JP2007294311A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラッチ受け5の端部を接触することでラッチ受け5を強制的に動作させるラッチ突起部21をラッチ4には設けるとともに、クロスバーカム部23に当接しながらトリップクロスバー14を駆動するラッチ受け突起部22をラッチ受け5に設け、ラッチ受け突起部22の動作によってクロスバーカム部23を押し込ませることで、クロスバー回転軸20を中心に反時計回りにトリップクロスバー14を動作させ、トリップクロスバー14に設けられた付属品出力部で遮断器付属品である警報出力接点ユニットに機械的信号を出力させる。
【選択図】 図2
Description
図11は、従来の回路遮断器の主要部の概略構成を示す側面図である。
図11において、回路遮断器には、可動接触子116および固定接触子117が設けられ、可動接触子116の先端には可動接点125が設けられるとともに、可動接触子116の後端にはリード線127が接続され、固定接触子117には固定接点126が設けられている。ここで、可動接触子116は、可動子ホルダ106にて支持され、可動接点125が固定接点126に接触したり、固定接点126から離間したりできるように回動可能に構成されている。
図12において、トリップ機構部の定常状態では、ラッチ104はラッチ受け105とトリップレバー114によって支持されている。このとき、ラッチ104は第一リンク102を介して開閉スプリング110の復帰力によって反時計回りの回転トルクが印加される。
そこで、本発明の目的は、ラッチのトリップ動作をトリップクロスバーにて直接受けることなく、トリップ時のラッチ動作を確実にトリップクロスバーに伝達するとともに、トリップクロスバーの動作スペースを縮小化することが可能な回路遮断器を提供することである。
これにより、ラッチの蹴り出し動作による慣性力によってラッチ受けが過回転した場合においても、トリップクロスバーに設けたクロスバーカム部を押し込む力が発生しないようにして、トリップクロスバーが所定の角度以上に回転するのを防止することができる。また、警報出力接点ユニットなどの付属品の出力部に反力を受けながらトリップクロスバーが動作しようとした場合においても、ラッチ受け突起部の円弧面によってクロスバーカム部の端部の動作を阻害し、ラッチ受けが反時計回りに動作するような力を発生させないようにして、ラッチ受け回転軸の中心方向への軸力とすることができ、所定の開度を維持することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る回路遮断器の概略構成を示す断面図、図2は、本発明の第1実施形態に係る回路遮断器における開閉機構部の概略構成を示す斜視図、図3は、本発明の第1実施形態に係る回路遮断器における開閉機構部の閉極状態を示す側面図である。
そして、開閉ハンドル8の左右方向への開閉操作により、開閉ハンドル8と連動するハンドルレバー9と、開閉スプリング10により動作するトグル機構1が駆動される。そして、可動子ホルダ6に連結された可動接点25を含む可動接触子16が可動子ホルダ6とともに回動することで、可動接点25が固定接点26と接触したり開離したりして閉極または開極動作することができる。
図4において、開極状態ではトグルピン7に引っ掛けられた開閉スプリング10の発生力により、ラッチ4に設けられた軸を回転中心として第一リンク2が反時計まわりに回転する。このとき、第一リンク2と第二リンク3を連結し、開閉スプリング10が引っ掛けられたトグルピン7と、サイドプレート15に設けられたリンクストッパ24とが接触し、トグル機構1を既定の位置で停止させる。これによって、第二リンク3を介して第一リンク2と連結された可動子ホルダ6の停止位置を決定することができ、可動子ホルダ6と連動する可動接触子16を通常の開極位置で停止させることができる。
