JP4258994B2 - 回路しゃ断器 - Google Patents

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    • H01H83/12Protective switches, e.g. circuit-breaking switches, or protective relays operated by abnormal electrical conditions otherwise than solely by excess current operated by voltage falling below a predetermined value, e.g. for no-volt protection

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機制御用の配線用しゃ断器などを対象とした回路しゃ断器に関し、詳しくは回路しゃ断器に装着する不足電圧引外し装置(付属装置)の早入り補助スイッチに連係するしゃ断器本体の操作ハンドル機構に係る。
【0002】
【従来の技術】
頭記の配線用しゃ断器には各種の付属装置がオプション品として用意されており、その一つに早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置がある。この不足電圧引外し装置はしゃ断器本体に装着して使用し、通電中に主回路電圧が異常に低下した際にしゃ断器をトリップ動作させるものであり、電磁石式の引外し機構,および電磁石の回路に接続してしゃ断器側のハンドル機構に連繋させた早入り補助スイッチを内蔵し、回路しゃ断器のトリップ動作後に、ハンドル操作で回路しゃ断器の主回路接点を投入させるに際し、不足電圧引外し装置の早入り接点を先に投入してリセットさせるようにした構成のものが知られている。
【0003】
ここで、付属装置としての早入り接点接点付き不足電圧引外し装置を説明する前に、まず配線用しゃ断器を対象とした回路しゃ断器の構成を図2,図3に示す。図2において、1は回路しゃ断器、1aはしゃ断器本体のケース、2は主回路接点,消弧室を備えたう電流しゃ断部、3は電流しゃ断部2に対する接点開閉機構部、4は過電流引外し装置、5はケース1aのカバー上面に配したロータリー式の操作ハンドルであり、該操作ハンドル5の軸には接点開閉機構部3との間を連繋する歯車機構6、および後記する不足電圧引外し装置(付属装置)の早入り補助スイッチに対応する駆動レバーの制御用リセットカムが連結されている。
【0004】
上記回路しゃ断器1の開閉動作は周知の通りであり、操作ハンドル5をOFFからON位置に回すと、歯車機構6を介して接点開閉機構部3のトグルリンク機構3aが動作し、開閉ばね3b,開閉レバー3cを介して電流しゃ断部2の主回路接点を閉極する。逆に操作ハンドル5をONからOFF位置に回すと、トグルリンク機構3a,開閉レバー3cが反転動作して電流しゃ断部2の主回路接点を開極する。また、主回路に過電流が流れて過電流引外し装置4が接点開閉機構部3のラッチ機構3dを釈放すると、開閉機構部3が主回路接点を開極させて電流をしゃ断する。なお、操作ハンドル5はこのトリップ動作に従動してON位置とOFF位置との中間のTRIP位置に停止して回路しゃ断器がトリップ動作したことを表示するようにしている。
【0005】
また、しゃ断器がトリップ動作した後に、主回路の正常回復を待ってしゃ断器を投入させる場合には、操作ハンドル5をTRIP位置から一旦RESET位置(OFF位置と同じ)に戻して接点開閉機構部3のラッチ機構3dをリセットさせた上で、ここからON位置に回すことにより主回路接点が閉極して投入状態となる。なお、前記接点開閉機構部の構造,動作については本発明と同一出願人より先に提案した特願平11−192712に詳しく述べられている。
【0006】
次に、前記回路しゃ断器の本体に装着して使用する付属装置としての早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置の構成,動作を図4〜図8で説明する。すなわち、不足電圧引外し装置10は独立したユニットとして回路しゃ断器1のケース1aの側面に装着され、そのユニットケース11(ユニットケースはその外形がしゃ断器本体の外形(高さ,長さ)に合わせた形状になる)には段違いに並べてケース11の両端に配した外部接続端子(ねじ端子)12,電磁石13,電磁石13の通電回路を開閉する早入り補助スイッチ14,電磁石13のアーマチュア13aに一端を結合して他端をしゃ断器本体側のラッチ機構に連係させた引外しレバー15などを装備した構成になる。そして、図6のように回路しゃ断器1の側面に装着してしゃ断器本体のハンドル機構に連係させ、また図7のように回路しゃ断器1の主回路に配線して使用される。
