JP2007302043A - 車両用格納式シートのロック構造 - Google Patents

車両用格納式シートのロック構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007302043A
JP2007302043A JP2006130217A JP2006130217A JP2007302043A JP 2007302043 A JP2007302043 A JP 2007302043A JP 2006130217 A JP2006130217 A JP 2006130217A JP 2006130217 A JP2006130217 A JP 2006130217A JP 2007302043 A JP2007302043 A JP 2007302043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
striker
engaged
vehicle
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006130217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4635952B2 (ja
Inventor
Tetsuya Abe
哲也 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2006130217A priority Critical patent/JP4635952B2/ja
Publication of JP2007302043A publication Critical patent/JP2007302043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4635952B2 publication Critical patent/JP4635952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートに設けたストライカとこれを起立姿勢の基準回動位置に保持する操作ケーブルとの間に異常な負荷をかけないようにし、かつ、係る構造の大型化を招かないようにして、車体側に設けたロック機構部との間に生じた相対的なずれの変位を好適に吸収する。
【解決手段】車両用格納式シートのロック構造である。シートに設けられたストライカ11と車体パネルに設けられたロック機構部とを有する。ストライカ11はシート1に起倒回動可能に軸支されており、シート1の格納移動時に操作ケーブル14の牽引によって起立姿勢の基準回動位置に起こし上げられる。この状態では、ストライカ11は、操作ケーブル14との間に設けられた引張ばね15と、ストッパとしてのゴム部材16との両者の弾性作用によって保持される。これにより、ストライカ11は、起立姿勢の基準回動位置に対する正逆両方向への回動変位が許容される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用格納式シートのロック構造に関する。詳しくは、車両の座席用シートと車体側の部材との間に設けられて、シートを格納移動させた位置で車体側の部材に対して係脱させることのできる車両用格納式シートのロック構造に関する。
従来、車両の座席用シートには、不使用時におけるシートを格納移動させて、荷室スペースを拡張できるようにする機構が採用されているものがある。このような格納機構としては、例えば、シートバックをシートクッション側に前倒ししてシートを折畳みの姿勢状態とし、これを車両の側方に起こし上げた状態にして保持するものが知られている。ここで、シートを起こし上げた格納位置に保持する手段としては、シートに設けた保持ベルトをアシストグリップ等の車体側の掛部に掛け止める形式のものが知られている。しかし、保持ベルトを用いた方法では、その掛け止めや取り外しの操作に手間がかかる。
そこで、係る操作を簡便化するために、シートを格納位置まで起こし上げることにより、シート側の部材と車体側の部材とを自動的に係合ロックさせることのできるロック構造を採用しているものがある。具体的には、このロック構造は、シート側に設けたフレーム形状のストライカと、車体側に設けたロック機構部と、の組み合わせより成る。このロック機構部は、シートの起こし上げと共に相対的に接近してくるストライカを受け入れる受入口を有する。そして、ロック機構部は、受入口の内部にストライカが押し込まれてくることにより、この動きに連動してストライカに自動的に係合ロックするように作動する。
しかし、上記のロック構造では、シートの起こし上げ位置が何らかの理由で車両の前後方向にずれた場合、ストライカがロック機構部の受入口に上手く入り込まずにロックしない可能性がある。また、ストライカとロック機構部とが係合ロックした状態にあっては、シートが車両走行時の影響を受けて前後方向に揺さ振られることにより、係合ロックしている両部材の間に大きな負荷がかかる。これにより、例えば、ストライカの起倒回動を操作するケーブルに引張方向の異常な負荷をかけて破損させてしまうおそれがある。
そこで、上記の不具合を解消するために、ストライカ或いはロック機構部に上記の相対的な押込位置のずれを吸収することのできる構造を採用することが考えられる。例えば、下記特許文献1には、ストライカに押込位置のずれを吸収する構造を採用した技術が開示されている。この開示技術では、ストライカが起倒回動可能に軸支されており、かつ、捩りばねによって、ロック機構部とロック可能な起こし上げの回動方向に附勢されている。これにより、ストライカは、ストッパと当接する起こし上げの回動位置にて、附勢により保持されている。ここで、ストッパによる回動の規制位置は、本来、ストライカがロック機構部の受入口に入り込んでロックする基準回動位置よりも行き過ぎた位置に設定されている。そして、これに合わせて、ストライカを受け入れるロック機構部の受入口も、行き過ぎた位置にあるストライカを受け入れるために、案内面となる拡開形状のガイド面が広めに設定されている。これにより、ストライカの入り込む位置が基準回動位置から外れた場合にも、その相対的な押込位置のずれが捩りばねの弾性変形に伴って吸収されてストライカの押込位置のずれが補正されるようになる。また、ストライカとロック機構部とが係合ロックした状態にあっては、両者の間に相対的なずれの変位が生じても、この変位が捩りばねの弾性変形に伴って吸収されるようになる。
特開2005−263007号公報
