JP4333059B2 - 回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線用しゃ断器,漏電しゃ断器などを対象とした回路しゃ断器の付属装置(オプション品)としてしゃ断器本体に付属して使用する早入り補助接点付き不足電圧引外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記の回路しゃ断器の付属装置として早入り補助接点付き不足電圧引外し装置がある。この早入り補助接点付き不足電圧引外し装置は、しゃ断器本体のケース側面に装着し、通電中に主回路電圧が異常に低下した際にしゃ断器をトリップ動作させるものであり、そのケースにしゃ断器の主回路電源側に接続して励磁する電磁石、該電磁石としゃ断器本体のトリップ機構との間を連繋する引外しレバー、前記電磁石の通電回路に介挿した早入り補助接点機構、および早入り補助接点機構としゃ断器本体の操作ハンドルを連動してON位置に移動操作する補助ハンドルを装備し、回路しゃ断器のトリップ動作後に行う再投入時に、前記補助ハンドルを押し込み操作することにより、その第1動作で補助接点機構をON位置に駆動して電磁石の通電回路を閉成し、第2動作でしゃ断器本体の操作ハンドルをON位置に移動して主回路接点を投入するようにした構成のものが知られている。
【0003】
次に、回路しゃ断器に付属させた早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の従来構造,およびその動作を図4,図5で説明する。まず、図4(a),(b) において、1は回路しゃ断器、2はしゃ断器1の本体ケース1aの側面に付属した早入り補助接点付き不足電圧引外し装置である。ここで、回路しゃ断器1は周知のようにケース1a内に主回路のしゃ断部,開閉機構部,過電流引外し部などを組付けた構成になり、そのケース1aの上面には開閉機構部に連繋した操作ハンドル1bを備えている。この操作ハンドル1bは支軸1b-1(図5参照)を中心に左右に揺動してON,OFF位置に切換えるタンブラー形のハンドルであり、左側に倒したON位置,右側に倒したOFF位置のほかに、ON位置とOFF位置の中間には回路しゃ断器のトリップ動作時にハンドルが移動するTRIP表示位置が設定されている。
【0004】
また、回路しゃ断器1の開閉機構部には、図5で示すようにラッチ1c,ラッチ受け1d,不足電圧引外し装置2の引外しレバーに連繋した引外し板1e,およびその復帰ばね1fからなるトリップ機構を備えている。
一方、早入り補助接点付き不足電圧引外し装置2は、ケース3に外部接続端子4,電磁石5,電磁石5と端子4との間の通電回路に介挿した早入り補助接点機構6,電磁石5のアーマチュア5aとしゃ断器本体側の前記トリップ機構との間を連繋する引外しレバー7、およびケース3に形成したガイド溝3aに脚部を挿入して回路しゃ断器1の操作ハンドル1bの上方(ON位置に対応)に突き出すよう案内支持した補助ハンドル8を装備している。
【0005】
ここで、前記の引外しレバー7はばね7aを介して下方に付勢されており、かつレバーの上端からケース3を貫通して側方に突き出たピンがしゃ断器本体の引外し板1eの肩部に係合している。また、早入り補助接点機構6は、下端を揺動支点としてケース3に軸支した上下方向に延在する揺動式の接点ホルダ6bに対し、該接点ホルダ6bに可動接点6aをその接触ばねと組合せて保持し、さらに該接点ホルダ6bの上端をその上方に設けた連動レバー9の一端に対峙させ、該連動レバー9の他端に取付けたピン9aを補助ハンドル8の脚部に形成したL字形のガイド溝8aに嵌入している。
【0006】
かかる構成で、補助ハンドル8を下方に半押しするとL字形ガイド溝8aの下辺溝部に係合している連動レバー9が反時計方向に回動して接点ホルダ6bを右方向に押し、可動接点6aを固定接点に接触させて電磁石5の通電回路を閉成する。なお、補助端子4は回路しゃ断器2の電源側主回路に接続して電磁石5を主回路電圧で励磁するようにしている。また、補助ハンドル8を半押しの状態からさらに全押し操作すると、しゃ断器本体の操作ハンドル1bがON位置に移動して回路しゃ断器1の主回路接点が投入されるとともに、不足電圧引外し装置2では連動レバー9のピン9aがL字形ガイド溝8aの縦溝に移って接点ホルダ6b,および可動接点6aをON位置に拘束保持する。
