JP3070229B2 - 遠隔操作式回路遮断器 - Google Patents
遠隔操作式回路遮断器Info
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- JP3070229B2 JP3070229B2 JP4059304A JP5930492A JP3070229B2 JP 3070229 B2 JP3070229 B2 JP 3070229B2 JP 4059304 A JP4059304 A JP 4059304A JP 5930492 A JP5930492 A JP 5930492A JP 3070229 B2 JP3070229 B2 JP 3070229B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は操作電磁石を内蔵させ
た遠隔操作式回路遮断器に関し、詳しくはトリップ動作
の高速化を図った遠隔操作式回路遮断器に関する。
た遠隔操作式回路遮断器に関し、詳しくはトリップ動作
の高速化を図った遠隔操作式回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】操作電磁石によりハンドルをオンオフ操
作する回路遮断器は種々の構造のものが知られている
が、これらについては例えば特開昭59−99636号
公報、特開昭61−23023号公報などにも記載され
ている。
作する回路遮断器は種々の構造のものが知られている
が、これらについては例えば特開昭59−99636号
公報、特開昭61−23023号公報などにも記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の回路
遮断器には次のような問題がある。 (1)一般にこの種の回路遮断器では、オン状態で係止
部材により引外しばねを蓄勢状態に保っておき、過電流
検出時には過電流引外し装置を係止部材に作用させて引
外しばねを開放し、その力で可動接触子を保持する可動
子枠を回動させて接点を開くような構造になっている。
その場合、従来構成では過電流引外し装置の作用を受け
る係止部材(特開昭59−99636号ではトリップリ
ンク、特開昭61−23023号では引外し用ラッチ)
と可動子枠との間にリンク機構が介在し(特開昭59−
99636号ではラッチリンク、特開昭61−2302
3号では第1リンク、第2リンク、レバーなど)、この
リンク機構も引外しばねにより同時に駆動される。その
ため、引外しばねの負荷が大きくなって可動子枠の動作
速度が制約を受ける上、リンクの連結部に存在する遊び
により運動伝達に遅れが生じ、トリップ動作時の接点の
開離速度を上げることが困難であった。その場合、引外
しばねを強力にすることも考えられるが、ばね力が強く
なると係止部材の係合部の面圧が高くなり、磨耗が増大
して寿命信頼性が低下するとともに、過電流引外し装置
の負荷が増えて動作特性が損なわれる危険がある。
遮断器には次のような問題がある。 (1)一般にこの種の回路遮断器では、オン状態で係止
部材により引外しばねを蓄勢状態に保っておき、過電流
検出時には過電流引外し装置を係止部材に作用させて引
外しばねを開放し、その力で可動接触子を保持する可動
子枠を回動させて接点を開くような構造になっている。
その場合、従来構成では過電流引外し装置の作用を受け
る係止部材(特開昭59−99636号ではトリップリ
ンク、特開昭61−23023号では引外し用ラッチ)
と可動子枠との間にリンク機構が介在し(特開昭59−
99636号ではラッチリンク、特開昭61−2302
3号では第1リンク、第2リンク、レバーなど)、この
リンク機構も引外しばねにより同時に駆動される。その
ため、引外しばねの負荷が大きくなって可動子枠の動作
速度が制約を受ける上、リンクの連結部に存在する遊び
により運動伝達に遅れが生じ、トリップ動作時の接点の
開離速度を上げることが困難であった。その場合、引外
しばねを強力にすることも考えられるが、ばね力が強く
なると係止部材の係合部の面圧が高くなり、磨耗が増大
して寿命信頼性が低下するとともに、過電流引外し装置
の負荷が増えて動作特性が損なわれる危険がある。
【0004】(2)また、上記リンク機構においてはレ
バー状のリンク部材が互いに対向するように配置され、
かつ動作時に互いに干渉しないように配慮されているの