しかし、上記の開示技術を採用したロック構造では、ストライカが捩りばねの附勢に抗した回動方向にしか相対変位を吸収しない。そのため、ストライカがロック機構部の受入口に入り込む基準回動位置を、ストッパによる規制位置に対して大幅に戻し込んだ位置に設定し、この戻し込まれた回動変位量によって、逆の回動方向の相対変位を吸収できるようにしている。したがって、ストライカを受け入れるロック機構部の受入口も、行き過ぎた位置にあるストライカを受け入れるために、ガイド面の拡開形状を広めに設定しなければならなくなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート側の部材に設けた係合部材とこれを起立姿勢の基準回動位置に保持する保持手段との間に異常な負荷をかけないようにし、かつ、係る構造の大型化を招かないようにして、車体側に設けた被係合部材との間に生じた相対的なずれの変位を好適に吸収できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用格納式シートのロック構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両の座席用シートと車体側の部材との間に設けられ、シートを格納移動させた位置で車体側の部材に対して係脱させることのできる車両用格納式シートのロック構造であって、シート側の部材に設けられた係合部材と、係合部材と係合ロック可能な構成を備えて車体側の部材に設けられた被係合部材と、を有し、係合部材及び被係合部材は、シートの格納移動に伴って相対的に接近移動し、その一方側の部材に形成された受入口に他方側の部材が相対的に押込まれていく動きに連動して一方側の部材が他方側の部材と係合ロックするように作動する構成となっており、係合部材は、シート側の部材に起倒回動可能に軸支されており、起倒回動により、被係合部材と係合ロック可能となる予め定められた起立姿勢の基準回動位置とシートの形状に即して倒し込まれた倒込姿勢の回動位置とに切換えられるようになっており、かつ、シートの格納移動時に、シート側の部材との間に設けられた保持手段によって係合部材が倒込姿勢の回動位置から起立姿勢の基準回動位置に起こし上げられた状態として保持されるようになっており、更に、起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材に関連付けて、係合部材の起立姿勢の基準回動位置に対する正逆両方向への相対的な回動変位を弾性変形により吸収し許容することのできる回動変位吸収手段が設けられており、回動変位吸収手段は、係合部材と被係合部材との間に相対的な回動位置のずれが生じた際に、係合部材が受入口の形状に沿って被係合部材と係合ロックする位置に向けて回動を伴いながら強制的に押込まれようとする回動変位を許容して、被係合部材との間に生じた相対的な回動位置のずれを補正することを特徴とする。
この第1の発明によれば、シートの格納移動時には、シート側の部材に設けられた係合部材が、保持手段によって起立姿勢の基準回動位置に起こし上げられた状態として保持される。したがって、係合部材は、被係合部材との間に相対的な回動位置のずれがない場合には、シートの格納移動に伴って、そのまま、被係合部材に押込まれてこれと自動的に係合ロックする。また、上記のずれが生じた場合には、回動変位吸収手段によって、係合部材のずれを補正する方向への回動変位が許容される。これにより、係合部材は、シートの格納移動に伴って、受入口の形状に沿って強制的に回動させられながら被係合部材に押込まれていき、これと自動的に係合ロックする。
そして、係合部材と被係合部材とが係合ロックした状態では、両者の間に相対的な回動位置のずれを生じさせる負荷が作用しても、回動変位吸収手段によって、係合部材のずれ方向への回動変位が許容される。すなわち、回動変位吸収手段により、係合部材とこれを起立姿勢の基準回動位置に保持する保持手段との間に異常な負荷が作用することなく、上記のずれが吸収される。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、係合部材は、シートの格納移動時に牽引操作される操作ケーブルと繋がれており、操作ケーブルの牽引によって係合部材が倒込姿勢の回動位置から起立姿勢の基準回動位置まで引張られて起こし上げられるようになっており、回動変位吸収手段は、係合部材とシート側の部材との間に設けられたゴム部材と、操作ケーブルの牽引経路に介在して設けられた引張ばねと、から成り、ゴム部材は、操作ケーブルの牽引によって起こし上げの回動方向に附勢された係合部材を当接によって起立姿勢の基準回動位置に保持する保持手段として配設されており、起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材は、その一方向の回動変位が引張ばねの引張方向の弾性変形によって許容されるようになっており、その逆方向の回動変位がゴム部材の押圧に伴う弾性変形によって許容されるようになっていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、引張ばねの弾性変形によって、係合部材の一方向への回動変位が吸収される。これにより、係合部材と操作ケーブルとの間に異常な負荷が作用することなく、回動位置のずれが吸収される。また、保持手段であるゴム部材の弾性変形によって、係合部材の逆方向の回動変位が吸収される。これにより、係合部材と保持手段との間に異常な負荷が作用することなく、回動位置のずれが吸収される。
次に、第3の発明は、上述した第1の発明において、回動変位吸収手段は、係合部材とシート側の部材との間に設けられたばね部材とゴム部材とから成り、ばね部材は、係合部材を起こし上げの回動方向に附勢する向きに配設されており、ゴム部材は、起こし上げの回動方向に附勢された係合部材を当接によって起立姿勢の基準回動位置に保持する保持手段として配設されており、起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材は、その一方向の回動変位がばね部材の附勢に抗した弾性変形によって許容されるようになっており、その逆方向の回動変位がゴム部材の押圧に伴う弾性変形によって許容されるようになっていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、ばね部材の弾性変形によって、係合部材の一方向への回動変位が吸収される。また、保持手段であるゴム部材の弾性変形によって、係合部材の逆方向の回動変位が吸収される。これにより、係合部材と保持手段との間に異常な負荷が作用することなく、回動位置のずれが吸収される。
次に、第4の発明によれば、係合部材は、フレーム形状のストライカであり、被係合部材は、フレーム形状のストライカと係合ロック可能な作動機構を備えたロック機構部であることを特徴とする。
