JP2007296428A - 液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルの先端での液垂れや固化を防止すべくカバーを取り付けた場合、内容物を取り出すときに、カバーを取り外さなければならないという煩雑さを解消する液体噴出器を提供する。
【解決手段】本発明は、容器20の口部に固定されるベース1と、この押し込み及び復帰が可能な押圧ヘッド3と、押圧ヘッド3の側壁に一体に繋がり当該押圧ヘッド3の押し込みにより容器20の内容物を噴出させるノズル4と、このノズル先端4aの開口5を封止するカバー10とを有する液体噴出器である。カバー10は、ベース1の側面1a,1bに沿ってその周方向に伸び当該ベース1に合さる保持部11と、この保持部11に繋がり、押圧ヘッド3の押し込み及び復帰に追従するノズル4の軌跡に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部12と、これらアーム部12の先端で保持され、押圧ヘッド3を押し込むときにノズル先端4aから離間し、押圧ヘッド3が基準位置に復帰したときノズル先端4aの開口5を封止する遮蔽部13とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、使用者が押圧ヘッドを操作することにより、シャンプーや液体石鹸等の容器内に収納した内容物を押圧ヘッドに繋がるノズルの先端から適宜噴出させることができる液体噴出器に関するものである。
押圧ヘッドの押し込み及び復帰の繰り返しによりポンプ動作を生起させて当該押圧ヘッドの押し込みと同時にノズルの先端から内容物を噴出させるにあたっては、その使用後にノズル内側の残留液がその先端から垂れたり、外気に触れて固化するという問題がある。
こうした問題を解決するため、従来の液体噴出器には、例えば、容器の口部に固定されたベースと、このベース上に配置された押圧ヘッドとを有し、この押圧ヘッドに、その全周にわたって取り囲むカバー体を設け、この環状部によりノズルの先端を封止し、使用時に取り外すものがある(例えば、特許文献1参照。)
特開2003−136001号公報
また、他の従来技術としては、ノズルの先端を着脱可能に封止する栓部材を有し、この栓部材を押圧ヘッドと一体の連結帯に繋げて使用時に取り外すものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−292018号公報
しかしながら、こうした従来の液体噴出器は、ノズルの先端での液垂れや固化を防止すべくカバー体や栓部材を取り付けた状態から、実際に押圧ヘッドを操作して内容物を取り出すときには、一度、カバー体や栓部材を取り外さなければならないという煩雑さがある。
本発明の解決しようとする課題は、ノズルの先端での液垂れや固化を防止すべくカバーを取り付けた場合、内容物を取り出すときに、カバーを取り外さなければならないという煩雑さにある。
本発明である、流体噴出容器は、容器の口部に固定されるベースと、この基準位置からの押し込み及び当該基準位置への復帰が可能な押圧ヘッドと、押圧ヘッドの側壁に一体に繋がり当該押圧ヘッドの押し込みにより容器の内容物を噴出させるノズルと、このノズルの先端を封止するカバーとを有し、前記カバーは、ベースの側面に沿ってその周方向に伸び当該ベースに合さる保持部と、この保持部に繋がり、押圧ヘッドの押し込み及び復帰に追従するノズルの軌跡に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部と、これらアーム部の先端で保持され、押圧ヘッドを押し込むときにノズルの先端から離間し、押圧ヘッドが基準位置に復帰したときノズルの先端を封止する遮蔽部とからなることを特徴とするものである。
本発明は、前記アーム部の内面を、前記遮蔽部に向かって内側に傾斜するテーパ面とすることが好ましい。
本発明において、前記保持部は、ベースの側面に沿って旋回可能に保持されるものであることが好ましい。
本発明は、ノズルの先端を封止するカバーが押圧ヘッドの下部にあるベースの側面に沿って周方向に伸びる保持部を有し当該保持部でベースと合さるため、かかる保持部は、押圧ヘッドを押し込むときに干渉しない。また、この保持部は、押圧ヘッドの押し込み及び復帰に追従するノズルの軌跡に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部で遮蔽部を保持するため、ノズルはアーム部に干渉することなく内容物を噴出させることができる。また、2つのアーム部の先端で遮蔽部を保持したことにより、当該遮蔽部は、内容物を噴出させるべく押圧ヘッドを押し込むときにノズルの先端から離間し、押圧ヘッドが基準位置に復帰したときノズルの先端を封止する。
