JP2007291893A - オイルタンク - Google Patents

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【課題】燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わせるオイルタンクにおいて、エンジン潤滑系を潤滑した潤滑系リターン燃料を再びエンジン潤滑系や噴射系に供給する場合の不都合を回避すべく、不純物を除去できるオイルタンクを提供することを課題とする。
【解決手段】オイルタンク(1)は、オイルタンク本体(12)の底部に凹部(13)が設けられている。凹部(13)の底部にはドレイン孔(13b)が設けられている。オイルタンク本体(12)の内部にはセパレータ(14)が装着される。セパレータ(14)は、オイルタンク本体(12)の内部を第一室(15)とその第二室(16)とに分割する。セパレータ(14)は、凹部(13)内まで延びる側板部(14d)を備える。エンジン内部から戻され第一室(15)内に流入した燃料は凹部(13)を通過して第二室(16)内に流入し、再び潤滑、燃焼に供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わされるオイルタンクに関するものである。
従来、燃料タンクとディーゼルエンジンとの間に気泡分離を行うリザーバを配設し、そのリザーバとエンジンとの間に潤滑系燃料循環回路と、燃焼系燃料循環回路とを構成した燃料潤滑式ディーゼルエンジンが開示されている(特許文献1)。このような燃料潤滑式ディーゼルエンジンでは、燃料となる軽油がエンジン各部の潤滑油としても用いられ、エンジン各部を循環する。このため、潤滑専用のオイルは不要であり、オイル交換の手間も省くことができる。また、軽油は従来の一般的な潤滑用のオイルと比較して粘度が低く、エンジン各部でのフリクションの低減が可能であり、軽油を潤滑油として利用することにより燃費の向上も期待される。
図4は、特許文献1に記載された燃料潤滑式ディーゼルエンジン100の主として燃料供給部分の概略構成を示した説明図である。燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、燃料タンク101、リザーバタンク102、オイルパン103を備えている。燃料タンク101とリザーバタンク102とは、セジメンタ(油水分離器)104、供給ポンプ(送油ポンプ)105を備えた油路106により連通している。
燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、潤滑油の供給を必要とするエンジン潤滑系107へ潤滑油としての燃料を供給する潤滑系燃料循環回路108を有している。この潤滑系燃料循環回路108には、冷却器112、フィルタ109、潤滑ポンプ110が配設されており、潤滑ポンプ110を駆動することにより燃料をリザーバタンク102から吸い上げてエンジン潤滑系107へ供給している。エンジン潤滑系107へ供給された後の燃料は、オイルパン103内へ流下し、スカベンジポンプ111により吸い上げられて再びリザーバタンク102へ戻されるようになっている。
また、燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、筒内へ燃料を噴射する噴射系114へ燃料を供給する燃焼系燃料循環回路113を有している。この燃焼系燃料循環回路113には、前記潤滑系燃料循環回路108と共通の冷却器112、フィルタ115、噴射ポンプ116が配設されており、噴射ポンプ116を駆動することにより燃料をリザーバタンク102から吸い上げて噴射系114へ供給している。噴射系114に供給された燃料のうち、燃焼に供されなかった燃料は再びリザーバタンク102へ戻される。
このように特許文献1に記載された燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は、潤滑系燃料循環回路108と燃焼系燃料循環回路113の二系統の燃料循環回路を有している。
一方、オイルパンにおけるゴミや金属粉等の不純物をストレーナが吸い込まないようにする技術として特許文献2の提案がある。特許文献2にはオイルパン底壁部に環状に凹溝を形成し、凹溝の内側の堤部で囲われた台座部もしくは該台座部に対向してオイルストレーナを取り付けたオイル吸込口を開設すると共に、凹溝の深部にドレイン孔を設けた構成が開示されている。
実開昭60−194112号公報 実開平2−141619号公報
前記のように特許文献1に開示した燃料潤滑式ディーゼルエンジン100は燃料を潤滑油として利用することから、潤滑専用のオイルは不要である。
しかしながら、前記のような軽油潤滑式ディーゼルエンジン100では、燃料タンク101、リザーバタンク102、オイルパン103といった3つのタンクを備えた構成となっており、車両への搭載が困難になることが考えられる。