この第4の発明によれば、フレーム形状のストライカを起倒回動させる構成としたことにより、ロック機構部を起倒回動させる場合と比べて、構造が簡素となる。例えば、ロック機構部を起倒回動させる構成とすると、これをシート形状の内部に収めるための広い収納スペースが必要となる。また、ロック機構部を起倒回動させるための機構も大掛かりなものとなる。更に、ロック機構部の作動切換えを行うためのケーブル部材が配される場合には、ケーブル部材がロック機構部の起倒回動に不意に連動して操作されないように構成に工夫が必要となる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、係合部材の基準回動位置からの正逆両方向への回動変位を許容する回動変位吸収手段を設けたことにより、係合部材と保持手段との間に異常な負荷をかけないようにして、被係合部材との間に生じた相対的な回動位置のずれを好適に吸収することができる。そして、係合部材を基準回動位置から正逆両方向に回動変位させることができるため、係合部材の振り幅を抑えることができ、係る構造の大型化を招かないようにすることができる。
更に、第2の発明によれば、係合部材を操作ケーブルの牽引によって起こし上げるタイプの構成において、回動変位吸収手段を引張ばねとゴム部材とを用いた比較的簡素な構成として具現化することができる。
更に、第3の発明によれば、係合部材をばね部材の附勢によって起こし上げるタイプの構成において、回動変位吸収手段をこのばね部材とゴム部材とを用いた比較的簡素な構成として具現化することができる。
更に、第4の発明によれば、フレーム形状のストライカを起倒回動させる構成としたことにより、ロック機構部を起倒回動させる場合と比べて、構造を簡素にすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用格納式シートのロック構造について、図1〜図7を用いて説明する。図1は車両用格納式シートのロック構造を概略的に表した斜視図である。図2はストライカ11が起倒回動する様子を表した斜視図である。図3はシート1の格納姿勢状態を後方側から見た構成図である。図4はストライカ11が起立姿勢の基準回動位置から一方向に回動変位する様子を表した構成図である。図5はストライカ11が起立姿勢の基準回動位置から逆方向に回動変位する様子を表した構成図である。図6はストライカ11とロック機構部20とが係合ロックした状態を表した構成図である。図7は脚部材31が起倒回動する様子を表した構成図である。
本実施例で説明する車両用格納式シートのロック構造は、図1に良く示されるように、座席用シート1とそのアウター側Oにある車体パネルPとの間に設けられている。このシート1は、格納機構を備えており、着座使用をしないときには、シート1を折畳み姿勢の状態にして車両のアウター側Oに起こし上げる格納操作が行えるようになっている。ここで、シート1の折畳み姿勢の状態とは、シートバック2をシートクッション3側に前倒しした姿勢状態のことである。このシート1の折畳み姿勢の状態は、図1の実線で表されており、シート1の格納姿勢の状態は、同図の仮想線で表されている。このように、シート1を格納移動させることにより、シート1の設置されていたフロアスペースを荷室スペースとして拡張して有効利用することができる。
そして、本実施例の車両用格納式シートのロック構造は、シート1を格納位置まで起こし上げることにより、これをアウター側Oの車体パネルPに自動的に係合ロックさせることのできる構成となっている。この車両用格納式シートのロック構造は、シート1側に設けられたストライカ機構部10と、車体パネルP側に設けられたロック機構部20と、の組み合わせより成る。以下、これらの構成について具体的に説明していく。
先ず、図1を参照しながらシート1の構成を説明する。
すなわち、シート1は、リクライニング装置4を備えており、回動軸部4rを中心としてシートバック2の前倒しや後倒しといったリクライニングの動作が行えるようになっている。このシート1は、シートクッション3の右側下部に設けられたタンブル機構5と、左側下部に設けられた折畳脚機構30と、によってフロアF上に位置固定されている。
ここで、タンブル機構5は、シートクッション3とフロアFとをヒンジ連結している。これにより、シート1が、回動軸部5rを中心としてフロアF上に倒伏した倒伏位置(実線状態の位置)とフロアFから車両のアウター側Oに起こし上げられた起立位置(仮想線状態の位置)との間で起倒回動可能とされている。
また、タンブル機構5には、シート1をフロアFから起こし上げる回動方向に附勢する捩りばね(図示省略)が組み付けられている。この捩りばねは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、その復元に伴う附勢力によって、シート1をフロアFから自動的に起こし上げられるようになっている。
また、折畳脚機構30は、脚部材31と、脚ロック機構部34と、を有する。
詳しくは、図7に示されるように、脚部材31は、概略板形状を成しており、回動軸部33によってシートクッション3の下面側に軸支されている。これにより、脚部材31は、シートクッション3の下方側に垂直に起立した展開位置と、シートクッション3の下面側に重なるようにして畳み込まれた収納位置と、の間で起倒回動可能とされている。ここで、脚部材31の展開位置は、図1において実線の状態で表されている。そして、脚部材31の収納位置は、仮想線の状態で表されている。また、回動軸部33には、脚部材31をシートクッション3の下面側に畳み込む回動方向に附勢する捩りばね(図示省略)が組み付けられている。この捩りばねは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、その復元に伴う附勢力によって、脚部材31をシートクッション3の下面側に自動的に畳み込めるようになっている。
次いで、脚ロック機構部34は、脚部材31の前後の端部位置に備え付けられている。この脚ロック機構部34は、フロアFに設置されているストライカSに対して係脱可能に構成されている。したがって、脚ロック機構部34をストライカSに係合させることにより、脚部材31を展開位置に起立させた状態としてフロアF側にロックすることができる。これにより、前述したタンブル機構5によるシート1の起こし上げ回動を規制することができ、脚部材31を支えとしてシートクッション3をフロアF上に倒伏させた状態を維持することができる。この脚ロック機構部34は、シート1の所定位置に設けられた操作部材(図示省略)の操作を行うことにより、ストライカSとの係合状態を解除するように作動する。したがって、シート1をフロアFから起こし上げる場合には、上記の操作を行って脚ロック機構部34とストライカSとの係合状態を解除することにより、シート1をアウター側Oに起こし上げ可能な状態とすることができる。これにより、シート1がフロアFから自動的に起こし上げられていくと共に、脚部材31が展開位置から収納位置へと自動的に畳み込まれていく。