【0007】
ここで、前記引外しレバー15の上端からユニットケース11を貫通して側方に引出したピン15aは、しゃ断器本体の接点開閉機構部3に組付けた引外し板3e(図8参照)の肩部に対峙しており、主回路電圧が正常であれば電磁石13の吸引動作により引外しレバー15は復帰ばね15bのばね力に抗して上方に押し上げられ、そのピン15aが引外し板3eから離脱してしゃ断器本体のラッチ機構3dを係合状態に保つ。また、主回路電圧が異常低下すると、復帰ばね15bのばね力が電磁石13の吸引力に打ち勝って引外しレバー15を下方に押し下げる。これにより、引外しレバー15の上端から突き出したピン15aがしゃ断器本体の引外し板3eを押し下げてラッチ機構を釈放する。これにより、回路しゃ断器がトリップ動作する。
【0008】
一方、早入り補助スイッチ14は、一対の固定接点14aおよび固定接点14aの間を橋絡するブリッジ形の可動接点14bからなる上下2組の早入り接点と、可動接点14bをその接触ばねとともに支持した揺動式の接点ホルダ14cからなる。なお、接点ホルダ14cはその下端を支軸14dに軸支してた上で、支軸14dに設けた復帰ばね(捩じりコイルばね)により接点を開く方向(反時計方向)にばね付勢されており、さらに接点ホルダ14cの上端に連結してユニットケース11を貫通して側方に引出したピン形の動作レバー14c-1をしゃ断器本体のケース側壁に開口したスリット穴を通じて差し込み、次記のようにしゃ断器本体のハンドル機構部に組込んだ駆動レバー16と連係させている。
【0009】
すなわち、図4,図5で示すように駆動レバー16は、操作ハンドル5に連結したリセットカム17の周面に対峙してその側方に配置されており、ハンドル5をON位置に回すとリセットカム17,駆動レバー16を介して前記した早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cを接点投入方向に駆動する。ここで、従来例としてドイツ特許(DE19754072C1)の明細書に開示されている駆動レバー,リセットカムの構造を図9(a),(b) に示す。
【0010】
すなわち、図9に示す構造では、駆動レバー16が支軸16aを支点に揺動自在に軸支されたV字形レバーになり、その先端部16bをしゃ断器ケース1aの側壁に開口したスリットを通して引き入れた早入り補助スイッチの動作レバー14c-1に対峙させ、他方の突起部16cをリセットカム17のカム面に対峙させている。一方、操作ハンドル5に連結したリセットカム17は、そのカム面一部に凹部17aを形成した形状になる。なお、駆動レバー16,リセットカム17は樹脂成形品で作られている。
【0011】
上記の構成で、回路しゃ断器1をトリップ動作後に手動で再投入するに際して、図8(a) に示すトリップ状態で操作ハンドル5をTRIP位置から反時計方向に回して図8(b) のOFF位置まで一旦戻し、続いて操作ハンドル5をON位置に向けて時計方向に回すと、その途上で操作ハンドル5に連動して回転するリセットカム17が駆動レバー16を押して反時計方向に揺動させる。これにより、動作レバー14c-1を介して早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cがOFF位置からON位置に駆動され、この動作により早入り接点が閉じて電磁石13が通電となるとともに、電磁石13が励磁されるとアーマチュア13aが吸引動作して引外しレバー15を上方に引き上げ、しゃ断器本体の引外し板3eの拘束を解く。これにより、引外し板3eが復帰ばね3fにより押し上げられてラッチ機構3eのラッチ爪とラッチ受けとが掛かり合う待機状態になる。そして、引き続き操作ハンドル5を時計方向に回して図8(c) のON位置に移動すると、接点開閉機構部3を介して電流しゃ断部2の主回路接点が閉極することになる。
【0012】