【0007】
ここで、回路しゃ断器1を投入した状態で主回路電圧が正常であれば電磁石5がアーマチュア5aを吸着して引外しレバー7を上方に押し上げるので、これにより図5(c) のようにラッチ機構のラッチ1cがラッチ受け1dに係止して開閉機構部が主回路接点を投入位置に保持する。
一方、通電中に何らかの原因で主回路電圧が異常に低下すると、電磁石5の吸引力が減少して引外しレバー7が復帰ばね7aのばね力で下降移動し、図5(a) で示すようにしゃ断器本体の引外し板1eを復帰ばね1fに抗して押し下げる。これにより、ラッチ1cとラッチ受け1dとの係合が外れ、開閉機構部がトリップ動作して主回路接点を開極する。また、回路しゃ断器1がトリップ動作すると、これに連動して操作ハンドル1bはON位置(図5(c) 参照)から図5(a) のTRIP位置に移動して従動して補助ハンドル8を上方に押し上げる。これにより、接点ホルダ6bが図4(a) の状態に戻り、可動接点6aがOFFとなって電磁石5の通電を絶つ。また、主回路の過電流により回路しゃ断器1の過電流引外し装置が作動してトリップ動作した場合も、前記と同様に電圧引外し装置2の早入り補助接点がOFFとなって電磁石の通電が絶たれる。
【0008】
一方、回路しゃ断器1のトリップ動作後に主回路の正常回復を待ってしゃ断器を再投入する場合には次記のような手順で投入操作を行う。まず、手動操作によりしゃ断器本体の操作ハンドル1bをTRIP位置から図5(b) に示すRESET位置(OFF位置と同じ)に押し込んで開閉機構部のラッチ1cをリセット位置に移動する。次に、操作ハンドル1bをRESET位置に押さえ込んだまま、図5(c) で示すように補助ハンドル10を押し込んで操作ハンドル1bをRESET位置からON位置に移動するようにし、この補助ハンドル8の押し込み操作過程でハンドルが図5(b) の実線位置から破線で示す半押し位置Iまで押すと、図4で述べた回転レバー9が反時計方向に回動して接点ホルダ6bを右方に押し、早入り補助接点機構6の可動接点6aがONとなって電磁石5が通電となる。これにより、アーマチュア5aが吸引されて引外しレバー7を待機位置に押し上げ、しゃ断器本体側ではラッチ1cとラッチ受け1dが係合して主回路接点の投入可能な状態となる。また、補助ハンドル8を前記の半押し位置から図5(c) の全押し位置IIまで押し込むと、しゃ断器本体の操作ハンドル1bがON位置に移動するとともに、これに連動する開閉機構部を介して主回路接点が閉極し、回路しゃ断器1が再投入される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の従来構成では、構造,機能面で次に記すような問題点がある。
(1) 補助ハンドル8と接点ホルダ6bとの間に連動レバー9を介装して補助ハンドル8の動きを接点ホルダ6bに伝えるようにしているために、部品点数,組立工数が増してコスト高となるほか、ケース内の狭いスペースに早入り補助接点機構6,補助ハンドル8および連動レバー9を組み込むために製品の組立作業が複雑となる。
【0010】
(2) また、機能面でも、連動レバー9の支軸部に部品の寸法公差,磨耗などによりガタが生じると、補助ハンドル8の押し込み操作で早入り補助接点機構6の可動接点6aに所要の接点ストロークが得られなくなる。さらに、早入り補助接点機構6をON位置に押し込んだ状態では、可動接点6aの接触ばね,接点ホルダ6bの復帰ばねのばね力が、連動レバー9のピン9aを介して補助ハンドル8(樹脂成形品)に形成したL字形ガイド溝の縦溝部に対して横方向から溝側面に加わって両者間に大きな摺動摩擦が働く。このために、前記摺動部の摩擦抵抗で補助ハンドル8の復帰動作が円滑に行われず、早入り補助接点機構6の動作が不安定となる。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、部品点数,組立工数の削減と併せて、早入り補助接点機構の安定した動作が確保できるように改良した回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、回路しゃ断器の付属装置としてしゃ断器本体に装着して使用する早入り補助接点付き不足電圧引外し装置であり、そのケースにしゃ断器の主回路電源側に接続して励磁する電磁石、該電磁石としゃ断器本体側のトリップ機構との間を連繋する引外しレバー、前記電磁石の通電回路に介挿した早入り補助接点機構、および前記早入り補助接点機構としゃ断器本体の操作ハンドルとを連動してON位置に移動操作する補助ハンドルを装備した構成になり、前記補助ハンドルの押し込み操作により、その半押し動作で補助接点機構をON位置に駆動して電磁石の通電回路を閉成し、続く全押し動作でしゃ断器本体の操作ハンドルをON位置に移動してその主回路接点を閉極するようにしたものにおいて、
前記の早入り補助接点機構が、上下方向に延在してケースに軸支した揺動式の接点ホルダに可動接点およびその接触ばねを保持し、かつ接点ホルダの下端側に復帰ばねを組合せた構造になり、該接点ホルダの上端に設けた連動ピンを補助ハンドルの脚部に形成したガイド溝に嵌入して補助ハンドルと接点ホルダとを直接連繋させて構成する(請求項1)ものとし、具体的には次記のような態様で構成する。
【0013】
(1) 接点ホルダの上端と接点保持部との中間を揺動支点としてケースに軸支する(請求項2)。
(2) 接点ホルダの復帰ばねとして該ホルダの下端とケースとの間に反転ばねを介挿し、補助ハンドルのOFF位置では反転ばねが接点ホルダをOFF側に向けて付勢し、補助ハンドルをON位置に押し込んだ際に反転ばねが接点ホルダをON側に向けて付勢するようにする(請求項3)。
【0014】
(3) 接点ホルダの下端を揺動支点としてケースに軸支する(請求項4)。
(4) 前項(1) 〜(3) において、接点ホルダの上端に設けた連動ピンにローラを取付け、該ローラを補助ハンドル側のガイド溝に嵌入て摺動摩擦抵抗の低減化を図る(請求項5)。
上記の構成によれば、図4に示した従来構造と比べて、補助ハンドルと早入り補助接点機構の接点ホルダとの間に介装した連動レバーを省略して部品点数,組立工数の削減化が図れるとともに、補助ハンドルの動きを直接接点ホルダに伝えるようにしたことで、補助接点のON,OFF動作も確実に行える。
【0015】
また、接点ホルダに前項(3) の反転ばねを組合せることにより、接点ホルダのON位置で、該ホルダから補助ハンドルのガイド溝に加わるばね反力が低減してその摺動摩擦抵抗が小さくなるので、補助ハンドル,早入り補助接点機構の復帰動作がスムーズになるし、さらに前項(4) のように補助ハンドルのガイド溝に嵌入する接点ホルダの先端ピンにローラを設けることで摺動摩擦抵抗が僅少となって動作の円滑性と安定化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図4,図5に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
〔実施例1〕
図1(a),(b) は本発明の請求項1,2に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、早入り補助接点機構6に関して、可動接点6aを保持した接点ホルダ6bはその接点保持部と上端との中間部を支軸6cを介してケース3に軸支したうえで、その下端側に復帰ばね(捩じりコイルばね)6dを組合せてOFF方向に付勢し、さらにホルダ6bの上端に設けた連動ピン6eを補助ハンドル8の脚部に形成したL字形ガイド溝8aに嵌入して補助ハンドル8と接点ホルダ6bとの間を直接連繋しており、その他の構造は図4と同様である。
【0017】
かかる構成で、回路しゃ断器の再投入に際し、補助ハンドル8を(a) 図の位置から矢印のON方向に押し込み操作すると、その前半の半押し位置でL字形ガイド溝8aの下辺溝部に係合した連動ピン6eを介して接点ホルダ6bが支軸6cを支点に反時計方向に揺動して可動接点6aがONとなる。さらに、補助ハンドル8を全押し位置まで押し込むと、(b) 図のように連動ピン6eがガイド溝8aの縦溝部に拘束されて接点ホルダ6bがON位置に保持される。なお、この実施例では、(b) 図の状態でガイド溝8aと連動ピン6eとの間の摺動面には、可動接点6aの接触ばね反力F1,2 、および復帰ばね6dのばね反力F3 との合力F4 =F1 +F2 +F3 が加わるが、後記の実施例3で述べるように連動ピン6eにローラを追加装備すれば、ガイド溝8aとの間の摺動摩擦抵抗が低減して補助ハンドル8,接点ホルダ6bの復帰動作がスムーズとなる。