次に、ストライカ機構部10の構成について説明する。
すなわち、ストライカ機構部10は、図1に示されるように、シートバック2の背裏側におけるインナー側Iの下部位置に配置されている。このストライカ機構部10は、図2に示されるように、ストライカ11と、軸部材12と、捩りばね13と、操作ケーブル14と、引張ばね15と、ゴム部材16と、を有する。これら各部材は、シートバック2の骨格と一体に設けられた基板部17に組み付けられている。
詳しくは、ストライカ11は、門型のフレーム形状に形成されており、その足元の部分に取付用のブラケットが一体に組み付けられた構成となっている。このストライカ11は、軸部材12によって基板部17に起倒回動可能に軸支されている。
また、ストライカ11と基板部17との間には、捩りばね13が設けられている。この捩りばね13は、軸部材12に巻き掛けられた状態で、その一端をストライカ11のブラケット部分に掛止させており、他端を基板部17に掛止させている。そして、捩りばね13は、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、その復元に伴う附勢力によって、ストライカ11をシートバック2の形状に即した倒込姿勢の回動位置まで自動的に倒し込めるようになっている。ここで、図4を参照して分かるように、ストライカ機構部10の配置されているシートバック2の背裏部分は、凹状に窪んだ形状となっている。また、ストライカ11は、その門形状を構成する両側の支持腕部11bが軸部材12の半径方向に向けられて、ブラケットと取り付けられる足元の部分が半径方向から外れた湾曲した形状に形成されている。これにより、倒し込まれたストライカ11がシートバック2の形状から出っ張らない状態として収められるようになっている。
次いで、操作ケーブル14は、図2に示されるように、その一端側の部位が、引張ばね15を介してストライカ11のブラケット部分に繋がれている。この操作ケーブル14は、シート1の格納移動時に牽引操作されるようになっている。すなわち、図7に示されるように、操作ケーブル14は、その他端側の部位が、前述した折畳脚機構30の脚部材31の回動によって回動変位するブラケット35に繋がれている。このブラケット35は、脚部材31と同じく回動軸部33によって回動可能に軸支されている。そして、ブラケット35は、脚部材31が畳み込まれていくことにより、脚部材31に突出して設けられている押ピン32と当接する。これにより、ブラケット35は、脚部材31と一体となって回動するようになり、操作ケーブル14を牽引する。すなわち、操作ケーブル14は、シート1の格納移動時、つまり脚ロック機構部34とストライカS(図1参照)との係合が解除された際に、脚部材31が自動的に収納位置に畳み込まれていく動きによって牽引されるようになっている。そして、図2に戻り、上記のように操作ケーブル14が牽引されることにより、ストライカ11は、捩りばね13の附勢に抗して、シートバック2の背裏から起立する姿勢の回動位置まで起こし上げられる。
したがって、シート1の格納移動時には、ストライカ11は、操作ケーブル14の牽引によって、倒込姿勢の回動位置(仮想線状態の位置)から起立姿勢の基準回動位置(実線状態の位置)に起こし上げられた状態として保持される。詳しくは、ストライカ11は、操作ケーブル14の牽引によって起こし上げられることにより、その脚部に形成されている当接部位11cが基板部17に設置されているゴム部材16と当接する。ここで、図4に示されるように、ゴム部材16は、その脚部分を、基板部17に形成された取付穴17hに差し込むことによってこれに固定されている。これにより、ストライカ11は、操作ケーブル14の牽引力(引張ばね15の復元力)とゴム部材16の弾発力との両者の作用によって、起立姿勢の基準回動位置(実線状態の位置)に静止した状態となる。
そして、起こし上げられたストライカ11は、シート1の格納移動に伴って、車体パネルP側で待ち受けているロック機構部20に対して相対的に接近移動していく。そして、図6に示されるように、ストライカ11の接近移動がロック機構部20に形成された受入口21aにずれることなく向かっている場合には、ストライカ11は、そのままロック機構部20の受入口21aに入り込んでいき、ロック機構部20と自動的に係合ロックする。ここで、図3に示されるように、ロック機構部20は、受入口21aを斜め上方に向けた状態で設けられている。そして、ストライカ11の係腕部11a、すなわちロック機構部20の受入口21aに入り込んでいく腕部も、斜め上方を向けている受入口21aに垂直を向いて入り込んでいけるように傾いた形状に形成されている。
次に、ロック機構部20の構成について説明する。
すなわち、ロック機構部20は、図3に示されるように、車体パネルPに形成された凹状の窪みPhの内部に配置されている。このロック機構部20は、図4に示されるように、基板部材21と、フック部材22と、掛爪部材24と、操作ケーブル26とを有する。
詳しくは、基板部材21は、車体パネルPと一体に固定されており、これにフック部材22や掛爪部材24等の構成部材が組み付けられている。また、基板部材21には、ストライカ11を受け入れることのできる受入口21aが形成されている。この受入口21aは、開口方向に向けて口径を広げる形状に形成されており、ストライカ11を受入口21aの内部に向けて案内するガイド面Gが拡開状に広がって形成されている。そして、受入口21aは、図6に示されるように、その内部に入り込んできたストライカ11を受け止めることのできる形状となっている。
次いで、フック部材22は、ストライカ11に係合ロック可能な顎形状に形成されており、回動軸部23によって基板部材21に回動可能に軸支されている。このフック部材22は、ストライカ11が受入口21aの内部に入り込んでくることによって、顎形状の上顎部22aがこれに押し込まれるかたちで回動する。これにより、フック部材22は、上顎部22aと下顎部22bとの間にストライカ11の係腕部11aを受け入れた姿勢状態をとる。また、フック部材22は、図4を参照して分かるように、ストライカ11を受け入れた状態から、上顎部22aによってストライカ11を押し出す方向に回動させることにより、ストライカ11を受入口21aの外側へ押し出すことができる。ここで、フック部材22の外周面部には、外周面部から段差状に突出した形状の突起部22cが形成されている。