また、上記の動作を図9の機構で説明すると次のようになる。すなわち、回路しゃ断器の再投入時に操作ハンドル5をTRIP位置からOFF位置に回すと、駆動レバー16の突起部16cとリセットカム17の凹部17aとが向かい合うようになり、この位置で早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cから加わるばね力(接点ホルダの復帰ばね)により駆動レバー16は支軸16aを中心に時計方向に回動して図9(a) のように突起部16cがリセットカム17の凹部17aに入り込むとともに、この駆動レバー16の後退に合わせて接点ホルダ14cはOFF位置に揺動して早入り接点がOFFとなる。また、このOFF位置から操作ハンドル5をON位置に回すと、駆動レバー16の突起部16cがリセットカム17の凹部17aから抜け出して円弧状カム面に乗り上げる。これにより、駆動レバー16が反時計方向に回動して先端部16bが動作レバー14c-1を押し、接点ホルダ14をON位置に移動させて早入り接点をONにする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9に示した従来の駆動レバー,リセットカムの構造では動作,機能面で次に記すような問題点がある。すなわち、
(1) 操作ハンドル5のON位置(図9(b) 参照)では、駆動レバー16に不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチ側から動作レバー14c-1を介して早入り接点の接触ばね反力,および接点ホルダ14cの復帰ばね力が加わり、この力が駆動レバー16の突起部16cと操作ハンドル5に連結したリセットカム17との当接点に作用する。このために、回路しゃ断器のトリップ動作時に、その接点開閉機構部の開閉ばねのばね力で操作ハンドル5をONからTRIP位置に移動させる際に、駆動レバー16からリセットカム17の周面に加わる力が制動力となって操作ハンドル5の円滑な回転を妨げ、その制動力がハンドルの回転操作力を上回った場合には操作ハンドル5がTRIP位置まで回らずに途中で停止してしまうといった動作トラブルを引き起こすことがある。
【0014】
(2) 操作ハンドル5のOFF位置(図9(a) 参照)では、駆動レバー16の突起部16cとリセットカム17の凹部17aとの間に若干の遊び隙間δが残る。このことから、不足電圧引外し装置を取り外した状態では、前記隙間δに対応して駆動レバー16の停止位置が一定せず、状況によっては駆動レバー16の先端部16bがしゃ断器ケースの側壁に開口したスリット(早入り補助スイッチの動作レバー14c-1をしゃ断器本体に差し込む穴)の内側に突き出し、このために不足電圧引外し装置を装着する際に早入り補助スイッチ14の動作レバー14c-1の先端が駆動レバー16の先端部16bに突き当たってしまい、うまく不足電圧引外し装置を回路しゃ断器に装着できないことがある。
【0015】
(3) また、不足電圧引外し装置が付属しない回路しゃ断器の単独使用の状態で操作ハンドル5がON位置にあると、駆動レバー16がフリーとなって支軸16aの回りで自由に揺動可能となる。このために、回路しゃ断器を配電盤などに組み込んだ使用現場で振動などが加わったりすると、駆動レバー16がガタついてその突起部16cがリセットカム17に繰り返し当たって異常音が発生したり、長期の間に駆動レバー,リセットカムが異常損耗して破損するおそれがある。
【0016】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、前記した各問題点の解消を目的に、不足電圧引外し装置(付属装置)の早入り補助スイッチと連係するしゃ断器本体のハンドル機構部を巧みに改良した回路しゃ断器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、電磁石式のしゃ断器引外し機構および早入り補助スイッチを備えたた不足電圧引外し装置を付属装置として使用する回路しゃ断器であり、しゃ断器本体にはその操作ハンドルに連動するリセットカムおよび該カムに従動する駆動レバーを備え、不足電圧引外し装置をしゃ断器本体の側面に装着した状態で、早入り補助スイッチの揺動式接点ホルダに結合した動作レバーを前記駆動レバーに連係させ、回路しゃ断器のリセット操作時にハンドルと連動して前記早入り接点を投入するようにしたものにおいて、
前記駆動レバーに駆動ばねを付設して早入り補助スイッチの接点ホルダを接点投入方向に付勢するようにするとともに、操作ハンドルのOFF位置では前記リセットカムが駆動ばねに抗して駆動レバーを後退位置に拘束し、OFF位置を除く操作ハンドルのON,TRIP位置で駆動レバーの拘束を解除するようにする(請求項1)。
【0018】