従って、本発明によれば、ノズルの先端での液垂れや固化を防止するカバーを取り付けた状態のまま、当該カバーを脱着することなく、押圧ヘッドの押し込み及び復帰を保証し、内容物をノズルの先端から噴出させることができる。しかも、この場合、前記カバーは、脱着操作を問わず動きを必要としないため、耐久性に優れるという効果も奏する。
以下、図面を参照して、本発明の一形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に従う液体噴出器を示す正面図であり、図2は、その側面図である。また、図3は、図1に示す液体噴出器を示す一部断面図であり、図4は、図2に示す液体噴出器を示す一部断面図である。更に、図5(a),(b)はそれぞれ、カバー10を取り付けた状態を押圧ヘッド3と共に示す上面図と、カバー10のみを示す下面図である。
図において、符号1は、容器20の口部にねじ止め又は凹凸嵌合等の既存の手段により固定されるベースである。ベース1は、凹凸を有する滑り止め面1aと、環状の平坦面1bとからなる側面を有し、その上部に後述の押圧ヘッド3が着座する座部1cと、押圧ヘッド3をねじ止めするおねじ部1dとが一体に形成されている。
ベース1は、その内側に容器20の内容物を噴出させるためのポンプ2を有する。ポンプ2は、吸引パイプ2aが繋がるシリンダ2b内に、ステム2cが繋がる図示せぬピストンを摺動可能に配置し、このピストンとの相互間に形成したポンプ室で内容物を吸入・圧縮し、ステム2cから圧送する。
符号3は、基部3aを介してステム2cに連結され、ステム2cにストロークに追従してベース1上の図3等に示す基準位置(上死点)からの押し込み及び当該基準位置への復帰が可能な押圧ヘッドである。押圧ヘッド3は、ポンプ2を介して容器20内に連通し、その側壁には、外向きに突出するノズル4が一体に繋がる。このノズル4は、その先端4aにステム2cに通じる開口5を有し、この開口5から、押圧ヘッド3の押し込みにより圧送された容器20の内容物を外界に向けて噴出させる。
符号10は、ノズル4の先端4aに形成した開口5を封止するカバーであり、符号11は、カバー10をベース1に対して保持するための保持部である。保持部11は、ベース1の側面に沿ってその周方向に伸び当該ベース1に合さる、軸線Oの直交断面に対してほぼC形の断面形状を有し、図1等に示すようにノズル4側が開放されている。これにより、保持部11はノズル4を中心とした両側から外に拡張させることができるため、ベース1への取り付け及び取り外しが比較的容易になる。
また、ノズル4と対向する背面側には、図4,5に示すように、ベース1の滑り止め面1aの上端部e1に係合する内向き上端部11aと、環状の平坦面1bの下端部e2に係合する内向きリブ11bとが形成されている。このため、カバー10を必要以上に引っ張らないと、ベース1に対して外れることがなく、しかも、カバー10にベース1周りの力を加えたとき、その力が一定以上になると環状の平坦面1bに沿って旋回することを許容する。これにより、押圧ヘッド3のめねじ部3bをベース1のおねじ部1dに螺着させて、押圧ヘッド3を図1,2の二点鎖線に示す位置に固定した状態で出荷しても、使用者は、カバー10と共に押圧ヘッド3を旋回させることにより、当該押圧ヘッド3を図1,2の実線に示す使用状態の位置に移動させることができる。
なお、保持部11は、押圧ヘッド3を旋回させて使用状態の位置に持ち上げたのち、当該押圧ヘッド3の上から取り付けてもよい。また、保持部11は、ベース1に対して完全に固定されるものであってもよい。この場合、例えば、保持部11の内側をベース1の滑り止め面1aの凹凸に合さる形状とすれば、ベース1に対して旋回することなく固定することができる。
符号12は、保持部11に一体に繋がり、押圧ヘッド3の押し込み及び復帰に追従するノズル4の軌跡(図1における「軸線O」に相当。)に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部である。これにより、ノズル4は、アーム部12の相互間に形成された軸線Oに沿って伸びる隙間から図2の二点鎖線等に示すように突出する。
