JP2007304481A - 風速測定装置、および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却対象に送風される空気の風速を精度よく測定できる風速測定装置、および電子機器を提供する。
【解決手段】風速測定装置7は、空気の風速を測定する風速センサ72と、冷却対象に送風される空気の一部を流通可能とする空気流通部71とを備える。空気流通部71には、空気の流通方向前段側に流通方向に交差して延出する障壁部711,712と、空気の流通方向後段側に内部の空気を外部に流出させる流出口713とが形成され、風速センサ72は、空気流通部71内部において、障壁部711,712と流出口713との間の空間Ar2の空気の風速を測定する。
【選択図】図9

Description

本発明は、風速測定装置、および電子機器に関する。
従来、冷却対象と、冷却対象を冷却する冷却ファンを備えた電子機器において、冷却対象に送風される空気の風速を測定し、測定した風速値に基づいて種々の制御を実施する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、吸気ファンにより液晶パネルのパネル面に冷却空気を送風し、液晶パネルのパネル面に送風された冷却空気の風速を風速センサにて測定する。そして、風速センサにて測定された風速値に基づいて、光源あるいは電源をOFFする制御、あるいは、発熱異常の警報表示をする制御を保護装置が実施している。
特開平11−84534号公報
特許文献1に記載の技術では、風速センサを含む保護装置は、合成プリズムの上面、すなわち、冷却対象である液晶パネルに対して空気の流路後段側に配置して設けられている。そして、合成プリズムと液晶パネルとの部材間を流通し、該部材間から流出した冷却空気の風速を測定している。
このような構成では、合成プリズムと液晶パネルとの部材間を空気が流通する際、気流が乱れやすく、風速センサにより測定される風速値にばらつきが生じやすい。すなわち、空気の風速を精度よく測定できず、ひいては、風速値に基づく制御を良好に実施できない、という問題がある。
また、風速センサを含む保護装置を、冷却対象である液晶パネルに対して空気の流路前段側に配置した場合であっても、冷却ファンによる空気の吐出圧等の影響により、空気の風速を精度よく測定することが難しい。また、風速値に基づく制御も良好に実施できない。
したがって、冷却対象に送風される空気の風速を精度よく測定できる技術が要望されている。
本発明の目的は、冷却対象に送風される空気の風速を精度よく測定できる風速測定装置、および電子機器を提供することである。
本発明の風速測定装置は、冷却対象、および前記冷却対象を冷却する冷却ファンを備えた電子機器に用いられ、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置であって、空気の風速を測定する風速測定部と、前記冷却対象に送風される空気の一部を流通可能とする空気流通部とを備え、前記空気流通部には、前記空気の流通方向前段側に前記流通方向に交差して延出する障壁部と、前記空気の流通方向後段側に内部の空気を外部に流出させる流出口とが形成され、前記風速測定部は、前記空気流通部内部において、前記障壁部と前記流出口との間の空間の空気の風速を測定することを特徴とする。
ここで、風速測定部としては、風速を測定するいわゆる風速センサを採用できる。
本発明では、風速測定装置は、障壁部および流出口が形成された空気流通部を備えている。このことにより、空気流通部に向かう空気は、一度、障壁部に衝突した後に、障壁部および流出口との間の空間(以下、内部空間と記載する)に流入する。このため、空気流通部内に流入する前段側の空間(以下、外部空間と記載する)の圧力を障壁部により低下させた状態で、内部空間に空気を流入させることができる。また、流出口により、内部空間を流通する空気の流量を増加させることができる。したがって、内部空間は、外部空間の圧力よりも十分に低い圧力状態となりかつ、空気を一定の風速で流通させることができる。そして、風速測定部は、内部空間の空気の風速を測定するので、風速測定の特性上、最適な圧力状態で風速を測定できかつ、測定した風速値にばらつきが生じることなく、冷却対象に送風される空気の風速を精度よく測定できる。
本発明の電子機器は、冷却対象と、前記冷却対象を冷却する冷却ファンと、前記冷却対象および前記冷却ファンを内部に収納配置する外装筺体とを備えた電子機器であって、前記外装筺体には、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成され、上述した風速測定装置と、前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、当該電子機器の構成部材を駆動制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記温度検出部にて検出された温度に基づいて、前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、前記ファン駆動制御部が前記冷却ファンに所定の電圧値を印加した際に前記風速測定装置にて測定された風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、比較した結果に応じて、前記フィルタの交換が必要であるか否かを判定する目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器は、上述した風速測定装置を備えているので、上述した風速測定装置と同様の作用・効果を享受できる。
また、本発明では、制御装置は、ファン駆動制御部、設定風速情報記憶部、および目詰まり検出制御部を備えているので、例えば、以下に示すようにフィルタの交換、すなわち、フィルタの目詰まりを検出できる。
先ず、ファン駆動制御部は、温度検出部にて検出された外装筺体内部の温度に基づいて、冷却ファンに印加する電圧値を変更して(冷却ファンから送風される空気の送風量を変更して)冷却ファンを駆動制御(以下、ファン制御と記載する)する。
ここで、例えば、電子機器の使用環境温度が高い場合には、冷却対象に向けて送風される空気の温度も高いため、冷却対象の温度の上昇率が高くなる(外装筺体内部の温度の上昇率が高くなる)。また、フィルタが目詰まりを起こした場合、すなわち、フィルタに塵埃等が付着し、所望量の空気を外装筺体内部に導入できない場合にも同様に、冷却対象の温度の上昇率が高くなる。このような場合にファン駆動制御部がファン制御を実施すると、外装筺体内部の温度の上昇に応じて、冷却ファンに印加する電圧値の増加率を比較的に大きくし、いずれ設定された上限値(冷却ファンの使用電圧の上限値)で冷却ファンを駆動することとなる。
そして、目詰まり検出制御部は、以下に示すように、上記の種々の場合を切り分け、フィルタの交換が必要である旨、すなわち、フィルタが目詰まりを起こしている旨を判定する。
すなわち、目詰まり検出制御部は、ファン駆動制御部が冷却ファンに所定の電圧値(前記上限値)を印加した際に、風速測定装置にて測定された風速値を認識する。
次に、目詰まり検出制御部は、認識した風速値と、設定風速情報記憶部に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、比較した結果に応じて、例えば、予め設定された設定風速値よりも前記認識した風速値が小さい場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨と判定する。
以上のように、制御装置は、風速測定装置にて精度よく測定された風速値に基づいてフィルタの目詰まりを精度よく検出できる。したがって、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、フィルタの交換を促す情報を報知部に報知させる制御を実施することで、フィルタの交換を利用者に適切に認識させることができる。また、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、電子機器の構成部材が熱により損傷することがなく電子機器の長寿命化が図れる。
本発明の電子機器では、前記冷却ファンから吐出された空気を前記冷却対象に導くダクトを備え、前記風速測定装置は、前記空気流通部が前記ダクト内部に連通するように配設されていることが好ましい。