上記の構成により、操作ハンドルをOFFからON位置に回すと、駆動レバーがリセットカムから離間してその拘束が釈放される。これにより、駆動レバーは駆動ばねの付勢を受けて不足電圧引外し装置に組み込んだ早入り補助スイッチの接点ホルダをON位置に駆動して早入り接点を閉じる。一方、回路しゃ断器のトリップ動作に従動して操作ハンドルがONからTRIP位置に移動する過程でも、操作ハンドルに連結したリセットカムと駆動レバーとの間が離間しているので、操作ハンドルは駆動レバー側から負荷がかかることがなく、TRIP位置に向け自由に回転できるようになる。また、回路しゃ断器のリセット操作に際して操作ハンドルをTRIPからOFF位置に回すと、駆動レバーはリセットカムに押されて早入り補助スイッチの接点ホルダの拘束を解くように後退する。これにより、接点ホルダはホルダ自身の復帰ばね力でOFF位置に揺動して早入り接点を開く。また、続いて操作ハンドルをOFFからON位置に回すと前記のように早入り接点が閉じて回路しゃ断器がリセットされる。
【0019】
また、回路しゃ断器から不足電圧引外し装置を外した状態で操作ハンドルをOFF位置に回すと、駆動レバーはリセットカムの拘束を受けて定位置(後退位置)に保持される。したがって、回路しゃ断器に不足電圧引外し装置を装着する際に、その早入り補助スイッチの接点ホルダからしゃ断器本体の内部に挿入する動作レバーがしゃ断器本体の駆動レバー先端部に干渉して不足電圧引外し装置の装着を阻害するおそれがない。
【0020】
また、本発明によれば、前記の駆動レバーは次記のような態様で構成することができる。
(1) 駆動レバーをしゃ断器ケースに軸支したシーソー形レバーとなし、その先端を早入り補助スイッチの接点ホルダに結合した動作レバーに対峙させ、他端側に駆動ばねを付設して早入り補助スイッチの接点ホルダをON位置に向けて駆動するように付勢する(請求項2)。
【0021】
(2) 駆動レバーの先端部にストッパを設け、リセットカムによる拘束を解除した状態では駆動ばねのばね付勢により前記ストッパをしゃ断器本体のケースに壁面に突き当てて駆動レバーをその位置に拘束保持させるようにし(請求項3)、不足電圧引外し装置を付属させない回路しゃ断器単独の使用状態で、外部から加わる振動などにより、駆動レバーがガタついて異常音を発生したり、駆動レバーとリセットカムが衝突して損耗したりするのを防ぐようにする。なお、操作ハンドルをOFF位置に回した状態では、駆動レバーがリセットカムによって拘束保持されるので、同様に異常音が発生するとはなない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1(a) 〜(c) 示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図9に対応する部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、図示実施例においては、操作ハンドル5の側方に並置して不足電圧引外し装置(付属装置)10の動作レバー14cに連係させた駆動レバー16が、支軸16aを支点として水平方向に揺動可能なシーソー形のレバーになる。そして、該駆動レバー16の先端部16bから下方に突き出したピンをしゃ断器ケース1aの側壁穴を貫通して不足電圧引外し装置10から差し入れた接点ホルダ14cの動作レバー14c-1に対峙させるとともに、他端側の突起部16cを操作ハンドル5に連結したリセットカム17に対峙させ、かつ突起部16cの背面としゃ断器ケース1aとの間に駆動ばね(圧縮ばね)18を介挿して駆動レバー16を支軸16aの回りで反時計方向に付勢するようにしている。なお、駆動ばね18のばね力は、不足電圧引外し装置10の早入り補助スイッチ14(図5参照)の接点ホルダ14cに設けた復帰ばねのばね力と早入り接点の可動接点14bを固定接点14aに押圧する接触ばねの反力とを合わせた力よりも大に設定されている。また、駆動レバー16にはその先端部16bの背面側に、しゃ断器ケース1aの内壁面に対峙させて突起状のストッパ16dを設けている。一方、リセットカム17は、図示のようにカム面の一部に凸部17bを形成した輪郭とし、次記のように操作ハンドル5のOFF位置では、駆動ばね18に抗してリセットカム17が駆動レバー16を後退位置に押すようにしている。
【0023】
すなわち、操作ハンドル5を図1(a) のOFF位置に回すと、駆動レバー16の突起部16cがリセットカム17の凸部17bに乗り上げ、駆動ばね18に抗して駆動レバー16を図示の後退位置に拘束する。この拘束状態では駆動レバー16が支軸16aを支点に時計方向に揺動してその先端部16bが左側に移動する。これにより、不足電圧引外し装置10に組み込んだ早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cは自身の復帰ばね(図示せず)のばね力を受けて早入り接点を開くようにOFF位置に復帰する。
