JP3867541B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートブレーカなどを対象とした回路しゃ断器に、その外部付属装置として早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置を組合せて使用する開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記の配線用しゃ断器には各種の付属装置がオプション品として用意されており、その一つに早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置がある。この不足電圧引外し装置はしゃ断器本体に装着して使用し、通電中に主回路電圧が異常に低下した際に回路しゃ断器をトリップ動作させるものであり、電磁石式の引外し機構,および電磁石の回路に接続してしゃ断器側のハンドル機構に連繋させた早入り補助接点機構を内蔵し、回路しゃ断器の投入操作時に、その主回路接点の閉成に先立って不足電圧引外し装置の早入り補助接点を先に投入してリセットさせるようにした構成のものが知られている。
【0003】
ここで、付属装置としての早入り接点付き不足電圧引外し装置を説明する前に、まず配線用しゃ断器を対象とした回路しゃ断器の構成を図4(a),(b) に示す。図において、1は回路しゃ断器、1aはしゃ断器本体のケース、2は主回路接点および消弧室を備えた電流しゃ断部、3は電流しゃ断部2の開閉機構部、4は過電流引外し装置、5はケース1aのカバー上面に配したロータリー式の操作ハンドルであり、該操作ハンドル5には接点開閉機構部3との間を連繋する歯車機構6、および後記する不足電圧引外し装置(付属装置)の早入り補助スイッチに対応する駆動レバーの制御用リセットカムが連結されている。
【0004】
上記回路しゃ断器1の開閉動作は周知の通りであり、操作ハンドル5をOFFからON位置に回すと、接点開閉機構部3のトグルリンク機構3a、および開閉ばね3b,開閉レバー3cがON方向に動作して電流しゃ断部2の主回路接点を閉極する。逆に操作ハンドル5をONからOFF位置に回すと、トグルリンク機構3a,開閉レバー3cが反転動作して電流しゃ断部2の主回路接点を開極する。また、主回路に過電流が流れて過電流引外し装置4が接点開閉機構部3のラッチ機構3dを釈放すると、開閉機構部3がトリップ動作して主回路接点を開極させ、電流をしゃ断する。なお、回路しゃ断器1のトリップ動作時には操作ハンドル5がON位置とOFF位置との中間のTRIP位置に停止して回路しゃ断器がトリップ動作したことを表示するようにしている。
【0005】
また、回路しゃ断器1がトリップ動作した後に、主回路の正常回復を待ってしゃ断器を投入させる場合には、操作ハンドル5をTRIP位置から一旦OFF位置に戻して接点開閉機構部3のラッチ機構3dをリセットさせた上で、ここからON位置に回すことにより主回路接点が閉極して投入状態となる。なお、前記接点開閉機構部の構造,動作については本発明と同一出願人より先に提案した特願平11−192712に詳しく述べられている。
【0006】
次に、前記回路しゃ断器の本体に装着して使用する付属装置としての早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置、およびこれに対応する開閉しゃ断器の操作ハンドル機構の従来における構造,動作を図5〜図8で説明する。すなわち、不足電圧引外し装置10は独立したユニットとして回路しゃ断器1のケース1aの側面に装着され、そのユニットケース11の両端に配した外部接続端子(ねじ端子)12,引外し操作用の電磁石13,電磁石13の通電回路を開閉する早入り補助スイッチ14,電磁石13のアーマチュア13aに一端を結合して他端をしゃ断器本体側のラッチ機構に連係させた引外しレバー15などを装備した構成になる。そして、回路しゃ断器1の側面に装着して付属させた使用状態で、回路しゃ断器1のハンドル機構に連係させ、図7のように回路しゃ断器1の主回路に配線して使用される。
【0007】