本発明では、風速測定装置は、空気流通部がダクト内部に連通するように配設されている。すなわち、風速測定装置は、冷却対象に対して空気の流路前段側に配設されている。このことにより、例えば、風速測定装置が冷却対象を介した後の空気の風速を測定する構成と比較して、測定した風速値にばらつきが生じることをより抑制でき、冷却対象に送風される空気の風速をより高精度に測定できる。また、ダクト内部の空間(前記外部空間)は、冷却ファンからの空気の吐出圧により比較的に高い内圧となっているところ、障壁部により、空気流通部の内部空間の内圧を十分に低くすることができ、例えば、内部空間を冷却対象の配置位置と略同一の圧力状態とすることができ、冷却対象に送風される空気の風速を良好に測定できる。
本発明の電子機器では、当該電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることが好ましい。
本発明によれば、上述したように精度よく測定された風速値に基づいてフィルタの目詰まりを精度よく検出できる電子機器をプロジェクタとすることで、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、光変調装置等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタからの投影画像を良好に観賞させることができ不快感を与えることがない。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)プロジェクタ1の外観構成
図1は、本実施形態の電子機器としてのプロジェクタ1の外観を示す斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、内部に設けられた光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投射するものである。
このプロジェクタ1は、図1に示すように、略立方体形状の外装筐体2を備えている。この外装筐体2は、プロジェクタ1の上面および側面を構成するアッパーケース21と、底面を構成するロアーケース22と、光学像の投射方向に沿った側面を構成するサイドケース23とから構成されており、これらは、互いにねじ等で固定されている。
なお、外装筐体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
このうち、ロアーケース22の底面には、図示を省略するが、プロジェクタ1を正置き姿勢(机等の設置面上に載置した状態)にした際に、設置面上に当接される脚部が複数突設され、また、アッパーケース21の上面21Aには、プロジェクタ1を天吊り姿勢(天井等から吊下げた状態)にした際に、天井面等に当接される脚部21A1が複数(本実施形態では5つ)突設されている。また、上面21Aには、後述する光学ユニット4を構成する光源ランプ416の交換用の開口21A2が形成されており、当該開口21A2は、蓋部21A3で閉塞されている。
サイドケース23は、光学像の投射方向に沿った側面のうち、後述する投射レンズ3に近接する側の外装筐体2の側面を構成する。このサイドケース23の略中央には、図1では詳しい図示を省略したが、内側に向かって没入した略矩形の凹部231(図4参照)が形成されており、当該凹部231の略中央には、横長略矩形の開口部232が形成されている。この開口部232は、後述する冷却ユニット6の第1冷却系61により、外装筐体2外から内部に冷却空気を導入するための吸気口である。また、この凹部231には、開口部232を覆うスリット24が設けられている。なお、冷却ユニット6については、後に詳述する。
(2)プロジェクタ1の内部構成
図2は、プロジェクタ1の内部構成を示す斜視図である。具体的に、図2は、アッパーケース21を取り外したプロジェクタ1を示す斜視図である。
外装筐体2の内部には、図2に示すように、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学像を形成する光学ユニット4と、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する電源ユニット5と、発熱する光学部品および電子部品を冷却する冷却ユニット6と、冷却ユニット6により冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置7(図6ないし図9参照)と、プロジェクタ1全体を制御する制御装置8(図10参照)とが配置されている。
このうち、投射レンズ3は、光学ユニット4で形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する投射光学系としての機能を有するものである。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されており、アッパーケース21の図示しない開口部から投射口が露出している。
(3)光学ユニット4の構成
図3は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、制御ユニットによる制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像(カラー画像)を形成するユニットである。この光学ユニット4は、図2に示すように、外装筐体2の背面に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面(前述の開口部232が形成された面)に沿って延出する平面視略L字形状を有している。
光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置する光学部品用筐体45とを備えている。
照明光学装置41は、電気光学装置44を構成する後述する液晶パネル441の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えて構成されている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ416と、この光源ランプ416から射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ417と、リフレクタ417にて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ418と、制御装置8の制御の下、光源ランプ416を駆動させるランプドライバ416A(図4参照)とを備えている。このような光源ランプ416としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプを利用することができる。また、リフレクタ417としては、回転楕円面を有する楕円面リフレクタで構成することができるほか、回転放物面を有する放物面リフレクタで構成することも可能である。この場合には、平行化凹レンズ418を省略することができる。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、当該第2レンズアレイ413の光路後段に配置された重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の直線偏光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学装置42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された赤色光を赤色光用の液晶パネル441(441R)まで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置42のダイクロイックミラー421では、照明光学装置41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って青色光用の液晶パネル441(441B)に達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。緑色光用および赤色光用の液晶パネル441(441G,441R)の光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って緑色光用の液晶パネル441(441G)に達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学装置43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って赤色光用の液晶パネル441(441R)に達する。なお、赤色光の光路上にリレー光学装置43が配置されているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、色分離光学装置42から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する。この電気光学装置44は、光変調装置としての3つの液晶パネル441(赤色光用の液晶パネルを441R、緑色光用の液晶パネルを441G、青色光用の液晶パネルを441Bとする)と、これら液晶パネル441の光束入射側にそれぞれ配置される3つの入射側偏光板442と、各液晶パネル441の光束射出側にそれぞれ配置される3つの視野角補償板443と、3つの視野角補償板443の光束射出側にそれぞれ配置される3つの射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備えて構成されている。これらのうち、液晶パネル441、視野角補償板443、射出側偏光板444、クロスダイクロイックプリズム445は、固定部材(図示省略)によってユニット化されており、これらによって、電気光学装置本体440(図3)が構成されている。