【0024】
一方、操作ハンドル5をOFF位置からON位置に向けて回すと、その途上で駆動レバー16の突起部16cがリセットカム17の凸部17bから外れて拘束が解かれ、操作ハンドル5のON位置では図1(c) で表すように駆動レバー16とリセットカム17とが離間するとともに、駆動レバー16は駆動ばね18のばね力を受けて反時計方向に揺動する。これにより、レバー先端部16bが動作レバー14c-1を右方向に押して接点ホルダ14cをON位置に移動し、早入り接点を閉じる。
【0025】
また、図1(b) に示した操作ハンドル5のTRIP位置では、駆動レバー16がリセットカム17から離間していて駆動ばね18のばね力がリセットカム17の周面に加わらないようにしている。
上記の構成で、回路しゃ断器1に装着した早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置10(付属装置)は次のように動作する。まず、操作ハンドル5をON位置に回した回路しゃ断器1の投入状態では、図1(c) のように駆動レバー16が駆動ばね18に付勢されて早入り補助スイッチの接点ホルダ14cをON位置に駆動し、早入り接点を閉じる。これにより、図4に示した電磁石13が通電し、その吸引動作で引外しレバー15が待機位置に押し上げ保持される。
【0026】
一方、主回路の過電流,異常電圧低下などにより回路しゃ断器1がトリップ動作し、このトリップ動作に従動して操作ハンドル5がONからTRIP位置に移動する過程では、図1(b) で述べたように駆動レバー16とリセットカム17との間が離間していて、操作ハンドル5にはその回転を阻害するように負荷が加わらない。したがって、従来構造(図9参照)のように操作ハンドルがTRIP位置に向けて移動する途中で停止するといったトラブル発生のおそれはない。
【0027】
そして、主回路の回復を待って回路しゃ断器1を再投入する際に、操作ハンドル5をTRIP位置から一旦OFF位置に戻した上で、ここからON位置に向けて回すと、図1(a),(c) で述べたように駆動レバー16の操作により早入り補助スイッチ14の早入り接点がOFFからONに切り換わり、これにより回路しゃ断器1はリセットされ、続く操作ハンドル5のON操作により主回路接点が閉極する。
【0028】
また、不足電圧引外し装置10を使わない回路しゃ断器1の単独使用状態で操作ハンドル5をON位置に回すと、駆動レバー16は駆動ばね18の付勢を受けて反時計方向に揺動し、レバー先端側に設けたストッパ16dがしゃ断器ケース1aの内壁面に突き当たってこの位置に拘束保持される。したがって、外部から振動などが加わっても、駆動レバー16がガタついたりすることがなく、従来構造のように駆動レバー16がリセットカム17に衝突して異常音が発生したり、損耗,破損したりすることがない。なお、操作ハンドル5のOFF位置では、先記のように駆動レバー16が図1(a) の位置に拘束保持されるので、前記と同様に駆動レバー16のガタつきに起因する異常音の発生,駆動レバー,リセットカムの損耗,破損を防止できる。
【0029】
さらに、回路しゃ断器1から不足電圧引外し装置10を取り外した状態では、操作ハンドル5をOFF位置に回すと、駆動レバー16はリセットカム17の凸部17bに乗り上げて図1(a) の位置に後退して拘束保持される。したがって、この状態で回路しゃ断器1に不足電圧引外し装置10を装着すれば、しゃ断器ケース1aの側壁に開口したスリットを通して側方からしゃ断器本体の内部に差し入れる早入り補助スイッチ14の動作レバー14c-1がしゃ断器本体側の駆動レバー16の先端部16bに干渉することがなく、これにより従来構造のように動作レバー14c-1の先端が駆動レバー16の先端に突き当たって不足電圧引外し装置10がうまく装着できないといった不具合が防げる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、次記の効果を奏する。
(1) 早入り補助スイッチを内蔵した不足電圧引外し装置を付属装置として使用する回路しゃ断器において、そのハンドル機構部に組み込んだ駆動レバーに駆動ばねを付設して早入り補助スイッチの接点ホルダを接点投入方向に付勢するとともに、操作ハンドルのOFF位置では前記駆動ばねに抗してリセットカムが駆動レバーを後退位置に拘束し、OFF位置を除く操作ハンドルのON,TRIP位置で駆動レバーの拘束を解除するよう構成したことにより、回路しゃ断器のトリップ動作に従動して操作ハンドルがONからTRIP位置に移動する過程では、操作ハンドルに連結したリセットカムと駆動レバーとの間が離間するので、操作ハンドルは駆動レバー側からの負荷を受けることなくTRIP位置に向け自由に回転でき、従来構造のように操作ハンドルがONからTRIP位置に向かう途中で停止するようなトラブルを防止して動作の信頼性を高めることができる。