【0018】
上記のようにこの実施例では、図4における連動レバー9が省略されており、これにより従来構造と比べて部品点数, 組立工数が減少するとともに、補助ハンドル8の動きを直接早入り補助接点機構6の接点ホルダ6bに伝えるようにしたので、動作,機能面での信頼性も向上する。
〔実施例2〕
図2(a),(b) は前記実施例1をさらに改良した本発明の請求項3に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、接点ホルダ6bの復帰ばねとして、図1における復帰ばね6dに代えて接点ホルダ6bの下端とケース3との間には圧縮ばねとしての反転ばね6fが介挿されている。この反転ばね6fは、(a) 図のOFF状態では接点ホルダ6bをOFF位置に向けて付勢し、補助ハンドル8を押し込んだ(b) 図の状態ではばね6fが反転して接点ホルダ6bをON位置に向けて付勢するように作用する。
【0019】
これにより、可動接点6aのON状態では反転ばね8fのばね力が接点の接触圧を高めるように働くほか、(b) 図に示す補助ハンドル8の押し込み状態では、反転ばね6fのばね力F3 と可動接点6aの接触ばね反力F1 とF2 の向きが逆で、これにより連動ピン6eを介して接点ホルダ6bから補助ハンドル8のガイド溝8aの縦溝部に加わる押圧力F4 はF4 =F3 −F1 −F2 となり、図1および図4と比べてその値が小さくなる。これにより、ガイド溝8aと連動ピン6eとの間の摺動摩擦抵抗が小さくなって補助ハンドル8,接点ホルダ6bの復帰動作がスムーズに行われる。
【0020】
〔実施例3〕
図3(a),(b) は本発明の請求項4,5に対応する応用実施例を示すものである。この実施例においては、早入り補助接点機構6の接点ホルダ6bは、その下端を揺動支点として支軸6cを介してケース3に軸支するとともに、ホルダ上端側は先記の各実施例と同様に連動ピン6eを補助ハンドル8のガイド溝8aに嵌入して補助ハンドル8と接点ホルダ6bとの間を直接連繋するようにしている。但し、この実施例においては、ガイド溝8aの向きが先記実施例1,2とは異なり、逆“く”字形の溝に形成されている。
【0021】
また、連動ピン6eにはローラ10を設け、該ローラ10が補助ハンドル8のガイド溝8aに沿って転動するようにして両者間の摺動摩擦抵抗を低めるようにしている。
かかる構成による補助ハンドル/早入り補助接点機構の連繋動作は先記の実施例1と同様であり、これに加えて連動ピン6eにローラ10を設けてガイド溝8aに嵌入したことで、補助ハンドル8,接点ホルダ6bの復帰動作がより一層スムーズになって動作の信頼性が向上するとともに、部品の磨耗も減って製品の寿命が延びる。なお、ローラ10は先記した実施例1および2の接点ホルダ6bに対しても同様に実施適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、次記の効果を奏する。
(1) 早入り補助接点機構の接点ホルダについて、該接点ホルダの上端に設けた連動ピン,ないし該連動ピンに取付けたローラを補助ハンドルの脚部に形成したガイド溝に嵌入して補助ハンドルと接点ホルダとの間を直接連繋させたことにより、従来装置のように接点ホルダと補助ハンドルのガイド溝との間に別部品の連動レバーを介装した構成と比べて、部品点数,組立工数の削減化と併せて動作の信頼性向上が図れる。
【0023】
(2) また、接点ホルダに反転ばねを組合せた請求項3の構成によれば、補助ハンドルを押し込んだ早入り補助接点のON状態で、接点ホルダと補助ハンドルのガイド溝との間の連繋部に作用する摺動摩擦抵抗を大幅に低減することができ、これにより補助ハンドル,接点ホルダの復帰動作がスムーズとなる。
(3) さらに、接点ホルダの連動ピンにローラを設けて補助ハンドルのガイド溝に嵌入した本発明の請求項4の構成により、該連繋部における摺動摩擦抵抗がより一層低減し、かつ部品の磨耗も減って製品の寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応した早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の内部機構を表す構成図であり、(a),(b) はそれぞれOFF,ONに対応した動作状態を表す図