で(特開昭59−99636号ではトリップリンクとラ
ッチリンク、特開昭61−23023号では引外し用ラ
ッチとレバー)、その収納に多くのスペースを要し、回
路遮断器の小形化の妨げとなっていた。
バー状のリンク部材が互いに対向するように配置され、
かつ動作時に互いに干渉しないように配慮されているの
で(特開昭59−99636号ではトリップリンクとラ
ッチリンク、特開昭61−23023号では引外し用ラ
ッチとレバー)、その収納に多くのスペースを要し、回
路遮断器の小形化の妨げとなっていた。
【0005】(3)更に、特開昭61−23023号で
は、引外しばねの蓄勢をオン操作時に行い、かつその力
がオン状態で常時ハンドルに作用しているので、操作力
が大きく、大形の操作電磁石を必要とした。この発明
は、このような問題を解決しようとするもので、小形で
トリップ動作の速い遠隔操作式回路遮断器を提供するこ
とを目的とするものである。
は、引外しばねの蓄勢をオン操作時に行い、かつその力
がオン状態で常時ハンドルに作用しているので、操作力
が大きく、大形の操作電磁石を必要とした。この発明
は、このような問題を解決しようとするもので、小形で
トリップ動作の速い遠隔操作式回路遮断器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、可動子枠の一端を係止部材に直接係止
させ、かつ引外しばねにより前記可動子枠を前記係止部
材に押圧して前記可動子枠の係止端部をそのオンオフ駆
動時の回動支点とするとともに、トリップ動作時には前
記係止部材の回動により前記可動子枠の係止を解き、こ
の可動子枠を前記引外しばねの力によりリンクとの連結
部を支点に回動させて接点を開くように構成するものと
する。その際、可動子枠に対する引外しばねの押圧力を
その係止端部近傍に作用させるようにすれば、オンオフ
操作時に引外しばねの力をほとんど受けなくなる。ま
た、係止部材を円筒状に形成し、その軸心を中心に回動
させるようにすれば可動子枠周辺のスペースを一層縮小
できる。
に、この発明は、可動子枠の一端を係止部材に直接係止
させ、かつ引外しばねにより前記可動子枠を前記係止部
材に押圧して前記可動子枠の係止端部をそのオンオフ駆
動時の回動支点とするとともに、トリップ動作時には前
記係止部材の回動により前記可動子枠の係止を解き、こ
の可動子枠を前記引外しばねの力によりリンクとの連結
部を支点に回動させて接点を開くように構成するものと
する。その際、可動子枠に対する引外しばねの押圧力を
その係止端部近傍に作用させるようにすれば、オンオフ
操作時に引外しばねの力をほとんど受けなくなる。ま
た、係止部材を円筒状に形成し、その軸心を中心に回動
させるようにすれば可動子枠周辺のスペースを一層縮小
できる。
【0007】
【作用】この発明においては、可動子枠を係止部材で直
接係止させるため、これらの間にリンク機構が介在せ
ず、その分、引外しばねの負荷が小さくなり、かつリン
ク間の連結部の遊びによる運動伝達の遅れがなくなる。
また、部品点数が減るので可動子枠回りのスペースが小
さくて済む。可動子枠に対する引外しばねの押圧力を可
動子枠の回動支点となる係止端部の近傍に作用させれ
ば、オンオフ時に可動子枠が回動しても引外しばねの作
用点はほとんど変位しないので、操作力がそのばね力の
影響を受けない。係止部材を円筒状に形成して、その軸
心を中心に回動させるようにすれば、レバー状の部材に
比べて回動半径が小さくなり場所を取らない。
接係止させるため、これらの間にリンク機構が介在せ
ず、その分、引外しばねの負荷が小さくなり、かつリン
ク間の連結部の遊びによる運動伝達の遅れがなくなる。
また、部品点数が減るので可動子枠回りのスペースが小
さくて済む。可動子枠に対する引外しばねの押圧力を可
動子枠の回動支点となる係止端部の近傍に作用させれ
ば、オンオフ時に可動子枠が回動しても引外しばねの作
用点はほとんど変位しないので、操作力がそのばね力の
影響を受けない。係止部材を円筒状に形成して、その軸
心を中心に回動させるようにすれば、レバー状の部材に
比べて回動半径が小さくなり場所を取らない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図9に基づいてこの発明の実施
例を説明する。ここで、図1は回路遮断器のオン状態の