かかる構成で、主回路電圧が正常であれば電磁石13の吸引動作により引外しレバー15は復帰ばね15bのばね力に抗して上方に押し上げられ、引外しレバー15の先端に連結してしゃ断器本体内に突き出したピン15aがラッチ機構3d(図4(b) 参照)の引外し板から離脱してそのラッチ爪とラッチ受けを係合状態に保つ。また、主回路電圧が異常低下すると、復帰ばね15bのばね力が電磁石13の吸引力に打ち勝って引外しレバー15を下方に押し下げる。これにより、前記ピン15aがしゃ断器本体のラッチ機構3dの引外し板を押し下げてラッチ爪とラッチ受けとの係合を釈放する。これにより、回路しゃ断器1がトリップ動作して主回路接点を開極する。
【0008】
また、不足電圧引外し装置10に内蔵した早入り補助スイッチ14は、一対の固定接点14aおよび固定接点14aの間を橋絡するブリッジ形の可動接点14bからなる上下2組の早入り接点と、可動接点14bをその接圧ばね14b-1とともに支持した揺動式の接点ホルダ14cからなる。なお、接点ホルダ14cはその下端を支軸14dに軸支してた上で、支軸14dに設けた復帰ばね(捩じりコイルばね)14eにより反時計方向に付勢しており、さらに接点ホルダ14cの上端に連結してユニットケース11の側方に引出したピン形の動作レバー14c-1をしゃ断器本体のケース側壁に開口したスリット穴を通じて差し込み、次記のようにしゃ断器本体の操作ハンドル5と連動する駆動レバー16と連係させている。
【0009】
すなわち、図6で示すように駆動レバー16は、操作ハンドル5に連結したリセットカム17の周面に対向してその側方に配置した上で、そのレバー16の先端を不足電圧引外し装置10からしゃ断器ケース内に突き出した前記動作レバー14c-1に対峙させており、操作ハンドル5のON操作時にリセットカム17,駆動レバー16を介して早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cを接点投入方向に駆動するようにしている。
【0010】
また、前記駆動レバー16は図8(a),(b) で示すように、支軸16aを支点に揺動自在に軸支されたV字形レバーになり、その先端アーム部16bをしゃ断器ケース1aの側壁に開口したスリットを通して引き入れた早入り補助スイッチの動作レバー14c-1の側面に対峙させ、他方の突起部16cをリセットカム17のカム面に対峙させている。一方、操作ハンドル5に連結したリセットカム17は、そのカム面一部に凹部17aを形成した形状になる。なお、駆動レバー16,リセットカム17は樹脂成形品で作られている。
【0011】
上記構成で、回路しゃ断器1を投入する際に操作ハンドル5をOFF位置からON位置に向けて時計方向に回すと、その操作途上でハンドル5に連動して回転するリセットカム17が駆動レバー16を押して反時計方向に揺動させる。これにより、駆動レバー16の先端アーム部16bが動作レバー14c-1を押して早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cをOFF位置からON位置に駆動する。この動作により早入り接点が閉じて電磁石13が通電となるとともに、電磁石13が励磁されるとアーマチュア13aが吸引動作して引外しレバー15を上方に引き上げる。これにより、回路しゃ断器のラッチ機構3d(図4(b) 参照)のラッチ爪とラッチ受けとが掛かり合う待機状態になる。続いて、操作ハンドル5が図8(b) のON位置に移動すると、接点開閉機構部3を介して電流しゃ断部2の主回路接点が閉極するとともに、ラッチ機構3dのラッチ爪とラッチ受けが係合状態になる。
【0012】
また、回路しゃ断器のOFF操作,トリップ動作後のリセット操作時に、操作ハンドル5をOFF位置に回すと、駆動レバー16は図8(a) の位置に復帰するとともに、不足電圧引外し装置10の接点ホルダ14cは図5に示した復帰ばね14eのばね付勢によりOFF位置に揺動して補助接点を開極し、電磁石13の通電回路を断路する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した回路しゃ断器,および早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置の従来構造では、動作の信頼性面で次記のような問題点がある。すなわち、