図5において、異常電流検知時等におけるトリップ開極状態では、図示しない異常電流検知部からの機械的信号によりトリップクロスバー14が反時計まわりに動作し、ラッチ受け5との係合が外され、ラッチ受け5が時計まわりに動作する。この一連の動作によりラッチ4とラッチ受け5の係合が外され、ラッチ4は、第一リンク2を介して伝達される開閉スプリング10の発生力により、ラッチストッパ12に接触するまで反時計まわりに回動する。このとき、可動子ホルダ6は、第二リンク3を介して開閉スプリング10の発生力により時計まわりに動作することで開極状態となり、トグルピン7がサイドプレート15に設けられたリンクストッパ24に接触するまで第二リンク3が動作することで、トリップ開極位置で停止し、可動接触子16を既定の位置で停止させる。
このような動作において、サイドプレート15に設けられたリンクストッパ24の円弧面をトグルピン7が摺動するように動作し、リンクストッパ24の終端部に設けられた延長カム部のカムに沿ってトグルピン7が動作することにより、第一リンク2および第二リンク3はラッチ受け5を含むトリップ機構部に近接することなく、リセット動作することができる。このとき、第二リンク3に連結された可動子ホルダ6が反時計まわりに動作し、通常の開極位置まで戻る。
図6において、図3、4に示した通常の開閉動作時では、ラッチ4はラッチ受け5によって支持され、ラッチ受け5はトリップクロスバー14により支持されている。このとき、ラッチ4に設けられたラッチ突起部21は、ラッチ受け回転軸13に引っ掛けられるようにして、ラッチ受け回転軸13とクロスバー回転軸20の間に位置するように構成されている。
図7において、図示しない電流検知部の機械的動作によりトリップクロスバー14がクロスバー回転軸20を中心に反時計回りに動作させられると、前述したトリップ動作によりラッチ4とラッチ受け5の係合が外され、ラッチ4は、ラッチ回転軸11を中心にラッチストッパ12に接触するまで回転する。
図10において、ラッチ受け5に設けたラッチ受け突起部22の先端形状は、図2のラッチ受け回転軸13と同軸の円弧面Rと、先端部のフィレット円弧面rからなるように形成されている。
2 第一リンク
3 第二リンク
4 ラッチ
5 ラッチ受け
6 可動子ホルダ
7 トグルピン
8 開閉ハンドル
9 ハンドルレバー
10 開閉スプリング
11 ラッチ回転軸
12 ラッチストッパ
13 ラッチ受け回転軸
14 トリップクロスバー
15 サイドプレート
16 可動接触子
17 固定接触子
18 ケース
19 消弧室
20 クロスバー回転軸
21 ラッチ突起部
22 ラッチ受け突起部
23 クロスバーカム部
24 リンクストッパ
25 可動接点
26 固定接点
Claims (2)
- 固定接点が設けられた固定接触子と、
前記固定接点と開閉可能な可動接点が設けられた可動接触子と、
前記可動接触子を保持し開閉軸を介して回動可能に支持された可動子ホルダと、
ラッチ回転軸を支点に回動可能に支持されたラッチと、
前記ラッチの回動を阻止するように前記ラッチと係合可能に構成され、ラッチ受け回転軸を支点に回動可能に支持されたラッチ受けと、
前記ラッチ受けと係合可能に構成され、クロスバー回転軸を支点に回動可能に支持されたトリップクロスバーと、
レバー軸を支点に揺動自在に支持され開閉ハンドルが装着されたハンドルレバーと、
一端がトグル軸にて互いに連結された第一リンクおよび第二リンクからなり、前記第一リンクの他端は前記ラッチに連結され、前記第二リンクの他端は前記可動子ホルダに連結されたトグル機構と、
前記トグル軸と前記ハンドルレバーとに両端がそれぞれ連結された開閉スプリングと、
前記ラッチに設けられ、トリップ動作時において前記ラッチ受けの端部に接触することで前記ラッチ受けを回動させるラッチ突起部と、
前記ラッチ受けに設けられ、前記トリップクロスバーに接触しながら前記ラッチのトリップ動作を前記トリップクロスバーに伝達することで、前記トリップクロスバーを回動させるラッチ受け突起部とを備えることを特徴とする回路遮断器。 - 前記ラッチ受け突起部の先端には、前記ラッチ受け回転軸を中心とした円弧のカム形状が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
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