縦断面図、図2は同じくオフ状態の縦断面図、図3は同
じくトリップ状態の縦断面図、図4は図1における開閉
機構部分の斜視図、図5は図4のフレームを取り除いた
状態の斜視図、図6は図5における可動子枠部分の斜視
図、図7は図6の分解斜視図、図8は図5におけるラッ
チの斜視図、図9は図5のラッチ部分の拡大縦断面図で
ある。
例を説明する。ここで、図1は回路遮断器のオン状態の
縦断面図、図2は同じくオフ状態の縦断面図、図3は同
じくトリップ状態の縦断面図、図4は図1における開閉
機構部分の斜視図、図5は図4のフレームを取り除いた
状態の斜視図、図6は図5における可動子枠部分の斜視
図、図7は図6の分解斜視図、図8は図5におけるラッ
チの斜視図、図9は図5のラッチ部分の拡大縦断面図で
ある。
【0009】まず、図1により回路遮断器の全体構成を
概略的に説明する。図において、回路遮断器はモールド
樹脂からなる左右2つ割り構成のケース1(図ではその
手前側半分を外した状態で内部を示してある)内に一体
構成されており、電流は電源側の端子2から固定接点台
3、これに接合された固定接点4、可動接点5、これが
接合された可動接触子6、過電流引外し装置7の引外し
コイル8、バイメタル9、これを片持ち支持する支持導
体10を経て負荷側の端子11に流れる。図示していな
いが、可動接触子6の中央部と引外しコイル8の一端、
及び引外しコイル8の他端とバイメタル9の先端部との
間はリード線により接続されている。
概略的に説明する。図において、回路遮断器はモールド
樹脂からなる左右2つ割り構成のケース1(図ではその
手前側半分を外した状態で内部を示してある)内に一体
構成されており、電流は電源側の端子2から固定接点台
3、これに接合された固定接点4、可動接点5、これが
接合された可動接触子6、過電流引外し装置7の引外し
コイル8、バイメタル9、これを片持ち支持する支持導
体10を経て負荷側の端子11に流れる。図示していな
いが、可動接触子6の中央部と引外しコイル8の一端、
及び引外しコイル8の他端とバイメタル9の先端部との
間はリード線により接続されている。
【0010】可動接触子6は可動子枠12に軸13を介
して回動自在に保持され、可動子枠12はラッチ14に
係止された上端部を支点にして回動し、接点4,5間を
開閉させる。可動接触子6と可動子枠12との間には圧
縮コイルばねからなる接触ばね15が挿入されている。
ラッチ14はフレーム16に回動自在に支持され、フレ
ーム16との間に装着された引張コイルばねからなる復
帰ばね17により図の反時計方向に付勢されている。ラ
ッチ14に係止される可動子枠12の上端部は捩じりば
ねからなる引外しばね18によりラッチ14の係止部に
押圧されている。可動子枠12は第1リンク19及び第
2リンク20を介してハンドル21に連結され、ハンド
ル21には操作リンク22を介して操作電磁石23が連
結されている。
して回動自在に保持され、可動子枠12はラッチ14に
係止された上端部を支点にして回動し、接点4,5間を
開閉させる。可動接触子6と可動子枠12との間には圧
縮コイルばねからなる接触ばね15が挿入されている。
ラッチ14はフレーム16に回動自在に支持され、フレ
ーム16との間に装着された引張コイルばねからなる復
帰ばね17により図の反時計方向に付勢されている。ラ
ッチ14に係止される可動子枠12の上端部は捩じりば
ねからなる引外しばね18によりラッチ14の係止部に
押圧されている。可動子枠12は第1リンク19及び第
2リンク20を介してハンドル21に連結され、ハンド
ル21には操作リンク22を介して操作電磁石23が連
結されている。
【0011】ハンドル21は軸24によりフレーム16
に支持され、軸25により第1リンク19と連結されて
いる。第1リンク19は軸26によりフレーム16に支
持され、第2リンク20とは軸27により連結されてい
る。第2リンク20と可動子枠12との連結は可動接触
子6を支持する軸13で同時に行われている。なお、2
8はトリップ点検機構、29はトリップ表示機構、30
は操作電磁石23の制御端子、31は消弧室である。
に支持され、軸25により第1リンク19と連結されて
いる。第1リンク19は軸26によりフレーム16に支
持され、第2リンク20とは軸27により連結されてい
