JP2004079283A - 回路しゃ断器 - Google Patents

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佐藤  朗史
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Abstract

【課題】過電流の電磁反発力で開極動作した可動接触子の開極位置での係止保持,およびしゃ断後に行うリセットを簡易な機構で達成する。
【解決手段】可動接触子4,ダブルトーションばね(接圧ばね)7を接触子ホルダ5に保持し、過電流の電磁反発力で開極動作させるようにした回路しゃ断器で、接圧ばねのオフセットアーム部7bを可動接触子の背面に当てて閉極方向に付勢するようにしたものにおいて、可動接触子の背面に前記オフセットアーム部の先端が嵌入して可動接触子を開極位置に係止保持する係合凹溝4bを設け、さらに接圧ばねはそのコイル両端の脚部7aを接触子ホルダに開口した穴5bに引っ掛けて固定する、あるいは、接圧ばねのコイル両端を接触子ホルダの側壁に嵌挿したばね係止部材9で固定し、リセット操作時に接圧ばね自身の撓み性を利用してオフセットアーム部を凹溝から外すして可動接触子の拘束を釈放する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線用しゃ断器を対象とした回路しゃ断器に関し、詳しくはその電流しゃ断部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記の配線用回路しゃ断器として、その電流しゃ断部に回動式の接触子ホルダで保持した橋絡形可動接触子を採用し、過電流の通電時に固定接触子と可動接触子との間に働く電磁反発力を駆動力として可動接触子を開極させるようにした2接点切り方式の回路しゃ断器が特開平6−28964号公報などに開示されて公知である。
【0003】
また、前記した回路しゃ断器の電流しゃ断部に関して、回動式の接触子ホルダに装着した可動接触子の接圧ばね(閉極位置で可動接点と固定接触子の接点との間に所定の接触圧力を与えるばね)として、ダブルトーション形の捩じりコイルばねを採用した構成のものが、本発明と同一出願人より特願2001−158049号として提案されており、次にその電流しゃ断部の構造を図3に示す。
【0004】
図3(a) 〜(c) において、1は電流しゃ断部の絶縁ケース、2,3は絶縁ケース1に内装してその対角上に配置した電源側および負荷側の固定接触子、4は固定接触子2と3の間を橋絡する可動接触子、4aは固定接触子2,3の接点に対峙して可動接触子4の両端に設けた可動接点、5は可動接触子4を後記のように接圧ばねと組合せて搭載保持した回転ドラム形の接触子ホルダ、6は消弧装置(グリッド)であり、可動接触子4は接触子ホルダ5の胴内に形成した空所5aを直径方向に貫通するよう嵌挿した上で、該可動接触子4の接圧ばねとして可動接触子を挟んでその上下両側(可動接触子4の回転中心Oに対して軸対称な偏芯位置)に一対のダブルトーション形の捩じりコイルばね(以下「ダブルトーションばね」と呼称する)7を介装し、このダブルトーションばね7のばね力で可動接触子4を回転中心Oの回りで閉極方向(反時計方向)に付勢するようにしている。なお、接触子ホルダ5は回路しゃ断器の開閉機構に連係されており、ハンドル操作および過電流引外し動作に連動して接触子ホルダ5が回動する。
【0005】
また、固定接触子2,3はその先端側部分をU字状に折り返し、主回路に大きな過電流(短絡電流)が流れた際に、固定接触子2,3と可動接触子4との間に働く電磁反発力を利用して回路しゃ断器の過負荷引外し装置(図示せず)が作動する以前に可動接触子4をいち早く開極方向に駆動して限流しゃ断を行うようにしており、さらに固定接触子2,3のU字折り返し部分には磁性ヨーク8を配して、電流しゃ断時に固定/可動接触子の接点間に発生したアークに作用する磁場を強めて消弧装置6への電磁駆動力を強めるようにしている。
【0006】
ここで、接触子ホルダ5に搭載した可動接触子4の支持構造について更に詳しく述べると、接圧ばねとして可動接触子4の上下両側に配したダブルトーションばね7は、図3(c) で示すようにコイル両端にL字形の脚部7aを形成し、コイル中央部分にはコ字形に屈曲して側方に突き出すオフセットアーム部7bを形成した構造になり、該オフセットアーム部7bが可動接触子4の背面(可動接点4aと反対側の面)を跨ぐようにして架設して接触子ホルダ5との間に撓み状態で介装し、この位置でオフセットアーム部7bの先端を可動接触子4の背面に押し当てて閉極方向へ押圧するようにしている。なお、可動接触子4の上側に配したダブルトーションばね7はそのオフセットアーム部7bが可動接触子4の上面に当接し、下側に配したダブルトーションばねはオフセットアーム部が可動接触子4の下面側に当接して可動接触子4に偶力を加えるようにしている。これにより、可動接触子4は接触子ホルダ5に対して回動可能に遊嵌保持されるとともに、その回転中心Oの回りで反時計方向にばね付勢され、図3(b) に示す閉極位置で固定接触子2,3に加圧接触している。