(1) 操作ハンドル5をON位置に回した回路しゃ断器の投入状態では、図8(b) で示すように、駆動レバー16の先端アーム部16bには不足電圧引外し装置側の動作レバー14c-1を介して補助スイッチ機構の接点ホルダ14cに備えた復帰ばね14eおよび補助接点の接圧ばね14b-1(図5(b) 参照)のばね力が反力荷重として図示矢印方向に加わる。
【0014】
一方、駆動レバー16は先述のように樹脂成形品であり、回路しゃ断器の通電状態では、主回路電流の通電による温度上昇も加わってしゃ断器本体の内部に組み込んだ駆動レバー16の温度もかなり高温となる。そのために、回路しゃ断器を長時間連続して通電すると、駆動レバー16の先端アーム部16bには前記ばね力により高温クリープが発生して反り変形し、これが原因で操作ハンドル5をON位置に回した際に、駆動レバー16の先端アーム部16bを介してON方向に押される接点ホルダ14cに所定の揺動ストロークが確保できなくなる。その結果、補助接点間の接圧が低下して固定接点14aと可動接点14bとの接触状態が不安定になるおそれがある。
【0015】
(2) また、前記した補助接点の接触不安定に起因する異常発熱などが原因で、固定接点14aと可動接点14bの接点が溶着した場合には、操作ハンドル5をOFF位置に戻しても早入り補助スイッチ機構14の復帰ばね14eのばね力が弱いために、固定/可動接点間を開離させて接点ホルダ14cをOFF位置に復帰させることができなくなることがある。
【0016】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、前記各課題の解決を図るように不足電圧引外し装置に装備した早入り補助スイッチ機構、および回路しゃ断器に装備した不足電圧引外し装置操作用の駆動レバーを改良した開閉装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、開閉操作ハンドルとしてロータリー式の操作ハンドルを備えた回路しゃ断器と、該回路しゃ断器の外部付属装置としてしゃ断器本体に早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置を組合せた開閉装置に関して、
(1) 前記不足電圧引外し装置が電磁石式引外し機構,およびその電磁石の通電回路に接点を介挿した早入り補助スイッチを内蔵した構成になり、該補助スイッチの接点ホルダを回路しゃ断器の操作ハンドルに連係させた上で、回路しゃ断器のON操作時に操作ハンドルに連動して主回路接点が閉じる前に前記早入り補助スイッチを投入するようにしたものにおいて、
前記早入り補助スイッチの接点ホルダを、その下端を揺動支点としてホルダ上端に結合してケース側方に突き出した動作レバーをしゃ断器本体の操作ハンドルに連係させるとともに、前記早入り補助スイッチの復帰ばねとして接点ホルダの上端とケースとの間に反転ばねを介装し、該反転ばねを介して操作ハンドルのOFF位置では接点ホルダをOFF側に付勢し、操作ハンドルに連動して接点ホルダをON位置に駆動した際に反転ばねが反転動作して接点ホルダをON側にばね付勢するように構成する(請求項1)。
【0018】
上記構成によれば、回路しゃ断器の操作ハンドルをON位置に回し、これに連動して駆動レバーが不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチをON位置に向けて駆動すると、その操作途上で前記反転ばねが反転動作して接点ホルダをON側に付勢するようになる。これにより、早入り補助スイッチでは固定/可動接点間で安定した接点の接触状態を確保できる。しかも、回路しゃ断器の投入状態では、駆動レバーの先端アーム部には早入り補助スイッチの復帰ばね力が反力として加わることがなく、これにより回路しゃ断器の通電に伴って駆動レバーが長時間連続して高温状態に晒されても、高温クリープ現象による不要な反り変形の生じるおそれもなくなって動作面での信頼性が向上する。
【0019】
(2) また、本発明によれば、しゃ断器本体の操作ハンドルに結合したリセットカム, および該リセットカムを介して操作レバーに連動する駆動レバーを装備し、不足電圧引外し装置をしゃ断器本体に付属させた状態で、不足電圧引外し装置に内蔵した早入り補助スイッチの接点ホルダに結合した動作レバーを前記駆動レバーに連係させ、回路しゃ断器のON操作時に操作ハンドルに連動して主回路接点が閉じる前に前記早入り補助スイッチを投入するようにした開しゃ断器において、