入射側偏光板442は、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板442は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル441は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、制御装置8から入力する駆動信号に応じて、画像形成領域内にある液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板442から射出された偏光光束の偏光方向を変調して、入射する色光に応じた色画像を形成する。
視野角補償板443は、フィルム状に形成され、光束が液晶パネル441に斜方入射(液晶パネル441の光束入射面の法線方向に対して傾斜して入射)した場合に、当該液晶パネル441で生じる複屈折による常光と異常光との間に生じる位相差を補償する。この視野角補償板443は、負の一軸性を有する光学異方体であり、その光学軸がフィルム面内の所定方向に向きかつ、該フィルム面から面外方向に所定角度傾斜するように配向している。
この視野角補償板443としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)等の透明支持体上に配向膜を介してディスコティック(円盤状)化合物層を形成したもので構成することができ、WVフィルム(富士写真フィルム社製)を採用できる。
射出側偏光板444は、液晶パネル441から射出され視野角補償板443を介した光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出された色画像としての各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム445は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ3と対向する側(G色光側)に配置された射出側偏光板444を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板444(R色光側およびB色光側)を介した色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板442、各液晶パネル441、各視野角補償板443、および各射出側偏光板444にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
光学部品用筐体45は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品41〜44を照明光軸Aに対する所定位置に配置するとともに、投射レンズ3を所定位置で支持固定する合成樹脂製の箱状部材である。
この光学部品用筐体45は、図2に示すように、光源装置411を収納する光源収納部材451と、光源装置411を除いた各光学部品41〜44を内部に収納する部品収納部材452と、当該部品収納部材452の部品収納用の開口を閉塞する蓋状部材453を備えて構成されている。
このうち、光源収納部材451は、上方に開口する縦断面視略U字状の箱状部材として構成されており、前述のアッパーケース21の上面21Aに形成された開口21A2を介して、光源装置411を交換可能に構成されている。
また、部品収納部材452は、上方に部品収納用開口が形成された縦断面視略U字状の箱状部材である。この部品収納部材452は、光源収納部材451と接続されており、詳しい図示を省略するが、当該光源収納部材451と接続される部品収納部材452の側壁には、光源収納部材451に収納された光源装置411から射出された光束が透過する開口が形成されている。また、部品収納部材452の内部には、図示を省略するが、光源装置411を除いた各光学部品41〜44を位置決め固定するための複数の溝が形成されている。
(4)電源ユニット5の構成
図2に戻り、電源ユニット5は、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する。この電源ユニット5は、プロジェクタ1の長手方向に沿って、光学ユニット4と略平行に配置されており、EMI(ElectroMagnetic Interference、電磁干渉)対策のため、電磁シールド材51によって覆われている。このような電源ユニット5は、詳しい図示を省略するが、電源ブロックと、光源駆動ブロックとを備えている。
このうち、電源ブロックは、電源ケーブル(図示省略)を介して入力する商用交流電流を直流変換し、各電子部品に応じた電圧に昇圧および減圧した後に、光源駆動ブロックおよび制御ユニット等の各電子部品に供給する。
光源駆動ブロックは、電源ブロックから供給される直流電流を整流、変圧して、交流矩形波電流を発生させ、この交流矩形波電流を光源装置411の光源ランプ416に供給して、当該光源ランプ416を点灯させる。この光源駆動ブロックは、制御ユニットに電気的に接続され、当該制御ユニットにより、光源駆動ブロックを介して光源ランプ416の点灯制御がなされている。
(5)冷却ユニット6の構成
冷却ユニット6は、プロジェクタ1外部から冷却空気を導入して、プロジェクタ1を構成する電子部品や光学部品等の発熱部品である冷却対象を冷却する。この冷却ユニット6は、図2に示すように、液晶パネル441等を冷却する第1冷却系61と、電源ユニット5を冷却する第2冷却系62と、光源ランプ416を冷却する第3冷却系63と、これら第1〜第3冷却系61〜63での冷却に供された冷却空気をプロジェクタ1外部に排出する排気系64とを備えて構成されている。
このうち、第2冷却系62は、投射レンズ3の投射方向に沿った位置に配置された軸流ファン621を備えて構成され、第1冷却系61でのプロジェクタ1外部から外装筺体2内に導入された冷却空気を電源ユニット5に送風して、当該電源ユニット5を冷却する。
第3冷却系63は、外装筺体2内の空気を、図示しないダクトを介して光源装置411に送風するシロッコファン631を備えて構成され、光源装置411に吐出された冷却空気は、光学部品用筐体45の光源収納部材451内を流通して、当該光源収納部材451内に収納された光源装置411の光源ランプ416を冷却する。
図4は、第1冷却系61の一部を示す斜視図である。
第1冷却系61は、サイドケース23に形成された開口232を介してプロジェクタ1外部から冷却空気を導入し、冷却対象としての液晶パネル441等の電気光学装置44および偏光変換素子414を冷却する。
この第1冷却系61は、図2および図4に示すように、フィルタ611(図4)、第1ダクト612、ベースダクト613(図4)、2つの冷却ファン614,615および第2ダクト616(図6ないし図8参照)を備えて構成されている。これらのうち、2つの冷却ファン614,615が本発明の冷却ファンに相当し、第2ダクト616が本発明のダクトに相当する。
フィルタ611は、図4に示すように、開口部232に対応する外装筐体2の内側に着脱自在に設けられている。このフィルタ611は、開口部232から導入した空気を清浄化するためのものであり、サイドケース23の凹部231および第1ダクト612に固定されている。
ここで、フィルタ611と、開口部232を形成するサイドケース23との内面との間には、図4に示すように、第1クッション65が介装されている。