【0007】
この状態で、主回路に過電流(短絡電流)が流れると、固定接触子2,3と可動接触子4との間に電磁反発力が発生し、この電磁反発力により可動接触子4が開極動作し、ダブルトーションばね7に抗して図3(b) に鎖線で表した開極位置に移動して固定/可動接触子間に発生したアークを引き伸ばし、続く過電流引外し装置の動作により開閉機構を介して接触子ホルダ5を時計方向に回動してしゃ断動作が完了する。
【0008】
一方、上記のように過電流(短絡電流)が流れた際に、しゃ断器の引外し装置の動作に先立ち、固定接触子と可動接触子との間に作用する電磁反発力で可動接触子を開極位置駆動して限流しゃ断する回路しゃ断器では、電流しゃ断時に高い限流効果を得るために、固定/可動接触子間に発生したアークを伸長した状態にキープすることが重要で、そのためには電磁反発力を受けて開極した可動接触子を、過電流引外し装置による引外し動作が開始されるまで開極位置に保持し続ける必要がある。これに対して、前記構成では可動接触子4が常にダブルトーションばね(接圧ばね)7のばね力を受けて閉極する方向に付勢されており、しかも過電流引外し装置の動作で接触子ホルダ5が回動を始めるまでは、可動接触子4の開極動作の進行とともにダブルトーションばね7の撓み量も増して可動接触子に作用するばね力(負荷力)が増加する。したがって、このままでは電磁反発力を受けて開極位置に達した可動接触子が、ダブルトーションばね7のばね力で閉極方向に戻ってしまって接点の再投入を引き起こすおそれがある。
【0009】
そこで、過電流の電磁反発力により開極した可動接触子を開極位置に係止保持する手段として、図4および図5で示すように、可動接触子4の背面(ダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bが当接する面)には、可動接触子4の最大開極位置でダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bの先端が嵌入する係合溝(凹溝)4bを形成し、電磁反発力により可動接触子4が開極動作した際にダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bを前記凹溝4bに嵌入させて可動接触子4をこの開極位置に拘束保持するようにしたラッチ方式が提唱され、製品化に向けての開発が進められている。
【0010】
すなわち、可動接触子4の接点が固定接触子2に接触している図4(a) の閉極状態では、接圧ばねであるダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bの先端が可動接触子4の背面に形成した係合溝4bの後方(回転中心Oに近い側)位置に当接して接触圧を加えるようにばね付勢している。この状態から図4(b) で示すように主回路に過電流(短絡電流)iが流れ、その電流iによる磁界で発生した電磁反発力Fを受けて可動接触子4が開極方向に回動すると、ダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bは相対的に可動接触子4の背面上を前方に摺動移動し、最大開極位置に達したところでオフセットアーム部7bの先端が係合溝4bに嵌入して可動接触子4をこの位置に係止保持する。
【0011】
なお、この係止状態では、可動接触子4にダブルトーションばね7のばね力が閉極方向に加わるが、図5で表すように可動接触子4の凹溝4bの移動軌跡Pに対して、ダブルトーションばね7の撓みに伴うオフセットアーム部7bの先端移動軌跡Qは外側から内側に交差するようになるので、可動接触子4が閉極方向に戻ろうとしても、ダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bは係合凹溝4bから抜け出ずに凹溝に引っ掛かったままの状態を維持し、可動接触子4は開極位置に係止保持されることになる。
【0012】