る。第2リンク20と可動子枠12との連結は可動接触
子6を支持する軸13で同時に行われている。なお、2
8はトリップ点検機構、29はトリップ表示機構、30
は操作電磁石23の制御端子、31は消弧室である。
【0012】次に、図4〜図9により図1における開閉
機構部分を詳細に説明する。フレーム16は左右の2枚
の側壁16aが図示しないステーにより互いに連結され
た構成となっており、上方に延びる前後2箇所の角状部
の上端にハンドル21及びトリップ表示機構29をそれ
ぞれ支持している。可動接触子6、可動子枠12、第2
リンク20などの形状は図7に示す通りであるが、可動
接触子6は可動子枠12の内側に位置し、第2リンク2
0は可動子枠12の外側に位置しており、それぞれの穴
32、33、34及び可動接触子6の内側に位置する引
外しばね18のつる巻き部に共通に軸13が挿入され、
また可動接触子6と可動子枠12との間に接触ばね15
が挿入されて図6に示すように連結されている。接触ば
ね15は可動接触子6及び可動子枠12にそれぞれ押し
出し成形された突起6a及び12aにより両端が位置決
めされている。第2リンクの穴35には第1リンク19
との間の連結軸27が挿入される。
機構部分を詳細に説明する。フレーム16は左右の2枚
の側壁16aが図示しないステーにより互いに連結され
た構成となっており、上方に延びる前後2箇所の角状部
の上端にハンドル21及びトリップ表示機構29をそれ
ぞれ支持している。可動接触子6、可動子枠12、第2
リンク20などの形状は図7に示す通りであるが、可動
接触子6は可動子枠12の内側に位置し、第2リンク2
0は可動子枠12の外側に位置しており、それぞれの穴
32、33、34及び可動接触子6の内側に位置する引
外しばね18のつる巻き部に共通に軸13が挿入され、
また可動接触子6と可動子枠12との間に接触ばね15
が挿入されて図6に示すように連結されている。接触ば
ね15は可動接触子6及び可動子枠12にそれぞれ押し
出し成形された突起6a及び12aにより両端が位置決
めされている。第2リンクの穴35には第1リンク19
との間の連結軸27が挿入される。
【0013】ラッチ14は図8に示すように、円筒状の
軸部36、その上の断面逆台形状の頭部37及びその一
端の鉤状の腕部38からなり、軸部36は両端を除いて
下部の大半が削除され、凹部39が形成されている。こ
のラッチ14は軸部36の両端の円柱状の支持突起36
aを介して、図4に示すようにフレーム16に支持され
ている。そして、頭部37の端部のばね掛け37aに復
帰ばね17の一端が掛けられている。復帰ばね17の他
端はフレーム16のばね掛け16a(図1)に掛けられ
ている。
軸部36、その上の断面逆台形状の頭部37及びその一
端の鉤状の腕部38からなり、軸部36は両端を除いて
下部の大半が削除され、凹部39が形成されている。こ
のラッチ14は軸部36の両端の円柱状の支持突起36
aを介して、図4に示すようにフレーム16に支持され
ている。そして、頭部37の端部のばね掛け37aに復
帰ばね17の一端が掛けられている。復帰ばね17の他
端はフレーム16のばね掛け16a(図1)に掛けられ
ている。
【0014】一方、すでに述べたように図6の状態に連
結された可動接触子6や可動子枠12は、図4に示すよ
うに、軸13の両端がフレーム側壁16aの円弧状の長
穴40に挿入されてフレーム16の内側に保持されてい
る。そして、図5に示すように、外側に屈曲された引外
しばね18の一端18aが一方のフレーム側壁16aの
上端部の切欠41に係合され、また内側に屈曲された引
外しばね18の他端18bが引外しばね18が蓄勢され
た状態の下で可動子枠12の上端部前面に係合され、可
動子枠12は引外しばね18によりラッチ14の軸部3
6に押圧されている。
結された可動接触子6や可動子枠12は、図4に示すよ
うに、軸13の両端がフレーム側壁16aの円弧状の長
穴40に挿入されてフレーム16の内側に保持されてい
る。そして、図5に示すように、外側に屈曲された引外
しばね18の一端18aが一方のフレーム側壁16aの
上端部の切欠41に係合され、また内側に屈曲された引
外しばね18の他端18bが引外しばね18が蓄勢され
た状態の下で可動子枠12の上端部前面に係合され、可
動子枠12は引外しばね18によりラッチ14の軸部3
6に押圧されている。
