JP2006016077A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液体吐出装置として、ポンプのステムに取着されたノズルヘッドと、ノズルカバーとを備えた液体吐出装置であって、ノズルヘッドは、ノズル基部と吐出ノズルとからなり、ノズルカバーは、カバー基部と、吐出ノズルの吐出口を開閉する蓋板を具えたノズル蓋部とからなり、ノズルヘッドとノズルカバーとの間に弾性体を配置し、ノズルヘッドとノズルカバーとの連結部に、軸体と長孔状の軸受けとから構成される係合部を配設したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
従来の液体吐出装置は、ノズル内面に内容物を付着させたまま長時間放置すると、内容物が固化し、吐出ノズル内面に固着し、ノズル孔が狭くなって吐出不良となったり、時には目詰まりを起すことがあった。
このような不都合をなくすため、吐出ノズルの吐出口を開閉する蓋板を具えたノズルカバーをノズルヘッドに取付けたものも従来より知られている(特許文献1、2参照)。
そして、吐出口を開閉する蓋板を閉じることにより、ノズル内面に内容物が固着して発生する吐出不良や、ノズルの目詰まりをなくすことができる。
そのため、使用可能な内容液の範囲を広くすることができた。
また、ノズル基体の側周壁下端部を、連結部を介して全周にわたって接続した場合には、ノズルカバーの操作にあたって、側周壁下端が広がり変形することをなくすことができる。
容器には、内容物として、シャンプー、リンス、化粧料、液体皮膚洗浄剤、洗剤、洗濯仕上げ剤等の家庭用品が収納されている。
カバー基部10は、ドーム状の頂壁12と側周壁13とを具えており、ノズル蓋部11は、頂壁12より低く位置する頂壁14と、側周壁13に連設された側壁15と、頂壁14先端から垂設され吐出口4を開閉する蓋板16とからなっている。
そして、ばね板17の下面は、凹溝8の底面に接合し、ノズルカバーCを定位置に維持するようにしている。
使用にあたって、ノズルカバーCの頂壁12を押圧していくと、図2に示すように、まず、長円孔状の軸受部18と軸ピン6とが滑動して、軸受部18の上端が軸ピン6に係合され、ノズルカバーCを軸ピン6を中心に廻動させ、ノズル蓋部11の蓋板16を吐出ノズル5の吐出口4より前方に離間するとともに上方に移動させ、ノズルカバーCの押下げに応じてばね板17がさらに湾曲されて、ノズルヘッドBを押下げる。
ノズルカバーCから手を離すと、ノズルカバーCがばね板17の弾撥力により上方に押上げられ、軸ピン6が軸受部18の下端に係合してノズルカバーCが廻動し、ノズル蓋部11が後方に移動するとともに、蓋板16によって吐出口4が閉鎖される。
そして、ノズルカバーCは、ノズルヘッドBの全体を覆うので、外観の見栄えもよく、シャワー等のある浴室等での使用にも適する。
図3〜5に示すように、ポンプ(図示せず)とノズルヘッドBaとノズルカバーCaとから構成されている。
ノズル基部25は、平坦な頂壁27と側周壁28とを具え、頂壁27下面には、嵌着筒2aに連通する流路29が設けられている。
カバー基部35は、平坦な頂壁37と、ノズル基部25の側周壁28の高さより高い側周壁38とを具えており、頂壁37と側周壁38のノズル蓋部36を連設する側には、ノズル蓋部36が揺動できるだけの巾を有する切欠部39が形成されている。
側周壁38の下端には、ノズル基部25の側周壁28の下端に係合する膨出部41が設けられている。
本実施例は、第2実施例において、ノズルカバーの構成を変更したものである。
図6〜8において、Bbはポンプ(図示せず)の上端に取着されたノズルヘッド、Cbはノズルカバーである。
ノズル基部50は、平坦な頂壁52と側周壁53とを具え、頂壁52下面には、嵌着筒2bに連通する流路が設けられている。
吐出ノズル51は、上面を頂壁52と面一として側周壁53から突出されており、その内部は、ノズル基部50内の流路に連続した流出路54となっており、吐出ノズル51外周の根本部側部には、軸ピン55が突設されている。
カバー基部56は、頂壁58と側周壁59とからなっており、ノズル蓋部57を連設する側の頂壁58と側周壁59には、ノズル蓋部57が揺動できるだけの巾を有する切欠部60が形成されている。
頂壁58の下面には、ノズル基部50の頂壁52を弾接する複数のばね板63が設けられている。
側壁66の根本部には、吐出ノズル51の軸ピン55が嵌挿される長孔状の軸受部68が穿設されている。
次いで、カバー基部56から手を離すと、ばね板63によってカバー基部56は上方に付勢されるが、カバー基部56下端の膨出突条62が、ノズル基部50の側周壁53下端に係合してカバー基部56の上昇が阻止される。
その際、カバー基部56の側周壁59下端は、切欠部60下端の連結部61によって全周にわたって接続されているので、ノズルカバーCbの押圧を繰り返しても、側周壁59下端が広げられることはなく、側周壁59の変形を防ぐことができる。