しゃ断器本体に装備した前記駆動レバーの先端と不足電圧引外し装置から引出した前記動作レバーとの間を、そのいずれか一方の先端に形成した二股状継手部を介してONおよびOFF方向に連動連結する(請求項2)。
【0020】
この構成により、回路しゃ断器の使用状態で不足電圧引外し装置に装備した早入り補助スイッチの固定/可動接点間に万一溶着が生じた場合でも、ハンドル操作で回路しゃ断器のOFF操作する際に、操作ハンドルに連動する駆動レバー,二股状継手を介して不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチ接点ホルダをOFF方向に強制移動して溶着状態にある補助スイッチの固定/可動接点を引き離すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1(a) ,(b) に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図8に対応する部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
〔実施例1〕
図1,図2は本発明の請求項1に対応する実施例を示すものである。図示実施例の早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置10は基本的に図5に示した従来構造と同様であるが、図5における復帰ばね(捩じりコイルばね)14eに変えて接点ホルダ14cの頂部とユニットケース11の天井との間には復帰ばねとして反転ばね18が介装されている。
【0022】
この反転ばね18は圧縮コイルばねであり、図1(a) に示すOFF状態では接点ホルダ14cの軸支点(下端側の支軸14d)に対して、図示矢印で表す反転ばね18のばね力が接点ホルダ14cをOFF方向に付勢し、図2に示すON状態では、前記と逆に反転ばね18のばね力が接点ホルダ14cをON方向に付勢するように設定している。そして、接点ホルダ14cの頂部に結合して側方に引出した動作レバー14c-1の先端を、回路しゃ断器の操作ハンドルに連係してしゃ断器本体の内部に組付けた駆動レバー16(図6参照)の先端アーム部16bに対峙させるようにしている。
【0023】
上記の構成で、回路しゃ断器の操作ハンドルをOFF位置に回した状態では、図1で表すように不足電圧引外し装置10に内蔵した早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cが反転ばね(復帰ばね)18のばね付勢を受け、下端側の支軸14を支点にOFF方向(反時計方向)に傾動して補助接点が開離している。この状態から回路しゃ断器の操作ハンドルをON位置に向けて回すと、図8で述べたように操作ハンドル5に連動して駆動レバー16が時計方向に揺動し、動作レバー14c-1を介して接点ホルダ14cをON方向(時計方向)に向けて押す。これにより、前記の反転ばね18が反転動作してそのばね力が接点ホルダ14cをON方向に押圧付勢し、図2の位置で固定接点14aと可動接点14bとが圧接するように接点ホルダ14cをON位置に押圧保持する。これにより、固定/可動接点間の安定した接触状態を維持できる。
【0024】
また、図2のON状態では、回路しゃ断器側に配した駆動レバーの先端アーム部16bには不足電圧引外し装置側から反転ばね18のばね力が反力として加わることがない。これにより、回路しゃ断器を長時間連続通電しても、駆動レバー(樹脂製)に高温クリープが発生してレバー自身が反り変形するといった不具合を防止できる。
【0025】
〔実施例2〕
次に、本発明の請求項2に対応する実施例を図3(a),(b) で説明する。すなわち、この実施例においては、操作ハンドル5に連動する駆動レバー16の先端側に、先端アーム部16bと共同して不足電圧引外し装置側から側方に突き出した早入り補助スイッチ接点ホルダ14cの動作レバー14c-1を駆動するプッシャ16dが形成されており、このプッシャ16dと先端アーム部16bとで構成した二股状継手で不足電圧引外し装置装置側からしゃ断器本体の内部に突き出した動作レバー14c-1の先端を両側から挟み込むようにしている。
【0026】