また、前記構成のラッチ機構において、電流しゃ断後に行う回路しゃ断器のリセットでは、次のような方法でラッチ機構を釈放して可動接触子4を閉極させるようにしている。すなわち、ハンドル(図示せず)の操作で接触子ホルダ5を図4(c) で示すようにリセット位置に向けて矢印方向に回動する。これにより、可動接触子4は電流しゃ断部のケース1(図3(b) 参照)の内壁面に当たって開極位置に止まったまま、ダブルトーションばね7が接触子ホルダ5と一緒に時計方向に移動し、これによりいままで係合溝4bに嵌合していたオフセットアーム部7bが溝から抜け出して係合状態が解除される。続いて回路しゃ断器のハンドルをリセット位置からON位置に投入すれば、可動接触子4は図4(a) の閉極位置に復帰する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4に示した可動接触子のラッチ機構では、実機テストの結果からリセット操作面で次記のような問題点のあることが判った。
すなわち、図4(c) で述べたリセット操作により、ダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bを可動接触子4の凹溝4bから引き外すには、その条件としてオフセットアーム部7bの先端を図5に示した凹溝4bの移動軌跡Pの外側に移動させるような力fが必要であり、この力fはオフセットアーム部7bに対して引っ張り力として働くため、実際の操作では簡単に係合が外れない。
【0014】
このために、凹溝4bが深いとリセット操作が殆ど不能となり、溝が浅い場合でも大きな操作力を要する。また、図3で述べたように接触子ホルダ5の胴内空所5aにダブルトーションばね7を圧挿したままの組立構造では、前記のリセット操作時に加えた操作力の反動で、可動接触子4との係合が解除される以前にダブルトーションばね7自身が接触子ホルダ5から抜け出て脱落する不具合を起こすことがある。
【0015】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、前記したラッチ機構を基本に、その組立構造に大幅な変更を加えることなく、開極位置に係止保持した可動接触子を、過大なリセット操作力を要さずに圧接ばねのオフセットアーム部と可動接触子の係合凹溝との係合を解除して可動接触子を閉極位置に復帰できるように改良した回路しゃ断器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、可動接触子を接圧ばねと組合せて回動式の接触子ホルダに搭載保持し、過電流が流れた際に固定接触子と可動接触子との間に働く電磁反発力を駆動力として可動接触子を開極させるようにした回路しゃ断器であり、前記接圧ばねをダブルトーション形の捩じりコイルばねとして可動接触子の背面側に介装し、該コイルばねの中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の背面に押し当てるよう架設して閉極方向にばね付勢するようにしたものにおいて、
可動接触子の背面に前記接圧ばねのオフセットアーム部が嵌入して可動接触子を開極位置に係止保持する係合凹溝を設けるとともに、接圧ばねはそのコイル部両端を接触子ホルダに固定し、コイル部中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の長手方向へ撓み移動可能に支持するものとし(請求項1)、具体的には次記のような実施態様で構成することができる。
【0017】
(1) 接圧ばねのコイル両端から引き出した脚部を接触子ホルダの左右側壁に開口した穴に引っ掛けて固定する(請求項2)。
(2) 接圧ばねのコイル両端を接触子ホルダの左右側壁に嵌挿したばね係止部材で固定する(請求項3)。
上記の構成により、接圧ばねとして可動接触子の背面側に介装したダブルトーションばねは、接触子ホルダに固定したコイル部両端を支持点として、コイル部中央が可動接触子の長手方向(コイル軸と直角方向)に撓み移動可能となる。したがって、図4(c) で述べたリセット操作で接触子ホルダをリセット位置に回動させる場合には、過大な操作力を要さずにダブルトーションばね自身の撓みを利用してオフセットアーム部を可動接触子の係合凹溝から容易に引き外して可動接触子の拘束を解除することができる。しかも、ダブルトーションばねは、そのコイル部両端が接触子ホルダに固定されているので、リセット操作力の反動でホルダから脱落するおそれもなく、これにより円滑なリセット操作が行える。
【0018】
さらに、本発明によれば、前記オフセットアーム部自身に可動接触子の長手方向の撓み性を持たせてリセット操作力の低減化を図るための手段として、接圧ばねのオフセットアーム部をL字状に屈曲した上で、その先端を可動接触子の背面に押し当てるよう架設することができる(請求項4)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1(a)〜(c) 、および図2(a),(b) に示す実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で図3,図4に対応する同一部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