【0031】
また、不足電圧引外し装置を取り外した状態で操作ハンドルをOFF位置に回すと、駆動レバーがリセットカムの拘束を受けて定位置(後退位置)に保持されるので、不足電圧引外し装置の装着時に早入り補助スイッチの接点ホルダからしゃ断器本体の内部に差し込まれる動作レバーとしゃ断器本体側の駆動レバーとの不要な干渉を防いで、不足電圧引外し装置を確実に装着できる。
【0032】
(2) また、駆動レバーの先端部にストッパを設け、リセットカムによる拘束を解除した状態では、前記ストッパを駆動ばねのばね付勢によりしゃ断器本体のケースに壁面に突き当てて駆動レバーをその位置に拘束保持させるようにしたことにより、不足電圧引外し装置を付属させない回路しゃ断器単独の使用状態では、操作ハンドルのON,OFF位置で駆動レバーが動かないように拘束されるので、外部から加わる振動などに起因する異常音の発生、および駆動レバーとリセットカムの衝突による損耗,破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回路しゃ断器の要部構造,およびその動作の説明図であり、(a),(b),(c) はそれぞれ操作ハンドルのOFF,TRIP,ON位置に対応した状態を表す図
【図2】配線用しゃ断器を対象とした回路しゃ断器の略示構成図
【図3】図2における接点開閉機構の詳細構造図
【図4】回路しゃ断器に早入り接点付き不足電圧引外し装置を装着した状態の平面図
【図5】図4における不足電圧引外し装置の内部構造を表す正面図
【図6】回路しゃ断器に早入り接点付き不足電圧引外し装置を装着した状態を表す斜視図
【図7】回路しゃ断器に付属させた早入り接点付き不足電圧引外し装置の配線図
【図8】回路しゃ断器および不足電圧引外し装置の連係動作の説明図であり、(a) はしゃ断器本体:TRIP,早入り接点:OFF、(b) はしゃ断器本体:RESET,早入り接点:OFF、(c) はしゃ断器本体:ON,早入り接点:ONの動作状態を表す図
【図9】従来の回路しゃ断器におけるハンドル機構部の構造および動作の説明図であり、(a),(b) はそれぞれ操作ハンドルのOFF,ON状態に対応した平面図
【符号の説明】
1 回路しゃ断器
2 電流しゃ断部
3 接点開閉機構部
4 過電流引外し装置
5 ロータリー式操作ハンドル
10 不足電圧引外し装置
11 ユニットケース
13 電磁石
14 早入り補助スイッチ
14a 固定接点
14b 可動接点
14c 接点ホルダ
14c-1 動作レバー
15 引外しレバー
16 駆動レバー
16d ストッパ
17 リセットカム
17a 凸部
18 駆動ばね

Claims (3)

  1. 電磁石式のしゃ断器引外し機構および早入り補助スイッチを備えたた不足電圧引外し装置を付属装置として使用する回路しゃ断器であり、しゃ断器本体にはその操作ハンドルに連動するリセットカムおよび該カムに従動する駆動レバーを備え、不足電圧引外し装置をしゃ断器本体の側面に装着した状態で、早入り補助スイッチの揺動式接点ホルダに結合した動作レバーを前記駆動レバーに連係させ、回路しゃ断器のリセット操作時にハンドルと連動して前記早入り接点を投入するようにしたものにおいて、
    前記駆動レバーに駆動ばねを付設して早入り補助スイッチの接点ホルダを接点投入方向に付勢するとともに、操作ハンドルのOFF位置では前記リセットカムが駆動ばねに抗して駆動レバーを後退位置に拘束し、OFF位置を除く操作ハンドルのON,TRIP位置で駆動レバーの拘束を解除するようにしたことを特徴とする回路しゃ断器。
  2. 請求項1記載の回路しゃ断器において、駆動レバーが長手方向の中間部をしゃ断器ケースに軸支したシーソー形レバーであり、かつその先端を早入り補助スイッチの接点ホルダに結合した動作レバーに対峙させ、他端側に駆動ばねを付設したことを特徴とする回路しゃ断器。
  3. 請求項2記載の回路しゃ断器において、駆動レバーの先端部にストッパを設け、リセットカムによる拘束を解除した状態では駆動ばねのばね付勢により前記ストッパをしゃ断器本体のケースに壁面に突き当てて駆動レバーをその位置に拘束保持させるようにしたことを特徴とする回路しゃ断器。
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