次いで、掛爪部材24は、前述した回動軸部23と平行な回動軸部25によって基板部材21に回動可能に軸支されている。この掛爪部材24とフック部材22との間には、引張ばね27が張設されている。これにより、掛爪部材24は、引張ばね27の附勢力によって、常時はフック部材22の外周面部に引き寄せられてこれに当接した状態として保持されている。また、これに関係して、フック部材22も、引張ばね27の附勢力によって、常時は上顎部22aによってストライカ11を押し出す方向に回された姿勢状態として保持されている。これにより、フック部材22は、上顎部22aを受入口21aに露出させた姿勢状態とされている。
したがって、図4に示されるように、シート1の格納移動に伴ってストライカ11が受入口21aの内部に入り込んでいくと、ストライカ11は、受入口21aに露出しているフック部材22の上顎部22aと当接する。そして、ストライカ11が更に受入口21aの内部に入り込んでいくことにより、フック部材22の上顎部22aがこれに押し込まれるかたちで回動する。これにより、図6に示されるように、ストライカ11は、フック部材22の上顎部22aと下顎部22bとの間に受け入れられたかたちとなり、受入口21aの形状によって係腕部11aがこれらに囲い込まれた状態となる。また、このフック部材22が回動する動きに合わせて、掛爪部材24は、フック部材22の外周面部に沿って摺り動き、突起部22cの段差に落ち込む。これにより、フック部材22は、掛爪部材24によって、その逆方向への回動が規制された状態となる。すなわち、フック部材22は、ストライカ11の係腕部11aを受入口21aにおいて囲い込んで係合ロックした姿勢状態として保持される。
次いで、操作ケーブル26は、その一端側の部位が、掛爪部材24に繋がれている。そして、操作ケーブル26の他端側の部位は、車体パネルP側の所定位置に設けられた操作レバー(図示省略)に繋がれている。これにより、操作ケーブル26は、操作レバーの操作によって牽引されるようになっている。そして、操作ケーブル26が牽引されると、図4を参照して分かるように、掛爪部材24が引張ばね27の附勢に抗して回されて、突起部22cの段差に落ち込んだ状態から引き上げられる。これにより、フック部材22は、掛爪部材24による回動規制状態が解除されると共に、引張ばね27の附勢によってストライカ11を受入口21aの外へ押し出す方向に回される。そして、これにより、掛爪部材24が再びフック部材22の突起部22cの段差に乗り上げた状態となり、ストライカ11とロック機構部20との係合ロックが解除された状態となる。
なお、ストライカ11とロック機構部20との係合ロックが解除されている状態で操作レバーの操作をやめれば、再び、ストライカ11をロック機構部20に係合ロックさせることのできる状態となる。
ここで、図2を参照して、ストライカ11は、前述もしたように、シート1の格納移動時には、操作ケーブル14の牽引によって、倒込姿勢の回動位置(仮想線状態の位置)から起立姿勢の基準回動位置(実線状態の位置)に起こし上げられた状態として保持される。この起立姿勢の基準回動位置は、図6に示されるように、シート1の格納移動に伴うストライカ11の接近移動がロック機構部20の受入口21aの中心にずれることなく向かっている場合に、ストライカ11がそのままロック機構部20の受入口21aに入り込んで係合ロックされる位置として、予め設定されている。
しかし、図4や図5に示されているように、シート1の格納移動時に、何らかの理由によって、ストライカ11の接近移動が受入口21aの中心に対して車両の前後方向(紙面内左右方向)にずれた位置に向かうことがある。この場合には、ストライカ11を受入口21aに入れ込むためには、この相対的な回動位置のずれを補正する必要がある。本実施例では、この相対的な回動位置のずれを、ストライカ機構部10による回動変位の吸収構造によって補正できるようになっている。以下、回動変位の吸収構造について詳しく説明する。
すなわち、ストライカ機構部10は、図4や図5に示されているように、シート1の格納移動に伴って操作ケーブル14が牽引されることにより、ストライカ11がゴム部材16と当接する起立姿勢の基準回動位置(実線位置)まで起こし上げられる。これにより、ストライカ11は、操作ケーブル14の牽引力(引張ばね15の復元力)とゴム部材16の弾発力との両者の作用によって、この回動位置に静止した状態となる。
したがって、図4に示されるように、ストライカ11が受入口21aに対して相対的に後方(紙面内右方)にずれた位置関係にある場合には、ストライカ11をそのまま受入口21aに向けて接近移動させていくと、係腕部11aが受入口21aの中心から偏心した位置にあるガイド面Gと当接する。そして、ストライカ11をそのまま接近移動させていくと、ストライカ11は、ガイド面Gと当接し、ガイド面Gの形状に沿って受入口21aの中心へと向かう方向に回動変位を伴いながら受入口21aの内部へと強制的に押し込まれていく。すなわち、ストライカ11は、起立姿勢の基準回動位置に保持されている状態では、操作ケーブル14との間に設けられた引張ばね15の引張方向の弾性変形によって、上記方向への回動変位が吸収されるようになっている。
また、図5に示されるように、ストライカ11が受入口21aに対して相対的に前方(紙面内左方)にずれた位置関係にある場合にも、ストライカ11は、ガイド面Gの形状に沿って受入口21aの中心へと向かう方向に回動変位を伴いながら受入口21aの内部へと強制的に押し込まれていく。すなわち、ストライカ11は、起立姿勢の基準回動位置に保持されている状態では、これと当接しているゴム部材16の押圧に伴う弾性変形によって、上記方向への回動変位が吸収されるようになっている。
したがって、上記のようにストライカ11の接近移動が受入口21aの中心からずれた位置関係にある場合であっても、その相対的な回動位置のずれを補正して、ストライカ11をそのままロック機構部20に係合ロックすることができる。
また、図6を参照して、ストライカ11とロック機構部20とが係合ロックした状態では、両者の間に車両の前後方向(紙面内左右方向)に相対的な回動位置のずれを生じさせる負荷が作用しても、上記した回動変位の吸収構造によって、ストライカ11のずれ方向への回動変位が許容される。これにより、ストライカ11とゴム部材16や操作ケーブル14との間に異常な負荷をかけることなく、上記のずれを吸収することができる。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
すなわち、シート1は、その初期状態では、フロアF上に着座可能な姿勢状態とされて保持されている。この初期状態では、シートクッション3がフロアF上に倒伏した姿勢状態で保持されており、シートバック2がシートクッション3から起立した姿勢状態に保持されている。また、ストライカ11はシートバック2の形状に即して倒し込まれた状態となっている。したがって、この状態のシート1を車両のアウター側Oに起こし上げるために、シート1を折畳み姿勢の状態にして脚ロック機構部34を解除する。これにより、シート1は、図3に示されるように、タンブル機構5に設けられた捩りばね(図示省略)の附勢力によって、フロアFから起こし上げられていく。そして、このシート1の格納移動に伴って、ストライカ11が起立姿勢の基準回動位置まで起こし上げられる。したがって、シート1をそのまま起こし上げていくことにより、ストライカ11を車体パネルP側で待ち受けているロック機構部20に係合ロックさせることができる。これにより、シート1を起こし上げた格納姿勢の状態として保持することができる。