また、アーム部12は、ノズル4と向かい合う内面12fがそれぞれ、図1,3に示すように、後述の遮蔽部13に向かって内側に傾斜するテーパ面となる。これにより、押圧ヘッド3に追従して押し下げられたノズル4は、押圧ヘッドが押し下げられた下死点で軸線Oに対して多少ずれても、アーム部12の内面12fの相互間で規制を受けるため、カバー10がベース1周りに旋回しない限り、常に同じ位置の上死点に復帰させることができる。但し、かかる構成は、アーム部12の内面12fを軸線Oに沿って平行させる等の変更が許容されることを妨げるものではない。
更に、アーム部12は、その側面形状が、図2,4に示すように、保持部11からノズル4の先端4aに向かって傾斜している。これにより、使用は、ノズル4の手を差し入れてノズル先端4aの開口5から内容物を受け取り易くなる。
符号13は、これらアーム部12の先端で一体に保持され、押圧ヘッド3を押し込むときに、図1,2の二点鎖線で示す如く、ノズル4の先端4aから離間し、押圧ヘッド3が上死点に復帰したときに、図1の破線及び図4に示す如く、ノズル先端4aの開口5を封止する遮蔽部である。遮蔽部13は、図4に示すように、ノズル先端4aの開口5を封止する遮蔽板13aと、ノズル先端4aの上部及び側面を覆う周壁13bとを一体に備える。これにより、遮蔽部13は、ノズル先端4aでの液垂れ及び固化を防止するだけでなく、ホコリ等を防止するため、衛生面にも優れる。
上述の如く、本発明に従う液体噴出器は、ノズル先端4aの開口5を封止するカバー10が押圧ヘッド3の下部にあるベース1の側面に沿って周方向に伸びる保持部11を有し当該保持部11でベース1と合さるため、かかる保持部11は、押圧ヘッド3を押し込むときに干渉しない。また、この保持部11は、押圧ヘッド3の押し込み及び復帰に追従するノズル4の軌跡に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部12で遮蔽部13を保持するため、ノズル4はアーム部12に干渉することなく内容物を噴出させることができる。また、2つのアーム部12の先端で遮蔽部13を保持したことにより、当該遮蔽部13は、内容物を噴出させるべく押圧ヘッド3を押し込むときにノズル先端4から離間し、押圧ヘッド3が上死点に復帰したときノズル先端4aの開口5を封止する。
従って、本発明によれば、カバー10を取り付けた状態のまま、このカバー10を着脱することなく、押圧ヘッド3の押し込み及び復帰を保証し、内容物をノズル先端4aの開口5から噴出させることができる。しかも、この場合、カバー10は、着脱操作を必要としないため、耐久性に優れるという効果も奏する。
本発明は、シャンプー等を内容物とする比較的大きな容量の容器に限らず、化粧水や乳液等を内容物とする比較的小さな容量の携帯容器にも適用することができる。
本発明に従う液体噴出器を示す正面図である。 図1の側面図である。 図1に示す液体噴出器を示す一部断面図である。 図2に示す液体噴出器を示す一部断面図である。 (a),(b)はそれぞれ、本発明にかかるカバーを取り付けた状態を押圧ヘッドと共に示す上面図と、カバーのみを示す下面図である。
符号の説明
1 ベース
2 シリンダ式ポンプ
3 押圧ヘッド
4 ノズル
4a ノズル先端
5 ノズル開口
10 カバー
11 保持部
12 アーム部
12f アーム部内面
13 遮蔽部
13a 遮蔽板
13b 周壁

Claims (3)

  1. 容器の口部に固定されるベースと、この基準位置からの押し込み及び当該基準位置への復帰が可能な押圧ヘッドと、押圧ヘッドの側壁に一体に繋がり当該押圧ヘッドの押し込みにより容器の内容物を噴出させるノズルと、このノズルの先端を封止するカバーとを有し、
    前記カバーは、ベースの側面に沿ってその周方向に伸び当該ベースに合さる保持部と、この保持部に繋がり、押圧ヘッドの押し込み及び復帰に追従するノズルの軌跡に沿ってその両側を伸びる2つのアーム部と、これらアーム部の先端で保持され、押圧ヘッドを押し込むときにノズルの先端から離間し、押圧ヘッドが基準位置に復帰したときノズルの先端を封止する遮蔽部とからなることを特徴とする、流体噴出容器。
  2. 前記アーム部の内面を、前記遮蔽部に向かって内側に傾斜するテーパ面とした、請求項1に記載の、液体噴出器。
  3. 前記保持部が、ベースの側面に沿って旋回可能に保持されるものである、請求項1又は2に記載の、液体噴出器。
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