードは前側蓋ボード部と後側蓋
    ボード部とで構成してあって、前記前側蓋ボード部の後
    端部と前記後側蓋ボード部の前端部とが蓋ボード側ヒン
    ジ機構を介して折曲げ可能に連結してあることを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の荷室構造。
  3. 【請求項3】 前記スライドボードに、この上面部に畳
    まれた状態から引き起こすことによって仕切りとなる仕
    切り部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の自
    動車の荷室構造。
  4. 【請求項4】 前記開口部の両側面部に、その前端部か
    ら後方に長溝形状のレールを設け、前記スライドボード
    の前端部にスライド軸を設けて、前記スライド軸の両端
    部を前記レールに移動可能に挿入することで、前記スラ
    イド軸を前記回動中心にすると共に、前記スライドボー
    ドの前記移動を可能にしたことを特徴とする請求項2に
    記載の自動車の荷室構造。
  5. 【請求項5】 前記スライドボード側ヒンジ機構は、前
    記スライドボードと前記前側蓋ボード部とを同一平面内
    に位置させた状態に互いに固定するロック部を有し、 前記蓋ボード側ヒンジ機構は、前記前側蓋ボード部と前
    記後側蓋ボード部とを同一平面内に位置させた状態に互
    いに固定するロック部を有することを特徴とする請求項
    2に記載の自動車の荷室構造。
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