また、シート1をもとの着座姿勢の状態に戻すには、先ず、車体パネルP側の所定位置に設けられた操作レバー(図示省略)を操作する。これにより、ストライカ11とロック機構部20との係合ロック状態を解除することができる。ここで、図3に示されるように、車体パネルPには、シート1が起こし上げられた際にこれと当接する弾発ゴムRが取り付けられている。この弾発ゴムRは、起こし上げられてくるシート1を弾性的に受け止めるようになっており、ストライカ11とロック機構部20とが係合ロックした状態では、シートバック2に押し潰された状態となる。したがって、ゴム部材16は、ストライカ11とロック機構部20との係合ロック状態が解除されることにより、その弾発作用によってシートバック2を倒し込む方向に押し返す。これにより、シート1を格納位置から倒し込む操作に弾みを持たせることができる。そして、シート1をフロアF上に倒し込むと共に、手動操作によって脚部材31を展開させる。これにより、起立させていたストライカ11をシートバック2の形状に即して倒し込むことができる。そして、先ほど展開させた脚部材31の脚ロック機構部34をフロアF側のストライカSに係合ロックさせることにより、シート1をフロアF上に倒伏させた姿勢状態とすることができる。
このように、本実施例の車両用格納式シートのロック構造によれば、ストライカ11の基準回動位置からの正逆両方向への回動変位を許容する回動変位の吸収構造を設けたことにより、ストライカ11とゴム部材16や操作ケーブル14との間に異常な負荷をかけないようにして、ロック機構部20の受入口21aとの間に生じた相対的な回動位置のずれを好適に吸収することができる。そして、ストライカ11を基準回動位置から正逆両方向に回動変位させることができるため、ストライカ11の振り幅を抑えることができ、ガイド面Gをコンパクトにすることができる。この回動変位の吸収構造は、引張ばね15とゴム部材16とを用いた比較的簡素な構成によって具現化することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、図8に示されるように、ゴム部材Tをストライカ11側に固定して、これを基板部17に当接させる構成としても良い。この変形実施例では、基板部17の一部が剥ぎ起こされて受止片17tが形成されており、ストライカ11と共に回動接近してくるゴム部材Tが受止片17tと法線方向に当接するようになっている。
また、図9に示されるように、ストライカ11の回動変位の吸収構造を、引張ばね19を用いたターンオーバータイプの構成としてもよい。この変形実施例では、引張ばね19を、ストライカ11の回動中心となる軸部材12の半径方向に向けた状態で配置している。これにより、ストライカ11は、軸部材12と引張ばね19とが一直線状に配置される状態を起立姿勢の基準回動位置の状態として、この状態から正逆両方向に揺さ振られ回動変位が引張ばね19の引張方向の弾性変形によって許容されるようになる。したがって、この構成の場合には、上記実施例で示したようなストライカ11を受け止めるためのゴム部材が不要となる。
また、図10に示されるように、ストライカ11を、上記実施例とは逆に、起こし上げる回動方向に附勢するようにして、常時はこれをフックUの掛着によって倒込姿勢位置に保持する構成としてもよい。この変形実施例では、シート1の格納移動時に牽引操作されるケーブル(図示省略)がフックUに繋がれており、ケーブルの牽引によってフックUの掛着が外れるようになっている。これにより、ストライカ11を自動的に起立姿勢の基準回動位置まで起こし上げることができる。詳しくは、図11に示されるように、ストライカ11は、これを起こし上げの回動方向に附勢する捩りばね18の附勢力とゴム部材16の弾発力との両者の作用によって、起立姿勢の基準回動位置に静止した状態となる。ここで、捩りばね18が本発明のばね部材に相当する。そして、ストライカ11は、捩りばね18が捩り込まれる弾性変形とゴム部材16の押圧に伴う弾性変形とによって、起立姿勢の基準回動位置から正逆両方向への回動変位が許容されるようになる。
また、ストライカとロック機構部との配置関係を逆転させて、ロック機構部を起倒回動させる構成としても構わない。但し、この場合には、ロック機構部をシートバック形状の内部に収めるための広い収納スペースが必要となる。また、ロック機構部を起倒回動させるための機構も大掛かりなものとなる。更に、ロック機構部の作動切換えを行うための操作ケーブルが配される場合には、操作ケーブルがロック機構部の起倒回動に不意に連動して操作されないように構成に工夫が必要となる。
また、ストライカに係合ロックするロック機構部は、ストライカを接近移動させる動きに連動してロック作動する手動ロックタイプのものを示した。しかし、例えば、ストライカを接近移動させることにより、これに自動的に係合ロックするように電気的な制御によってロック作動するオートロックタイプのものを適用することもできる。
車両用格納式シートのロック構造を概略的に表した斜視図である。 ストライカが起倒回動する様子を表した斜視図である。 シートの格納姿勢状態を後方側から見た構成図である。 ストライカが起立姿勢の基準回動位置から一方向に回動変位する様子を表した構成図である。 ストライカが起立姿勢の基準回動位置から逆方向に回動変位する様子を表した構成図である。 ストライカとロック機構部とが係合ロックした状態を表した構成図である。 脚部材が起倒回動する様子を表した構成図である。 他の変形実施例を表した構成図である。 他の変形実施例を表した構成図である。 他の変形実施例を表した構成図である。 上記変形実施例においてストライカが起立姿勢の基準回動位置から正逆両方向に回動変位する様子を表した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 リクライニング装置
4r 回動軸部
5 タンブル機構
5r 回動軸部
10 ストライカ機構部
11 ストライカ
11a 係腕部
11b 支持腕部
11c 当接部位
12 軸部材
13 捩りばね
14 操作ケーブル
15 引張ばね
16 ゴム部材
17 基板部
17h 取付穴
17t 受止片
18 捩りばね(ばね部材)
19 引張ばね
20 ロック機構部
21 基板部材
21a 受入口
22 フック部材