第1クッション65は、弾力性を有する合成樹脂製のクッションで構成され、フィルタ611とサイドケース23との間の隙間を埋めるように、フィルタ611およびサイドケース23に対して密着して取り付けられている。このため、後述する冷却ファン614,615を駆動させて、開口部232から冷却空気が外装筺体2内部に導入される際には、当該冷却空気のほぼ全てがフィルタ611を介して内部に導入されることとなり、外装筺体2内部には、当該フィルタ611によって清浄化された空気が導入されることとなる。
図5は、第1冷却系61の一部を示す図である。具体的に、図5は、第1冷却系61を図4とは反対側から見た図である。
第1ダクト612は、図4および図5に示すように、開口部232を覆うように、サイドケース23の内側の面、および、ベースダクト613の上面613Aにねじ固定される。この第1ダクト612は、水平方向に開口した縦断面視略U字状の箱状部材として構成されており、開口部232と、ベースダクト613の上面613Aとを接続する。この第1ダクト612の内部には、具体的な図示を省略したが、開口部232の図4における左側から流通する空気を、ベースダクト613に形成された開口部6136(図6参照)に導き、開口部232の図4における右側から流通する空気を、ベースダクト613に形成された開口部6137(図6参照)に導く導風板が設けられている。
ここで、第1ダクト612とベースダクト613との間には、図5に示すように、第1ダクト612の下面を覆い、これら第1ダクト612とベースダクト613との間の隙間を埋める第2クッション66が介装されている。この第2クッション66は、第1クッション65と同様に、弾力性を有する合成樹脂製のクッションで構成されている。このため、第1ダクト612内を流通した空気は、漏れることなくベースダクト613を介して、冷却ファン614,615に吸入される。
図6は、ベースダクト613に冷却ファン614,615、第2ダクト616、および風速測定装置7を組み付けた状態を上方から見た斜視図である。
図7は、図6において示した状態を下方から見た斜視図である。
ベースダクト613は、第1ダクト612内を流通した空気を冷却ファン614,615の吸入口に導くとともに、ロアーケース22の底面内側に取り付けられ、フィルタ611、第1ダクト612、冷却ファン614,615および第2ダクト616を支持する部材である。
具体的に、ベースダクト613の上面613Aには、フィルタ611および第1ダクト612が取り付けられ、また、下面613Bには、図7に示すように、冷却ファン614,615および第2ダクト616が取り付けられる。
このベースダクト613は、図6に示すように、平面視略L字状に形成されており、当該ベースダクト613には、上面613Aから起立する板状の整流部6131,6132と、略中央に形成された開口部6133と、略矩形の開口部6134と、3つの略円形状の開口部6135,6136,6137とが形成されている。
このうち、整流部6131,6132は、各端面(板面)がベースダクト613に取り付けられた第1ダクト612内の空気の流通方向に略直交するように設けられ、前記空気の流れを整流する。
ベースダクト613の略中央に形成された開口部6133には、図6に示すように、第2ダクト616の一部が露出する。この開口部6133は、光学ユニット4を構成する電気光学装置44に対応する位置に形成されている。そして、ベースダクト613の上面613Aに取り付けられた第1ダクト612を介して、下面613Bに取り付けられた冷却ファン614,615によってプロジェクタ1外部から吸入された空気が、第2ダクト616を介して、電気光学装置44に送風される。
ベースダクト613において、整流部6131,6132から離間した位置、具体的には、サイドケース23から離れた位置に形成された略矩形の開口部6134には、冷却ファン615から第2ダクト616を介して冷却空気が送風される。この開口部6134の形成位置は、光学ユニット4を構成する偏光変換素子414に対応しており、第2ダクト616および開口部6134を介して、冷却ファン615から偏光変換素子414に、プロジェクタ1外部から導入された冷却空気が送風される。
ベースダクト613に形成された3つの略円形状の開口部6135,6136,6137のうち、整流部6131,6132から離れた位置に形成された開口部6135に対応する位置には、下面613B側に、第3冷却系63を構成するシロッコファン631が取り付けられる。このため、第1冷却系61により外装筺体2内に導入され、電気光学装置44を冷却した空気は、開口部6135を介してシロッコファン631に吸入され、光源装置411に送風される。
開口部6136,6137は、第1ダクト612をベースダクト613に取り付けた際に、当該第1ダクト612内に覆われる位置に形成されている。この開口部6136,6137に対応する下面613B側には、冷却ファン614,615が取り付けられる。具体的に、開口部6136に対応する位置には、当該開口部6136に吸入口61412を向けて冷却ファン614が取り付けられ、開口部6137に対応する位置には、吸入口61512を向けて冷却ファン615が取り付けられる。このため、第1ダクト612を介して外装筺体2外部から導入された冷却空気は、開口部6136,6137を介して、冷却ファン614,615に吸入される。
図8は、冷却ファン614,615、第2ダクト616、および風速測定装置7を示す斜視図である。
冷却ファン614,615は、サイドケース23に形成された開口部232から導入された空気を吸入して、液晶パネル441等の電気光学装置44および偏光変換素子414に送風するものであり、ベースダクト613の下面613Bの開口部6136,6137に対応する位置に取り付けられる。
これら冷却ファン614,615は、図8に示すように、それぞれファン本体6141,6151と、ファンカバー6142,6152とを備えて構成されている。
ファン本体6141,6151は、具体的な図示は省略するが、回転軸上に複数の羽根部材が設けられた回転駆動源としてのモータ(図示省略)と、当該モータを内部に収納する筺体61411,61511とを備えている。このようなファン本体6141,6151は、シロッコファンとして構成することができる。
このうち、筺体61411,61511には、モータの回転軸に略直交する面に吸入口61412,61512が形成され、また、モータの回転軸に沿った面に、吸入口61412,61512から吸入した空気を、当該モータの回転によって吐出する吐出口61413,61513が形成されている。
ファンカバー6142,6152は、ファン本体6141,6151と同様の外観形状を有し、上方に開口61421,61521が形成された箱状部材として構成されている。このファンカバー6142,6152には、当該開口61421,61521を介して内部にファン本体6141,6151が収納される。
このファンカバー6142,6152には、ファン本体6141,6151の吐出口61413,61513に応じた位置にそれぞれ開口61422,61522(図7)が形成されている。また、この開口61422,61522には、第2ダクト616が接続されており、ファン本体6141,6151で吸入された冷却空気は、これら開口61422,61522を介して、第2ダクト616内に送出される。
すなわち、ファンカバー6142,6152によって、ファン本体6141,6151は、吸入口61412,61512が形成された面、および、吐出口61413,61513以外は、略全て覆われることとなる。この状態で、冷却ファン614,615は、ベースダクト613の下面613Bにねじ固定される。
これらファンカバー6142,6152において、開口61421,61521を形成する側壁の上面、すなわち、ベースダクト613の下面613Bに対向する面には、当該面の面外方向に起立するリブ61423,61523が形成されている。
これらリブ61423,61523は、ファンカバー6142,6152にファン本体6141,6151を収納する開口61421,61521の周囲を囲むように形成されている。そして、これらリブ61423,61523は、ファンカバー6142,6152と、ベースダクト613の下面613Bとの間に介装される第3クッション67(図7)および第4クッション68(図7)をそれぞれ押圧する。