そこで、装備するタンクをオイルタンクの一つに纏め、当該一つのオイルタンクからエンジン潤滑系と噴射系へ供給する構成とすることが考えられる。
ところが、このような一つのオイルタンクからエンジン潤滑系と噴射系へ供給する構成とすると、以下のような不都合が生じると考えられる。
エンジン潤滑系からの潤滑系リターン燃料は、ススやゴミ、金属粉といった不純物が混入した状態でオイルタンクに戻される。このため、時間が経つにつれ、汚れの度合いが進行した燃料が噴射系114に供給されるおそれが高まる。汚れた燃料を噴射系114に供給することは噴射弁の噴射性能等に悪影響を及ぼすことが懸念される。すなわち、噴射弁の噴射孔を詰まらせたり、噴射孔から燃料を吹き続けさせたりするおそれがある。また、汚れた燃料がエンジン潤滑系107へ供給されれば、摺動摩耗を増大させるおそれがある。
噴射系へ供給される燃料から不純物を取り除く手段として、一般的に燃料フィルタが装着されているが、エンジン潤滑系からのリターン燃料が戻されるオイルタンクから噴射系へ燃料を供給することとすると燃料フィルタで捕捉する不純物が多く、燃料フィルタの信頼性の低下、交換頻度の増加に繋がるおそれがある。
このような状況を回避すべく、特許文献2記載のオイルパンを組み合わせることが考えられるが、特許文献2記載のオイルパンは、燃料を潤滑油として利用することは想定しておらず、燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わせようとする場合、さらなる改良の余地がある。
そこで、本発明は、燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わせるオイルタンクにおいて、エンジン潤滑系を潤滑した潤滑系リターン燃料を再びエンジン潤滑系や噴射系に供給する場合の不都合を回避すべく、不純物(金属粉等、汚れ成分、デポジット)を除去することのできるオイルタンクを提供することを課題とする。
かかる課題を達成するための、本発明のオイルタンクは、燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わされるオイルタンクであって、オイルタンク本体と、オイルタンク本体の底部に設けられた凹部と、前記オイルタンク本体内部を、エンジン内部から戻された燃料が流入する第一室と、燃料吸込口が配置された第二室とに分割するセパレータと、を備え、前記第一室に戻された燃料が前記凹部を通過して前記第二室内に流入することを特徴としている(請求項1)。このような構成とすることによりエンジン内部から戻された燃料中に含まれる不純物を凹部に回収することができる。
すなわち、第一室に戻された不純物を含む燃料が第二室内に流入する際に前記凹部を通過することにより、不純物を凹部に回収することができる。この結果、燃料吸込口から吸い上げられる燃料中の不純物の含有量を低下させることができる。凹部から第二室への流入部分に不純物の流通を抑制する網等を装着すれば凹部での不純物の回収効率を向上させることができる。
本発明におけるエンジン内部から第一室に戻される燃料は、主としてエンジン潤滑系を流通し、エンジン各部の潤滑に供された潤滑系リターン燃料であるが、噴射系に供給された後の噴射系リターン燃料を含めることもできる。本発明におけるオイルタンクの形式は、オイルパンのようにエンジンブロック下部に配置される形式としてもよいし、エンジンとは別置きとする形式としてもよい。いずれの形式とする場合にもエンジン内部から戻される燃料が直接第二室に流入することがないような構成とする。
なお、本発明における燃料吸込口はエンジン潤滑系へ燃料を供給するものと、噴射系へ燃料を供給するものとを別個に設けてもよいし、燃料吸込口は一つとして経路の途中でエンジン潤滑系へ通じる経路と噴射系へ通じる経路とに分岐するようにしてもよい。
このようなオイルタンクでは、前記凹部にドレイン孔を設けた構成とすることができる(請求項2)。例えば、凹部の底部にドレイン孔を設けておけば、ドレイン孔を通じた燃料排出時に凹部に回収した不純物を容易にオイルタンク外部へ排出することができる。
このようなオイルタンクにおける前記セパレータは、前記オイルタンク本体内部を上下に分割し、上側の室を前記第一室とし、下側の室を前記第二室とした構成とすることができる(請求項3)。例えば、オイルタンクの形式をオイルパンのようにエンジンブロック下部に配置される形式とした場合には、エンジン内部からオイルタンク内に燃料が滴下する。この滴下した燃料を、第一室を形成するセパレータで受け、さらに、オイルタンク本体の底部に設けた凹部に導いて不純物を取り除き、その後、第二室へ流通させる。このような構成におけるセパレータは、オイルパン本体内部を第一室と第二室とに分割し、エンジン内部から滴下した燃料を直接第二室内へ流入させない役割を担っている。
このようなオイルタンクにおけるセパレータは、前記凹部へ向かう下り傾斜面を形成した構成とすることができる(請求項4)。例えば、前記のようにオイルタンク本体内部を上下に分割するセパレータとした場合、オイルタンク本体の底部に設けられた凹部にスムーズに燃料を流下させるために下り傾斜面を形成しておくと都合がよい。
