JP2007307951A - 車両用ドア内部の配線係止構造 - Google Patents

車両用ドア内部の配線係止構造 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数や重量の増加を招くことなく、配線を確実に係止することができるとともに、その係止位置の調整を容易に行うことができる車両用ドア内部の配線係止構造を提供すること。
【解決手段】サッシュ7と、該サッシュ7にガイドされて昇降動するウインドガラスを備え、インナーパネル5とアウターパネル6によって形成される空間Sにハーネス(配線)15〜19を配索して成るフロントドア(車両用ドア)2の前記ハーネス17を係止するための係止構造として、前記サッシュ7の壁面の一部を切り起して係止爪23を形成し、該係止爪23とサッシュ7の壁面との間で前記ハーネス17を挟持することによってこれを係止する構成を採用する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアの内部に配索されるハーネス等の配線の一部を係止するための配線係止構造に関するものである。
車両用ドアは、サッシュと、該サッシュにガイドされて昇降動するウインドガラスを備え、インナーパネルとアウターパネルによって形成される空間にハーネス等の配線を配索して構成されている。
ところで、この種の車両用ドアにおいて、その内部に配索されるハーネス等の配線はその一部が係止されて固定されるが、その係止構造として特許文献1,2等に提案がなされている。
図7は特許文献1に開示された係止構造を示す車両用ドア要部の平断面図であり、同図に示すように、車両用ドアのインナーパネル105とアウターパネル106によって形成される空間Sには、図の紙面垂直方向に延びるサッシュ107、該サッシュ107に沿って昇降動するウインドガラス108等が収容されている。そして、サッシュ107の図7の上下方向の下端からアウターパネル106側へ延設されたガイド部130にはクリップ131が係合されており、アウターパネル106に固設された不図示のアウトサイドハンドル又はキーシリンダ等から延びるハーネス117が前記クリップ131によって固定保持されている。
又、図8は特許文献3に開示された係止構造を示す車両用ドア要部の側断面図であり、同図に示すように、不図示のバッテリから延びるハーネス217は、ヒンジガセット240に嵌め込まれたグロメット241を通ってドア内部に引き込まれ、ドア内部で上方に立ち上げられた後、サッシュ207に溶着されたガラスサポート242の延設部242aの上部で支持されてサッシュ207の手前側から奥側へと延びている。
特開平6−270667号公報 実開平4−007254号公報
しかしながら、図7及び図8に示す従来の係止構造では、他の用途のための部材であるガイド部130やガラスサポート242を利用してハーネス117,217を固定又は支持する構成が採用されているため、これらのハーネス117,217を固定又は支持する場所や箇所に制限を受け、最適な場所や箇所にハーネス117,217を固定又は支持することができないという問題があった。
ハーネスを最適な場所や箇所で係止する構造として、例えば図9に示すように、サッシュ307にブラケット350を溶接等によって固定し、不図示アウトサイドハンドル等に接続されるハーネス317にクランプ351を固定し、このクランプ351のクリップ部351aを前記ブラケット350に形成された係合孔350aに係合することによってハーネス317の一部をサッシュ307の任意の高さ位置に係止する構成が考えられる。
ところが、上記係止構造では、ハーネス317を係止するためにブラケット350やクランプ351等の専用部品が必要となり、部品点数や重量が増加する他、ハーネス317の支持力が弱かったり、支持位置の調整が困難であるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、部品点数や重量の増加を招くことなく、配線を確実に係止することができるとともに、その係止位置の調整を容易に行うことができる車両用ドア内部の配線係止構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、サッシュと、該サッシュにガイドされて昇降動するウインドガラスを備え、インナーパネルとアウターパネルによって形成される空間に配線を配索して成る車両用ドアの前記配線を係止するための係止構造として、前記サッシュの壁面の一部を切り起して係止爪を形成し、該係止爪とサッシュの壁面との間で前記配線を挟持することによってこれを係止することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記係止爪は、前記サッシュの対向面に平行な起立部と、該起立部の下端とサッシュとを直角に繋ぐ底部とを備え、サッシュの対向面との間に上方が開口する隙間を形成することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記係止爪と前記サッシュの対向面との間の距離を、係止すべき前記配線の外径よりも小さく設定したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記係止爪の先端部を先細り形状又は/及び上方に向かって前記サッシュの対向面から離れる方向に広がる形状としたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記係止爪を前記配線の前記インナーパネル側係止部から略水平に延びる高さ位置に形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、サッシュの壁面の一部を切り起して係止爪を形成するため、配線の係止に必要な部品を別途設ける必要がなく、部品点数や重量の増加を招くことなく配線をサッシュに係止することができる。一般的にサッシュは板厚が比較的厚い鋼板で構成されているため、その壁面の一部を切り起して形成された係止爪には高い強度と剛性が確保される。尚、係止爪が形成されたサッシュの壁面には係止爪と同形状の切欠き孔が形成されるが、サッシュの板厚は比較的厚いため、その強度や剛性が不足することがなく、又、配線を係止した状態でも、切欠き孔からサッシュ内部に配線の一部がはみ出してウインドガラスの昇降時に接触することがなく、配線が損傷したり、ウインドガラスの昇降動が阻害されることがない。
又、係止爪を形成することができるサッシュの上下方向の範囲が広く、該係止爪を形成する位置の自由度が高いために配線の係止位置の調整を容易に行うことができ、配線を最適な位置で係止することができる。
請求項2記載の発明によれば、係止爪の起立部と底部とでサッシュの対向面との間に、上方が開口する隙間が形成されるため、その隙間に配線を上方から容易に嵌め込んでこれを係止することができる。又、係止爪とサッシュとの間に形成される隙間は上下方向に一定幅を有しているため、この隙間に嵌め込まれて係止された配線の係止爪からの脱落が防がれる。
請求項3記載の発明によれば、係止爪とサッシュの対向面との間の距離を配線の外径よりも小さく設定したため、配線は係止爪とサッシュの間で押し潰された状態で係止され、配線は摩擦力によって確実に係止されて固定される。又、配線の固定位置を係止爪の高さ範囲内で任意に調整することができる。
請求項4記載の発明によれば、係止爪の先端部を先細り形状又は/及び上方に向かってサッシュの対向面から離れる方向に広がる形状としたため、配線を係止爪とサッシュとの間の隙間に上方から容易に嵌め込んでこれを係止することができる。
請求項5記載の発明によれば、係止爪を配線のインナーパネル側係止部から略水平に延びる高さ位置に形成したため、配線を最短距離で配索してその長さを短縮することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は自動車前部の右側面図、図2は同自動車のフロントドアを車室内側から見た側面図である。
図1に示す自動車1の左右両側部には、車体の側壁の一部を構成するフロントドア2がそれぞれ開閉可能に設けられている。各フロントドア2は、下半部のドアパネル部3と上半部のドアサッシュ部4とで構成されており、ドアパネル部3は、車室内側に位置するインナーパネル5(図2参照)と車室外側に位置するアウターパネル6(図1参照)とを接合一体化することによって閉断面構造を成すシェル状に形成されている。
又、前記ドアサッシュ部4は、矩形枠状を成す窓枠用のサッシュ7を備えており、このサッシュ7で囲まれた略矩形のウインド開口(窓用開口)P内にはウインドガラス8が昇降動可能に設けられている。そして、サッシュ7の前端角隅部にはミラーブラケット9(図2参照)が取り付けられており、このミラーブラケット9には、車室外に開閉可能に配設されたドアミラー10が取り付けられている。