その他の作用効果については、前記第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
その配設個所、配設数についても、ノズルカバーをノズルヘッド上方に付勢するものであればよく、実施例に限定されない。
また、第2、第3実施例において、軸受部を、吐出ノズルの先端を上側として傾斜させるようにしてもよい。
前記各実施例の液体吐出装置には、内容液として、シャンプー、リンス、各種化粧料、液体皮膚洗浄剤、洗剤、洗濯仕上げ剤等が使用される。
しかし、室温において、本質的に固体、粘調液、ペースト状を呈する成分は、全て固化し、目詰まりの原因となる。
例えば、界面活性剤、高分子、有機系或いは無機系不溶性粉体,高級アルコール、無機および有機塩類、有機系或いは無機系のパール化剤および白濁化剤等がこれらの成分にあたる。
組成より水を除いた量を固形成分と呼ぶとき、固形成分が全組成の10%を超えると、ノズル内等では固化が発生し易く、とくに細いノズル内等では固化が発生しやすくなる。
整髪料として、表1〜表3に示すヘアジェル(表1)、ヘアワックス(表2)、ヘアクリーム(表3)が用いられる。
なお、上記本発明の液体吐出装置に使用する内容液は、上記化粧料と液体石鹸に限定されない。
液体吐出装置のノズル機構を、蓋式、内蔵バルブ式、自閉式、および蓋なしの四つの型式に分類して、本発明のノズル機構と比較し、その結果を表7に示す。
型式Bは、内蔵バルブ式と呼ばれるもので、そのノズル機構は、特開2003−81311号公報に記載されているように、ノズルヘッド(スパーウトカバー)の押圧に応じて、吐出ノズルの吐出口を開くバルブを、ノズル内に内蔵したものである。
型式Cは、自閉式と呼ばれるもので、そのノズル機構は、実用新案登録第2574626号公報に記載されているように、吐出口にスリットバルブを配設したもの、或いは、実開平6−6251号公報に記載されているようなノズル先端部に、ノズル周壁に環状に開いたプラグの円板部外周との間に注出口を形成するようにしたものである。
型式Dは、蓋をしていない従来より周知のノズルである。
そのため、本発明の液体吐出装置は、シャンプー、リンス、化粧料、液体石鹸、洗剤等の家庭用に用いる液体、粘性液等の吐出装置として広く利用できる。
A1 取付キャップ
B、Ba、Bb ノズルヘッド
C、Ca、Cb ノズルカバー
1、1a、1b ステム
2、2a、2b 嵌着筒
3、25、50 ノズル基部
4、4a 吐出口
5、26、51 吐出ノズル
6、31、55 軸ピン
7 軸支持片
8 凹溝
10、35、56 カバー基部
11、36、57 ノズル蓋部
12、37、58 頂壁
13,38、59 側周壁
14,43、65 頂壁
15 側壁
16、45、67 蓋板
17、40、63 ばね板
18、46、68 軸受部
19 支持体
27、52 頂壁
28、53 側周壁
30、54 流通路
39、60 切欠部
41 膨出部
42、64 ヒンジ
44、66 側壁
61 連結部
62 膨出突条
Claims (7)
- ポンプのステムに取着されたノズルヘッドと、ノズルカバーとを備えた液体吐出装置であって、
ノズルヘッドは、ノズル基部と吐出ノズルとからなり、
ノズルカバーは、カバー基部と、吐出ノズルの吐出口を開閉する蓋板を具えたノズル蓋部とからなり、
ノズルヘッドとノズルカバーとの間に弾性体を配置し、
ノズルヘッドとノズルカバーとの連結部に、軸体と長孔状の軸受けとから構成される係合部を配設したことを特徴とする液体吐出装置。 - 前記連結部が、ノズル基部に立設された支持片に設けられた軸体または長孔状の軸受けのいずれか一方の係合部と、ノズルカバーに垂設された支持体に設けられた他方の係合部によって連結されていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
- 前記連結部が、吐出ノズルの側面に設けられた軸体または長孔状の軸受けのいずれか一方の係合部と、ノズルカバーの内面に設けられた他方の係合部によって連結されていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
- ノズルカバーが、ノズルヘッド全体を覆うようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載の液体吐出装置。
- ノズルカバーのカバー基部とノズル蓋部とが、ヒンジによって連設されていることを特徴とする請求項1、または3、または4記載の液体吐出装置。
- カバー基部が、頂壁と側周壁とからなり、
側周壁のノズル蓋部側に切欠部が設けられ、ノズル蓋部が、切欠部上端の頂壁端縁にヒンジによって連設され、切欠部下端部に側周壁下端を全周にわたって接続する連結部が配設されていることを特徴とする請求項5記載の液吐出装置。 - 組成成分中に含まれる固形成分が、10質量%以上配合されていることを特徴とする請求項1〜6記載の液体吐出装置に充填される粘性液。
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