また、このようなオイルタンクにおけるセパレータは、前記オイルタンク本体内部を左右方向に分割し、一方の室を前記第一室とし、他方の室を前記第二室とした構成とすることもできる(請求項5)。このような構成としても凹部内に不純物を回収することができる。なお、本明細書ではオイルタンク本体内部を左右方向に分割すると表現しているが、オイルタンクの方向については適宜決めることができるため、セパレータによりオイルタンク内部を前後方向に分割したものも本発明の範囲内である。要は、第一室と第二室とが並列に配置されているものは本発明の範囲となる。
このようなオイルタンクにおいて、オイルタンク本体を形成する底板は前記凹部へ向かう下り傾斜面を形成した構成とすることできる(請求項6)。このような構成とすることにより、効率よく凹部に不純物を回収することができる。
以上のようなオイルタンクにおけるセパレータは、前記第一室と前記第二室との間で空気の流通を許容する連通孔を備えた構成とすることが望ましい(請求項7)。このような構成とすることにより、第一室内と第二室内の気圧を同レベルとし、第一室内から第二室内へ容易に燃料が流入できるようにすることができる。
本発明のオイルタンクは、オイルタンク本体の底部に設けた凹部内に不純物を回収するものであるが、このような作用をより確実なものとすべく、前記凹部は、燃料中の不純物を当該凹部の底部に沈殿させる燃料の流れを形成する流通方向制御部を備えた構成とすることができる(請求項8)。
なお、本発明では、軽油等の燃料を潤滑油として利用するエンジンの配管については特に限定することはない。また、本発明のオイルタンクは、エンジン潤滑系、噴射系への燃料供給、エンジン潤滑系からの潤滑系リターン燃料の流入、貯留を一つのタンクで行うことができるものであるが、他のタンクと組み合わせて用いる場合も本発明の実施に属する。
本発明によれば、燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わされるオイルタンクを、オイルタンク本体と、オイルタンク本体の底部に設けられた凹部と、前記オイルタンク本体内部を、エンジン内部から戻された燃料が流入する第一室と、燃料吸込口が配置された第二室とに分割するセパレータと、を備え、前記第一室に戻された燃料が前記凹部を通過して前記第二室内に流入する構成としたので、凹部に不純物を回収することができる。この結果、フィルタ、特に燃料フィルタが捕捉する不純物の量が軽減し、燃料フィルタの寿命が延び、交換回数を低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、実施例1のオイルタンク1を組み合わせたエンジン2の概略構成を示した説明図である。ここで、オイルタンク1は、エンジン2のシリンダブロックの下部に一体的に設けられたものである。また、エンジン2は、燃料である軽油を潤滑油として利用する形式を採用している。このようなエンジン2は、潤滑油の供給を必要とするエンジン潤滑系3へ潤滑油としての燃料を供給する潤滑系燃料供給経路4を有している。この潤滑系燃料供給経路4には機械式の低圧ポンプ5、フィルタ6が配設されており、エンジン2が始動し、低圧ポンプ5が駆動されることにより燃料がオイルタンク1からから吸い上げられてエンジン潤滑系3へ供給される。ここで、エンジン潤滑系3はエンジン2のシリンダヘッド周りやクランク軸周りなど、従来のエンジンにおいてエンジンオイルの供給を受ける箇所を指す。
エンジン2は、さらに、潤滑系燃料供給経路4を通じてエンジン潤滑系3へ供給された潤滑系リターン燃料をオイルタンク1へ戻す潤滑系リターン経路7を有している。
また、エンジン2は、筒内へ燃料を噴射する噴射系8へ燃料を供給する噴射系燃料供給経路9を有している。この噴射系燃料供給経路9は、オイルタンク1から低圧ポンプ5までは、潤滑系燃料供給経路4と共通の経路となっている。噴射系燃料供給経路9は、低圧ポンプ5の下流にフィルタ26を備え、さらに10MPa以上の高圧で燃料を圧送可能な高圧ポンプ10を備えている。このような構成とすることにより、噴射系8には低圧ポンプ5で一旦昇圧された燃料が高圧ポンプ10によってさらに昇圧されて噴射系8へ供給される。すなわち、低圧ポンプ5は、エンジン潤滑系3への潤滑ポンプの役割を果たすと共に噴射ポンプの第一段目の昇圧ポンプの役割を果たす。
エンジン2は、噴射系燃料供給経路9を通じて噴射系8へ供給された後の噴射系リターン燃料をオイルタンク1へ戻す噴射系リターン経路11を有している。なお、噴射系リターン燃料とは、低圧ポンプ5や、コモンレールおよび燃料噴射弁(いずれも図示せず)の各々から戻されるリターン燃料を指す。