ところで、各フロントドア2の車室外側の面を形成する前記アウターパネル6の外面には、図1に示すように、乗員が該フロントドア2を車室外から開けるときに操作するためのアウトサイドハンドル11が取り付けられている。又、各フロントドア2の車室内側の面を形成する前記インナーパネル5の内面のウインド開口Pの下方には、図2に示すように、内装材としてのドアトリム12が、その意匠面の裏側に取り付けられた複数の不図示のクリップによって取り付けられている。
次に、本発明に係る配線係止構造を図3〜図6に基づいて説明する。
図3はフロントドア要部を車室内側から見た透視図、図4は同フロントドア要部の平断面斜視図、図5はサッシュに形成された係止爪を示す斜視図、図6(a)は同係止爪の側面図、図6(b)は同図(a)の矢視A方向の図である。
各フロントドア2の下半部を構成するドアパネル部3は、図4に示すように、車室内側に位置するインナーパネル5と車室外側に位置するアウターパネル6とで外周縁が閉じられたシェル状に構成されており、その内部のインナーパネル5とアウターパネル6間には空間Sが形成されている。そして、空間Sには、前記ドアサッシュ部4(図1及び図2参照)のサッシュ7が上方から車体前方(図3及び図4の左方)に向かって斜め下方に傾斜して延設されるとともに、該サッシュ7にガイドされて昇降動する前記ウインドガラス8、その他の部品が収容されている。尚、ウインドガラス8は、不図示の昇降装置によってサッシュ7に沿って昇降動して前記ウインド開口P(図1及び図2参照)を開閉し、ウインド開口Pが開いた状態では、該ウインドガラス8がサッシュ7に沿って下降して図4に示すようにドアパネル部3内の空間Sに収容される。
ところで、図3及び図4に示すように、ドアパネル部3内の空間Sには、前記アウトサイドハンドル11の一部を構成する樹脂製の固定部材13、当該フロントドア2とボディとを施錠するドアラッチ14、不図示の各種電装品(機能部品)等が収納されるとともに、不図示のバッテリから各種電装品に給電するためのハーネス15,16,17,18,19が人の神経のように張り巡らされて配索されている。
上記ハーネス15は、不図示のエンジンルーム内に配設された不図示のバッテリから各フロントドア2のインナーパネル5の外面(車室側の面)に沿って車体後方へと略水平に延びており、その一部は、インナーパネル5に係合するクランプ20によってインナーパネル5に係止されている。そして、このハーネス15は、前記サッシュ7の車体前方において2本のハーネス16,17に分岐し、一方のハーネス16は、サッシュ7の車体前方において略直角に折り曲げられてサッシュ7と略平行にインナーパネル5の外面に沿って上方へと立ち上がり、その立ち上がり部は、インナーパネル5の外面に固定された係止部材21に嵌め込まれて係止され、端部はインナーパネル5に取り付けられたコネクタ22に接続されている。尚、コネクタ22には不図示の電装品が取り付けられている。
又、他方のハーネス17は、前記アウトサイドハンドル11の固定部材13に内蔵されたロック解除に必要な電子部品に接続されるが、インナーパネル5側に取り付けられたハーネス15から分岐する他方のハーネス17及び該ハーネス17から分岐する2本のハーネス18,19をアウターパネル6に取り付けられたアウトサイドハンドル11に接続するためには、これらのハーネス17〜19をウインドガラス8の作動空間を避けて配索する必要があり、そのためにはハーネス17〜19をサッシュ7の車体後方側を迂回させてアウトサイドハンドル11へと導く必要がある。
而して、上述のようにハーネス17〜19をサッシュ7の車体後方を迂回させてアウトサイドハンドル11に接続する場合、ハーネス17を係止して確実に固定する必要がある。なぜならば、ハーネス17を固定しない場合には、ウインドガラス8の昇降時に該ハーネス17がウインドガラス8に巻き込まれ、或は当該フロントドア2を閉めたときにハーネス17が振動してサッシュ7やウインドガラス8に接触してノイズが発生する可能性があるためである。
そこで、本実施の形態では、前記サッシュ7の壁面の一部を切り起すことによって、車体後方に突出し且つ先端が上方を向いている係止爪23を形成し、この係止爪23とサッシュ7の後壁面(対向面)との間でハーネス17を挟持することによってこれを係止する構成を採用した。
サッシュ7は、図4に示すように、鋼板を断面コの字状に成形したものであって、図5に詳細に示すように、その後面壁の一部をプレス加工によって切り起すことによって、上方に向かって起立する係止爪23が一体に形成されている。
ここで、上記係止爪23は、図5及び図6に示すように、サッシュ7の後壁面(対向面)に平行な起立部23Aと、該起立部23Aの下端とサッシュ7とを直角に繋ぐ底部23Bとで側面視L字状に形成されており、該係止爪23とサッシュ7の後壁面との間には上方が開口する一定幅bの隙間δが形成されている。