【0015】ここで、図7及び図9に示すように、可動
子枠12の上端部には立上げ部12bとその一端の折曲
げ部12cとによりL形の係合面42が形成され、この
係合面42にラッチ軸部36の前縁の嘴状の係止部36
bが当接して、可動子枠12は上端部でラッチ14に回
動自在に係止された構成となっている。立上げ部12b
の前面角部は後述するトリップ動作及びリセット動作を
円滑にするために面取りされている。なお、ラッチ14
も復帰ばね17により図9の反時計方向に力を受けてい
るが、係止部36bが係合面42に当接して回動を阻止
されている。そして、可動子枠12を係止したラッチ1
4の頭部37には、図4に示すように過電流引外し装置
7のアーマチュア43の先端が対面している。また、ラ
ッチ14の腕部38にはバイメタル9の先端が対面して
いる。
子枠12の上端部には立上げ部12bとその一端の折曲
げ部12cとによりL形の係合面42が形成され、この
係合面42にラッチ軸部36の前縁の嘴状の係止部36
bが当接して、可動子枠12は上端部でラッチ14に回
動自在に係止された構成となっている。立上げ部12b
の前面角部は後述するトリップ動作及びリセット動作を
円滑にするために面取りされている。なお、ラッチ14
も復帰ばね17により図9の反時計方向に力を受けてい
るが、係止部36bが係合面42に当接して回動を阻止
されている。そして、可動子枠12を係止したラッチ1
4の頭部37には、図4に示すように過電流引外し装置
7のアーマチュア43の先端が対面している。また、ラ
ッチ14の腕部38にはバイメタル9の先端が対面して
いる。
【0016】このような構成において、図1のオン状態
から手動操作又は操作電磁石23の励磁によりハンドル
21を反時計方向に回動させると、可動子枠12は第1
及び第2リンク19,20を介して力を受け、ラッチ1
4の係止部36bで係止された上端部を支点に時計方向
に回動して、回路遮断器は図2に示すようにオフする。
その際、引外しばね18は可動子枠12と一体に回動
し、かつ可動子枠12に対するばね力はその上端部の回
動支点近傍に作用しているので、引外しばね18のばね
力はハンドル21の操作力に影響しない。
から手動操作又は操作電磁石23の励磁によりハンドル
21を反時計方向に回動させると、可動子枠12は第1
及び第2リンク19,20を介して力を受け、ラッチ1
4の係止部36bで係止された上端部を支点に時計方向
に回動して、回路遮断器は図2に示すようにオフする。
その際、引外しばね18は可動子枠12と一体に回動
し、かつ可動子枠12に対するばね力はその上端部の回
動支点近傍に作用しているので、引外しばね18のばね
力はハンドル21の操作力に影響しない。
【0017】オフ動作をした可動接触子6はケース1に
設けられたストッパ44に当接して位置規制される。な
お、可動子枠12の回動に伴い軸13は円弧状の軌跡を
描くが、フレーム16の長穴40はこの軌跡に沿って形
成されている。操作電磁石23は永久磁石を内蔵するい
わゆる有極電磁石で、手動操作あるいは電磁コイル23
aの励磁により交互に駆動されたプランジャ23b(図
2)は、操作力が除かれた後は図の上下の終端位置で永
久磁石により位置保持される。したがって、図1及び図
2におけるオンオフ状態は操作電磁石23の保持力によ
り維持されている。
設けられたストッパ44に当接して位置規制される。な
お、可動子枠12の回動に伴い軸13は円弧状の軌跡を
描くが、フレーム16の長穴40はこの軌跡に沿って形
成されている。操作電磁石23は永久磁石を内蔵するい
わゆる有極電磁石で、手動操作あるいは電磁コイル23
aの励磁により交互に駆動されたプランジャ23b(図
2)は、操作力が除かれた後は図の上下の終端位置で永
久磁石により位置保持される。したがって、図1及び図
2におけるオンオフ状態は操作電磁石23の保持力によ
り維持されている。
【0018】図7に示すように、可動子枠12には側方
に延びる腕12dが形成され、この腕12dは図4に示
すようにフレーム16から突出しているが、この腕12
dは図示しないマイクロスイッチを作動させるためもの
で、可動子枠12のオンオフ動作の終端でマイクロスイ
ッチの接点を切り換え、操作電磁石23の励磁回路を開
く。図2のオフ状態から回路遮断器をオンさせるには、
手動操作又は操作電磁石23によりハンドル21を時計