これら第3クッション67および第4クッション68は、第1クッション65および第2クッション66と同様に、弾力性を有する合成樹脂製のクッションである。すなわち、これら第3クッション67および第4クッション68により、ベースダクト613とファンカバー6142,6152との間の隙間が塞がれており、外装筺体2内の空気が、冷却ファン614,615の吸入口61412,61512に流入することが防がれている。このため、冷却ファン614,615のファン本体6141,6151が駆動すると、当該ファン本体6141,6151の吸入口61412,61512には、ベースダクト613に形成された開口部6136,6137を介して、第1ダクト612内を流通した空気のみが流入することとなる。
第2ダクト616は、水平面に沿って分割形成された合成樹脂製の成型品である一対のダクト部616A,616B(図9参照)で構成され、互いに組み合わせることで、内部に空気を流通可能とする。そして、第2ダクト616は、冷却ファン614,615から吐出された冷却空気を、液晶パネル441等の電気光学装置44および偏光変換素子414に導く。この第2ダクト616は、ベースダクト613の下面613Bにねじ固定され、上方側に位置するダクト部616Aの一部がベースダクト613に形成された開口部6133を介して、上面613A側に露出する。このような第2ダクト616には、図7および図8に示すように、第1導風部6161、第2導風部6162、および第3導風部6163が形成されている。
第1導風部6161は、冷却ファン614から吐出された冷却空気を、液晶パネル441R,441Bのそれぞれに向けて導風する。この第1導風部6161には、冷却ファン614の開口61422に接続され、当該冷却ファン614から吐出された空気が内部を流通する流通部61611と、当該流通部61611から分岐して、電気光学装置44の液晶パネル441Rに向かって延出する延出部61612と、同様に、流通部61611から分岐して、液晶パネル441Bに向かって延出する延出部61613とが形成されている。これら延出部61612,61613には、液晶パネル441R,441Bに対応する位置に開口61612A,61613Aが形成されており、当該延出部61612,61613内には、流通部61611内を流通した冷却空気が分配される。
すなわち、冷却ファン614から吐出された空気は、第1導風部6161の流通部61611内の空間Ar1(図9参照)に流通した後、延出部61612,61613内にそれぞれ分配される。
このうち、延出部61612内に分配された冷却空気は、当該延出部61612に形成された開口61612Aから排出され、液晶パネル441Rと、当該液晶パネル441Rの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
一方、延出部61613内に分配された冷却空気は、当該延出部61613に形成された開口61613Aから排出され、液晶パネル441Bと、当該液晶パネル441Bの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
第2導風部6162は、冷却ファン615から吐出された空気を液晶パネル441Gに向けて導風する。この第2導風部6162には、冷却ファン615の開口61522に接続され、当該冷却ファン615から吐出された冷却空気が内部を流通する流通部61621と、当該流通部61621から分岐して、液晶パネル441Gに向かって延出する延出部61622とが形成されている。このうち、延出部61622には、液晶パネル441Gに対応する位置に開口61622Aが形成されている。
また、第3導風部6163は、冷却ファン615から吐出された冷却空気の一部を、偏光変換素子414に導風する。この第3導風部6163には、第2導風部6162の流通部61621と接続され、当該流通部61621から分岐した一部の冷却空気が内部を流通する流通部61631と、当該流通部61631から偏光変換素子414に向かって延出する延出部61632とが形成されている。この延出部61632には、偏光変換素子414に対応する位置に開口61632Aが形成されている。
すなわち、冷却ファン615から吐出された空気は、第2導風部6162の流通部61621内の空間(図示省略)に流通した後、一部が延出部61622に、他の一部が第3導風部6163の流通部61631に分配される。
ここで、延出部61622内を流通する空気は、開口61622Aから排出され、液晶パネル441Gと、当該液晶パネル441Gの光束入射側および光束射出側に配置された入射側偏光板442、視野角補償板443および射出側偏光板444とを冷却する。
また、第3導風部6163の流通部61631内を流通する空気は、当該流通部61631に接続された延出部61632内を流通した後、開口61632Aを介して排出され、偏光変換素子414を冷却する。
これら電気光学装置44および偏光変換素子414を冷却した冷却空気は、外装筺体2内を流通した後、第2冷却系62を構成する軸流ファン621により吸入され、電源ユニット5を冷却する他、第3冷却系63を構成するシロッコファン631により吸入され、光源装置411を冷却する。そして、これら光源装置411および電源ユニット5を冷却した空気は、排気系64を構成するダクト641を介して軸流ファン642により吸入され、アッパーケース21に形成された排気口(図示省略)を介して、外装筺体2外に排出される。
(6)風速測定装置7の構成
図9は、風速測定装置7の内部構造を示す断面図である。
風速測定装置7は、冷却ユニット6により冷却対象である電気光学装置44に送風される空気の風速を測定する装置である。この風速測定装置7は、図6ないし図9に示すように、空気流通部71と、風速測定部としての風速センサ72とを備える。
空気流通部71は、図8または図9に示すように、平面視略直方体形状を有し、第1導風部6161を構成する流通部61611における空気の流通方向先端部に接続し、第2ダクト616に一体的に構成されている。すなわち、空気流通部71は、第2ダクト616における一対のダクト部616A,616Bにそれぞれ一体的に構成される一対の流通部材71A,71Bの2体に分割形成されたものである。そして、空気流通部71は、一対の流通部材71A,71Bを互いに組み合わせることで、断面略矩形枠形状を有し、空間Ar1を流通する空気の一部を内部に流通可能とする。より具体的に、空気流通部71における空気の流路の断面積は、図9に示すように、空間Ar1における空気の流路の断面積よりも十分に小さいものとなるように形成されている。
この空気流通部71において、流路前段側には、図9に示すように、空気の流通方向に略直交して延出する平板状の一対の障壁部711,712が形成されている。
より具体的に、障壁部711は、図9に示すように、下方側に位置する流通部材71Bの内側面(上方側端面)に立設されている。また、障壁部712は、上方側に位置する流通部材71Aの内側面(下方側端面)において、図9に示すように、一対の流通部材71A,71Bを互いに組み合わせた状態で、障壁部711よりも流路後段側の位置に立設されている。そして、一対の障壁部711,712は、流路方向から見た場合に、互いの板面が平面的に干渉するように形成されている。
すなわち、空間Ar1内を流通する空気の一部は、図9に示すように、空気流通部71内に流入する際、一対の障壁部711,712の隙間を流通することとなる。すなわち、一対の障壁部711,712は、空間Ar1の内圧と該一対の障壁部711,712よりも流路後段側に位置する空間Ar2の内圧とを分け、空間Ar1の内圧に対して空間Ar2の内圧を十分に低下させる機能を有している。
また、この空気流通部71において、流路後段側端部には、図8または図9に示すように、該空気流通部71内部の空気を外部に流出させる流出口713が形成されている。
すなわち、流出口713は、空間Ar2を流通する空気の流量を増加させる。よってさらに空間Ar2の内圧を十分に低下させるとともに、内圧および風速を安定化させる機能を有している。
さらに、この空気流通部71において、一対の障壁部711,712と流出口713との間の略中央部分には、図9に示すように、一対の障壁部711,712と流出口713との間の空間Ar2を流通する空気を外部に流出させるセンサ吹出し口714が形成されている。
風速センサ72は、図9に示すように、空気流通部71におけるセンサ吹出し口714に対応する位置に配設され、センサ吹出し口714を介して流出した空気の風速を測定する。そして、測定した風速値に応じた信号を制御装置8に出力する。