上記の構成で、回路しゃ断器の操作ハンドル5を図3(a) のOFF位置から図3(b) のON位置に向けて時計方向に回すと、その初期段階で操作ハンドル5に連結したリセットカム17を介して駆動レバー16が支軸16aを支点にして反時計方向に回動し、その先端アーム部16bが動作レバー14c-1を図面の紙面上で上向きに押す。これにより、不足電圧引外し装置では図3(b) で表すように早入り補助スイッチの補助接点が閉極し、引き続き操作ハンドル5をON位置の終端まで回すと回路しゃ断器の主回路接点が投入されて投入操作が完了する。
【0027】
一方、回路しゃ断器のOFF操作時に操作ハンドル5をON位置からOFF位置に向けて反時計方向に回すと、前記とは逆に駆動レバー16のプッシャ16dが動作レバー14c-1を押し、早入り補助スイッチの接点ホルダ14cをOFF方向に強制移動させてその可動接点14bを固定接点14aから開離する。なお、図8に示した従来構造では、OFF操作時には駆動レバー16の先端アーム部16bが動作レバー14c-1から離脱して後退するだけであり、接点ホルダ14cは復帰ばね14e(図5(b) 参照)のばね力でOFF位置に戻すようにしている。
【0028】
これにより、不足電圧引外し装置の通電使用状態で早入り補助スイッチ14の固定接点14aと可動接点14bとの間に接点溶着が万一発生した場合でも、回路しゃ断器のトリップ動作後のリセット操作もしくはOFF操作でハンドル5をOFF位置に向けて回すと、前記した駆動レバー16のプッシャ16dを介して早入り補助スイッチ14の接点ホルダ14cがOFF方向に強制移動され、溶着状態にある補助接点が開極する。
【0029】
なお、図示実施例では、駆動レバー16の先端側に二股状継手を設けているが、応用実施例として前記とは反対に不足電圧引外し装置側から突き出した動作レバー14c-1の先端部を二股状に形成して継手を構成し、この二股状継手で回路しゃ断器側の駆動レバー16の先端アーム部を両側から挟持させるようにすることもできる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、次記の効果を奏する。
(1) 回路しゃ断器に付属する早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置において、その早入り補助スイッチの接点ホルダを、その下端を揺動支点としてホルダ上端に結合してケース側方に突き出した動作レバーをしゃ断器本体の操作ハンドルに連係させるとともに、前記早入り補助スイッチの復帰ばねとして接点ホルダの上端とケースとの間に反転ばねを介装し、該反転ばねを介して操作ハンドルのOFF位置では接点ホルダをOFF側に付勢し、操作ハンドルに連動して接点ホルダをON位置に駆動した際に反転ばねが反転動作して接点ホルダをON側にばね付勢するようにした請求項1の構成により、
早入り補助スイッチの固定/可動接点間で安定した接点の接触状態を確保できる。しかも、回路しゃ断器の投入状態では、駆動レバーの先端アーム部には早入り補助スイッチの復帰ばね力が反力として加わることがないので、回路しゃ断器の通電使用により駆動レバーが長時間連続して高温状態に晒されても、高温クリープ現象による不要な反り変形の生じるおそれもなくなって動作面での信頼性が向上する。
【0031】
(2) 不足電圧引外し装置を付属して使用する回路しゃ断器において、そのロータリー式操作ハンドルに連動してON操作時に不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチを投入させる駆動する駆動レバーの先端と不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチ接点ホルダから引出した動作レバーとの間を、二股状継手部を介してON,OFFの双方向に連動連結した請求項2の構成により、
回路しゃ断器の使用状態で不足電圧引外し装置に装備した早入り補助スイッチの固定/可動接点に万一溶着が生じた場合でも、ハンドル操作で回路しゃ断器をOFF操作する際に、操作ハンドルに連動する駆動レバー,二股状継手を介して不足電圧引外し装置の早入り補助スイッチの接点ホルダをOFF方向に強制移動して溶着状態にある補助スイッチの固定/可動接点を引き離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置の内部構造図であり、(a)は回路しゃ断器OFFに対応した不足電圧引外し装置の動作状態を表す正面図、(b) は(a) の縦断側面図