ところで、図5(a)に示すように、前記隙間δの幅bは係止すべきハーネス17の外径dよりも小さく(b<d)設定されている。又、図6(b)に示すように、係止爪23の先端部23aは上方に向かって先細り形状を成すナイフエッジ状に成形されるとともに、図6(a)に示すように、上方に向かってサッシュ7の後壁面から離れる方向に広がる形状に成形されている(つまり、先端部23aが後方に向かって折り曲げられている)。
而して、係止爪23は、図3に示すように、ハーネス17が車体後方に向かって略水平に延びる高さ位置に形成されており、ハーネス17は車体後方に向かって略水平に延びた後、図4に示すように、アウターパネル6側(図4の上方)に折り曲げられてサッシュ7の後方を迂回し、係止爪23とサッシュ7の後壁面との間に形成された隙間δに上方から嵌め込まれることによって、係止爪23とサッシュ7の後壁面とて挟持されて固定される。
このとき、前述のようにハーネス17が嵌め込まれる隙間δの幅bをハーネス17の外径dよりも小さく(b<d)設定したため、ハーネス17は、係止爪23とサッシュ7の間で押し潰された状態で係止され、該ハーネス17が摩擦力によって確実に係止されてサッシュ7に固定される。又、ハーネス17と係止爪23及びサッシュ7間に発生する摩擦力によってハーネス17の固定位置を係止爪23(隙間δ)の高さの範囲内で任意に調整することができる。このようにハーネス17は摩擦力によって係止されるため、該ハーネス17の長さ方向の固定位置を変更して弛みを取りたい場合には、摩擦力を超える力でハーネス17を引くことによって、その固定位置をずらすことができ、クランプ等で固定する場合に比べて調整が容易化する。
又、係止爪23の起立部23Aと底部23Bとでサッシュ7の後壁面との間に、上方が開口する隙間δが形成され、しかも、係止爪23の先端部23aは上方に向かって先細り形状に成形されるとともに、上方に向かってサッシュ7の後壁面から離れる方向に広がる形状に成形されているため、ハーネス17を隙間δに上方から容易に嵌め込んでこれを係止することができる。この場合、係止爪23とサッシュ7との間に形成される隙間δは上下方向に一定幅bを有しているため、この隙間δに嵌め込まれて係止されたハーネス17の係止爪23からの脱落が防がれる。
尚、ハーネス17を係止爪23とサッシュ7とで挟持して係止した後、係止爪23にサッシュ7方向への外力を加えてこれを変形させることによって、ハーネス17をより確実に係止することができる。又、本実施の形態では、係止爪23の先端部23aを先細り形状とするとともに、後方へ折り曲げる構成を採用したが、これらの構成の一方のみを採用しても良い。
而して、ハーネス17は、上述のようにサッシュ7の後壁面と係止爪23間に挟持されてサッシュ7に固定された後、図4に示すように、サッシュ7の後方を迂回して平面視U字状に曲げられてアウターパネル6側へと延びた後、図3に示すように上方へと立ち上がり、その立ち上げ部が不図示の部材に取り付けられた縦方向に長い係止部材24の溝に嵌め込まれて係止される。そして、このハーネス17は2つのハーネス18,19に分岐し、各ハーネス18,19は、コネクタ25,26を介して不図示のロック解除に必要な電子部品にそれぞれ接続される。
以上のように、本発明に係る係止構造によれば、既存のサッシュ7の一部を切り起こして係止爪23を形成し、この係止爪23とサッシュ7とでハーネス17を挟持してこれを係止する構成を採用したため、ハーネス17の係止に必要な専用部品を別途設ける必要がなく、部品点数と重量の増加を招くことなくハーネス17をサッシュ7に係止することができる。そして、図7に示したガイド部130や図8に示したガラスサポート242等の部品が無い場合であっても、本発明に係る係止構造を構成することができる。
又、サッシュ7はフロントドア2のドアパネル部3内の空間Sに上下に亘って配設されているため、係止爪23を形成することができる高さ範囲の自由度が大きくなる。このため、ハーネス17の係止位置の調整を容易に行うことができ、該ハーネス17を最適な位置で係止することができる。本実施の形態では、図3に示すように、係止爪23をハーネス17が車体後方に向かって略水平に延びる高さ位置に形成したため、ハーネス17を最短距離で配索してその長さを短縮することができる。