なお、風速センサ72の構成としては、特に限定されないが、例えば、ヒータを加熱することにより所定の温度分布を形成し、空気の風速に応じた前記温度分布の変化状態を計測する風速センサを採用できる。本実施形態では、上述した原理で風速を測定する、MEMS風量センサD6F-W01A1あるいはD6F-W04A1(オムロン社製)を採用できる。
(7)制御装置8の構成
図10は、制御装置8によるプロジェクタ1の制御構造を示すブロック図である。
制御装置8は、プロジェクタ1全体の駆動制御を行う。この制御装置8は、図10に示すように、インターフェース部81と、液晶パネル駆動制御部82と、フレームメモリ83と、ランプ駆動制御部84と、ファン駆動制御部85と、目詰まり検出制御部86と、メモリ87とを備える。
インターフェース部81は、外部から信号線を介して入力される信号に対して予め設定されている入力インターフェース処理を実行し、液晶パネル駆動制御部82等に出力する。例えば、インターフェース部81は、各種外部機器から出力される画像信号等を入力し、液晶パネル駆動制御部82にて処理可能な画像信号に変換して出力する。そして、インターフェース部81から出力された画像信号(デジタル画像信号)は、フレームメモリ83に一時的に記録される。
液晶パネル駆動制御部82は、インターフェース部81から出力されフレームメモリ83に順次記憶されるデジタル画像信号を適宜読み出して、読み出したデジタル画像信号に対して所定の処理を施し、処理を施した画像に対応する画像情報としての駆動信号を各液晶パネル441に出力して所定の光学像を形成させる。この液晶パネル駆動制御部82における前記所定の処理としては、例えば、拡大・縮小等の画像サイズ調整処理、台形歪補正処理、画質調整処理、ガンマ補正処理等がある。これらの各処理は、周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
ランプ駆動制御部84は、所定のプログラムにしたがって、所定の駆動周波数で光源ランプ416を駆動させる旨の制御指令をランプドライバ416Aに出力し、ランプドライバ416Aに所定の駆動周波数に応じた駆動信号を生成させ、光源ランプ416を駆動させる。
ファン駆動制御部85は、所定のプログラムにしたがって、各ファン614,615,621,631を駆動制御する。なお、以下では、ファン駆動制御部85による冷却ファン614,615の駆動制御を主に説明し、他のファン621,631の駆動制御については説明を省略する。
このファン駆動制御部85は、メモリ87に記憶されたファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン614,615を駆動させた後、冷却対象である電気光学装置44近傍に配設された温度検出部としてのサーミスタ88(図10)にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、メモリ87に記憶された設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン614,615に印加する電圧値を変更して電気光学装置44近傍の温度が前記設定温度になるようにフィードバック制御を実施する。なお、このフィードバック制御としては、検出温度と設定温度との偏差量に基づいて冷却ファン614,615に印加する電圧値を変更するフィードバック制御であればよく、比例制御、PI(Proportional Integral)制御、PID(Proportional Integral Differential)制御等のいずれを採用してもよい。
そして、このファン駆動制御部85は、図10に示すように、サーミスタ88から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)851と、上述したフィードバック制御を実施する制御部本体852と、制御部本体により処理されて出力される所定の入力コードに応じたアナログ信号(電圧)をファンドライバ614A,615Aに出力し冷却ファン614,615を駆動させるDAC(Digital to Analog Converter)853とを備えている。
目詰まり検出制御部86は、ファン駆動制御部85によるフィードバック制御の際、冷却ファン614,615に印加する電圧値が上限値に達した後、風速測定装置7にて測定された風速値と、メモリ87に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とに基づいて、フィルタ611の交換が必要であるか否かを判定する目詰まり検出制御を実施する。また、目詰まり検出制御部86は、フィルタの交換が必要であると判定した場合に、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力し、液晶パネル441にフィルタ611の交換を促す情報(光学像)を形成させる。
そして、この目詰まり検出制御部86は、図10に示すように、風速センサ72から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC861と、入力したデジタル信号に基づいて上述した処理(目詰まり検出制御等)を実行する制御部本体862とを備えている。
メモリ87は、ファン駆動制御部85におけるフィードバック制御に必要な情報や、目詰まり検出制御部86における目詰まり検出制御に必要な情報等を記憶する。このメモリ87は、図10に示すように、ファン制御情報記憶部871と、設定温度情報記憶部872と、設定風速情報記憶部873とを備える。
ファン制御情報記憶部871は、制御部本体852がフィードバック制御を実施する際の初期電圧値に関するファン制御情報を記憶する。
設定温度情報記憶部872は、制御部本体852がフィードバック制御を実施する際の設定温度に関する設定温度情報を記憶する。なお、設定温度としては、電気光学装置44近傍の温度を所望の温度に設定するための温度である。
設定風速情報記憶部873は、制御部本体862が目詰まり検出制御を実施する際の設定風速値に関する設定風速情報を記憶する。なお、設定風速値としては、フィルタ611の交換を必要とする、すなわち、フィルタ611が目詰まりを起こしている際に送風される風速値よりも若干大きい値に設定されたものである。
(8)プロジェクタ1の制御方法
次に、上述した制御装置8によるプロジェクタ1の制御方法を図面に基づいて説明する。なお、以下の制御方法では、主に、ファン駆動制御部85および目詰まり検出制御86による制御を主に説明し、他の制御については、説明を省略する。
図11は、プロジェクタ1の制御方法を説明するフローチャートである。
先ず、利用者によりプロジェクタ1の電源ONボタン(図示省略)が押下されることで、電源ONボタンから制御装置8に所定の操作信号が出力され、制御装置8は、プロジェクタ1を起動する(ステップS1)。
ステップS2の後、ファン駆動制御部85は、メモリ87からファン制御情報および設定温度情報を読み出す。そして、ファン駆動制御部85は、読み出したファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン614,615を駆動させる。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ88にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、読み出した設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン614,615に印加する電圧値を変更して電気光学装置44近傍の温度が前記設定温度になるようにフィードバック制御を実施する(ステップS2)。
図12は、フィードバック制御の状態を模式的に示す図である。なお、図12では、横軸が光源ランプ416の点灯後(プロジェクタ1の起動後)の経過時間を示し、縦軸がサーミスタ88の検出温度および冷却ファン614,615に印加する電圧値を示している。また、図12において、曲線CLSがサーミスタ88の検出温度の挙動を示し、曲線CLVが冷却ファン614,615に印加する電圧値の挙動を示している。
ファン駆動制御部85は、図12に示すように、サーミスタ88の検出温度に応じて冷却ファン614,615に印加する電圧値を変更し、電気光学装置44近傍の温度が光源ランプ416の点灯後の時間の経過にしたがって設定温度T近傍に安定するようにフィードバック制御を実施する。