次に、オイルタンク1の構成につき、オイルタンク1の断面図である図2を参照しつつ詳細に説明する。オイルタンク1は、オイルタンク本体12を備えている。このオイルタンク本体12の底部には、凹部13が設けられている。凹部13の上端側には本発明における流通方向制御部に相当する肩部13aが形成されている。また、凹部13の底部にはドレイン孔13bが設けられており、このドレイン孔13bにはドレインボルト17が装着されている。
オイルタンク本体12の内部にはセパレータ14が装着されている。このセパレータ14は、オイルタンク本体12の内部を上下に分割し、上側に位置する第一室15とその下側に位置する第二室16とを形成している。セパレータ14には、凹部13へ向かう下り傾斜面が形成された天板部14aとこの天板部14aと連続し、凹部13内まで延びる側板部14dを備えている。天板部14aには第一室15と第二室16との間で空気の流通を許容する連通孔14bが穿設され、この連通孔14bの上側には庇部材14cが設けられている。側板部14dの下端部とオイルタンク本体12との間に形成された第二室16へ通じる凹部13の口部13cには不純物の第二室16への浸入を抑制する網体20が装着されている。
セパレータ14に形成された第二室16内には、潤滑系燃料供給経路4の端部でありストレーナ18を装着した燃料吸込口19が配置されている。一方、第一室15側となるセパレータ14の天板部14aの上面側には潤滑系リターン経路7からの潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン経路11からの噴射系リターン燃料22が滴下するようになっている。
次に、以上のように構成されるオイルタンク1内の燃料流通の様子について説明する。まず、エンジン2が始動し、低圧ポンプ5の駆動が開始されると、第二室16内の燃料が燃料吸込口19をから吸い上げられる。吸い上げられた燃料は低圧ポンプ5で分岐し、一方は潤滑系燃料供給経路4を通じてエンジン潤滑系3へ供給され、他方は噴射系燃料供給経路9を通じて噴射系8へ供給される。エンジン潤滑系3へ供給された後の潤滑系リターン燃料21は、潤滑系リターン経路7を通じて第一室15内へ戻される。噴射系8へ供給された後の噴射系リターン燃料22は、噴射系リターン経路11を通じて第一室15内へ戻される。これらの潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン燃料22は、図2中、矢示23、24で示すように凹部13内への流入する。潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン燃料22には、種々の不純物が混入しているが、このように凹部13内へ流入することにより凹部13内へ不純物を沈殿させて回収することができる。また、凹部13内へ流入した燃料は肩部13aに流れを制御され、矢示25で示すような流れが形成される。これにより、不純物を凹部13の底部側へ戻す作用を生み出すことができる。
第一室15内に戻された潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン燃料22は、凹部13を通過して第二室16内に流入する。この際、不純物は網体20に遮断されるので不純物の第二室16内への浸入が抑制されている。なお、第一室15と第二室16とは連通孔14bで連通しているので両室の気圧は調整され、燃料はスムーズに第二室16内へ流入することができる。また、連通孔14bの上部には庇部材14cが設けられているので、不純物を含んだ状態の潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン燃料22が直接第二室16内へ流入することはない。
以上のように循環し、再び第二室16内に流入した燃料は燃料吸込口19により吸い上げられ、エンジン潤滑系3で潤滑に供され、または、噴射系8での噴射により消費される。
一方、凹部13で回収した不純物は、ドレインボルト17を取り去ることにより、ドレイン孔13bから外部へ排出することができる。
以上、説明したように本実施例のオイルタンク1は、凹部13内に不純物を回収することができるので、フィルタ6やフィルタ26で捕捉される不純物が低減する。この結果、これらのフィルタ6、26の長寿命化、信頼性の向上を図ることができる。また、場合によっては、フィルタ6を取り除いた構成とすることも可能である。
次に、本発明の実施例2について図3を参照しつつ説明する。実施例2のオイルタンク30は、実施例1のオイルタンク1と異なり、エンジン本体とは別個に配置する形式となっている。このような形式のオイルタンク30は、エンジンの重心を下げることができ、レイアウトの面でも設計の自由度が広がるというメリットがある。
このようなオイルタンク30のオイルタンク本体31は、実施例1のオイルタンク1のオイルタンク本体12とは異なりシリンダブロックの下部に装着される形式ではないことから天板31aを備えている。この天板31aには、オイルタンク30内の気圧を一定に保つための吸排気孔31a1が設けられている。