ところで、係止爪23が形成されたサッシュ7の後壁面には、図5に示すように、係止爪23と同形状の切欠き孔7aが形成されるが、サッシュ7は重量が比較的大きなウインドガラス8を支える必要があることから比較的板厚の厚い鋼板で構成されているため、その強度や剛性が不足することがない。又、ハーネス17を係止した状態でも、切欠き孔7aからサッシュ7の内部にハーネス17の一部がはみ出してウインドガラス8の昇降時に接触することがなく、ハーネス17が損傷したり、ウインドガラス8の昇降動が阻害されることがない。更に、前述のようにサッシュ7は比較的板厚の厚い鋼板で構成されているため、これの一部を切り起こして形成される係止爪23にも高い強度と剛性が確保され、該係止爪23が外力を受けて容易に変形する等の不具合が発生することがない。
以上のように、本実施の形態によれば、部品点数や重量の増加を招くことなく、フロントドア2の内部に配索されるハーネス17を確実に係止することができるとともに、その係止位置の調整を容易に行うことができるという効果が得られる。
尚、以上は特にフロントドアに対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明はリヤドアに対しても同様に適用可能である。又、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であることは勿論である。
自動車前部の右側面図である。 自動車のフロントドアを車室内側から見た側面図である。 自動車のフロントドア要部を車室内側から見た透視図である。 自動車のフロントドア要部の平断面斜視図である。 サッシュに形成された係止爪を示す斜視図である。 (a)は係止爪の側面図、(b)は(a)の矢視A方向の図である。 特許文献1に開示された係止構造を示す車両用ドア要部の平断面図である。 特許文献3に開示された係止構造を示す車両用ドア要部の側断面図である。 ハーネスの係止構造の従来例を示す斜視図である。
符号の説明
1 自動車
2 フロントドア(車両用ドア)
3 ドアパネル部
4 ドアサッシュ部
5 インナーパネル
6 アウターパネル
7 サッシュ
7a サッシュの切欠き孔
8 ウインドガラス
9 ミラーブラケット
10 ドアミラー
11 アウトサイドハンドル
12 ドアトリム
13 固定部材
14 ドアラッチ
15〜19 ハーネス(配線)
20 クランプ
21 係止部材
22 コネクタ
23 係止爪
23A 係止爪の起立部
23B 係止爪の底部
23a 係止爪の先端部
24 係止部材
25,26 コネクタ
b 隙間の幅
d ハーネス(配線)の外径
P ウインド開口
S 空間
δ 隙間

Claims (5)

  1. サッシュと、該サッシュにガイドされて昇降動するウインドガラスを備え、インナーパネルとアウターパネルによって形成される空間に配線を配索して成る車両用ドアの前記配線を係止するための構造であって、
    前記サッシュの壁面の一部を切り起して係止爪を形成し、該係止爪とサッシュの壁面との間で前記配線を挟持することによってこれを係止することを特徴とする車両用ドア内部の配線係止構造。
  2. 前記係止爪は、前記サッシュの対向面に平行な起立部と、該起立部の下端とサッシュとを直角に繋ぐ底部とを備え、サッシュの対向面との間に上方が開口する隙間を形成することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア内部の配線係止構造。
  3. 前記係止爪と前記サッシュの対向面との間の距離を、係止すべき前記配線の外径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドア内部の配線係止構造。
  4. 前記係止爪の先端部を先細り形状又は/及び上方に向かって前記サッシュの対向面から離れる方向に広がる形状としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用ドア内部の配線係止構造。
  5. 前記係止爪を前記配線の前記インナーパネル側係止部から略水平に延びる高さ位置に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用ドア内部の配線係止構造。
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CN111550147A (zh) * 2019-02-08 2020-08-18 株式会社城南制作所 车窗调节器

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