ところで、プロジェクタ1の使用環境温度が高い場合には、電気光学装置44に向けて送風される空気の温度も高いため、電気光学装置44近傍の温度の上昇率が高くなる。また、フィルタ611が目詰まりを起こした場合、すなわち、フィルタ611に塵埃等が付着し、所望量の空気を内部に導入できない場合にも同様に、電気光学装置44近傍の温度の上昇率が高くなる。以上のような場合にファン駆動制御部85がフィードバック制御を実施すると、初期電圧値Vで冷却ファン614,615を駆動した後、電圧値の増加率を比較的に大きくし、いずれ設定された上限値(冷却ファン614,615の使用電圧の上限値)で冷却ファン614,615を駆動することとなる。
そして、目詰まり検出制御部86は、以下に示すように、目詰まり検出制御を実施することで、上記の種々の場合を切り分け、フィルタ611が目詰まりを起こしている旨を検出する。
すなわち、目詰まり検出制御部86は、ステップS2においてファン駆動制御部85によりフィードバック制御が実施されている際、ファン駆動制御部85から冷却ファン614,615に印加される電圧値が上限値に達したか否かを常時、監視する(ステップS3)。
ステップS3において、目詰まり検出制御部86は、「Y」と判定した場合、すなわち、冷却ファン614,615に印加される電圧値が上限値に達したと判定した場合には、風速センサ72から出力される信号を入力し、風速センサ72にて測定された風速値を認識する(ステップS4)。
ステップS4の後、目詰まり検出制御部86は、認識した風速値と、メモリ87に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、風速値が設定風速値未満であるか否か、すなわち、フィルタ611の交換が必要であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、目詰まり検出制御部86が「N」と判定した場合、すなわち、風速値が設定風速値以上であると判定した場合には、制御装置8は、ステップS2に戻り、フィードバック制御を継続する。すなわち、風速値が設定風速値以上である場合には、フィルタ611が目詰まりを起こしている場合ではなく、例えば、プロジェクタ1の使用環境温度が高い場合等であり、目詰まり検出制御部86は、フィルタ611が目詰まりを起こしている場合であるとは認識しない。
一方、ステップS5において、目詰まり検出制御部86は、「Y」と判定した場合、すなわち、風速値が設定風速値未満であると判定した場合には、フィルタ611が目詰まりを起こしている状態であると認識する(ステップS6)。
ステップS6の後、目詰まり検出制御部86は、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力し、液晶パネル441にフィルタ611の交換を促す情報(光学像)、例えば、「フィルタを交換して下さい」のメッセージを含む光学像を形成させ、スクリーン上に前記情報を表示させる(ステップS7)。
上述した実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、風速測定装置7は、障壁部711,712および流出口713が形成された空気流通部71を備えている。このことにより、空気流通部71に向かう空気は、一度、障壁部711,712に衝突した後に、空間Ar2に流入する。このため、空間Ar1の圧力を障壁部711,712により低下させた状態で、空間Ar2に空気を流入させることができる。また、流出口713により、空間Ar2を流通する空気の流量を増加させることができる。したがって、空間Ar2は、空間Ar1の圧力よりも十分に低い圧力状態となりかつ、空気を一定の風速で流通させることができる。そして、風速センサ72は、空間Ar2の空気の風速を測定するので、センサ特性上、最適な圧力状態で風速を測定できかつ、測定した風速値にばらつきが生じることなく、電気光学装置44に送風される空気の風速を精度よく測定できる。
ここで、風速測定装置7は、空気流通部71が第2ダクト616内部に連通するように形成されている。すなわち、風速測定装置7は、電気光学装置44に対して空気の流路前段側に配設されている。このことにより、例えば、風速測定装置7が電気光学装置44を介した後の空気の風速を測定する構成と比較して、測定した風速値にばらつきが生じることをより抑制でき、電気光学装置44に送風される空気の風速をより高精度に測定できる。また、第2ダクト616内部の空間Ar1は、冷却ファン614からの空気の吐出圧により比較的に高い内圧となっているところ、障壁部711,712により、空気流通部71の空間Ar2の内圧を十分に低くすることができ、例えば、空間Ar2を電気光学装置44の配置位置と略同一の圧力状態とすることができ、電気光学装置44に送風される空気の風速を良好に測定できる。
また、空気流通部71には、2つの障壁部711,712が形成され、一方の障壁部711が下方から上方に向けて立設し、他方の障壁部712が上方から下方に向けて立設している。このことにより、例えば、障壁部を1つのみ形成した構成と比較して、2つの障壁部711,712を介して空間Ar2に流入する空気の風速を略全領域で均一化できる。このため、風速センサ72にて測定した風速値にばらつきが生じることをより抑制でき、電気光学装置44に送風される空気の風速をより精度よく測定できる。
さらに、空気流通部71は、2体に分割形成された一対の流通部材71A,71Bで構成されているので、2つの障壁部711,712や流出口713を容易に形成でき、すなわち、空気流通部71の製造を容易とする。
また、制御装置8は、ファン駆動制御部85、設定風速情報記憶部873、および目詰まり検出制御部86を備えているので、冷却ファン614に印加する電圧値、風速測定装置7にて測定された高精度の風速値、および設定風速情報記憶部873に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値に基づいて、フィルタ611の目詰まりを精度よく検出でき、フィルタ611の交換を利用者に適切に認識させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
前記実施形態において、風速測定装置7の配設位置は、前記実施形態で説明した位置に限らない。風速測定装置としては、冷却対象に送風される空気の風速を測定可能とする位置であれば、いずれの位置でもよい。例えば、前記実施形態では、風速測定装置7は、液晶パネル441R,441Bに向けて送風される空気の風速を測定可能とする位置(第1導風部6161)に設けられていたが、液晶パネル441R,441Bを介した後の空気の風速を測定する位置に設けてもよく、あるいは、その他の冷却対象である液晶パネル441G、偏光変換素子414、電源ユニット5、光源ランプ416等に送風される空気の風速を測定可能とする位置に設けても構わない。
前記実施形態において、空気流通部71の構成は、前記実施形態で説明した構成に限らない。例えば、前記実施形態では、障壁部が障壁部711,712の2つで構成されていたが、障壁部を1つのみ有する構成としてもよいし、障壁部を3つ以上有する構成としても構わない。すなわち、障壁部および流出口は、空間Ar2の内圧を風速センサ72のセンサ特性上、最適な圧力状態とするものであり、その形状や数は特に限定されない。
前記実施形態において、風速センサ72の構成は、前記実施形態で説明した構成に限らず、その他の構成の風速センサを採用しても構わない。例えば、風速センサとして、ヒータと、周囲温度センサと、これらを制御する制御装置とを含んで構成し、前記制御装置にて前記ヒータの温度が前記周囲温度センサにて検出された周囲温度に対して常に一定の温度差になるように制御する。そして、送風される空気により前記温度差が一定値から外れた際に、前記制御装置が前記温度差を一定値とするように前記ヒータを制御する。この際、前記ヒータから奪われる熱量は、送風される空気の風速と相関があるので、前記ヒータに対する加熱電力量から空気の風速を算出する。
前記実施形態では、ファン駆動制御部85は、冷却ファン614,615を駆動制御する際にフィードバック制御を実施していたが、これに限らず、その他の駆動制御、例えば以下に示す温度対応制御を実施しても構わない。