【図2】本発明の実施例2に対応した早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の内部機構を表す構成図であり、(a),(b) はそれぞれOFF,ONに対応した動作状態を表す図
【図3】本発明の実施例3に対応した早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の内部機構を表す構成図であり、(a),(b) はそれぞれOFF,ONに対応した動作状態を表す図
【図4】回路しゃ断器に装着した従来の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置の構成図であり、(a),(b) はそれぞれ内部機構を表す側面図,および平面図
【図5】図4の動作説明図であり、(a) 〜(c) はそれぞれ回路しゃ断器のトリップ,リセット,およびON状態を表す図
【符号の説明】
1 回路しゃ断器
1b 操作ハンドル
2 不足電圧引外し装置
3 ケース
5 電磁石
6 早入り補助接点機構
6a 可動接点
6b 接点ホルダ
6c 支軸
6d 復帰ばね
6e 連動ピン
6f 反転ばね
7 引外しレバー
8 補助ハンドル
8a ガイド溝
10 ローラ

Claims (5)

  1. 回路しゃ断器の付属装置としてしゃ断器本体に装着して使用する早入り補助接点付き不足電圧引外し装置であり、そのケースにしゃ断器の主回路電源側に接続して励磁する電磁石、該電磁石としゃ断器本体側のトリップ機構との間を連繋する引外しレバー、前記電磁石の通電回路に介挿した早入り補助接点機構、および前記早入り補助接点機構としゃ断器本体の操作ハンドルとを連動してON位置に移動操作する補助ハンドルを装備した構成になり、前記補助ハンドルの押し込み操作により、その半押し動作で補助接点機構をON位置に駆動して電磁石の通電回路を閉成し、続く全押し動作でしゃ断器本体の操作ハンドルをON位置に移動してその主回路接点を閉極するようにしたものにおいて、
    前記の早入り補助接点機構が、上下方向に延在してケースに軸支した揺動式の接点ホルダに可動接点およびその接触ばねを保持し、かつ接点ホルダの下端側に復帰ばねを組合せた構造になり、該接点ホルダの上端に設けた連動ピンを補助ハンドルの脚部に形成したガイド溝に嵌入して補助ハンドルと接点ホルダとを直接連繋させたことを特徴とする回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置。
  2. 請求項1記載の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置において、接点ホルダの上端と接点保持部との中間を揺動支点としてケースに軸支したことを特徴とする回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置。
  3. 請求項2記載の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置において、接点ホルダの復帰ばねとして該ホルダの下端とケースとの間に反転ばねを介挿し、補助ハンドルのOFF位置では反転ばねが接点ホルダをOFF側に向けて付勢し、補助ハンドルをON位置に押し込んだ際に反転ばねが接点ホルダをON側に向けて付勢するようにしたことを特徴とする回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置。
  4. 請求項1記載の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置において、接点ホルダの下端を揺動支点としてケースに軸支したことを特徴とする回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置において、接点ホルダの上端に設けた連動ピンにローラを取付け、該ローラを補助ハンドル側のガイド溝に嵌入したことを特徴とする回路しゃ断器の早入り補助接点付き不足電圧引外し装置。
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