オイルタンク本体31の底部には、実施例1のオイルタンク1と同様に凹部32が設けられている。凹部32には、肩部32a、ドレイン孔32bが設けられ、ドレイン孔32bにはドレインボルト17が装着されている。また、凹部32の口部32cとオイルタンク本体31との間に網体20が装着されている。これらの点は、実施例1と同様である。
また、オイルタンク本体31の底板31bは、凹部32へ不純物を回収し易くすべく、凹部32へ向かう下り傾斜面が形成されている。
オイルタンク本体31の内部にはセパレータ33が装着されている。このセパレータ33は、オイルタンク本体31の内部を左右方向に分割し、第一室34と第二室35とを形成している点で実施例1と異なっている。ただし、セパレータ33には第一室34と第二室35とを連通する連通孔33aが形成されている点、下端が凹部32内まで延びている点は実施例1と共通する。
セパレータ33によってオイルタンク本体31内に形成された第二室35内には、実施例1と同様に潤滑系燃料供給経路4の端部でありストレーナ18を装着した燃料吸込口19が配置されている。一方、第一室34側には、潤滑系リターン経路7の終端を形成するパイプ36と、噴射系リターン経路11の終端を形成するパイプ37とが挿入されており、それぞれのパイプ36、37から潤滑系リターン燃料21、噴射系リターン燃料22が第一室34内に放出されるようになっている。
以上説明したようなオイルタンク30を実施例1のオイルタンク1に代えてエンジン2と組み合わせることにより実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
実施例1のオイルタンクを組み合わせたエンジンの概略構成を示した説明図である。 実施例1のオイルタンクの断面図である。 実施例2のオイルタンクの断面図である。 従来の燃料潤滑式ディーゼルエンジンの主として燃料供給部分の概略構成を示した説明図である。
符号の説明
1、30 オイルタンク
2 エンジン
3 エンジン潤滑系
4 潤滑系燃料供給経路
5 低圧ポンプ
6、26 フィルタ
7 潤滑系リターン経路
8 噴射系
9 噴射系燃料供給経路
10 高圧ポンプ
11 噴射系リターン経路
12、31 オイルタンク本体
13、32 凹部
13a、32a 肩部
13b、32b ドレイン孔
13c、32c 口部
14、33 セパレータ
14a 天板部
14b、33a 連通孔
14c 庇部材
14d 側板部
15、34 第一室
16、35 第二室
17 ドレインボルト
18 ストレーナ
19 燃料吸込口
20 網体
21 潤滑系リターン燃料
22 噴射系リターン燃料
36、37 パイプ

Claims (8)

  1. 燃料を潤滑油として利用するエンジンと組み合わされるオイルタンクであって、
    オイルタンク本体と、
    オイルタンク本体の底部に設けられた凹部と、
    前記オイルタンク本体内部を、エンジン内部から戻された燃料が流入する第一室と、燃料吸込口が配置された第二室とに分割するセパレータと、
    を備え、
    前記第一室に戻された燃料が前記凹部を通過して前記第二室内に流入することを特徴としたオイルタンク。
  2. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記凹部にドレイン孔を設けたことを特徴とするオイルタンク。
  3. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記セパレータは、前記オイルタンク本体内部を上下に分割し、上側の室を前記第一室とし、下側の室を前記第二室としたことを特徴とするオイルタンク。
  4. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記セパレータは、前記凹部へ向かう下り傾斜面を形成したことを特徴とするオイルタンク。
  5. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記セパレータは、前記オイルタンク本体内部を左右方向に分割し、一方の室を前記第一室とし、他方の室を前記第二室とすることを特徴としたオイルタンク。
  6. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記オイルタンク本体を形成する底板は前記凹部へ向かう下り傾斜面を形成したことを特徴とするオイルタンク。
  7. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記セパレータは、前記第一室と前記第二室との間で空気の流通を許容する連通孔を備えたことを特徴とするオイルタンク。
  8. 請求項1記載のオイルタンクにおいて、
    前記凹部は、燃料中の不純物を当該凹部の底部に沈殿させる燃料の流れを形成する流通方向制御部を備えたことを特徴とするオイルタンク。
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