例えば、ファン制御情報記憶部871に記憶されたファン制御情報として、温度に関する温度情報、および前記温度に応じた回転数で冷却ファン614,615を駆動させるための電圧値に関する電圧値情報が関連付けられた電圧温度関連情報で構成する。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ88にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度、および前記電圧温度関連情報に基づいて、前記検出温度に応じた電圧値で冷却ファン614,615を駆動させる温度対応制御を実施する。
前記実施形態では、制御装置8は、風速測定装置7にて測定された風速値に基づいて、目詰まり検出制御を実施していたが、これに限らず、その他の制御、例えば、光源ランプ416を消灯させる制御、電源をOFFする制御、発熱異常の警報表示をする制御を実施する構成としても構わない。このように構成すれば、液晶パネル441等の光学部品が光束の照射により過熱されて損傷することがない。
前記実施形態では、目詰まり検出制御部86は、フィルタ611の目詰まりを検出した後、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力して、液晶パネル441にフィルタ611を交換する旨の光学像を形成させていたが、これに限らず、例えば、音声出力部にフィルタ611の交換を促すメッセージ等を音声にて報知させてもよく、あるいは、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を発光させる構成としてもよい。すなわち、目詰まり検出制御部86は、フィルタ611の目詰まりを検出した後、報知部(液晶パネル駆動制御部82、音声出力部、発光素子等)にフィルタの交換を促す情報を報知させる構成であればよい。
前記実施形態では、光源装置411は、放電発光型の光源装置で構成していたが、これに限らず、レーザダイオード、LED、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
また、前記実施形態では、光源装置411を1つのみ用い色分離光学装置42にて3つの色光に分離していたが、色分離光学装置42を省略して3つの色光をそれぞれ射出する3つの前記固体発光素子を光源装置として構成してもよい。
前記実施形態では、色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム445を採用していたが、これに限らず、ダイクロイックミラーを複数用いることで各色光を合成する構成を採用してもよい。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、3つの液晶パネル441R,441G,441Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
さらに、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネル441を備えたプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から画像投射を行なうフロントタイプのプロジェクタ1のみを例示したが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から画像投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、本発明に係る風速測定装置をプロジェクタに搭載した例を説明したが、これに限らず、冷却対象、冷却ファン、および外装筺体を備える例えば、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器に搭載しても構わない。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の風速測定装置は、冷却対象に送風される空気の風速を精度よく測定できるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタに利用できる。
本実施形態の電子機器としてのプロジェクタの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す斜視図。 前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す図。 前記実施形態における第1冷却系の一部を示す斜視図。 前記実施形態における第1冷却系の一部を示す図。 前記実施形態におけるベースダクトに冷却ファン、第2ダクト、および風速測定装置を組み付けた状態を上方から見た斜視図。 図6において示した状態を下方から見た斜視図。 前記実施形態における冷却ファン、第2ダクト、および風速測定装置を示す斜視図。 前記実施形態における風速測定装置の内部構造を示す断面図。 前記実施形態における制御ユニットによるプロジェクタの制御構造を示すブロック図。 前記実施形態におけるプロジェクタの制御方法を説明するフローチャート。 前記実施形態におけるフィードバック制御の状態を模式的に示す図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ(電子機器)、3・・・投射レンズ(投射光学装置)、7・・・風速測定装置、8・・・制御装置、71・・・空気流通部、72・・・風速センサ(風速測定部)、85・・・ファン駆動制御部、86・・・目詰まり検出制御部、88・・・サーミスタ(温度検出部)、232・・・開口部(吸気口)、411・・・光源装置、441・・・液晶パネル(光変調装置)、611・・・フィルタ、616・・・第2ダクト、614,615・・・冷却ファン、711,712・・・障壁部、713・・・流出口、873・・・設定風速情報記憶部、Ar1,Ar2・・・空間。

Claims (4)

  1. 冷却対象、および前記冷却対象を冷却する冷却ファンを備えた電子機器に用いられ、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置であって、
    空気の風速を測定する風速測定部と、
    前記冷却対象に送風される空気の一部を流通可能とする空気流通部とを備え、
    前記空気流通部には、前記空気の流通方向前段側に前記流通方向に交差して延出する障壁部と、前記空気の流通方向後段側に内部の空気を外部に流出させる流出口とが形成され、
    前記風速測定部は、前記空気流通部内部において、前記障壁部と前記流出口との間の空間の空気の風速を測定することを特徴とする風速測定装置。
  2. 冷却対象と、前記冷却対象を冷却する冷却ファンと、前記冷却対象および前記冷却ファンを内部に収納配置する外装筺体とを備えた電子機器であって、
    前記外装筺体には、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成され、
    請求項1に記載の風速測定装置と、
    前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、
    当該電子機器の構成部材を駆動制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記温度検出部にて検出された温度に基づいて、前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、
    前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、
    前記ファン駆動制御部が前記冷却ファンに所定の電圧値を印加した際に前記風速測定装置にて測定された風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、比較した結果に応じて、前記フィルタの交換が必要であるか否かを判定する目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部とを備えていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器において、
    前記冷却ファンから吐出された空気を前記冷却対象に導くダクトを備え、
    前記風速測定装置は、前記空気流通部が前記ダクト内部に連通するように配設されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
    当該電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることを特徴とする電子機器。
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