【図2】回路しゃ断器ONに対応した図1の早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置の動作状態を表す正面図
【図3】本発明の実施例2に係る回路しゃ断器のハンドル機構の構造,動作の説明図であり、(a),(b) はそれぞれ操作ハンドルのOFF,ONに対応した状態を表す平面図
【図4】オートブレーカを対象とした回路しゃ断器の構成図であり、(a) はしゃ断器全体の略示図、(b) は(a) における接点開閉機構の詳細構造図
【図5】回路しゃ断器に早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置を付属した開閉装置の従来構成図であり、(a),(b) はそれぞれ平面図および不足電圧引外し装置の内部構造を表す正面図
【図6】図5における要部構成の斜視図
【図7】回路しゃ断器に付属させた早入り接点付き不足電圧引外し装置の配線図
【図8】従来の回路しゃ断器におけるハンドル機構の構造および動作の説明図であり、(a),(b) はそれぞれ操作ハンドルのOFF,ON状態に対応した平面図
【符号の説明】
1 回路しゃ断器
5 ロータリー式操作ハンドル
10 早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置
13 電磁石
14 早入り補助スイッチ
14a 固定接点
14b 可動接点
14c 接点ホルダ
14c-1 動作レバー
14d 支軸
15 引外しレバー
16 駆動レバー
16b 先端アーム部
16d プッシャ
17 リセットカム
18 反転ばね(復帰ばね)

Claims (2)

  1. 開閉操作ハンドルとしてロータリー式の操作ハンドルを備えた回路しゃ断器と、該回路しゃ断器の外部付属装置としてしゃ断器本体に早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置を組合せた開閉装置であり、前記不足電圧引外し装置が電磁石式引外し機構,およびその電磁石の通電回路に接点を介挿した早入り補助スイッチを内蔵した構成になり、該補助スイッチの接点ホルダを回路しゃ断器の操作ハンドルに連係させた上で、回路しゃ断器のON操作時に操作ハンドルに連動して主回路接点が閉じる前に前記早入り補助スイッチを投入するようにしたものにおいて、
    前記早入り補助スイッチの接点ホルダを、その下端を揺動支点としてホルダ上端に結合してケース側方に突き出した動作レバーをしゃ断器本体の操作ハンドルに連係させるとともに、前記早入り補助スイッチの復帰ばねとして接点ホルダの上端とケースとの間に反転ばねを介装し、該反転ばねを介して操作ハンドルのOFF位置では接点ホルダをOFF側に付勢し、操作ハンドルに連動して接点ホルダをON位置に駆動した際に反転ばねが反転動作して接点ホルダをON側にばね付勢するようにしたことを特徴とする開閉装置。
  2. 開閉操作ハンドルとしてロータリー式の操作ハンドルを備えた回路しゃ断器と、該回路しゃ断器の外部付属装置としてしゃ断器本体に早入り補助スイッチ付き不足電圧引外し装置を組合せた開閉装置であり、回路しゃ断器にその操作ハンドルに結合したリセットカム, および該リセットカムを介して操作レバーに連動する駆動レバーを装備し、不足電圧引外し装置をしゃ断器本体に付属させた状態で、不足電圧引外し装置に内蔵した早入り補助スイッチの接点ホルダに結合してしゃ断器本体内に突き出した動作レバーを前記駆動レバーに連係させ、回路しゃ断器のON操作時に操作ハンドルに連動して主回路接点が閉じる前に前記早入り補助スイッチを投入するようにしたものにおいて、
    しゃ断器本体に装備した前記駆動レバーの先端と不足電圧引外し装置から引出した前記動作レバーとの間を、そのいずれか一方の先端に形成した二股状継手部を介してON,OFFの双方向に連動連結したことを特徴とする開閉装置。
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