方向に回動させる。これにより、可動子枠12は上端部
を支点に反時計方向に回動し図1の状態となる。可動接
触子6は可動接点5が固定接点4に当接した時点でわず
かに時計方向に回動し、接触ばね15を圧縮する。これ
により、接点4,5間に所要の接触圧が発生する。操作
電磁石23によるオン状態の保持、及び腕12dによる
マイクロスイッチの切換えはオフ時と同じである。
に延びる腕12dが形成され、この腕12dは図4に示
すようにフレーム16から突出しているが、この腕12
dは図示しないマイクロスイッチを作動させるためもの
で、可動子枠12のオンオフ動作の終端でマイクロスイ
ッチの接点を切り換え、操作電磁石23の励磁回路を開
く。図2のオフ状態から回路遮断器をオンさせるには、
手動操作又は操作電磁石23によりハンドル21を時計
方向に回動させる。これにより、可動子枠12は上端部
を支点に反時計方向に回動し図1の状態となる。可動接
触子6は可動接点5が固定接点4に当接した時点でわず
かに時計方向に回動し、接触ばね15を圧縮する。これ
により、接点4,5間に所要の接触圧が発生する。操作
電磁石23によるオン状態の保持、及び腕12dによる
マイクロスイッチの切換えはオフ時と同じである。
【0019】次に、トリップ動作について説明する。図
1のオン状態において回路遮断器を過負荷電流が流れる
とバイメタル9が次第に湾曲し、その先端が下方に変位
してラッチ腕部38の先端38a(図4)を押し、ラッ
チ14を時計方向に回動させる。また、回路遮断器を短
絡電流などの大電流が流れると、引外しコイル8の磁束
によりプランジャ46が瞬時に吸引され、これに係合す
るアーマチュア43は図3に示すように回動して先端で
ラッチ頭部37の前縁37b(図9)を叩き、ラッチ1
4を時計方向に回動させる。
1のオン状態において回路遮断器を過負荷電流が流れる
とバイメタル9が次第に湾曲し、その先端が下方に変位
してラッチ腕部38の先端38a(図4)を押し、ラッ
チ14を時計方向に回動させる。また、回路遮断器を短
絡電流などの大電流が流れると、引外しコイル8の磁束
によりプランジャ46が瞬時に吸引され、これに係合す
るアーマチュア43は図3に示すように回動して先端で
ラッチ頭部37の前縁37b(図9)を叩き、ラッチ1
4を時計方向に回動させる。
【0020】ラッチ14が上述のように回動すると、そ
の係止部36bが可動子枠12の係合面42から外れ、
可動子枠12は係止を解かれる。その結果、可動子枠1
2は引外しばね18の力により軸13を中心に凹部39
内で時計方向に回動し、可動接触子6がストッパ44に
当接するまで接点4,5間を開く。なお、その際、ハン
ドル21は操作電磁石23により図3の位置に保持され
たままなので、軸13は図示位置に固定された状態とな
る。
の係止部36bが可動子枠12の係合面42から外れ、
可動子枠12は係止を解かれる。その結果、可動子枠1
2は引外しばね18の力により軸13を中心に凹部39
内で時計方向に回動し、可動接触子6がストッパ44に
当接するまで接点4,5間を開く。なお、その際、ハン
ドル21は操作電磁石23により図3の位置に保持され
たままなので、軸13は図示位置に固定された状態とな
る。
【0021】上記トリップ動作に伴い、トリップ表示機
構29は表示レバー46が図示の通り反時計方向に回動
してトリップの発生を表示する。表示レバー46は軸4
7でケース1に回動自在に支持され、表示面と反対側の
端部が表示リンク48を介して可動子枠12の上端部に
連結されており、可動子枠12のトリップ動作に連動し
て上記の通り回動する。なお、表示リンク48と可動子
枠12との連結穴は長穴となっており、可動子枠12の
オフ動作では表示レバー46は回動しないようになって
いる。また、図1のオン状態でトリップ点検機構28の
操作レバー49を手動で軸51の回りに反時計方向に回
動させることにより、ラッチ頭部37を押して試験的に
トリップ動作させることができる。
構29は表示レバー46が図示の通り反時計方向に回動
してトリップの発生を表示する。表示レバー46は軸4
7でケース1に回動自在に支持され、表示面と反対側の
端部が表示リンク48を介して可動子枠12の上端部に
連結されており、可動子枠12のトリップ動作に連動し
て上記の通り回動する。なお、表示リンク48と可動子