〔実施例1〕
図1(a) 〜(c) は本発明の請求項1〜3に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、接触子ホルダ5の空所内に搭載して可動接触子4の背面側に介装した接圧ばねとしてのダブルトーションばね(捩じりコイルばね)7について、そのコイル部両端を接触子ホルダ5に固定した上で、コイル部中央から前方に引き出したオフセットアーム部7bを可動接触子4の背面に押し当てるようにし、電磁反発力による開極動作時にオフセットアーム部7bの先端を可動接触子4の背面に形成した係合凹溝4bに嵌入させて可動接触子を開極位置に係止保持するようにしており、ここでダブルトーションばね7のコイル部両端を接触子ホルダ5に固定する具体的な実施例の構造を図1(b),(c) に示す。
【0020】
すなわち、図1(b) の構造では、ダブルトーションばね7のコイル部両端から引き出した脚部7aをL字形に屈曲し、接触子ホルダ5の左右側壁に穿孔した穴5bに差し込んで係止固定する。また、図1(c) の構造では、接触子ホルダ5の左右側壁に栓状の係止部材9を差し込んでダブルトーションばね7のコイル部両端の数ターンを接触子ホルダ5の内壁面に押さえ込んで固定する。
【0021】
上記の構成によれば、ダブルトーションばね7は、図1(b) あるいは(c) のように接触子ホルダ5に固定したコイル部両端を支持点として、コイル部中央がオフセットアーム部7bとともに可動接触子4の長手方向(コイル軸と直角方向)に撓み移動可能となる。そして、図示の開極動作状態で、図4(c) で述べたリセット方法によるハンドル操作で接触子ホルダ5をリセット位置に回動させると、ダブルトーションばね7自身が図中の破線で表すように前方に撓んでオフセットアーム部7bが可動接触子4の係合凹溝4bから抜け出し可動接触子を釈放する。この場合に、ダブルトーションばね7は、コイル部両端が接触子ホルダ5に固定されているので、リセット操作力の反動で接触子ホルダ5から抜け出るおそれもなく、これによりリセット操作を円滑,かつ安定よく行うことができてリセット操作性が改善される。なお、前記したリセット操作性については、発明者等が行った実機テストからもその評価が確認されている。
【0022】
〔実施例2〕
次に、本発明の請求項4に対応する実施例を図2(a),(b) に示す。この実施例は、接触子ホルダ5に搭載して可動接触子4の背面側に介装したダブルトーションばね7について、そのオフセットアーム部7b自身に撓み性を持たせてリセット操作力の低減化を図るようにしたものであり、その撓み性の付与手段として、ダブルトーションばね7のコイル部中央から前方に引き出したオフセットアーム部7bに曲げ加工を施してL字状に屈曲し、その先端を可動接触子4の背面に押し当てて架設するようにしている。
【0023】
上記の構造により、オフセットアーム部7bは、屈曲部7cを起点としてその先端側が可動接触子4の長手方向への撓み性を持つようになる。そして、可動接触子4の開極動作後に、図4(c) で述べたリセット操作方法で接触子ホルダ5をリセット位置に回動させると、このリセット操作過程でダブルトーションばね7のオフセットアーム部7bに加わる引っ張り力fにより、オフセットアーム部7b自身が図中の破線で表すように前方に撓む。これにより、オフセットアーム部7bの先端が可動接触子4の係合凹溝4bから容易に抜け出し可動接触子4の拘束を解除することができる。
【0024】
なお、この実施例においても、先記実施例1と同様にダブルトーションばね7のコイル部両端を図1(b)あるいは(c) のような固定手段で接触子ホルダ5に固定し、ダブルトーションばね7の不測な脱落を防ぐようにするのがよい。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、可動接触子を接圧ばねと組合せて回動式の接触子ホルダに搭載保持し、過電流が流れた際に固定接触子と可動接触子との間に働く電磁反発力を駆動力として可動接触子を開極させるようにした回路しゃ断器であって、前記接圧ばねをダブルトーション形の捩じりコイルばねとして可動接触子の背面側に介装し、該コイルばねの中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の背面に押し当てるよう架設して閉極方向にばね付勢するようにしたものにおいて、可動接触子の背面に前記接圧ばねのオフセットアーム部が嵌入して可動接触子を開極位置に係止保持する係合凹溝を設けるとともに、接圧ばねはそのコイル部両端を接触子ホルダに固定し、コイル部中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の長手方向へ撓み移動可能に支持する。また、前記オフセットアーム部自身に可動接触子の長手方向の撓み性を持たせるように、接圧ばねのオフセットアーム部をL字状に屈曲した上で、その先端を可動接触子の背面に押し当てるよう架設したことにより、