22a 上顎部
22b 下顎部
22c 突起部
23 回動軸部
24 掛爪部材
25 回動軸部
26 操作ケーブル
27 引張ばね
30 折畳脚機構
31 脚部材
32 押ピン
33 回動軸部
34 脚ロック機構部
35 ブラケット
F フロア
P 車体パネル
Ph 窪み
R 弾発ゴム
S ストライカ
G ガイド面
I インナー側
O アウター側
T ゴム部材
U フック

Claims (4)

  1. 車両の座席用シートと車体側の部材との間に設けられ、前記シートを格納移動させた位置で前記車体側の部材に対して係脱させることのできる車両用格納式シートのロック構造であって、
    前記シート側の部材に設けられた係合部材と、
    該係合部材と係合ロック可能な構成を備えて車体側の部材に設けられた被係合部材と、を有し、
    前記係合部材及び被係合部材は、前記シートの格納移動に伴って相対的に接近移動し、その一方側の部材に形成された受入口に他方側の部材が相対的に押込まれていく動きに連動して該一方側の部材が他方側の部材と係合ロックするように作動する構成となっており、
    前記係合部材は、前記シート側の部材に起倒回動可能に軸支されており、該起倒回動により、前記被係合部材と係合ロック可能となる予め定められた起立姿勢の基準回動位置と前記シートの形状に即して倒し込まれた倒込姿勢の回動位置とに切換えられるようになっており、かつ、前記シートの格納移動時に、前記シート側の部材との間に設けられた保持手段によって前記係合部材が倒込姿勢の回動位置から起立姿勢の基準回動位置に起こし上げられた状態として保持されるようになっており、
    更に、前記起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材に関係して、該係合部材の起立姿勢の基準回動位置に対する正逆両方向への相対的な回動変位を弾性変形により吸収し許容することのできる回動変位吸収手段が設けられており、
    該回動変位吸収手段は、前記係合部材と被係合部材との間に相対的な回動位置のずれが生じた際に、前記係合部材が前記受入口の形状に沿って被係合部材と係合ロックする位置に向けて回動を伴いながら強制的に押込まれようとする回動変位を許容して、前記被係合部材との間に生じた相対的な回動位置のずれを補正することを特徴とする車両用格納式シートのロック構造。
  2. 請求項1に記載の車両用格納式シートのロック構造であって、
    前記係合部材は、前記シートの格納移動時に牽引操作される操作ケーブルと繋がれており、該操作ケーブルの牽引によって前記係合部材が倒込姿勢の回動位置から起立姿勢の基準回動位置まで引張られて起こし上げられるようになっており、
    前記回動変位吸収手段は、
    前記係合部材と前記シート側の部材との間に設けられたゴム部材と、前記操作ケーブルの牽引経路に介在して設けられた引張ばねと、から成り、
    前記ゴム部材は、前記操作ケーブルの牽引によって起こし上げの回動方向に附勢された係合部材を当接によって起立姿勢の基準回動位置に保持する前記保持手段として配設されており、
    前記起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材は、その一方向の回動変位が前記引張ばねの引張方向の弾性変形によって許容されるようになっており、その逆方向の回動変位が前記ゴム部材の押圧に伴う弾性変形によって許容されるようになっていることを特徴とする車両用格納式シートのロック構造。
  3. 請求項1に記載の車両用格納式シートのロック構造であって、
    前記回動変位吸収手段は、
    前記係合部材と前記シート側の部材との間に設けられたばね部材とゴム部材とから成り、
    前記ばね部材は、前記係合部材を起こし上げの回動方向に附勢する向きに配設されており、
    前記ゴム部材は、前記起こし上げの回動方向に附勢された係合部材を当接によって起立姿勢の基準回動位置に保持する前記保持手段として配設されており、
    前記起立姿勢の基準回動位置に保持されている係合部材は、その一方向の回動変位が前記ばね部材の附勢に抗した弾性変形によって許容されるようになっており、その逆方向の回動変位が前記ゴム部材の押圧に伴う弾性変形によって許容されるようになっていることを特徴とする車両用格納式シートのロック構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用格納式シートのロック構造であって、
    前記係合部材は、フレーム形状のストライカであり、
    前記被係合部材は、前記フレーム形状のストライカと係合ロック可能な作動機構を備えたロック機構部であることを特徴とする車両用格納式シートのロック構造。
JP2006130217A 2006-05-09 2006-05-09 車両用格納式シートのロック構造 Active JP4635952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006130217A JP4635952B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 車両用格納式シートのロック構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006130217A JP4635952B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 車両用格納式シートのロック構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007302043A true JP2007302043A (ja) 2007-11-22
JP4635952B2 JP4635952B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=38836366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006130217A Active JP4635952B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 車両用格納式シートのロック構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4635952B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262731A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのロック構造