枠12との連結穴は長穴となっており、可動子枠12の
オフ動作では表示レバー46は回動しないようになって
いる。また、図1のオン状態でトリップ点検機構28の
操作レバー49を手動で軸51の回りに反時計方向に回
動させることにより、ラッチ頭部37を押して試験的に
トリップ動作させることができる。
【0022】図3の状態にトリップした回路遮断器をリ
セットするには、手動によりハンドル21をオフ方向に
操作する。これにより、可動子枠12は可動接触子6と
ストッパ44との当接点を支点に反時計方向に回動させ
られ、立上げ部12bがラッチ14の係止部36bを乗
り越えた時点で復帰ばね17の作用によりラッチ14が
反時計方向に戻って、係止部36bが係合面42に再び
係合し、回路遮断器は図2のオフ状態に戻る。このリセ
ット操作の過程で引外しばね18の蓄勢が行われる。
セットするには、手動によりハンドル21をオフ方向に
操作する。これにより、可動子枠12は可動接触子6と
ストッパ44との当接点を支点に反時計方向に回動させ
られ、立上げ部12bがラッチ14の係止部36bを乗
り越えた時点で復帰ばね17の作用によりラッチ14が
反時計方向に戻って、係止部36bが係合面42に再び
係合し、回路遮断器は図2のオフ状態に戻る。このリセ
ット操作の過程で引外しばね18の蓄勢が行われる。
【0023】以上の通り、図示構成においては、可動子
枠12を過電流引外し装置7の作用を受ける係止部材
(この実施例ではラッチ14)で直接係止させており、
可動子枠12とラッチ14との間にリンク機構が介在し
ない。したがって、トリップ時に引外しばね18で駆動
するのは可動接触子6を保持した可動子枠12だけとな
り可動質量が小さい上、リンクの連結部に通常存在する
遊びもないのでトリップ動作が高速化する。
枠12を過電流引外し装置7の作用を受ける係止部材
(この実施例ではラッチ14)で直接係止させており、
可動子枠12とラッチ14との間にリンク機構が介在し
ない。したがって、トリップ時に引外しばね18で駆動
するのは可動接触子6を保持した可動子枠12だけとな
り可動質量が小さい上、リンクの連結部に通常存在する
遊びもないのでトリップ動作が高速化する。
【0024】また、可動子枠12とラッチ14との間に
リンク機構が介在しないことにより構造簡単となり、可
動子枠12周辺の所要スペースが小さくなる。特に、図
示実施例ではラッチ14が円筒状に形成され、その軸心
を中心に回動するように構成されているので回動半径が
小さく、一層の省スペースとなっている。更に、引外し
ばね18のばね力が可動子枠12に作用する点は、可動
子枠12の回動支点である係止端部(上端部)の近傍に
あるので、回路遮断器のオンオフ時に引外しばね18の
力が操作力に影響しない。
リンク機構が介在しないことにより構造簡単となり、可
動子枠12周辺の所要スペースが小さくなる。特に、図
示実施例ではラッチ14が円筒状に形成され、その軸心
を中心に回動するように構成されているので回動半径が
小さく、一層の省スペースとなっている。更に、引外し
ばね18のばね力が可動子枠12に作用する点は、可動
子枠12の回動支点である係止端部(上端部)の近傍に
あるので、回路遮断器のオンオフ時に引外しばね18の
力が操作力に影響しない。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、可動子枠を過電流引
外し装置の作用を受ける係止部材で直接係止させ、これ
らの間のリンク機構を省略する構成としたことにより、
引外しばねの負荷が減り、かつ運動伝達経路の遊びがな
くなってトリップ動作が高速化する。また、構造が簡単
となるため動作信頼性が向上するとともに、可動子枠周
辺の所要スペースが小さくなって回路遮断器の小形化が
容易となる。更に、引外しばねの力を可動子枠の係止端
部近傍に作用させる構成とすることにより、回路遮断器
のオンオフ時に引外しばねの力が操作力に影響しなくな
り、操作電磁石の負荷が小さくなる。
外し装置の作用を受ける係止部材で直接係止させ、これ
らの間のリンク機構を省略する構成としたことにより、
引外しばねの負荷が減り、かつ運動伝達経路の遊びがな
くなってトリップ動作が高速化する。また、構造が簡単
となるため動作信頼性が向上するとともに、可動子枠周
辺の所要スペースが小さくなって回路遮断器の小形化が