過電流しゃ断時の電磁反発力による開極動作で開極位置に移動した可動接触子を、該接触子の背面に形成した係合凹溝に接圧ばねのオフセットアーム部を嵌入して開極位置に係止保持して可動接触子の再投入を防ぐことができ、また電流しゃ断後に行う回路しゃ断器のリセット操作では、大きなリセット操作力を要さずに、接圧ばね自身の撓み性を利用してオフセットアーム部を可動接触子の係合凹溝から容易に引き外し、可動接触子の拘束を解除してリセットできる。さらに、接圧ばねのコイル部両端を接触子ホルダに固定することで、リセット操作力の反動でホルダから抜け出て脱落するおそれもなく、これにより開極動作した可動接触子の係止保持、およびしゃ断後のリセット操作を簡易な構造で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応する電流しゃ断部の構成図で、(a) は開極状態を表す側面図、(b),(c) はそれぞれ(a) における接圧ばねの支持構造についての異なる実施例を示す接触子ホルダの一部を断面した平面図
【図2】本発明の実施例2に対応する電流しゃ断部の構成図で、(a) は開極状態を表す側面図、(b) は(a) における接圧ばねの動作説明図
【図3】本発明の実施対象となる回路しゃ断器の従来における電流しゃ断部の構成図で、(a),(b) はそれぞれ内部構造を表す平面図,および側面図、(c) は接触子ホルダに可動接触子および接圧ばねを装着した組立体の斜視図
【図4】本発明の基礎となる従来における電流しゃ断部のラッチ機構の構成,動作の説明図で、(a),(b) はそれぞれ可動接触子の閉極,および開極状態を表す図、(c) はリセット操作の説明図
【図5】図4における接圧ばねの動作説明図
【符号の説明】
2,3 固定接触子
4  可動接触子
4a 可動接点
4b 係合凹溝
5  接触子ホルダ
5b 接圧ばねの両端を固定する穴
7  ダブルトーションばね(接圧ばね)
7a 脚部
7b オフセットアーム部
9  接圧ばねの両端を固定する係止部材

Claims (4)

  1. 可動接触子を接圧ばねと組合せて回動式の接触子ホルダに搭載保持し、過電流が流れた際に固定接触子と可動接触子との間に働く電磁反発力を駆動力として可動接触子を開極させるようにした回路しゃ断器であり、前記接圧ばねをダブルトーション形の捩じりコイルばねとして可動接触子の背面側に介装し、該コイルばねの中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の背面に押し当てるよう架設して閉極方向にばね付勢するようにしたものにおいて、
    可動接触子の背面に前記接圧ばねのオフセットアーム部が嵌入して可動接触子を開極位置に係止保持する係合凹溝を設けるとともに、接圧ばねはそのコイル部両端を接触子ホルダに固定し、コイル部中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の長手方向へ撓み移動可能に支持したことを特徴とする回路しゃ断器。
  2. 請求項1記載の回路しゃ断器において、接圧ばねのコイル両端から引き出した脚部を接触子ホルダの左右側壁に開口した穴に引っ掛けて固定したことを特徴とする回路しゃ断器。
  3. 請求項1記載の回路しゃ断器において、接圧ばねのコイル両端を接触子ホルダの左右側壁に嵌挿したばね係止部材で固定したことを特徴とする回路しゃ断器。
  4. 可動接触子を接圧ばねと組合せて回動式の接触子ホルダに搭載保持し、過電流が流れた際に固定接触子と可動接触子との間に働く電磁反発力を駆動力として可動接触子を開極させるようにした回路しゃ断器であり、前記接圧ばねをダブルトーション形の捩じりコイルばねとして可動接触子の背面側に介装し、該コイルばねの中央から前方に引き出したオフセットアーム部を可動接触子の背面に押し当てるよう架設して閉極方向にばね付勢するようにしたものにおいて、
    可動接触子の背面に前記接圧ばねのオフセットアーム部が嵌入して可動接触子を開極位置に係止保持する係合凹溝を設けるとともに、接圧ばねのオフセットアーム部をL字状に屈曲した上で、その先端を可動接触子の背面に押し当てて架設したことを特徴とする回路しゃ断器。
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