JP2011195098A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Marubishi Kogyo Kk 横跳ね上げシートのロック機構
US8267458B2 (en) 2010-03-25 2012-09-18 Honda Motor Co., Ltd. Seat assembly for a vehicle having a vertically extended striker mechanism
JP2015101146A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 トヨタ車体株式会社 車両用シートの掛止構造
JP7105965B1 (ja) * 2021-05-31 2022-07-25 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 車両のシート脚部の固定構造

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157633A (en) * 1980-05-02 1981-12-04 Mazda Motor Corp Seat device for cab-over engine type automobile
JPH06219199A (ja) * 1993-01-28 1994-08-09 Mazda Motor Corp 自動車のシート装置
JPH10324182A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Ikeda Bussan Co Ltd 車両用シートの脱着機構
JP2003212017A (ja) * 2001-11-19 2003-07-30 Honda Motor Co Ltd 車両用シート
JP2004306799A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Mazda Motor Corp 車両用シートの支持構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157633A (en) * 1980-05-02 1981-12-04 Mazda Motor Corp Seat device for cab-over engine type automobile
JPH06219199A (ja) * 1993-01-28 1994-08-09 Mazda Motor Corp 自動車のシート装置
JPH10324182A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Ikeda Bussan Co Ltd 車両用シートの脱着機構
JP2003212017A (ja) * 2001-11-19 2003-07-30 Honda Motor Co Ltd 車両用シート
JP2004306799A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Mazda Motor Corp 車両用シートの支持構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262731A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのロック構造
JP2011195098A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Marubishi Kogyo Kk 横跳ね上げシートのロック機構
US8267458B2 (en) 2010-03-25 2012-09-18 Honda Motor Co., Ltd. Seat assembly for a vehicle having a vertically extended striker mechanism
JP2015101146A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 トヨタ車体株式会社 車両用シートの掛止構造
JP7105965B1 (ja) * 2021-05-31 2022-07-25 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 車両のシート脚部の固定構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4635952B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4896770B2 (ja) 車両用格納式シートのロック構造
JP5181866B2 (ja) 車両用シートの切換機構
KR101583966B1 (ko) 시트 폴딩 장치
JP5141680B2 (ja) 車両用シート
JP4635952B2 (ja) 車両用格納式シートのロック構造
JP4633583B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP2007045213A (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP5272724B2 (ja) 車両用シート
JP4317707B2 (ja) 車両用シート装置
JP4621449B2 (ja) 自動車用シートのリクライニング装置
JP2008201235A (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP5159219B2 (ja) 車両用格納シート
JP4442460B2 (ja) 車両用シート
JP4525408B2 (ja) 車両用シート
JP2013001177A (ja) 車両用シート
JP2013001175A (ja) 車両用シート
JP3303726B2 (ja) 車両用シート
JP2008265580A (ja) シート装置
JP3426932B2 (ja) 脱着機構付き可倒シート構造
JP5353514B2 (ja) 車両用シート
JP2010095139A (ja) 格納式車両用シート
JP3964340B2 (ja) 車両用シート
JP6248846B2 (ja) 乗物用シートの跳ね上げ機構
JP2004182147A (ja) 横跳ね収納式スライドシート
JP5151641B2 (ja) 車両用シートのダブルフォールディング機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4635952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250