容易となる。更に、引外しばねの力を可動子枠の係止端
部近傍に作用させる構成とすることにより、回路遮断器
のオンオフ時に引外しばねの力が操作力に影響しなくな
り、操作電磁石の負荷が小さくなる。
【図1】この発明の実施例を示す回路遮断器のオン状態
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】図1の回路遮断器のオフ状態の縦断面図であ
る。
る。
【図3】図1の回路遮断器のトリップ状態の縦断面図で
ある。
ある。
【図4】図1における操作機構部の斜視図である。
【図5】図4からフレームを取り除いた状態の斜視図で
ある。
ある。
【図6】図5における可動子枠部分の斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】図5におけるラッチの斜視図である。
【図9】図5の要部拡大縦断面図である。
6 可動接触子 7 過電流引外し装置 12 可動子枠 14 ラッチ 18 引外しばね 19 第1リンク 20 第2リンク 21 ハンドル 23 操作電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 71/10 H01H 75/02
Claims (3)
- 【請求項1】操作電磁石により可動接触子を保持する可
動子枠をリンクを介してオンオフ駆動するとともに、過
電流検出時には過電流引外し装置を係止部材に作用させ
て引外しばねによる前記可動子枠のトリップ動作を発生
させる遠隔操作式回路遮断器において、 可動子枠の一端を係止部材に直接係止させ、かつ引外し
ばねにより前記可動子枠を前記係止部材に押圧して前記
可動子枠の係止端部をそのオンオフ駆動時の回動支点と
するとともに、トリップ動作時には前記係止部材の回動
により前記可動子枠の係止を解き、この可動子枠を前記
引外しばねの力によりリンクとの連結部を支点に回動さ
せて接点を開くように構成したことを特徴とする遠隔操
作式回路遮断器。 - 【請求項2】可動子枠に対する引外しばねの押圧力をそ
の係止端部近傍に作用させるようにしたことを特徴とす
る請求項1記載の遠隔操作式回路遮断器。 - 【請求項3】係止部材を円筒状に形成し、その軸心を中
心に回動させるようにしたことを特徴とする請求項1又
は請求項2記載の遠隔操作式回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059304A JP3070229B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 遠隔操作式回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059304A JP3070229B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 遠隔操作式回路遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05225883A JPH05225883A (ja) | 1993-09-03 |
JP3070229B2 true JP3070229B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=13109503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4059304A Expired - Lifetime JP3070229B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 遠隔操作式回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070229B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP4059304A patent/JP3070229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05225883A (ja) | 1993-09-03 |
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